JPH078437A

JPH078437A - 食器洗浄機

Info

Publication number: JPH078437A
Application number: JP15355693A
Authority: JP
Inventors: Katsuyuki Shimakage; 勝之島影
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1993-06-24
Filing date: 1993-06-24
Publication date: 1995-01-13
Anticipated expiration: 2015-09-04
Also published as: JP3083680B2

Abstract

(57)【要約】【目的】被洗浄食器の予洗いを、効果的に、あるいは
効率良く行ない得るようにする。【構成】予洗いコースにおいて、予洗い運転実行後に
洗浄水の汚れ度合を検知して、その結果から洗浄水の汚
れ度合が所定のレベル以上であると判断されたときに、
その洗浄水を排出し新たに給水してその後の予洗い運転
を実行するようにした。又、その場合、洗浄水の汚れ度
合が所定のレベル以上であると判断されたときに、その
後の予洗い運転を時間延長して実行するようにした。更
に、予洗いコースにおいて、給水の温度を検知し、その
結果から給水の温度が所定値以上であると判断されたと
きに、予洗い運転を時間短縮して実行するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は予洗いコースが実行可能
な食器洗浄機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、食器洗浄機においては、予洗
いコースを実行可能にしたものが供されている。この予
洗いコースは、被洗浄食器を本洗いする前に大まかに汚
れ落としするもので、被洗浄食器を後でまとめて本洗い
するために、洗浄室に入れるたびにその汚れを大まかに
落とし、同時にその乾燥（こびりつき）を防ぐのにも役
立つようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
食器洗浄機における予洗いコースは、その内容が一義的
に決められていて、それのみを実行するものであり、従
って、被洗浄食器の予洗いが、効果的に、あるいは効率
良くできないという問題点を有していた。

【０００４】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、被洗浄食器の予洗いを、効
果的に、あるいは効率良く行なうことのできる食器洗浄
機を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の食器洗浄機においては、第１に、洗浄水の
汚れ度合を検知する汚れ度検知手段を具備し、予洗いコ
ースにおいて、予洗い運転実行後の上記汚れ度検知手段
による検知結果から洗浄水の汚れ度合が所定のレベル以
上であると判断されたときに、その洗浄水を排出し新た
に給水してその後の予洗い運転を実行するようにしたこ
とを特徴とする。

【０００６】本発明の食器洗浄機においては、第２に、
洗浄水の汚れ度合を検知する汚れ度検知手段を具備し、
予洗いコースにおいて、予洗い運転実行後の上記汚れ度
検知手段による検知結果から洗浄水の汚れ度合が所定の
レベル以上であると判断されたときに、その後の予洗い
運転を時間延長して実行するようにしたことを特徴とす
る。

【０００７】本発明の食器洗浄機においては、第３に、
給水の温度を検知する温度検知手段を具備し、予洗いコ
ースにおいて、上記温度検知手段による検知結果から給
水の温度が所定値以上であると判断されたときに、予洗
い運転を時間短縮して実行するようにしたことを特徴と
する。

【０００８】

【作用】上記第１の手段によれば、被洗浄食器の汚れが
大であるときに、汚濁化した洗浄水を清水に変えて再度
の予洗い運転を実行することができるものであり、もっ
て、被洗浄食器を効果的に予洗いすることができる。

【０００９】又、第２の手段によれば、同じく被洗浄食
器の汚れが大であるときに、それだけ長く予洗い運転を
行なうことができるものであり、もって、この場合も、
被洗浄食器を効果的に予洗いすることができる。

【００１０】更に、第３の手段によれば、給水の温度が
高い、すなわち、汚れ落とし効果が高いときに、予洗い
運転を余計に長く行なうことを避けることができ、もっ
て、被洗浄食器を効率良く予洗いすることができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の第１実施例につき、図１ない
し図３を参照して説明する。まず図２には食器洗浄機全
体の外箱１を示しており、内部に内箱２を配設して洗浄
室３を形成している。洗浄室３には前面部に扉４を設け
ており、内部に食器かご５，６を上下に配設すると共
に、噴水アーム７，８をその各直下部に位置させて配設
している。噴水アーム７，８は、それぞれ給水パイプ
９，１０を介して、洗浄室３の外下部に配設した洗浄ポ
ンプ１１の吐出口部に連通しており、又、この洗浄ポン
プ１１の吸入口部には洗浄室３の底部から更に下方へ延
設した貯水部１２を導水パイプ１３を介して連通させて
いる。

