JP2021129797A - 洗浄の方法、システム、プログラム、記録媒体および洗浄機器 - Google Patents

洗浄の方法、システム、プログラム、記録媒体および洗浄機器 Download PDF

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Abstract

【課題】処理液の濁度の推移情報に応じて使用済みの処理液の自動浄化を実現し、作業負担の軽減を図る。【解決手段】食器類を含む被洗浄物(14)を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液(16)に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄方法であって、浸漬槽に溜めた処理液に被洗浄物(14)を浸漬する工程と、前記処理液の濁度(Tu)を検出し、該濁度の推移情報(Tui)を取得する工程と、前記推移情報に応じて使用済みの処理液の廃棄量を演算し、該廃棄量(Md)に相当する使用済みの処理液を廃棄し、該廃棄量に相当する補填量(Ms)の処理液を補填する工程とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、食器類などの被洗浄物のたとえば、自動洗浄前に処理液への浸漬処理を前置する洗浄技術に関する。
汚れた食器類などの被洗浄物の洗浄に関し、この被洗浄物を自動洗浄前に処理液に浸し、被洗浄物から汚れを浮かした後、自動洗浄に移行させることは洗浄効率を高める上で有効である。
この食器類などの洗浄に関し、浸漬槽、洗浄室、搬送手段、洗浄水の噴射機構を備え、食器カゴを浸漬槽から洗浄室に搬送手段により順次通過させ、浸漬水に浸漬後、洗浄水の噴射により、食器カゴ内の食器を洗浄することが開示されている(たとえば、特許文献1)。
コンベア機構、カゴ、エレベーター機構、浸漬槽などを備え、食器を収容する山積み頻度を低減させることが開示されている(たとえば、特許文献2)。
食品カゴの浸漬装置、移送装置、洗浄装置、整理装置、搬送コンベアなどを備え、待機する食器カゴに食器を移送し、食器を入れた食器カゴを自動移送するシステムを構成することが開示されている(たとえば、特許文献3)。
特開2013−111117号公報 特開平10−108816号公報 特開平6−304111号公報
ところで、飲食後の食器類などの被洗浄物は洗浄機で自動洗浄が行われるが、この自動洗浄工程前に処理液に被洗浄物を浸漬する洗浄前工程が前置されている。斯かる工程では、浸漬槽に被洗浄物を浸すことにより、被洗浄物から油やお米などの汚れを浮かし、洗浄機能を高めることができる。そして、作業者は浸漬槽から被洗浄物を取り出してバスケットに並べて洗浄機に投入し、洗浄機による自動洗浄が行われる。
浸漬槽から被洗浄物の取り出しは人手により行われており、作業負荷が大きい。これに加え、浸漬槽から取り出される被洗浄物に汚れが残留しているとすれば、悪臭などを発するので、作業環境を劣悪化し、作業者に対する負荷が大きい。
被洗浄物を浸漬させる処理液には被洗浄物から汚れが流出し、処理液を懸濁させる。処理液の懸濁は洗浄機能を低下させ、処理液の機能を維持するには、処理液の濁度を監視し、処理液を交換することが必要である。斯かる管理は作業者に相当な負担となる。
発明者は、濁度に応じて処理液を浄化すれば、処理液の機能低下を防止できるとともに、作業者の負担を軽減でき、結果として被洗浄物から汚れの離脱性を高め、作業環境の改善に寄与し得るとの知見を得た。
そこで、本発明の目的は上記課題ないし上記知見に鑑み、処理液の濁度の推移情報に応じて使用済みの処理液の自動浄化を実現し、作業負担の軽減を図ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の洗浄方法の一側面によれば、食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄方法であって、浸漬槽に溜めた処理液に被洗浄物を浸漬する工程と、前記処理液の濁度を検出し、該濁度の推移情報を取得する工程と、前記推移情報に応じて使用済みの処理液の廃棄量を演算し、該廃棄量に相当する使用済みの処理液を廃棄し、該廃棄量に相当する処理液を補填する工程とを含む。
この洗浄方法において、さらに、前記推移情報を用いて前記濁度の増加傾向を取得し、この増加傾向に応じて前記使用済みの処理液の廃棄時期を変更する工程を含んでよい。
この洗浄方法において、さらに、前記処理液に浸漬する前記被洗浄物の浸漬前情報を取得する工程と、前記処理液に浸漬した前記被洗浄物の浸漬後情報を取得する工程と、前記浸漬前情報と前記浸漬後情報を比較して洗浄情報を取得し、この洗浄情報に応じて前記被洗浄物を前記処理液に浸漬させる浸漬時間を変更する工程とを含んでよい。
この洗浄方法において、さらに、前記濁度の推移情報、前記処理液の廃棄量、その廃棄時期の何れかまたは二以上を含む提示情報を生成する工程を含んでよい。
上記目的を達成するため、本発明の洗浄システムの一側面によれば、食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄システムであって、処理液を溜め、該処理液に被洗浄物を浸漬する浸漬槽と、前記処理液の濁度を検出する濁度センサと、前記濁度センサの検出出力を受け、該検出出力から前記濁度の推移情報を取得し、該推移情報に応じて使用済みの処理液の廃棄量を演算し、該廃棄量に相当する使用済みの処理液を前記浸漬槽から廃棄し、前記廃棄量に応じて前記浸漬槽に処理液を補填する制御部とを備える。
この洗浄システムにおいて、さらに、前記制御部は、前記推移情報を用いて前記濁度の増加傾向を取得し、この増加傾向に応じて前記使用済みの処理液の廃棄時期を変更してよい。
この洗浄システムにおいて、さらに、前記制御部は、前記処理液に浸漬する前記被洗浄物の浸漬前情報と、前記被洗浄物の浸漬後情報を取得し、前記浸漬前情報と前記浸漬後情報を比較して洗浄情報を取得し、この洗浄情報に応じて前記被洗浄物を前記処理液に浸漬させる浸漬時間を変更してよい。
この洗浄システムにおいて、さらに、前記制御部は、前記濁度の推移情報、前記処理液の廃棄量、その廃棄時期の何れかまたは二以上を含む提示情報を生成し、該提示情報を情報提示部に提示してよい。
上記目的を達成するため、本発明のコンピュータの一側面によれば、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、浸漬槽に溜めた処理液に被洗浄物を浸漬する制御情報を生成する機能と、前記処理液の濁度の推移情報を取得する機能と、前記推移情報を用いて使用済みの処理液の廃棄量を演算し、該廃棄量に相当する使用済みの処理液を廃棄する制御情報を生成し、前記廃棄量に応じて前記浸漬槽に処理液を補填するための制御情報を生成する機能と前記コンピュータに実行させる。
