JPH11147367A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH11147367A
JPH11147367A JP9317333A JP31733397A JPH11147367A JP H11147367 A JPH11147367 A JP H11147367A JP 9317333 A JP9317333 A JP 9317333A JP 31733397 A JP31733397 A JP 31733397A JP H11147367 A JPH11147367 A JP H11147367A
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JP
Japan
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heat
adhesive
weight
sensitive recording
coating
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JP9317333A
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English (en)
Inventor
Mutsuyuki Kashima
睦之 加嶋
Masato Kawai
昌人 河合
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録感度が高く、地肌カブリが少なく、さらに
感熱記録層面側の印刷適性に優れた感熱記録体を提供す
ることにある。 【解決手段】支持体上に、吸油量が80ml/100g
以上の顔料と接着剤を含有する下塗り層、およびロイコ
染料と呈色剤を含有する感熱記録層を順次有する感熱記
録体において、上記の課題を解決するための一つの手段
として、本発明は、下塗り層中に、接着剤としてスチレ
ン・ブタジエン・アクリロニトリル系共重合体を用いる
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロイコ染料と呈色剤
との発色反応を利用した感熱記録体に関するものであ
り、特に記録感度が高く、地肌カブリが少なく、さらに
印刷適性に優れた感熱記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、無色ないし淡色のロイコ染料と呈
色剤との発色反応を利用した感熱記録体は良く知られて
いる。かかる感熱記録体は比較的安価であり、また記録
機器がコンパクトでかつその保守も比較的容易であるた
め、ファクシミリや各種計算機等の記録媒体としてのみ
ならず、ラベル用の記録媒体にも使用されている。特に
近年、このような感熱記録方式を用いるファクシミリ・
プリンターの装置の改良が進み、従来は困難とされてい
た高速記録が可能となっている。このような機器の高速
化に伴いそれに使用される感熱記録体も記録感度の一層
の向上が要求され、これに関する多くの提案がなされて
いる。
【0003】記録感度を向上させる手段として熱伝導率
の低い支持体にすることが考えられた(特開昭55−1
64192号公報)。すなわち、下塗り層を設け、かつ
この下塗り層を空隙の多い層にすることである。一方フ
ァクシミリ用の感熱記録体では感熱記録層面側に印刷す
ることの要望はほとんどなかったが、プリンター用の場
合、感熱記録層面側に印刷をすることがしばしばある。
このような印刷を可能にするためには、各塗工層を印刷
時に発生するピッキングに抵抗力をもたせなければなら
ない。しかし、前述のように感度を上げる必要から下塗
り層はポーラスにしてあり、層自体がもろくなることが
避けられず、ピッキングに対して抵抗力のないものにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、記録
感度が高く、地肌カブリが少なく、さらに感熱記録層面
側の印刷適性に優れた感熱記録体を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】支持体上に、吸油量が8
0ml/100g以上の顔料と接着剤を含有する下塗り
層、およびロイコ染料と呈色剤を含有する感熱記録層を
順次有する感熱記録体において、上記の課題を解決する
ための一つの手段として、本発明は、下塗り層中に、接
着剤としてスチレン・ブタジエン・アクリロニトリル系
共重合体を用いるものである。更に、スチレン・ブタジ
エン・アクリロニトリル系共重合体中、単量体成分とし
てアクリロニトリルを2〜10重量%有するもの、ある
いはスチレン・ブタジエン・アクリロニトリル系共重合
体のゲル含有量が80〜95重量%程度のものを用いる
のがより好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、上述の如く下塗り層中
に接着剤としてスチレン・ブタジエン・アクリロニトリ
ル系共重合からなる特定の接着剤を用いるところに重大
な特徴を有するものであり、かかる接着剤を使用するこ
とで、製造時に白色度低下を来すことがなく、しかも温
度や湿度に対する白色度保持性に優れ、且つ印刷時の耐
ピッキング性に優れた効果が得られる。
【0007】特定の接着剤中、アクリロニトリルの含有
量としては2〜10重量%程度がより好ましく、2重量
%未満になると印刷時の耐ピッキング性が低下する恐れ
があり、10重量%を超えると地肌カブリが強くなる恐
れがある。
【0008】更に、特定の接着剤のゲル含有量としては
