JPH0891771A - クレーンにおける吊り荷の振止め制御方法 - Google Patents
クレーンにおける吊り荷の振止め制御方法Info
- Publication number
- JPH0891771A JPH0891771A JP23637494A JP23637494A JPH0891771A JP H0891771 A JPH0891771 A JP H0891771A JP 23637494 A JP23637494 A JP 23637494A JP 23637494 A JP23637494 A JP 23637494A JP H0891771 A JPH0891771 A JP H0891771A
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- Japan
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- traveling
- crane
- suspended load
- bucket
- suspended
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- Control And Safety Of Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 バケット6を吊持して走行装置3によりガー
ダクレーン1の横行台車2の走行を開始させる際に、走
行装置3の駆動制御部に、自由に走行し得る惰走指令を
出力させる振止め制御方法である。 【効果】 横行台車を走行させる際に、走行装置の駆動
制御部に、自由に走行し得る惰走指令を出力するように
しているため、バゲットに作用する水平分力を無くす方
向に横行台車が移動し、したがって横行台車に吊持され
たバケットの振れを吸収することができる。
ダクレーン1の横行台車2の走行を開始させる際に、走
行装置3の駆動制御部に、自由に走行し得る惰走指令を
出力させる振止め制御方法である。 【効果】 横行台車を走行させる際に、走行装置の駆動
制御部に、自由に走行し得る惰走指令を出力するように
しているため、バゲットに作用する水平分力を無くす方
向に横行台車が移動し、したがって横行台車に吊持され
たバケットの振れを吸収することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーンにおける吊り
荷の振止め制御方法に関する。
荷の振止め制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ごみ焼却炉には、ごみ搬送用の天井クレ
ーンが設けられている。このような、ごみ焼却炉におけ
る吊り荷は、ごみピットに積まれたごみである。
ーンが設けられている。このような、ごみ焼却炉におけ
る吊り荷は、ごみピットに積まれたごみである。
【0003】このようなごみをバケットにより掴み上げ
て、クレーンを走行させようとすると、例えばごみを掴
む位置が傾斜面である場合には、ごみの掴み動作時に、
バケットが傾き、この状態でバケットを吊り上げると、
クレーンに振れが発生する。
て、クレーンを走行させようとすると、例えばごみを掴
む位置が傾斜面である場合には、ごみの掴み動作時に、
バケットが傾き、この状態でバケットを吊り上げると、
クレーンに振れが発生する。
【0004】このような、バケットすなわちち吊り荷の
振れは、搬送動作に悪影響を与えるため、従来、クレー
ンの走行用モータが、加減速制御されていた。
振れは、搬送動作に悪影響を与えるため、従来、クレー
ンの走行用モータが、加減速制御されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クレーンの走
行用モータの加減速制御だけでは、クレーンの振止めを
十分に行うことができなかった。
行用モータの加減速制御だけでは、クレーンの振止めを
十分に行うことができなかった。
【0006】そこで、本発明は上記問題を解消し得るク
レーンにおける吊り荷の振止め制御方法を提供すること
を目的とする。
レーンにおける吊り荷の振止め制御方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の手段は、吊り荷を吊持して走行装置
によりクレーンの走行を開始させる際に、走行装置の駆
動制御部に、自由に走行し得る惰走指令を出力させるク
レーンにおける吊り荷の振止め制御方法である。
め、本発明の第1の手段は、吊り荷を吊持して走行装置
によりクレーンの走行を開始させる際に、走行装置の駆
動制御部に、自由に走行し得る惰走指令を出力させるク
レーンにおける吊り荷の振止め制御方法である。
【0008】また、上記課題を解決するため、本発明の
第2の手段は、吊り荷を吊持して走行装置により走行す
るクレーンを停止させる際に、走行装置の駆動制御部
に、自由に走行し得る惰走指令を出力させるクレーンに
おける吊り荷の振止め制御方法である。
第2の手段は、吊り荷を吊持して走行装置により走行す
るクレーンを停止させる際に、走行装置の駆動制御部
に、自由に走行し得る惰走指令を出力させるクレーンに
おける吊り荷の振止め制御方法である。
【0009】
【作用】上記の振止め制御方法によると、クレーンを走
行または停止させる際に、走行装置の駆動制御部に、自
由に走行し得る惰走指令を出力するようにしているた
