JP3011551B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JP3011551B2
JP3011551B2 JP4261938A JP26193892A JP3011551B2 JP 3011551 B2 JP3011551 B2 JP 3011551B2 JP 4261938 A JP4261938 A JP 4261938A JP 26193892 A JP26193892 A JP 26193892A JP 3011551 B2 JP3011551 B2 JP 3011551B2
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肇 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、食器洗浄機に関し、
特に、洗浄液の汚れを検出する検出手段を有する食器洗
浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の食器洗浄機に関しては、
特開昭60−48724号公報に記載されているような
ものが知られており、このような食器洗浄機において
は、洗浄水の光透過度を検出し、その光透過度が飽和に
なった時に行程を終了させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の食器洗浄機においては、光透過度の検出に時間
がかかり、また、汚れの質まで判断できず、汚れに合っ
た洗い、すすぎ運転ができないという問題があった。
【0004】また、洗浄ポンプの能力は一定であるた
め、汚れがひどい場合は、洗浄時間を長くしなければな
らず、汚れに合わせてすすぎの水量を変えることもでき
なかった。
【0005】つまり、従来のすすぎ水量は一定であり、
汚れがひどい場合には、すすぎ回数を変えるようにして
いたが、この方法では多くのすすぎ水が必要であり、水
の無駄となる。また、すすぎ回数を増加した場合には、
給水及び排水に時間がかかり、洗浄所要時間の増加とな
る。さらに、食器の汚れの量、及び汚れの質が変わると
同等なすすぎ濃度にならないため、すすぎ不足が生じる
ことがあった。
【0006】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、その第1の目的は、食器に付着している
汚れの状態を判断し、これに応じてポンプの出力を変化
させて、洗い、すすぎ運転を行うようにした食器洗浄機
を提供するものである。
【0007】また、その第2の目的は、食器の汚れ状態
に応じて、すすぎ工程における洗浄水の量を変化させ
て、すすぎ運転を行うようにした食器洗浄機を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、箱
状の本体と、この本体の内部に設けられ上部には食器
が収容される洗浄部が形成され下部には洗浄水の貯留
部が形成された洗浄槽と、この洗浄槽の貯留部に洗浄水
を供給する給水手段と、前記洗浄槽の貯留部に貯留され
た洗浄水を吸引するポンプと、前記洗浄槽の貯留部に貯
留された洗浄水を加熱するヒータと、前記ポンプにより
吸引された洗浄水を食器が収容された前記洗浄槽の洗浄
部へ向けて噴射するノズルと、洗浄水の汚れの状態を検
出する検出手段と、前記ポンプ及びヒータの動作による
洗い工程の開始から所定時間が経過した第1時点で前記
検出手段によって検出された値と前記第1時点より遅く
且つ洗浄水の温度が油の軟化する所定温度より高くなる
第2時点で前記検出手段によって検出された値とを比較
し、洗浄水の汚れがひどい方の値から食器の汚れの状態
を判定し、この判定結果に応じてこの判定後に行う追加
洗い工程での前記ポンプの出力を変化させ、それによっ
前記ノズルから噴射される洗浄水の吐出圧及び吐出量
を変化させる制御手段とを備え、前記制御手段は、食器
の汚れが少ないほど前記追加洗い工程での前記ポンプの
出力を小さくすることを特徴とする食器洗浄機である。
