JPH0665026A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH0665026A
JPH0665026A JP15368293A JP15368293A JPH0665026A JP H0665026 A JPH0665026 A JP H0665026A JP 15368293 A JP15368293 A JP 15368293A JP 15368293 A JP15368293 A JP 15368293A JP H0665026 A JPH0665026 A JP H0665026A
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titanium oxide
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cosmetic
flaky titanium
mica
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JP15368293A
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Kenji Saida
健二 才田
Kunio Saegusa
邦夫 三枝
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 平均の厚み0.01〜0.1μ未満、平均の
大きさ5μ〜10μなる薄片状酸化チタンを顔料として
配合したことを特徴とする仕上げ化粧料。 【効果】 展延性、付着性に優れ、鮮明な色彩効果を有
し且つ有機物の分解の生じない化粧料を供給し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧料、さらに詳しく
は、薄片状酸化チタンを顔料として配合した仕上げ化粧
料に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料は基礎化粧料と仕上げ化粧料に大
別される。このうち仕上げ化粧料は皮膚に適当な被覆と
色彩を施す事を目的とするものであり、その具体例とし
てはファンデーション、プレスドパウダー、口紅、アイ
シャドウ等がある。
【0003】仕上げ化粧料には、適度な光沢と透明感を
持って皮膚を被覆し、展延性(のび)、付着性(つき)
を向上させ、汗や脂等の分泌物による化粧くずれを防止
するため、そして使用時の感触をよくし、製品の成型性
を上げるために種々の基剤が、そして、色彩を施すため
に着色料が用いられている。
【0004】基剤としては、タルク等の体質顔料、油脂
や炭化水素或いは界面活性剤等種々の原料が用いられて
いる。
【0005】このうち体質顔料としては、種々のものが
知られているが、これらは単独では体質顔料としては必
要な適度な光沢、展延性、付着性を満たせなかった。例
えば、天然の層状粘土鉱物としては、タルク、マイカ、
カオリン、セリサイト等が知られているが、タルク、マ
イカ、セリサイトは付着性が劣り、付着性を改良するた
めにカオリン、沈降性炭酸カルシウム等が用いられる
が、これらは展延性が全くない。従って、これらは組合
されてファウンデーション、粉白粉、固形白粉、口紅、
頬紅等に配合されている。
【0006】さらにこれらの粘土鉱物には含有される不
純物、水酸基、アルカリ金属等の為に、化粧料成分であ
る油脂類、香料等と共存した場合に、油脂類を酸敗させ
たり、香料を変質させると言った問題があり、これに対
し、粘土鉱物を脱水してから配合する方法(特開昭57
−169412号公報)、ポリアミノ酸で処理する方法
(特開昭57−145006号公報)が提案されている
が、複雑な工程を要し、それでも不純物が完全には除去
できず、この不純物(例えば酸化鉄)のため本来白色で
なければならないものが、黄褐色に着色するという欠点
がある。さらに粘土鉱物は屈折率が低い為に、汗や雨等
で濡れると黒っぽく変色するといった欠点もある。
【0007】また、薄片状顔料として、厚み0.05〜
1μm(以下μと略す)、大きさ5〜100μの硫酸バ
リウムの小板状結晶の表面に高屈折率金属酸化物の薄層
を有するフレーク状顔料も提案されているが(特開昭4
8−56833号公報)、硫酸バリウムを析出させ次に
金属酸化物を析出させる等工程が長く、こうして得られ
た金属酸化物の薄層の厚みは、0.01〜0.1μの範
囲で真珠光沢を示すため体質顔料としては光りすぎると
いった欠点がある。
【0008】さらに、本来真珠顔料として用いられる雲
母チタンを粉砕して光沢を落とし体質顔料として用いる
