JP2008063251A - 一時染毛料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安全性のより高い黒酸化チタンを含有しつつ、色むらや色落ちが十分少ない染毛を可能とするととともに、二次汚着が十分少なく、使用性及び使用感触をバランスよく達成できる一時染毛料を提供すること。
【解決手段】 課題を解決する一時染毛料は、エタノールを35〜80質量%と、黒酸化チタンと、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマーと、ヒドロキシプロピルセルロースと、グリセリンと、を含有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、一時染毛料に関する。
着色剤を毛髪の表面に付着させて一時的に毛髪を着色する一時染毛料は、その手軽さから多くの消費者に受け入れられ、利用されている。着色剤としては、目的とする色相に応じて種々の顔料が用いられるが、白髪を隠蔽する場合などには、色力及び隠蔽性に優れ、分散が容易なことからカーボンブラックが主に利用されてきた。
しかし、近年では、カーボンブラックの人体に対する安全性の問題が懸念されていることから、カーボンブラックに代わる黒色顔料として安全性のより高い黒酸化チタンが注目されている。ところが、黒酸化チタンはカーボンブラックに比べて比重が大きく、良好に分散させることが困難であるため、一時染毛料に含有させると色むらが生じるなど色相が安定しないという問題を有している。
上記の問題に対しては、黒酸化チタンの分散性を向上させる技術がこれまでにも検討されており、例えば、下記特許文献1には、アルコール系の溶剤と、チタンブラック(黒酸化チタンの商品名)の分散剤としてN−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体とを含有させた一時染毛料が開示されている。
特許第3693437号明細書
しかしながら、上記特許文献1に記載の一時染毛料は、黒酸化チタンの分散性には優れるものの、着色剤の固着力不足により色落ちしやすく、また湿気や汗などにより毛髪上の着色剤が手や衣服を汚すなどの二次汚着が生じやすいという問題を有していた。また、かかる一時染毛料は、染毛後の毛髪のきしみ感が強く、使用感触の点においても未だ十分なものではなかった。
ところで、一時染毛料は様々な使用形態で用いられるが、生え際などの気になる部分を一時的に染毛する場合には、ブラシ、クシ或いはスポンジなどを用いて染毛料を塗布するタイプが好適である。このようなタイプの染毛料では、毛髪上でののびがよく、目的部位に容易に塗布できる良好な塗布性、及び、塗布後はすみやかに乾燥して手などに着色剤が移らない速乾性を同時に備える使用性のよさが求められる。そして、このような使用性に対する消費者の要求水準は、最近、益々高くなっている。また、一時染毛料の使用感触に対しても、きしみ感に限らず、違和感の少ないことが求められている。そのため、使用性と使用感触とを好適に両立させながら、上述の色落ちや二次汚着を改善する必要がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、安全性のより高い黒酸化チタンを含有しつつ、色むらや色落ちが十分少ない染毛を可能とするととともに、二次汚着が十分少なく、使用性及び使用感触をバランスよく達成できる一時染毛料を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の一時染毛料は、エタノールを35〜80質量%と、黒酸化チタンと、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマーと、ヒドロキシプロピルセルロースと、グリセリンとを含有することを特徴とする。
本発明の一時染毛料によれば、上記構成とすることにより、黒酸化チタンを含有する場合であっても色むらや色落ちが十分少ない染毛を行うことができ、染毛後においては、二次汚着を十分少なくできるとともに、きしみ感・ごわつき感が十分少ない良好な使用感触を得ることができる。また、本発明の一時染毛料によれば、毛髪上でののび、塗布性及び速乾性をバランスよく達成できることから、目的部位に対してより短時間でより容易且つより確実に染毛を行うことができる。
また、本発明の一時染毛料は、塗布用具としてブラシなどを用いた場合であっても液の飛散を十分少なくできることから、特に、マスカラタイプの一時染毛料として好適である。
本発明の一時染毛料においては、速乾性及びきしみ感の少なさの双方をより高水準で達成する観点から、エタノールの含有量が40〜75質量%であることが好ましい。
また、本発明の一時染毛料においては、本発明の効果をより確実に得る観点から、ヒドロキシプロピルセルロースの含有量が0.01〜5.0質量%であり、且つ、グリセリンの含有量が2〜30質量%であることが好ましい。更に、ヒドロキシプロピルセルロースの含有量は0.05〜3.0質量%であることがより好ましい。また、グリセリンの含有量は5〜20質量%であることがより好ましい
