JPH11227330A - 帳票用感熱記録体 - Google Patents
帳票用感熱記録体Info
- Publication number
- JPH11227330A JPH11227330A JP10029630A JP2963098A JPH11227330A JP H11227330 A JPH11227330 A JP H11227330A JP 10029630 A JP10029630 A JP 10029630A JP 2963098 A JP2963098 A JP 2963098A JP H11227330 A JPH11227330 A JP H11227330A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】擬似接着加工性および疑似接着層からの剥離後
のカールが少ない感熱記録紙を有する帳票用感熱記録体
を提供することにある。 【解決手段】剥離紙、粘着剤層、支持体、擬似接着層、
原紙、ロイコ染料と呈色剤とを含有する感熱発色層とを
順次有する帳票用感熱記録体において、上記の課題を解
決するための一つの手段として、本発明は、擬似接着部
の剥離抵抗(JIS P 8113に準ずる)を15〜
150gf/25mmとするものである。
のカールが少ない感熱記録紙を有する帳票用感熱記録体
を提供することにある。 【解決手段】剥離紙、粘着剤層、支持体、擬似接着層、
原紙、ロイコ染料と呈色剤とを含有する感熱発色層とを
順次有する帳票用感熱記録体において、上記の課題を解
決するための一つの手段として、本発明は、擬似接着部
の剥離抵抗(JIS P 8113に準ずる)を15〜
150gf/25mmとするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と呈色
剤の発色反応を利用した感熱記録体に関し、詳しくは、
感圧接着剤を用いた疑似接着層を有する帳票用感熱記録
体に関するのものである。
剤の発色反応を利用した感熱記録体に関し、詳しくは、
感圧接着剤を用いた疑似接着層を有する帳票用感熱記録
体に関するのものである。
【0002】
【従来の技術】ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用
した感熱記録体は、支持体上にロイコ染料と呈色剤を含
有する感熱発色層を有し、感熱発色層を熱ヘッド、熱ペ
ン、レーザー光等で加熱することにより、感熱発色層中
の発色剤を瞬時に反応させ、記録画像を形成するもので
あり、例えば特公昭43−4160号公報や特公昭45
−14039号公報等に記載されているように、従来か
ら広く知られているものである。
した感熱記録体は、支持体上にロイコ染料と呈色剤を含
有する感熱発色層を有し、感熱発色層を熱ヘッド、熱ペ
ン、レーザー光等で加熱することにより、感熱発色層中
の発色剤を瞬時に反応させ、記録画像を形成するもので
あり、例えば特公昭43−4160号公報や特公昭45
−14039号公報等に記載されているように、従来か
ら広く知られているものである。
【0003】かかる感熱記録体は、記録装置がコンパク
トでしかも安価であり、かつ保守が容易であることなど
の利点を有し、ファクシミリや自動券売機、科学計測機
の記録用媒体としてだけでなく、POSラベル、CA
D、CRT医療画像用等の各種プリンター、プロッター
の出力媒体として広く使用されている。
トでしかも安価であり、かつ保守が容易であることなど
の利点を有し、ファクシミリや自動券売機、科学計測機
の記録用媒体としてだけでなく、POSラベル、CA
D、CRT医療画像用等の各種プリンター、プロッター
の出力媒体として広く使用されている。
【0004】近年、コンピューターを用いた情報技術の
向上と物流技術の改良に伴い物流用途にも、感熱記録体
が使用されている。例えば、剥離紙、粘着剤層、支持
体、擬似接着層、原紙、ロイコ染料と呈色剤とを含有す
る感熱発色層とを順次有する帳票用感熱記録体が特開昭
55−17529号公報に記載されている。かかる帳票
用感熱記録体は、支持体と原紙との間を擬似接着層を介
在して密着加工刷る際、或いは支持体と原紙との間を擬
似接着部より剥離する際に感熱記録層を有する原紙(感
熱記録紙)が破ける恐れがある。また、支持体と原紙と
の間を擬似接着部より剥離された感熱記録紙のカールが
ひどく、そのため作業性が著しく低下する問題がある。
向上と物流技術の改良に伴い物流用途にも、感熱記録体
が使用されている。例えば、剥離紙、粘着剤層、支持
体、擬似接着層、原紙、ロイコ染料と呈色剤とを含有す
る感熱発色層とを順次有する帳票用感熱記録体が特開昭
55−17529号公報に記載されている。かかる帳票
用感熱記録体は、支持体と原紙との間を擬似接着層を介
在して密着加工刷る際、或いは支持体と原紙との間を擬
似接着部より剥離する際に感熱記録層を有する原紙(感
熱記録紙)が破ける恐れがある。また、支持体と原紙と
の間を擬似接着部より剥離された感熱記録紙のカールが
ひどく、そのため作業性が著しく低下する問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、擬似
接着加工性および疑似接着層からの剥離後のカールが少
ない感熱記録紙を有する帳票用感熱記録体を提供するこ
とにある。
接着加工性および疑似接着層からの剥離後のカールが少
ない感熱記録紙を有する帳票用感熱記録体を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】剥離紙、粘着剤層、支持
体、擬似接着層、原紙、ロイコ染料と呈色剤とを含有す
る感熱発色層とを順次有する帳票用感熱記録体におい
て、上記の課題を解決するための一つの手段として、本
発明は、擬似接着部の剥離抵抗(JIS P 8113
に準ずる)を15〜150gf/25mmとするもので
ある。さらに、原紙および感熱発色層の内部結合強さ
(Tappi UM-403 に準ずる)を0.3kJ/m2 以上と
することにより、より擬似接着加工性に優れた効果が得
られる。
体、擬似接着層、原紙、ロイコ染料と呈色剤とを含有す
る感熱発色層とを順次有する帳票用感熱記録体におい
て、上記の課題を解決するための一つの手段として、本
発明は、擬似接着部の剥離抵抗(JIS P 8113
に準ずる)を15〜150gf/25mmとするもので
ある。さらに、原紙および感熱発色層の内部結合強さ
(Tappi UM-403 に準ずる)を0.3kJ/m2 以上と
することにより、より擬似接着加工性に優れた効果が得
られる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、剥離紙、粘着剤層、支