試みもあるが展延性が充分でないという欠点を有してい
る。
【0009】一方着色料としては、着色顔料、酸化鉄等
の無機顔料、赤色226号等のタール系色素、雲母チタ
ンのような真珠光沢〜金属光沢を呈する真珠顔料等が用
いられている。
【0010】このうち真珠顔料は真珠光沢を発現するた
めの光学的条件として、薄片の厚みが0.01〜0.1
μの範囲でなければならない。(特公昭35−1557
9号公報)また大きさは、光学的効果を得るために縁で
の光の散乱を少なくするためある程度の大きさが必要で
あり、雲母チタンの場合5〜100μとなる。
【0011】かかる真珠顔料としては、グアニン、塩基
性炭酸鉛、オキシ塩化ビスマス等の結晶、マイカ上に酸
化チタンの被覆を施した雲母チタン等がある。これらは
輝きのある独特な効果をもった口紅、アイシャドウ、ネ
イルエナメル等に用いられている。グアニンは特別の種
類の魚体より採取するために高価かつ供給量が限られて
いるといった難点があり、塩基性炭酸鉛、オキシ塩化ビ
スマス等の結晶は鉛やビスマスの毒性故に化粧料用途と
しては好ましくなく、雲母チタンは原料マイカの持つ不
純物のため化学的に不安定となり着色するといった問題
があり、付着性もいまだ充分ではない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、薄片状
酸化チタンの厚みと大きさを変化させることにより、上
記問題(高価、安全性、化学的安定性等)がなく、真珠
顔料として用いることができ、そしてかかる薄片状酸化
チタンを顔料として用いた仕上げ化粧料は従来の化粧料
では得られない優れた使用時の感触と経時安定性が得ら
れることを見出し本発明に至った。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、平均の厚
み0.01〜0.1μ未満、平均の大きさ5μ〜100
μなる薄片状酸化チタンを顔料として配合したことを特
徴とする仕上げ化粧料を提供するにある。
【0014】以下本発明を詳述する。薄片は一般に分布
を持つため、大きさは平均の大きさ、即ち100個の薄
片についての(薄片の最長さしわたし径+最短さしわた
し径)/2の値の平均値で規定し、厚みも平均の厚み、
即ち100個の薄片についての平均値で規定する。
【0015】本発明に於いて、真珠顔料として用いる薄
片状酸化チタンは、平均の厚み0.01〜0.1μ未
満、平均の大きさ5μ〜100μであり、高い反射率、
即ち高光沢を呈し、付着性が良好でかつ雲母のように不
純物を含まず純白で濁りがなく化学的に安定である。
(以下かかる薄片状酸化チタンを高光沢薄片状酸化チタ
ンと称する。)
【0016】かかる薄片状酸化チタンを配合した化粧料
は展延性、付着性に優れ、鮮明な色彩効果が得られ、同
時に配合される有機物の分解が起こらないものである。
【0017】平均の厚みが0.01μより小さいと機械
的強度が乏しく、0.1μ以上であると反射率が充分で
はない。平均の大きさが、5μより小さいと光沢が落
ち、100μより大きいと付着性等の化粧効果が低下す
る。
【0018】本発明に用いられる薄片状酸化チタンは、
種々の方法で製造できる。たとえばチタンアルコキシド
の有機溶媒溶液を平滑面に塗布後、水蒸気の作用により
できた膜をひび割れさせ、薄片を得る方法(米国特許第
2941895号)、四塩化チタン溶液をゼラチン膜に
塗布後ゼラチン膜を溶解する方法(特公昭30−473
号公報)、真空蒸着を用いる方法(特公昭39−252
80号公報)、チタン酸カリウム繊維を酸、次いで熱で
処理する方法(特開昭58−88121号公報)等によ
り所望の厚みの薄片状酸化チタンが得られる。
【0019】そして、特定の大きさの薄片状酸化チタン
を調製する方法としては、前記の方法によって得られた
薄片状酸化チタンを乾式ボールミル、湿式ボールミル、
振動ミル、ロールミル、ゼットミル等による粉砕及び/
またはジャイロシフターやハンマースクリーンのような
振動ふるい、スパイラル分級器や水力分級器のような湿
式分級法、動式または遠心式の風力分級器のような乾式
分級法、あるいは浮遊選鉱法等のような分級工程の1つ
又は2つ以上を組み合わせる方法等の周知の方法が挙げ
られる(粉体工学ハンドブック(井伊谷鋼一編集 朝倉
書店発行)。
【0020】こうして得られた薄片状酸化チタンの仕上
げ化粧料への配合割合は、従来の真珠顔料の配合割合と
同様である。勿論、従来の体質顔料、真珠顔料と併用し
てもよく、さらに低光沢薄片状酸化チタンを併用しても
よい。
【0021】真珠顔料として用いる場合、即ち高光沢薄
片状酸化チタンは、例えば、ネイルエナメルで0.1重
