JPH1179594A - エレベーターの異常振動検出装置 - Google Patents

エレベーターの異常振動検出装置

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JPH1179594A
JPH1179594A JP24061597A JP24061597A JPH1179594A JP H1179594 A JPH1179594 A JP H1179594A JP 24061597 A JP24061597 A JP 24061597A JP 24061597 A JP24061597 A JP 24061597A JP H1179594 A JPH1179594 A JP H1179594A
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JP
Japan
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car
load
floor
elevator
load signal
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JP24061597A
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English (en)
Inventor
Yasushi Takeuchi
靖司 竹内
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベーターのかご内乗客がかご床を揺すっ
たとき、調速機が動作して乗客をかご内に閉じ込めるこ
とを防止する。 【解決手段】 かご5内で乗客がいたずら等でかご床7
を揺すると、荷重検出器9は荷重変化に伴う荷重信号9
aを出力する。このかご床7の荷重の変化が一定値以上
になると、制御部16は異常と判断し、巻上電動機1の
給電を断つと同時に、電磁ブレーキ2の励磁を断ってか
ご5を停止させる。 【効果】 調速機11が動作する前にかご5を停止させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベーターの
かご内で発生する異常振動を検出する装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図13及び図14は従来のエレベーター
の異常振動検出装置を示す図で、図13は全体構成図、
図14はかご床荷重曲線図及びかご走行速度曲線図であ
る。エレベーターは図13に示すように、巻上電動機1
によって駆動綱車3が駆動されると、主索4を介してか
ご5及びつり合おもり6が昇降するようになっている。
巻上電動機1は制御盤14の制御部16によって制御さ
れ、かご5の走行速度が制御される。
【0003】さて、かご5に乗客が乗り込むと、かご床
7に荷重が加わる結果、かご床7下のばね8が圧縮さ
れ、荷重検出器9はこれを検出して、ばね8のたわみ量
に比例する荷重信号9aを出力する。この荷重信号9a
は荷重処理部15でディジタル信号に処理され、制御部
16へ出力される。制御部16は荷重処理部15から入
力したディジタル信号の大きさにより、かご5内の荷重
を計算し、かご5起動前にあらかじめ巻上電動機1にか
ご5内の荷重に見合ったトルクを発生させることによ
り、かご5の円滑な起動を実現している。
【0004】かご5が走行すると、図14のかご床荷重
曲線18に示すように、かご床荷重は変化する。すなわ
ち、乗客乗り込み時間0−A、戸閉動作時間A−B、か
ご5の加速時間B−D、及び一定速度走行時間D−Eの
ように変化し、かご5の走行速度は図14の走行速度曲
線19に示すように変化する。例えば、かご5の速度が
一定速度となった時刻D以降の時刻Eで、かご5内の乗
客がいたずら等で上下方向へかご床7を揺すると、かご
床荷重曲線18に示すようなかご床7への荷重となり、
これがかご5を介して主索4に伝達される。
【0005】ここで、主索4は弾性体であるため、伸縮
し、この結果かご5の速度は速度曲線19の時間E−F
に示すように、一定速度aを中心として振動するように
