JPH0693264B2 - 紙幣収納・繰出装置 - Google Patents

紙幣収納・繰出装置

Info

Publication number
JPH0693264B2
JPH0693264B2 JP62265109A JP26510987A JPH0693264B2 JP H0693264 B2 JPH0693264 B2 JP H0693264B2 JP 62265109 A JP62265109 A JP 62265109A JP 26510987 A JP26510987 A JP 26510987A JP H0693264 B2 JPH0693264 B2 JP H0693264B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bill
storage
guide
pusher
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62265109A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01106293A (ja
Inventor
遵 山縣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP62265109A priority Critical patent/JPH0693264B2/ja
Publication of JPH01106293A publication Critical patent/JPH01106293A/ja
Publication of JPH0693264B2 publication Critical patent/JPH0693264B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、主として自動販売機や自動両替機に組み込
まれ、投入された紙幣を積層,収納し、かつ返却または
払出しのために指令に基づいて収納紙幣の表面のものか
ら順次、繰り出すようにした紙幣収納・繰出装置に関
し、とくに同じスペースに対して紙幣収納容量が大きく
とれるように改良したものである。
【従来の技術】
従来一般に用いられてきた紙幣の積層収納機構の例を第
9図,第10図を参照しながら説明する。 第9図で、57は搬送プーリ、58はこれに巻掛けされた搬
送ベルト、57aは搬送プーリ57に搬送ベト58を介して対
向接触された押さえローラで、紙幣10の搬送方向(横方
向)に対する両側端部にそれぞれ設置される。搬送ベル
ト58の上側面と搬送ガイド54の下側面とで形成された空
間が搬送路55である。紙幣10はこの搬送路55に沿って搬
送されるが、その搬送力は搬送ベルト58と押さえローラ
57aとによって加えられるとともに、紙幣10と搬送ベル
ト58との間に働く摩擦力による。 収納空間は、搬送ガイド54の上側面と押当板56の下側面
との間に形成され、紙幣10Aが収納されるにしたがい、
押当板56がこれと図示してない基台との間に設けられた
ばね56aの力に抗して上方向に移動され、拡大される。 第9図において、図示してない駆動モータに連結するカ
ム軸63には長円形のカム64が取り付けられ、このカム64
は、指令によって起動される図示してない駆動モータに
よって時計方向に回転される。また、符号を付してない
基台に、直角方向に立設された2個の案内軸67には、プ
ッシャ66の案内筒66bが滑動可能に嵌合している。この
プッシャ66の上側面は押込面66aで、常時は搬送ベルト5
8と同一面に位置する。また、プッシャ66と基台との間
に取り付けられた引張ばね67aによって、プッシャ66の
従動部66cは、カム64の表面に押し付けられ接触する。 上述した、収納庫と収納駆動部との側面図である第9図
を左方から見たものが第10図(a),(b),(c),
(d)である。この第10図(a)において、紙幣10の、
搬送方向に直角な方向の両端部が、搬送ベルト58と押さ
えローラ 57aとに挟まれて搬送され、この紙幣10の中
間部にプッシャ66の押当面66aが位置し、両側の2個の
カム64の表面とプッシャ66の従動部66cとが互いに押し
合って接触している様子が示されている。なお、53は両
側の各側板である。 次に、上述した収納部の動作について、第10図(a)〜
(d)を主に、あわせて第9図を参照しながら説明す