量%〜1重量%、口紅で0.1重量%〜10重量%、ア
イシャドウで2重量%〜80重量%である。一般に配合
割合が、これより少ないと本発明の効果は顕著ではな
く、またこれより多いと油脂、着色料等の割合が少なく
なりすぎて使用時の感触、色彩効果の低下がおこる。
【0022】これらの薄片状酸化チタンを化粧料に配合
する方法としては、公知の混合方法、即ちヘンシェルミ
キサー、リボンミキサー、V型ブレンダー等を用いるこ
とができる。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、薄片状酸
化チタンは高光沢を呈し、付着性が良好でかつ雲母のよ
うに不純物を含まず純白で濁りがなく化学的に安定であ
るため、かかる薄片状酸化チタンを配合した化粧料は展
延性、付着性に優れ、鮮明な色彩効果が得られ、同時に
配合される有機物の分解が起こらない等の優れた利点を
有する。
【0024】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説
明する。尚、光の反射率値(大きい程金属光沢に近いこ
とを示す。)は次の方法により測定した。
【0025】反射率の測定 ニトロセルロースラッカーに顔料物質を10重量%にな
るよう配合して下記の試験用液を得た。 顔料物質 10重量部 ニトロセルロースRS1/4 16重量部 イソプロピルアルコール 7重量部 酢酸イソアミル 35重量部 酢酸n−ブチル 29重量部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量部 これを充分に分散混合後、定盤上に固定した。白黒隠蔽
力チャート紙上にドクターブレードにて75μの厚みに
展開し固化させてフィルムを形成した。このチャート紙
の黒色部分上のフィルムをJIS−Z8741の鏡面光
沢度測定法に従い、入射角20度、反射角20度にて測
定し、表面光沢度を測定した。この表面光沢度をもって
反射率とした。(従来の真珠顔料は種々のグレードがあ
るが低い方で40%、高い方で60%である。)本発明
の薄片状酸化チタンの反射率を表1に、従来の顔料物質
の反射率を表2に示す。(尚、粒子の大きさ及び厚みは
走査型電子顕微鏡により測定した。)
【0026】実施例1、比較例1 表1サンプルNo.1の高光沢薄片状酸化チタンを用い
てパウダーアイシャドウを調製した。また、比較のため
雲母チタン(MP1005)を配合したパウダーアイシ
ャドウも調製した。そして、伸び、つき、色感に関して
女性20名により官能試験を行い、最高点を5点とする
5段階法にて評価した結果の平均点で評価した。結果を
表3に示す。高光沢薄片状酸化チタンを用いたものは、
従来の雲母チタンを配合したものに較べ、伸びは同等で
あるが、つき、色感に於いて優れるていることがわか
る。
【0027】実施例2、比較例2 表1サンプルNo.1の高光沢薄片状酸化チタンを用い
てネイルエナメルを調製した。また、比較のため雲母チ
タン(MP1005)を配合したネイルエナメルも調製
した。結果を表4に示す。高光沢薄片状酸化チタンを用
いたものは、従来の雲母チタンを配合したものに較べ、
つき、色感に優れていることがわかる。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均の厚み0.01〜0.1μ未満、平均
    の大きさ5μ〜100μなる薄片状酸化チタンを顔料と
    して配合したことを特徴とする仕上げ化粧料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10212211A (ja) * 1997-01-29 1998-08-11 Natl Inst For Res In Inorg Mater 化粧料
JP2006312615A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Nippon Kenko Kagaku Kenkyu Center:Kk 防臭フィルム製剤
JP2008162971A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Fancl Corp 板状チタン酸塩からなる光輝性顔料及びそれを含有する化粧料

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4856833A (ja) * 1971-11-12 1973-08-09

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