JPH09208436A - 一時染毛料及びその製造法 - Google Patents

一時染毛料及びその製造法

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JPH09208436A
JPH09208436A JP29388296A JP29388296A JPH09208436A JP H09208436 A JPH09208436 A JP H09208436A JP 29388296 A JP29388296 A JP 29388296A JP 29388296 A JP29388296 A JP 29388296A JP H09208436 A JPH09208436 A JP H09208436A
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Kazuhiro Ami
一弘 網
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は自然な色調と風合いを有し、長期に
わたる保存でも顔料の分散安定性に優れた一時染毛料を
提供する。 【解決手段】 本発明は炭素数4以下のアルコール、主
にエタノール中に、人体に対する安全性の高いチタンブ
ラックをN−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチル
アンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メ
タクリル酸ブチル共重合体にて分散せしめた一時染毛料
であり、さらにチタンブラックと他の顔料、就中、弁
柄、鉄黒、黄酸化鉄などの酸化鉄系顔料と同時に分散処
理することで、それら顔料の分散安定性をも向上させ、
色相の異なる一時染毛料ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】主として頭髪を染色する染毛
料には、頭髪中で発色して着色する酸化染毛料、染料を
頭髪に吸着させて着色する酸性染毛料と、毛髪上に着色
皮膜を形成して着色する一時染毛料がある。本発明は一
時染毛料、特にカーボンブラックや黒鉛を用いない一時
染毛料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一時染毛料はカーボンブラックを
水またはエタノール中に分散し、樹脂を併用して毛髪上
に黒または茶色などの所謂暗色系の着色皮膜を形成させ
て主に白髪を隠蔽するものや、チタンホワイトとタール
系色素などの着色顔料を併用して髪の色を隠蔽し、任意
の色に着色するものなどがある。カーボンブラックが白
髪の隠蔽に主に使われるのは、色力が高く、隠蔽性に優
れ、分散が容易で、比重が軽いため長期の保存でも沈降
し難く、安価である等の長所があるからである。従来、
日本ではカーボンブラックを化粧品に使用することが許
されているが、アメリカでは、発癌性の可能性があると
して、化粧品においては一切カーボンブラックを使用す
ることが許されておらず、カーボンブラックを用いない
一時染毛料が望まれている。チタンホワイト、即ち酸化
チタンは毛髪の黒色をも隠蔽してしまうほど隠蔽力の強
い顔料であり、チタンホワイトの隠蔽力によりチタンホ
ワイト以外の顔料の発色が良好になる。しかしながら酸
化チタンは白色であり、白髪を暗色に隠蔽することは出
来ない。
【0003】これらの事実から暗色の酸化チタン、例え
ばチタンブラックを用いて、カーボンブラックを用いな
い暗色の一時染毛料をうることが考えられるが、酸化チ
タンはカーボンブラックと比べて比重が重く分散の安定
性では著しく劣っている。また、チタンブラックの着色
力は他の顔料と比べれば強いが、カーボンブラックより
は弱く、白髪上で同じ程度の着色力を得るためにはカー
ボンブラックより重量比で3〜4倍必要である。
【0004】顔料の分散のためには樹脂を使用するが、
従来の分散樹脂では、分散樹脂の量が少ない場合、毛髪
上の皮膜内の顔料粒子の結着力が弱くて擦れなどで落ち
やすく、また充分な結着力を得ようとすると多量の分散
樹脂が必要となり、毛髪上の膜が厚くてごわつき感が大
きい等という欠点もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、人体
に安全で、顔料の分散性が良く、固着性に優れ、沈降速
度が著しく遅いか、または振盪などで容易に再分散する
一時染毛料を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を鋭意研究の結果、N−メタクリロイルエチル−N,N
−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベ
タイン・メタクリル酸ブチル共重合体を用いて、チタン
ブラック、即ちチタン・酸化チタン焼結物(チタンブラ
ックの「化粧品原料基準外成分規格」(通称「粧外
基」)名)をアルコール系溶剤、主にエタノール中に分
散させることにより、沈降・凝集に対し安定した分散液
