JPH0781874A - 制振自動吊り具 - Google Patents

制振自動吊り具

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Publication number
JPH0781874A
JPH0781874A JP26444593A JP26444593A JPH0781874A JP H0781874 A JPH0781874 A JP H0781874A JP 26444593 A JP26444593 A JP 26444593A JP 26444593 A JP26444593 A JP 26444593A JP H0781874 A JPH0781874 A JP H0781874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trolley
weight
vibration
secondary vibration
coil spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP26444593A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Yuki
克彦 湯木
Yoshikatsu Sakai
吉勝 酒井
Manabu Fujishiro
学 藤城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP26444593A priority Critical patent/JPH0781874A/ja
Publication of JPH0781874A publication Critical patent/JPH0781874A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷役のサイクルタイムの短縮と荷役作業の安
全性の向上が図れる制振自動吊り具を提供する。 【構成】 二次振動モード35は滑車20位置で大きく
なるため、吊りビーム22上に、架台フレーム5からピ
ンジョイント7,アーム4により支持され振り子状に揺
動可能なウェイト1と、前記架台フレーム5を構成する
反力柱6と、該反力柱6と前記アーム4との間に対とな
って架設されたコイルバネ2及びオイルダンパ3とを有
する振動抑制装置を取り付け、前記ウェイトの重さとコ
イルバネの強さで決まるウェイトの揺動の固有振動数を
吊り具9の二次振動の固有振動数に同調させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板コイル,紙パルプ
コイル等様々な産業物資をハンドリングする制振自動吊
り具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動吊り具の構成を図7,図8に
示す。トロリ(台車)12は、ガーダ10上に敷設され
た一対のレール11上を車輪13により走行する。
【0003】トロリ12上には、軸受15により支持さ
れた巻取りドラム14が設置され、同巻取りドラム14
をモータ16により回転駆動することにより、巻取りド
ラム14に巻き付けられたワイヤロープ17を巻き取る
ことができるようになっている(図中矢印18参照)。
【0004】ワイヤロープ17は滑車20を介して吊り
具9を支持しており、当該ワイヤロープ17の他端はト
ロリ12に固定されている。
【0005】従って、巻取りドラム14を回転すること
で吊り具9の巻き上げ,下げ(図中矢印45参照)が可
能となり、また、トロリ12の走行(図中矢印33参
照)により吊り具9の横移動が可能となる。
【0006】前記吊り具9は、滑車20を回転自在に支
持するアイプレート21,該アイプレート21が立設さ
れた吊りビーム22,該吊りブーム22に付設された旋
回装置23,該旋回装置23に連結されたシャフト2
5,先端に荷を引っ掛ける爪29を持つリフタ28,前
記シャフト25とリフタ28との間にピン結合された平
行リンク26,及び該平行リンク26の下方リンクと前
記シャフト25の下端部との間にピン結合されたパワー
シリンダ27等から成る。
【0007】前記旋回装置23はシャフト25部以下を
鉛直軸回りに旋回(図中矢印24参照)させるための装
置であり、また、パワーシリンダ27は軸方向へ伸び縮
みすることによりリフタ28の間隔を拡げたり,狭めた
りして荷30をハンドリングする装置である。
【0008】尚、図示していないが、ガーダ10は図7
の紙面直角方向へも移動可能である。
【0009】以上の構成により、倉庫或いはヤード上の
任意の位置の荷30を掴み、別の所定の位置へ移動する
ことが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の自動吊り具にあっては、上述したように複雑な機能
を持ち、また荷の重さも数t〜50t程度と重い荷を荷
役する場合もあることから、必然的に大型になり、図7
に示すとおり、吊り具の上下方向の長さL2 が5メート
ルから10メートル程度となる。トロリから吊り具上端
の滑車位置までの長さL1 も、荷を積み重ねる場合もあ
り、10メートル程度は必要となる。
【0011】このような自動吊り具の固有振動解析によ
る固有振動特性の代表例を図4に示す。図4(a)に示
すようなモデルに対して固有振動解析を行うと、一般
に、図4(b)に示すような、ワイヤロープ上端を中心
として全体が同一方向に横に搖れるような一次振動モー
ド34と、図4(c)に示すような、一次振動より振動
数が高く滑車位置と吊り具先端が逆方向に搖れる二次振
動モード35が得られる。
【0012】このような自動吊り具を用いてトロリを走
行(図7中矢印33参照)させる場合のトロリの動かし
方と吊り具の搖れの代表例を図9に示す。
【0013】図9は、上段からトロリの速度43,吊り
具先端の一次振動成分の振れ量44,吊り具先端の二次
振動成分の振れ量47を表し、最下段にそれらを合成し
た吊り具先端の振れ量48を表している。振れ量は、ト
ロリと吊り具先端の水平方向の相対振れ量として表示し
ており、横軸は時間tを表している。
【0014】図9上段に示すとおり、トロリの速度43
は、概ね、次の三つの領域に分けられる。即ち、トロリ
の加速域36,定速走行域38,減速域39である。従
来から、一次固有振動数が解っている場合、トロリ加速
域36の中間に適当な定速域37及びトロリ減速域39
の中間に適当な定速域40を設けることにより、図9の
二段目に示すとおり、加速域36の終了時点での一次振
動成分44をほぼゼロに、また同様に、減速域39終了
時点、即ちトロリ停止時点41での一次振動成分44を
ほぼゼロにすることが可能であった。また、トロリの総
移動距離は定速走行域38の時間を長くしたり、短くし
たりすることで調整可能であった。
【0015】ところが、このトロリの走行速度制御で
は、一次振動成分44は止めることができるが、二次振
動成分47を止めることはできない。即ち、図9の三段
目に示すとおり、トロリの加減速により、二次振動成分
47が成長し、トロリ停止時点41以降にも、この二次
振動成分47は残存し、また、減衰性も小さいため、な