る。 第10図(a)は、紙幣10が収納されるべき位置に停止し
た状態を示す。ついでカム軸63が1回転することによっ
て収納動作がおこなわれる。まず、カム軸63の回転に応
じてプッシャ66が第10図(a),(b)のように移動
し、紙幣10は搬送路55から持ち上げられ、既に収納され
ている紙幣10Aの下面に接する。このとき紙幣10の両端
部は、搬送ガイド54の下面を滑りながら外れていく。 第10図(c)で、プッシャ66がばね66aに抗してさらに
移動し、既収納紙幣10Aの下面に新しい収納紙幣10を押
しつけ一緒に持ち上げていく。このとき紙幣10の両端部
は完全に搬送ガイド54の下面から外れ、さらに搬送ガイ
ド54の上面の角を通って、自己復元力によって元の位置
に戻る方向に拡がりかける。このときのプッシャ66の押
込面66aと搬送ガイド54の上面との距離をhとすると、
このhは紙幣10が適正に収納されるに必要な最小値であ
る。 第10図(d)で、プッシャ66が元の位置に戻ると、新し
く収納された紙幣10はこれまでの既収納紙幣とともに既
収納紙幣10Aとなって、押圧板56,ばね56aによって搬送
ガイド54の上面に押しつけられ、同図(a)の状態に戻
り収納動作が完了する。
【発明が解決しようとする問題点】
上述した従来例の欠点は、プッシャ66の押込面66aが、
最大行程位置で、搬送ガイド54の上面よりhだけ入り込
む、つまり収納空間の領域内に入り込んでそれだけ紙幣
収納容量を減縮させることである(第9図(c)参
照)。しかも、紙幣10Aは搬送ガイド54の上面側に搬送
路55を外れて収納されているので、収納紙幣10Aを搬送
路に繰り出すのは困難であり、釣銭として使用すること
ができないという問題がある。 本発明は、上述の点に鑑み、プッシャにより収納庫に押
し込んで収納した紙幣を繰り出すことができるようにし
た紙幣収納・繰出装置を提供することを目的とする。
【問題点を解決するための手段】
本発明は、上述の目的を達成するため、投入口に挿入さ
れた紙幣を搬送・鑑別して投出口から送出すると共に、
紙幣の逆搬送が可能な紙幣鑑別部と、該紙幣鑑別部の投
出口に連通され、該投出口から紙幣が送出される方向に
直線状に伸びた搬送路を形成する搬送ガイドと、該搬送
ガイドの側方にあってばねにより当該搬送ガイドに向け
て付勢され当該搬送ガイドの一側面との間に紙幣の収納
庫を形成する押当板と、該収納庫に対向して前記搬送ガ
イドの搬送路を挟んで待機し、該搬送路の紙幣の収納時
に当該紙幣の面と直交する方向に当該搬送路を横切って
往復することにより当該搬送路の紙幣を前記収納庫に押
し込んで積層収納するプッシャと、前記収納庫に対向し
て前記搬送ガイドの搬送路を挟んで待機し、前記収納庫
の紙幣の繰り出し時に当該紙幣の一面に押圧されて回転
することにより当該紙幣を前記紙幣鑑別部の投出口に向
けて繰り出す繰出ローラとを備え、前記搬送ガイドは、
前記紙幣の繰り出し時に、前記一側面が前記投出口の位
置に一致するように当該紙幣の面と直交する方向に移動
するものであることを特徴している。 また、前記搬送ガイドは、前記紙幣の収納時に、プッシ
ャと反対の方向に往復するものであるのがよい。
【作用】
本発明において、搬送ガイドは、その収納庫側の一側面
が紙幣鑑別部の投出口の位置に一致するように、紙幣の
繰り出し時に移動するものであるので、その一側面に当
接して収納庫に収納されている紙幣を、繰出ローラを押
圧して回転することにより紙幣鑑別部の投出口に繰り出
し、逆搬送して投入口から払い出すことができる。 また、搬送ガイドが、紙幣の収納時にプッシャと反対の
方向に往復するものである場合には、収納に必要なプッ
シャの往復ストロークを短縮できるので、その分、収納
空間を増大することができる。
【実施例】
この発明の実施例を、第1図〜第8図を参照しながら説
明する。 第1図で、この紙幣処理装置40は、大づかみに言うと、
鑑別部30、千円紙幣収納部19および高額紙幣収納部20か
らなっている。なお、ここで高額紙幣とは5千円紙幣と
1万円紙幣とである。 鑑別部30は、主として投入口31、搬送機構32、この搬送
機構32の途中に設けられ、紙幣の特性を検出する紙幣セ
ンサ33からなる。この鑑別部30は周知のものであるから
詳細な説明は省略する。 千円紙幣収納部19は、主として鑑別部30の投出口から紙