持体、擬似接着層、原紙、ロイコ染料と呈色剤とを含有
する感熱発色層とを順次有する帳票用感熱記録体におい
て、擬似接着部の剥離抵抗、即ち疑似接着層を介して接
合されている支持体と原紙との間を剥離するに要する力
(JIS P 8113に準ずる)が15〜150gf
/25mmであることを特徴とし、剥離抵抗が15gf
/25mm以下であると擬似接着層より上部にある原紙
および感熱発色層が印刷加工時あるいは配送伝票を配送
するものに貼り付ける際に擬似接着部より剥がれ落ちる
恐れがあり、また150gf/25mmを超えると擬似
接着部より剥離する際、剥離後、感熱記録層を有する原
紙(感熱記録紙)のカールがひどくなり、作業性が著し
く低下したり、感熱記録紙が破れる恐れがある。
持体、擬似接着層、原紙、ロイコ染料と呈色剤とを含有
する感熱発色層とを順次有する帳票用感熱記録体におい
て、擬似接着部の剥離抵抗、即ち疑似接着層を介して接
合されている支持体と原紙との間を剥離するに要する力
(JIS P 8113に準ずる)が15〜150gf
/25mmであることを特徴とし、剥離抵抗が15gf
/25mm以下であると擬似接着層より上部にある原紙
および感熱発色層が印刷加工時あるいは配送伝票を配送
するものに貼り付ける際に擬似接着部より剥がれ落ちる
恐れがあり、また150gf/25mmを超えると擬似
接着部より剥離する際、剥離後、感熱記録層を有する原
紙(感熱記録紙)のカールがひどくなり、作業性が著し
く低下したり、感熱記録紙が破れる恐れがある。
【0008】擬似接着を施す手法としては、疑似接着剤
層に感圧接着剤と下記の填料とを用いる方法、ポリエチ
レン用いる方法、ワックスを用いる方法等の各種公知の
手法によって擬似接着が可能である。好ましくは感圧接
着剤と填料を用いる方法が擬似接着層の剥離力を制御し
やすいため好ましい。
層に感圧接着剤と下記の填料とを用いる方法、ポリエチ
レン用いる方法、ワックスを用いる方法等の各種公知の
手法によって擬似接着が可能である。好ましくは感圧接
着剤と填料を用いる方法が擬似接着層の剥離力を制御し
やすいため好ましい。
【0009】剥離抵抗を15〜150gf/25mmす
る手段として、例えば疑似接着層に含有される下記の感
圧接着剤の分子量、または共重合体のモノマー組成比を
調整する方法、或いは疑似接着剤層と接する側の原紙ま
たは支持体の表面状態を化学的または物理的な加工を施
す方法等が挙げられる。特に、感圧接着剤と、カオリ
ン、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、無
定形シリカ等の無機顔料、尿素−ホルマリン樹脂フィラ
ー、生デンプン、パルプパウダー等の有機顔料、または
ステアリン酸アミド、パラフィンワックス、ステアリン
酸亜鉛等の滑剤等の填料を感圧接着剤に対して50〜2
00重量%、好ましくは80〜150重量%程度添加し
て調整するのが好ましい。
る手段として、例えば疑似接着層に含有される下記の感
圧接着剤の分子量、または共重合体のモノマー組成比を
調整する方法、或いは疑似接着剤層と接する側の原紙ま
たは支持体の表面状態を化学的または物理的な加工を施
す方法等が挙げられる。特に、感圧接着剤と、カオリ
ン、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、無
定形シリカ等の無機顔料、尿素−ホルマリン樹脂フィラ
ー、生デンプン、パルプパウダー等の有機顔料、または
ステアリン酸アミド、パラフィンワックス、ステアリン
酸亜鉛等の滑剤等の填料を感圧接着剤に対して50〜2
00重量%、好ましくは80〜150重量%程度添加し
て調整するのが好ましい。
【0010】感圧接着剤としては、例えば天然ゴム、エ
チレン−酢酸ビニル系共重合体、アクリルニトリル−ブ
タジエン系共重合体、スチレン−ブタジエン系共重合
体、ポリイソブチレン、ポリビニルエーテル等の樹脂が
挙げられる。
チレン−酢酸ビニル系共重合体、アクリルニトリル−ブ
タジエン系共重合体、スチレン−ブタジエン系共重合
体、ポリイソブチレン、ポリビニルエーテル等の樹脂が
挙げられる。
【0011】疑似接着層は、水または有機溶剤を媒体と
し、例えば感圧接着剤と填料とを混合攪拌して得られた
疑似接着層用塗液を支持体の一方の面(表面)、もしく
は原紙の他方の面(裏面)に乾燥後の塗布量が10〜4
0g/m2 程度となるように塗布乾燥して形成される。
し、例えば感圧接着剤と填料とを混合攪拌して得られた
疑似接着層用塗液を支持体の一方の面(表面)、もしく
は原紙の他方の面(裏面)に乾燥後の塗布量が10〜4
0g/m2 程度となるように塗布乾燥して形成される。
【0012】原紙はパルプ繊維を主成分とするものであ
り、パルプ繊維としては針葉樹晒クラフトパルプ(NB
KP)または広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)をカ
ナディアンスタンダードフリーネス(CSF)値が30
0〜550ml程度となるように叩解されたもの、或い
はこれらの古紙パルプが使用される。特に、原紙として
は感熱発色層を形成した後の感熱記録紙の内部結合強さ
が0.3kJ/m2 のものが擬似接着部より剥離する
際、剥離後の感熱記録紙のカールが少なく好ましい。
り、パルプ繊維としては針葉樹晒クラフトパルプ(NB
KP)または広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)をカ
ナディアンスタンダードフリーネス(CSF)値が30
0〜550ml程度となるように叩解されたもの、或い
はこれらの古紙パルプが使用される。特に、原紙として
は感熱発色層を形成した後の感熱記録紙の内部結合強さ
が0.3kJ/m2 のものが擬似接着部より剥離する
際、剥離後の感熱記録紙のカールが少なく好ましい。
【0013】感熱記録紙の内部結合強さが0.3kJ/
m2 とするには、例えば原紙としては、原紙中の針葉樹
晒クラフトパルプ(NBKP)比率を30重量%以上に
したり、CSF値が400ml以下となるように粘状叩
解を高めたり、紙力増強剤を添加する等の方法があり、
また感熱発色層としては感熱発色層中に接着剤を感熱発
色層の全固形量に対して10〜35重量%程度添加すれ
ばよい。
m2 とするには、例えば原紙としては、原紙中の針葉樹
晒クラフトパルプ(NBKP)比率を30重量%以上に
したり、CSF値が400ml以下となるように粘状叩
解を高めたり、紙力増強剤を添加する等の方法があり、
また感熱発色層としては感熱発色層中に接着剤を感熱発
色層の全固形量に対して10〜35重量%程度添加すれ
ばよい。
