JP2003312983A - クレーンの吊荷振止め装置及び振止め方法 - Google Patents
クレーンの吊荷振止め装置及び振止め方法Info
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Abstract
することなく吊荷の振止めを行うことができるクレーン
の吊荷振止め装置及び振止め方法を提供する。 【解決手段】 吊荷振止め装置は、クレーンガーダ上の
トロリー2より巻き下げられた吊ワイヤー3で吊具5を
介して吊荷nを吊り、前記トロリーを横行して吊荷を搬
送するクレーンにおいて、吊具とトロリーとの間に互い
に斜交して張設された一組の振止めワイヤー6a,6b
と、該振止めワイヤーの各々のトロリー側端部に接続さ
れた一組のトルク制御モータ10a,10bとを備えて
いる。本発明の振止め方法では、一組のトルク制御モー
タの吊ワイヤー巻取り,巻出し速度に差をつけて設定
し、動作開始時に、一組の振止めワイヤー間の張力に差
を与えて吊荷に加速度を与えると共に、該吊荷の速度に
合わせてトロリーを加速運転及び減速運転する。
Description
ーン等のようなクレーンの吊荷振止め装置及び振止め方
法に関するものである。
ァクレーンは、図4に示すように、段積みしたコンテナ
又はシャーシ上のコンテナ、即ち吊荷nを、クレーンガ
ーダ1上に横行自在に設置されたトロリー2より巻き下
げられた吊ワイヤー3でスプレッダ5を介して吊り上
げ、トロリー2を運転して搬送するようになっている。
げ走行するトランスファクレーンでは、荷役動作中に吊
荷nに揺れが生じ易く、吊荷nを所定位置に荷積みする
際の着床精度が悪くなるため、吊荷nの揺れもしくは振
れをできるだけ小さく抑える必要がある。
に示すように、トロリー2よりシーブ4を介して巻き下
げられた吊ワイヤー3に取り付けられ吊荷nを把持する
スプレッダ5とトロリー2との間に、一組の振止めワイ
ヤー6a,6bを斜交して張設し、この振止めワイヤー
6a,6bのトロリー2側端部と接続させてそれぞれブ
レーキ7a,7b及び定トルクモータ8a,8bを設置
し、振止めワイヤー6a,6b及びブレーキ7a,7b
の協働作用で機械的に吊荷nの振れを止めるようにして
いた。
の方法によると、振れが大きくなって振止めワイヤー6
a,6bの張力が大きくなった場合に、振止め機能を強
くするためにブレーキ7a,7bのブレーキ力を大きく
する必要があるが、ブレーキ力が大き過ぎると、吊荷n
が軽い時に、ブレーキが効いて吊荷nが最下位置まで降
りず、途中で傾いた状態で停止してしまうことがあり、
また、動作中にブレーキ7a,7bから騒音が発生する
ことがある等の問題があった。
関係に、実質的に騒音を発生することなく吊荷の振止め
を行うことができるクレーンの吊荷振止め装置及び振止
め方法を提供することである。
め、請求項1に記載の本発明の一側面によると、クレー
ンガーダ上のトロリーより巻き下げられた吊ワイヤーで
吊具を介して荷を吊り、前記トロリーを横行して前記吊
荷を搬送するクレーンにおいて、前記吊具と前記トロリ
ーとの間に互いに斜交して張設された一組の振止めワイ
ヤーと、該振止めワイヤーの各々のトロリー側端部に接
続された一組のトルク制御モータとを備えることを特徴
とするクレーンの吊荷振止め装置が提供されている。
記載のように、前記一組のトルク制御モータの吊ワイヤ
ー巻取り時のトルクを吊ワイヤー巻出し時のトルクより
小さく設定することが好ましい。また、請求項3に記載
のように、前記一組のトルク制御モータのトルクを前記
吊荷の振れ速度及び前記吊荷の質量に応じて変化させる
ことが更に好ましい。
4に記載の本発明の別の側面によると、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の吊荷振止め装置において、前記一
組のトルク制御モータの吊ワイヤー巻取り,巻出し速度
に差をつけて設定し、動作開始時に、前記一組の振止め
ワイヤー間の張力に差を与えて前記吊荷に加速度を与え
ると共に、該吊荷の速度に合わせて前記トロリーを加速
運転及び減速運転することを特徴とするクレーンの吊荷
振止め方法が提供されている。
明の好適な実施の形態について詳細に説明するが、図
中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。ま
た、本発明は、以下の説明から分かるように、この実施
の形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能で
ある。
係る振止め装置は、従来と同様に、トロリー2よりシー
ブ4を介して巻き下げられた吊ワイヤー3に取り付けら
れ吊荷nを把持するスプレッダ5とトロリー2との間
に、例えば一組(実際は図面に対し垂直方向の対象位置
に一組の合計四本)の振止めワイヤー6a,6bを斜交
して張設している。また、本発明による振止め装置は、