80〜95重量%程度のものがより耐ピッキング性に優
れた効果が得られる。
【0009】特定の接着剤は、スチレンとブタジエンを
主構成単量体とし、アクリロニトリルを含有するが、本
発明の所望の効果を損なわない限りにおいて他の単量体
を共重合させることもできる。他の単量体としては、例
えばイタコン酸、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル
酸、フマル酸、α−メチルスチレン、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2
−ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレートなどが挙げられ
る。なお、特定の接着剤中のスチレンとブタジエン使用
量としては、各々10〜60重量%程度である。
【0010】特定の接着剤は、ラテックスの形態で使用
され、かかるラテックスの製造方法については特に限定
されるものではなく、例えば連続乳化重合、一括乳化重
合など公知の乳化重合法が採用でき、またその際に各種
公知の乳化剤、連鎖移動剤、重合開始剤、電解質、キレ
ート化剤など一般の乳化重合に用いられる添加剤が適宜
使用でき、更に重合温度も高温あるいは低温のいずれを
選ぶこともできる。なお、これら添加剤の使用量を極力
少なく、中でも添加剤は使用せずに製造したものがより
好ましい。また、ゲル含有量は、使用する単量体の種類
や配合割合、重合方法、乳化重合に使用する添加剤など
を調節することによってコントロールできる。
【0011】ゲル含有量の測定方法については、ラテッ
クスをPPフィルムの上に塗布し、室温で2日間乾燥さ
せた後、乾燥皮膜0.5g程度を正確に測り(初期試料
重量A)、ふた付ガラスびんに入れ、トルエン30ml
を加えて3時間振とうし、ステンレス製325メッシュ
で試料をろ過し、トルエンおよびトルエン可溶分を除去
し、さらに乾燥機(150℃、1時間)にてトルエンを
完全に除去し、乾燥重量を測定し(乾燥試料重量B)、
次式によって求められる。 ゲル含有量(%)=(乾燥試料重量B)/(初期試料重
量A)
【0012】下塗り層中に、記録感度と記録走行性を高
めるために含有される吸油量が80ml/100g(J
IS K 5101法に基づく)以上の吸油性顔料とし
ては、例えば二次凝結された軽質炭酸カルシウム、焼成
カオリン、焼成クレー、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カ
ルシウム、ケイ酸マグネシウム、無定形シリカ等が挙げ
られる。なかでも、焼成カオリン、焼成クレー及び無定
形シリカは断熱性と圧縮弾性に優れている為、最も好ま
しく使用される。なお、これら吸油性顔料は二種以上の
併用も勿論可能である。
【0013】更に、吸油量が80ml/100g未満の
顔料を併用することもできるが、下塗り層中の全顔料の
吸油量が80ml/100g以上であればよい。また、
吸油性顔料の使用量は全固形分の50〜95重量%、好
ましくは60〜90重量%含有せしめるのが望ましい。
【0014】下塗り層は、水を媒体とし、例えば特定の
接着剤を主成分とするラテックスと、吸油量が80ml
/100g以上の顔料と、および必要により添加される
助剤とを混合攪拌して得られる下塗り層用塗液を支持体
上に塗布乾燥することにより形成される。
【0015】下塗り層用塗液中に添加し得る助剤として
は、例えば耐水化剤、分散剤、消泡剤、着色染料、蛍光
染料が挙げられる。特定の接着剤の使用量としては、下
塗り層の全固形量に対して5〜30重量%好ましくは8
〜25重量%程度である。
【0016】下塗り層用塗液中には、本発明の所望の効
果を損なわない限りにおいて、他の水性接着剤を併用す
ることもできる。かかる接着剤としては、例えば部分ケ
ン化ポリビニルアルコール、完全ケン化ポリビニルアル
コール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、
カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、デンプン、
酸化デンプン、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カ
ゼイン、アラビアゴム、ジイソブチレン−無水マレイン
酸共重合体塩、スチレン−無水マレイン酸共重合体塩、
エチレン−アクリル酸共重合体塩、スチレン−アクリル
酸共重合体塩、アクリル樹脂系ラテックス、ウレタン樹
脂系ラテックス等が挙げられる。
【0017】下塗り層用塗液は、例えばエアーナイフコ
ーティング、ロールコーティング、バーコーティング、
ダイコーティング、ピュアーブレードコーティング、ベ
ントブレードコーティング、ロッドブレードコーティン
グ等の公知の塗工方式より支持体上に乾燥後の塗布量が
4〜20g/m2 、好ましくは7〜15g/m2 程度と
なるように塗布される。支持体としては、例えば上質
紙、プラスチックフィルム、合成紙、不織布等が用いら
れるが使用される。
【0018】本発明の感熱記録体は、上記の如き特定の
下塗り層上に感熱記録層を形成することにより製造され
るが、本発明において感熱記録層に含有されるロイコ染
料と呈色剤としては各種のものが使用できる。かかるロ
イコ染料としては、例えば下記のものが挙げられる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)フタリド、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ブチルアミ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロ
アニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−
7−o−クロロアニリノフルオラン、3−ピペリジノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−p−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−シクロヘキシル−メチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−クロロ−7−(β−エトキシエチル)アミノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−(γ
−クロロプロピル)アニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−N
−シクロヘキシル−N−メチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フェ
ニルフルオラン、3−(N−イソアミル−N−エチル)
アミノ−6−メチルー7−アニリノフルオラン等
【0019】呈色剤としては、例えば4,4’−イソプ
ロピリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシリデ
ンジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン、4−ヒドロキシ安息香酸ベ
ンジル、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3’
−ジアリル−4,4’−ジビトロキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルス
ルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキシジフェ
ニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジ
フェニルスルホン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢
酸ブチル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸メチ
ル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フ
ェニルエタン、1,4−ビス〔α−メチル−α−(4’
−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン等のフェノー
ル性化合物、N,N’−ジ−m−クロロフェニルチオウ
レア等のチオ尿素化合物、4,4’−ビス(p−トリル
スルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタ
ン、N−(p−トリルスルホニル)カルバモイル酸−p
−ベンジルオキシフェニルエステル、N−(o−トリ
ル)−p−トリルスルホアミド、N−(p−トリルスル
ホニル)−N’−(p−トリル)尿素等の分子内に−S
2 NH−結合を有するもの、p−クロロ安息香酸亜
鉛、4−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキ
シ〕サリチル酸亜鉛、4−〔3−(p−トリルスルホニ
ル)プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2
−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル
酸亜鉛等の芳香族カルボン酸の亜鉛等が挙げられる。
【0020】感熱記録層中に含有されるロイコ染料と呈
色剤の使用比率については、特に限定するものではない
が、一般にロイコ染料1重量部に対して呈色剤は、0.
5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部程度である。
【0021】更に、感熱記録層中には記録感度を高かめ
るための増感剤、および記録部の経時的な保存性を高め
るための保存性改良剤を含有させることもできる。かか
る増感剤の具体例として、例えばステアリン酸アミド、
エチレンビスステアリン酸アミド、テレフタル酸ジベン
ジル、テレフタル酸ジメチル、p−ベンジルオキシ安息
香酸ベンジル、2−ナフチルベンジルエーテル、m−タ
ーフェニル、p−ベンジルビフェニル、p−トリルビフ
ェニルエーテル、ジ(p−メトキシフェノキシエチル)
エーテル、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタ
ン、1,2−ジ(4−メチルフェノキシ)エタン、1,
2−ジ(4−メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ジ
(4−クロロフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキ
シエタン、1−(4−メトキシフェノキシ)−2−(3
−メチルフェノキシ)エタン、p−メチルチオフェニル
ベンジルエーテル、1,4−ジ(フェニルチオ)ブタ
ン、p−アセトトルイジド、p−アセトフェネチジド、
N−アセトアセチル−p−トルイジン、ジ(β−ビフェ
ニルエトキシ)ベンゼン、p−ジ(ビニルオキシエトキ