【0009】また、本願の第2の発明は、箱状の本体
と、この本体の内部に設けられ上部には食器が収容さ
れる洗浄部が形成され下部には洗浄水の貯留部が形成
された洗浄槽と、この洗浄槽の貯留部に洗浄水を供給す
る給水手段と、前記洗浄槽の貯留部に貯留された洗浄水
を吸引するポンプと、前記洗浄槽の貯留部に貯留された
洗浄水を加熱するヒータと、前記ポンプにより吸引され
た洗浄水を食器が収容された前記洗浄槽の洗浄部へ向け
て噴射するノズルと、を備え、洗剤を含む洗浄水を用い
て前記ヒータ及び前記ポンプの動作により食器を洗浄す
る洗い工程と洗剤を含まない洗浄水を用いて前記ポンプ
の動作により食器を洗浄するすすぎ工程とを行う食器洗
浄機において、洗浄水の汚れの状態を検出する検出手段
と、前記洗い工程の開始から所定時間が経過した第1時
点で前記検出手段によって検出された値と前記第1時点
より遅く且つ洗浄水の温度が油の軟化する所定温度より
高くなる第2時点で前記検出手段によって検出された値
とを比較し、洗浄水の汚れがひどい方の値から食器の汚
れの状態を判定し、この判定結果に応じて前記給水手段
を制御することにより、前記すすぎ工程における前記洗
浄槽の貯留部への洗浄水の供給量を変化させる制御手段
とを備え、前記制御手段は、食器の汚れが多いほど前記
すすぎ工程における前記洗浄槽の貯留部への洗浄水の供
給量を多くすることを特徴とする食器洗浄機である。な
お、この発明において、洗浄とは、洗いとすすぎの双方
の動作を意味する。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、ヒータ及びポンプの動作
による洗い工程の開始から所定時間が経過した第1時点
で前記検出手段によって検出された値と前記第1時点よ
り遅く且つ洗浄水の温度が油の軟化する所定温度より高
くなる第2時点で前記検出手段によって検出された値と
を比較し、洗浄水の汚れがひどい方の値から判定した食
器の汚れの状態に応じて、判定後の追加洗い工程での
ンプの出力が変化し、それによってノズルから噴射され
る洗浄水の吐出圧及び吐出量が変化する。食器の汚れが
少ないときには、ポンプの出力を小さくし、ノズルから
の噴射水の吐出圧及び吐出量を少なくして洗浄を行う。
これにより、食器やタンク壁面を叩く噴射水の衝撃音が
小さくなり、騒音の低下につながる。
【0011】つまり、食器の汚れが少ないということ
は、食器の量が少なく、したがって噴射水が直接壁面に
当たる率が高いということであり、汚れが多い場合と同
じ吐出圧及び吐出量で洗浄したのでは噴射水の衝撃音は
非常に大きなものとなるが、噴射水の吐出圧及び吐出量
を少なくすることにより、衝撃音を小さくすることがで
きる。この場合、汚れが少ないため、ポンプの出力を落
としても十分洗浄効果はある。
【0012】また、第2の発明によれば、ヒータ及びポ
ンプの動作による洗い工程の開始から所定時間が経過し
た第1時点で前記検出手段によって検出された値と前記
第1時点より遅く且つ洗浄水の温度が油の軟化する所定
温度より高くなる第2時点で前記検出手段によって検出
された値とを比較し、洗浄水の汚れがひどい方の値から
判定した食器の汚れの状態に応じて、すすぎ工程におけ
洗浄槽の貯留部内への洗浄水の供給量が変化する。食
器の汚れが多いときには、すすぎ時の洗浄水の量を多く
し、たっぷり水を使って食器をすすぐ。
【0013】このように、従来の一定水量でのすすぎで
は、食器の汚れが多い場合にはすすぎ水に含まれる汚れ
の濃度が高くなるため、汚れが多い場合と少ない場合と
のすすぎ効果に差が生じるが、汚れの多い場合に洗浄水
の水量を増加することにより、汚れが多い場合と少ない
場合との水の汚れ濃度をほぼ同じにして、すすぎ効果を
均一にすることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明
を詳述する。なお、これによってこの発明が限定される
ものではない。
【0015】図1はこの発明を食器洗い乾燥機に適用し