を得ることに成功し、更に弁柄等の酸化鉄系顔料と同時
に分散すると、酸化鉄系顔料の凝集・沈降をも抑制する
効果が有ることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】この一時染毛料では、N−メタクリロイル
エチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチ
ルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体を
用いてチタンブラックを分散することが必須であり、し
かもカーボンブラックや黒鉛を使わないことが特徴であ
る。チタンブラックは単独でも白髪を着色するが、弁柄
や黄酸化鉄または鉄黒と併用して赤味や黄味の黒から茶
色に調色した方がより自然な毛髪色となる。
【0008】N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメ
チルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン
・メタクリル酸ブチル共重合体はチタンブラックや他の
分散顔料の種類や必要量にも依るが、概ね染毛料全体の
0.1%以上で分散剤として効力を発揮する。これ未満
では安定な分散効果が得られないか、もしくは必要な量
の顔料が分散できない。
【0009】N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメ
チルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン
・メタクリル酸ブチル共重合体を多量に添加した場合、
耐水性、擦れ落ちに対する強度、顔料の沈降安定性など
は優れるものの、塗布液としての経時安定性がやや劣っ
てくること、塗布膜が厚くなりすぎて髪の毛がごわつく
こと、粘度が高くなって塗布性が悪くなることなどの弊
害を生じるため、概ね20%が最大添加量である。
【0010】N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメ
チルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン
・メタクリル酸ブチル共重合体が添加される量の範囲は
実用上好ましくは0.3%〜10%である。これは白髪
を目立たない程度に着色させ、自然な色相と風合いを得
たい場合のチタンブラックなどの顔料の配合量は1%〜
10%程度であり、1%程度の顔料を安定に分散させる
ための樹脂配合量が0.3%であること、また擦れ落ち
などの対策として塗布膜の耐久性を向上させるため多量
に配合した場合に、毛髪がごわつく、あるいは不自然な
光沢が出る等の弊害があり、白髪を隠蔽する上で大切な
自然な風合いを失わない添加量が10%だからである
が、さらに好ましい範囲は、2%〜8%である。この範
囲において耐水性や擦れに対する強さ、自然な風合いの
バランスがもっとも良い。
【0011】本発明の一時染毛料の主溶剤としては、炭
素数4以下のアルコールが好ましく、特にエタノールが
好ましい。しかし、人体に安全でN−メタクリロイルエ
チル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチル
カルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体を溶
解する溶剤であれば何を使用しても構わない。但し水よ
りも揮発性のよいものの方が速乾性の点で有利である。
また、水はもっとも安全な主溶剤となりうるものである
から、これよりも揮発性の悪い溶剤を使用することは安
全性を考慮すると意味がない。
【0012】着色成分としては、必須成分としてチタン
ブラックを用いるが、必要に応じて、亜鉛華、べんが
ら、酸化クロム、鉄黒、コバルトブルー、アルミナホワ
イト、酸化鉄黄、ビリジアン、硫化亜鉛、リトポン、カ
ドミウムエロー、朱、カドミウムレッド、黄鉛、モリブ
デードオレンジ、ジンククロメート、ストロンチウムク
ロメート、ホワイトカーボン、群青、鉛白、紺青、マン
ガンバイオレット、アルミニウム粉、真鍮粉等の無機顔
料、C.I.16185、C.I.45430、C.
I.16255、C.I.45410、C.I.454
40、C.I.45100、C.I.19140、C.
I.15985、C.I.42053、C.I.420
90、C.I.73015、C.I.15850、C.
I.15585、C.I.15630、C.I.451
70、C.I.15800、C.I.15880、C.
I.12120、C.I.45380、C.I.261
00、C.I.73360,C.I.17200、C.
I.12085、C.I.45370、C.I.120
75、C.I.21110、C.I.15510、C.
I.45425、C.I.45350、C.I.470
05、C.I.47000、C.I.21090、C.
I.61570、C.I.61565、C.I.590
40、C.I.42095、C.I.73000、C.