幣が投出される方向−図で垂直下方向−に伸びる搬送路
21、この搬送路21の右側に配置される収納庫、同じく左
側に配置される収納駆動部からなっている。 搬送路21は、紙幣搬送方向の両側端部に設けられた2個
の搬送プーリ7間に巻掛けされた搬送ベルト8の表面
と、搬送ガイド4の左側面とで形成される。そして紙幣
は、搬送ベルト8と、これを介して搬送プーリ7と対向
接触された押さえローラ7aとに挟まれ、搬送される。 収納庫は、搬送ガイド4の右側面と、この面にばね6aに
よって押し当てられた押当板6の左側面との間に形成さ
れ、紙幣10Aが収納されるにしたがって押当板6は図の
右方向に移動する。 収納駆動部は、モータ枠11、駆動モータ12、これと連結
された2個のカム軸13、これらにそれぞれ取り付けられ
たカム14から主としてなる。 上述した収納庫と収納駆動部とからなる収納部は、千円
紙幣用も高額紙幣用も、構成はまったく同じである。な
お、鑑別部30,千円紙幣収納部19,高額紙幣収納部20は、
いずれも基台1に取り付けられる。 第2図は、第1図におけるA−A方向から見た背面図で
ある。第2図で、基台1の図の左右の側板部に案内レー
ル2が1対ずつ取り付けられ、この案内レール2に、収
納庫側板3が紙面の前後方向に滑動可能に取り付けられ
る。この収納庫側板3には、紙幣搬送に関係する諸部材
と図示してない従動部材5(第3図(a)〜(d)参
照)とが固定される。搬送関係部材は、紙幣10の搬送方
向に平行な2辺の近傍部に搬送力を加える、図の上,下
の各左,右に設けられた二点鎖線表示の搬送プーリ7、
この上部と下部との間に巻掛けされた、図示してない搬
送ベルト8、搬送プーリ7に対して搬送ベルト8を介し
て押圧された押さえローラ7a、および二点鎖線で示した
搬送ガイド4である。 プッシャ16は、その案内筒16bが案内軸17に嵌り、紙面
の前後方向に滑動可能に支持される。この様子は、従来
例を示した第6図に次の点を除いて類似している。すな
わち、第6図では案内筒66bとこれに嵌合する案内軸67
とが2組であるが、この実施例では1組になっている。 このプッシャ16を駆動するのが、次に述べるような駆動
モータ12とこれにつながる部材である。つまり、駆動モ
ータ12が取り付けられたモータ枠11(二点鎖線表示)に
は2個のカム軸13が設けられる。下側の一方のカム軸13
に駆動モータ12と歯車15aが固定され、この歯車15aと、
歯車15bを介して上側の他方のカム軸13に固定された歯
車15aとが噛み合っている。上述した各カム軸13の両端
には、カム14が取り付けられ、このカム14はプッシャ用
カム 14aとカムピン14bとからなっている。プッシャ用
カム14aの外周はプッシャ16の従動部16cに接触し、カム
ピン14bは搬送ガイド4に設けられた、第2図には図示
してない従動部材5(第3図(a)参照)と嵌合してい
る。 第1図でB−B方向から見た横断面図、第3図(a)に
よって上述した構成を補足すると、収納庫側板3に、搬
送ガイド4,従動部材5,搬送プーリ7,押さえローラ7aなど
の搬送関係部材がそれぞれ取り付けられている。また、
プッシャ16は駆動モータ12に跨がるように位置し、その
従動部16cがプッシャ用カム14aの外周と接触し、同時に
がカムピン14bが左右の従動部材5とそれぞれ嵌合して
いる。 説明の順序として、参考的に紙幣収納だけの動作につい
て、第3図(a)〜(d),第4図(a)〜(c)を参
照しながら述べる。 第3図(a)で、収納指令に基づいて駆動モータ12が起
動されると、カム軸13が歯車15a,15b(第2図参照)を
介して回転され、カム14のプッシャ用カム14a,カムピン
14bによって、それぞれプッシャ16と、収納庫側板3と
それに取り付けられた搬送関係部材とが図で上下方向に
駆動される。すなわち、収納庫側板3などは、まず図に
おいて下方に移動を始め、プッシャ16は上方に移動を始
め、その結果、紙幣10が搬送路面にある位置から、収納
される方向に押され始める。 同図(b)を経て同図(c)に至ると、収納庫側板3な
どは最下位置に、プッシャ16は最上位置になり、プッシ
ャ16の押当面16aと搬送ガイド4の上面との距離Hは、
左右の搬送ガイド4のコ字の縦部分を通過した紙幣10の
両端が、矢印で示されるように、元の位置の方向に少し
戻りかけるに十分な値に達する。 ついで、収納庫側板3などは上方に、プッシャ16は下方
