JPH11138989A - 帳票用感熱記録体 - Google Patents

帳票用感熱記録体

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JPH11138989A
JPH11138989A JP9302671A JP30267197A JPH11138989A JP H11138989 A JPH11138989 A JP H11138989A JP 9302671 A JP9302671 A JP 9302671A JP 30267197 A JP30267197 A JP 30267197A JP H11138989 A JPH11138989 A JP H11138989A
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Japan
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paper
thermosensitive
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JP9302671A
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English (en)
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Masato Kawai
昌人 河合
Mutsuyuki Kashima
睦之 加嶋
Ryozo Ishibashi
良三 石橋
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地肌カブリが少なく、配送伝票として使用でき
る帳票用の感熱記録体を提供することにある。 【解決手段】少なくとも支持体の片面上に、感圧接着剤
を含有する疑似接着層、原紙およびロイコ染料と呈色剤
を含有する感熱発色層を順次有する帳票用感熱記録体に
おいて、上記ま課題を解決するための一つの手段とし
て、本発明は、光透過型の地合測定機による地合ムラの
変動係数が8%以下の原紙を用いるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と呈色
剤との発色反応を利用した感熱記録体に関し、詳しく
は、感圧接着剤を用いた疑似接着層を有する帳票用感熱
記録体に関するのもである。
【0002】
【従来技術】ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用し
た感熱記録体は、支持体上にロイコ染料と呈色剤を含有
する感熱発色層を有し、感熱発色層を熱ヘッド、熱ペ
ン、レーザー光等で加熱することにより、感熱発色層中
の発色剤を瞬時に反応させ、記録画像を形成するもので
あり、例えば特公昭43−4160号公報や特公昭45
−14039号公報等に記載されているように、従来か
ら広く知られているものである。
【0003】かかる感熱記録体は、比較的簡単な装置に
よって記録画像を形成することができ、しかもメンテナ
ンスが容易であり、また記録時の騒音も少ない等の利点
を有することから、例えば計測用レコーダー、ファクシ
ミリ、コンピューター等の端末用プリンタ、POS用プ
リンタ、自動券売機、バーコードラベルプリンタ等の記
録媒体に使用されている。
【0004】近年、コンピュータを用いた情報処理技術
と物流技術の向上に伴い、感熱記録紙を有する帳票用の
感熱記録体は特開昭55−17529号公報に記載され
ているが、これらを配送伝票に加工する際、感熱発色層
に地肌カブリが発生したり、支持体から感熱記録紙を剥
離する際、感熱記録紙が裂ける等の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、地肌
カブリが少なく、配送伝票として使用できる帳票用の感
熱記録体を提供することにある。
【0006】
【発明が解決するための手段】少なくとも、支持体の片
面上に、感圧接着剤を含有する疑似接着層と、原紙およ
びロイコ染料と呈色剤を含有する感熱発色層を順次有す
る帳票用感熱記録体において、上記の課題を解決するた
めの一つの手段として、本発明は、光透過型の地合測定
機による地合ムラの変動係数が8%以下の原紙を用いる
のである。更に、原紙の片面上に少なくとも感熱発色層
を有する感熱記録紙の内部結合強さ(Tappi UM-403 に
準ずる)を3.0kg−cm以上とすることにより、支
持体から感熱記録紙を剥離する際、感熱記録紙が裂ける
恐れが少なくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、少なくとも、支持体の
片面上に、感圧接着剤を含有する疑似接着層と、原紙お
よびロイコ染料と呈色剤を含有する感熱発色層を順次有
する帳票用感熱記録体において、原紙の光透過型の地合
測定機による地合ムラの変動係数が8%以下であること
を特徴とし、原紙の地合ムラの変動係数が8%を越える
と感熱発色層に地肌カブリが発生する恐れがある。かか
る地肌カブリは、支持体の片面と、原紙の片面上にロイ
コ染料と呈色剤を含有する感熱発色層を有する感熱記録
紙の他方の面とを疑似接着層を介在して疑似接着させる
際、圧着ロールとして金属製ロールが用いられるために
金属ロール間のニップで原紙の地合ムラによりニップ圧
が不均一となり地肌カブリが強く発生する。
【0008】かかる地肌カブリは、地合ムラの変動係数
が8%である特定の原紙と感熱発色層との間に顔料と接
着剤を主成分とし、ベック平滑度が500秒以上の下塗