た一実施例の縦断面図である。この図において、1は本
体の内部に設けられ上部には食器が収容される洗浄部が
下部には洗浄水の貯留部が形成されたキャビティ(洗浄
槽)である。このキャビティ1は前面に開口を備えてお
り、この開口から食器を収容する。
【0016】2はキャビティ1の開口をふさぐドア、3
はキャビティ1の底面略中央に回転自在に取り付けられ
たノズル、4はキャビティ1の底面に配置されキャビテ
ィ1内の洗浄水を加熱するヒータである。
【0017】5はキャビティ1の底面前方に形成された
洗浄水の貯留部であり、貯留部5の底部から側方に洗浄
水を排出する排出口6を備えている。7はキャビティ1
の外底面に装着された洗浄兼排水ポンプであり、吸込口
8、吐出口9、インペラー10を有するポンプケーシン
グ11を備えている。吸入口8内には、洗浄水の光透過
度を検出する光透過度検出手段が設けられている。
【0018】洗浄兼排水ポンプ7は、正転すると、吸込
口8からキャビティ1の貯留部5に貯留された洗浄水を
吸引し、吐出口9からノズル3に送水してキャビティ1
内に収容された食器に洗浄水を噴射させ、逆転すると、
排水パイプ21を介してキャビティ1の貯留部5内の洗
浄水を本体外に排出させる。ポンプケーシング11の吸
入口8の位置は、貯留部5の排出口6より15mmほど
高く設定して、段差を設けている。
【0019】なお、洗浄兼排水ポンプ7は、洗浄ポンプ
と排水ポンプを兼用したものであるが、これに限定され
るものではなく、洗浄ポンプと排水ポンプをそれぞれ別
途に設けるようにしてもよい。
【0020】12はゴムで形成され、排出口6と吸入口
8を接続するパイプ、13は貯留部5に設けられ、洗浄
水内の残菜を除去するフィルタである。14はキャビテ
ィ1を覆う外槽、15はキャビティ1の後面と所定の間
隔をあけて外槽14に取り付けられる後面板である。
【0021】後面板15とキャビティ1との間には、両
面ファン16で仕切られた循環風路17と冷却風路18
が設けられている。循環風路17は、キャビティ1の後
面上部に設けられた排気口19と後面下部の吸気口20
とを連通しており、排気口19よりキャビティ1内の空
気を両面ファン16で強制的に循環風路17内に排気
し、両面ファン16で熱交換して除湿した空気を吸気口
20より再びキャビティ1内に吸気している。
【0022】22はキャビティ1の後面側に設けられた
給水弁であり、この給水弁22からキャビティ1の貯留
部5に洗浄水が供給される。23は給水弁22に接続さ
れた給水口、23aは給水口23から受けた洗浄水を貯
留部5に供給するとともに、貯留部5に供給された洗浄
水の水位を検知する水位検知ボックス、24は両面ファ
ン16を回転駆動させるモータである。
【0023】25は食器洗い乾燥機における、洗い、追
加洗い、すすぎ、及び乾燥の各工程動作を制御する制御
部である。この制御部25は、光透過度検出手段によっ
て検出された洗浄水の光透過度に応じて、洗浄兼排水ポ
ンプ7の出力を変化させ、それによってノズル3から噴
射される洗浄水の吐出圧及び吐出量を変化させる。ま
た、光透過度検出手段によって検出された洗い工程にお
ける洗浄水の光透過度に応じて給水弁22を制御するこ
とにより、すすぎ工程における洗浄水の供給量を変化さ
せる。
【0024】図2はキャビティ1の下部の詳細を示す縦
断面図、図3は図2のA−A断面図である。これらの図
において、26はポンプケーシング11のパイプ12と
の連結部、27は吸入口8に向かって連結部26の左側
部に設けられ透明部材で形成される発光透過部、28は
発光透過部27と対向する連結部26の右側部に設けら
れ透明部材で形成される受光透過部、29はダイオード
等の発光素子、30はフォトトランジスタ等の受光素
子、31は発光素子29を連結部26の発光透過部27
に固定するためにポンプケーシング11にネジ止めされ
る発光素子取付部、32は受光素子30を受光透過部2
8に固定するためにポンプケーシング11にネジ止めさ
れる受光素子取付部である。
【0025】光透過度検出手段33は、これらの発光透