また、本発明の一時染毛料は、粘度が50〜30000mPa・sであることが好ましい。かかる粘度範囲にある本発明の一時染毛料によれば、特に、ブラシ、クシ或いはスポンジなどを用いて染毛料を毛髪の目的部位に塗布する場合に、上述した本願の効果をより有効に得ることができる。
本発明によれば、安全性のより高い黒酸化チタンを含有しつつ、色むらや色落ちが十分少ない染毛を可能とするととともに、二次汚着が十分少なく、使用性及び使用感触をバランスよく達成できる一時染毛料を提供することができる。
以下、本発明の一時染毛料について詳細に説明する。
本発明で用いる黒酸化チタンとしては、例えば、酸化チタンをアンモニアガス中約800℃で加熱還元したもので、酸化チタンと窒化チタンの固溶体の混合物からなるものが挙げられる。このような黒酸化チタンとしては、市販品を用いることができ、例えば、チタンブラック12S、チタンブラック13M(以上、三菱マテリアル(株)社製、商品名)、Tilack D(赤穂化成(株)社製、商品名)などが挙げられる。
本発明の一時染毛料に含まれる上記黒酸化チタンの含有量は、一時染毛料全量基準で0.5〜10質量%とすることが好ましく、1〜6質量%とすることがより好ましい。
本発明に用いられる(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー(以下、単に「共重合体」と略称する)は、メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタインとメタクリル酸アルキルエステルとを共重合させて得られる。このような共重合体としては、市販品を用いることができ、例えば、ユカフォーマーシリーズのR205、R205S、510、SM、301、AMPHOSET、104D及び202(以上、三菱化学社製、商品名)などが挙げられる。
本発明においては、上記共重合体のアルキル基が炭素数1〜18の脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
また、共重合体の重量平均分子量は、10000〜200000であることが好ましく、50000〜150000であることがより好ましい。なお、本明細書でいう重量平均分子量とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定され、標準ポリスチレンの検量線を使用して換算されたものである。
本発明の一時染毛料に含まれる上記共重合体の含有量は、一時染毛料全量基準で3〜15質量%とすることが好ましい。なお、上記共重合体が樹脂溶液の形態で一時染毛料に配合される場合、溶液中の固形分(共重合体)が一時染毛料全量基準で上記濃度範囲内となることが好ましい。
本発明に用いられるヒドロキシプロピルセルロースは、例えば、HPC−M(日本曹達(株)社製、商品名)及びクルーセルG(アクアロン社製、商品名)などの市販されているものを使用できる。
本発明の一時染毛料に含まれる上記ヒドロキシプロピルセルロースの含有量は、一時染毛料の使用性及び固着力をバランスよく向上させる観点から、一時染毛料全量基準で0.01〜5.00質量%であることが好ましく、0.05〜3.00質量%であることがより好ましい。
本発明で用いるグリセリンとしては、市販のものを使用できる。また、その含有量は、一時染毛料のごわつき感の少なさ、二次汚着の防止性及び速乾性のすべてを更に高水準で満足させる観点から、一時染毛料全量基準で2〜30質量%であることが好ましく、5〜20質量%であることがより好ましい。
本発明で用いるエタノールとしては、特に限定されず、市販のものを使用できる。ただし、本発明においては、一時染毛料に含まれるエタノールの総含有量が、一時染毛料全量基準で35〜80質量%となることが必要である。エタノールの総含有量が35質量%未満であると、速乾性が十分に得られず、一方、総含有量が80質量%を超えると、きしみ感が強くなりすぎて使用感触が不十分となる。また、本発明の一時染毛料においては、速乾性及びきしみ感の少なさの双方を更に高水準で満足させる観点から、エタノールの含有量が40〜75質量%であることが好ましい。
本発明の一時染毛料には、必要に応じて、さらに黒酸化チタン以外の顔料、炭化水素類、ロウ類、油脂、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、両性ポリマー、非イオン性ポリマー、高級アルコール類、高級脂肪酸類、有機溶剤又は浸透促進剤、エステル類、エーテル類、シリコーン類、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、防腐剤、キレート剤、安定化剤、酸化防止剤、pH調整剤、蛋白加水分解物類、アミノ酸類、各種植物抽出物、生薬抽出物、香料、紫外線吸収剤を含有させることができる。