り層を設けることにより緩和される。下塗り層の固形塗
布量としては、5〜15g/m2 、好ましくは7〜12
g/m2 程度である。更に、特定の原紙としては中性紙
が地肌カブリが特に少なくより好ましい。
【0009】下塗り層に使用される顔料としては、例え
ば無定形シリカ、焼成カオリン、炭酸カルシウム、水酸
化アルミニウム、尿素−ホルマリン樹脂フィラー、中空
状の樹脂フィラー等が挙げられる。また、接着剤として
は、下記の感熱発色層に含有されるもの使用できる。接
着剤の使用量としては、感熱記録紙の内部結合強さ(Ta
ppi UM-403 に準ずる)を3.0kg−cm以上し、且
つ記録感度を考慮して、下塗り層に対して8〜25重量
%程度が好ましい。
【0010】原紙の地合ムラは、原紙の構成主成分であ
るパルプ繊維の絡み合いの不均一さを表す総称で、一般
には市販の光透過型の地合測定機により地合ムラの変動
係数として測定される。本発明における地合ムラの変動
係数は、光透過型の地合測定器であるカヤーニ・フォー
メーション・アナライザー(バルメット社製)を用いて
原紙を透過した光をCCDカメラで各画素で分解した各
画素の受光度のバラツキである標準偏差を平均受光度で
割った値を百分率表示したもので、その値が大きい程、
地合が悪いことを意味する。
【0011】更に、特定の原紙の片面に感熱発色層を有
する感熱記録紙の内部結合強さ(Tappi UM-403に準ず
る)としては3.0kg−cm以上が望ましい。その内
部結合強さが未満になると疑似接着時、あるいは疑似接
着後、感熱記録紙を支持体から剥がす際に感熱記録紙が
裂ける恐れがあり、より好ましくは3.5kg−cm以
上である。
【0012】特定の原紙はパルプ繊維を主成分とする
が、原紙中には、例えばタルク、炭酸カルシウム、尿素
−ホルマリン樹脂フィラー等の顔料、ロジン、アルキル
ケテンダイマー等のサイズ剤、デンプン、ポリビニルア
ルコール等の水溶性高分子等を添加することもできる。
原紙の坪量としては、20〜150g/m2 程度が好ま
しい。感熱記録紙の内部結合強さ(Tappi UM-403 に準
ずる)を3.0kg−cm以上とするのに原紙中のパル
プ繊維としては、NBKPを原紙に対して20重量%以
上が好ましい。
【0013】支持体としては、例えば上質紙、グラシン
紙、合成紙、フィルム等が挙げられる。また、疑似接着
強度を調整するために支持体の片面の全面または一部分
にOPニス印刷することもできる。もちろん、支持体お
よび原紙上の感熱発色層面に、例えば紫外線硬化型イン
クによる文字、罫線、図等の印刷を施すこともできる。
【0014】擬似接着層に使用される感圧接着剤として
は、例えばアクリル系重合体、天然ゴム、エチレン−酢
酸ビニル系共重合体、アクリルニトリル−ブタジエン系
共重合体、スチレン−ブタジエン系共重合体、ポリイソ
ブチレン、ポリビニルエーテル等の樹脂が挙げられる。
【0015】疑似接着層中には、疑似接着強度を調整す
るために、例えばカオリン、タルク、炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、無定形シリカ等の無機顔料、尿素
−ホルマリン樹脂フィラー、生デンプン、パルプパウダ
ー等の有機顔料、ステアリン酸アミド、パラフィンワッ
クス、ステアリン酸亜鉛等の滑剤を添加することもでき
る。
【0016】疑似接着層は、水または有機溶剤を媒体と
し、感圧接着剤と、必要により顔料等とを混合攪拌して
得られた疑似接着層用塗液を支持体の片面、もしくは特
定の原紙の他方の面(裏面)に乾燥後の塗布量が10〜
40g/m2 程度となるように塗布乾燥して形成され
る。
【0017】本発明の帳票用感熱記録体は、支持体の他
方の面(裏面側)に粘着剤層と剥離紙を設けることもで
きる。
【0018】感熱発色層に含有されるロイコ染料および
呈色剤としては、各種公知のものが使用できる。かかる
ロイコ染料の具体例として、例えば下記のものが挙げら
れる。3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノ
フェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(N−
エチル−N−p−トリル)アミノ−7−N−メチルアニ
リノフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メ
チル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n
−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−
テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−
7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3、3−ビス[1−(4
−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェ
ニル)エチレン−2−イル]−4、5、6、7−テトラ
クロロフタリド、3−p−(p−ジメチルアミノアニリ
ノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3
−p−(p−クロロアニリノ)アニリノ−6−メチル−
7−クロロフルオラン、3、6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオラン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチル
アミノ)フタリド等
【0019】ロイコ染料としては、これらに限定される
ものではなく、また二種以上併用することもできる。ロ
イコ染料の使用量としては、感熱発色層の全固形に対し
て5〜35重量%程度である。
【0020】呈色剤としては、例えば4、4’−イソプ
ロピリデンジフェノール、4、4’−sec−ブチリデン
ジフェノール、2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン、4、4’−シクロヘキシリ
デンジフェノール、2、4’−ジヒドロキシフェニルス
ルホン、4、4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキ−4’−ベンジルオキシジフェニル
スルホン、3、4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチ
ルフェニルスルホン、1、1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1−フェニルエタン、1、4−〔(4−ヒド
ロキシフェニル)イソプロピリデン〕ベンゼン、4−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸−
p−メトキシベンジル、ノボラック型フェノール樹脂、
5−シクロヘキシルサリチル酸亜鉛、5−〔p−(2−
メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛
のサリチル酸亜鉛塩、4−〔3−p−トリルスルホニル
プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛塩、N−p−トリルス
ルホニル−N’−フェニル尿素、4,4’−ビス(p−
トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル
メタン等が挙げられる。
【0021】ロイコ染料と呈色剤の使用比率について
は、特に限定するものではないが、一般にロイコ染料1
重量部に対して、0.5〜10重量部、好ましくは1〜
5重量部程度の呈色剤を使用するのが望ましい。
【0022】感熱発色層中には、更に記録部の保存性を
高めるための保存安定剤、および記録感度を高めるため
の増感剤を含有させることもできる。保存性改良剤とし
ては、例えば、4−ベンジルオキシフェニル−4’−
(2−メチル−2、3−エポキシプロピルオキシ)フェ
ニルスルホン、2、2’−メチレンビス(4−メチル−
6−tert−ブチルフェノール)、4、4’−チオビス
(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、1、1、3−
トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキ
シルフェニル)ブタン、1、1、3−トリス(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、N,N’−ジ−2−ナフチルーp−フェニレンジア
ミン等の保存安定剤が挙げられる。
【0023】増感剤としては、例えばステアリン酸アミ
ド、メチレンビスステアリン酸アミド、テレフタル酸ベ
ンジル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、2−ナ
フチルベンジルエーテル、m−ターフェニル、p−ベン
ジルビフェニル、p−トリルビフェニルエーテル、ジ
(p−メトキシフェノキシエチル)エーテル、1、2−
ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1、2−ジ(4−
メチルフェノキシ)エタン、1、2−ジ(4−メトキシ
フェノキシ)エタン、1、2−ジ(4−クロロフェノキ
シ)エタン、1、2−ジフェノキシエタン、1−(4−
メトキシフェノキシ)−2−(3−メチルフェノキシ)
エタン、p−メチルチオフェニルベンジルエーテル、
1、4−ジ(フェニルチオ)ブタン、p−アセトトルイ
ジド、p−アセトフェネチジド、N−アセトアセチル−
p−トルイジン、ジ(β−ビフェニルエトキシ)ベンゼ
ン、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステル、シュウ
酸ジ−p−メチルベンジルエステル、シュウ酸ジベンジ
ルエステル等が挙げられる。
【0024】保存性安定剤および増感剤の使用量とし
て、ロイコ染料1重量部に対してそれぞれ0.1〜4重
量部程度である。
【0025】感熱発色層を形成するための感熱発色層用
塗液は、一般に水を媒体とし、例えばサンドミルを用い
て平均粒子径が0.1〜3μm程度に微分散されたロイ
コ染料、呈色剤、および必要により保存性安定剤、増感
剤と、接着剤とを混合攪拌して得られる。
【0026】感熱発色層用塗液中に含有される接着剤と
しては、例えば澱粉およびその誘導体、ヒドロキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、アクリルアミド・アクリル酸エス
テル共重合体、アクリルアミド・アクリル酸エステル・
メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重
合体アルカリ塩、イソブチル・無水マレイン酸共重合体
アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、
ゼラチン、カゼイン等の水溶性接着剤、および酢酸ビニ