過部27、受光透過部28、発光素子29、受光素子3
0、発光素子取付部31、受光素子取付部32から構成
される。
【0026】図4は制御部25の構成を示すブロック図
である。この図において、34,35,36及び37は
光透過度検出手段33の検出値を記憶するバッファであ
り、バッファMA34には給水動作前の光透過度(以
下、検知1と呼ぶ)を、バッファMB35には給水後の
光透過度(以下、検知2と呼ぶ)を、バッファMC36
には洗い工程を開始してから3分経過後の光透過度(以
下、検知3と呼ぶ)を、バッファMD37には洗い工程
終了後の光透過度(以下、検知4と呼ぶ)を、それぞれ
記憶する。
【0027】38は演算結果を一時的に待機させるバッ
ファME、39は同じくバッファMF、40は洗い時
間、追加洗い時間、すすぎ時間、乾燥時間をカウントす
るカウンタである。
【0028】制御部25は、光透過度検出手段33で検
出された値に基づいて、追加洗い時間、すすぎ時間、乾
燥時間を算出し、それに基づいて各工程を実行する。
【0029】図5は制御部25の制御回路を示すブロッ
ク図である。この図において、41は表示基板、42は
温度ヒューズ、43は電源スイッチ、44は制御部25
が実装されたプリント基板、45,46,47,48,
49,50はコネクタ、51は異常水位スイッチ、52
は水位スイッチ、53はサーミスタ、55はブロアモー
タ(図1のモータ24に相当する)、56はバリスタ、
57はドアスイッチ、58は給水バルブ(図1及び図4
の給水弁22に相当する)、59はサーモスタット、6
0はヒータ(図1及び図4のヒータ4に相当する)、6
1はコンデンサである。
【0030】62は洗浄兼排水ポンプ7のモータであ
る。洗浄兼排水ポンプ7のモータ62の巻線からは、ハ
イとローの2つの入力線が出ている。63はモータ62
の出力をハイ側とロー側に切り換えるスイッチである。
このスイッチ63はリレーで構成されており、制御部2
5からの指示により、モータ62の入力線のハイ側とロ
ー側を切り換えられるようになっている。
【0031】この切り換えは、例えば、食器の汚れが多
い場合には、洗浄兼排水ポンプ7が高出力で、高回転、
高吐出量が得られるように、ハイ側に接続して、強い水
流で汚れを落とし、食器の汚れが少ない場合には、低出
力で、低回転、低吐出量が得られるように、ロー側に接
続して、弱い水流で洗浄する。
【0032】なお、洗浄兼排水ポンプ7のモータ62を
インバータモータで構成すれば、光透過度検出手段33
により得られた情報で、洗浄兼排水ポンプ7の回転を無
段階に調節できる様にすることもできる。
【0033】図6は水位検知ボックス23aの縦断面図
である。この図において、71は給水口23から供給さ
れた洗浄水が流入する流入口、72は洗浄水が溜まる水
室、73は水室72の洗浄水を貯留部5に導入する導入
口、74は水位検知フロート、75は異常水位検知フロ
ートである。
【0034】給水口23から供給された洗浄水は、流入
口71から矢印で示すように水室72に入り、導入口7
3から貯留部5に導入される。ここで、水室72が所定
水位になると、水位検知フロート74の働きにより、水
位スイッチ52がオン又はオフされて、給水弁22が閉
鎖される。
【0035】このような構成における動作を、以下に説
明する。食器洗い乾燥機の電源が投入されると、まず、
光透過度検出手段33で洗浄水の光透過度を検出して、
その値(検知1)をバッファMA34に記憶した後、キ
ャビティ1に洗浄水を所定量給水する。所定量給水され
れば、給水された洗浄水の温度を検出し、52度以上で
あれば、温度フラグをセットする。その後、光透過度検
出手段33で光透過度を検出して、その値(検知2)を
バッファMB35に記憶し、検知1と検知2の値を比較
して、高いほうの値をバッファME38に記憶する。そ
して、洗浄兼排水ポンプ7を正転するとともに、ヒータ
4をオンし、洗い工程を開始する
【0036】洗い工程は、洗浄を開始してから2分経過