黒酸化チタン以外の顔料としては、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、青色1号、青色2号、青色202号、青色205号、だいだい色205号、だいだい色207号、かっ色201号など水溶性染料のバリウム、カルシウム、ジルコニウムもしくはアルミニウムレ−キ顔料、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色215号、赤色218号、赤色219号、赤色220号、赤色221号、赤色223号、赤色225号、赤色226号、赤色228号、黄色201号、黄色204号、黄色205号、緑色202号、青色201号、青色204号、青色404号、だいだい色201号、だいだい色203号、だいだい色204号、だいだい色206号、だいだい色401号、だいだい色402号、だいだい色403号、紫色201号などの有機顔料、および黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、グンジョウ、コンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カルミン、シコニンなどの無機顔料が挙げられる。
上記黒酸化チタン以外の顔料は、所望する色調に応じて適宜選択し、適量を一時染毛料に配合することができる。
また、本発明の一時染毛料は、粘度が50〜30000mPa・sであることが好ましい。なお、上記の一時染毛料の粘度は、測定適応範囲に応じたローターを用いたB型粘度計により、所定の回転速度、温度25±1℃で測定したときの値(mPa・s)をいう。具体的には、粘度が100mPa・s以下ではローターNo.2を用い、回転速度60rmp、100〜2000mPa・sの範囲ではローターNo.2を用い、回転速度12rmp、2000〜8000mPa・sの範囲ではローターNo.3を用い、回転速度12rmp、8000〜40000mPa・sの範囲ではローターNo.4を用い、回転速度12rmpの条件で一時染毛料の粘度が測定される。
本発明の一時染毛料においては、ヒドロキシプロピルセルロースの含有量を調節することにより粘度を調整し、本願の効果を得ることが可能である。
本発明の一時染毛料の形態は、特に制限されないが、目的とする部位に容易に塗布できる等の点でジェル状とするのが好ましい。ジェル状とすることにより、ブラシ、クシ或いはスポンジなどを用いて生え際などの気になる部分を一時的に染毛することが容易となる。
本発明の一時染毛料は、上記した成分を配合して常法にしたがって調製することができる。例えば、精製水、エタノール及びヒドロキシプロピルセルロースを混合し、この混合液に、黒酸化チタン、グリセリン、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、及び、必要に応じて黒酸化チタン以外の顔料などのその他成分を混合したものを加えて撹拌することにより一時染毛料を得ることができる。
上記の混合・撹拌は、通常の撹拌機を用いることができるが、必要に応じて、ホモジナイザー、ボールミル、サンドミル、ロールミル、ディスパーミル等により粉砕混合してもよい。また、混合・撹拌は、通常室温で実施できるが、必要に応じて加熱や冷却を行ってもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜13及び比較例1〜8)
表1〜3に示す組成のジェル状の一時染毛料を下記製法により調製し、使用性(液飛び、塗布のしやすさ、のび、速乾性)、使用感触(ごわつき感、きしみ感)、色むら、固着力、及び、二次汚着性の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定した。さらに調製した一時染毛料の粘度を測定した。これらの結果を表1〜3に示す。なお、表中の各成分の単位は特にことわりがない限り質量%である。
Figure 2008063251

Figure 2008063251

Figure 2008063251

(製法)
先ず、精製水(1)、無水エタノール(2)及び成分(3)を混合した。次に、この混合液に、チタンブラック12S(4)、チタンブラック12S以外の顔料(5)、成分(6)及びユカフォーマー202(7)を混合したものを加えて撹拌することにより、ジェル状の一時染毛料を得た。なお、上記の混合、撹拌は、室温で行った。
表1〜3に示される、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシセルロース、チタンブラック12S、黄色401号、赤色202号SG及びユカフォーマー202は、下記に示すものを使用した。
ヒドロキシプロピルセルロース:日本曹達(株)社製、商品名「HPC−M」
カルボキシビニルポリマー:住友精化社製、商品名「アクペックHV−505E」
ヒドロキシエチルセルロース:ハーキュリーズ社製、商品名「ナトロゾール250HR」
黄色401号:癸巳化成(株)社製
赤色202号SG:癸巳化成(株)社製
チタンブラック12S:三菱マテリアル(株)社製
ユカフォーマー202:(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、三菱化学(株)社製
(評価方法)
[液飛び]
塗布部がマスカラ用ブラシからなるプラスチック製マスカラ容器に、一時染毛料を入れ、マスカラ用ブラシを引き出した際の一時染毛料の飛び散り度合いを下記基準に基づいて目視により評価した。
◎:染毛料が全く飛び散らない。
○:染毛料が殆ど飛び散らない。