このプログラムにおいて、さらに、前記推移情報を用いて前記濁度の増加傾向を取得し、この増加傾向に応じて前記使用済みの処理液の廃棄時期を変更する制御情報を生成する機能を前記コンピュータに実行させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、前記処理液に浸漬する前記被洗浄物の浸漬前情報を取得する機能と、前記処理液に浸漬した前記被洗浄物の浸漬後情報を取得する機能と、前記浸漬前情報と前記浸漬後情報を比較して洗浄情報を取得し、この洗浄情報に応じて前記被洗浄物を前記処理液に浸漬させる浸漬時間を変更する機能とを前記コンピュータに実行させてよい。
このプログラムにおいて、さらに、前記濁度の推移情報、前記処理液の廃棄量、その廃棄時期の何れかまたは二以上を含む提示情報を生成する機能を前記コンピュータに実行させてよい。
上記目的を達成するため、本発明の記録媒体の一側面によれば、既述のプログラムを格納している。
上記目的を達成するため、本発明の洗浄機器の一側面によれば、食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄機器であって、処理液を溜め、該処理液に被洗浄物を浸漬する浸漬槽と、前記処理液の濁度を検出する濁度センサと、前記濁度センサの検出出力を受け、該検出出力から前記濁度の推移情報を取得し、該推移情報に応じて使用済みの処理液の廃棄量を演算し、該廃棄量に相当する使用済みの処理液を前記浸漬槽から廃棄し、前記廃棄量に応じて前記浸漬槽に処理液を補填する制御部とを備える。
この洗浄機器において、さらに、前記制御部は、前記推移情報を用いて前記濁度の増加傾向を取得し、この増加傾向に応じて前記使用済み処理液の廃棄時期を変更してよい。
この洗浄機器において、さらに、前記制御部は、前記処理液に浸漬する前記被洗浄物の浸漬前情報と、前記被洗浄物の浸漬後情報を取得し、前記浸漬前情報と前記浸漬後情報を比較して洗浄情報を取得し、この洗浄情報に応じて前記被洗浄物を前記処理液に浸漬させる浸漬時間を変更してよい。
この洗浄機器において、さらに、前記制御部は、前記濁度の推移情報、前記処理液の廃棄量、その廃棄時期の何れかまたは二以上を含む提示情報を生成し、該提示情報を情報提示部に提示させてよい。
本発明によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 食器類を含む被洗浄物の浸漬による処理液の濁度推移に応じて処理液を廃棄および補填により処理液の機能低下を防止できる。
(2) 処理液の濁度変化に応じた使用済み処理液の廃棄量を求め、この廃棄量の使用済み処理液を廃棄して補填するので、処理液の機能低下を抑制できる。
(3) 浸漬槽の処理液の濁度監視や廃棄作業から作業者を開放でき、作業者の負担を軽減することができる。
第1の実施の形態に係る洗浄前処理工程を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る洗浄システムを示す図である。 洗浄前処理部の機構および制御装置を示す図である。 洗浄システムのハードウェアを示す図である。 濁度センサの一例を示す図である。 洗浄前情報データベースを示す図である。 被洗浄物の洗浄前処理を示す図である。 処理液の濁度の推移情報、処理液の廃棄量および補填量を示す図である。 処理液の廃棄を示す図である。 処理液の補填および生成を示す図である。 情報提示を示す図である。 洗浄機の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る洗浄前処理工程を示すフローチャートである。 処理液の濁度の推移情報および処理液の廃棄時期を示す図である。 情報提示を示す図である。 第3の実施の形態に係る洗浄前処理工程を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る洗浄システムを示す図である。 洗浄システムのハードウェアを示す図である。 汚れ情報と浸漬時間の関係を示す図である。 情報提示を示す図である。 第4の実施の形態に係る洗浄前処理工程を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る洗浄機器を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る洗浄前処理工程を示している。図1に示す工程は一例であり、この工程に本発明が限定されるものではない。この洗浄前処理工程において、Sは一部の工程、Sに付した番号は順序の一例である。
この洗浄前処理工程には、処理液16に被洗浄物14の浸漬(S101)、処理液16の濁度Tuの検出(S102)、濁度Tuの推移情報Tuiの取得(S103)、情報提示(S104)、使用済みの処理液16の廃棄量Mdを演算(S105)、使用済みの処理液16の廃棄、情報提示および廃棄量管理(S106、S107、S108)、処理液16の補填およびレベル管理(S109、S110)、情報提示(S111)などが含まれる。
処理液16に被洗浄物14の浸漬(S101): 浸漬槽8に溜められた処理液16に被洗浄物14を浸漬する。被洗浄物14の汚れは処理液16を懸濁させる。
処理液16の濁度Tuの検出(S102): 処理液16の濁度Tuは濁度センサ25で検出される。
濁度Tuの推移情報Tuiの取得(S103): 制御部26は、濁度センサ25に検出された濁度により、該濁度Tuの推移情報Tuiを取得する。
情報提示(S104): 制御部26は、濁度センサ25の出力、濁度Tuの推移情報Tuiを情報提示部70に提示させる(図11のA)。
使用済みの処理液16の廃棄量Mdを演算(S105): 制御部26は、濁度Tuの推移情報Tuiを用いて使用済みの処理液16の廃棄量Mdを演算する。この廃棄量Mdは、濁度の推移にたとえば、比例した値である。
使用済みの処理液16の廃棄、情報提示および廃棄量管理(S106、S107、S108): 制御部26は、浸漬槽8から使用済みの処理液16の廃棄を行い(S106)、既述の廃棄量だけ処理液16を廃棄させる。制御部26は、濁度センサ25の出力、濁度Tuの推移情報Tuiに加え、使用済みの処理液16の廃棄量Mdを情報提示部70に提示させる(S107、図11のB)。
そして、制御部26は、廃棄ポンプ30の駆動により、使用済みの処理液16の廃棄が廃棄量Mdに達したかを判断する(S108)。廃棄量Mdに達するまで廃棄を継続し、使用済みの処理液16が廃棄量Mdに達したとき、廃棄ポンプ30を停止する。
処理液16の補填およびレベル管理(S109、S110): 処理液16を廃棄した後、待機槽10に待機させた処理液16を浸漬槽8に供給する。処理液16の廃棄量Mdに対し、この廃棄量Mdに相当する補填量Msの処理液16を供給する。これにより、浸漬槽8の処理液16は基準レベルMrefに制御される。
情報提示(S111): 制御部26は、濁度センサ25の出力、濁度Tuの推移情報Tuiに加え、使用済みの処理液16の廃棄量Md、処理液16の廃棄情報および補填情報を情報提示部70に提示させる(図11のC)。
<洗浄システム2>
