JPH0784279B2 - 紙葉類識別装置の繰出し方法 - Google Patents

紙葉類識別装置の繰出し方法

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JPH0784279B2
JPH0784279B2 JP63242109A JP24210988A JPH0784279B2 JP H0784279 B2 JPH0784279 B2 JP H0784279B2 JP 63242109 A JP63242109 A JP 63242109A JP 24210988 A JP24210988 A JP 24210988A JP H0784279 B2 JPH0784279 B2 JP H0784279B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 この発明は、紙葉類例えば紙幣の真偽を識別した後に、
この紙幣の収納,返却を行ったり、あるいは収納した高
額紙幣の釣銭として低額紙幣を複数枚返却することがで
きる紙葉類識別装置における低額紙幣収納庫からの返却
紙幣の繰出し方法に関するもので、 特に紙幣の詰り(ジャム)を防止し得るようにした繰出
し方法に関する。 なお以下各図において同一の符号は同一もしくは相当部
分を示す。
【従来の技術】
この種の紙葉類の収納や繰出しを行う装置としては本出
願人の先願になる。 特開昭62−290671号「紙葉類の積層収納機構」 特開昭62−265109号「紙幣収納・繰出装置」がある。 このような装置は、高額紙幣の釣銭等として低額紙幣を
複数枚返却する場合には、低額紙幣が集積されている収
納庫より紙幣を一枚ずつ順次取出して返却するように構
成されている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記の装置には次のような問題がある。 収納庫と識別部の継ぎ目に返却紙幣が入り込み返却
しない。 返却紙幣が集積されている収納紙幣の凹凸に引っか
かり返却しない。 返却紙幣が集積されている収納紙幣の凹凸に引っか
かり複数枚重なり返却しようとするため、返却の厚み検
知センサで異常を検知し紙幣識別装置が機能停止となっ
てしまう。 そこで本発明の課題は、収納庫に集積された低額紙幣を
繰出ローラを介し押圧するアクチュエータ(返却ソレノ
イド)を、紙幣繰出しに先立って、またはこの繰出しの
動作中短時間オン,オフさせ、この振動によって返却紙
幣の集積状態を変化させる紙葉類識別装置の繰出し方法
を提供することにより、紙幣のジャムの発生を少なくす
ることにある。
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するため、投入口と投出口
の間に形成された搬送路内の紙葉類の正逆搬送が可能で
あって、前記投出口の近傍で逆搬送される紙葉類を1枚
に分離する分離ローラ及び該分離ローラを紙葉類が1枚
で通過したことを検知する重なりセンサが設けられた搬
送機構を有する鑑別部と、前記投出口に向けて繰出され
る紙葉類を積層収納する収納庫と、前記収納庫内の紙葉
類の一面に対向して待機し、返却ソレノイドの駆動によ
り当該紙葉類の一面に押圧される繰出ローラとを備え、
前記搬送機構を逆搬送駆動すると共に前記繰出ローラを
逆回転駆動した状態で前記返却ソレノイドを駆動して当
該繰出ローラを前記収納庫内の紙葉類の一面に押圧する
ことにより当該紙葉類の繰出し動作を行うようにした紙
葉類識別装置の繰出し方法において、前記紙葉類の繰出
し動作に先立って前記搬送機構及び繰出ローラを停止し
た状態で前記返却ソレノイドを短時間駆動する手順と、
前記繰出し動作を所定時間行って前記重なりセンサによ
