JPH0781234A - 感熱記録紙 - Google Patents

感熱記録紙

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JPH0781234A
JPH0781234A JP5226940A JP22694093A JPH0781234A JP H0781234 A JPH0781234 A JP H0781234A JP 5226940 A JP5226940 A JP 5226940A JP 22694093 A JP22694093 A JP 22694093A JP H0781234 A JPH0781234 A JP H0781234A
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JP
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recording
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jis
mesh
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JP5226940A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Okuda
正俊 奥田
Masaharu Nojima
将晴 野嶋
Takeshi Fukuda
健 福田
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録感度および記録画質に優れ、しかもカット
時或いは小巻取に仕上げる際、紙粉の発生が少ない感熱
記録紙を提供することにある。 【構成】基紙上に、無色ないしは淡色の塩基性染料と呈
色剤を含有るす記録層を設けた感熱記録紙において、基
紙の24メッシュパス、42メッシュオンのパルプフラ
クション(JIS P 8207に基づく)含有率が、
基紙の全パルプに対して80重量%以上で、かつ該基紙
の紙厚(JIS P 8118に基づく)を透気度(J
IS P 8117に基づく)で割った値が3.0〜
6.5であり、更に該基紙の裏面に珪素変性ポリビニル
アルコールが乾燥塗布量で0.1〜1.0g/m2 塗布
した感熱記録紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録紙に関し、特に
記録感度と記録画質に優れ、しかも紙粉の発生がほとん
どない感熱記録紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発色剤と該発色剤と接触して呈色
する呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両発色物質
を接触せしめて発色像を得るようにした感熱記録紙はよ
く知られている。かかる感熱記録紙は比較的安価であ
り、また記録方式がノンインパクト方式で静かであり、
しかも記録速度が早い為、ファクシミリ、心電図用等の
計測機器、バーコードラベルプリンタ、ビデオプリン
タ、CAD/ATM等のサーマルプリンタ等の各種分野
で幅広く利用されている。
【0003】最近では用途の多様化と装置の高性能化が
進み、これに伴い、感熱記録紙に対し要求される品質も
より高度なものになってきており、特に中間調の画像鮮
明性(画質)の向上が強く要求されている。また、医療
計測用のレコーダ等に用いられるものは巾の狭い小巻に
仕上げられるので、その時にスリッターで発生する紙粉
が出ないものが望まれているが、繊維長分布が広いパル
プを使用しているものや、適度な裏面処理がほどこされ
ていないものでは、スリッター時に紙粉が発生し、紙粉
が巻取に混入して記録時のトラブルの要因となる。逆に
過度な裏面処理により、感度・画質の低下をまねいてし
まう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、記録
感度および記録画質に優れ、しかもカット時或いは小巻
取に仕上げる際、紙粉の発生が少ない感熱記録紙を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、記録濃度
や画質が優れ、しかも記録紙をスリッターで小巻取にす
る際の紙粉発生の少ない感熱記録紙を得る方法について
鋭意検討した結果、所望の効果を得るためには、基紙を
構成する材料、基紙の適度な空隙とクッション性、及び
裏面処理条件等が大きな要因になることを見出した。即
ち、本発明は、基紙上に、無色ないしは淡色の塩基性染
料と呈色剤を含有るす記録層を設けた感熱記録紙におい
て、基紙の24メッシュパス、42メッシュオンのパル
プフラクション(JIS P 8207に基づく)含有
率が、基紙の全パルプに対して80重量%以上で、かつ
該基紙の紙厚(JIS P 8118に基づく)を透気
度(JIS P 8117に基づく)で割った値が3.