図2は、洗浄システム2を示している。図2に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この洗浄システム2は、洗浄機4に隣接して洗浄前処理部6を備え、この洗浄前処理部6に浸漬槽8、待機槽10および被洗浄物待機部12を備える。洗浄機4と洗浄前処理部6はたとえば、一体構成である。洗浄機4には隣接して浸漬槽8および待機槽10が併設される。食器類などの被洗浄物14は被洗浄物待機部12に待機させた後、浸漬槽8での処理液16(図3)に一定時間の浸漬後、洗浄機4に送り込まれる。
<洗浄前処理部6>
図3は、洗浄前処理部6の一例を示している。浸漬槽8には処理液16が溜められ、この処理液16に被洗浄物14を浸漬する。処理液16は、浸漬させた被洗浄物14に付着している汚れを被洗浄物14から浮かし、剥離または離脱させるための洗剤液であり、たとえば、原水と処理剤の混合液である。
浸漬槽8にはコンベア部18および昇降機構20が設置されている。コンベア部18は、被洗浄物待機部12から受け取った被洗浄物14を浸漬槽8内に搬送し、浸漬後のバスケット22を洗浄機4に搬送するための搬送手段の一例である。昇降機構20は、コンベア部18上のバスケット22を浸漬槽8内で昇降させるための手段の一例である。
昇降機構20は昇降駆動部24を備え、この昇降駆動部24により昇降する。この昇降は制御部26によって制御され、昇降機構20による昇降は、昇降センサ28により検出される。この検出信号は、昇降機構20の昇降制御、被洗浄物14の浸漬時間Tdの計測に用いられる。浸漬時間Tdは、制御部26によって設定される。
浸漬槽8には濁度センサ25、レベルセンサ29および廃棄ポンプ30が設置されている。濁度センサ25は、処理液16の濁度Tuを定期または不定期に検出する。制御部26は、濁度センサ25の検出信号により濁度Tuの推移情報Tuiを取得し、処理液16の廃棄制御を行う。
レベルセンサ29は浸漬槽8に充填される処理液16のレベルを検出する。制御部26は、このレベルセンサ29の検出信号によりレベル情報を取得し、浸漬槽8に充填される処理液16を基準レベルMrefに制御する。
廃棄ポンプ30は浸漬槽8の処理液16を槽外に排出させる廃棄手段の一例である。この廃棄ポンプ30はポンプ駆動部32によって駆動する。このポンプ駆動部32は、制御部26によって制御され、廃棄時期tdの到来により、処理液16の廃棄を行う。廃棄時期tdは、制御部26で設定されまたは制御される。廃棄ポンプ30には、浸漬槽8から処理液16を槽外に廃棄する廃棄管34が設置されている。処理液16に懸濁物や沈殿物が生じていれば、この廃棄によってこれらが槽外に排出される。
待機槽10はたとえば、浸漬槽8の上側に配置され、浸漬槽8に供給すべき処理液16の必要量を生成し待機させる。この待機槽10の底部には供給管36が連結され、この供給管36が浸漬槽8に導かれている。この供給管36には供給バルブ38が設置され、この供給バルブ38の開閉はバルブ駆動部40により行われる。このバルブ駆動部40は制御部26によって制御される。
待機槽10には、レベルセンサ41、濃度センサ42および攪拌器44が設置されている。レベルセンサ41は、待機槽10に待機させる処理液16の待機レベルを検出する。濃度センサ42は待機槽10中の処理液16の濃度を検出する。制御部26は濃度センサ42の検出信号により処理液16の濃度情報を取得する。攪拌器44は攪拌モーター46によって回転させ、攪拌モーター46はモーター駆動部48によって駆動する。このモーター駆動部48は制御部26によって制御する。
この待機槽10には、処理液生成部50が併設されている。この処理液生成部50には、制御部26によって制御される原水供給部52および処理剤供給部54が含まれる。原水供給部52は、処理液16の原水13を待機槽10に供給する(図10のB)。処理剤供給部54は原水13と混合する処理剤17を待機槽10に供給する(図10のB)。処理剤17にはたとえば、洗剤が用いられる。制御部26は、濃度センサ42によって取得した濃度情報を用いて原水13と処理剤17との混合比を算出し、基準濃度の処理液16の生成を行う。
そして、被洗浄物待機部12には、被洗浄物14の搬送手段の一例としてコンベア部56が設置されている。コンベア部56に待機させたバスケット22は、浸漬タイミングの到来により、昇降機構20側のコンベア部18に渡される。このバスケット22は、被洗浄物14を一括して浸漬槽8に搬入するための容器の一例である。
<洗浄システム2のハードウェア>
図4は、洗浄システム2のハードウェアを示している。制御部26は通信機能を有するコンピュータで構成される。この制御部26には、プロセッサ58、記憶部60、入出力部(I/O)62、タイマー64、通信部66が設置されている。
プロセッサ58は、記憶部60にあるOS(Operating System)を実行し、既述の洗浄前処理の制御に用いられる洗浄プログラムなどの各種プログラムを実現するための情報処理を実行する。
記憶部60は、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などの記憶素子を備え、記録媒体の一例である。この記憶部60にはOS、既述の洗浄前処理の制御情報の生成などを実行するための処理プログラムなど、各種のプログラムを格納するとともに、検出情報を含む制御情報などが格納される。
I/O62は、プロセッサ58の制御により、操作入力部68からの情報の入力、情報取出しなどを行う。このI/O62には、濁度センサ25、昇降センサ28、濃度センサ42、レベルセンサ29、41、昇降駆動部24、ポンプ駆動部32、バルブ駆動部40、モーター駆動部48が接続されているとともに、制御部26の外部機器である操作入力部68、情報提示部70などが接続されている。
タイマー64は、浸漬時間Td、廃棄時期tdなどの計時に用いられる。通信部66はプロセッサ58の制御により、図示しない情報端末やリモコン装置などとの無線接続または有線接続により情報の授受を行う。
操作入力部68にはキーボードやマウスの他、情報提示部70の表示画面に設置されたタッチセンサなどが含まれる。そして、この操作入力部68には、昇降機構20の下降などを指示するためのスイッチ72が含まれる。
情報提示部70は、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)などの情報提示機器で構成され、各種情報処理のための情報提示を行う。
<処理液16の濁度検出>
図5のAは、濁度センサ25の一例を示している。この濁度センサ25では、発光部252および受光部254が浸漬槽8のたとえば、内壁に設置される。発光部252および受光部254の間には処理液16の流動性を考慮し、処理液16が通流可能な間隔が設定される。発光部252にはたとえば、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子からなる光源が設置される。受光部254には受光量に応じた出力を生じる受光トランジスタなどの受光素子が設置される。
