JPH0781108B2 - スクリ−ン印刷用インキ組成物 - Google Patents

スクリ−ン印刷用インキ組成物

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JPH0781108B2
JPH0781108B2 JP61135781A JP13578186A JPH0781108B2 JP H0781108 B2 JPH0781108 B2 JP H0781108B2 JP 61135781 A JP61135781 A JP 61135781A JP 13578186 A JP13578186 A JP 13578186A JP H0781108 B2 JPH0781108 B2 JP H0781108B2
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JP
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screen printing
ink composition
inorganic powder
porous inorganic
coating film
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JP61135781A
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鶴雄 中山
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Pentel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はスクリーン印刷用インキ組成物に関し,詳しく
は,そのインキ組成物による塗膜特性として耐摩耗性,
耐水性,耐擦傷性,更には,装飾効果を著しく向上せし
めたスクリーン印刷用インキ組成物に関するものであ
る。
(従来の技術とその問題点) 従来から筆記具用軸,化粧用容器,時計用品といった装
飾品については,特にその表面処理一つによっても,商
品価値が大きく左右されたり,また,消費者における購
買意欲も多大な影響を受ける為,種々の表面処理の工夫
がなされている。
中でもスクリーン印刷法は,比較的容易に艶消調あるい
は梨地調を表出することが可能である等のことから,近
年上記装飾品に対して,益々,多用されるに至ってい
る。しかし,その反面以下の如き欠点も併せ有してお
り,改良の要望が高まっている。
即ち,スクリーン印刷法によって,装飾品に艶消調ある
いは梨地調を表出せんとする場合,そのインキ組成物に
シリカ粉や樹脂粉体を混合することが知られている。し
かし,当該方法で用いられているシリカ粉が無定形の多
孔質無機粉体であるため,得られる塗膜の硬度が鉛筆芯
硬度で3H以下のものとなり,わずかな衝撃でも塗膜に傷
が付き易くなったり,剥離し易くなるといった機能面で
の欠点を有している。
さらに,無定形の多孔質無機粉体であるシリカ粉や,樹
脂粉体等は水分を吸着し易い特性を有していることか
ら,印刷面の樹脂が膨潤し,その結果 表面硬度の低下 塗膜の密着不良を招く といった欠点も,また併わせ持っているのが現状であ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明は以上の状況に鑑みなされたもので,スクリーン
印刷用インキ組成物において,平均粒径0.1〜50μmの
球状の無孔質無機粉体を40〜80重量%含有し,塗膜表面
が艶消調あるいは梨地調を呈することを特徴とするスク
リーン印刷用インキ組成物を用いることにより,装飾品
における外観意匠上の装飾的効果向上は勿論の事,耐摩
耗性,耐水性,耐擦傷性といった機能面での向上も図る
ものである。
本発明において使用される球状の無孔質無機粉体として
は,ガラス,アルミナ,シリカ,チタン,二酸化チタ
ン,その他窒化物,炭化物,ホウ化物等が挙げられる。
これらは一種もしくは二種以上混合して使用される。
又、その使用量は40〜80重量%がよい。その理由は、積
極的に塗膜表面に凹凸を形成させ、光の乱反射を促進さ
せて表面を艶消調あるいは梨地調にするためである。
これらの球状の無孔質無機粉体の平均粒径が0.1〜50μ
mであるのは,その平均粒子が0.1μmより小さい場
合,塗膜表面において,艶消調あるいは梨地調の表出が
困難となり,また,50μmより大きいと,スクリーン印
刷時にスクリーンの目詰りを生じ易い為,好ましくない
からである。
尚,使用する球状の無孔質無機粉体によっては,インキ
組成物中の樹脂との接着性が悪いものも有り,これによ
って塗膜の耐久性を低下せしめる場合が有ることから,
予め,該球状の無孔質無機粉体の表面をシラン系カップ
リング剤クロム系カップリング剤,チタン系カップリン
グ剤アルミ系カップリング剤等により表面改質を行なう
ことが望ましい。これらカップリング剤の選定に当たっ
ては,使用するインキ組成物中の樹脂材質を考慮の上適
宜一種もしくは二種以上混合して使用すればよい。
更に,塗膜と被印刷面との密着性を向上させるべく,被
印刷面にクリヤーコーティングを施してもよい。
本発明における上記球状の無孔質無機粉体を除いたスク
リーン印刷用インキ組成物は従来より公知のものが使用
され,具体的には市販物として,セリコールJM,同FM−0
00,同VS−000,同PS−000,同DP−000,同NAL,同5000,同70
00(以上,帝国インキ(株)製),セイコー1000,同130
0,同1690,同SG160(以上,セイコーアドバンス(株)
製),ビントップ,ビンエイト,ハイキット(以上,
(株)永瀬スクリーン印刷所製),ピンライト1000シリ
ーズ(以上,十条化工(株)製)等が挙げられる。
これらのインキ組成物は,金属又は樹脂等の被印刷面の
