JPH038705Y2 - - Google Patents

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JPH038705Y2
JPH038705Y2 JP1987175724U JP17572487U JPH038705Y2 JP H038705 Y2 JPH038705 Y2 JP H038705Y2 JP 1987175724 U JP1987175724 U JP 1987175724U JP 17572487 U JP17572487 U JP 17572487U JP H038705 Y2 JPH038705 Y2 JP H038705Y2
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club
crane
hanging
guide
sheave block
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JP1987175724U
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JPS63166587U (ja
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  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はクレーンの吊具揺動の抑制装置に関
するものである。
クレーンとくに天井走行クレーンは、その走行
用ガーダ上で走行方向と直角に移動し得る横行用
クラブにロープ伝動系を仕組み、これにより、巻
き上げ巻き下げ操作可能に吊下げ保持した吊具つ
きシーブブロツクに玉掛けを行つた重量物、すな
わち吊荷の昇降と移送を行なうが、この移送中に
しばしば吊荷の揺動が起こり、とくに所定位置で
停止のための制動に基づく慣性力が吊荷の揺動を
助長し、停止後における吊下ろし位置の精度を狂
わす原因となる。
このような吊荷の揺動の防止・鎮静を図る運転
制御には従来、操作員に高度の熟練を要したので
ある。
ここにクレーン操縦の簡便化、それもとくに、
無人化のための自動運転が企図されるに及んで有
効な吊荷揺動の抑制は、極めて重要であり、この
場合、吊荷の玉掛けのために移送する、吊具その
ものに生じる揺動についても同様である。
具体的事例についてこれを敷衍すると、例えば
製鉄所のコイルヤードで夥しく大量の、それも多
品種にわたる重く巨大なストリツプコイルが、整
然たる区分がなされているとは言え、広漠な地域
にわたり出し入れも激しい集積区画において、厳
密に番地管理されるような、高度に発展した合理
化・省力化態勢の下では、もはや人手によるクレ
ーン操作上の馴致や熟練に依存することは不可能
であつて、計算機制御に依拠せざるを得ないが、
人による勘働きの如きは全く期待できず、機械的
に指定される番地管理指令のみる則つたコイルハ
ードリングの下で適切、かつ正確な吊具の吊下ろ
し位置定めを行えることが不可欠でそのために
は、クレーンによつて移送される吊具の揺動を、
可能の限界まで低減抑制することが、必要とされ
るのである。
(従来の技術) 吊荷の振れ止め方法と標榜して特公昭57−
60277号公報には、吊荷をその所定の巻き上げ高
さでクレーン本体に固定するように、クレーン本
体としての横行用クラブに、スプリングをこれに
より下向きに附勢したピストンとともにシリンダ
内に収容して成る固定装置を設ける一方、動索の
下端に配置したシーブに固着されて吊荷と一体を
なす梁に固定装置と対応する掛合部材を設けるこ
とが開示されているが、この場合における吊荷の
振れ止めは、シーブを挟んで対をなす固定装置に
それぞれ内蔵されたスプリングによるばね反力に
基づいている。
従つて「水平方向分力に基づき吊荷のドラムの
まわりの振れ」(公報コラム3第5〜6行間)に
より、対をなす一方の固定装置と他方の固定装置
にそれぞれ内蔵するスプリングの変位の符号が反
転してばね反力がそれぞれ増減するので、変位が
増加した側で強められたばね反力に基づく揺り戻
しが交互に反復することになるから、所期に反し
てクレーンの加減速下の移動の下での吊荷の振れ
を抑制するには充分でない。
そればかりでなく、この場合に、「走行クレー
ンの急激な加減速…などによつて吊荷に大きな慣
性力を生じ」(同コラム3第14〜16行間)たとき
には、「掛合部材…がピストンの窪みから離脱」
(同コラム第19〜20行)することによつて「固定
装置およびクレーン本体の破損は有利に防止され
る」(同コラム第22〜24行間)ようにするために
は上述スプリングに生じる撓みの利用が不可欠と
なり、このスプリングは別の部材によつて代替で
きないのは明らかである。
また、同様にロープ吊りクレーンの振れ止め装
置と題して特公昭54−30812号公報には、移動す
るトロリー(この出願の横行用クラブに対応す
る)にビームを傾動自在に取付け、油圧シリンダ
をトロリーとビームの傾動部分との間に連結し、
この油圧シリンダの伸縮に伴つて流れる油の流路
に可変絞りを設けることが教示されてはいるがこ
の場合、ビームから下方へ逆八の字状に垂れ下げ
られているロープが吊具に掛けられる方式であ
り、ここにロープはそれ自体弾性体であるから、
そのばね作用に基づく吊荷の揺動は不可避であ
る。