0〜6.5であり、更に該基紙の裏面に珪素変性ポリビ
ニルアルコールが乾燥塗布量で0.1〜1.0g/m2
塗布した感熱記録紙である。
【0006】
【作用】基紙上に、無色ないしは淡色の塩基性染料と呈
色剤を含有るす記録層を設けた感熱記録紙において、基
紙の紙厚(JIS P 8118に基づく、厚みの単位
はμmを使用)を透気度(JIS P 8117に基づ
く)で割った値が3より少ないと、基紙に充分な断熱性
とクッション性が不足し、記録層中の熱溶解性物質の基
紙中への浸透が少なくなり、スティッキング発生等の原
因となる。また、6.5を越えると空隙が多く通気性に
富み基紙への浸透が激しくなり感熱ヘッドと記憶層の密
着性に問題が生じ、感度や画質に悪影響を及ぼす。
【0007】また、24メッシュパス、42メッシュオ
ンの繊維フラクション含有率(JIS P 8207に
基づく)が80重量%より少ない場合、平滑性とクッシ
ョン性が劣り、紙層間強度が弱く、紙粉の発生が多くな
る。なお、上記特定の範囲(3.0〜6.5)の値を得
るためには、パルプを適度な叩解条件で叩解したり、使
用する填料の形状や粒子径及び使用量、サイズプレス剤
の種類や付着量、或いは基紙を平滑化するカレンダー掛
けの条件を適宜調節することにより効果的に得ることが
できる。記録層の形成後、公知の塗布装置により、基紙
の裏面に塗布される珪素変性ポリビニルアルコールの乾
燥塗布量は、0.1から1.0g/m2 、好ましくは
0.1〜0.5g/m2 の範囲が望ましい。0.1g/
2 より少ないと、基紙自体の内部結合の弱さをおぎな
えず、スリッターでの紙粉が多く発生し、またカールが
大きくなる。1.0g/m2 を越えると裏面がハードに
なり過ぎクッション性が損なわれるためにヘッドとの密
着性が不良となり高画質の画像を得にくくなる。更に、
プラテンロールによる紙送りの際に、プラテンロール上
の紙粉付着による印字障害が起こる。裏面剤として澱
粉、ラテックス、及びその他の水溶性高分子物質やそれ
らの組み合わせたものでは、紙粉と感度・画質・保存性
等のバランスがとれず、好ましくない。
【0008】本発明の感熱記録体において、記録層に用
いる無色ないしは淡色の塩基性染料としては、各種公知
の無色ないしは淡色の塩基性染料が使用でき、具体的に
は、例えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチ
ルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチル
アミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−
ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノ−ベンゾ〔a〕
フルオラン、3−(N−エチル−N−p−トリル)アミ
ノ−7−N−メチルアニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−ジベンジルアミノフルオラン、3,6−ビス(ジ
エチルアミノ)フルオラン−γ−アニリノラクタム、3
−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−(N
−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘ
キシル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラ
ン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロフ
ェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(o−フルオロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジ
(n−ブチル)アミノ−7−(o−フルオロフェニルア
ミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−(p−
トルイジノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−フル
フリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−メチル−N−n−プロピルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,3−
ビス〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメ
チルアミノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,
6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス〔1−
(4−メトキシフェニル)−1−(4−ピロリジノフェ
ニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラ
クロロフタリド、3,3−ビス〔1,1−ビス(4−ピ
ロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,
6,7−テトラブロモフタリド、3−p−(p−アニリ
ノアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオ
ラン、2,2−ビス{4−〔6′−(N−シクロヘキシ
ル−N−メチルアミノ)−3′−メチルスピロ〔フタリ
ド−3,9′−キサンテン−2′−イルアミノ〕フェニ
ル}プロパン、3,6,−ビス(ジメチルアミノ)フル
オレン−9−スピロ−3′−(6′−ジメチルアミノ)
フタリド等が挙げられる。勿論、これらに限定されるも
のではなく、また必要に応じて2種以上を併用すること
もできる。
【0009】上記の如き塩基性染料と組み合わせて使用
