JPH09142016A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH09142016A
JPH09142016A JP7304442A JP30444295A JPH09142016A JP H09142016 A JPH09142016 A JP H09142016A JP 7304442 A JP7304442 A JP 7304442A JP 30444295 A JP30444295 A JP 30444295A JP H09142016 A JPH09142016 A JP H09142016A
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JP
Japan
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recording layer
head
average particle
recording
oil absorption
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JP7304442A
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English (en)
Inventor
Masato Kawamura
正人 川村
Kiriko Nakamura
桐子 中村
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録濃度が高く、しかもヘッド粕付着が少な
く、しかも耐ヘッド磨耗性に優れた感熱記録体を提供す
ることにある。 【解決手段】支持体上に、無色ないし淡色の塩基性染
料、呈色剤および接着剤とを含有する記録層を設けた感
熱記録体において、記録層中に、平均粒径が1〜5μm
の水酸化アルミニウム1重量部に対して吸油量が80〜
500ml/100gの無定形シリカを0.1〜0.5
重量部含有させた感熱記録体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無色ないし淡色の塩
基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体に
関し、特に発色濃度が高く、しかもヘッドマッチング性
に優れた感熱記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無色ないしは淡色の塩基性染料と有機ま
たは無機の呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両発
色物質を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体
はよく知られている。かかる感熱記録体は比較的安価で
あり、また記録機器がコンパクトで、且つその保守も容
易なため、ファクシミリや各種計算機等の記録媒体とし
てのみならず巾広い分野において使用されている。
【0003】その用途の拡大と共に記録装置の小型化や
高速化が進められて来ている。それに伴って感熱記録体
としても、高感度化と記録ヘッドに対するマッチング性
の優れたもの、即ちヘッド粕付着やヘッド磨耗(印字
音)の極めて少ないものが要望されている。従来、ヘッ
ド粕付着や記録感度などを改善するために記録層に吸油
量が80ml/100g以上の顔料として無定形シリカ
を含有させる方法が特開昭54−118846号公報、
特開昭58−148791号公報、特開昭61−118
287号公報などに記載されているが、耐ヘッド磨耗性
に問題があり、また記録層に顔料として水酸化アルミニ
ウムを含有させる方法が特開昭57−14093号公
報、特開昭57−93197号公報に記載されているが
ヘッド粕が発生する問題があり充分な効果が得られてい
ないのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、発色
濃度が高く、ヘッド粕付着が少なく、しかも耐ヘッド磨
耗性に優れた感熱記録体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、支持体上
に、無色ないし淡色の塩基性染料、呈色剤および接着剤
とを含有する記録層を設けた感熱記録体において、記録
層中に、体積平均粒径が1〜5μmの水酸化アルミニウ
ム1重量部に対して吸油量が80〜500ml/100
gの無定形シリカを0.1〜0.5重量部含有させるこ
とにより、上記の課題が解決されることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、支持体上に無色ないし
淡色の塩基性染料、呈色剤および接着剤とを含有する記
録層を設けた感熱記録体において、記録層中に、体積平
均粒径が1〜5μmの特定の水酸化アルミニウム1重量
部に対して吸油量が80〜500ml/100gの特定
の無定形シリカを0.1〜0.5重量部含有させるこを
特徴とし、水酸化アルミニウムの体積平均粒子径が1μ
m未満になると耐ヘッド磨耗性が得られず、5μmを越
えると記録画質が低下する恐れがある。また、無定形シ
リカの吸油量(JIS K 5101法に基づく)が8
0ml/100g未満になるとヘッド粕が発生する問題
があり、500ml/100gを越えると感熱記録紙を
カットした際、記録層が剥がれて記録機の故障の要因と
なる恐れがある。
【0007】特定の水酸化アルミニウムは記録層の全固
形量に対して10〜30重量%程度含有させるのが好ま
しい。また、特定の無定形シリカとしては5〜50nm
の一次粒子が凝結した二次粒子の体積平均粒子径0.5
〜5μmのものが記録感度と記録画質に優れ好ましい。
【0008】本発明において、記録層に含有される無色
ないし淡色の塩基性染料としては、各種公知のもの使用