なる。そして、時刻Fでかご5の速度が異常に大きい速
度bに達したことを調速機11が検出すると、機械的に
電気回路を開放する。これで、制御部16は巻上電動機
1への給電を断つと同時に、電磁ブレーキ2の励磁を断
って、かご5を停止させる。調速機11はいったん異常
を検出すると、自動的には正常状態に復帰できないの
で、人為的に復帰されるのを待つことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターの異常振動検出装置では、乗客がかご床7を
揺すって調速機11が動作してかご5が停止した場合、
調速機11が人為的に復帰されるまで、かご5は走行で
きないため、乗客はかご5内に閉じ込められるととも
に、他の乗客がエレベーターを利用できなくなるという
問題点がある。
【0007】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、乗客がかご床を揺すってかごが停止して
も、乗客をかご内に閉じ込めることを防止できるように
したエレベーターの異常振動検出装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1発明に係
るエレベーターの異常振動検出装置は、かご床荷重を検
出して荷重信号を出力し、この荷重信号の変化が一定値
以上になると、かごを停止させるようにしたものであ
る。
【0009】また、第2発明に係るエレベーターの異常
振動検出装置は、第1発明のものにおいて、一定値は、
かごが走行する直前のかご床荷重信号に基づいて設定す
るようにしたものである。
【0010】また、第3発明に係るエレベーターの異常
振動検出装置は、第1発明のものにおいて、かごの異常
停止から一定時間後に、かごの再走行を許可するように
したものである。
【0011】また、第4発明に係るエレベーターの異常
振動検出装置は、かご床荷重を検出して荷重信号を出力
し、この荷重信号の変化が一定値以上になると、これを
かご内の乗客に警告するようにしたものである。
【0012】また、第5発明に係るエレベーターの異常
振動検出装置は、第4発明のものにおいて、荷重信号の
変化が一定値以上になると音声又は音響を発するように
したものである。
【0013】また、第6発明に係るエレベーターの異常
振動検出装置は、第4発明のものにおいて、荷重信号の
変化が一定値以上になるとかごの走行速度を低下させる
ようにしたものである。
【0014】また、第7発明に係るエレベーターの異常
振動検出装置は、第4発明のものにおいて、荷重信号の
変化が一定値以上になるとかごを最寄り階に停止させる
ようにしたものである。
【0015】また、第8発明に係るエレベーターの異常
振動検出装置は、第4発明のものにおいて、荷重信号の
変化が一定値以上になるとかご内照明灯を消灯させるよ
うにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1〜図3はこの発明の第1〜第3発明
の一実施の形態を示す図で、図1は全体構成図、図2は
かご床荷重曲線図及びかご走行速度曲線図、図3は動作
フローチャートである。
【0017】図1において、1は機械室に設置された巻
上電動機、2はエレベーターの異常時巻上電動機1を確
実に停止して保持させる電磁ブレーキ、3は巻上電動機
1により駆動される綱車、4は綱車3に巻き掛けられた
主索で、その一端にかご5が、他端につり合おもり6が
結合されている。7は乗客が乗るかご床、8はかご床7
に加わる荷重に比例してたわむばね、9はばね8のたわ
み量に対応する荷重信号9aを出力する荷重検出器であ
る。
【0018】10は昇降路に懸垂され荷重信号9aを伝
送する移動ケーブル、11は機械室に設置されかご5の
速度が異常に大きくなったことを検出するとかご5を停
止させる機能を持つ調速機、12はかご5の速度を調速
機11に伝達する調速機ロープ、13は調速機ロープ1
2に張力を与える張り車、14は機械室に設置された制
御盤で、15は荷重信号9aを処理する荷重処理部、1
6は荷重処理部15及び調速機11に接続され、巻上電
動機1及び電磁ブレーキ2を駆動・制御する制御部であ
る。
【0019】図2において、18はかご5に乗客等を乗