される呈色剤についても各種の材料が公知であり、例え
ば下記が例示される。活性白土、アタパルジャイト、コ
ロイダルシリカ、珪酸アルミニウム等の無機酸性物質、
4−tert−ブチルフェノール、4−ヒドロキシジフェノ
キシド、α−ナフトール、β−ナフトール、4−ヒドロ
キシアセトフェノール、4−tert−オクチルカテコー
ル、2,2′−ジヒドロキシジフェノール、4,4′−
イソプロピリデンビス(2−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4′−sec −ブチリデンジフェノール、4−
フェニルフェノール、4,4′−イソプロピリデンジフ
ェノール(ビスフェノールA)、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、2,2′−
メチレンビス(4−クロルフェノール)、ハイドロキノ
ン、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、4,
4′−ジヒドロキシジフェニルサルファイド、ヒドロキ
ノンモノベンジルエーテル、4−ヒドロキシベンゾフェ
ノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4,
4′−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,2′,4,
4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキ
シフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、
4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息
香酸−sec −ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸ペンチ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸フェニル、4−ヒドロキシ
安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸トリル、4
−ヒドロキシ安息香酸クロロフェニル、4−ヒドロキシ
安息香酸フェニルプロピル、4−ヒドロキシ安息香酸フ
ェネチル、4−ヒドロキシ安息香酸−p−クロロベンジ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸−p−メトキシベンジル、
ノボラック型フェノール樹脂、フェノール重合体等のフ
ェノール性化合物、安息香酸、p−tert−ブチル安息香
酸、トリクロル安息香酸、テレフタル酸、3−sec −ブ
チル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘキシル−
4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシ安息香酸等の芳香族カルボン酸、4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−
イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル
−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ
−4′−メチルジフェニルスルホン、2,4′−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4′−メチル
ジフェニルスルホン等の4−ヒドロキシジフェニルスル
ホン誘導体、ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
−6−メチルフェニル)スルフィド、ビス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−6−tert−ブチルフェニル)スルフ
ィド等のスルフィド誘導体、さらにはこれらフェノ−ル
性化合物、4−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチ
ルオキシ〕サリチル酸、4−〔3−(p−トリルスルホ
ニル)プロピルオキシ〕サリチル酸、5−〔p−(2−
p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸
等の芳香族カルボン酸、及びこれら芳香族カルボン酸等
と例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウ
ム等の多価金属との塩、さらには4,4′−ビス(p−
トリルスルホ尿素)ジフェニルメタン等の有機酸性化合
物が例示される。
【0010】塩基性染料と呈色剤との使用比率は、用い
る塩基性染料や呈色剤の種類に応じて適宜選択されるも
のであり、特に限定するものではないが、一般に塩基性
染料1重量部に対して1〜50重量部、好ましくは2〜
10重量部程度の呈色剤が使用される。塩基性染料と呈
色剤を含む記録層用塗料は、一般に水を分散媒体とし、
ボールミル、アトライター、サンドミルなどの攪拌・粉
砕機により一緒に又は別々に分散するなどして調製され
る。
【0011】また、塗液中には必要に応じて各種の助剤
を添加することができ、例えばジオクチルスルホコハク
酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム、脂肪
酸金属塩等の分散剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パ
ラフィンワックス、エステルワックス等のワックス類、
消泡剤、蛍光染料、着色染料等が適宜添加される。更
に、目的に応じて増感剤を併用することもできる。増感
剤の具体例としては例えばステアリン酸アミド、メトキ