検出部256は一定のタイミングで発光部252に発光させ、処理液16を通過し、または処理液16で散乱した光253を受光部254で受光する。この受光部254で生じた受光信号を検出部256で取得する。検出部256は、発光信号と受光信号のレベル比較により、処理液16の濁度Tuを表すレベルを持つ濁度信号Rpを出力する。
図5のBは、横軸に時間(t)、縦軸に濁度Tu、濁度信号Rpを取り、濁度Tuおよび濁度信号Rpの時間推移を示している。
被洗浄物14は処理液16に定期または不定期に浸漬される結果、濁度Tuは時間経過に従って上昇し、受光部254の受光光量は低下する。この結果、濁度信号Rpのレベルは、濁度Tuの上昇と反対に減少傾向となる。したがって、制御部26では濁度信号Rpから濁度Tuの推移情報Tuiを取得することができる。
<プロセッサ58による情報処理>
プロセッサ58による情報処理には、
a)処理液16の生成、待機、および待機槽10から浸漬槽8への供給の制御
b)処理液16の濁度Tuの推移情報Tuiの取得、監視、廃棄量Md、補填量Msの演算
c)処理液16に対するバスケット22の浸漬時間Td、処理液16の廃棄時期tdの制御
d)浸漬槽8の使用済みの処理液16の廃棄、廃棄量Mdに相当する補填量Msの処理液16の供給、これらの制御
e)提示情報の生成および情報提示の制御
f)これら制御を実行するための制御情報の生成
などに関する処理が含まれる。
<洗浄前処理情報データベース(DB)74>
図6は、洗浄前処理情報DB(以下単に「DB」と称する)74の一例を示している。このDB74は洗浄前処理の情報処理に用いられる。このDB74はプロセッサ58により生成され、記憶部60に格納される。このDB74には、被洗浄物情報部76、処理液情報部78、浸漬時間情報部80、濁度推移情報部82、廃棄量情報部84、廃棄時期情報部86、補填情報部88、制御履歴情報部89が設定されている。
被洗浄物情報部76には、食器類などの被洗浄物14を特定するための識別情報、洗浄量などが格納される。
処理液情報部78には、処理液16の成分情報や濃度情報などが格納される。
浸漬時間情報部80には、処理液16や被洗浄物14に対して設定される浸漬時間Tdを表す時間情報が格納される。
濁度推移情報部82には、濁度Tuの推移情報Tuiが格納され、時刻部82−1および濁度部82−2が設定される。時刻部82−1には濁度Tuの検出時刻を表す時刻情報が格納される。濁度部82−2には検出濁度が格納される。濁度Tuの推移情報Tuiは浸漬時間Tdの積算時間に対する濁度Tuの時間推移を表し、または被洗浄物14の浸漬回数に対する濁度Tuの増加傾向を表す情報である。
廃棄量情報部84には、任意の廃棄時期tdで、濁度Tuの推移情報Tuiを参照し、求められる使用済みの処理液16の廃棄量Mdを表す廃棄量情報が格納される。
廃棄時期情報部86には、使用済みの処理液16の廃棄時期tdを表すたとえば、任意の時間間隔、定期または不定期の時期情報が格納される。
補填情報部88には、使用済みの処理液16の廃棄量Mdに相当する処理液16の補填量Msを表す補填情報が格納される。
制御履歴情報部89には、使用済みの処理液16の廃棄履歴情報、待機槽10から浸漬槽8に補填される処理液16の補填履歴情報とともに制御履歴情報などが格納される。
<被洗浄物14の洗浄前処理>
被洗浄物14は図7のAに示すように、被洗浄物待機部12からコンベア部56により、浸漬槽8側のコンベア部18に引き渡す。
被洗浄物14は図7のBに示すように、昇降機構20の下降により、処理液16に浸漬する。被洗浄物14は所定時間の浸漬の後、破線で示すように、昇降機構20の上昇によって処理液16から引き上げられ、コンベア部18により浸漬槽8から洗浄機4へ渡される。
被洗浄物14を処理液16に浸漬すると、被洗浄物14の表面に付着している汚れが処理液16の洗浄機能により処理液16中に離脱し、離脱した汚れが処理液16を懸濁させる。
<濁度Tuの推移情報Tui、処理液16の廃棄量Mdおよび補填量Msの関係>
図8は、横軸に処理液16の廃棄時期td、縦軸に処理液16の濁度Tu、廃棄量Mdおよび補填量Msを取り、廃棄時期tdおよび推移情報Tuiから廃棄量Mdおよび補填量Msの増減関係を示している。
廃棄時期td1、td2、td3は処理液16の使用開始からの時間経過を示している。濁度Tuは時間経過で上昇し、推移情報Tuiは濁度Tuの時間推移を表している。廃棄時期td1、td2、td3の濁度TuはTu1<Tu2<Tu3に上昇している。
斯かる関係から、処理液16の濁度Tuの上昇が被洗浄物14の汚れを剥離する洗浄機能を低下させる。この洗浄機能を回復するには処理液16の濁度Tuを低下させることが有効である。
この実施の形態では廃棄時期tdと濁度Tuから使用済みの処理液16の廃棄量Mdを算定し、この廃棄量Mdと等量の補填量Msを設定し、使用済みの処理液16を残留させつつ処理液16の洗浄機能の回復を図る。
廃棄時期td1では濁度Tuの推移情報Tui(=Tu1)に従って廃棄量Md1とし、これに相当する補填量Ms1を設定する。つまり、廃棄時期td1では濁度Tuが低いから、使用済みの処理液16の廃棄量Mdは少なく、補填量Ms1も少ない。
廃棄時期td2では濁度Tuの推移情報Tui(=Tu2)に従って廃棄量Md2とし、これに相当する補填量Ms2を設定する。つまり、廃棄時期td2では濁度Tuが廃棄時期td1より上昇しているから、使用済みの処理液16の廃棄量Md2および補填量Ms2が増加している。
また、廃棄時期td3では濁度Tuの推移情報Tui(=Tu3)に従って廃棄量Md3とし、これに相当する補填量Ms3を設定する。つまり、廃棄時期td3では濁度Tuが廃棄時期td2より上昇し、洗浄機能の低下が著しく、使用済みの処理液16の廃棄量Md3および補填量Ms3を増加させることが必要である。
このように、濁度Tuの推移情報Tuiおよび廃棄時期tdに応じて処理液16の廃棄量Mdおよび補填量Msを増減させ、処理液16の洗浄機能の低下を抑制できる。
<使用済みの処理液16の廃棄>
図9は、浸漬槽8から使用済みの処理液16の廃棄を示している。制御部26はたとえば、濁度Tuの推移情報Tuiを参照し、廃棄時期tdを設定し、たとえば、廃棄時期td3(図8)で廃棄ポンプ30を駆動する。これにより、使用済みの処理液16は廃棄ポンプ30に吸引され、廃棄管34を通して浸漬槽8の槽外に廃棄される。
制御部26はたとえば、廃棄量Md3(図8)に相当する処理液16を廃棄したとき、廃棄ポンプ30を停止する。
<処理液16の補填>
図10のAは、待機槽10から浸漬槽8への処理液16の供給を示している。制御部26は、廃棄ポンプ30の駆動を停止した後、この停止時点で、供給バルブ38を開き、待機槽10で待機中の処理液16を浸漬槽8に供給する。
制御部26は、レベルセンサ29の検出信号を取得し、この検出信号から処理液16の処理液レベル情報を取得する。この処理液16の供給は、レベルセンサ29が基準レベルを検出するまで継続して行う。つまり、処理液16(懸濁物や沈殿物を含む)の廃棄による浸漬槽8の処理液レベル分だけ、待機槽10から処理液16を補填する。