I.42052、C.I.69825、C.I.420
90、C.I.20170、C.I.60725、C.
I.45190、C.I.15865、C.I.261
05、C.I.16155、C.I.16150、C.
I.14700、C.I.12140、C.I.156
20、C.I.11725、C.I.14600、C.
I.12100、C.I.11680、C.I.189
50、C.I.10316、C.I.11380、C.
I.11390、C.I.13065、C.I.188
20、C.I.10020、C.I.42085、C.
I.61520、C.I.74160、C.I.607
30、C.I.20470等の有機顔料及び酸性染料の
レーキ顔料、魚鱗箔、各種雲母チタン、セリサイト、マ
スコバイト、アコヤ貝末、アワビ貝末、タカセ貝末等の
パール顔料を用いることが出来る。
【0013】これら着色成分は、化粧品として使用する
ので人体に対する安全性は十分に考慮されなければなら
ない。化粧品として用いることを許可されたもの、更に
言えば食品添加物として認められた物や経口毒性の低い
物から選ばれる。鉄黒、弁柄、黄酸化鉄などは安全性も
優れている上、チタンブラックと同時に分散すると沈降
及び凝集に対する安定性が増すため、もっとも好ましい
材料といえる。
【0014】本発明の一時染毛料には、必要に応じて樹
脂、界面活性剤、香料、油脂、難揮発性炭化水素類、シ
リコーンオイル、水などを添加することができる。N−
メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルアンモニウム
・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブ
チル共重合体は、顔料の分散安定性が最も良く、加えて
毛髪上での耐久性や風合いも良好な優れた樹脂である。
耐久性の中でも固着性や擦れに対する強さ、あるいは耐
水性など様々な要素があり、顔料の分散安定性は良くな
くても、それらの何れかの要素や風合いなどを向上させ
るのに十分な樹脂があり、必要に応じて使用する。界面
活性剤は一時染毛料と毛髪の濡れを良くし、塗布しやす
くする効果や、皮膜と気体及び液体(汗など)との界面
で耐水性を向上させるものなどの好ましい効果をあらわ
す。香料はエタノールやN−メタクリロイルエチル−
N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボ
キシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体あるいは顔
料の臭いをマスキングしたり、逆に使用感を向上させた
りする効果がある。
【0015】また、界面活性剤や香料等で難揮発性のも
のや、油脂および難揮発性炭化水素類あるいはシリコー
ンオイル等には、N−メタクリロイルエチル−N,N−
ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタ
イン・メタクリル酸ブチル共重合体の可塑剤としても有
用なものがあり、適度に効果を発揮すると毛髪上の皮膜
の脆性が抑制され、柔軟で風合いがよい上に毛髪との密
着性が向上して固着性の高い耐久性に優れた皮膜とな
る。水はN−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチル
アンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メ
タクリル酸ブチル共重合体にとって貧溶媒であるが、毛
髪と一時染毛料をなじませて風合いを良くする効果を有
するため、適度な添加で好ましい結果となる。この場
合、適度とは全量に対し20%以下で、3%〜12%程
度である。
【0016】本発明の一つに弁柄、鉄黒、黄酸化鉄(以
下酸化鉄系顔料と言う)とチタンブラックを同時に分散
処理するという特徴がある。一言に分散性と言っても、
顔料の沈降自体を抑えて均一なサスペンション系に保つ
性能と、顔料は沈降するものの振盪などの簡単な操作で
沈降物が再拡散する様にする性能とがある。無機顔料、
就中、チタンホワイトやチタンブラック等の酸化チタン
系顔料や酸化鉄系顔料など真比重の高い顔料の場合は沈
降を全く防止することは不可能なので、沈降速度が遅
く、沈降物が再拡散しやすい場合が「分散性が良い」と
いうことである。
【0017】N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメ
チルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン
・メタクリル酸ブチル共重合体は優秀な分散剤であり、
酸化鉄系顔料も良く分散するが、酸化鉄系顔料は凝集・
沈降しやすく、一度沈降してしまうと、再拡散しにくい
硬い堆積物(以下ハードケーキと言う)を形成しやすい
傾向にある。ところがチタンブラックと酸化鉄系顔料を
同時にN−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルア
ンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタ
クリル酸ブチル共重合体の存在下で分散処理すると、こ
のハードケーキを形成しにくくなり沈降物の再拡散性が
非常に良くなる。
【0018】これが如何なる原理に基づくのか定かでは
ないが、分散による剪断のかかったチタンブラック粒子
と酸化鉄系顔料の粒子が2次あるいは3次凝集の段階で
会合し、チタンブラックと酸化鉄系顔料の凝集物とな
り、その後安定化するのではないかと推測される。
【0019】従って、すでに分散されたチタンブラック
液と酸化鉄系顔料の分散液をあわせた場合でも、もう一
度ボールミル、ビーズミル、サンドミル、ロールミル、
ニーダー、ホモジナイザー、超音波分散機などの分散機
にかけた方が好ましい結果が得られる。
【0020】また、チタンブラックは酸化鉄系顔料の分
散安定剤として用いることもできる。即ち、酸化鉄系顔
料に少量のチタンブラックを分散させたときにも酸化鉄
系顔料のハードケーキ生成を防止する効果を現す。量的
な目安としては重量で弁柄に対しチタンブラック10%
程度で効果は十分得られる。これ以上の比率でチタンブ
ラックを添加する限り、ハードケーキの生成は認められ
ない。黄酸化鉄も同様である。鉄黒では、鉄黒自体のハ
ードケーキが弁柄や黄酸化鉄のそれに比べて柔らかいた
め、より少ない量で効果がある。
【0021】この性質は、一時染毛料を工業的に生産す
る為に有効である。例えば、色相バラツキの抑制法とし
て、チタンブラックの単独分散液と弁柄とチタンブラッ
クの混合分散液、あるいは鉄黒とチタンブラックの混合
分散液、黄酸化鉄とチタンブラックの混合分散液の4色
を作っておけば、混色後に再度分散機を用いず、羽根に
よる撹拌の様な簡単な作業でも自由に茶色系の調色が出
来る。
【0022】本発明の一時染毛料はN−メタクリロイル
エチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチ
ルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体を
エタノールなどに溶解し、しかる後にチタンブラック等
の顔料を添加して、ボールミル、ビーズミル、サンドミ
ル、ロールミル、ニーダー、ホモジナイザー、超音波分
散機などで分散処理を行って顔料分散液を作り、更に塗
布後の耐久性や風合いなど一時染毛料としての性能を考
慮して樹脂及び界面活性剤、香料、さらには顔料及びそ
の分散体などを必要に応じて添加することを基本とする
が、全ての材料を一度に混合して分散処理を行っても何
等問題はない。
【0023】
【発明の実施の形態】次に実施例によって本発明を更に
詳細に説明する。実施例及び比較例中、N−メタクリロ
イルエチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−
メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合
体は「ユカフォーマーAM75」の商品名で供給され、
30%または40%のエタノール溶液である。
【0024】
【実施例】
実施例1 Tilack D(チタンブラック;赤穂化成(株)商品名) 5.0重量部 ベンガラ 211(弁柄;大東化成(株)商品名) 1.0 〃 ユカフォーマーAM75 202 (30%エタノール溶液;三菱化学(株)商品名) 15.0 〃 KF−56 (ポリエーテル変性シリコーン;信越化学(株)商品名) 0.5 〃 エタノール 78.5 〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、染毛料1を得た。
【0025】実施例2 <液A> チタンブラック 10S(三菱マテリアル(株)商品名) 4.0重量部 ユカフォーマーAM75 201 (40%エタノール液;三菱化学(株)商品名) 10.0 〃 エタノール 50.0 〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、液Aを得た。 <液B> TODA Yellow48 (黄酸化鉄;戸田工業(株)商品名) 2.0重量部 ユカフォーマーAM75 201 5.0 〃 エタノール 23.0 〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、液Bを得た。 <液C> 水 5.0重量部 ルビスコール K15 (ポリビニルピロリドン;BASF社商品名) 1.0 〃 以上をマグネチックスターラーにて撹拌し、液Cを得た。 <液A> 64.0重量部 <液B> 30.0 〃 <液C> 6.0 〃 以上を混合して1時間超音波を照射し、染毛料2を得
た。
【0026】実施例3 チタンブラック 20M(三菱マテリアル(株)商品名) 5.0重量部 赤色202号(癸巳化成(株)製) 0.5 〃 ユカフォーマーAM75 R205S (30%エタノール液;三菱化学(株)商品名) 10.0 〃 エタノール 84.5 〃 以上をサンドミルにて1時間撹拌し、染毛料3を得た。