め、吊り荷に作用する水平分力を無くす方向にクレーン
が移動し、したがってクレーンに吊持された吊り荷の振
れを吸収することができる。
行または停止させる際に、走行装置の駆動制御部に、自
由に走行し得る惰走指令を出力するようにしているた
め、吊り荷に作用する水平分力を無くす方向にクレーン
が移動し、したがってクレーンに吊持された吊り荷の振
れを吸収することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2に
基づき説明する。本実施例においては、例えばごみ焼却
炉に設けられたクレーンの振止め制御方法について説明
する。
基づき説明する。本実施例においては、例えばごみ焼却
炉に設けられたクレーンの振止め制御方法について説明
する。
【0011】なお、本実施例におけるクレーンとして
は、図1に示すように、例えばガーダクレーン1が使用
され、このクレーン1のガーダ部1aに、横行台車2が
走行装置3を介して走行自在に設けられ、またこの横行
台車2に、巻上装置4が設けられるとともに、この巻上
装置4からの索体、例えばロープ5にごみを掴むための
バケット6が取り付けられたものである。勿論、このク
レーン1は制御装置により自動制御が行われており、特
に走行装置3については、横行台車2の走行時に加減速
制御が行われており、この加減速制御に加えて、本発明
に係る振止め制御が行われる。
は、図1に示すように、例えばガーダクレーン1が使用
され、このクレーン1のガーダ部1aに、横行台車2が
走行装置3を介して走行自在に設けられ、またこの横行
台車2に、巻上装置4が設けられるとともに、この巻上
装置4からの索体、例えばロープ5にごみを掴むための
バケット6が取り付けられたものである。勿論、このク
レーン1は制御装置により自動制御が行われており、特
に走行装置3については、横行台車2の走行時に加減速
制御が行われており、この加減速制御に加えて、本発明
に係る振止め制御が行われる。
【0012】まず、横行台車2の走行開始時の制御につ
いて説明する。すなわち、バケット6により傾斜面にあ
るごみを掴み、そして横行台車2の走行を開始させる前
に、横行台車2の走行装置3に、自由に走行し得る惰走
指令(惰走ノッチともいい、具体的にはブレーキの解放
指令)を出力する。
いて説明する。すなわち、バケット6により傾斜面にあ
るごみを掴み、そして横行台車2の走行を開始させる前
に、横行台車2の走行装置3に、自由に走行し得る惰走
指令(惰走ノッチともいい、具体的にはブレーキの解放
指令)を出力する。
【0013】すると、横行台車2の移動が自由となり、
傾斜面にあるごみを掴んだ際に、ロープ5が傾斜してご
みおよびバケット6重量の水平分力(fH )がロープ5
を介して横行台車2に作用するが、この横行台車2側が
水平分力によりバケット6の方向aに移動して、ロープ
5が鉛直となり、したがって横行台車2が走行を開始す
る際に、バケット(吊り荷)6に初期振れが発生するの
を防止することができる。
傾斜面にあるごみを掴んだ際に、ロープ5が傾斜してご
みおよびバケット6重量の水平分力(fH )がロープ5
を介して横行台車2に作用するが、この横行台車2側が
水平分力によりバケット6の方向aに移動して、ロープ
5が鉛直となり、したがって横行台車2が走行を開始す
る際に、バケット(吊り荷)6に初期振れが発生するの
を防止することができる。
【0014】すなわち、バケット6およびごみ重量の水
平分力により、横行台車2が自然に移動した後、巻上装
置4によりバケット6を巻き上げれば、バケット6に振
れが発生しない。
平分力により、横行台車2が自然に移動した後、巻上装
置4によりバケット6を巻き上げれば、バケット6に振
れが発生しない。
【0015】次に、横行台車2を停止させる時の制御に
ついて説明する。バケット6によりごみを掴んだ状態で
横行台車2が走行しており、この横行台車2を停止させ
る際に、横行台車2の走行装置3に、図2に示すよう
に、惰走指令と微速指令(微速ノッチともいう)とをパ
ルス状に出力する。例えば、この惰走指令と微速指令と
が、2段階に亘って出力される。
ついて説明する。バケット6によりごみを掴んだ状態で
横行台車2が走行しており、この横行台車2を停止させ
る際に、横行台車2の走行装置3に、図2に示すよう
に、惰走指令と微速指令(微速ノッチともいう)とをパ
ルス状に出力する。例えば、この惰走指令と微速指令と
が、2段階に亘って出力される。
【0016】この時の速度状態を図2(a)の細線Aに
て示し、またこの時の各区間における、吊り荷であるバ
ケットの振れ状態を図2(b)に示す。すなわち、横行
台車2の停止動作前、目標位置付近で自由に走行し得る
惰走指令が出力されると、ロープ5に振れがある場合、
惰走時、横行台車2にロープ5の振れ方向に力が働き、
横行台車2は振れを吸収する方向に加速走行される。
て示し、またこの時の各区間における、吊り荷であるバ
ケットの振れ状態を図2(b)に示す。すなわち、横行
台車2の停止動作前、目標位置付近で自由に走行し得る
惰走指令が出力されると、ロープ5に振れがある場合、
惰走時、横行台車2にロープ5の振れ方向に力が働き、
横行台車2は振れを吸収する方向に加速走行される。
【0017】また、ロープ5すなわち吊り荷であるバケ
ット6の振れによる横行台車2の走行速度の変化を検出
器(図示せず)により検出し、この検出信号に応じて、