り紙葉類が検知されないときに前記搬送機構を逆搬送駆
動すると共に前記繰出ローラを逆回転駆動した状態で前
記返却ソレノイドを短時間繰返し駆動する手順と、前記
繰出し動作時に前記重なりセンサにより複数枚の紙葉類
の重なりが検知されたときに前記返却ソレノイドを駆動
した状態で前記搬送機構を正搬送駆動すると共に前記繰
出ローラを正回転駆動する手順と、該手順の後前記搬送
機構及び繰出ローラを停止した状態で前記返却ソレノイ
ドを短時間繰返し駆動する手順とを備えることを特徴と
している。
【作 用】
本発明は収納庫内に納められた紙幣を一枚ずつ返却する
装置において、返却紙幣や集積された収納紙幣に衝撃を
与えたり振動を与えながら搬送することで、収納庫と識
別部との継ぎ目に入り込み動かない返却紙幣や、収納紙
幣の凹凸に引っかかり動かない返却紙幣の状態を変化さ
せて、継ぎ目や凹凸に引っかからないように返却した
り、 返却紙幣が収納紙幣の凹凸に引っかかり複数枚重なり返
却されるのを防止するために、それら複数枚重なった紙
幣を一度収納庫内に引き込み、それらの紙幣に振動を与
えて、凹凸に引っかからないようそれぞれ分離して、一
枚ずつ確実に返却したり、しようとするものである。
【実施例】
以下第1図ないし第13図を用いて本発明の実施例を説明
する。第6図は本発明の一実施例としての紙幣鑑別・収
納処理装置の側断面図、第7図は同じく要部の背面図、
第8図は同じく横断面図と動作分解説明図、第9図は同
じく関係部材の動作解析図である。 第6図で、この紙幣鑑別・収納処理装置40は、大づかみ
に言うと、鑑別部30、千円紙幣収納部19および高額紙幣
収納部20からなっている。なお、ここで高額紙幣とは5
千円紙幣と1万円紙幣とからなる紙幣をいう。 鑑別部30は、主として投入口31、搬送機構32、この搬送
機構32の途中に設けられ、紙幣の特性を検出する紙幣セ
ンサ33からなる。この鑑別部30は周知のものであるから
詳細な説明は省略する。 千円紙幣収納部19は、主として鑑別部30の投出口から紙
幣が投出される方向−図で垂直下方向−に伸びる搬送路
21、この搬送路21の右側に配置される収納庫、同じく左
側に配置される収納駆動部からなっている。 搬送路21は、紙幣搬送方向の両側端部に設けられた2個
の搬送プーリ7間に巻掛けされた搬送ベルト8の表面
と、搬送ガイド4の左側面とで形成される。そして紙幣
は、搬送ベルト8と、これを介し搬送プーリ7と対向接
触された押さえローラ7aとに狭まれ、搬送される。 収納庫は、搬送ガイド4の右側面と、この面にばね6aに
よって押し当てられた押当板6の左側面との間に形成さ
れ、紙幣10Aが収納されるにしたがって押圧板6は図の
右方向に移動する。 収納駆動部は、モータ枠11、駆動モータ12、これと連結
された2個のカム軸13、これらにそれぞれ取り付けられ
たカム14から主としてなる。 上述した収納庫と収納駆動部とからなる収納部は、千円
紙幣用も高額紙幣用も、構成はまったく同じである。な
お、鑑別部30,千円紙幣収納部19,高額紙幣収納部20は、
いずれも基台1に取り付けられる。 第7図は、第6図におけるA−A方向から見たこの実施
例の背面図である。この図で、基台1の図の左右の側板
部に案内レール2が1対ずつ取り付けられ、この案内レ
ール2に、収納庫側板3が紙面の前後に滑動可能に取り
付けられる。この収納庫側板3には、紙幣搬送に関係す
る諸部材と図示していない従動部材5とが固定される。
搬送関係部材、紙幣10の搬送方向に平行な2辺の近傍部
に搬送力を加える、図の上,下,左,右に設けられた搬
送プーリ7、この上部と下部との間に巻掛けされた、図
示してない搬送ベルト8、搬送プーリ7に対して搬送ベ
ルト8を介して押圧された押さえローラ7a、2点鎖線で