シ)ベンゼン、1−イソプロピルフェニル−2−フェニ
ルエタン、2−ナフチルベンジルエーテル、シュウ酸ジ
−p−クロロベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−メチ
ルベンジルエステル、シュウ酸ジベンジルエステル等の
熱可融性有機化合物が挙げられる。
【0022】また、保存性改良剤の具体例として、例え
ば2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4’−チオビス(2−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニ
ル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)プロパン等のヒンダードフェノール化合物、1,4
−ジグリシジルオキシベンゼン、4,4’−ジグリシジ
ルオキシジフェニルスルホン、4−ベンジルオキシ−
4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスル
ホン、テレフタル酸ジグリシジル、クレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹
脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等のエポキシ化合
物、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジア
ミン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブ
チルフェニル)ホスフェイトのナトリウムまたは多価金
属塩、ビス(4−エチレンイミノカルボニルアミノフェ
ニル)メタン等が挙げられる。増感剤および保存性改良
剤の使用量は特に限定されないが、呈色剤1重量部に対
して各々4重量部以下で調節するのが望ましい。
【0023】感熱記録層は、一般に水を分散媒体とし、
ロイコ染料、呈色剤、および必要により増感剤などをボ
ールミル、アトライター、サンドミルなどの攪拌・粉砕
機によりそれぞれの平均粒子径が2μm以下となるよう
に微分散した後、接着剤を添加して調製された感熱記録
層用塗液を下塗り層上に塗布乾燥して形成される。
【0024】感熱記録層用塗液に添加される接着剤の具
体例としては、例えばデンプン類、ヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ゼラチン、カゼイン、アラビアガム、完全(部
分)ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリ
ビニルアルコール、アセトアセチル変性ポリビニルアル
コール、ケイ素変性ポリビニルアルコール、ジイソブチ
レン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・無水マレ
イン酸共重合体塩、エチレン・アクリル酸共重合体塩、
スチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・ブタジエ
ン系ラテックス、アクリル系ラテックス、ウレタン系ラ
テックス等が挙げられる。接着剤の使用量としては、感
熱記録層の全固形量に対して5〜35重量%程度であ
る。
【0025】さらに、感熱記録層用塗液中には、炭酸カ
ルシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、無定形シリ
カ、焼成カオリン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウ
ム、タルク、カオリン、尿素・ホルマリン樹脂フィラー
等の顔料、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛
等の滑剤、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコー
ル硫酸エステル・ナトリウム等の界面活性剤、および着
色染料、蛍光染料、耐水化剤等の助剤を添加することも
できる。
【0026】感熱記録層用塗液は、例えばバーコーティ
ング、エアーナイフコーティング、ロッドブレードコー
ティング、ピュアーブレードコーティング、ベントブレ
ードコーティング、ショートドゥエルコーティング等の
公知の塗工方法により下塗り層上に乾燥後の塗布量が2
〜15g/m2 、好ましくは3〜10g/m2 程度とな
るように塗布される。
【0027】また、必要に応じて感熱記録層上に成膜性
を有する高分子と顔料を主成分とする保護層を設けた
り、感熱記録体の裏面側にも保護層と同様のコート層を
設けることによって一層保存性を高めることも可能であ
る。さらに、各層形成後にスーパーキャレンダー等で平
滑化処理したり、あるいは記録体裏面に粘着剤処理を施
し、粘着ラベルに加工する等、感熱記録体製造分野にお
ける各種の公知技術が必要に応じて付加し得るものであ
る。
【0028】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の「部」及び「%」は特に断らない限りそれぞ
れ「重量部」及び「重量%」を示す。
【0029】実施例1〜4、比較例1〜2 下塗り層用塗液の調製 吸油量が110ml/100gの焼成カオリン(商品
名:アンシレックス、EC社製、)70部、接着剤とし
て下記表1に示された単量体組成からなる固形濃度40
%のラテックス30部、カルボキシメチルセルロースの