後に、洗浄兼排水ポンプ7を停止し、それから1分後に
光透過度検出手段33で光透過度を検出し、その値(検
知3)をバッファMC36に記憶するとともに、洗浄兼
排水ポンプ7を再び正転する。
【0037】洗浄を開始してから8分経過後に、温度フ
ラグを検知し、52度以上であれば次の動作に移行す
る。なお、洗い工程中、洗浄水の温度が52度に達した
かどうかを検知し、52度に達すれば温度フラグをセッ
トしておく。この時ヒータ4はオフせず、さらに加熱を
継続して58度に達すればヒータ4をオフする。
【0038】8分経過後に温度フラグを検知した時点
で、52度未満であれば、それから1分後に再び温度フ
ラグを検知し、52度以上であれば次の動作に移行す
る。この時点でもまだ温度フラグがセットされていなけ
れば、以後、洗浄水が52度に達するまで洗浄を継続
し、52度に達した時点で次の動作に移行する。
【0039】次の動作では、洗浄兼排水ポンプ7とヒー
タ4をオフし、それから1分後に光透過度検出手段33
で光透過度を検出して、その値(検知4)をバッファM
D37に記憶する。そして、検知3と検知4の値を比較
し、低いほうの値をバッファMF39に記憶する。
【0040】その後、これらの値に基づいて、食器の汚
れの量と汚れの質を判定する。すなわち、洗浄開始前の
光透過度が洗浄開始後の光透過度よりも低ければ、洗浄
開始前の光透過度を無視し、汚れの量として、検知3と
検知4との低いほうの値を採用し、汚れの質としては、
検知3と検知4との差を求め、食器の汚れの量と汚れの
質を判定する。
【0041】この汚れの量と質の判定は以下のような理
由による。すなわち、食器の汚れが多い場合は、洗浄水
はよく濁るので、検知3又は検知4で検出される光透過
度は低い。また、食器の汚れが少ない場合は、洗浄水は
あまり濁らないので、検知3又は検知4で検出される光
透過度は比較的高い。このように、検知3あるいは検知
4の光透過度は、汚れの量を示し、低ければ汚れが多
く、高ければ汚れが少ないことを示している。
【0042】油汚れの場合、まず温水により油を軟化さ
せる必要があるため、食器から落とすのに時間がかか
る。したがって、洗いの最初は食器から油分が落ちてい
ないので、検知3の光透過度は高いが、検知4の光透過
度は油分により低くなる。また、油汚れ以外の蛋白質等
の汚れの場合、検知3の時点で大部分の汚れが落ちるの
で、検知3の光透過度と検知4の光透過度の差がほとん
どない。このように、検知3と検知4の差は、汚れの質
を示し、大きければ油汚れが多く、小さければ油汚れ以
外の蛋白質等の汚れが多いことを示している。
【0043】このようにして、食器の汚れの量と汚れの
質を判定し、汚れの量が少なければ、以後の追加洗い工
程とすすぎ工程においては、洗浄兼排水ポンプ7の出力
をロー側に切り換え、それによってノズル3から噴射さ
れる洗浄水の吐出圧及び吐出量を少なくして、各工程を
実行する。また、汚れの量が多ければ、以後のすすぎ工
程においては、給水弁22を制御することにより、すす
ぎ工程における洗浄水の供給量を増加させる。
【0044】以下、食器の汚れ量が少ない場合につい
て、各工程を順を追って説明する。追加洗い工程におい
ては、まず、洗浄兼排水ポンプ7の出力をロー側に切り
換えて正転させるとともに、ヒータ4をオンにする。そ
の後、制御部25は洗浄水の温度を追加洗い温度に達す
るまで検知する。洗浄水が追加洗い温度に達すれば、カ
ウンタ40に追加洗い時間を設定し、カウントアップす
るまで追加洗いを継続する。カウンタ40がカウントア
ップすれば、洗浄兼排水ポンプ7を停止するとともに、
ヒータ4をオフする。そして、洗浄兼排水ポンプ7を逆
転して排水を開始する。排水が終了すれば、次のすすぎ
工程に移行する。
【0045】すすぎ工程においては、まず、カウンタ4
0にすすぎ時間を設定し、給水を開始する。所定量のす
すぎ水が給水されると、洗浄兼排水ポンプ7をロー側に
切り換えたまま、正転してすすぎを開始する。カウンタ
40に設定された時間をカウントアップすると、洗浄兼