かなか納まらない。
【0016】図9の最下段には、これら一次振動成分4
4と二次振動成分47を足し合わせた吊り具先端の振れ
量48を示しているが、トロリ停止時点41以降におい
ては、一次振動成分44は残っていないが、二次振動成
分47が残存している。
【0017】このように、二次振動成分の減衰性は小さ
く、納まるのに長い時間を要していたため、これが荷役
のサイクルタイムを縮めることのできない大きな要因に
なっていた。
【0018】本発明は、このような課題を解決するため
に提案されたもので、荷役のサイクルタイムの短縮と荷
役作業の安全性の向上が図れる制振自動吊り具を提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の、本発明による制振自動吊り具は、トロリ等の水平方
向移動機構から索条で吊り下げられた吊り具において、
二次振動モードが大きく出る位置に、架台フレームから
ピンジョイント,アームにより支持され振り子状に揺動
可能なウェイトと、前記架台フレームを構成する反力柱
と、該反力柱と前記アームとの間に対となって架設され
たコイルバネ及びオイルダンパとを有し、前記ウェイト
の重さとコイルバネの強さで決まるウェイトの揺動の固
有振動数を吊り具の二次振動の固有振動数に同調させた
振動抑制装置を取り付けたことを特徴とする。
【0020】
【作用】前記構成によれば、トロリの加減速により吊り
具に二次振動が発生すると、固有振動数を同調させたウ
ェイトが大きく揺れ出し、併設されたオイルダンパによ
り振動エネルギが吸収され、二次振動成分は成長しな
い。また、トロリ停止後も、残存している二次振動成分
に同調してウェイトが揺れることにより、吊り具の二次
振動成分が急速に減衰する。
【0021】図3に、本発明の自動吊り具を用いた場合
の吊り具の振れを模式的に示すが、上段のトロリ速度4
3及び二段目の一次振動成分の振れ量44は、従来の自
動吊り具の場合(図9参照)と同様である。三段目に二
次振動成分の振れ量45と、最下段にそれらを合成した
吊り具先端の振れ量46を示すが、加減速域での二次振
動成分は大きく成長することはなく、トロリ停止時点4
1以降の残存二次振動も急速におさまる。
【0022】
【実施例】以下添付図面に基づいて、本発明の一実施例
を説明する。図1は第一実施例に係る制振自動吊り具の
正面図で、図2はその側面図である。
【0023】図1及び図2において、トロリ12,ワイ
ヤロープ17及び吊り具9等の本来的な構成は、図7及
び図8に示した従来の自動吊り具と同様であるので、図
7及び図8と同一部材には同一符号を付して重複する説
明は省略する。
【0024】図4の吊り具9の固有振動特性に示したよ
うに、二次振動モード35は滑車20位置で大きくなる
ため、吊りビーム22上に、架台フレーム5からピンジ
ョイント7,アーム4により支持され振り子状に揺動可
能なウェイト1と、前記架台フレーム5を構成する反力
柱6と、該反力柱6と前記アーム4との間に対となって
架設されたコイルバネ2及びオイルダンパ3とを有する
倒立振り子方式の振動抑制装置を取り付け、ウェイト1
の重さとコイルバネ2の強さで決定されるウェイト1の
揺動(図1中矢印8参照)の固有振動数を吊り具9の二
次振動の固有振動数に同調させるようになっている。
【0025】この固有振動数の微調整は、コイルバネ2
の取付位置を上下にずらすことで調整可能である。
【0026】このように構成することにより、トロリ1
2の加減速により吊り具9に二次振動が発生した場合、
固有振動数を同調させたウェイト1が大きく揺動し始
め、併設したオイルダンパ3により振動エネルギが吸収
され、吊り具9の二次振動が抑制される。
【0027】図5は第二実施例に係る制振自動吊り具の
正面図で、図6はその側面図である。
【0028】図5及び図6において、トロリ12,ワイ
ヤロープ17及び吊り具9等の本来的な構成は、図7及
び図8に示した従来の自動吊り具と同様であるので、図
7及び図8と同一部材には同一符号を付して重複する説
明は省略する。
【0029】図4の吊り具9の固有振動特性に示したよ
うに、二次振動モード35は、滑車20位置で大きくな
るため、吊りビーム22上に、架台フレーム5からピン
ジョイント7,アーム4により支持され振り子状に揺動
可能なウェイト1と,前記架台フレーム5の反力柱6
と,該反力柱6と前記アーム4との間に対となって架設
されたコイルバネ2及びオイルダンパ3とを有する所謂
吊下げ振り子方式の振動抑制装置を取り付け、ウェイト
1の重さとコイルバネ2の強さで決定されるウェイト1
の揺動(図5中矢印8参照)の固有振動数を吊り具9の
二次振動の固有振動数に同調させるようになっている。
【0030】この固有振動数の微調整は、コイルバネ2
の取付位置を上下にずらすことで調整可能である。
【0031】このように構成することにより、トロリ1
2の加減速により吊り具9に二次振動が発生した場合、
固有振動数を同調させたウェイト1が大きく揺動し始
め、併設したオイルダンパ3により振動エネルギが吸収
され、吊り具9の二次振動が抑制される。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ロリ速度制御では抑えることのできなかった、吊り具の
二次振動成分の発生を抑制し、また急速に減衰させるこ
とができるため、荷役のサイクルタイムの短縮と安全な
荷役作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す自動吊り具の正面図
である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく吊り具振れの模式図である。
【図4】吊り具の固有振動特性の模式図である。
【図5】本発明の第二実施例を示す自動吊り具の正面図
である。
【図6】同じく側面図である。
【図7】従来の自動吊り具の正面図である。
【図8】同じく側面図である。
【図9】同じく吊り具振れの模式図である。
【符号の説明】
1 ウェイト 2 コイルバネ 3 オイルダンパ 4 アーム 5 架台フレーム 6 反力柱 7 ピンジョイント 9 吊り具 12 トロリ 17 ワイヤロープ 20 滑車 22 吊りビーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロリ等の水平方向移動機構から索条で
    吊り下げられた吊り具において、二次振動モードが大き
    く出る位置に、架台フレームからピンジョイント,アー
    ムにより支持され振り子状に揺動可能なウェイトと、前
    記架台フレームを構成する反力柱と、該反力柱と前記ア
    ームとの間に対となって架設されたコイルバネ及びオイ
    ルダンパとを有する振動抑制装置を取り付けたことを特
    徴とする制振自動吊り具。
JP26444593A 1993-07-20 1993-10-22 制振自動吊り具 Pending JPH0781874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26444593A JPH0781874A (ja) 1993-07-20 1993-10-22 制振自動吊り具