【0014】原紙中には、例えばタルク、炭酸カルシウ
ム、尿素−ホルマリン樹脂フィラー、内部架橋を施した
スチレン樹脂、アクリル樹脂フィラーなどの填料、ロジ
ン、アルキルケテンダイマー等のサイズ剤、デンプン、
ポリビニルアルコール等の水溶性高分子等を添加するこ
ともできる。原紙の坪料としては20〜150g/m 2
が望ましい。さらに、原紙を中性原紙とすることにより
感熱発色層の地肌のカブリを抑制できるので、より好ま
しい。
ム、尿素−ホルマリン樹脂フィラー、内部架橋を施した
スチレン樹脂、アクリル樹脂フィラーなどの填料、ロジ
ン、アルキルケテンダイマー等のサイズ剤、デンプン、
ポリビニルアルコール等の水溶性高分子等を添加するこ
ともできる。原紙の坪料としては20〜150g/m 2
が望ましい。さらに、原紙を中性原紙とすることにより
感熱発色層の地肌のカブリを抑制できるので、より好ま
しい。
【0015】支持体としては、例えば上質紙、グラシン
紙、合成紙、フィルム等があげられる。また、疑似接着
強度を調整するために支持体の一方の面(表面)、即ち
疑似接着層が形成される側に、全面、あるいは1部に印
刷などを施すこともできる。もちろん、支持体および感
熱記録紙の両面に、例えば紫外線硬化型インクによる文
字、罫線、図等の印刷やOPニス引き印刷を施すことも
できる。
紙、合成紙、フィルム等があげられる。また、疑似接着
強度を調整するために支持体の一方の面(表面)、即ち
疑似接着層が形成される側に、全面、あるいは1部に印
刷などを施すこともできる。もちろん、支持体および感
熱記録紙の両面に、例えば紫外線硬化型インクによる文
字、罫線、図等の印刷やOPニス引き印刷を施すことも
できる。
【0016】支持体の他方の面(裏面)には、例えば天
然ゴム系粘着剤ラテックス、アクリル樹脂系粘着剤ラテ
ックス等の粘着剤ラテックスを主成分とする粘着剤層用
塗液を乾燥後の塗布量が10〜35g/m2 程度となる
ように塗布乾燥して形成される。粘着剤層用塗液は、支
持体の裏面上、または剥離紙の剥離面側に塗布される。
然ゴム系粘着剤ラテックス、アクリル樹脂系粘着剤ラテ
ックス等の粘着剤ラテックスを主成分とする粘着剤層用
塗液を乾燥後の塗布量が10〜35g/m2 程度となる
ように塗布乾燥して形成される。粘着剤層用塗液は、支
持体の裏面上、または剥離紙の剥離面側に塗布される。
【0017】感熱発色層に含有されるロイコ染料および
呈色剤としては、各種公知のものが使用できる。かかる
ロイコ染料の具体例として、例えば下記のものが挙げら
れる。3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノ
フェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(N−
エチル−N−p−トリル)アミノ−7−N−メチルアニ
リノフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メ
チル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n
−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−
テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−
7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3、3−ビス[1−(4
−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェ
ニル)エチレン−2−イル]−4、5、6、7−テトラ
クロロフタリド、3−p−(p−ジメチルアミノアニリ
ノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3
−p−(p−クロロアニリノ)アニリノ−6−メチル−
7−クロロフルオラン、3、6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオラン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチル
アミノ)フタリド等
呈色剤としては、各種公知のものが使用できる。かかる
ロイコ染料の具体例として、例えば下記のものが挙げら
れる。3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノ
フェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(N−
エチル−N−p−トリル)アミノ−7−N−メチルアニ
リノフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メ
チル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n
−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−
テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−
7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3、3−ビス[1−(4
−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェ
ニル)エチレン−2−イル]−4、5、6、7−テトラ
クロロフタリド、3−p−(p−ジメチルアミノアニリ
ノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3
−p−(p−クロロアニリノ)アニリノ−6−メチル−
7−クロロフルオラン、3、6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオラン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチル
アミノ)フタリド等
【0018】ロイコ染料としては、これらに限定される
ものではなく、また二種以上併用することもできる。ロ
イコ染料の使用量としては、感熱発色層の全固形に対し
て5〜35重量%程度である。
ものではなく、また二種以上併用することもできる。ロ
イコ染料の使用量としては、感熱発色層の全固形に対し
て5〜35重量%程度である。
【0019】呈色剤としては、例えば4、4’−イソプ
ロピリデンジフェノール、4、4’−sec −ブチリデン