排水ポンプ7を逆転してすすぎ水を排水する。そして、
カウンタ40にすすぎ時間1分を設定する。これで1回
のすすぎ動作を終了したことになる。このすすぎ動作を
汚れの量と質に応じた回数実行した後、次の乾燥工程に
移行する。
【0046】乾燥工程においては、まず、カウンタ40
に乾燥時間を設定し、ヒータ4とモータ24をオンす
る。カウンタ40がカウントアップするまでの間、キャ
ビティ1内の温度が65度に保たれるようにヒータ4を
オンオフ制御するとともに、モータ24により両面ファ
ン16を回転し、キャビティ1内の空気を循環風路17
に循環する。これにより、キャビティ1内の空気を除湿
し、乾燥した空気を食器に当てて乾燥する。カウンタ4
0がカウントアップすれば、ヒータ4とモータ24をオ
フして乾燥工程を終了する。
【0047】次に、食器の汚れ量が多い場合について説
明する。食器の汚れの量が多ければ、すすぎ工程におい
ては、すすぎの水量を、例えば図1に一点鎖線で示すよ
うに、標準水量が水位線Bで示す3.2リットルであれ
ば、それに対して、水位線Aで示す15パーセント増の
3.7リットルというように、水量を増加し、たっぷり
と水を使用してすすぎ運転を行う。なお、食器の汚れの
量が少ない場合の説明時には述べなかったが、食器の汚
れの量が少ない場合には、標準水量に対して、水位線C
で示す15パーセント減の2.8リットルというよう
に、水量を減少し、少なめの水ですすぎ運転を行うよう
にしてもよい。
【0048】この水量を変化させる方法は、図6で示し
た水位スイッチ52がトリップ後、すぐに給水弁22を
止める場合を標準水量とすれば、汚れの状態に応じて、
水位スイッチ52がトリップ後、給水弁22を止める時
間の遅延をとり、水量の増加を行う。例えば、汚れ量が
多ければ、水位スイッチ52がトリップ後、5秒後に給
水弁22を止める。このようにして多めのすすぎ水を給
水した後、食器の汚れ量が少ない場合と同様に、すすぎ
工程の運転を行う。
【0049】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、ヒータ及び
ポンプの動作による洗い工程の開始から所定時間が経過
した第1時点で前記検出手段によって検出された値と前
記第1時点より遅く且つ洗浄水の温度が油の軟化する所
定温度より高くなる第2時点で前記検出手段によって検
出された値とを比較し、洗浄水の汚れがひどい方の値か
ら判定した食器の汚れの状態に応じて、判定後の追加洗
い工程でのポンプの出力を変化させ、それによってノズ
ルから噴射される洗浄水の吐出圧及び吐出量を変化させ
。即ち、食器の汚れが少ないときには、ポンプの出力
を小さくし、ノズルからの噴射水の吐出圧及び吐出量を
少なくして洗浄を行うこれにより、食器やタンク壁面
を叩く噴射水の衝撃音を低減することができ、騒音を低
下させることができる。また、高能力の洗浄ポンプを使
用することができるため、食器の汚れが多いときには、
高いポンプ出力で洗浄できることになり、洗浄時間の短
縮が可能となる。
【0050】また、本願の第2の発明によれば、ヒータ
及びポンプの動作による洗い工程の開始から所定時間が
経過した第1時点で前記検出手段によって検出された値
と前記第1時点より遅く且つ洗浄水の温度が油の軟化す
る所定温度より高くなる第2時点で前記検出手段によっ
て検出された値とを比較し、洗浄水の汚れがひどい方の
値から判定した食器の汚れの状態に応じて、すすぎ工程
における洗浄槽の貯留部内への洗浄水の供給量を変化さ
せる。即ち、食器の汚れが多いときには、すすぎ時の洗
浄水の量を多くして、十分食器をすすぐこれにより、
すすぎ不足がなくなり、どんな汚れでもほぼ均一なすす
ぎ性能が得られ、きれいな仕上がりが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を食器洗い乾燥機に適用した一実施例
の縦断面図である。
【図2】キャビティの下部の詳細を示す縦断面図であ