せて走行したときのかご床7に加わるかご床荷重曲線
で、0−Aはかご5に乗客等が順次乗り込んでいる時
間、A−Bは乗込みが終わって扉が閉まりつつある時間
で、かご床荷重cに保たれている。B−Dはかご5の起
動後の加速時間で、時刻Cで最大加速度に達し、この結
果かご床荷重はdまで上昇する。更に、D−Eはかご5
の速度が一定の時間で、このときかご5の加速度は零で
あるため、かご床荷重は乗客の乗込みが終わった時刻B
と同じcとなる。
【0020】なお、E−Fはかご5内の乗客がかご床7
を揺すった場合の振動時間である。19はかご5の走行
速度曲線で、aはかご5が一定速度で走行しているとき
の速度、bは調速機11が異常速度を検出する速度であ
る。
【0021】次に、この実施の形態の動作を説明する。
かご5に乗客が乗り込むと、かご床7に荷重が加わる結
果、ばね8が圧縮され、荷重検出器9はこれを検出して
荷重信号9aを出力する。この荷重信号9aは荷重処理
部15でディジタル信号に処理され、制御部16へ出力
される。制御部16は、荷重処理部15から入力したデ
ィジタル信号の大きさにより、かご5内の荷重を計算
し、かご5起動前にあらかじめ巻上電動機1にかご5内
の荷重に見合ったトルクを発生させることにより、かご
5の円滑な起動を実現している。
【0022】かご5が走行すると、図2のかご床荷重曲
線18に示すように、かご床7に加わる荷重が変化し、
これに比例した荷重信号9aが荷重検出器9から出力さ
れる。かご5が走行中、かご5の速度が一定速度となっ
た図2の時刻D以降の時刻Eで、かご5内の乗客がいた
ずら等で上下方向へかご床7を揺すると、ばね8は伸縮
して、かご床7は相対的に上下方向へ変位する。この結
果、荷重検出器9の荷重信号9aは、かご床7の変位に
比例して変化する。19はかご5の走行速度曲線であ
る。
【0023】さて、ステップS1でかご5が走行中であ
るかを判断し、走行中であればステップS2で荷重信号
9aの値からかご床7の荷重の最低値eを記録し、ステ
ップS3で同じく最高値fを記録する。そして、ステッ
プS4で最高値fと最低値cの差が一定値以上かを判断
し、一定値未満であれば、ステップS1へ戻る。一定値
以上であれば異常と判断してステップS5へ進み、巻上
電動機1の給電を断つと同時に電磁ブレーキ2の励磁を
断って、ブレーキトルクを発生させてかご5を停止させ
る。
【0024】この後、ステップS6で完全に停止できる
一定時間が経過するのを待ち、かご5を再走行可能にす
る。ここで、制御部16が異常と判断する値は、かご5
が走行を開始する直前の戸閉中、すなわちかご床荷重c
の値に基づいて計算する。かご床荷重曲線18は加速度
曲線ではなく、重量曲線であるので、正常な走行により
かご5が加速しているときのかご床荷重dの値は、かご
5内の乗客等の重量によって異なる。
【0025】正確には、同一加速度においては、(d−
c)はかご床7自体の重量と、かご床7に加わる乗客等
の重量の和に比例する。すなわち、かご床7と乗客等の
重量の和をW(kg)、かご5の正常な加速度の最大値
をα(m/sec2)、重力加速度をg(m/sec2
とすれば、
【0026】d−c=W・α/g
【0027】となる。Wはかご床荷重cの値に、エレベ
ーターごとに決まるかご床7の重量を加えた値であり、
αはエレベーターの仕様で決まる値であるので、正常時
の(d−c)を求めることができる。したがって、制御
部16で演算した(d−c)と(f−e)の値とを比較
することによって、かご5を停止させる必要があるかに
ついて、制御部16で判断する。具体的には、(f−
e)/(d−c)K(ただしK=2〜3)の上限値を制
御部16に記憶させておき、この値を上回った場合はか
ご5を停止させる。ここで、ステップS1〜S5は異常
停止手段を、ステップS6は再走行許可手段を構成して
いる。
【0028】このようにして、乗客等によりかご床7が
揺すられても、かご5を円滑に走行させるために設けら
れた荷重信号9aを利用して、自動復帰が不可能な調速
機11が動作する前に、かご5をいったん停止させるこ
とができ、乗客がかご5内に閉じ込められることを防止
することが可能となる。なお、かご5をいったん停止さ