ジフェノール、2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン、4、4’−シクロヘキシリ
デンジフェノール、2、4’−ジヒドロキシフェニルス
ルホン、4、4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキ−4’−ベンジルオキシジフェニル
スルホン、3、4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチ
ルフェニルスルホン、1、1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1−フェニルエタン、1、4−〔(4−ヒド
ロキシフェニル)イソプロピリデン〕ベンゼン、4−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸−
p−メトキシベンジル、ノボラック型フェノール樹脂、
5−シクロヘキシルサリチル酸亜鉛、5−〔p−(2−
メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛
のサリチル酸亜鉛塩、4−〔3−p−トリルスルホニル
プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛塩、N−p−トリルス
ルホニル−N’−フェニル尿素、4,4’−ビス(p−
トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル
メタン等が挙げられる。
ロピリデンジフェノール、4、4’−sec −ブチリデン
ジフェノール、2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン、4、4’−シクロヘキシリ
デンジフェノール、2、4’−ジヒドロキシフェニルス
ルホン、4、4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキ−4’−ベンジルオキシジフェニル
スルホン、3、4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチ
ルフェニルスルホン、1、1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1−フェニルエタン、1、4−〔(4−ヒド
ロキシフェニル)イソプロピリデン〕ベンゼン、4−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸−
p−メトキシベンジル、ノボラック型フェノール樹脂、
5−シクロヘキシルサリチル酸亜鉛、5−〔p−(2−
メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛
のサリチル酸亜鉛塩、4−〔3−p−トリルスルホニル
プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛塩、N−p−トリルス
ルホニル−N’−フェニル尿素、4,4’−ビス(p−
トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル
メタン等が挙げられる。
【0020】ロイコ染料と呈色剤の使用比率について
は、特に限定するものではないが、一般にロイコ染料1
重量部に対して、0.5〜10重量部、好ましくは1〜
5重量部程度の呈色剤を使用するのが望ましい。
は、特に限定するものではないが、一般にロイコ染料1
重量部に対して、0.5〜10重量部、好ましくは1〜
5重量部程度の呈色剤を使用するのが望ましい。
【0021】感熱発色層中には、更に記録部の保存性を
高めるための保存安定剤、および記録感度を高めるため
の増感剤を含有させることもできる。保存性改良剤とし
ては、例えば、4−ベンジルオキシフェニル−4’−
(2−メチル−2、3−エポキシプロピルオキシ)フェ
ニルスルホン、2、2’−メチレンビス(4−メチル−
6−tert−ブチルフェノール)、4、4’−チオビス
(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、1、1、3−
トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキ
シルフェニル)ブタン、1、1、3−トリス(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、N,N’−ジ−2−ナフチルーp−フェニレンジア
ミン等の保存安定剤が挙げられる。
高めるための保存安定剤、および記録感度を高めるため
の増感剤を含有させることもできる。保存性改良剤とし
ては、例えば、4−ベンジルオキシフェニル−4’−
(2−メチル−2、3−エポキシプロピルオキシ)フェ
ニルスルホン、2、2’−メチレンビス(4−メチル−
6−tert−ブチルフェノール)、4、4’−チオビス
(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、1、1、3−
トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキ
シルフェニル)ブタン、1、1、3−トリス(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、N,N’−ジ−2−ナフチルーp−フェニレンジア
ミン等の保存安定剤が挙げられる。
【0022】増感剤としては、例えばステアリン酸アミ
ド、メチレンビスステアリン酸アミド、テレフタル酸ベ
ンジル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、2−ナ
フチルベンジルエーテル、m−ターフェニル、p−ベン
ジルビフェニル、p−トリルビフェニルエーテル、ジ
(p−メトキシフェノキシエチル)エーテル、1、2−
ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1、2−ジ(4−
メチルフェノキシ)エタン、1、2−ジ(4−メトキシ
フェノキシ)エタン、1、2−ジ(4−クロロフェノキ
シ)エタン、1、2−ジフェノキシエタン、1−(4−
メトキシフェノキシ)−2−(3−メチルフェノキシ)
エタン、p−メチルチオフェニルベンジルエーテル、
1、4−ジ(フェニルチオ)ブタン、p−アセトトルイ
ジド、p−アセトフェネチジド、N−アセトアセチル−
p−トルイジン、ジ(β−ビフェニルエトキシ)ベンゼ
ン、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステル、シュウ
酸ジ−p−メチルベンジルエステル、シュウ酸ジベンジ