<処理液16の生成および待機>
図10のBは、待機槽10での処理液16の生成を示している。待機槽10の処理液16は、浸漬槽8に補填した分だけ、その待機量が減少する。この減少に対し、処理液16を生成し、待機槽10に待機させる。待機槽10には、レベルセンサ41で検出される基準レベルに処理液16を維持させる。
この処理液16の生成および待機では、待機槽10に原水13および処理剤17を投入し、投入後または投入中の原水13および処理剤17は攪拌器44で攪拌される。この攪拌器44は攪拌モーター46(図3)で回転する。攪拌モーター46にはモーター駆動部48から駆動出力が付与されるとともに、攪拌モーター46の発停制御は制御部26で行う。
処理液16の濃度は濃度センサ42で検出し、制御部26は濃度センサ42から処理液16の濃度情報を取得する。制御部26は、濃度情報と基準情報とを比較し、原水13および処理剤17の供給量を制御するための制御情報を生成する。この制御情報を受け、処理液生成部50(図3)は、原水13と処理剤17の混合比率を変更し、基準情報に適合する濃度の処理液16を生成する。
待機槽10の処理液16の液位はレベルセンサ41で検出し、制御部26は処理液16のレベル情報を取得する。このレベル情報の取得に基づき、制御部26は処理液16の液位を待機レベルに制御し、待機槽10に処理液16を待機させる。
<情報提示>
被洗浄物14の浸漬モードにおいて、制御部26は提示情報を生成し、たとえば、図11のAに示すように、情報提示部70に情報提示映像90−1を提示させる。この情報提示映像90−1には処理液16の生成表示92(または待機表示94)、被洗浄物14の浸漬中表示96、グラフ情報97および廃棄時期情報98を含むメッセージ情報99が提示される。グラフ情報97は図8に示す横軸に処理液16の廃棄時期td、縦軸に処理液16の濁度Tu、廃棄量Mdおよび補填量Msを取り、廃棄時期tdおよび推移情報Tuiから廃棄量Mdおよび補填量Msの増減関係(図8)を提示すればよい。
廃棄モードにおいて、制御部26は提示情報を生成し、たとえば、図11のBに示すように、情報提示部70に情報提示映像90−2を提示させる。この情報提示映像90−2には処理液16の待機表示94、廃棄表示100、グラフ情報97および廃棄時期情報98を含むメッセージ情報99が提示される。
処理液16の供給モードにおいて、制御部26は提示情報を生成し、たとえば、図11のCに示すように、情報提示部70に情報提示映像90−3を提示させる。この情報提示映像90−3には処理液16の供給表示102、廃棄時期情報98およびグラフ情報97を含むメッセージ情報99が提示される。
<洗浄機4>
図12は、洗浄機4の一例を示している。この洗浄機4は、洗浄前処理部6で処理液16に対する浸漬処理を完了した被洗浄物14を洗浄する。
この洗浄機4には、洗浄前処理部6と一体に筐体104を備える。この筐体104には、洗浄タンク106、洗浄室108、すすぎタンク110が備えられる。洗浄タンク106に溜められた洗浄水112は、洗浄ポンプ114により圧送され、洗浄ノズル116−1、116−2から洗浄室108に噴射する。洗浄室108に導入されたバスケット22上で被洗浄物14が洗浄される。
この被洗浄物14の洗浄後、すすぎタンク110に溜められたすすぎ水118は、すすぎポンプ120により圧送され、すすぎノズル122−1、122−2から洗浄室108に噴霧される。これにより、洗浄後の被洗浄物14のすすぎが行われる。
この洗浄システム2では洗浄機4の洗浄工程前に洗浄前処理部6を前置しているが、洗浄機4の形態は例示した形態に限定されるものではない。
<第1の実施の形態の効果>
この第1の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 浸漬槽8の処理液16の廃棄量Mdを廃棄時期tdや濁度Tuの推移情報Tuiに応じて決定でき、廃棄量Mdに相当する補填量Msの処理液16を補填して浸漬槽8の処理液16を浄化でき、汚れの洗浄機能の低下を防止できる。
(2) 使用済みの処理液16を補填量Msの処理液16で浄化して処理液16の機能を回復でき、経済的である。
(3) 被洗浄物14を処理液16への浸漬から洗浄機4による洗浄までの処理を一貫工程で実行できる。
〔第2の実施の形態〕
図13は、第2の実施の形態に係る洗浄前処理工程を示している。図13に示す工程は一例であり、この工程に本発明が限定されるものではない。この処理液生成工程において、Sは一部の工程、Sに付した番号は順序の一例である。
この洗浄前処理工程には、濁度Tuの推移情報Tuiの取得(S201)、濁度Tuの増加傾向の演算(S202)、使用済みの処理液16の廃棄時期tdの演算(S203)、廃棄時期tdの判定(S204)、使用済みの処理液16の廃棄(S205)、情報提示(S206)などが含まれる。
濁度Tuの推移情報Tuiの取得(S201): 制御部26は、濁度センサ25から濁度信号Rpを受け、濁度Tuの推移情報Tuiを取得する。
濁度Tuの増加傾向の演算(S202): 制御部26は、濁度Tuの推移情報Tuiから濁度Tuの増加傾向を演算する。
使用済みの処理液16の廃棄時期tdの演算(S203): 制御部26は、濁度Tuの推移情報Tuiに応じた廃棄時期tdxを算出する。この場合、推移情報Tuiの増加傾向が急激に変化した場合には、その変化に対応して廃棄時期tdを算出する。
廃棄時期tdの判定(S204): 制御部26は、推移情報Tuiの増加傾向に対応した廃棄時期tdの到来を監視する。
使用済みの処理液16の廃棄(S205): 制御部26は、処理液16の廃棄時期tdが到来すれば(S204のYES)、廃棄ポンプ30を駆動して使用済みの処理液16を廃棄する。この場合、第2の実施の形態であれば、廃棄量Mdの算出に基づき、廃棄量Mdに相当する処理液16を廃棄するが、浸漬槽8の全ての処理液16を廃棄してもよい。
情報提示(S206): 制御部26は、この処理液16の廃棄制御について、情報提示部70にたとえば、図15に示すように、情報提示部70に情報提示映像90−4により提示させる。
<濁度Tuの推移情報Tuiと廃棄時期tdの関係>
図14は、横軸に処理液16の廃棄時期td、縦軸に濁度Tuを取り、処理液16の濁度Tuの推移情報Tuiと廃棄時期tdの関係を示している。
推移情報Tui1は濁度Tuが緩やかな増加傾向であるのに対し、濁度Tuの急激な増加により、その増加傾向を表す推移情報Tui2が生じている。これは、被洗浄物14の急激な汚れにより時点から急激な濁度Tuの変化を生じた結果である。
処理液16の廃棄時期tdを決定するための閾値Turefに対し、推移情報Tui1では廃棄時期tdx1であるのに対し、推移情報Tui2では廃棄時期tdx2となる。つまり、急激な濁度Tuの増加傾向に対し、処理液16の廃棄時期tdx1から廃棄時期tdx2に変更し、処理液16の機能低下に対応した処理液16の廃棄を早め、処理液16の交換処理を実行する。
<情報提示>