示した搬送ガイド4である。 プッシャ16は、その案内筒16bが案内軸17に嵌り、紙面
の前後方向に滑動可能に支持される。 このプッシャ16を駆動するのが、次に述べるような駆動
モータ12とこれにつながる部材である。つまり、駆動モ
ータ12が取り付けられたモータ枠11(2点鎖線表示)に
は2個のカム軸13が設けられる。一方のカム軸13に駆動
モータ12と歯車15aが固定され、この歯車15aと、歯車15
bを介して他方のカム軸13に固定された歯車15aとが噛み
合っている。上述したカム軸13の両端には、カム14が取
り付けられ、このカム14はプッシャ用カム14aとカムピ
ン14bとからなっている。プッシャ用カム14aの外周はプ
ッシャ16の従動面16cに接触し、カムピン14bは搬送ガイ
ド4に設けられた、第7図には図示してない従動部材5
(第8図(a)参照9)と嵌合している。 第6図でB−B方向から見た横断面図、第8図(a)に
よって上述した構成を補足すると、収納庫側板3に、搬
送ガイド4,従動部材5,搬送プーリ7,押さえローラ7aなど
の搬送関係部材がそれぞれ取り付けられている。また、
プッシャ16は駆動モータ12に跨がるように位置し、その
従動面16cがプッシャ用カム14aの外周と接触し、同時に
カムピン14bが左右の従動部材5とそれぞれ嵌合してい
る。 第8図(a)で、この発明における「支持部材」は、搬
送プーリ7,押さえローラ7a,搬送ベルト8から構成され
たものであり、「ガイド部材」は搬送ガイド4、「第1
面」は、搬送ガイド4のコ字の下面、同じく「第2面」
は搬送ガイド4の上面、「ガイド連結体」は、収納庫板
3とこれに取り付けられた搬送プーリなど搬送関係部材
および搬送ガイド4、「押当部材」は押当板6、「押圧
力」はばね6aによって加えられるもの、「押込部材」は
プッシャ16、にそれぞれ相当する。 この実施例の作用について、第8図、第9図を参照しな
がら述べる。 第8図(a)で、収納指令に基づいて駆動モータ12が起
動されると、カム軸13が歯車15a,15b(第7図参照)を
介して回転され、カム14のプッシャ用カム14a,カムピン
14bによってそれぞれプッシャ16と、収納庫側板3とそ
れに取り付けられた搬送関係部材とが図で上下方向に駆
動される。すなわち、収納庫側板3などは、まず図にお
いて下方に移動を開始し、プッシャ16は上方に移動を始
め、紙幣1搬送路面にある位置から、収納される方向に
押され始める。 同図(b)を経て同図(c)に至ると、収納庫側板3な
どは最下位置に、プッシャ16は最上位置になり、プッシ
ャ16の押当面16aと搬送ガイド4の上面との距離Hは、
左右の搬送ガイド4のコ字の縦部分を通過した紙幣10の
両端が、矢印で示されるように、元の位置の方向に少し
戻りかけるに充分な値に達する。 ついで、収納庫側板3などは上方に、プッシャ16は下方
にそれぞれ戻り始め、紙幣10の両端は、ばね6aと押当板
6とにより、既収納紙幣10Aと搬送ガイド4の上面との
間で上,下両側から押され、最終的には同図(b)の状
態になり、ここで、紙幣10は既収納された紙幣10Aと完
全に合体する。この状態は同図(a)の最初の状態に復
帰したことを意味する。 第9図によって、上述した収納関係部材の動きを解析す
る。同図(a)は搬送ガイド4の上面(収納面)とプッ
シャ16の押当面16aとの動き(行程)を縦軸に、カム軸1
3の回転位置を横軸にとり、両者の関連をみたもの、す
なわち行程線図である。この行程線図は、カム軸13が一
定速度で回転するから、タイムチャートとみることがで
きる。なお、行程(縦軸)の原点は搬送路面である。 同図(b)は実施例の搬送ガイド4とプッシャ16の、最
初と紙幣10を収納位置まで移動し終わったときの側面図