図5に関連して説明した従来のブレーキ及び定トルクモ
ータに代えて、振止めワイヤー6a,6bのトロリー2
側端部と接続されて、それぞれ、トルクを制御できる機
能を有する例えばインバータモータ等のようなトルク制
御モータ10a,10bを備えている。
ータ10a,10bの巻取り時のトルクを、巻出し時の
トルクより小さい値に制御装置13により設定して、荷
役動作中に生じた吊荷nの振れを抑制する振止め制御を
行うようにしている。また、一組のトルク制御モータ1
0a,10bのトルクは、吊荷nの振れ速度及び吊荷n
の質量に応じて変化させ、吊荷nの振れを効率的に抑制
する振止め制御を行うようにすることが好ましい。その
ために、本発明の実施の形態に係る振止め装置は、吊荷
nの振れ速度の検出手段11と、吊荷nの質量の質量検
出手段12と、これらの検出手段からの検出信号に基づ
いてトルク制御モータ10a,10bのトルクを決定す
る制御装置13とを備えることができる。
る振止め制御を行う場合、トルク制御モータ10a,1
0bの巻取り時のトルクを、制御装置13により巻出し
時のトルクより小さく設定する。そうすると、吊荷nが
図1に点線で示すように右方(又は左方)に振れて振止
めワイヤー6b(又は6a)が巻き出されると、吊荷n
は、この巻出速度に対応し増大したトルク制御モータ1
0a(又は10b)の出力トルクによって引っ張られ、
振れが抑制される。
nの質量をそれぞれ検出手段11,12で計測して、検
出信号を制御装置13に出力し、振れ速度及び質量を表
わすこれらの検出信号に応じて各トルク制御モータ10
a,10bのトルク出力を変化させることにより、振れ
エネルギーの2次振れ、ワイヤーロープの伸びなどへの
拡散を小さく抑えて、効率よくトルク制御モータで振れ
エネルギーを吸収できるので、より高性能の振れ止め制
御が可能となる。トルク出力は、吊荷の質量には比例さ
せ、速度増加に対しては、線形または非線形に、増加さ
せることとする。
と、トルク制御モータ10a,10bの巻取り時のトル
クを、巻出し時のトルクより小さく設定することによ
り、より高い精度の振れ止め制御が可能であり、また、
トルク制御モータ10a,10bのトルクを、前記振止
めワイヤー6a,6bの振れ速度及び吊荷の質量に応じ
て変化させることにより、従来の定トルクモータとブレ
ーキの組合せによる方法に比べて、更に高い精度の振れ
止め制御ができるという効果がある。
形態による振止め装置を用い、動作開始時より吊荷nに
振れを出さない振れ防止制御方法を提供することができ
る。
述した制御装置13により、前記トルク制御モータ10
a,10bの巻取り,巻出し速度に差を付けて設定し、
図2に示すように、動作開始時に、一組の振止めワイヤ
ー6a,6b間の張力に差を与えることにより(図2で
はワイヤー6aの張力を大きくして)吊荷nに加速度を
与え、この操作で吊荷nを右方へ加速させると共に、吊
荷nの速度に合わせてトロリー2を加速運転及び減速運
転するようになっている。
転を説明するための動作曲線であり、横軸に動作開始か
らの経過時間tを、縦軸に装置諸量即ち、トルク制御モ
ータ10aの速度a,振止めワイヤー6aの張力b(吊
荷nの加速度),吊荷nの速度c,トロリー2の速度d
を示している。
タ10aを加速すると、振止めワイヤー6aの張力bが
上昇して吊荷nに加速度が加わり、吊荷nの速度cが次
第に上昇する。この吊荷nの速度cは、トルク制御モー
タ10aの速度aを時点t2で定常速度に下げても一定
割合で上昇し、時点t3で速度aを更に下げると次第に
一定速度に落ち着く。そこで、トロリー2の横行速度d
を、この吊荷nの速度cの変化に合わせて運転すると、
吊荷nは常にトロリー2の真下に実質的に位置するよう
になる。加速と同様に減速停止についても、同様の手順
で振れを発生させずに実施することが出来る。また、本
制御と、上記の振れ止め制御を重ねて行なうことによ
り、風などの外力による振れに対応する事が出来る。
止め方法によると、一組のトルク制御モータ10a,1
0bの巻き取り,巻出し速度に差をつけて設定し、動作
開始時に、一組の振止めワイヤー6a,6b間の張力に
差を与えて吊荷nに加速度を与えると共に、この吊荷n
の速度に合わせてトロリー2を加速運転することによ
り、動作開始時より吊荷が常にトロリー2の真下に位置
するようになり、加速運転及び減速運転を通じて吊荷n
に振れが生じない運転をすることができる。
ーンの吊荷振止め装置は、吊具とトロリーとの間に互い
に斜交して張設された一組の振止めワイヤーと、該振止
めワイヤーの各々のトロリー側端部に接続された一組の
トルク制御モータとを備えているので、吊荷が振れて振
止めワイヤーがトルクモータのトルクに抗して引出され
ることにより、機械的な騒音を発生することなく吊荷の
振止めを行うことができる。
一組のトルク制御モータの吊ワイヤー巻取り時のトルク
は吊ワイヤー巻出し時のトルクより小さく設定されてい
るので、より高い精度の振れ止め制御が可能であり、ま