ルエステル等が挙げられる。
ド、メチレンビスステアリン酸アミド、テレフタル酸ベ
ンジル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、2−ナ
フチルベンジルエーテル、m−ターフェニル、p−ベン
ジルビフェニル、p−トリルビフェニルエーテル、ジ
(p−メトキシフェノキシエチル)エーテル、1、2−
ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1、2−ジ(4−
メチルフェノキシ)エタン、1、2−ジ(4−メトキシ
フェノキシ)エタン、1、2−ジ(4−クロロフェノキ
シ)エタン、1、2−ジフェノキシエタン、1−(4−
メトキシフェノキシ)−2−(3−メチルフェノキシ)
エタン、p−メチルチオフェニルベンジルエーテル、
1、4−ジ(フェニルチオ)ブタン、p−アセトトルイ
ジド、p−アセトフェネチジド、N−アセトアセチル−
p−トルイジン、ジ(β−ビフェニルエトキシ)ベンゼ
ン、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステル、シュウ
酸ジ−p−メチルベンジルエステル、シュウ酸ジベンジ
ルエステル等が挙げられる。
【0023】保存性安定剤および増感剤の使用量とし
て、ロイコ染料1重量部に対してそれぞれ0.1〜4重
量部程度である。
て、ロイコ染料1重量部に対してそれぞれ0.1〜4重
量部程度である。
【0024】感熱発色層は、一般に水を媒体とし、例え
ばサンドミルを用いて平均粒子径が0.1〜3μm程度
に微分散されたロイコ染料、呈色剤、保存性安定剤およ
び増感剤と、下記の接着剤、および必要により下記の助
剤とを混合攪拌して得られた感熱発色層用塗液を中間層
上に乾燥後の塗布量が3〜12g/m2 程度となるよう
に塗布乾燥して形成される。
ばサンドミルを用いて平均粒子径が0.1〜3μm程度
に微分散されたロイコ染料、呈色剤、保存性安定剤およ
び増感剤と、下記の接着剤、および必要により下記の助
剤とを混合攪拌して得られた感熱発色層用塗液を中間層
上に乾燥後の塗布量が3〜12g/m2 程度となるよう
に塗布乾燥して形成される。
【0025】感熱発色層用塗液中に含有される接着剤と
しては、例えば澱粉およびその誘導体、ヒドロキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、アクリルアミド・アクリル酸エス
テル共重合体、アクリルアミド・アクリル酸エステル・
メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重
合体アルカリ塩、イソブチル・無水マレイン酸共重合体
アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、
ゼラチン、カゼイン等の水溶性接着剤、および酢酸ビニ
ル樹脂系ラテックス、ウレタン樹脂系ラテックス、アク
リル樹脂系ラテックス、スチレン・ブタジエン樹脂系ラ
テックス等の水分散性接着剤が挙げられる。かかる接着
剤の使用量としては、感熱発色層に対して8〜25重量
%程度が好ましい。
しては、例えば澱粉およびその誘導体、ヒドロキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、アクリルアミド・アクリル酸エス
テル共重合体、アクリルアミド・アクリル酸エステル・
メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重
合体アルカリ塩、イソブチル・無水マレイン酸共重合体
アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、
ゼラチン、カゼイン等の水溶性接着剤、および酢酸ビニ
ル樹脂系ラテックス、ウレタン樹脂系ラテックス、アク
リル樹脂系ラテックス、スチレン・ブタジエン樹脂系ラ
テックス等の水分散性接着剤が挙げられる。かかる接着
剤の使用量としては、感熱発色層に対して8〜25重量
%程度が好ましい。
【0026】更に、感熱発色層用塗液に添加し得る助剤
としては、例えばカオリン、水酸化アルミニウム、無定
形シリカ、炭酸カルシウム等の顔料類、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、パラフィンワックス、ポ
リエチレンワックス等の滑剤類、並びに界面活性剤、蛍
光染料、着色染料、紫外線吸収剤、架橋剤等が挙げられ
る。
としては、例えばカオリン、水酸化アルミニウム、無定
形シリカ、炭酸カルシウム等の顔料類、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、パラフィンワックス、ポ
リエチレンワックス等の滑剤類、並びに界面活性剤、蛍
光染料、着色染料、紫外線吸収剤、架橋剤等が挙げられ
る。
【0027】粘着剤層用塗液、疑似接着層用塗液および
感熱発色層用塗液の塗布方法としては、例えばエアーナ
イフコーター、バーコーター、ロッドブレードコータ
ー、ピュアーブレードコーター、カーテンコーター、グ
ラビアコーター等の塗工機を用いる方法が挙げられる。
感熱発色層用塗液の塗布方法としては、例えばエアーナ
イフコーター、バーコーター、ロッドブレードコータ
ー、ピュアーブレードコーター、カーテンコーター、グ
ラビアコーター等の塗工機を用いる方法が挙げられる。
【0028】なお、必要に応じて感熱発色層上に成膜性
を有する保護層を設け、保存性を高めるたり、記録走行
性を高めることも可能である。さらに、原紙と感熱発色
層との間に記録感度を高めるための下塗り層を設けた
り、各層塗工後にスーパーカレンダー掛け等の平滑化処
理を施すなど、帳票用感熱記録体製造分野における各種
の公知技術が必要に応じて付加し得るものである。
を有する保護層を設け、保存性を高めるたり、記録走行
性を高めることも可能である。さらに、原紙と感熱発色
層との間に記録感度を高めるための下塗り層を設けた
り、各層塗工後にスーパーカレンダー掛け等の平滑化処
理を施すなど、帳票用感熱記録体製造分野における各種
の公知技術が必要に応じて付加し得るものである。
【0029】
【実施例】以下に本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、もちろん本発明の範囲はこれらに限定され
るものではない。 各実施例中、「部」は「重量部」を
示す。
説明するが、もちろん本発明の範囲はこれらに限定され
るものではない。 各実施例中、「部」は「重量部」を
示す。
【0030】実施例1 〔原紙の作製〕カナディアンスタンダードフリーネス4