にそれぞれ戻り始め、紙幣10の両端は、ばね6aと押当板
6とにより、既収納紙幣10Aと搬送ガイド4の上面との
間で上,下両側から押され、最終的には同図(d)の状
態になり、ここで、紙幣10は既収納された紙幣10Aと完
全に合体する。この状態は同図(a)の最初の状態に復
帰したことを意味する。 第4図によって、上述した収納関係部材の動きを解析す
る。同図(a)は搬送ガイド4の上面(収納面)とプッ
シャ16の押込面16aとの動き(行程)を縦軸に、カム軸1
3の回転位置を横軸にとり、両者の関連をみたもの、す
なわち行程線図である。この行程線図は、カム軸13が一
定速度で回転するから、タイムチャートとみることもで
きる。なお、行程(縦軸)の原点は搬送路面である。 同図(b)は実施例の搬送ガイド4とプッシャ16の、最
初と紙幣10を収納位置まで移動し終わったときの側面図
を示す。すなわち、搬送ガイド4,プッシャ16,紙幣10の
実線は最初の状態のもの、二点鎖線は搬送ガイド4が最
下位置に、プッシャ16が最上位置にそれぞれあるときの
もの、一点鎖線は正規の収納位置に達した紙幣10の位置
(収納面)をそれぞれ示す。 また、同図(c)は比較のために示した従来例の同じ側
面図である。前記同図(b)と同様に、実線は最初の状
態のもの、二点鎖線はプッシャが最上位置にあるときの
もの、一点鎖線は正規の収納位置に達した紙幣10の位置
(収納面)をそれぞれ示す。 同図(a)で、太い実線Pbはプッシャの押込面の行程
線、太い破線Gbは搬送ガイド4の上面の行程線である。
aは搬送路面と収納面との距離、Hは、押し込まれた紙
幣の両端が搬送ガイド4の上面の角を外れるに十分な、
搬送ガイド4の上面とプッシャ16の押込面との距離であ
る(第3図(c)参照)。 図のように、一方のPbは、最初の0から上昇し1/2回転
位置で最高位置aに達し、以後ふたたび降下して1回転
し終わったとき0点に戻る。他方のGbは、最初aの位置
にあり、回転とともに下降して、1/2回転位置で最下位
置(H−a)に達し、以後ふたたび上昇して1回転し終
わったときaの位置に戻る。したがって、1/2回転位置
で、上述したように、押し込まれた紙幣の両端が搬送ガ
イド4の上面の角を外れるに十分な、搬送ガイド4の上
面とプッシャ16の押込面との距離Hに達する。しかも、
プッシャ16の押込面は、最初の搬送ガイド4の上面位置
を越えていない、つまり収納空間の紙幣収納領域に入り
込んでいないわけである。 これに対して従来例では、細実線Pcで示すプッシャ66
(第10図参照)の行程は、0から上昇して最高位置で
(a+h)になる。なお、搬送ガイド54(第7図参照)
の上面は固定であるから細破線Gcのように直線で示され
る。そして、搬送ガイド54の上面と、プッシャ66の押込
面66aとの最大距離h(第10図(c)参照)は、上述し
たH(第3図(c)参照)に等しくなければならない。
したがって、プッシャ66の押込面66aは、収納領域に、
hまたはHだけ入り込むことになり、収納容量を減縮す
ることになる。 さて次に、紙幣繰出しについて説明する。この動作が適
用されるのは、積層収納された紙幣、例えば千円紙幣を
払出しに用いる場合である。自動販売機で、5千円紙幣
または1万円紙幣で買物をされたときの釣銭を、収納し
ている千円紙幣を用いて払出す場合がこれに相当する。 概略的には、第1図の紙幣処理装置40において、アクチ
ュエータ22の出力軸に直結するレバー23を所定軸を中心
に回動可能に支持し、このレバー23の他方の端部に繰出
ローラ24を設ける。指令に基づいて、アクチュエータ22
を作動させ、繰出ローラ24を図の一点鎖線で示した位置
に回動して収納紙幣面10Aの左側の表面に押し当てる。
その状態で、鑑別部30の所定軸からの動力を、図示して
ない伝達手段によってこの繰出ローラ24に伝え、これを
回転させると、紙幣の繰出しがおこなわれることにな
る。 以上の紙幣繰出動作について、さらに第5図ないし第8
図を参照しながら説明する。 第5図は搬送ガイド4,搬送ベルト8,プッシャ16の各動作
段階における関係位置を示す平面図で、同図(a)は初
期状態、つまり鑑別部30から紙幣が搬送されるとき、同
図(b)は紙幣収納中、同図(c)は紙幣収納終了時、
同図(d)は紙幣繰出し時、同図(e)は再び復帰した
初期状態に関する。各段階は、カム14(第3図参照)が