を示す。すなわち、搬送ガイド4,プッシャ16,紙幣10の
実線は最初の状態のもの、2点鎖線は搬送ガイド4が最
下位置に、プッシャ16が最上位置にそれぞれあるときの
もの、1点鎖線は正規の収納位置に達した紙幣10の位置
(収納面)をそれぞれ示す。 同図(a)で、太い実線Pbはプッシャの押当面の行程
線、太い破線Gbは搬送ガイド4の上面の行程線である。
aは搬送路面と収納面との距離、Hは、押し込まれた紙
幣の両端が搬送ガイド4の上面の角を外れる十分な、搬
送ガイド4の上面とプッシャ16の押当面との距離であ
る。 図のように、一方のPbは、最初の0から上昇し1/2回転
位置で最高位置aに達し、以降ふたたび降下して1回転
し終わったとき0点に戻る。他方のGbは、最初aの位置
にあり、回転とともに下降して、1/2回転位置て最下位
置(H−a)に達し、以降ふたたび上昇して1回転し終
わったときaの位置に戻る。したがって、1/2回転位置
で、上述したように、押し込まれた紙幣を両端が搬送ガ
イド4の上面の角を外れるに十分な、搬送ガイド4の上
面とプッシャ16の押当面との距離Hに達する。しかも、
プッシャ16の押当面は、最初の搬送ガイド4の上面位置
を越えていない、つまり収納空間の紙幣収納領域に入り
込んでいないわけである。 さて次に、紙幣繰出しについて説明する。この動作が適
用されるのは、積層収納された紙幣、例えば千円紙幣を
払出しに用いる場合である。自動販売機で、5千円紙幣
または1万円紙幣で買物をされたときの釣銭を、収納し
ている千円紙幣を用いて払出す場合がこれでに相当す
る。 概略的には、第6図の紙幣処理装置40において、アクチ
ュエータ22の出力軸に直結するレバー23を所定軸を中心
に回動可能に支持し、このレバー23の他方の端部に繰出
ローラ24を設ける。指令に基づいて、アクチュエータ22
を作動させ、繰出ローラ24を図の破線で示した位置に回
動して収納紙幣面10Aの左側の表面に押し当てる。その
状態で、鑑別部30の所定軸からの動力を、図示してない
伝達手段によってこの繰出ローラ24に伝え、これを回転
させると、紙幣の繰出しがおこなわれることになる。 以上の紙幣繰出動作について、さらに第10図ないし第13
図を参照しながら説明する。 第10図は搬送ガイド4,搬送ベルト8,プッシャ16の各動作
段階における関係位置を示す平面図で、同時(a)は初
期状態、つまり鑑別部30から紙幣が搬送されるとき、同
図(b)は紙幣収納中、同図(c)は紙幣収納終了時、
同図(b)は紙幣繰出し時、同図(e)は再び復帰した
初期状態に関する。各段階は、カム14(第8図参照)が
1回転されことにより順次とられる。 鑑別部30での投入紙幣の鑑別時には第10時(a)状態に
あり、投入紙幣1枚だけは、収納せずに搬送ガイド4の
部分で一時保留することができる。この一時保留紙幣の
返却は、端に逆搬送するのみでよい。収納動作について
は、既に第8図を参照しながら説明したものと同様であ
るが、カムを1回転させることにより行う。第10図
(d)では、搬送ガイド4の上面と、プッシャ16の押込
面16aとが同一レベルにあり、しかも鑑別部30からの紙
幣の搬送路面のレベルと一致するから、この状態で収納
紙幣は繰出可能となる。 第11図は前記の各部材の位置を示す行程線図で、第9図
に準じるものである。横軸カム14(第8図参照)の回転
角、縦軸は原点を鑑別部30からの紙幣搬送路面にとった
各部材の所定面の位置である。なお、破線表示のGは搬
送ガイド4の上面位置を、実線表示のBは搬送ガイド4
と連動する搬送ベルト8の上面位置を、一点鎖線表示の
Pはプッシャ16の押込面16aの位置をそれぞれ表わす。 また、カム14の0,1/4,1/2,3/4,1の各回転位置には、第1