【００１２】ここで、洗浄室３内には図３に示す給水弁
１４より給水するようにしており、その供給された水は
貯水部１２に溜められて、上記洗浄ポンプ１１に導水パ
イプ１３を通じて吸入され、洗浄ポンプ１１から給水パ
イプ９，１０を通じ噴水アーム７，８に供給されて、洗
浄水として食器かご５，６内の被洗浄食器に向け噴射さ
れるようになっている。又、噴射された後の洗浄水は被
洗浄食器から落ちた汚れを含んで貯水部１２に戻り、再
び導水パイプ１３を通じて洗浄ポンプ１１に吸入される
ようになっている。

【００１３】しかして、導水パイプ１３には、その内部
を流れる洗浄水の汚れ度合を検知する汚れ度検知手段と
して機能する、例えば発光素子１５と受光素子１６とか
ら成る光透過度センサ１７を配設している。又、前記洗
浄室３内への給水経路には、給水の温度を検知する温度
検知手段として機能する、例えばサーミスタから成る図
３に示す温度センサ１８を配設している。

【００１４】そして、図３には制御手段として機能する
マイクロコンピュータ１９を示しており、これに、コー
ス選択スイッチやスタートスイッチその他の各種操作ス
イッチから成る操作部２０より操作信号が入力されると
共に、前記貯水部１２内の水位を検知するように設けた
水位スイッチ２１より水位検知信号が入力され、更に、
前記洗浄室３の扉４の開閉を検知するドアスイッチ２２
からは扉開閉検知信号が、又、前記光透過度センサ１７
からは光透過度検知信号（洗浄水の汚れ度検知信号）
が、そして前記温度センサ１８からは給水の温度検知信
号がそれぞれ入力されるようになっている。

【００１５】加えて、それらの入力並びにあらかじめ記
憶された制御プログラムに基づき、マイクロコンピュー
タ１９は、前記給水弁１４と、洗浄ポンプ１１、排水ポ
ンプ２３、及び異常報知用の報知手段であるブザー２４
を駆動するための駆動回路２５に駆動制御信号を与える
ようになっている。

【００１６】そこで、以下には上記マイクロコンピュー
タ１９の機能に基づく作用について述べる。マイクロコ
ンピュータ１９は、操作部２０のコース選択スイッチに
より「予洗い」コースが選択され、スタートスイッチが
操作されると、図１に示すように、給水弁１４を開放さ
せて給水を開始し（ステップＡ１）、次に、水位スイッ
チ２１からの水位検知信号により、貯水部１２内の水位
が規定水位に達したか否かの判断をし（ステップＡ
２）、達したと判断されたところで、給水を停止して洗
浄ポンプ１１を作動させ、予洗い運転を行なう（ステッ
プＡ３）。

【００１７】そしてその後、例えば１［分］が経過した
か否かの判断をし（ステップＡ４）、経過したと判断さ
れたところで、光透過度センサ１７からの光透過度検知
信号により、洗浄水の汚れ度合が所定レベル以上である
か否かの判断をする（ステップＡ５）。

【００１８】ここで、光透過度センサ１７においては、
受光素子１６が、発光素子１５の発した光を導水パイプ
１３内を流れる洗浄水を通して受けることにより、その
受光量に応じた大きさの電圧信号を光透過度検知信号と
して発するもので、洗浄水の汚れ度合が大であるほど、
受光量が小さくなって、発する光透過度検知信号も小さ
くなるから、この光透過度検知信号の大きさで洗浄水の
汚れ度合のレベルが判定できる。

【００１９】上記ステップＡ５で、洗浄水の汚れ度合が
所定レベル以上であると判断されれば、排水ポンプ２３
を作動させて、汚濁化した洗浄水の排出をし（ステップ
Ａ６）、その後、その排水が終了するまでを見越して設
定した所定時間が経過したか否かの判断をし（ステップ
Ａ７）、経過したと判断されたところで、ドアスイッチ
２２からの扉開閉検知信号により、扉４の開閉があった
か否かの判断をする（ステップＡ９）。この扉４の開閉
の判断は、被洗浄食器の追加収容があったか否かの判断
で、被洗浄食器の追加収容があれば、扉４が開閉される
から、この扉４の開閉の有無を判断することにより、被
洗浄食器の追加収容の有無を判断できるのであり、この
ステップＡ９で、扉４の開閉があったと判断されれば、
ステップＡ１に戻って新たな給水をし、更に予洗い運転
を行なう。