た、請求項3に記載の本発明のように、一組のトルク制
御モータのトルクを振止めワイヤーの振れ速度及び吊荷
の質量に応じて変化させるので、更に高い精度の振れ止
め制御ができる。
請求項1〜3のいずれか1項に記載の吊荷振止め装置に
おいて、一組のトルク制御モータの吊ワイヤー巻取り,
巻出し速度に差をつけて設定し、動作開始時に、一組の
振止めワイヤー間の張力に差を与えて吊荷に加速度を与
えると共に、該吊荷の速度に合わせてトロリーを加速運
転及び減速運転すると、動作開始時より吊荷が常にトロ
リーの真下に実質的に位置するようになり、加速運転及
び減速運転を通じて吊荷nに振れが生じない運転をする
ことができる。
略構成図である。
用説明図である。
ングチャートである。
を説明するための概略構成図である。
荷振止め装置の概略構成図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 クレーンガーダ上のトロリーより巻き下
げられた吊ワイヤーで吊具を介して荷を吊り、前記トロ
リーを横行して前記吊荷を搬送するクレーンにおいて、
前記吊具と前記トロリーとの間に互いに斜交して張設さ
れた一組の振止めワイヤーと、該振止めワイヤーの各々
のトロリー側端部に接続された一組のトルク制御モータ
とを備えることを特徴とするクレーンの吊荷振止め装
置。 - 【請求項2】 前記一組のトルク制御モータの吊ワイヤ
ー巻取り時のトルクを吊ワイヤー巻出し時のトルクより
小さく設定したことを特徴とする請求項1に記載のクレ
ーンの吊荷振止め装置。 - 【請求項3】 前記一組のトルク制御モータのトルクを
前記吊荷の振れ速度及び前記吊荷の質量に応じて変化さ
せることを特徴とする請求項2に記載のクレーンの吊荷
振止め装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の吊
荷振止め装置において、前記一組のトルク制御モータの
吊ワイヤー巻取り,巻出し速度に差をつけて設定し、動
作開始時に、前記一組の振止めワイヤー間の張力に差を
与えて前記吊荷に加速度を与えると共に、該吊荷の速度
に合わせて前記トロリーを加速運転及び減速運転するこ
とを特徴とするクレーンの吊荷振止め方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002123038A JP3600593B2 (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | クレーンの吊荷振止め装置及び振止め方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003312983A true JP2003312983A (ja) | 2003-11-06 |
JP3600593B2 JP3600593B2 (ja) | 2004-12-15 |
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JP (1) | JP3600593B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006056648A (ja) * | 2004-08-19 | 2006-03-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 吊荷の振れ量検出装置およびこれを備えたクレーン |
KR101200334B1 (ko) * | 2010-10-18 | 2012-11-12 | 주식회사 신성에프에이 | 크레인 승강용 방진벨트 텐션 조절장치 |
KR20180051953A (ko) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 삼성중공업 주식회사 | 물체 이송 장치 |
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- 2002-04-24 JP JP2002123038A patent/JP3600593B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101200334B1 (ko) * | 2010-10-18 | 2012-11-12 | 주식회사 신성에프에이 | 크레인 승강용 방진벨트 텐션 조절장치 |
KR20180051953A (ko) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 삼성중공업 주식회사 | 물체 이송 장치 |
KR101945382B1 (ko) * | 2016-11-09 | 2019-02-07 | 삼성중공업 주식회사 | 물체 이송 장치 |
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