シカルボニル−N−ステアリン酸ベンズアミド、N−ベ
ンゾイルステアリン酸アミド、N−エイコサン酸アミ
ド、エチレンビステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、
メチレンビスステアリン酸アミド、N−メチロールステ
アリン酸アミド、テレフタル酸ジベンジル、テレフタル
酸ジメチル、テレフタル酸ジオクチル、p−ベンジルオ
キシ安息香酸ベンジル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ
酸フェニル、2−ナフチルベンジルエーテル、m−ター
フェニル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸−ジ−p−メ
チルベンジル、シュウ酸−ジ−p−クロロベンジル、p
−ベンジルビフェニル、トリルビフェニルエーテル、ジ
(p−メトキシフェノキシエチル)エーテル、1,2−
ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−
メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メトキシ
フェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−クロロフェノキ
シ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、1−(4−
メトキシフェノキシ)−2−(2−メチルフェノキシ)
エタン、p−メチルチオフェニルベンジルエーテル、
1,4−ジ(フェニルチオ)ブタン、p−アセトトルイ
ジド、p−アセトフェネチジド、N−アセトアセチル−
p−トルイジン、ジ(β−ビフェニルエトキシ)ベンゼ
ン、p−ジ(ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1−イ
ソプロピルフェニル−2−フェニルエタン等が例示され
る。これらの増感剤の使用量は特に限定されないが、一
般に呈色剤1重量部に対して4重量部以下程度の範囲で
調節するのが望ましい。
【0012】また、目的に応じて記録像の保存性を更に
高めるために、保存性改良剤を併用することもできる。
かかる保存性改良剤の具体例としては、例えば2,2′
−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノ
ール)、2,2′−メチレンビス(4,6−ジ−tert−
ブチルフェノール)、2,2′−エチリデンビス(4,
6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2′−エチリ
デンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2′−メチレンビス(6−tert−ブチルフェ
ノール)、4,4′−チオビス(3−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(2−メチ
ル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビ
ス(5−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,
4′−チオビス(2−クロロ−6−tert−ブチルフェノ
ール)、4,4′−チオビス(2−メトキシ−6−tert
−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(2−エチ
ル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリ
デンビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シ
クロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェ
ニル)ブタン、4,4′−チオビス(3−メチルフェノ
ール)、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′,5,5′
−テトラブロモジフェニルスルホン、4,4′−ジヒド
ロキシ−3,3′,5,5′−テトラメチルジフェニル
スルホン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プ
ロパン等のヒンダードフェノール化合物、1,4−ジグ
リシジルオキシベンゼン、4,4′−ジグリシジルオキ
シジフェニルスルホン、テレフタル酸ジグルシジル、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂等のエポキシ化合物、1
−〔α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エ
チル〕−4−〔α′,α′−ビス(4″−ヒドロキシフ
ェニル)エチル〕ベンゼン、N,N′−ジ−2−ナフチ
ル−p−フェニレンジアミン、2,2′−メチレンビス
(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ソーダ等
が挙げられる。
【0013】また、本発明の感熱記録体は、支持体であ
る原紙と記録層との間に中間層を設ける事もでき、中間
層は、各種有機、無機顔料、接着剤を混合攪拌した中間
層用塗液を、支持体上に塗布乾燥することにより得られ
る。かかる有機、無機顔料としては、焼成カオリン、珪
酸アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、
アルミノ珪酸マグネシウム、無定形シリカ、酸化チタン
等、公知のものが適宜使用でき、これらに限定されるも
のではないが、感熱記録ヘッドへの影響を考慮し、JI
S K−5101法による吸油量が80ml/100g
以上であることが望ましい。
【0014】また、中間層に使用するバインダーとして
