JPH078164A - ローストビーフの調製方法 - Google Patents
ローストビーフの調製方法Info
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- JPH078164A JPH078164A JP5029438A JP2943893A JPH078164A JP H078164 A JPH078164 A JP H078164A JP 5029438 A JP5029438 A JP 5029438A JP 2943893 A JP2943893 A JP 2943893A JP H078164 A JPH078164 A JP H078164A
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- Japan
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- beef
- heating
- vacuum
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- roast beef
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Abstract
れた発色を示し、かつ調製過程における歩留りを高める
ローストビーフの真空調理食品の新たな調製方法の提
供。 【構成】 牛肉の表面を加熱し、これを真空パックした
ものに50℃〜90℃の温度で加熱を行うことを特徴とする
ローストビーフの調製方法。
Description
調理食品の新たな調製方法に関する。さらに詳細には、
調製後にローストビーフが本来有するべき優れた発色を
示し、かつ調製過程における歩留りを高めるローストビ
ーフの真空調理食品の新たな調製方法に関する。
が、若しくは商業的に販売する場合において専ら手作業
で製造されていた食品も、近年の食生活の多様化、さら
には女性の社会進出に伴う調理時間の短縮の必要性が高
まり、これらの食品の大量生産技術や歩留りを高める技
術の確立が求められた。
る袋に入れて真空パックし、その袋を湯でボイルして加
熱処理し、そのものを0℃付近まで急速に冷却する食品
に関する技術が確立された(米国特許 第3966980
号)。一般的にこの技術は、対象とする食品の大量生産
を可能にし、さらに製造工程における歩留りを向上させ
ることを可能にした優れた技術である。
用することが試みられている。即ち現在は、原材料であ
る牛肉を密封性のある袋に入れて真空パックし、これに
低温加熱を施してローストビーフとして市場に流通させ
ることが一般的に行われている。しかしながら、かかる
調理用牛肉を用いて一般の家庭やレストランでロースト
ビーフの調製を企図して準備した場合に、調製されたロ
ーストビーフの断面の発色が、仕込み段階から全て家庭
内やレストラン等で調理した場合に比べて著しく劣る傾
向にあり、かつ低温加熱を牛肉に施す段階で肉汁の流出
による歩留りの低下が著しいという欠点があった。
解決されるべき課題は、調製後にローストビーフが本来
有するべき優れた発色を示し、かつ調製過程における歩
留りを高めるローストビーフの真空調理食品の新たな調
製方法の確立である。
ねた結果、真空パックを行う前に牛肉の表面を加熱する
工程を施すことにより上記課題を解決し得ることを見出
し本発明を完成した。すなわち本発明は、牛肉の表面を
加熱し、これを真空パックしたものに50℃〜90℃の温度
で加熱を行うことを特徴とするローストビーフの調製方
法を提供するものである。
料となる牛肉は、本来ローストビーフの調理に適したも
のであれば特にその種類は問わない。すなわち、国内産
であると輸入肉であると、又は生肉であると冷凍肉であ
るとが問われるものではない。通常は下記の表面加熱を
行う前に牛肉に下味が付けられる。この下味付けには、
塩と胡椒を用いるのが通例であるが、これら以外の調味
料等も適宜用いることができる。
る加熱は、牛肉の表面に焼き色を付ける程度までおこな
う必要がある。この条件を満たすかぎり、加熱方法の種
類は特に問わない。例えば、オーブン加熱、鉄板加熱、
鉄網加熱、フライ加熱、マイクロ波加熱等の加熱方法を
採用することができる。これらの加熱方法のうち、鉄板
加熱及びフライ加熱は熱が直接肉表面に伝導するという
点で好ましい。
においては、150〜300℃、好ましくは 200〜300℃、さ
らに好ましくは 250〜300℃の範囲で当該牛肉の表面加
熱を行うことができる。加熱時間は、設定するオーブン
の温度が高ければ短時間、低ければ長時間の加熱が必要
になる傾向にある。具体的には、最も好ましい設定温度
の範囲内である 250〜300℃においては、3〜6分、好
ましくは5〜6分、さらに好ましくは5分程度の加熱が
必要である。また、 200℃においては、7分程度の加熱
が必要になる。
加熱においては 150〜200℃、好ましくは 200℃で当該
牛肉の表面加熱を行うことができる。加熱時間は、設定
する鉄板の温度が高ければ短時間、低ければ長時間の加
熱が必要になる傾向にある。具体的には、最も好ましい
設定温度である 200℃においては、各面10〜30秒、好ま
しくは20〜30秒、さらに好ましくは30秒程度の加熱が必
要である。また 150℃においては、10秒〜1分、好まし
くは30〜45秒、さらに好ましくは45秒程度の加熱が必要
になる。
ーによる加熱においては 150〜180℃、好ましくは 180
℃で当該牛肉の表面加熱を行うことができる。加熱時間
は、設定する鉄板の温度が高ければ短時間、低ければ長
時間の加熱が必要になる傾向にある。具体的には、最も
好ましい設定温度である 180℃においては30秒程度、17
0℃においては40秒程度、 150℃であれば50秒程度の加
熱が必要になる。
短時間より短いと、牛肉表面の蛋白凝固が不充分であり
好ましくない。また最長時間より長いと牛肉の中心部ま
で過剰に熱が入ってしまい、ローストビーフ製品として
所望する当該製品の断面部における発色を得ることがで
きない。ここで各種の加熱方法で、加熱温度と加熱時間
を変えた場合の牛肉の中心部の肉色の変化を表1に示
す。なお、対象とする牛肉は重量が1Kgの塊肉である。
において表示した表4に示したJIS Z8721の標
準色表による「色スコアの説明」と同様のものである。
かかる牛肉の表面加熱を施した後、真空パック前に牛肉