ル樹脂系ラテックス、ウレタン樹脂系ラテックス、アク
リル樹脂系ラテックス、スチレン・ブタジエン樹脂系ラ
テックス等の水分散性接着剤が挙げられる。
【0027】かかる接着剤の使用量としては、感熱記録
紙の内部結合強さ(Tappi UM-403に準ずる)を3.0
kg−cm以上とし、かつ記録感度を考慮して、感熱発
色層に対して8〜25重量%程度が好ましい。
【0028】更に、感熱発色層用塗液には、カオリン、
水酸化アルミニウム、無定形シリカ、炭酸カルシウム等
の顔料、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、
パラフィンワックス、ポリエチレンワックス等の滑剤、
並びに界面活性剤、蛍光染料、着色染料、紫外線吸収
剤、架橋剤等を必要に応じて添加できる。
【0029】感熱発色層は、例えばエアーナイフコータ
ー、バーコーター、ロッドブレードコーター、ピュアー
ブレードコーター、カーテンコーター、グラビアコータ
ー等の塗工機を用いて、感熱発色層用塗液を乾燥後の塗
布量が2〜15g/m2 程度となるように特定の原紙上
に塗布乾燥して形成される。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例をもって
詳細を述べる。なお、組成を示す部数は全て重量部であ
る。
【0031】〔原紙の作製〕LBKP60部、NBKP
40部を用い、叩解機で叩解度を変えて、またサイズ
剤、バンド、紙力増強剤の種類と添加量さらにセッテイ
ングタイムを変え、表1に示す物理物性の異なるA〜D
の4種類の中性の原紙、およびLBKP90部、NBK
P10部を用い表1に示す物理の中性の原紙Eを作成し
た。
【0032】
【表1】
【0033】実施例1 〔A液調製〕3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル
−7−アリニノフルオラン10部、スルホン変性ポリビ
ニルアルコールの10%水溶液5部、および水25部か
らなる組成物をサンドミルで平均粒子径が0.8μmと
なるまで粉砕して、A液を得た。
【0034】〔B液調製〕4−ヒドロキシ−4’−イソ
ポロポキシジフェニルスルホン20部、スルホン変性ポ
リビニルアルコールの10%水溶液10部、および水5
0部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.2
μmとなるまで粉砕して、B液を得た。
【0035】〔C液調製〕シュウ酸ジ−p−メチルベン
ジルエステル20部、スルホン変性ポリビニルアルコー
ルの10%水溶液10部、および水50部からなる組成
物をサンドミルで平均粒子径が1.2μmとなるまで粉
砕して、C液を得た。
【0036】〔D液調製〕4−ベンジルオキシフェニル
−4’−(2−メチル−2、3−エポキシプロピルオキ
シ)フェニルスルホン5部、スルホン変性ポリビニルア
ルコールの10%水溶液2.5部、および水12.5部
からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μm
となるまで粉砕して、D液を得た。
【0037】〔感熱発色層用塗液の調製〕A液20部、
B液40部、C液40部、ポリビニルアルコール(商品
名:PVA105、クラレ社製)の12%水溶液100
部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液(商品名:D−5
23,中京油脂製)30部、軽質炭酸カルシウム(商品
名:カルライトSA,白石カルシウム社製)20部およ
び水50部を混合攪拌して感熱発色層用塗液を得た。
【0038】〔疑似接着層用塗液の調製〕感圧接着剤と
して固形分濃度40%のエチレン−酢酸ビニル系共重合
体ラテックス100部、二次凝集の平均粒子径が2.4
μmの無定形シリカ100部、ポリアクリル酸ナトリウ
ムの40%水溶液3部および水200部からなる組成物
を混合攪拌して疑似接着層用塗液を得た。
【0039】〔帳票用感熱記録体の作製〕原紙Aの片面
に、感熱発色層用塗液を乾燥後の塗布量がが5g/m2
となるように塗布乾燥して感熱発色層を形成した後、ス
パーカレンダー処理して感熱記録紙を得た。次に、支持
体として、配送用の帳票のための印刷、および疑似接着
強度を調整するためのOPニス印刷が施された坪量80
g/m2 の上質紙の片面に疑似接着層用塗液を乾燥後の
塗布量が30g/m2 となるように塗布乾燥して疑似接
着層を形成した後、この疑似接着層面と感熱記録紙の裏
面とを合わせ、金属製の圧着ロールを用いたシーラー
(商品名:ドライシーラー6860、トッパンフォーム
ズ社製)を用い、シーラーギャップを総厚みの50%と
して処理して帳票用感熱記録体を得た。
【0040】実施例2 実施例1の帳票用感熱記録体の作製において、原紙Aの
代りに原紙Bを用いた以外は、実施例1と同様にして帳
票用感熱記録体を得た。
【0041】実施例3 実施例1のB液調製において、4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホン20部の代りに1、
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエ
タン15部および4、4’−ビス(p―トリルスルホニ
ルアミノ)ジフェニルメタン5部を用いた以外は、実施
例1と同様にして帳票用感熱記録体を得た。
【0042】実施例4 実施例1のB液調製において、4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホンの代りに4−〔2−