00mlまで叩解したNBKP30部およびLBKP7
0部、タルク8部、石油樹脂系サイズ剤1部、硫酸バン
ド0.5部を添加して抄紙原料を調整し、これから坪量
80g/m2 の紙を抄紙した。さらに、酸化デンプンの
10%水溶液をサイズプレス処理により1.0g/m2
の塗布量で塗布し、マシンカレンダー処理をして原紙を
得た。
00mlまで叩解したNBKP30部およびLBKP7
0部、タルク8部、石油樹脂系サイズ剤1部、硫酸バン
ド0.5部を添加して抄紙原料を調整し、これから坪量
80g/m2 の紙を抄紙した。さらに、酸化デンプンの
10%水溶液をサイズプレス処理により1.0g/m2
の塗布量で塗布し、マシンカレンダー処理をして原紙を
得た。
【0031】(1) A液調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−フルオ
ラン20部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10
%水溶液20部、および水20部からなる組成物をウル
トラビスコミルを用いて平均粒子径が0.7μmとなる
まで粉砕し、A液を得た。
ラン20部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10
%水溶液20部、および水20部からなる組成物をウル
トラビスコミルを用いて平均粒子径が0.7μmとなる
まで粉砕し、A液を得た。
【0032】(2) B液調製 4,4’−ビス(p−トリルスルホニルアミノカルボニ
ルアミノ)ジフェニルメタン20部、スルホン変性ポリ
ビニルアルコールの10%水溶液20部、および水20
部からなる組成物をサンドグラインダーを用いて平均粒
子径が1.3μmとなるまで粉砕し、B液を得た。
ルアミノ)ジフェニルメタン20部、スルホン変性ポリ
ビニルアルコールの10%水溶液20部、および水20
部からなる組成物をサンドグラインダーを用いて平均粒
子径が1.3μmとなるまで粉砕し、B液を得た。
【0033】(3) C液調製 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルエタン20部、スルホン変性ポリビニルアルコールの
10%水溶液20部、および水20部からなる組成物を
サンドグラインダーを用いて平均粒子径が1.3μmと
なるまで粉砕し、C液を得た。
ルエタン20部、スルホン変性ポリビニルアルコールの
10%水溶液20部、および水20部からなる組成物を
サンドグラインダーを用いて平均粒子径が1.3μmと
なるまで粉砕し、C液を得た。
【0034】(4) D液調製 シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル20部、スル
ホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液20部、
および水20部からなる組成物をサンドグラインダーを
用いて平均粒子径が1.3μmとなるまで粉砕し、D液
を得た。
ホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液20部、
および水20部からなる組成物をサンドグラインダーを
用いて平均粒子径が1.3μmとなるまで粉砕し、D液
を得た。
【0035】(5) E液調製 シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステル20部、スル
ホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液20部、
および水20部からなる組成物をサンドグラインダーを
用いて平均粒子径が1.3μmとなるまで粉砕し、E液
を得た。それぞれの粒子径分布の測定は島津製作所製S
ALD−2000を用いて行った。
ホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液20部、
および水20部からなる組成物をサンドグラインダーを
用いて平均粒子径が1.3μmとなるまで粉砕し、E液
を得た。それぞれの粒子径分布の測定は島津製作所製S
ALD−2000を用いて行った。
【0036】(6) 下塗り層用塗液の調製 吸油量110mlの焼成カオリン90部、軽質炭酸カル
シウム10部、ポリアクリル酸ナトリウムの40%水溶
液2部、水100部、ポリビニルアルコール(商品名:
PVA110、クラレ社製)の10%水溶液100部、
およびスチレン−ブタジエン系ラテクス(商品名:L−
1537、固形分濃度48%、旭化成工業社製)10部
からなる組成物を混合攪拌し、下塗り層用塗液を得た。
シウム10部、ポリアクリル酸ナトリウムの40%水溶
液2部、水100部、ポリビニルアルコール(商品名:
PVA110、クラレ社製)の10%水溶液100部、
およびスチレン−ブタジエン系ラテクス(商品名:L−
1537、固形分濃度48%、旭化成工業社製)10部
からなる組成物を混合攪拌し、下塗り層用塗液を得た。
【0037】(7) 感熱発色層用塗液の調製 A液30部、B液30部、C液30部、D液50部、E
液10部、炭酸カルシウムの60%の水分散液60部、
ポリビニルアルコール(商品名:PVA117、クラレ
社製)の10%水溶液100部、ステアリン酸亜鉛の3
0%分散液20部および水50部からなる組成物を混合
攪拌し、感熱発色層用塗液を得た。
液10部、炭酸カルシウムの60%の水分散液60部、
ポリビニルアルコール(商品名:PVA117、クラレ
社製)の10%水溶液100部、ステアリン酸亜鉛の3
0%分散液20部および水50部からなる組成物を混合
攪拌し、感熱発色層用塗液を得た。
【0038】(8) 感熱記録紙の作製 原紙の一方の面に、下塗り層用塗液および感熱発色層用
塗液を乾燥後の塗布量が、各々8g/m2 および5g/
m2 となるようにロッドブレードコーターで順次塗布乾
燥した後、スーパーカレンダーで王研式平滑度が600
秒となるよう処理して感熱記録紙を得た。
塗液を乾燥後の塗布量が、各々8g/m2 および5g/
m2 となるようにロッドブレードコーターで順次塗布乾
燥した後、スーパーカレンダーで王研式平滑度が600
秒となるよう処理して感熱記録紙を得た。
【0039】(9) 擬似接着層用塗液の調製 感圧接着剤として固形分濃度30%の変性天然ゴムラテ
ックス100部、デンプンの20%水溶液150部、平
均粒子径3μmの無定型シリカの10部、酸化チタン1
5部からなる組成物を混合攪拌して擬似接着層用塗液を
得た。
ックス100部、デンプンの20%水溶液150部、平
均粒子径3μmの無定型シリカの10部、酸化チタン1