せる判断基準となる一定値は、かご5が走行を開始する
直前のかご床荷重の値に基づいて算出しているため、一
定値を正確に設定することが可能である。
【0029】更に、調速機11を人為的に復帰させるま
での間、かご5の使用ができなくなることが防止され、
自動的にかご5の走行を復帰させることが可能となる。
また、かご5を走行中に停止させることで、乗客へのい
たずらの警告を与えることができ、乗客のマナー向上を
図ることが可能となる。
【0030】実施の形態2.図4及び図5はこの発明の
第4及び第5発明の一実施の形態を示す図で、図4は全
体構成図、図5は動作フローチャートであり、図中同一
符号は同一部分を示す(以下の実施の形態も同じ)。な
お、図2は実施の形態2にも共用する。図4において、
20は制御部16からの指令により動作し、エレベータ
ーの運転に伴う各種のメッセージに対応する音声制御信
号20aを出力する音声装置制御部、21はかご5内に
設けられ各種メッセージを音声で発生するスピーカから
なる警報装置である。
【0031】次に、この実施の形態の動作を説明する。
図5のステップS1〜S4は図3と同様であり、かご床
荷重の最大値fと最低値eの差を求め、これが一定値以
上であれば異常と判断してステップS8へ進む。ステッ
プS8では制御部16がこの異常を音声装置制御部20
へ知らせる。音声装置制御部20は所定のメッセージを
移動ケーブル10を介して警報装置21へ送出し、警報
装置21から例えば「エレベーターを揺すらないでくだ
さい」等のメッセージを放送して乗客に警告を与える。
ここで、ステップS8は警告手段(異常警報手段)を構
成している。
【0032】このようにして、かご床7を揺する乗客に
対して警告を発するようにしたため、自動復帰が不可能
な調速機11が動作する前に、かご床7を揺する行為を
やめさせ、乗客をかご5内に閉じ込めることを防止する
とともに、調速機11を人為的に復帰させるまでの間、
かご5の使用ができなくなることが防止可能となる。
【0033】実施の形態3.図6及び図7はこの発明の
第4及び第5発明の他の実施の形態を示す図で、図6は
全体構成図、図7は動作フローチャートである。なお、
図2はこの実施の形態にも共用する。図6において、1
6aは制御部16から出力される鳴動信号、22はかご
5に設けられかご5の積載荷重(実際に使用する際に積
載し得る最大荷重)よりも多くの荷重が加わったとき制
御部16からの指令に基づいて警報音を発生する乗過ぎ
警報ブザーからなる警報装置である。上記以外は図4と
同様である。
【0034】次に、この実施の形態の動作を説明する。
図7のステップS1〜S4は図5と同様であり、かご床
荷重の最大値fと最低値eの差を求め、これが一定値以
上であれば、異常と判断してステップS9へ進む。ステ
ップS9で制御部16は鳴動信号16aを出力し、乗過
ぎ警報ブザー22を鳴動させて乗客にかご床7を揺すら
ないように警告を与える。ここで、ステップS9は警告
手段(異常警報手段)を構成している。
【0035】このようにして、かご床7を揺する乗客に
対して警告を発するようにしたため、自動復帰が不可能
な調速機11が動作する前に、かご床7を揺する行為を
やめさせ、乗客をかご5内に閉じ込めることを防止する
とともに、調速機11を人為的に復帰させるまでの間、
かご5の使用ができなくなることが防止可能となる。
【0036】実施の形態4.図8及び図9はこの発明の
第4及び第6発明の一実施の形態を示す図で、図8はか
ご床荷重曲線図及びかご走行速度曲線図、図9は動作フ
ローチャートである。なお、図1は実施の形態4にも共
用する。図8において、25はかご5の走行速度曲線で
ある。
【0037】次に、この実施の形態の動作を説明する。
図9のステップS1〜S4は図5と同様であり、かご床
荷重の最大値fと最低値eの差を求め、これが一定値以
上であれば、異常と判断してステップS11へ進む。ス
テップS11で制御部16は走行速度低下指令値を演算
し、この結果によって巻上電動機1へ駆動指令を出力し
て、かご5の走行速度を低下させる。この速度低下指令
値は図8の走行速度gであり、この状態では、乗客がか
ご5を揺すり続けても、速度の最大値は図8の走行速度