の粗熱取りを行うのが、余分な熱が牛肉の中心部まで伝
導するのを防ぎ得るという点において好ましい。通常、
この粗熱取りは、例えば冷蔵庫中にて、あるいは氷水中
にて行われる。
とが必要である。かかるパック方法としては、通常食品
の真空パックに用いられる通常公知の方法を広く用いる
ことができる(米国特許 第3966980 号等)。さらに、
この真空パック済牛肉に低温加熱処理を施すことが必要
である。かかる加熱は通常50〜90℃の範囲において行わ
れ、加熱方法としては、湯浴、スチーム等による加熱手
段を挙げることができる。
65℃になるまで、牛肉塊の大きさと設定温度に応じて行
うことが好ましい。当該中心温度が50℃より低いと殺菌
が不充分で食品としての安全性に問題が残り、65℃より
高いと製品中心部の良好な肉色が失われ商品価値を喪失
することになり好ましくない。
的に説明する。ただし、当該実施例により本願発明の技
術的範囲が限定されるものではない。 〔実施例1〕原料牛肉(オーストラリア産トップサイド
肉)を解凍後、スジと脂とカブリを除いて整形した。そ
の後かかる原料牛肉をカット(650g前後、断面7cm×9
cm程度) して、ネット掛けを行った。
胡椒をすりつけて下味付けを行った。次に、フライ/18
0℃に熱したサラダ油中に牛肉塊を30秒間漬けて表面を
加熱した。そして、この加熱済牛肉を急速冷却庫で10分
間放置して粗熱取りを行った。さらに、この処理済牛肉
を空気及び水蒸気のバリヤー性のあるプラスチックパウ
チ袋に入れ真空パックして、湯温65℃・肉の中心63℃の
状態で30分間加熱を行った。当該加熱後、真空パック肉
を速やかに 4.4℃付近にまで急速に冷却した。 〔試験例1〕前記実施例1で調製した牛肉製品と、表面
加熱処理を行わずに調製した対照牛肉製品の各調製段階
における歩留り(表2)、及び両製品の肉内部の色の比
較(表3)を行った。なお、表4にJIS Z8721
の標準色表による「色スコアの説明」を示した。
の調製方法により調製されたローストビーフは、対照と
比べて歩留り、肉の発色において優れていることが示さ
れた。
が本来有するべき優れた発色を示し、かつ調製過程にお
ける歩留りを高めるローストビーフの真空調理食品の新
たな調製方法が提供される。
Claims (1)
- 【請求項1】 牛肉の表面を加熱し、これを真空パック
したものに50℃〜90℃の温度で加熱を行うことを特徴と
するローストビーフの調製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5029438A JP2643752B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | ローストビーフの調製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5029438A JP2643752B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | ローストビーフの調製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078164A true JPH078164A (ja) | 1995-01-13 |
JP2643752B2 JP2643752B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=12276142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5029438A Expired - Fee Related JP2643752B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | ローストビーフの調製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2643752B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001041585A1 (fr) * | 1998-06-01 | 2001-06-14 | Sadao Yoshino | Procede de cuisson sous vide de sadao |
JP2012196174A (ja) * | 2011-03-22 | 2012-10-18 | Itoham Foods Inc | ローストビーフ包装体の製造方法 |
JP2017035070A (ja) * | 2015-08-06 | 2017-02-16 | 良爾 福山 | 牛タン加工食品及びその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02295432A (ja) * | 1989-04-07 | 1990-12-06 | W R Grace & Co | 後低温殺菌 |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP5029438A patent/JP2643752B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02295432A (ja) * | 1989-04-07 | 1990-12-06 | W R Grace & Co | 後低温殺菌 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001041585A1 (fr) * | 1998-06-01 | 2001-06-14 | Sadao Yoshino | Procede de cuisson sous vide de sadao |
JP2012196174A (ja) * | 2011-03-22 | 2012-10-18 | Itoham Foods Inc | ローストビーフ包装体の製造方法 |
JP2017035070A (ja) * | 2015-08-06 | 2017-02-16 | 良爾 福山 | 牛タン加工食品及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2643752B2 (ja) | 1997-08-20 |
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