1回転されることにより順次とられる。 鑑別部30での投入紙幣の鑑別時には第5図(a)状態に
あり、投入紙幣1枚だけは、収納せずに搬送ガイド4の
部分で一時保留することができる。この一時保留紙幣の
返却は、単に逆搬送するのみでよい。収納動作について
は、既に第3図を参照しながら説明したものと同様であ
るが、カムを1回転させることにより行う。第5図
(d)では、搬送ガイド4の上面と、プッシャ16の押込
面16aとが同一レベルにあり、しかも鑑別部30からの紙
幣の搬送路面のレベルと一致するから、この状態で収納
紙幣は繰出可能となる。 第6図は前記の各部材の位置を示す行程線図で、第4図
に準じるものである。横軸はカム14(第3図参照)の回
転角、縦軸は原点を鑑別部30からの紙幣搬送路面にとっ
た各部材の所定面の位置である。なお、破線表示のGは
搬送ガイド4の上面位置を、実線表示のBは搬送ガイド
4と連動する搬送ベルト8の上面位置を、一点鎖線表示
のPはプッシャ16の押込面16aの位置をそれぞれ表す。
また、カム14の0,1/4,1/2,3/4,1の各回転位置には、の
第5図(a),同図(b),同図(c),同図(d),
同図(e)が各々対応する。搬送ガイド4の上面と搬送
ベルト8の上面とは、カム14の前段の半回転で最低位置
をとり、後段の半回転で初期状態に戻る。プッシャ16の
押込面16aは、カム16の1/4回転から行程が開始され、半
回転で最高行程がとられて、3/4回転で初期位置に戻
る。したがって、収納紙幣から指令に基づいて所定枚数
の紙幣を繰り出す場合には、カム14を3/4回転した後に
おこなう。この繰出操作の具体的に様子については、次
に第7図,第8図を参照しながら説明する。 第7図,第8図はともに、第1図におけるアクチュエー
タ22,レバー23,繰出ローラ24とその近傍部の詳細な側面
図で、第7図は紙幣繰出し時を、第8図は繰り出された
紙幣の返却搬送時をそれぞれ示す。 第7図において、22aはアクチュエータ22の出力軸であ
る。レバー23は、その上端部が鑑別部30の搬送機構32に
属する駆動ローラ32aの軸に回動可能に支持され、中央
部が出力軸22aの端部と連結され、下端部に繰出ローラ2
4が設けられる。また、駆動ローラ32aと、繰出ローラ24
とはベルト32bによって連結され、回転が伝達される。2
6は搬送ローラ、25は分離ローラで、これらは、ばね25a
によって互いに対向押圧され、搬送ローラ26の回転が分
離ローラ25に伝達される。なお、分離ローラ25の外周と
駆動ローラ32aの外周との間には所定の小間隙が設けて
ある。27は重なりセンサで、搬送紙幣が少なくとも2枚
重なっていることを検知する。また、7は搬送プーリ、
7aは押さえローラ、8は搬送ベルトである。 搬送ガイド4の図の右側面と押当板6との間に収納され
た紙幣10Aは、ばね6aによって押圧されている。繰出指
令に基づいてアクチュエータ22が作動し、その出力軸22
aが矢印のように右方向に移動し、同時に駆動ローラ32a
が矢印のように反時計方向に回転される。出力軸22aの
移動によって、繰出ローラ24が収納紙幣10Aの左面に押
圧されるとともに、繰出ローラ24は駆動ローラ32aによ
り矢印のように反時計方向に回転されているから、表面
の紙幣が上方に繰り出される。 繰り出された紙幣は、駆動ローラ32aと分離ローラ25と
の間を通過するとき、それが2枚以上であると、通過方
向とは逆方向に外周が移動する分離ローラ25によって、
駆動ローラ32aと接触する1枚を残して他の紙幣は通過
できない、つまり分離される。通過が1枚だけであるこ
とは、重なりセンサ27によって確認される。この確認に
基づいてアクチュエータ22はオフされる。 第8図において、アクチュエータ22がオフされると、図
示していない付勢によって出力軸22aが左方向に移動
し、繰出ローラ24は紙幣10Aの表面から隔離され、繰出
動作はいったん停止する。そして、搬送機構32は作動を
継続するから、先程の通過紙幣は図示してない搬送路を
へて投入口31に達し、ここから外部に投出される。な
お、繰出ローラ24は、駆動ローラ32aからの動力を得て
前と同じ方向の回転を継続している。繰出指令が複数枚
の紙幣の繰出しを指定するときには、通過紙幣がある距
離だけ搬送され、次の繰出しが可能となったとき再びア
クチュエータ22が作動される。以上の動作は、所定の枚