5%水溶液20部、ポリアクリル酸ナトリウムの40%
水溶液2部および水100部からなる組成物を混合攪拌
して下塗り層用塗液を得た。
【0030】 A液調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アリニ
ノフルオラン40部、スルホン変性ポリビニルアルコー
ルの20%水溶液20部、及び水40部からなる組成物
をサンドミルで平均粒子径が1.5μm以下になるまで
粉砕してA液を得た。
【0031】 B液調製 シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル40部、スル
ホン変性ポリビニルアルコールの20%水溶液20部、
及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径
が2μm以下になるまで粉砕してB液を得た。
【0032】 C液調製 4、4’−ビス(p−トリルスルホニルアミノカルボニ
ルアミノ)ジフェニルメタン40部、スルホン変性ポリ
ビニルアルコールの20%水溶液20部、及び水40部
からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が2μm以下
になるまで粉砕してC液を得た。
【0033】 感熱記録層用塗液の調製 A液25部、B液40部、C液40部、水酸化アルミニ
ウム30部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液10部、
パラフィンワックスの30%分散液10部、ポリビニル
アルコール(商品名:PVA110,クラレ社製)の1
5%水溶液100部および水70部からなる組成物を混
合攪拌して感熱記録層用塗液を得た。
【0034】 感熱記録体の作製 58g/m2 の上質紙の片面に、下塗り層用塗液を乾燥
後の塗布量がそれぞれ8g/m2 となるようにベントブ
レードコーターで塗布乾燥して下塗り層を形成した後、
その上に感熱記録層用塗液を乾燥後の塗布量が5g/m
2 となるようにロッドブレードコーターで塗布乾燥して
感熱記録層を形成して感熱記録体を得た。なお、各層を
形成した後スーパーキャレンダー処理を施した。
【0035】かくして得られた各感熱記録体について、
以下の品質試験を行いその結果を表1に示した。 (1) 記録濃度 各感熱記録体を感熱記録シミュレーター(商品名:TH
−PMD,大倉電気社製)によって画像記録を行い、印
加エネルギー0.4mj/dotにおける記録像の発色
濃度をマクベス濃度計(商品名:RD−914R型,マ
クベス社製)でビジュアルモードにて測定した。
【0036】(2) 地肌カブリ 各感熱記録体を白紙状態で60℃で24時間処理した
後、地肌カブリをマクベス濃度計にて測定した。
【0037】(3) 耐ピッキング性 タック13のインキを数回重ね刷りし、印刷面のピッキ
ング状態を肉眼にて判定し下記の評価基準で評価した。 ◎:耐ピッキング性に極めて優れている。 ○:耐ピッキング性に優れている。 △:耐ピッキング性に少し劣る。 ×:耐ピッキング性に劣る。
【0038】
【表1】 表中、Aはイタコン酸、Bはブタジエン、Cはスチレ
ン、Dはアクリロニトリルを示し、その数値はラテック
ス中の樹脂成分比率を示す。
【0039】
【発明の効果】本発明の感熱記録体は表1の結果から明
らかなように、特に感度が高くかつ地肌カブリが少な
く、また印刷時の耐ピッキング性に優れた感熱記録体で
あった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、吸油量が80ml/100g
    以上の顔料と接着剤を含有する下塗り層、およびロイコ
    染料と呈色剤を含有する感熱記録層を順次有する感熱記
    録体において、下塗り層中の接着剤がスチレン・ブタジ
    エン・アクリロニトリル系共重合体であることを特徴と
    する感熱記録体。
  2. 【請求項2】スチレン・ブタジエン・アクリロニトリル
    系共重合体中、単量体成分としてアクリロニトリルを2
    〜10重量%含有する請求項1記載の感熱記録体。
  3. 【請求項3】スチレン・ブタジエン・アクリロニトリル
    系共重合体のゲル含有量が80〜95重量%である請求
    項1または2記載の感熱記録体。
JP9317333A 1997-11-18 1997-11-18 感熱記録体 Pending JPH11147367A (ja)

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JP9317333A JPH11147367A (ja) 1997-11-18 1997-11-18 感熱記録体

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JP2007237582A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Oji Paper Co Ltd 感熱記録体

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JP2007237582A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Oji Paper Co Ltd 感熱記録体
JP4715565B2 (ja) * 2006-03-09 2011-07-06 王子製紙株式会社 感熱記録体

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