hまでしか上昇せず、調速機11の動作には至らない。
ここで、ステップS11は警告手段(速度低下手段)を
構成している。
【0038】このようにして、かご床7の揺すりが継続
していても、かご5の走行速度を低下させるようにした
ため、かご5の走行速度は、自動復帰不可能な調速機が
動作する速度まで上昇することはなく、乗客をかご5内
に閉じ込めることを防止するとともに、調速機11を人
為的に復帰させるまでの間、かご5の使用ができなくな
ることが防止可能となる。
【0039】実施の形態5.図10はこの発明の第4及
び第7発明の一実施の形態を示す動作フローチャートで
ある。なお、図1は実施の形態5にも共用する。次に、
この実施の形態の動作を説明する。図10のステップS
1〜S4は図9と同様であり、かご床荷重の最大値fと
最低値eの差を求め、これが一定値以上であれば、異常
と判断してステップS13へ進む。ステップS13で制
御部16は停止可能な一番近い階、すなわち最寄り階へ
の停止指令を演算し、この結果によって最寄り階に停止
できるように巻上電動機1を制御する。
【0040】最寄り階に停止する場合、かご5の速度は
すぐ減速を開始するので、調速機11の動作には至らな
い。ここで、ステップS13は警告手段(最寄り階停止
手段)を構成している。このようにして、かご床7の揺
すりが継続していても、かご5を最寄り階に停止させる
ようにしたため、かご5の走行速度は低下し、自動復帰
不可能な調速機が動作する速度まで上昇することはな
く、乗客をかご5内に閉じ込めることを防止するととも
に、調速機11を人為的に復帰させるまでの間、かご5
の使用ができなくなることが防止可能となる。
【0041】実施の形態6.図11及び図12はこの発
明の第4及び第8発明の一実施の形態を示す図で、図1
1は全体構成図、図12は動作フローチャートである。
図11において、16bは制御部16から出力される点
灯信号、24はかご5内に設けられた照明器具、25は
照明器具24の点灯装置である。上記以速度は図1と同
様である。
【0042】次に、この実施の形態の動作を説明する。
図12のステップS1〜S3は図5と同様であり、かご
床荷重の最大値fと最低値eの差を求め、これが一定値
以上であれば、異常と判断してステップS15へ進む。
ステップS15で制御部16は点灯信号16bの出力を
停止し、点灯装置25をオフする。これにより、照明器
具24は消灯し、かご床7を揺すっている乗客に、かご
床7を揺すらないように警告を与える。ここで、ステッ
プS15は警告手段(かご内消灯手段)を構成してい
る。
【0043】このようにして、かご床7を揺する乗客に
対して警告を発するようにしたため、自動復帰が不可能
な調速機11が動作する前に、かご床7を揺する行為を
やめさせ、乗客をかご内に閉じ込めることを防止すると
ともに、調速機11を人為的に復帰させるまでの間、か
ご5の使用ができなくなることが防止可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1発明
では、かご床荷重を検出して荷重信号を出力し、この荷
重信号の変化が一定値以上になると、かごを停止させる
ようにしたため、乗客等によりかご床が揺すられても、
自動復帰が不可能な調速機が動作する前に、かごをいっ
たん停止させることができ、乗客がかご内に閉じ込めら
れることを防止することができる。
【0045】また、第2発明では、異常検出の基準とな
る一定値は、かごが走行する直前のかご床荷重信号に基
づいて設定するようにしたため、一定値を正確に設定す
ることができる。
【0046】また、第3発明では、かごの異常停止から
一定時間後に、かごの再走行を許可するようにしたた
め、自動的にかごの走行が復帰し、他の乗客がエレベー
ターを利用することを妨げることがないようにすること
ができる。
【0047】また、第4発明では、かご床荷重を検出し
て荷重信号を出力し、この荷重信号の変化が一定値以上
になると、これをかご内の乗客に警告するようにし、こ
れを第5発明では、音声又は音響を発し、第6発明で
は、かごの走行速度を低下させ、第7発明では、かごを
最寄り階に停止させ、第8発明では、かご内照明灯を消