数が繰り出されるまで繰り返される。
【発明の効果】
以上のような本発明によれば、収納庫に対向して搬送ガ
イドの搬送路を挟んで待機し、収納庫の紙幣の繰り出し
時に当該紙幣の一面に押圧されて回転することにより当
該紙幣を紙幣鑑別部の投出口に向けて繰り出す繰出ロー
ラを設け、搬送ガイドは、その収納庫側の一側面が紙幣
鑑別部の投出口の位置に一致するように、紙幣の繰り出
し時に移動するものとすることにより、収納庫の収納紙
幣を払い出すことができるようにしたので、自動販売機
の釣銭払出しや、自動両替機の両替紙幣の払出しなどが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る実施例を紙幣処理装置に適用した
ときの側断面図、 第2図は同じくその要部の背面図、 第3図は同じくその動作の各段階を示す横断面図で、同
図(a)は鑑別部からの紙幣が搬入されたとき、同図
(b)は初期の収納動作中、同図(c)はさらに進んだ
収納動作中、同図(d)は収納終了時を示し、 第4図は同じくその収納動作解析図で、同図(a)は関
係部材の行程線図、同図(b)は関係部材のレベルを示
す要部の平面図、同図(c)は比較のための従来例の要
部の平面図、 第5図は同じくその繰出し準備のための各動作段階を示
す平面図で、同図(a)は初期状態、同図(b)は収納
中、同図(c)は収納終了時、同図(d)は繰出時、同
図(e)は再び復帰した初期状態、 第6図は同じくその繰出し準備動作を示す関係部材の行
程線図、 第7図は繰出ローラ用アクチュエータとその近傍の詳細
側面図で、アクチュエータ作動時のもの、第8図は同じ
くそのアクチュエータ作動解除時のもの、 第9図は従来例の側断面図、 第10図(a)、同図(b)、同図(c)、同図(d)は
同じくその正面図で示した動作分解説明図である。 符号説明 4:搬送ガイド、5:従動部材、6:押当板、 6a:ばね、7:搬送プーリ、7a:押さえローラ、 8:搬送ベルト、14:カム、 14a:プッシャ用カム、16:プッシャ、 16a:押込面、22:アクチュエータ、23:レバー、 24:繰出ローラ、25:分離ローラ、 26:搬送ローラ、30:鑑別部、31:投入口、 32:搬送機構、32a:駆動ローラ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入口に挿入された紙幣を搬送・鑑別して
    投出口から送出すると共に、紙幣の逆搬送が可能な紙幣
    鑑別部と、該紙幣鑑別部の投出口に連通され、該投出口
    から紙幣が送出される方向に直線状に伸びた搬送路を形
    成する搬送ガイドと、該搬送ガイドの側方にあってばね
    により当該搬送ガイドに向けて付勢され当該搬送ガイド
    の一側面との間に紙幣の収納庫を形成する押当板と、該
    収納庫に対向して前記搬送ガイドの搬送路を挟んで待機
    し、該搬送路の紙幣の収納時に当該紙幣の面と直交する
    方向に当該搬送路を横切って往復することにより当該搬
    送路の紙幣を前記収納庫に押し込んで積層収納するプッ
    シャと、前記収納庫に対向して前記搬送ガイドの搬送路
    を挟んで待機し、前記収納庫の紙幣の繰り出し時に当該
    紙幣の一面に押圧されて回転することにより当該紙幣を
    前記紙幣鑑別部の投出口に向けて繰り出す繰出ローラと
    を備え、前記搬送ガイドは、前記紙幣の繰り出し時に、
    前記一側面が前記投出口の位置に一致するように当該紙
    幣の面と直交する方向に移動するものであることを特徴
    とする紙幣収納・繰出装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の装置におい
    て、前記搬送ガイドは、前記紙幣の収納時に、プッシャ
    と反対の方向に往復するものであることを特徴とする紙
    幣収納・繰出装置。
JP62265109A 1987-10-20 1987-10-20 紙幣収納・繰出装置 Expired - Lifetime JPH0693264B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62265109A JPH0693264B2 (ja) 1987-10-20 1987-10-20 紙幣収納・繰出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62265109A JPH0693264B2 (ja) 1987-10-20 1987-10-20 紙幣収納・繰出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01106293A JPH01106293A (ja) 1989-04-24