【0027】実施例4 鉄黒BL−100(大東化成(株)商品名) 4.5重量部 Tilack D 0.5 〃 ユカフォーマーAM75 204 (40%エタノール液;三菱化学(株)商品名) 12.5 〃 エタノール 82.5 〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、染毛料4を得た。
【0028】実施例5 <液D> Tilack D 4.5重量部 ユカフォーマーAM75 202 7.5 〃 KF−56 0.25〃 エタノール 39.25〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、液Dを得た。 <液E> Tilack D 0.5重量部 ベンガラ 211 1.0 〃 ユカフォーマーAM75 202 7.5 〃 KF−56 0.25〃 エタノール 39.25〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、液Eを得た。 <液D> 51.5重量部 <液E> 48.5 〃 以上をマグネチックスターラーで撹拌し、染毛料5を得
た。
【0029】比較例1 Tilack D 5.0重量部 ベンガラ 211 1.0 〃 PVP K−15(ポリビニルピロリドン;GAF社商品名) 4.5 〃 KF−56 0.5 〃 エタノール 89.0 〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、染毛料Aを得た。
【0030】比較例2 <液F> チタンブラック 10S 4.0重量部 ジュリマー AT−960P (エチレンアクリル樹脂;日本純薬(株)商品名) 4.0 〃 エタノール 56.0 〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、液Fを得た。 <液G> TODA Yellow48 2.0重量部 ジュリマー AT−960P 2.0 〃 エタノール 26.0 〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、液Gを得た。 <液C> 水 5.0重量部 ルビスコール K15 1.0 〃 以上をマグネチックスターラーにて撹拌し、液Cを得た。 <液F> 64.0重量部 <液G> 30.0 〃 <液C> 6.0 〃 以上を混合して1時間超音波を照射し、染毛料Bを得
た。
【0031】比較例3 ベンガラ211 3.0重量部 紺青 302(紺青;大東化成(株)商品名) 2.0 〃 赤色202号 0.5 〃 ユカフォーマーAM75 R205S 10.0 〃 エタノール 84.5 〃 以上をサンドミルにて1時間撹拌し、染毛料Cを得た。
【0032】比較例4 鉄黒BL−100 5.0重量部 ユカフォーマーAM75 204 12.5 〃 エタノール 82.5 〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、染毛料Dを得た。
【0033】比較例5 <液H> Tilack D 5.0重量部 ユカフォーマーAM75 202 7.5 〃 KF−56 0.25〃 エタノール 39.25〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、液Hを得た。 <液I> ベンガラ 211 1.0重量部 ユカフォーマーAM75 202 7.5 〃 KF−56 0.25〃 エタノール 39.25〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、液Iを得た。 <液H> 52.0重量部 <液I> 48.0 〃 以上をマグネチックスターラーで撹拌し、染毛料Eを得
た。
【0034】比較例6 赤227号アルミニウムレーキ(癸巳化成(株)製) 1.8重量部 黄5号アルミニウムレーキ(癸巳化成(株)製) 2.3 〃 紺青 302(紺青;大東化成(株)商品名) 1.4 〃 酸化チタン CR 50(石原産業(株)商品名) 0.5 〃 ユカフォーマーAM75 202 15.0 〃 KF−56 0.5 〃 エタノール 78.5 〃 以上をビーズミルにて1時間撹拌し、染毛料Fを得た。
【0035】染毛料1〜5及び染毛料A〜Fを用いて以
下の試験を行った。 試験1:再分散性試験(経時的実使用試験) 染毛料1〜5及び染毛料A〜Fを図1の塗布具に充填
し、上向きで1ケ月間静置した後、上下に約20cm、約
1Hz程度の速さで約1分間振動を与えてから該塗布具
(刷毛)にてガラス板に筆記し、初期の描線と色相・濃
度を比較し、目視にて違いを判断する。 {○}…殆ど変わり無し。 {△}…やや色相もしくは
濃度に変化有り。 {×}…極端に薄いかまたは書けない。 試験2:風合い調査 試験1終了後の染毛料1〜5及び染毛料A〜Fを用い
て、20名のモニターの毛髪に塗布し、風合いを調べ
た。 {○}…自然な色合いで、張りもあるが、しなやかで自