このような廃棄時期tdの変更に対し、制御部26はたとえば、図15に示すように、情報提示部70に情報提示映像90−4により提示させる。これにより、急激な濁度Tuの増加傾向、これに対応する廃棄時期tdの変更情報を提供する。
<洗浄システム2およびそのハードウェア>
第2の実施の形態では、既述した洗浄システム2(図3)と同様であり、そのハードウェア(図4)も同様であるので、その説明を割愛する。
<プロセッサ58による情報処理>
プロセッサ58による情報処理には、既述の制御に加え、
g)濁度Tuの推移情報Tuiから濁度Tuの増加傾向の取得
h)廃棄時期tdの変更および処理液16の廃棄制御
i)処理液16の供給制御
j)これら制御を実行するための制御情報の生成
k)これら制御状況を提示する提示情報の生成
などが含まれる。
<第2の実施の形態の効果>
この第2の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 処理液16の急激な濁度Tuの変更に対して廃棄時期tdを変動させ、処理液16の機能低下による継続使用を回避できる。
(2) 処理液16の機能低下およびその対応について、提示情報を以て告知できる。
〔第3の実施の形態〕
図16は、第3の実施の形態に係る洗浄前処理工程を示している。この洗浄前処理工程において、Sは一部の工程、Sに付した番号は順序の一例である。
この洗浄前処理工程には、被洗浄物14の浸漬前情報F1の取得(S301)、被洗浄物14の浸漬後情報F2の取得(S302)、被洗浄物14の汚れ情報Diの取得(S303)、浸漬時間Tdの演算(S304)、情報提示(S305)、処理液16に被洗浄物14の浸漬(S306)、浸漬時間Tdの判定(S307)、被洗浄物14の引上げ(S308)などの処理が含まれる。
被洗浄物14の浸漬前情報F1の取得(S301): 制御部26は、カメラ125−1(図17)を起動し、被洗浄物待機部12で待機する被洗浄物14の撮像信号を受け、被洗浄物14の浸漬前情報F1を取得する。浸漬前情報F1には被洗浄物14の浸漬前の汚れ情報が含まれる。
被洗浄物14の浸漬後情報F2の取得(S302): 制御部26は、カメラ125−2(図17)を起動し、処理液16から引き上げられて浸漬槽8上にある被洗浄物14の撮像信号を受け、被洗浄物14の浸漬後情報F2を取得する。浸漬後情報F2には被洗浄物14の浸漬後の汚れ情報が含まれる。
被洗浄物14の汚れ情報Diの取得(S303): 制御部26は、浸漬前情報F1と浸漬後情報F2を対比し、浸漬前後の被洗浄物14の汚れ情報Diを取得する。つまり、汚れ情報Diは、浸漬前後の被洗浄物14に残留する汚れを示している。
浸漬時間Tdの演算(S304): 制御部26は、取得した被洗浄物14の汚れ情報Diに応じた長さの浸漬時間Tdを演算する。
情報提示(S305): 制御部26は、被洗浄物14の浸漬情報とともに、浸漬時間Tdを含む提示情報を情報提示部70に提示する(図20)。
処理液16に被洗浄物14の浸漬(S306): 制御部26は、昇降機構20のコンベア部18に乗せられた被洗浄物14を下降させることにより、浸漬槽8の処理液16に浸漬させる。
浸漬時間Tdの判定(S307): 制御部26は、被洗浄物14の浸漬時間Tdを計測し、閾値Tdthに達したかを判定する。
被洗浄物14の引上げ(S308): 被洗浄物14の浸漬時間Tdが閾値Tdthの範囲に達すれば、被洗浄物14の浸漬を終了し、昇降機構20を上昇させて処理液16から被洗浄物14を引き上げる。
<洗浄システム2およびそのハードウェア>
第3の実施の形態の洗浄システム2は図17に示すように、カメラ125−1、125−2を備える。カメラ125−1、125−2は、制御部26により制御され、撮像信号を制御部26に提供する。制御部26は、カメラ125−1で被洗浄物待機部12上の被洗浄物14を撮像し、浸漬前画像情報を取得するとともに、カメラ125−2で浸漬槽8上の浸漬後の被洗浄物14を撮像し、浸漬後画像情報を取得する。
図18は、洗浄システム2のハードウェアを示している。制御部26は、カメラ125−1から被洗浄物待機部12で待機する被洗浄物14の撮像信号を受け、被洗浄物14の浸漬前情報F1を取得する。また、制御部26は、カメラ125−2から浸漬槽8上にある被洗浄物14の撮像信号を受け、被洗浄物14の浸漬後情報F2を取得する。そして、制御部26は、浸漬前情報F1と浸漬後情報F2を対比し、浸漬前後の被洗浄物14の汚れ情報Diを取得し、被洗浄物14の浸漬時間Tdを演算する。処理液16に対する被洗浄物14の浸漬時間Tdを閾値Tdthの範囲に制御する。
その他の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、図17および図18に第1の実施の形態(図3、図4)と同様の符号を付し、その説明を割愛する。
<汚れ情報Diと浸漬時間Tdの関係>
図19は、横軸に浸漬時間Td、縦軸に汚れ情報Diを取り、汚れ情報と浸漬時間Tdの関係を示している。
この例では、浸漬時間Td=Td0に対し、汚れ情報Di=D0、浸漬時間Td=Td1に対し、汚れ情報Di=D1、浸漬時間Td=Td2に対し、汚れ情報Di=D2、浸漬時間Td=Td3に対し、汚れ情報Di=D3、浸漬時間Td=Td4に対し、汚れ情報Di=D4を示している。
閾値Tdthを汚れ情報D2〜D3の範囲に設定すれば、浸漬時間Tdは、Td=Td2〜Td3の範囲に設定される。
このような浸漬時間Tdは、洗浄前処理として汚れを除くことが可能な合理的な時間設定ができる。
<情報提示>
このような浸漬時間Tdの設定について、制御部26はたとえば、図20に示すように、情報提示部70に情報提示映像90−5を提示させる。これにより、汚れの推移と浸漬時間Tdの関係を提示でき、この提示情報から汚れ情報Diと浸漬時間Tdの関係を容易に把握できる。
<第3の実施の形態の効果>
この第3の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 処理液16の被洗浄物14の浸漬について、浸漬時間Tdを制御でき、汚れの洗浄効果と処理の迅速化を図る上で最適な値に設定できる。
(2) 浸漬時間Tdの設定の煩わしさから作業者を開放することができる。
〔第4の実施の形態〕
図21は、第4の実施の形態に係る洗浄前処理工程を示している。この洗浄前処理工程において、Sは一部の工程、Sに付した番号は順序の一例である。
この洗浄前処理工程には、処理液16の濁度Tuの監視(S401)、処理液16の濁度レベルの判定(S402、S403)、浸漬槽8の処理液16の交換(S404)、使用済みの処理液16の廃棄量Mdを演算(S405)、使用済みの処理液16の廃棄、情報提示および廃棄量管理(S406、S407、S408))、浸漬槽8に処理液16の補填(S409)などの処理が含まれる。
処理液16の濁度Tuの監視(S401): 制御部26は、濁度センサ25の検出信号を受け、処理液16の濁度Tuを監視する。
処理液16の濁度レベルの判定(S402、S403): 制御部26は、処理液16の濁度レベルを判定する。