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17886193 1993-07-20
JP5-178861 1993-07-20
JP26444593A JPH0781874A (ja) 1993-07-20 1993-10-22 制振自動吊り具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0781874A true JPH0781874A (ja) 1995-03-28

Family

ID=26498913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26444593A Pending JPH0781874A (ja) 1993-07-20 1993-10-22 制振自動吊り具

Country Status (1)

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JP (1) JPH0781874A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015000787A1 (de) * 2015-01-26 2016-07-28 Senvion Gmbh Lastaufnahmemittel für einen Turm oder eine Turmsektion einer Windenergieanlage und Verfahren zum Errichten einer Windenergieanlage
CN115196517A (zh) * 2022-09-13 2022-10-18 山东迈易特传动有限公司 一种船舶转运货物的提升设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102015000787A1 (de) * 2015-01-26 2016-07-28 Senvion Gmbh Lastaufnahmemittel für einen Turm oder eine Turmsektion einer Windenergieanlage und Verfahren zum Errichten einer Windenergieanlage
US9896310B2 (en) 2015-01-26 2018-02-20 Senvion Gmbh Load-handling means for a tower or a tower section of a wind turbine and method for erecting a wind turbine
EP3048299B1 (de) * 2015-01-26 2020-03-04 Senvion GmbH Lastaufnahmemittel für einen turm oder eine turmsektion einer windenergieanlage und verfahren zum errichten einer windenergieanlage
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990914