【００２０】なお、ステップＡ５で、洗浄水の汚れ度合
が所定レベル以上ではないと判断されれば、直ちにステ
ップＡ８に進む。又、このステップＡ８で、扉４の開閉
がなかったと判断されれば、所定の待ち時間（例えば２
時間）が経過したか否かの判断をし（ステップＡ９）、
経過したと判断されれば、ステップＡ１に戻るが、経過
しないと判断されるうちは、予洗いコース終了であるか
（所定の例えば１８時間が経過したか又は停止スイッチ
が操作されたか）否かの判断をし（ステップＡ１０）、
予洗いコース終了ではないと判断されるうちは、ステッ
プＡ８に戻る。そして、上記ステップＡ１０で、予洗い
コース終了であると判断されれば、予洗いコース実行に
ついての作動を終了する。

【００２１】このように本構成のものでは、予洗いコー
スにおいて、予洗い運転実行後の光透過度センサ１７に
よる検知結果から洗浄水の汚れ度合が所定のレベル以上
であると判断されたときに、その洗浄水を排出し、新た
に給水してその後の予洗い運転を実行するもので、すな
わち、被洗浄食器の汚れが大であるときに、汚濁化した
洗浄水を清水に変えて再度の予洗い運転を実行するもの
であり、それによって、被洗浄食器を効果的に予洗いす
ることができる。

【００２２】以上に対して、図４は本発明の第２実施例
を示すもので、このものの場合、上記第１実施例のステ
ップＡ１〜Ａ３同様のステップＢ１〜Ｂ３を経た後に、
３０［秒］が経過したか否かの判断をし（ステップＢ
４）、経過したと判断されたところで、予洗いを停止し
（ステップＢ５）、その後、光透過度センサ１７からの
光透過度検知信号により、洗浄水の汚れ度合が所定レベ
ルａ以上であるか否かの判断をする（ステップＢ６）。

【００２３】このステップＢ６で、洗浄水の汚れ度合が
所定レベルａ以上ではないと判断されれば、第１実施例
のステップＡ８同様のステップＢ７に進むが、所定レベ
ルａ以上であると判断されれば、次に、洗浄水の汚れ度
合は所定レベルａより高い所定レベルｂ以上であるか否
かの判断をする（ステップＢ８）。このステップＢ８
で、洗浄水の汚れ度合が所定レベルｂ以上ではないと判
断されれば、ステップＢ３同様に予洗い運転を行ない
（ステップＢ９）、その後、３０［秒］が経過したか否
かの判断をして（ステップＢ１０）、経過したと判断さ
れたところで、ステップＢ７に進む。

【００２４】又、上記ステップＢ８で、洗浄水の汚れ度
合が所定レベルｂ以上であると判断されれば、次に、洗
浄水の汚れ度合は所定レベルｂより更に高い所定レベル
ｃ以上であるか否かの判断をする（ステップＢ１１）。
このステップＢ１１で、洗浄水の汚れ度合が所定レベル
ｃ以上ではないと判断されれば、ステップＢ９同様に予
洗い運転を行ない（ステップＢ１２）、その後、ステッ
プＢ１０同様に３０［秒］が経過したか否かの判断をし
て（ステップＢ１３）、経過したと判断されたところ
で、第１実施例のステップＡ６同様に洗浄水の排出をし
（ステップＢ１４）、更にその後、ステップＡ７同様の
所定時間が経過したか否かの判断をし（ステップＢ１
５）、経過したと判断されたところで、ステップＢ７に
進む。

【００２５】そして、上記ステップＢ１１で、洗浄水の
汚れ度合が所定レベルｃ以上であると判断されれば、ス
テップＢ１２同様に予洗い運転を行ない（ステップＢ１
６）、その後、１［分］が経過したか否かの判断をして
（ステップＢ１７）、経過したと判断されたところで、
ステップＢ１４に進む。

【００２６】なお、この場合のステップＢ１８，Ｂ１９
は第１実施例のステップＡ９，Ａ１０と同様である。

【００２７】このものの場合、要するに、予洗いコース
において、予洗い運転実行後の光透過度センサ１７によ
る検知結果から洗浄水の汚れ度合が所定のレベル以上で
あると判断されたときに、その後の予洗い運転を時間延
長して実行するもので、被洗浄食器の汚れが大であると
きに、それだけ長く予洗い運転を行ない得ることから、
この場合も、被洗浄食器を効果的に予洗いすることがで
きる。