5部からなる組成物を混合攪拌して擬似接着層用塗液を
得た。
【0040】(10)帳票用感熱記録体の作製 坪量80g/m2 の上質紙の他方の面に、固形分濃度4
0%のアクリル樹脂系粘着剤ラテックスからなる粘着剤
層用塗液を乾燥後の塗布量が25gとなるように塗布乾
燥して粘着剤層を形成した後、市販の剥離紙を粘着剤層
面にセットする。次に、その上質紙の一方の面に配送用
の帳票のための紫外線硬化型インクによる印刷を施し、
その面上に擬似接着用塗液を乾燥後塗布量が25g/m
2 となるように塗布乾燥して擬似接着層を形成した後、
この擬似接着層面と上記で作製した感熱記録紙の裏面と
を合わせ、金属製の圧着ロールを用いたドライシーラー
(商品名:ドライシーラー6860、トッパン・フォー
ムズ社製)を用い、シーラーのギャップを総厚みの50
%として処理し、帳票用感熱記録体を得た。
0%のアクリル樹脂系粘着剤ラテックスからなる粘着剤
層用塗液を乾燥後の塗布量が25gとなるように塗布乾
燥して粘着剤層を形成した後、市販の剥離紙を粘着剤層
面にセットする。次に、その上質紙の一方の面に配送用
の帳票のための紫外線硬化型インクによる印刷を施し、
その面上に擬似接着用塗液を乾燥後塗布量が25g/m
2 となるように塗布乾燥して擬似接着層を形成した後、
この擬似接着層面と上記で作製した感熱記録紙の裏面と
を合わせ、金属製の圧着ロールを用いたドライシーラー
(商品名:ドライシーラー6860、トッパン・フォー
ムズ社製)を用い、シーラーのギャップを総厚みの50
%として処理し、帳票用感熱記録体を得た。
【0041】実施例2 実施例1の原紙の作製において、カナディアンスタンダ
ードフリーネス300mlまで叩解した以外は、実施例
1と同様にして帳票用感熱記録体を得た。
ードフリーネス300mlまで叩解した以外は、実施例
1と同様にして帳票用感熱記録体を得た。
【0042】実施例3 実施例1の原紙の作製において、酸化デンプン水溶液の
濃度を2.5%とし、サイズプレス処理による塗布量を
0.5g/m2 とした以外は、実施例1と同様にして帳
票用感熱記録体を得た。
濃度を2.5%とし、サイズプレス処理による塗布量を
0.5g/m2 とした以外は、実施例1と同様にして帳
票用感熱記録体を得た。
【0043】実施例4 実施例1の疑似接着層用塗液の調製において、固形分濃
度30%の変性天然ゴムラテックス100部の代わりに
固形分濃度40%のエチレン−酢酸ビニル系共重合体ラ
テックス40部を用いた以外は、実施例1と同様にして
帳票用感熱記録体を得た。
度30%の変性天然ゴムラテックス100部の代わりに
固形分濃度40%のエチレン−酢酸ビニル系共重合体ラ
テックス40部を用いた以外は、実施例1と同様にして
帳票用感熱記録体を得た。
【0044】実施例5 実施例1の疑似接着層用塗液の調製において、固形分濃
度30%の変性天然ゴムラテックス100部の代わりに
固形分濃度40%のエチレン−酢酸ビニル系共重合体ラ
テックス140部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て帳票用感熱記録体を得た。
度30%の変性天然ゴムラテックス100部の代わりに
固形分濃度40%のエチレン−酢酸ビニル系共重合体ラ
テックス140部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て帳票用感熱記録体を得た。
【0045】比較例1 実施例1の疑似接着層用塗液の調製において、固形分濃
度30%の変性天然ゴムラテックス100部の代わりに
固形分濃度40%のエチレン−酢酸ビニル系共重合体ラ
テックス300部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て帳票用感熱記録体を得た。
度30%の変性天然ゴムラテックス100部の代わりに
固形分濃度40%のエチレン−酢酸ビニル系共重合体ラ
テックス300部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て帳票用感熱記録体を得た。
【0046】比較例2 実施例1の疑似接着層用塗液の調製において、固形分濃
度30%の変性天然ゴムラテックス100部の代わりに
固形分濃度40%のエチレン−酢酸ビニル系共重合体ラ
テックス10部を用いた以外は、実施例1と同様にして
帳票用感熱記録体を得た。
度30%の変性天然ゴムラテックス100部の代わりに
固形分濃度40%のエチレン−酢酸ビニル系共重合体ラ
テックス10部を用いた以外は、実施例1と同様にして
帳票用感熱記録体を得た。
【0047】かくして得られた帳票用感熱記録体につい
て、以下の品質評価テストを行い、その結果を表1に記
載した。
て、以下の品質評価テストを行い、その結果を表1に記
載した。
【0048】〔品質評価法〕 (剥離抵抗)インテスコ引張試験機を用いて剥離速度3
00mm/分の条件下で帳票用感熱記録体の支持体と原
紙との間を180度方向に剥離させたときの剥離力の値
を測定した。
00mm/分の条件下で帳票用感熱記録体の支持体と原
紙との間を180度方向に剥離させたときの剥離力の値
を測定した。
【0049】(発色濃度)感熱記録体評価機(商品名:
TH−PMD、大倉電気社製、印加エネルギー0.4m
j/dot)にて記録を行い、得られた記録像の発色濃
度をマクベス濃度計(商品名:RD−914型、マクベ
ス社製)のビジュアルモードで測定した。
TH−PMD、大倉電気社製、印加エネルギー0.4m
j/dot)にて記録を行い、得られた記録像の発色濃
度をマクベス濃度計(商品名:RD−914型、マクベ
ス社製)のビジュアルモードで測定した。
【0050】(剥離後のカール特性)帳票用感熱記録体
の支持体と原紙との間を手で剥離したときの感熱記録紙
のカールの状態を目視にて評価した。 ◎:剥離後のカールがほとんどない。 ○:剥離後のカールが僅かにある。 ×:剥離後のカールが大きい。
の支持体と原紙との間を手で剥離したときの感熱記録紙
のカールの状態を目視にて評価した。 ◎:剥離後のカールがほとんどない。 ○:剥離後のカールが僅かにある。 ×:剥離後のカールが大きい。
【0051】(疑似接着性)得られた帳票用感熱記録体
を手でしごいたときの支持体と原紙との間の剥離の状態
を目視にて評価した。 ○:感熱記録紙の剥離がない。 ×:感熱記録紙が剥がれ落ちてしまう。
を手でしごいたときの支持体と原紙との間の剥離の状態
を目視にて評価した。 ○:感熱記録紙の剥離がない。 ×:感熱記録紙が剥がれ落ちてしまう。
【0052】(内部結合強さ)疑似接着加工を行う前の
感熱記録紙の内部結合力強さをTappi UM-403 に準じて
測定した。