0図(a),同図(b),同図(c),同図(d),同
図(e)が各々対応する。搬送ガイド4の上面と搬送ベ
ルト8の上面とは、カム14の前段の半回転で最低位置を
とり、後段の半回転で初期状態に戻る。プッシャ16の押
込面16aは、カム16の1/4回転から行程が開始され、半回
転で最高行程がとられて、3/4回転で初期位置に戻る。
したがって、収納紙幣から指令に基づいて所定枚数の紙
幣を繰り出す場合には、カム14を3/4回転した後に行
う。この操作動作の具体的な様子については、次に第12
図,第13図を参照しながら説明する。 第12図,第13図はともに、第6図におけるアクチュエー
タ22,レバー23,繰出ローラ24とその近傍部の詳細な側面
図で、第12図は紙幣繰出し時を、第13図は繰り出された
紙幣の返却搬送時をそれぞれ示す。 第12図において、22aはアクチュエータ22の出力軸であ
る。レバー23は、その上端部が鑑別部30の搬送機構32に
属する駆動ローラ32aの軸に回動可能に支持され、中央
部が出力軸22aの端部と連結され、下端部に繰出ローラ2
4が設けられる。また、駆動ローラ32aと、繰出ローラ24
とはベルト32bによって連結され、回転が伝達される。2
6は搬送ローラ、25は分離ローラで、これらは、ばね25a
によって互いに対向押圧され、搬送ローラ26の回転が分
離ローラ25に伝達される。なお、分離ローラ25の外周と
駆動ローラ32aの外周との間には所定の小間隔が設けて
ある。27は重なりセンサで、搬送紙幣が少なくとも2枚
重なっていることを検知する。また、7は搬送プーリ、
7aは押さえローラ、8は搬送ベルトである。 搬送ガイド4の図の右側面と押当板6との間に収納され
た紙幣10Aは、ばね6aによって押圧されている。繰出指
令に基づいてアクチュエータ22が作動し、その出力軸22
aが矢印のように右方向に移動し、同時に駆動ローラ32a
が矢印のように反時計方向に回転される。出力軸22aの
移動によって、繰出ローラ24が収納紙幣10Aの左面に押
圧されるとともに、繰出ローラ24は駆動ローラ32aによ
り矢印のように反時計方向に回転されているから、表面
の紙幣が上方に繰り出される。 繰り出された紙幣は、駆動ローラ32aと分離ローラ25と
の間を通過するとき、それが2枚以上であると、通過方
向とは逆方向に外周が移動する分離ローラ25によって、
駆動ローラ32aと接触する1枚を残して他の紙幣は通過
できない、つまり分離される。通過が1枚だけであるこ
とは、重なりセンサ27によって確認される。この確認に
基づいてアクチュエータ22はオフされる。 第13図において、アクチュエータ22がオフされると、図
示していない付勢によって出力軸22aが左方向に移動
し、繰出ローラ24は紙幣10Aの表面から隔離され、繰出
動作はいったん停止する。そして、搬送機構32は作動を
継続するから、先程の通過紙幣は図示してない搬送路を
へて投入口31に達し、ここから外部に投出される。な
お、繰出ローラ24は、駆動ローラ32aからの動力を得て
前と同じ方向の回転を継続している。繰出指令が複数枚
の紙幣を繰出しを指定するときには、通過紙幣がある距
離だけ搬送され、次の繰出しが可能となったとき再びア
クチュエータ22が作動される。以上の動作は、所定の枚
数が繰り出されるまで繰り返される。 次に本発明の主眼となる低額紙幣収納部19からの紙幣10
Aの返却時(第1図参照)における詰り(ジャム)防止
の動作を述べる。第1図,第2図は低額紙幣返却時にお
けるアクチュエータ(返却トレノイドともいう)22およ
び鑑別部30の搬送ベルトの動作を示すタイムチャート、
第3図ないし第5図はこの返却動作を説明するための第
12図,第13図に対応する詳細な側面図である。 第3図は低額紙幣の返却時に返却紙幣10Bが、鑑別部30