【００２８】図５は本発明の第３実施例を示すもので、
このものの場合、第１実施例のステップＡ１，Ａ２同様
のステップＣ１，Ｃ２を経た後に、温度センサ１８から
の温度検知信号により給水の温度が所定値（例えば５０
［℃］）以上であるか否かの判断をし（ステップＣ
３）、所定値以上ではないと判断されれば、第１実施例
のステップＡ３同様のステップＣ４に進み、更にステッ
プＡ４同様のステップＣ５、ステップＡ５同様のステッ
プＣ６へと進むが、所定値以上であると判断されれば、
ステップＣ４同様の予洗い運転を行なって（ステップＣ
７）、その後、ステップＣ５より短い３０［秒］が経過
したか否かの判断をし（ステップＣ８）、経過したと判
断されたところで、ステップＣ６に進む。

【００２９】なお、この場合のステップＣ９〜Ｃ１３は
第１実施例のステップＡ６〜Ａ１０と同様である。

【００３０】このものの場合、要するに、予洗いコース
において、光透過度センサ１７による検知結果から給水
の温度が所定値以上であると判断されたときに、予洗い
運転を時間短縮して実行するもので、給水の温度が高
い、すなわち、汚れ落とし効果が高いときに、予洗い運
転を余計に長く行なうことを避け得るものであり、もっ
て、被洗浄食器を効率良く予洗いすることができる。

【００３１】なお、洗浄水の汚れ度合を検知する汚れ度
検知手段としては、光透過度センサ１７に限られず、洗
浄水の汚れ度合によって変化する電気抵抗値から汚れ度
合を検知する電極タイプのものであっても良い。又、食
器の洗浄方式も、噴水によらず、被洗浄食器を洗浄水で
浸漬して該洗浄水を撹拌する方式であっても良い。この
ほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限
定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更して実施し得る。

【００３２】

【発明の効果】本発明の食器洗浄機は以上説明したとお
りのもので、次の効果を奏する。第１に、洗浄水の汚れ
度合を検知する汚れ度検知手段を具備し、予洗いコース
において、予洗い運転実行後の上記汚れ度検知手段によ
る検知結果から洗浄水の汚れ度合が所定のレベル以上で
あると判断されたときに、その洗浄水を排出し新たに給
水してその後の予洗い運転を実行するようにしたことに
より、被洗浄食器を効果的に予洗いすることができる。

【００３３】第２に、洗浄水の汚れ度合を検知する汚れ
度検知手段を具備し、予洗いコースにおいて、予洗い運
転実行後の上記汚れ度検知手段による検知結果から洗浄
水の汚れ度合が所定のレベル以上であると判断されたと
きに、その後の予洗い運転を時間延長して実行するよう
にしたことにより、同じく被洗浄食器を効果的に予洗い
することができる。

【００３４】第３に、給水の温度を検知する温度検知手
段を具備し、予洗いコースにおいて、上記温度検知手段
による検知結果から給水の温度が所定値以上であると判
断されたときに、予洗い運転を時間短縮して実行するよ
うにしたことにより、被洗浄食器を効率良く予洗いする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す作用説明用のフロー
チャート

【図２】全体の縦断側面図

【図３】概略電気構成図

【図４】本発明の第２実施例を示す図１相当図

【図５】本発明の第３実施例を示す図１相当図

【符号の説明】

１７は光透過度センサ（汚れ度検知手段）、１８は温度
センサ（温度検知手段）、１９はマイクロコンピュータ
（制御手段）を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】被洗浄食器を予洗いする予洗いコースを
実行可能にしたものにおいて、洗浄水の汚れ度合を検知
する汚れ度検知手段を具備すると共に、前記予洗いコー
スにおいて、予洗い運転実行後の前記汚れ度検知手段に
よる検知結果から洗浄水の汚れ度合が所定のレベル以上
であると判断されたときに、その洗浄水を排出し新たに
給水してその後の予洗い運転を実行する制御をする制御
手段を具備したことを特徴とする食器洗浄機。
【請求項２】被洗浄食器を予洗いする予洗いコースを
実行可能にしたものにおいて、洗浄水の汚れ度合を検知
する汚れ度検知手段を具備すると共に、前記予洗いコー
スにおいて、予洗い運転実行後の前記汚れ度検知手段に
よる検知結果から洗浄水の汚れ度合が所定のレベル以上
であると判断されたときに、その後の予洗い運転を時間
延長して実行する制御をする制御手段を具備したことを
特徴とする食器洗浄機。
【請求項３】被洗浄食器を予洗いする予洗いコースを
実行可能にしたものにおいて、給水の温度を検知する温
度検知手段を具備すると共に、前記予洗いコースにおい
て、前記温度検知手段による検知結果から給水の温度が
所定値以上であると判断されたときに、予洗い運転を時
間短縮して実行する制御をする制御手段を具備したこと
を特徴とする食器洗浄機。