材質に合わせて適宜選択されるもので,製造に際して
は,上記した球状の無孔質無機粉体を攪拌機あるいは三
本ロール等により市販されているインキに十分混合分散
せしめて,所望のスクリーン印刷用インキ組成物を得る
ものである。
尚,塗膜の艶消調あるいは梨地調といった装飾的効果を
より高めるため,球状の無孔質無機粉体と共に,無定形
の無孔質無機粉体を併用する事も可能である。
この無定形の無孔質無機粉体としては,球状の無孔質無
機粉体で述べられた物質と同様のものに加え,カオリ
ン,セリサイト等の天然鉱物が使用され,勿論一種もし
くは,二種以上混合して使用してもよいものである。
本発明では、無孔質無機粉体の粒子の形状を球状にした
ことと,その粒径を特定したことと、その添加量を特定
したことが特に重要であって,該無孔質無機粉体を使用
することにより, イ.塗膜表面の艶消調あるいは梨地調の度合いを均一と
なし,かつ汚れ等の付着を極力防止し, ロ.印刷インキとしての流動性に変化を与えないか,も
しくはその流動性を向上せしめる結果,印刷特性が非常
に良好になるので,作業性の点でも能率が良くなる。
といった別の新たな効果が得られるものである。
(実施例) 以下,本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
実施例1 市販の黒色のスクリーン印刷用インキ組成物(セイコー
1300,セイコーアドバンス(株)製)に,球状の無孔質
無機粉体として,アルミナビーズ(平均粒径6μm,住友
化学工業(株)製)を80重量%添加し,これを三本ロー
ルで十分に混合分散して,黒色のスクリーン印刷用イン
キ組成物を得た。
実施例2 黒色のスクリーン印刷用インキ組成物(セイコー1300,
セイコーアドバンス(株)製)に,球状の無孔質無機粉
体として,アルミナビーズ(平均粒径6μm,住友化学工
業(株)製)を80重量%添加し,さらに,無定形の無孔
質無機粉体としてアルミナ(平均粒径1μm)を10重量
%添加し,三本ロールで十分に混合分散して,黒色のス
クリーン印刷用インキ組成物を得た。
実施例3 市販の赤色スクリーン印刷用インキ組成物(SS−25−00
0,東洋インキ(株)製)に球状の無孔質無機粉体とし
て,酸化チタン(平均粒径5μm,触媒化成工業(株)
製)を60重量%添加し,三本ロールで十分に混合分散し
て,赤色のスクリーン印刷用インキ組成物を得た。
実施例4 市販の黒色のスクリーン印刷用インキ組成物(セイコー
1300,セイコーアドバンス(株)製)に,球状の無孔質
無機粉体として,シラン系カップリング剤(エポキシシ
ランSV6052,東レシリコン(株)製)1%メタノール溶
液で処理したアルミナビーズ(平均粒径6μm,住友化学
工業(株)製)を80重量%添加し,これを3本ロールで
十分に混合分散して,黒色のスクリーン印刷用インキ組
成物を得た。
実施例5 市販の赤色スクリーン印刷用インキ組成物(SS−25−00
0,東洋インキ(株)製)に,球状の無孔質無機粉体とし
て,アルミナ(平均粒径18μm,三井金属鉱業(株)製)
を,40重量%添加し,三本ロールで十分に混合分散し
て,赤色のスクリーン印刷用インキ組成物を得た。
実施例6 市販の赤色スクリーン印刷用インキ組成物(SS−25−00
0,東洋インキ(株)製)に,球状の無孔質無機粉体とし
て,ルチル型の単分散チタニア(平均粒径0.9μm,住友
金属鉱山(株)製)を,60重量%添加し,三本ロールで
十分に混合分散して,赤色のスクリーン印刷用インキ組
成物を得た。
比較例1 市販の黒色スクリーン印刷用インキ組成物(セイコー13
00,セイコーアドバンス(株)製)に,多孔質の無定形
無機粉体として,シリカ粉(サイロイド161,富士デヴィ
ソン化学(株)製)のみを15重量%添加し,十分に混合
分散して,スクリーン印刷用インキ組成物を得た。
比較例2 市販の赤色スクリーン印刷用インキ組成物(SS−25−00
0,東洋インキ(株)製)に,ナイロンボール(平均粒径
5μm,東レ(株)製)を20重量%添加し,十分に混合分
散して,赤色のスクリーン印刷用インキ組成物を得た。
(効果) 以上,実施例1〜6及び比較例1,2で得られたスクリー
ン印刷用インキ組成物を用いて,径8mm長さcmのアルミ
ニウム製筒状部材(アルマイト処理を施し,デザイン上
の効果を高めるためにこれを金色に染色し,更にこの上
にアクリル系樹脂によるクリヤーコーティングを施した
もの)に,スクリーン印刷を施し,170℃,30分間焼付処
理を行ないサンプルを得た。
そして、これらのサンプルについて、塗膜表面の観察を
したところ、実施例、比較例とも艶消調あるいは梨地調
であったが、通常の状態及び沸騰水処理(90℃以上のイ
オン交換水に25分間浸漬)後の二条件下で,夫々表面硬
度,密着性に関する試験を行なった。結果は下表のとお
りであり、実施例においては、比較例に比し、表面硬
度、密着性共に優れていることがわかる。
上述した如く,本発明のスクリーン印刷用インキ組成物
によれば,その塗膜特性として,耐摩耗性,耐水性,耐
擦傷性が著しく向上し,もって機能上及び外観上共に優
れた装飾品が得られるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクリーン印刷用インキ組成物において、
    平均粒径0.1〜50μmの球状の無孔質無機粉体を40〜80
    重量%含有し、塗膜表面が艶消調あるいは梨地調を呈す
    ることを特徴とするスクリーン印刷用インキ組成物。
JP61135781A 1986-06-11 1986-06-11 スクリ−ン印刷用インキ組成物 Expired - Lifetime JPH0781108B2 (ja)

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