と低額紙幣収納部19との継ぎ目70に入り込み詰まってい
る状態を示す。この場合、第1図の時点t1のように紙幣
10Bの繰出しに先立って返却ソレノイド22が短時間オン
され、繰出ローラ24が瞬間的に紙幣10Bを右方向に押す
ように駆動されることから、返却紙幣10Bが継ぎ目70か
ら引出される。その後は第1図の時点t2から返却ソレノ
イド22が再びオンされ、繰出ローラ24が右方向へ駆動さ
れたまま、図示していない鑑別部30の駆動部により鑑別
部30の搬送ベルトが逆回転され、そのベルトに連動する
ベルト32bを介して繰出ローラ24が第3図矢印のように
逆回転され返却紙幣10Bが投入口31へ返却される。 第4図は返却紙幣10Cが分離ローラ25を乗り越えられ
ず、返却しない場合や他の収納紙幣10に引っかかり返却
しない状態を示す。この場合には、第1図の時点t3から
t4までの期間のように、搬送ベルトおよび繰出ローラ24
の逆転期間中、返却ソレノイド22が短時間の周期で繰返
しオン,オフせしめられ、繰出ローラ24が細かく左右に
振動せしめられる。このように返却紙幣10Cや収納紙幣1
0の集積状態を変化させながら返却紙幣10Cの繰出しは行
われるので返却紙幣10Cは分離ローラ25を乗り越えた
り、収納紙幣10と分離されることができて、投入口31へ
返却される。 第5図は返却紙幣10Dが他の収納紙幣10に引っかかって
複数枚重なり、枚数の制限ができずに括まって払い出さ
れてしまう状態を示す。この場合には、動作のタイムチ
ャートは第2図のようになる。第2図では時点t11に返
却紙幣10Dの2枚返却が検出されたものとし、この時点t
11以前の動作は第1図と同様である。 さて、この時点t11からt12までの間は返却ソレノイド22
はオンされて、繰出ローラ24が右方向へ駆動されたまま
の状態で、図示していない鑑別部30の駆動部により鑑別
部30の搬送ベルトが正回転せしめられ、そのベルトに連
動してベルト32bを介して繰出しローラ24が時計方向に
正回転せしめられ、複数枚出かかった返却紙幣10Dは再
び低額紙幣収納部19に引き戻され整列せしめられる。そ
の後、第2図時点t12からt13までの間、搬送ベルトが停
止されると共に、返却ソレノイド22が短周期でオフ,オ
ンされ、繰出ローラ24を細かく左右に振動させることに
より複数枚出かかった返却紙幣10Dと収納紙幣10とが分
離される。このようにして第2図時点t13からは再び返
却ソノエド22がオンされたまま搬送ベルトが逆回転せし
められ、返却紙幣10Dは1枚づつ確実に投入口31へ返却
される。
【発明の効果】
以上のような本発明によれば、紙葉類の繰出し動作に先
立って搬送機構及び繰出ローラを停止した状態で返却ソ
レノイドを短時間駆動する手順と、繰出し動作を措定時
間行って重なりセンサにより紙葉類が検知されないとき
に搬送機構を逆搬送駆動すると共に繰出ローラを逆回転
駆動した状態で返却ソレノイドを短時間繰返し駆動する
手順と、繰出し動作時に重なりセンサにより複数枚の紙
葉類の重なりがけ値されたときに返却ソレノイドを駆動
した状態で搬送機構を正搬送駆動すると共に繰出ローラ
を正回転駆動する手順と、該手順の後搬送機構及び繰出
ローラを停止した状態で返却ソレノイドを短時間繰返し
駆動する手順とを備えたので、繰出し動作前,所定時間
内に繰出されないとき及び重なって繰出されたときの全
ての場合に、返却ソレノイドの駆動による繰出ローラの
短時間の押圧により紙葉類の集積状態を換えて繰出し不
良の発生を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は本発明の一実施例としての要部動作を
示すタイムチャート、第3図ないし第5図は本発明の要