灯させるようにしたため、自動復帰が不可能な調速機が
動作する前に、乗客に対してかご床を揺する行為をやめ
させるように警告を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す全体構成図。
【図2】 この発明の実施の形態1を示すかご床荷重曲
線図及びかご走行速度曲線図。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す動作フローチ
ャート。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す全体構成図。
【図5】 この発明の実施の形態2を示す動作フローチ
ャート。
【図6】 この発明の実施の形態3を示す全体構成図。
【図7】 この発明の実施の形態3を示す動作フローチ
ャート。
【図8】 この発明の実施の形態4を示すかご床荷重曲
線図及びかご走行速度曲線図。
【図9】 この発明の実施の形態4を示す動作フローチ
ャート。
【図10】 この発明の実施の形態5を示す動作フロー
チャート。
【図11】 この発明の実施の形態6を示す全体構成
図。
【図12】 この発明の実施の形態6を示す動作フロー
チャート。
【図13】 従来のエレベーターの異常振動検出装置を
示す全体構成図。
【図14】 従来のエレベーターの異常振動検出装置を
示すかご床荷重曲線図及びかご走行速度曲線図。
【符号の説明】
1 巻上電動機、2 電磁ブレーキ、7 かご床、8
ばね、9 荷重検出器、9a 荷重信号、11 調速
機、15 荷重処理部、16 制御部、20 音声装置
制御部、21 警報装置(スピーカ)、22 警報装置
(乗過ぎ警報ブザー)、24 照明器具、25 点灯装
置、S1〜S5 異常停止手段、S6 再走行許可手
段、S8,S9 警告手段(異常警報手段)、S11
警告手段(速度低下手段)、S13 警告手段(最寄り
階停止手段)、S15 警告手段(かご内消灯手段)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かご床に加わる荷重を検出して荷重信号
    を出力する荷重検出器を設け、上記荷重信号の変化が一
    定値以上になるとかごを停止させる異常停止手段を備え
    てなるエレベーターの異常振動検出装置。
  2. 【請求項2】 一定値は、かごが走行する直前のかご床
    荷重信号に基づいて設定するものとしたことを特徴とす
    る請求項1記載のエレベーターの異常振動検出装置。
  3. 【請求項3】 異常停止手段によるかごの停止から一定
    時間後に、上記かごの再走行を許可する再走行許可手段
    を設けたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター
    の異常振動検出装置。
  4. 【請求項4】 かご床に加わる荷重を検出して荷重信号
    を出力する荷重検出器を設け、上記荷重信号の変化が一
    定値以上になるとこれをかご内の乗客に警告する警告手
    段を備えてなるエレベーターの異常振動検出装置。
  5. 【請求項5】 警告手段を、荷重信号の変化が一定値以
    上になると音声又は音響を発する異常警報手段としたこ
    とを特徴とする請求項4記載のエレベーターの異常振動
    検出装置。
  6. 【請求項6】 警告手段を、荷重信号の変化が一定値以
    上になるとかごの走行速度を低下させる速度低下手段と
    したことを特徴とする請求項4記載のエレベーターの異
    常振動検出装置。
  7. 【請求項7】 警告手段を、荷重信号の変化が一定値以
    上になるとかごを最寄り階に停止させる最寄り階停止手
    段としたことを特徴とする請求項4記載のエレベーター
    の異常振動検出装置。
  8. 【請求項8】 警告手段を、荷重信号の変化が一定値以
    上になるとかご内照明灯を消灯させるかご内消灯手段と
    したことを特徴とする請求項4記載のエレベーターの異
    常振動検出装置。
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