(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サリチル酸
亜鉛塩を用いた以外は実施例1と同様にして帳票用感熱
記録体を得た。
【0043】実施例5 実施例1のB液調製において、4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホンの代りに4、4’−
イソプロピリデンジフェノールを用いた以外は実施例1
と同様にして帳票用感熱記録体を得た。
【0044】実施例6 実施例3の帳票用感熱記録体の作製において、原紙Aと
感熱発色層との間に乾燥後の塗布量が8g/m2 となる
ように下記の下塗り層用塗液を塗布して下塗り層を設け
た以外は、実施例3と同様にして帳票用感熱記録体を得
た。 〔下塗り層用塗液の調製〕焼成カオリン(商品名:アン
シレックス、エンゲルハード社製)100部に固形分濃
度が48%のスチレン−ブタジエン系ラテックス(商品
名:L−1571、旭化成工業社製)20部、ポリビニ
ルアルコール(商品名:PVA−205,クラレ社製)
の20%水溶液25部および水140部からなる組成物
を混合攪拌して下塗り層用塗液を得た。
【0045】実施例7 実施例1の感熱発色層用塗液の調製において、感熱発色
層用塗液中に、更にD液を20部用いた以外は、実施例
1と同様にして帳票用感熱記録体を得た。
【0046】実施例8 実施例1の帳票用感熱記録体の作製において、原紙Aの
代りに原紙Eを用いた以外は、実施例1と同様にして帳
票用感熱記録体を得た。
【0047】比較例1 実施例1の帳票用感熱記録体の作製において、原紙Aの
代りに原紙Cを用いた以外は、実施例1と同様にして帳
票用感熱記録体を得た。
【0048】比較例2 実施例1の帳票用感熱記録体の作製において、原紙Aの
代りに原紙Dを用いた以外は、実施例1と同様にして帳
票用感熱記録体を得た。
【0049】かくして得られた擬似接着用感熱記録体に
ついて、以下の品質評価テストを行い、その結果を表2
に記載した。但し、感熱記録紙の内部結合力強さは疑似
接着を行う前に測定した。
【0050】(剥離試験)剥離速度を25、50、10
0mm/sの条件下で感熱記録紙を帳票用感熱記録体よ
り180度方向に剥離させ、感熱記録紙の剥離の状態を
目視により評価した。 ◎:紙粉の取られが無い。 ○:わずかに紙粉の取れらが観察される。 △:紙粉の取れらが多い。 ×:感熱記録紙が破ける。
【0051】(耐地肌カブリ性)得られた帳票用感熱記
録体の感熱発色層の表面を目視で地肌カブリの状態を目
視で評価した。 ◎:地肌カブリが見られない。 ○:地肌カブリが僅かに見られる。 □:地肌カブリが少し見られる。 △:地合ムラによる斑状の地肌カブリが少し見られる ×:地合ムラによる斑状の地肌カブリが多く見られる
【0052】(発色濃度)感熱記録体評価機(商品名:
THPMD、大倉電気社製、印加エネルギー0.4mJ
/dotにて記録を行い、得られた記録像の発色濃度を
マクベス濃度計(商品名:RD−914型、マクベス社
製)で測定した。
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】表2に示されているように、本発明の帳
票用感熱記録体は、何れも感熱記録紙裏面の原紙剥離が
なく、しかも地肌カブリの少ない効果を有するものであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも支持体の片面に、感圧接着剤
    を含有する疑似接着層、原紙およびロイコ染料と呈色剤
    を含有する感熱発色層を順次有する帳票用感熱記録体に
    おいて、原紙の光透過型の地合測定機による地合ムラの
    変動係数が8%以下であることを特徴とする帳票用感熱
    記録体。
  2. 【請求項2】原紙および感熱発色層を有する感熱記録紙
    の内部結合強さ(TappiUM-403 に準ずる)が3.0kg
    −cm以上である請求項1記載の帳票用感熱記録体。
JP9302671A 1997-11-05 1997-11-05 帳票用感熱記録体 Pending JPH11138989A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006076031A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Hokuetsu Paper Mills Ltd 感熱記録型粘着ラベル
JP2006225803A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Hokuetsu Paper Mills Ltd 再剥離性圧着記録用紙
JP2010243919A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Lintec Corp 擬似接着ラベル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006076031A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Hokuetsu Paper Mills Ltd 感熱記録型粘着ラベル
JP2006225803A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Hokuetsu Paper Mills Ltd 再剥離性圧着記録用紙
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