浸漬槽8の処理液16の交換(S404): 処理液16の濁度Tuが閾値Tuth以上であれば、浸漬槽8の処理液16を廃棄し、待機槽10から処理液16を浸漬槽8に供給し補填する。
使用済みの処理液16の廃棄量Mdを演算(S405): 制御部26は、処理液16の濁度Tuが閾値Tuth未満であれば、使用済みの処理液16の廃棄量Mdを演算する。その他、使用済みの処理液16の廃棄、情報提示および廃棄量管理(S406、S407、S408)、浸漬槽8に処理液16の補填(S409)は、第1の実施の形態と同様の処理であるので、その説明を割愛する。
<第4の実施の形態の効果>
この第4の実施の形態によれば、浸漬槽8の処理液16の濁度Tuに応じて全ての交換か一部交換かを濁度レベルに応じて自動選択できる。
〔第5の実施の形態〕
図22は、第5の実施の形態に係る洗浄機器128を示している。図22に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図22において、図3、図4と同一部分には同一符号を付してある。
この洗浄機器128は、既述の洗浄システム2を実現したものであり、洗浄機4と一体に洗浄前処理部6を備え、上記実施の形態と同様の機能を備えている。
洗浄機4の筐体部には窓部130−1が形成され、この窓部130−1を通して洗浄中の動作状態を視認できる。同様に、洗浄前処理部6には窓部130−2、130−3が備えられる。窓部130−2側から浸漬槽8側の動作状態、窓部130−3側から洗浄前処理部6側の動作状態を視認できる。
洗浄前処理部6の被洗浄物待機部12側には被洗浄物受取部132が形成され、この被洗浄物受取部132からバスケット22とともに被洗浄物14を受け取ることができる。被洗浄物受取部132には遮蔽カーテン134が設置されている。この遮蔽カーテン134は、洗浄前処理部6の内外を分離し、洗浄前処理部6内からの臭気が漏洩することを防止している。
洗浄前処理部6の壁面には情報提示部70のディスプレイ136が設置され、このディスプレイ136に隣接して操作入力部68のキーボード138が設置されている。
斯かる構成によれば、既述した洗浄システム2が洗浄機器128とし実現され、被洗浄物14の洗浄前処理として汚れの浮かしを行うことができ、これに続いて洗浄を行うことができる。
<第5の実施の形態の効果>
この第5の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) この洗浄機器128によれば、上記実施の形態と同様の機能を実現でき、同様の効果が得られる。
(2) 洗浄前の被洗浄物14の汚れの浮かし処理を洗浄機4に隣接した洗浄前処理部6で効率よく行うことができ、悪臭の放散を防止できる。
(3) 洗浄機4と洗浄前処理部6をたとえば、ひとつの筐体内に実装でき、洗浄システム2を洗浄機器128としてコンパクト化できる。
(4) 洗浄機4と洗浄前処理部6とを一体化すれば、両者を個別化した場合に比較して設置面積を縮小できる。
〔他の実施の形態〕
上記実施の形態には次のバリエーションが含まれる。
(1) 本発明の洗浄の方法およびシステムにおいて、被洗浄物14は食器類などの汚れ物に限定されない。
(2) 上記実施の形態では、被洗浄物14を待機させる被洗浄物待機部12が洗浄前処理部6の内部に設置されているが、洗浄前処理部6の外部に設置されてよい。
(3) 制御部26の内部に記憶部60を設置しているが、制御部26の外部に記憶部60を設置してもよい。
(4) 洗浄機4の洗浄動作と洗浄前処理部6内の処理を連動させ、処理液16への被洗浄物14の効率的な浸漬処理を行うことが可能である。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明によれば、洗浄機の洗浄工程前に処理液に被洗浄物を浸漬させ、汚れを浮かした後に洗浄を行うことができるとともに、処理液の濁度に応じて処理液の自動浄化を図ることができ、洗浄前処理による洗浄効率を向上させるとともに悪臭の放散を抑制でき、作業環境の改善に寄与することができるなど、有用である。
2 洗浄システム
4 洗浄機
6 洗浄前処理部
8 浸漬槽
10 待機槽
12 被洗浄物待機部
13 原水
14 被洗浄物
16 処理液
17 処理剤
18、56 コンベア部
20 昇降機構
22 バスケット
24 昇降駆動部
25 濁度センサ
26 制御部
28 昇降センサ
29、41 レベルセンサ
30 廃棄ポンプ
32 ポンプ駆動部
34 廃棄管
36 供給管
38 供給バルブ
40 バルブ駆動部
42 濃度センサ
44 攪拌器
46 攪拌モーター
48 モーター駆動部
50 処理液生成部
52 原水供給部
54 処理剤供給部
58 プロセッサ
60 記憶部
62 入出力部(I/O)
64 タイマー
66 通信部
68 操作入力部
70 情報提示部
72 スイッチ
74 洗浄前情報DB
76 被洗浄物情報部
78 処理液情報部
80 浸漬時間情報部
82 濁度推移情報部
82−1 時刻部
82−2 濁度部
84 廃棄量情報部
86 廃棄時期情報部
88 補填情報部
89 制御履歴情報部
90−1、90−2、90−3、90−4、90−5 情報提示映像
92 生成表示
94 待機表示
96 浸漬中表示
97 グラフ情報
98 廃棄時期情報
99 メッセージ情報
100 廃棄表示
102 供給表示
104 筐体
106 洗浄タンク
108 洗浄室
110 すすぎタンク
112 洗浄水
114 洗浄ポンプ
116−1、116−2 洗浄ノズル
118 すすぎ水
120 すすぎポンプ
122−1、122−2 すすぎノズル
125−1、125−2 カメラ
128 洗浄機器
130−1、130−2、130−3 窓部
132 被洗浄物受取部
134 遮蔽カーテン
136 ディスプレイ
138 キーボード
252 発光部
253 光
254 受光部
256 検出部
コンベア機構、カゴ、エレベーター機構、浸漬槽などを備え、食器を収容する山積み頻度を低減させることが開示されている(たとえば、特許文献2)。
洗浄液の検出部には汚れ物質が除去された洗浄液しか流れないようにできる上、その浄化は手動操作で容易に行えること、運転開始後最初の給水完了時に、検出装置の検出出力が所定値に達しないとき、検出部の浄化を促す表示をすることが開示されている(たとえば、特許文献3)。
上記目的を達成するため、本発明の洗浄方法の一側面によれば、食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄方法であって、コンピュータに備えられたプロセッサによって、浸漬槽に溜めた処理液に被洗浄物を浸漬する工程と、前記処理液の濁度を検出し、該濁度の推移情報を取得する工程と、前記推移情報に応じて使用済みの処理液の廃棄量を演算し、該廃棄量に相当する使用済みの処理液を廃棄し、該廃棄量に相当する処理液を補填する工程とを含む各工程が実行される。
この洗浄方法において、さらに、前記推移情報を用いて前記濁度の増加傾向を取得し、この増加傾向に応じて前記使用済みの処理液の廃棄時期を変更する工程を含んでよい。