でき、かかる具体的としては、例えば3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタ
リド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3−ジエチルアミノ−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルア
ミノフルオラン、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フル
オラン−γ−アニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−クロロフルオラン、3−(N−エチル−N−イ
ソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ
−7−(o−フルオロフェニルアミノ)フルオラン、3
−(N−エチル−N−イソブチル)アミノ−7−(p−
トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−(N−
エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−n−プロピ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニル)−1−
(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル〕
−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3−p−
(p−アニリノアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−
クロロフルオラン、2,2−ビス{4−〔6′−(N−
シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−3′−メチルス
ピロ(フタリド−3,9′−キサンテン)−2′−イル
アミノ〕フェニル}プロパン、3,6,−ビス(ジメチ
ルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3′−(6′−ジ
メチルアミノ)フタリド等が挙げられる。勿論、これら
の塩基性染料に限定されるものではなく、また二種以上
併用しても良い。塩基性染料は、一般に記録層の全固形
量に対して5〜20重量%程度が好ましい。
【0009】塩基性染料と共に併用される呈色剤として
は、例えば下記の如き公知のものが挙げられる。4−フ
ェニルフェノール、4,4′−ジヒドロキシジフェニル
メタン、4,4′−イソプロピリデンジフェノール、
4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、4,4′
−(1,3−ジメチルブチリデン)ビスフェノール、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル
−ペンタン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルサルフ
ァイド、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒド
ロキシ−4′−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロ
キシ−4′−メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロ
キシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−
ヒドロキシ−3′,4′−トリメチレンジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−3′,4′−テトラメチレンジ
フェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4′−メチ
ルジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、1,3−ジ〔2−(4−ヒド
ロキシフェニル)−2−プロピル〕ベンゼン、ヒドロキ
ノンモノベンジルエーテル、4−ヒドロキシ安息香酸フ
ェニル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロ
キシ安息香酸トリル、p−ヒドロキシ−N−(2−フェ
ノキシエチル)ベンゼンスルホンアミド、1,8−ビス
(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,6−ジオキサ−
オクタン、(4−ヒドロキシフェニルチオ)酢酸−2−
(4−ヒドロキシフェニルチオ)エチルエステル、ノボ
ラック型フェノール樹脂、フェノール重合体等のフェノ
ール性化合物、及び−SO2NHC(=X)−〔式中X
は、酸素原子または硫黄原子を表す。〕で表される基を
有する芳香族化合物等。呈色剤の使用量としては、無色
ないし淡色の塩基性染料に対して50〜500重量%が
好ましい。
【0010】記録層中の接着剤としては、一般に公知の
ものが用いられ、例えばポリビニルアルコール、カルボ
キシ基変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変
性ポリビニルアルコール、カチオン基変性ポリビニルア
ルコール、スルホン基変性ポリビニルアルコール、シリ
カ変性ポリビニルアルコール等の各種変性ポリビニルア
ルコール、澱粉及びその誘導体、アラビアゴム、カゼイ
ン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ーズ、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアマイド、
ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体塩、エチレン
−アクリル酸共重合体塩、スチレン−アクリル酸共重合
体塩、スチレン−無水マレイン酸共重合体塩、メチルビ
ニルエーテル−無水マレイン酸共重合体塩、イソプロピ
レン−無水マレイン酸共重合体塩等の水溶性樹脂、スチ
レン−ブタジエン系ラテックス、酢酸ビニル−アクリル
酸エステル系ラテックス、ポリウレタン系ラテックス、
ポリ塩化ビニル系ラテックス、ポリ塩化ビニリデン系ラ
テックス、メタクリル酸エステル系ラテックスおよびア
クリル酸エステル系ラテックス等の水分散性樹脂が使用
できる。なお、上記接着剤の使用量は記録層中の全固形
分の10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%の
範囲で用いられる。
【0011】また、塗膜の耐水性を強固なものとするた
めには、反応性基、例えば水酸基、アセトアセチル基、
カルボキシル基、またはアミド基等を含有する水溶性お
よび/または水分散性樹脂接着剤と架橋剤とを組み合わ
せて用いることが好ましい。架橋剤としては、例えばグ
リオキザール、グルタールアルデヒド、ジアルデヒドス
ターチ等の多価アルデヒド系化合物、ポリエチレンイミ
ン等のポリアミン系化合物、エポキシ系化合物、ポリア
ミド樹脂、グリセリンジグリシジルエーテル等のジグリ
シジル系化合物、ジメチロールウレア化合物、過硫酸ア
ンモニウム、塩化マグネシウム、炭酸ジルコニウムアン
モン、ホウ酸、ホウ砂などが挙げられる。
【0012】本発明の感熱記録体では、目的に応じて記
録層中に増感剤を添加することができ、増感剤の具体例
としては、例えばステアリン酸アミド、メトキシカルボ
ニル−N−ステアリン酸ベンズアミド、N−ベンゾイル
ステアリン酸アミド、エチレンビステアリン酸アミド、
ベヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、N
−メチロールステアリン酸アミド、テレフタル酸ジベン
ジル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、シュウ酸
ジベンジル、シュウ酸−ジ−p−メチルベンジル、シュ
ウ酸−ジ−p−クロロベンジル、2−ナフチルベンジル
エーテル、m−ターフェニル、p−ベンジルビフェニ
ル、ジ(p−メトキシフェノキシエチル)エーテル、
1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−
ジ(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−
メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−クロロ
フェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、1
−(4−メトキシフェノキシ)−2−(2−メチルフェ
ノキシ)エタン、p−メチルチオフェニルベンジルエー
テル、1,4−ジ(フェニルチオ)ブタン、p−アセト
トルイジド、p−アセトフェネチジド、N−アセトアセ
チル−p−トルイジン、ジ(β−ビフェニルエトキシ)
ベンゼン、p−ジ(ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、
1−イソプロピルフェニル−2−フェニルエタン等が例
示される。これらの増感剤の使用量は特に限定されない
が、一般に呈色剤に対して400重量%以下程度の範囲
で調節するのが望ましい。
【0013】また、本発明の効果を損なわない限り、目
的に応じて記録像の保存性を更に高めるために、保存性
改良剤を併用することもできる。かかる保存性改良剤の
具体例としては、例えば2,2′−メチレンビス(4−
エチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2′−メ
チレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、
2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチル
フェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メトキシ
−6−tert−ブチルフェノール)、2,2′−メチレン
ビス(6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオ
ビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
4,4′−チオビス(5−メチル−6−tert−ブチルフ
ェノール)、4,4′−チオビス(2−エチル−6−te
rt−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス
(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、1,1,3−
トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキ
シルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、4,4′−チオビス(3−メチルフェノール)、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン等の
ヒンダードフェノール化合物、1,4−ジグリシジルオ
キシベンゼン、4,4′−ジグリシジルオキシジフェニ
ルスルホン、テレフタル酸ジグルシジル、ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂等のエポキシ化合物、1−〔α−メ