も種々公知のものが使用される。具体例としては、例え
ば天然ゴム、ポリブタジエン、スチレン─ブタジエン系
共重合体、アクリロニトリル─ブタジエン系共重合体、
メチルメタクリレート─ブタジエン系共重合体、2─ビ
ニルピリジン─スチレン─ブタジエン共重合体、アクリ
レート系共重合体、アクリレート─スチレン系共重合
体、塩化ビニル系共重合体等のラテックス類、酸化澱
粉、酵素変性澱粉カチオン澱粉、エステル化澱粉、エー
テル化澱粉等の澱粉類、メチルセルロース、エチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、メトキシセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース類、
完全(又は不完全)ケン化ポリビニルアルコール、カル
ボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル化ポ
リビニルアルコール等のポリビニルアルコール類、ポリ
アクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、ポリビニルピ
ロリドン、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重
合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタク
リル酸3元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合
体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体
アルカリ塩、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等
の水溶性高分子等が例示されるが、もちろんこれらに限
定されるものではない。
【0015】記録層および中間層の塗布方法は特に限定
されるものではなく、従来から周知慣用の技術に従って
形成することができ、例えばバーコーティング、エアー
ナイフコーティング、ロッドブレードコーティング、ピ
ュアーブレードコーティング、ショートドゥエルコーテ
ィング、バリバーブレードコーティング、カーテンコー
ティング、ダイコーティング等により塗液を塗布・乾燥
する方法等によって形成される。また塗液の塗布量につ
いても特に限定されるものではないが、記録層に関して
は乾燥重量で2〜12g/m2 、好ましくは3〜10g
/m2 程度、また中間層においては1〜20g/m2
好ましくは2〜12g/m2 程度の範囲で適宜調節され
る。なお、中間層及び記録層を塗布、乾燥後に必要に応
じてスーパーカレンダー掛け等の平滑化処理を施すこと
もできる。さらに記録層上に記録層を保護する等の目的
でオーバーコート層を設けることも可能である。
【0016】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の部及び%は特に断らない限り、それぞれ重量
部及び重量%を示す。
【0017】実施例1 (基紙の調製)JIS−P−8207に基づく24メッ
シュパス、42メッシュオンの繊維フラクション含有率
が85%、それ以外の繊維フラクション含有率が15%
からなるフリーネス450ccのパルプスラリー中にタ
ルクを添加し、対パルプあたりロジンサイズ0.6部硫
酸バンド2.8部カチオン澱粉0.7部添加して長網抄
紙機でサイズプレス工程を経ないで抄紙し、カレンダー
掛けして填料量13%坪量50g/m2 紙厚60μm、
透気度14平滑度120秒の感熱記録用紙を得た。
【0018】(記録層塗液の調製) A液調製 3−(N−シクロヘキシルN−メチルアミノ)−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン10部、1,2−
ビス(3−メチルフェノキシ)エタン15部、メチルセ
ルロースの5%水溶液15部、および水80部からなる
組成物をサンドミルで平均粒子径が2μmになるまで粉
砕し、A液を得た。 B液調製 4,4−イソプロピリデンジフェノール30部、メチル
セルロース5%水溶液30部、および水70部からなる
組成物をサンドミルで平均粒子径が2μmになるまで粉
砕し、A液を得た。A液120部、B液130部、無定
形シリカ20部、軽質炭酸カルシウム10部、珪素変性
ポリビニルアルコールの10%水溶液120部、酸化澱
粉の20%水溶液20部、および水55部を混合・撹拌
して記録層用塗液を得た。
【0019】(記録層形成および裏面処理)得られた記
録層塗液を前記基紙上に固型量で5g/m2 となるよう
に塗布乾燥した後、裏面に珪素変性ポリビニルアルコー
ル(クラレポバール R−1130)を固型量で0.3
g/m2 となるようにバーコーターで塗布乾燥し、スー
パーカレンダーで表面処理して感熱記録紙を得た。
【0020】実施例2 裏面に珪素変性ポリビニルアルコールを固型量で0.1
g/m2 となるようにバーコーターで塗布乾燥した以外
は実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。
【0021】実施例3 24メッシュパス、42メッシュオンの繊維フラクショ
ン含有率が80%のパルプに替えて抄紙し、紙厚56μ
m、透気度18、平滑度145秒の感熱記録用基紙を
得、裏面に珪素変性ポリビニルアルコールを固型量で
0.2g/m2 となるようにバーコーターで塗布乾燥し
た以外は、実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。
【0022】実施例4 24メッシュパス、42メッシュオンの繊維フラクショ
ン含有率が80%のパルプに替えて抄紙し、紙厚70μ
m、透気度11、平滑度95秒の感熱記録用基紙を得た
以外は実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。