この洗浄方法において、さらに、前記処理液に浸漬する前記被洗浄物の浸漬前情報を取得する工程と、前記処理液に浸漬した前記被洗浄物の浸漬後情報を取得する工程と、前記浸漬前情報と前記浸漬後情報を比較して洗浄情報を取得し、この洗浄情報に応じて前記被洗浄物を前記処理液に浸漬させる浸漬時間を変更する工程とを含んでよい。
この洗浄方法において、さらに、前記濁度の推移情報、前記処理液の廃棄量、その廃棄時期の何れかまたは二以上を含む提示情報を生成する工程を含んでよい。

Claims (17)

  1. 食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄方法であって、
    浸漬槽に溜めた処理液に被洗浄物を浸漬する工程と、
    前記処理液の濁度を検出し、該濁度の推移情報を取得する工程と、
    前記推移情報に応じて使用済みの処理液の廃棄量を演算し、該廃棄量に相当する使用済みの処理液を廃棄し、該廃棄量に相当する処理液を補填する工程と、
    を含むことを特徴とする洗浄方法。
  2. さらに、前記推移情報を用いて前記濁度の増加傾向を取得し、この増加傾向に応じて前記使用済みの処理液の廃棄時期を変更する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の洗浄方法。
  3. さらに、前記処理液に浸漬する前記被洗浄物の浸漬前情報を取得する工程と、
    前記処理液に浸漬した前記被洗浄物の浸漬後情報を取得する工程と、
    前記浸漬前情報と前記浸漬後情報を比較して洗浄情報を取得し、この洗浄情報に応じて前記被洗浄物を前記処理液に浸漬させる浸漬時間を変更する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗浄方法。
  4. さらに、前記濁度の推移情報、前記処理液の廃棄量、その廃棄時期の何れかまたは二以上を含む提示情報を生成する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の洗浄方法。
  5. 食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄システムであって、
    処理液を溜め、該処理液に被洗浄物を浸漬する浸漬槽と、
    前記処理液の濁度を検出する濁度センサと、
    前記濁度センサの検出出力を受け、該検出出力から前記濁度の推移情報を取得し、該推移情報に応じて使用済みの処理液の廃棄量を演算し、該廃棄量に相当する使用済みの処理液を前記浸漬槽から廃棄し、前記廃棄量に応じて前記浸漬槽に処理液を補填する制御部と、
    を備えることを特徴とする洗浄システム。
  6. さらに、前記制御部は、前記推移情報を用いて前記濁度の増加傾向を取得し、この増加傾向に応じて前記使用済みの処理液の廃棄時期を変更することを特徴とする請求項5に記載の洗浄システム。
  7. さらに、前記制御部は、前記処理液に浸漬する前記被洗浄物の浸漬前情報と、前記被洗浄物の浸漬後情報を取得し、前記浸漬前情報と前記浸漬後情報を比較して洗浄情報を取得し、この洗浄情報に応じて前記被洗浄物を前記処理液に浸漬させる浸漬時間を変更することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の洗浄システム。
  8. さらに、前記制御部は、前記濁度の推移情報、前記処理液の廃棄量、その廃棄時期の何れかまたは二以上を含む提示情報を生成し、該提示情報を情報提示部に提示させることを特徴とする請求項5ないし請求項7の何れかの請求項に記載の洗浄システム。
  9. コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    浸漬槽に溜めた処理液に被洗浄物を浸漬する制御情報を生成する機能と、
    前記処理液の濁度の推移情報を取得する機能と、
    前記推移情報を用いて使用済みの処理液の廃棄量を演算し、該廃棄量に相当する使用済みの処理液を廃棄する制御情報を生成し、前記廃棄量に応じて前記浸漬槽に処理液を補填するための制御情報を生成する機能と、
    前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. さらに、前記推移情報を用いて前記濁度の増加傾向を取得し、この増加傾向に応じて前記使用済みの処理液の廃棄時期を変更する制御情報を生成する機能を前記コンピュータに実行させるための請求項9に記載のプログラム。
  11. さらに、前記処理液に浸漬する前記被洗浄物の浸漬前情報を取得する機能と、
    前記処理液に浸漬した前記被洗浄物の浸漬後情報を取得する機能と、
    前記浸漬前情報と前記浸漬後情報を比較して洗浄情報を取得し、この洗浄情報に応じて前記被洗浄物を前記処理液に浸漬させる浸漬時間を変更する機能と、
    を前記コンピュータに実行させるための請求項9または請求項10に記載のプログラム。
  12. さらに、前記濁度の推移情報、前記処理液の廃棄量、その廃棄時期の何れかまたは二以上を含む提示情報を生成する機能を前記コンピュータに実行させるための請求項9ないし請求項11の何れかの請求項に記載のプログラム。
  13. 請求項9ないし請求項12の何れかの請求項に記載のプログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。
  14. 食器類を含む被洗浄物を洗浄する洗浄機を用いた洗浄工程前に前記被洗浄物を処理液に浸漬する浸漬工程を前置させた洗浄機器であって、
    処理液を溜め、該処理液に被洗浄物を浸漬する浸漬槽と、
    前記処理液の濁度を検出する濁度センサと、
    前記濁度センサの検出出力を受け、該検出出力から前記濁度の推移情報を取得し、該推移情報に応じて使用済みの処理液の廃棄量を演算し、該廃棄量に相当する使用済みの処理液を前記浸漬槽から廃棄し、前記廃棄量に応じて前記浸漬槽に処理液を補填する制御部と、
    を備えることを特徴とする洗浄機器。
  15. さらに、前記制御部は、前記推移情報を用いて前記濁度の増加傾向を取得し、この増加傾向に応じて前記使用済み処理液の廃棄時期を変更することを特徴とする請求項14に記載の洗浄機器。
  16. さらに、前記制御部は、前記処理液に浸漬する前記被洗浄物の浸漬前情報と、前記被洗浄物の浸漬後情報を取得し、前記浸漬前情報と前記浸漬後情報を比較して洗浄情報を取得し、この洗浄情報に応じて前記被洗浄物を前記処理液に浸漬させる浸漬時間を変更することを特徴とする請求項14または請求項15に記載の洗浄機器。
  17. さらに、前記制御部は、前記濁度の推移情報、前記処理液の廃棄量、その廃棄時期の何れかまたは二以上を含む提示情報を生成し、該提示情報を情報提示部に提示させることを特徴とする請求項14ないし請求項16の何れかの請求項に記載の洗浄機器。
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