(考案が解決しようとする問題点) 天井走行クレーンの指定されたクラブの停止位
置へ向かう移送の際における制動操作に伴つて吊
具に生じる慣性力を、吊荷の負荷の有無に拘らず
有効に減衰させることによつて、吊荷の巻き下げ
位置および吊荷の玉掛けのための吊具の巻き下げ
位置に事実上の狂いを生じることのない吊具揺動
の抑制を実現し得る、クレーンの吊具揺動の抑制
装置を与えることが、この考案の目的である。
すなわちこの考案は、例えばストリツプコイル
ヤードにおけるコイル置場の番地管理の下でのコ
イルハンドリングに必要とされる、吊荷の玉掛け
のための吊具の巻き下げおよび吊荷のコイル置場
への巻き下げの位置決め精度の充分な保証を与え
るように、計算機制御の下での天井走行クレーン
の無人化自動運転を実際に可能ならしめるもので
ある。
(問題点を解決するための手段) この考案はクレーンの走行用ガーダ2に敷設し
た軌道4上に装架する横行用クラブ3の下面に、
該ガーダ2及びクラブ3の各移動方向にてそれぞ
れ、該クラブ3上に架設したロープ伝動系7によ
り巻き上げ巻き下げ操作される、吊具つきシーブ
ブロツク11の昇降径路を挟み対をなす、複数の
ガイドスリーブ17を取付け、 各ガイドスリーブ17に対し抜差し摺動自在な
ガイドロツド18を組合せて、それらガイドロツ
ドの上端を各ガイドスリーブ17内に係止したオ
イルダンパ24によつて連結保持し、各ガイドロ
ツド18の下端には下向きの凹円錐ラツパ状をな
して大きく開口する受け口19を設ける一方、 吊具つきシーブブロツク11には、各ガイドロ
ツド18の受け口19に面し、吊具つきシーブブ
ロツク11の上昇行程の終端付近で受け口19の
内部に抑止保持される、上向きのつの状端16を
もつ抑止腕15を配設して成る、 ことを特徴とする、クレーンの吊具揺動の抑制装
置である。
第1図にこの考案に従う天井走行クレーンを図
解し、図中1はストリツプコイルヤードの建屋、
2は走行用ガーダ、3は横行用クラブであり、
4,5はそれぞれ建屋1の桁上およびガーダ2上
に敷設した軌道、4a,5aはクラブ車輪とガー
ダ車輪である。
横行用クラブ3上には、ロープ伝動系7を架設
し、その一端を巻き胴8に巻がけしたロープは、
吊具9をピン10で枢支した吊具つきシーブブロ
ツク11のシーブ12′に巻つけ折り返し、さら
には上部シーブ12aを経て再度シーブ12′を
巻きつけ折り返して、ロープの他端も巻胴8に巻
きがけ固着することにより、該吊具つきシーブブ
ロツク11ひいては吊具9を昇降可能とする。
図に吊具つきシーブブロツク11の上昇極端位
置を実線により図示し、仮想線でわずかに下降さ
せた位置を示してある。
吊具つきシーブブロツク11は、上端にてシー
ブ12′をピン13で枢支するほか吊具9をピン
10で枢支したヨーク14との間で左右に張出す
抑止腕15を挟んで合体しその両側に上向きつの
状端16を突設してある。
横行用クラブ3の下面には、走行用ガーダ2お
よび横行用クラブ3の各移動方向にてそれぞれロ
ープ伝動系7によるシーブブロツク11の昇降径
路を挟み対をなす複数のガイドスリーブ17を取
付け、このガイドスリーブ17にはその内部で抜
差移動自在なガイドロツド18を組合わせ、この
ガイドロツド18の下端に、抑止腕15のつの状
端16に向かい合つて下向きの凹円錐ラツパ状を
なして大きく開口する受け口19を設ける。
図中20はガイドロツド18を保持するように
ガイドスリーブ17から延長した継スリーブ、2
1はガイドスリーブ17の取付けスリーブ、22
は補強アングルである。
この関係においてガイドスリーブ17とガイド
ロツド18とは、抑止腕15の一方が吊荷に働く
水平力Fにより傾いたとしてもそれら自体は何ら
の抵抗を示さないが、この考案ではとくにガイド
スリーブ17内でガイドロツド18の上端と、取
付けスリーブ21の仕切り板23とにそれぞれヨ
ークを設けて、この例で流体圧力シリンダ、ピス
トン組立体よりなるオイルダンパ24を装着しこ
れに生じる減衰力によつて抑止腕15の上記傾動
に抵抗するのである。
オイルダンパ24はたとえば第2図に模式で示
すようにピストン25の一方向移動を逆止弁26
により自由ならしめ、反対向きの移動に際しオリ
フイス27による液圧減衰力を生じるようにシリ
ンダ28と組合わせ、上記受け口19に対するつ
の状端16の上昇の際に上記減衰力を発生させる
ようにするわけである。
(作用) 吊具9に吊下げた吊荷の質量(W/g)に対し
てたとえば横行用クラブ3の起動または制動に基
づく正または負の加速度αが働くことによる水平
力Fにより抑止腕15のつの状端16が片側で受
け口19と突き合わさつた際に、上記の減衰力に
より緩徐な抵抗を生じて、横行用クラブ3自体に
過大な荷重が作用するのを防ぎつつ吊荷の揺動を
効果的に抑制することができる。
ここにシーブブロツク11は、上記横行用クラ
ブ3の移動終了までの間に、上記した関係位置に
まで吊揚げておけばよくこのような関係位置は、
たとえばリミツトスイツチ(図示せず)などの慣
用手段で簡便に制御し得る。
ここで従来の振れ止め方法との差異について言
及すると、上記の如く、この考案では、かりに大
きな水平力が作用した場合でも受け口19とつの
状端16との係合を離脱させる必要はなく、従つ
て大きな受け口19を設けてつの状端との係合を
容易にすることが可能である。
即ち、この考案の構造では、大きな水平力が作
用した場合でも吊荷や吊具が自由振動することな