【0023】実施例5 24メッシュパス、42メッシュオンの繊維フラクショ
ン含有率が95%のパルプに替えて抄紙し、紙厚55μ
m、透気度16、平滑度125秒の感熱記録用基紙を
得、裏面に珪素変性ポリビニルアルコールを固型量で
0.2g/m2 となるようにバーコーターで塗布乾燥し
た以外は実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。
【0024】比較例1 裏面に珪素変性ポリビニルアルコールの代わりに水を5
g/m2 となるようにバーコーターで塗布乾燥した以外
は、実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。
【0025】比較例2 裏面に珪素変性ポリビニルアルコールを固型量で1.5
g/m2 となるようにバーコーターで塗布乾燥した以外
は、実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。
【0026】比較例3 24メッシュパス、42メッシュオンの繊維フラクショ
ン含有率が75%のパルプに替えて抄紙し、紙厚60μ
m、透気度15、平滑度80秒の感熱記録用基紙を得た
以外は、実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。
【0027】比較例4 24メッシュパス、42メッシュオンの繊維フラクショ
ン含有率が90%のパルプに替えて抄紙し、紙厚50μ
m、透気度18、平滑度120秒の感熱記録用基紙を
得、裏面に珪素変性ポリビニルアルコールを固型量で
0.2g/m2 となるようにバーコーターで塗布乾燥し
た以外は、実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。
【0028】比較例5 24メッシュパス、42メッシュオンの繊維フラクショ
ン含有率が80%のパルプに替えて抄紙し、紙厚74μ
m、透気度11、平滑度80秒の感熱記録用基紙を得、
裏面に珪素変性ポリビニルアルコールを固型量で0.2
g/m2 となるようにバーコーターで塗布乾燥した以外
は、実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。
【0029】比較例6 裏面に酸化澱粉を固型量で0.3g/m2 となるように
バーコーターで塗布乾燥した以外は、実施例1と同様に
して感熱記録紙を得た。
【0030】比較例7 裏面に両性のポリアクリルアミドを固型量で0.5g/
2 となるようにバーコーターで塗布乾燥した以外は、
実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。
【0031】比較例8 裏面にラテックスを固型量で0.3g/m2 となるよう
にバーコーターで塗布乾燥した以外は実施例1と同様に
して感熱記録紙を得た。
【0032】比較例9 裏面に完全鹸化ポリビニルアルコールを固型量で0.2
g/m2 となるようにバーコーターで塗布乾燥した以外
は実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。
【0033】上記14種類の感熱記録紙の記録濃度、画
質、紙粉等の品質について、それぞれ以下の方法で評価
し、得られた結果を第1表に示した。 (記録濃度)感熱記録評価機(TH−PMD、大倉電気
社製)により、印加エネルギー0.5mJ/dotで記
録し、得られた記録濃度をマクベス濃度計で測定した。 (画質)上記プリンターで印字した記録画像をルーペで
観察して、記録抜けの状態を観察した。 目視判定評価基準 ◎・・・記録抜けがなく極めて良好 ○・・・僅かに記録抜けがあるが良好 △・・・記録抜けがありやや不良 ×・・・記録抜けが多く不良 (紙粉)感熱記録紙をスリッターで200m切った時の
紙粉の発生状況を目視評価した。 目視評価基準 ◎・・・紙粉の発生が極めて少なく優れている ○・・・紙粉の発生が殆どなく良好である △・・・紙粉がやや多いが実用上問題ない ×・・・紙粉が発生して実用上問題がある
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明で得ら
れた感熱記録紙は、特に記録感度と記録画質に優れ、し
かも紙粉の発生が少ない感熱記録紙であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基紙上に、無色ないしは淡色の塩基性染料
    と呈色剤を含有るす記録層を設けた感熱記録紙におい
    て、基紙の24メッシュパス、42メッシュオンのパル
    プフラクション(JIS P 8207に基づく)含有
    率が、基紙の全パルプに対して80重量%以上で、かつ
    該基紙の紙厚(JIS P 8118に基づく)を透気
    度(JIS P 8117に基づく)で割った値が3.
    0〜6.5であり、更に該基紙の裏面に珪素変性ポリビ
    ニルアルコールが乾燥塗布量で0.1〜1.0g/m2
    塗布されたことを特徴とする感熱記録紙。
JP5226940A 1993-09-13 1993-09-13 感熱記録紙 Pending JPH0781234A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014034168A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Oji Holdings Corp 感熱記録体及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014034168A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Oji Holdings Corp 感熱記録体及びその製造方法

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