然な仕上がり。 {△}…不自然な色相やごわつき感などが多少感じられ
る。 {×}…色相が2色以上に分離していたり、髪の毛が棒
状になる程のごわつきがある。
【0036】試験1〜2の結果を表1にまとめて示す。
試験1の結果が悪いものは着色力が劣るために多量に塗
布されることになり、ごわつき感が強く、試験2でも悪
い結果が出ることになる。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明により、人体に安全な着色材であ
るチタンブラックの分散性が良好で、且つ他の着色顔
料、特に酸化鉄系顔料との併用でそれらの分散安定性を
向上させ、塗布後の風合いも良好な一時染毛料が提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例および比較例の染毛料を充填し
た塗布具の断面図である。
【符号の説明】
1 塗布部(刷毛) 2 口金(プラスティック製) 3 液導入部 4 外軸 5 バルブ 6 塗布液 7 塗布液収容管(内軸) 8 ノック部 9 抜け止め 10 バルブ中のバネ 11 塗布液収容管キャップ 12 弁座 13 弁棒 a 摺接面 b 摺接面 c 摺接面 d 摺接面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 知子 群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式 会社研究開発センター内 (72)発明者 網 一弘 群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式 会社研究開発センター内 (72)発明者 梅野 高 群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式 会社研究開発センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも炭素数4以下のアルコール系
    溶剤と、分散剤としてN−メタクリロイルエチル−N,
    N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシ
    ベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体と着色成分とし
    てチタンブラックを含むことを特徴とする一時染毛料。
  2. 【請求項2】 エタノールを主溶剤とし、チタンブラッ
    クと、N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルア
    ンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタ
    クリル酸ブチル共重合体を0.1〜20%含む請求項1
    記載の一時染毛料。
  3. 【請求項3】 エタノールを主溶剤とし、チタンブラッ
    クと、N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルア
    ンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタ
    クリル酸ブチル共重合体を0.3〜10%含む請求項1
    記載の一時染毛料。
  4. 【請求項4】 エタノールを主溶剤とし、チタンブラッ
    クと、N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルア
    ンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタ
    クリル酸ブチル共重合体を2〜8%含む請求項1記載の
    一時染毛料。
  5. 【請求項5】 着色成分として弁柄、鉄黒及び黄酸化鉄
    よりなる群の顔料の少なくとも1種の顔料を含む請求項
    1〜4記載の一時染毛料。
  6. 【請求項6】 エタノールに、分散剤としてN−メタク
    リロイルエチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−
    N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共
    重合体を溶解したあと、チタンブラックを添加して分散
    させた液(A)と弁柄、鉄黒及び黄酸化鉄から選んだ少
    なくとも1種とチタンブラックを上記分散剤でエタノー
    ルに分散させた液(B)とを混合撹拌する請求項5記載
    の一時染毛料の製造方法。
  7. 【請求項7】 分散液(B)において、弁柄、鉄黒及び
    黄酸化鉄から選んだ少なくとも1種の顔料とチタンブラ
    ックの混合比が顔料に対してチタンブラック10重量%
    以上である請求項6記載の一時染毛料の製造方法。
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