JPH0693264B2 true JPH0693264B2 (ja) 1994-11-16

Family

ID=17412732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62265109A Expired - Lifetime JPH0693264B2 (ja) 1987-10-20 1987-10-20 紙幣収納・繰出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0693264B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5095000A (en) * 1983-07-25 1992-03-10 Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha Image-receiving sheet
US5232893A (en) * 1983-07-25 1993-08-03 Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha Heat transferable image-receiving sheet, heat transfer assembly and heat transfer process
US4992413A (en) * 1988-03-11 1991-02-12 Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha Image-receiving sheet
US5166127A (en) * 1988-03-11 1992-11-24 Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha Image-receiving sheet

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01106293A (ja) 1989-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3086167B2 (ja) 紙幣処理機
US4747493A (en) Cash dispenser
KR101017073B1 (ko) 지폐감별기능 및 자동결속기능을 갖는 다중포켓 지폐계수기및 그의 구동제어방법
JPS6330673B2 (ja)
EP0793201B1 (en) Bill handling machine
JPH0198553A (ja) シート処理装置
CN110546092B (zh) 纸页积载装置及负荷调整方法
KR910009306B1 (ko) 지폐 수납 장치
JPH0693264B2 (ja) 紙幣収納・繰出装置
JPS62290671A (ja) 紙葉類の積層収納機構
JPH0630754Y2 (ja) 紙幣収納・返却装置
JPH0784279B2 (ja) 紙葉類識別装置の繰出し方法
JPH0825694B2 (ja) 紙葉類処理装置
JP4114997B2 (ja) 多種紙葉類の搬入、分納、排出装置
JP2525381B2 (ja) 紙幣循環装置
JPH05278959A (ja) 紙葉類取扱い装置
JP3653357B2 (ja) 紙幣搬送装置
JPS6221158B2 (ja)
JP2564648Y2 (ja) 紙幣の搬送、払い出し装置
JP3382698B2 (ja) 紙葉類処理装置
JPH09150962A (ja) 紙幣収納庫及び循環式紙幣処理機
JP3253711B2 (ja) 紙葉類処理装置
JPS63154545A (ja) 紙葉類繰出し機構
JPH08147530A (ja) 紙幣一括払出装置
JPS6336445Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term