く、従つて、他との衝突、破損の恐れは全くな
い。
また、この大きな受け口19は、吊荷の巻き上
げ行程においてたとえば吊荷の最大振れ角θ=
2α/g(ここでα:横(走)行加速度、g:重力
加速度)で計算される必要な大きさで製作されれ
ば、この受け口19に対するつの状端の初期係合
が成就されるまでの間において巻上動作と横
(走)行動作を同時に行なうことも可能となり、
タイムサイクルを短縮することができる。
さらに上記の如く、オイルダンバーは水平力が
作用した場合にのみ作用し、従つて、スプリング
の様に常に圧縮状態となることもなく、従つて各
構成部材、あるいはワイヤロープに余分な力を作
用させない。
すなわち、従来の方法に比較して、より軽量な
構造で振れのエネルギーを吸収する(スプリング
の様に振れるエネルギーを蓄え吐き出すものでは
なく)吊具揺動の抑制装置が実用化される。
以上横行用クラブ3の移動の際における吊荷の
揺動抑制について主に説明したが第1図の紙面直
角方向におけるガーダ2の走行に際してその向き
に生じる吊荷の揺動抑制のため、紙面前後に第1
図で左右の関係配置で示したところに準じる配備
による同様な作用を生じるのは言うまでもない。
(考案の効果) この考案によれば、クレーンの横行用クラブや
走行用ガーダについて格別な補強改造を加える必
要なくして、該クラブやガーダの起動または制動
に基づく正・負加速度で吊荷に働く水平力に由来
した吊荷の揺動を、該水平力の減衰、吸収に役立
つオイルダンパの組込みにより、有効に抑制する
ことができ、クレーンの自動操縦に有利に供用す
ることができるわけである。
【図面の簡単な説明】
第1図は天井走行クレーンに適用したこの考案
の実施例を示す正面図、第2図はオイルダンパの
断面図である。 1……ストリツプコイルヤード建屋、2……走
行用ガーダ、3……横行用クラブ、7……ロープ
伝動系、9……吊具、11……吊具つきシーブブ
ロツク、15……抑止腕、16……つの状端、1
7……ガイドスリーブ、18……ガイドロツド、
19……受け口、24……オイルダンパ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 クレーンの走行用ガーダ2に敷設した軌道4上
    に装架する横行用クラブ3の下面に、該ガーダ2
    及びクラブ3の各移動方向にてそれぞれ、該クラ
    ブ3上に架設したロープ伝動系7により巻き上げ
    巻き下げ操作される、吊具つきシーブブロツク1
    1の昇降径路を挟み対をなす、複数のガイドスリ
    ーブ17を取付け、 各ガイドスリーブ17に対し抜差し摺動自在な
    ガイドロツド18を組合せて、それらガイドロツ
    ドの上端を各ガイドスリーブ17内に係止したオ
    イルダンパ24によつて連結保持し、各ガイドロ
    ツド18の下端には下向きの凹円錐ラツパ状をな
    して大きく開口する受け口19を設ける一方、 吊具つきシーブブロツク11には、各ガイドロ
    ツド18の受け口19に面し、吊具つきシーブブ
    ロツク11の上昇行程の終端付近で受け口19の
    内部に抑止保持される、上向きのつの状端16を
    もつ抑止腕15を配設して成る、 ことを特徴とする、クレーンの吊具揺動の抑制装
    置。
JP1987175724U 1987-11-19 1987-11-19 Expired JPH038705Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS63166587U JPS63166587U (ja) 1988-10-31
JPH038705Y2 true JPH038705Y2 (ja) 1991-03-04

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ID=31115308

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5430812A (en) * 1977-08-11 1979-03-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd Envelope signal generator
JPS5760277A (en) * 1980-09-29 1982-04-12 Seiko Instr & Electronics Ltd Solar cell for wrist watch

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5430812A (en) * 1977-08-11 1979-03-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd Envelope signal generator
JPS5760277A (en) * 1980-09-29 1982-04-12 Seiko Instr & Electronics Ltd Solar cell for wrist watch

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JPS63166587U (ja) 1988-10-31

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