横行台車2を吊り荷6の振れ側に微速走行させることに
より、ロープ5の振れを吸収させる。
ット6の振れによる横行台車2の走行速度の変化を検出
器(図示せず)により検出し、この検出信号に応じて、
横行台車2を吊り荷6の振れ側に微速走行させることに
より、ロープ5の振れを吸収させる。
【0018】従来の加減速制御に加えて、上述したよう
な振止め制御を行うことにより、横行台車2が走行開始
または停止する時に発生する吊り荷の振れを吸収するよ
うにしているため、吊り荷の振れ止めを確実に行うこと
ができる。
な振止め制御を行うことにより、横行台車2が走行開始
または停止する時に発生する吊り荷の振れを吸収するよ
うにしているため、吊り荷の振れ止めを確実に行うこと
ができる。
【0019】ところで、上記実施例において、横行台車
に吊持された吊り荷の振れ止めについて説明したが、勿
論、クレーンガーダが走行している場合にも、上記と同
様の制御を行うことができ、さらに例えば横行台車を有
しないクレーン、すなわち物体がクレーン自体に吊持さ
れるとともに、クレーン自体が走行装置により走行する
ようにされたクレーンの場合にも、上記と同様の制御方
法を適用することができる。
に吊持された吊り荷の振れ止めについて説明したが、勿
論、クレーンガーダが走行している場合にも、上記と同
様の制御を行うことができ、さらに例えば横行台車を有
しないクレーン、すなわち物体がクレーン自体に吊持さ
れるとともに、クレーン自体が走行装置により走行する
ようにされたクレーンの場合にも、上記と同様の制御方
法を適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明のクレーンの振止め
制御方法によると、クレーンを走行または停止させる際
に、走行装置の駆動制御部に、自由に走行し得る惰走指
令、または吊り荷の移動方向に走行させる微速指令を出
力するようにしているため、吊り荷に作用する水平分力
を無くす方向にクレーンが移動し、したがってクレーン
に吊持された吊り荷の振れを吸収することができる。
制御方法によると、クレーンを走行または停止させる際
に、走行装置の駆動制御部に、自由に走行し得る惰走指
令、または吊り荷の移動方向に走行させる微速指令を出
力するようにしているため、吊り荷に作用する水平分力
を無くす方向にクレーンが移動し、したがってクレーン
に吊持された吊り荷の振れを吸収することができる。
【図1】本発明の一実施例のクレーンの走行開始時にお
ける吊り荷の振止め制御方法を説明する概略側面図であ
る。
ける吊り荷の振止め制御方法を説明する概略側面図であ
る。
【図2】同実施例のクレーンの走行停止時における吊り
荷の振止め制御方法を説明する概略側面図である。
荷の振止め制御方法を説明する概略側面図である。
1 ガーダクレーン 2 横行台車 3 走行装置 4 巻上装置 5 ロープ 6 バケット
Claims (3)
- 【請求項1】吊り荷を吊持して走行装置によりクレーン
の走行を開始させる際に、走行装置の駆動制御部に、自
由に走行し得る惰走指令を出力させることを特徴とする
クレーンにおける吊り荷の振止め制御方法。 - 【請求項2】吊り荷を吊持して走行装置により走行する
クレーンを停止させる際に、走行装置の駆動制御部に、
自由に走行し得る惰走指令を出力させることを特徴とす
るクレーンにおける吊り荷の振止め制御方法。 - 【請求項3】吊り荷の移動方向を検出して、その移動方
向と同一方向に、上記クレーンを走行させる微速指令を
出力させることを特徴とする請求項1記載のクレーンに
おける吊り荷の振止め制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23637494A JPH0891771A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | クレーンにおける吊り荷の振止め制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23637494A JPH0891771A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | クレーンにおける吊り荷の振止め制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0891771A true JPH0891771A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16999852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23637494A Pending JPH0891771A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | クレーンにおける吊り荷の振止め制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0891771A (ja) |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP23637494A patent/JPH0891771A/ja active Pending
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