チル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4
−〔α′,α′−ビス(4″−ヒドロキシフェニル)エ
チル〕ベンゼン、N,N′−ジ−2−ナフチル−p−フ
ェニレンジアミン、2,2′−メチレンビス(4,6−
ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ソーダ等が挙げられ
る。
【0014】記録層を形成するための記録層用塗液は、
一般に水を分散媒体とし、ボールミル、アトライター、
サンドミル等の攪拌・粉砕機により塩基性染料、呈色
剤、増感剤および保存性改良剤等を一緒にまたは別々に
微分散した後、接着剤、特定の水酸化アルミニウムおよ
び特定のシリカを添加して調製される。
【0015】記録層用塗液中には、更に各種の助剤を添
加することができ、例えばジオクチルスルホコハク酸ナ
トリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラ
ウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、アルギ
ン酸塩、脂肪酸金属塩などの分散剤、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム等の滑剤、タルク、炭酸カ
ルシウム、尿素−ホルマリン樹脂粉末等の顔料、ベンゾ
フェノン系、トリアゾール系などの紫外線吸収剤、その
他消泡剤、蛍光染料、着色染料などが挙げられる。
【0016】本発明において、記録層の形成方法につい
ては特に限定されず、従来から周知慣用の技術に従って
形成することができ、例えばエアーナイフコーティン
グ、バリバーブレードコーティング、ピュアーブレード
コーティング、ロッドブレードコーティング、ショート
・ドウェルコーティング、カーテンコーティング、ダイ
コーティング等の適当な塗布方法により記録層用塗液を
支持体上に塗布・乾燥する方法などによって形成され
る。なお、支持体としては、紙、プラスチックフィル
ム、合成紙、不織布、金属蒸着物等のうちから適宜選択
して使用される。また、記録層用塗液の塗布量は乾燥重
量で2〜10g/m2 、好ましくは3〜6g/m2 程度
の範囲で調節される。
【0017】なお、必要に応じて支持体と記録層との間
に下塗り層を設けたり、各層塗抹後にスーパーカレンダ
ー掛け等の平滑化処理を施したり、あるいは記録体裏面
に粘着剤処理を施して粘着ラベルに加工するなど、感熱
記録体製造分野における各種の公知技術が必要に応じて
付加し得るものである。
【0018】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り例中の「部」および「%」はそれ
ぞれ「重量部」および「重量%」を示す。
【0019】実施例1 A液調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン30部、メチルセルロースの5%水溶液5
部、及び水65部からなる組成物をサンドミルで体積平
均粒子径が1.5μm以下になるまで粉砕した。
【0020】 B液調製 1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン30部、メ
チルセルロースの5%水溶液5部、及び水65部からな
る組成物をサンドミルで体積平均粒子径が2μm以下に
なるまで粉砕した。
【0021】 C液の調製 4,4’−イソプロピリデンジフェノール30部、メチ
ルセルロースの5%水溶液5部、及び水65部からなる
組成物をサンドミルで体積平均粒子径が2μm以下にな
るまで粉砕した。
【0022】 記録層の形成 A液25部、B液50部、C液50部、アセトアセチル
基変成ポリビニルアルコールの10%水溶液80部、体
積平均粒子径が1μmの水酸化アルミニウム15部、5
〜50nmの一次粒子が凝結した二次粒子の体積平均粒
子径が2μmで吸油量が180ml/100gの無定形
シリカ5部、グリオキザールの10%水溶液2部、ステ
アリン酸亜鉛エマルジョン(30%固形分濃度)5部を
混合攪拌して塗液を調製し、得られた塗液を60g/m
2 の上質紙の片面に乾燥後の塗布量が6g/m2 となる
ように塗布乾燥して記録層を形成し、スーパーキャレン
ダー処理して感熱記録体を得た。
【0023】実施例2 実施例1の記録層の形成において、体積平均粒子径が1
μmの水酸化アルミニウム15部の代わりに体積平均粒
子径が4μmの水酸化アルミニウム15部を用いた以外
は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0024】実施例3 実施例1の記録層の形成において、無定形シリカ5部を
7部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を
得た。
【0025】実施例4 実施例1の記録層の形成において、5〜50nmの一次
粒子が凝結した二次粒子の平均粒子径が2μmで吸油量
が180ml/100gの無定形シリカ5部の代わりに
5〜50nmの一次粒子が凝結した二次粒子の体積平均
粒子径が1.5で吸油量が260ml/100gの無定
形シリカ5部を用いた以外は、実施例1と同様にして感
熱記録体を得た。
【0026】比較例1 実施例1の記録層の形成において、体積平均粒子径が1
μmの水酸化アルミニウム15部の代わりに体積平均粒
子径が6μmの水酸化アルミニウム15部を用いた以外
は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0027】比較例2 実施例1の記録層の形成において、体積平均粒子径が1
μmの水酸化アルミニウム15部の代わりに体積平均粒
子径が0.6μmの水酸化アルミニウム15部を用いた
以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0028】比較例3 実施例1の記録層の形成において、無定形シリカ5部の