感熱記録紙の内部結合力強さをTappi UM-403 に準じて
測定した。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】表1に示されているように、本発明の帳
票用感熱記録体は何れも擬似接着加工性および疑似接着
層からの剥離後のカールが少ない感熱記録紙を有するも
のである。
票用感熱記録体は何れも擬似接着加工性および疑似接着
層からの剥離後のカールが少ない感熱記録紙を有するも
のである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】原紙はパルプ繊維を主成分とするものであ
り、パルプ繊維としては針葉樹晒クラフトパルプ(NB
KP)または広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)をカ
ナディアンスタンダードフリーネス(CSF)値が30
0〜550ml程度となるように叩解されたもの、或い
はこれらの古紙パルプが使用される。特に、原紙として
は感熱発色層を形成した後の感熱記録紙の内部結合強さ
が0.3kJ/m 2 以上のものが疑似接着部より剥離す
る際、剥離後の感熱記録紙のカールが少なく好ましい。
り、パルプ繊維としては針葉樹晒クラフトパルプ(NB
KP)または広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)をカ
ナディアンスタンダードフリーネス(CSF)値が30
0〜550ml程度となるように叩解されたもの、或い
はこれらの古紙パルプが使用される。特に、原紙として
は感熱発色層を形成した後の感熱記録紙の内部結合強さ
が0.3kJ/m 2 以上のものが疑似接着部より剥離す
る際、剥離後の感熱記録紙のカールが少なく好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】感熱記録紙の内部結合強さを0.3kJ/
m 2 以上とするには、例えば原紙としては、原紙中の針
葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)比率を30重量%以
上にしたり、CSF値が400ml以下となるように粘
状叩解を高めたり、紙力増強剤を添加する等の方法があ
り、また感熱発色層としては感熱発色層中に接着剤を感
熱発色層の全固形量に対して10〜35重量%程度添加
すればよい。
m 2 以上とするには、例えば原紙としては、原紙中の針
葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)比率を30重量%以
上にしたり、CSF値が400ml以下となるように粘
状叩解を高めたり、紙力増強剤を添加する等の方法があ
り、また感熱発色層としては感熱発色層中に接着剤を感
熱発色層の全固形量に対して10〜35重量%程度添加
すればよい。
Claims (2)
- 【請求項1】剥離紙、粘着剤層、支持体、擬似接着層、
原紙、ロイコ染料と呈色剤とを含有する感熱発色層とを
順次有する帳票用感熱記録体において、擬似接着部の剥
離抵抗(JIS P 8113に準ずる)が15〜15
0gf/25mmであることを特徴とする帳票用感熱記
録体。 - 【請求項2】原紙および感熱発色層の内部結合強さ(T
appi UM-403 に準ずる)が0.3kJ/m2 以上である
請求項1記載の帳票用感熱記録体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10029630A JPH11227330A (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 帳票用感熱記録体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10029630A JPH11227330A (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 帳票用感熱記録体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11227330A true JPH11227330A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12281417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10029630A Pending JPH11227330A (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 帳票用感熱記録体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11227330A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006076031A (ja) * | 2004-09-07 | 2006-03-23 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | 感熱記録型粘着ラベル |
JP2007216676A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-30 | Ricoh Co Ltd | 感熱記録材料 |
JP2011121213A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Oji Paper Co Ltd | 感熱記録体 |
-
1998
- 1998-02-12 JP JP10029630A patent/JPH11227330A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006076031A (ja) * | 2004-09-07 | 2006-03-23 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | 感熱記録型粘着ラベル |
JP2007216676A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-30 | Ricoh Co Ltd | 感熱記録材料 |
JP2011121213A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Oji Paper Co Ltd | 感熱記録体 |
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