部動作を説明するための紙幣処理装置の詳細側面図、 第6図は本発明の紙幣処理装置の側断面図、第7図は同
じく要部の背面図、第8図は同じくその動作の各段階を
示す横断面図で、同図(a)は鑑別部からの紙幣が搬入
されたとき、同図(b)は初期の収納動作中、同図
(c)はさに進んだ収納動作中、同図(d)は収納終了
時を示し、第9図は同じくその収納動作解析図で、同図
(a)は関係部材の行程線図、同図(b)は関係部材の
レベルを示す要部の平面図、第10図は同じくその繰出し
準備のための各動作段階を示す平面図で、同図(a)は
初期状態、同図(b)は収納中、同図(c)は収納終了
時、同図(d)は繰出時、同図(e)は再び復帰した初
期状態、第11図は同じくその繰出準備動作を示す関係部
材の行程線図、第12図は繰出ローラ用アクチュエータと
その近傍の詳細側面図で、アクチュエータ作動時のも
の、第13図は同じくそのアクチュエータ作動解除時の図
である。 1:基台、2:案内レール、3:収納庫側板、4:搬送ガイド、
5:従動部材、6:押当板、6a:ばね、7:搬送プーリ、7a:押
さえローラ、8:搬送ベルト、10(10A−10D):紙幣、1
1:モータ枠、12:駆動モータ、13:カム軸、14:カム、14
a:プッシャ用カム、14b:カムピン、16:プッシャ、16a:
押当面、16b:案内筒、16c:従動面、17:案内軸、17a:ば
ね、19:千円紙幣収納部、20:高額紙幣収納部、22:アク
チュエータ(返却ソレノイド)、23:レバー、24:繰出ロ
ーラ、25:分離ローラ、26:搬送ローラ、30:鑑別部、31:
投入口、32:搬送機構、32:駆動ローラ、40:紙幣鑑別・
収納処理装置、70:継ぎ目。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入口と投出口の間に形成された搬送路内
    の紙葉類の正逆搬送が可能であって、前記投出口の近傍
    で逆搬送される紙葉類を1枚に分離する分離ローラ及び
    該分離ローラを紙葉類が1枚で通過したことを検知する
    重なりセンサが設けられた搬送機構を有する鑑別部と、
    前記投出口に向けて繰出される紙葉類を積層収納すす収
    納庫と、前記収納庫内の紙葉類の一面に対向して待機
    し、返却ソレノイドの駆動により当該紙葉類の一面に押
    圧される繰出ローラとを備え、前記搬送機構を逆搬送駆
    動すると共に前記繰出ローラを逆回転駆動した状態で前
    記返却ソレノイドを駆動して当該繰出ローラを前記収納
    庫内の紙葉類の一面に押圧することにより当該紙葉類の
    繰出し動作を行うようにした紙葉類識別装置の繰出し方
    法において、前記紙葉類の繰出し動作に先立って前記搬
    送機構及び繰出ローラを停止した状態で前記返却ソレノ
    イドを短時間駆動する手順と、前記繰出し動作を所定時
    間行って前記重なりセンサにより紙葉類が検知されてな
    いときに前記搬送機構を逆搬送駆動すると共に前記繰出
    ローラを逆回転駆動した状態で前記返却ソレノイドを短
    時間繰返し駆動する手順と、前記繰出し動作時に前記重
    なりセンサにより複数枚の紙葉類の重なりが検知された
    ときに前記返却ソレノイドを駆動した状態で前記搬送機
    構を正搬送駆動すると共に前記繰出ローラを正回転駆動
    する手順と、該手順の後前記搬送機構及び繰出ローラを
    停止した状態で前記返却ソレノイドを短時間繰返し駆動
    する手順とを備えることを特徴とする紙葉類識別装置の
    繰出し方法。
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