る。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】制御部の制御回路を示すブロック図である。
【図6】水位検知ボックスの縦断面図である。
【符号の説明】
1 キャビティ 3 ノズル 4 ヒータ 5 貯留部 6 排出口 7 洗浄兼排水ポンプ 8 吸入口 9 吐出口 10 インペラー 11 ポンプケーシング 12 パイプ 16 両面ファン 22 給水弁 23 給水口 23a 水位検知ボックス 25 制御部 27 発光透過部 28 受光透過部 29 発光素子 30 受光素子 31 発光素子取付部 32 受光素子取付部 33 光透過度検出手段 40 カウンタ 52 水位スイッチ 62 モータ 74 水位検知フロート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 15/46 A47L 15/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状の本体と、この 本体の内部に設けられ上部には食器が収容される
    洗浄部が形成され下部には洗浄水の貯留部が形成され
    た洗浄槽と、この 洗浄槽の貯留部に洗浄水を供給する給水手段と、前記 洗浄槽の貯留部に貯留された洗浄水を吸引するポン
    プと、前記洗浄槽の貯留部に貯留された洗浄水を加熱するヒー
    タと、 前記 ポンプにより吸引された洗浄水を食器が収容された
    前記洗浄槽の洗浄部へ向けて噴射するノズルと、 洗浄水の汚れの状態を検出する検出手段と、前記ポンプ及びヒータの動作による洗い工程の開始から
    所定時間が経過した第1時点で前記検出手段によって検
    出された値と前記第1時点より遅く且つ洗浄水の温度が
    油の軟化する所定温度より高くなる第2時点で前記検出
    手段によって検出された値とを比較し、洗浄水の汚れが
    ひどい方の値から食器の汚れの状態を判定し、この判定
    結果に応じてこの判定後に行う追加洗い工程での前記
    ンプの出力を変化させ、それによって前記ノズルから噴
    射される洗浄水の吐出圧及び吐出量を変化させる制御手
    段とを備え 前記制御手段は、食器の汚れが少ないほど前記追加洗い
    工程での前記ポンプの出力を小さくすることを特徴とす
    食器洗浄機。
  2. 【請求項2】箱状の本体と、この 本体の内部に設けられ上部には食器が収容される
    洗浄部が形成され下部には洗浄水の貯留部が形成され
    た洗浄槽と、この 洗浄槽の貯留部に洗浄水を供給する給水手段と、前記 洗浄槽の貯留部に貯留された洗浄水を吸引するポン
    プと、前記洗浄槽の貯留部に貯留された洗浄水を加熱するヒー
    タと、 前記 ポンプにより吸引された洗浄水を食器が収容された
    前記洗浄槽の洗浄部へ向けて噴射するノズルと、を備
    え、 洗剤を含む洗浄水を用いて前記ヒータ及び前記ポンプの
    動作により食器を洗浄 する洗い工程と洗剤を含まない洗
    浄水を用いて前記ポンプの動作により食器を洗浄するす
    すぎ工程とを行う食器洗浄機において、 洗浄水の汚れを状態を検出する検出手段と、 前記洗い工程の開始から所定時間が経過した第1時点で
    前記検出手段によって検出された値と前記第1時点より
    遅く且つ洗浄水の温度が油の軟化する所定温度より高く
    なる第2時点で前記検出手段によって検出された値とを
    比較し、洗浄水の汚れがひどい方の値から食器の汚れの
    状態を判定し、この判定結果に応じて前記 給水手段を制
    御することにより、前記すすぎ工程における前記洗浄槽
    の貯留部への洗浄水の供給量を変化させる制御手段とを
    備え、 前記制御手段は、食器の汚れが多いほど前記すすぎ工程
    における前記洗浄槽の貯留部への洗浄水の供給量を多く
    することを特徴とする 食器洗浄機。
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