代わりに体積平均粒子径が2μmの焼成カオリン5部を
用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。
【0029】比較例4 実施例1の記録層の形成において、無定形シリカ5部を
1部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を
得た。
【0030】比較例5 実施例1の記録層の形成において、無定形シリカ5部を
10部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
【0031】比較例6 実施例1の記録層の形成において、5〜50nmの一次
粒子が凝結した二次粒子の体積平均粒子径が2μmで吸
油量が180ml/100gの無定形シリカ5部の代わ
りに5〜50nmの一次粒子が凝結した二次粒子の体積
平均粒子径が0.5μmで吸油量が600mlの無定形
シリカ5部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱
記録体を得た。
【0032】比較例7 実施例1の記録層の形成において、5〜50nmの一次
粒子が凝結した二次粒子の体積平均粒子径が2μmで吸
油量が180ml/100gの無定形シリカ5部の代わ
りに一次粒子の体積平均粒子径が1μmで吸油量が70
ml/100gの結晶性シリカ5部を用いた以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0033】かくして得られた感熱記録体について、以
下の品質評価テストを行い、その結果を表1に示した。 発色濃度 感熱記録評価機(TH−PMD型、大倉電気社製)を使
用し、印加エネルギー0.4mJ/dot で印字して得た
記録像の発色濃度を、マクベス濃度計(RD−914R
型、マクベス社製)でビジュアルモードにて測定した。
【0034】 ヘッド粕付着 感熱記録評価機(TH−PMD型、大倉電気社製)を使
用し、印加エネルギー0.4mJ/dot で30m印字し
た後、サーマルヘッド上に発生するヘッド粕の度合いを
目視判定した。 <評価基準> ◎:ヘッド粕はほとんど無く、実用上全く問題なし。 ○:ヘッド粕が僅かに付着するが、実用上は問題なし。 △:ヘッド粕が付着し、長期の記録には問題がある ×:ヘッド粕が多く、実用上問題がある。
【0035】 ヘッド磨耗 感熱記録評価機(TH−PMD型、大倉電気社製)を使
用し、印加エネルギー0.3mJ/dot 、パルス巾3m
s/Lで印字を行い、印字音を判定した。 <評価基準> ◎:印字音が全く無く、実用上全く問題なし。 ○:印字音が僅かに発生するが、実用上は問題なし。 ×:印字音が大きく、実用上問題がある。
【0036】 カット適性 A4サイズの感熱記録体を横方向に手で破いた際に発生
する紙粉を下記の如く目視判定した。 ◎:紙粉が極めて少ない。 ○:紙粉が少ない ×:紙粉が多い。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように本発明の
感熱記録体は、いずれも発色濃度が高く、ヘッド粕付着
が少なく、しかも耐ヘッド磨耗性に優れたものであっ
た。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】その用途の拡大と共に記録装置の小型化や
高速化が進められている。それに伴って感熱記録体とし
ても、高感度化と記録ヘッドに対するマッチング性の優
れたもの、即ちヘッド粕付着やヘッド磨耗の極めて少な
いものが要望されている。従来、ヘッド粕付着や記録感
度などを改善するために記録層に吸油量が80ml/1
00g以上の顔料として無定形シリカを含有させる方法
が特開昭54−18846号公報、特開昭58−148
791号公報、特開昭61−118287号公報などに
記載されているが、耐ヘッド磨耗性に問題がある。ま
た、記録層に顔料として水酸化アルミニウムを含有させ
る方法が特開昭57−14093号公報、特開昭57−
93197号公報に記載されいているが、ヘッド粕が発
生する問題があり充分な効果が得られていないのが現状
である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】 ヘッド磨耗 感熱記録評価機(TH−PMD型、大倉電気社製)を使
用し、印加エネルギー0.3mJ/dot、パルス幅3
ms/Lで500m印字を行った後、顕微鏡を用いてヘ
ッド磨耗の状態を目視判定した。 <評価基準> ◎:ヘッド磨耗が全くなく、実用上全く問題なし。 ○:ヘッド磨耗が僅かに発生するが、実用上は問題な
し。 ×:ヘッド磨耗が発生し、実用上問題がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、無色ないし淡色の塩基性染
    料、呈色剤および接着剤とを含有する記録層を設けた感
    熱記録体において、記録層中に、体積平均粒径が1〜5
    μmの水酸化アルミニウム1重量部に対して吸油量が8
    0〜500ml/100gの無定形シリカを0.1〜
    0.5重量部含有させたことを特徴とする感熱記録体。
JP7304442A 1995-11-22 1995-11-22 感熱記録体 Pending JPH09142016A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004087433A1 (ja) * 2003-03-31 2004-10-14 Nippon Paper Industries Co., Ltd. 感熱記録体
WO2006070594A1 (ja) * 2004-12-27 2006-07-06 Oji Paper Co., Ltd. 感熱記録体
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