△:染毛料がやや飛び散る。
×:染毛料の飛び散る量が多い。
[塗布のしやすさ(塗布性)]
被験者(20名)に、マスカラ用ブラシを用いて毛髪の目的部位に染毛を実施してもらい、その際の髪へのなじみ具合や目的部位以外への汚着の少なさの観点から目的部位を染毛することが容易であるか否かを回答してもらった。そして、下記基準に基づいて塗布のしやすさを評価した。
◎:17名以上が、「簡単に目的部位を染毛することができた」と回答。
○:12名以上17名未満が、「簡単に目的部位を染毛することができた」と回答。
△:8名以上12名未満が、「簡単に目的部位を染毛することができた」と回答。
×:8名未満が、「簡単に目的部位を染毛することができた」と回答。
[のび]
ヤギ毛束(長さ10cm、重量1g)に、一時染毛料をマスカラ用ブラシにて1回塗布した際の、染毛料ののびを下記基準に基づいて目視により評価した。
◎:染毛料ののびが大変よい。
○:染毛料ののびがよい。
△:染毛料ののびがやや悪い。
×:染毛料ののびが悪い。
[色むら]
ヤギ毛束(長さ10cm、重量1g)に、一時染毛料をマスカラ用ブラシにて1回塗布した際の、毛束の色相を下記基準に基づいて目視により評価した。
◎:色むらが全くない。
○:色むらが殆どない。
△:色むらがややある。
×:色むらがある。
[ごわつき]
ヤギ毛束(長さ10cm、重量1g)に、一時染毛料0.5gをマスカラ用ブラシにて塗布し、室温(25℃±1℃)で30分放置して乾燥させた。乾燥後の毛束のごわつきについて、手で触れた感触により下記基準に基づいて評価した。
◎:ごわつきがない。
○:ごわつきが殆どない。
△:ごわつきがややある。
×:ごわつきがある。
[きしみ]
ヤギ毛束(長さ10cm、重量1g)に、一時染毛料0.5gをマスカラ用ブラシにて塗布し、室温(25℃±1℃)で30分放置して乾燥させた。乾燥後の毛束のきしみについて、手で触れた感触により下記基準に基づいて評価した。
◎:きしみがない。
○:きしみが殆どない。
△:きしみがややある。
×:きしみがある。
[固着力]
ヤギ毛束(長さ10cm、重量1g)に、一時染毛料0.5gをマスカラ用ブラシにて塗布し、室温(25℃±1℃)で30分放置して乾燥させた。次に、乾燥後の毛束に木綿の布を擦り付け、毛束の染色の色落ち度合いを目視により確認し、下記基準に基づいて染毛料の固着力を評価した。
◎:毛束の染色が全く落ちていない。
○:毛束の染色が殆ど落ちていない。
△:毛束の染色がやや落ちている。
×:毛束の染色が殆ど落ちている。
[二次汚着性]
ヤギ毛束(長さ10cm、重量1g)に、一時染毛料0.5gをマスカラ用ブラシにて塗布し、室温(25℃±1℃)で30分放置して乾燥させた。次に、乾燥後の毛束に木綿の布を擦り付け、布に付着した顔料の転着度合いを目視により確認し、下記基準に基づいて染毛料の二次汚着性を評価した。
◎:布への顔料の転着が全く見られない。
○:布への顔料の転着が殆ど見られない。
△:布への顔料の転着がやや見られる。
×:布への顔料の転着が多く見られる。
[速乾性]
ヤギ毛束(長さ10cm、重量1g)に、一時染毛料0.5gをマスカラ用ブラシにて塗布し、室温(25±1℃)、湿度50±1%の条件下に放置した。毛束を手で触っても顔料が手に付かなくなるまでの時間を乾燥時間として測定し、下記基準に基づいて染毛料の速乾性を評価した。
◎:乾燥時間が1分以内である。
○:乾燥時間が1分を超え3分以内である。
△:乾燥時間が3分を超え10分以内である。
×:乾燥時間が10分を超える。
(粘度の測定)
B型粘度計((株)TOKIMEC社製、VISCOMETER BM型)を用い、温度25±1℃で一時染毛料の粘度を測定した。なお、粘度が100mPa・s以下ではローターNo.2を用い、回転速度60rmp、100〜2000mPa・sの範囲ではローターNo.2を用い、回転速度12rmp、2000〜8000mPa・sの範囲ではローターNo.3を用い、回転速度12rmp、8000〜40000mPa・sの範囲ではローターNo.4を用い、回転速度12rmpの条件で一時染毛料の粘度を測定した。得られた値を表1〜3に示す。なお、表中に示される数字の単位はmPa・sである。
表1〜3に示すように、エタノールと、黒酸化チタンと、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマーと、ヒドロキシプロピルセルロースと、グリセリンとを含有し、エタノールの含有量が35〜80質量%の範囲内にある実施例1〜13の一時染毛料によれば、使用性及び使用感触において大きな不具合を生じることなく、それらをバランスよく達成するとともに、色むらが十分少なく、固着力及び二次汚着性に優れた染毛ができることが確認された。
一方、ヒドロキシプロピルセルロースを含まない比較例1の一時染毛料は、液飛びや固着力不足による色落ちの問題が生じ、また、ヒドロキシプロピルセルロースの代わりにカルボキシビニルポリマーを用いた比較例2の一時染毛料やヒドロキシエチルセルロースを用いた比較例3の一時染毛料はのびや塗布性が不十分であり使用性が劣っていた。
また、グリセリンを含まない比較例4の一時染毛料は、ごわつき感があり使用感触が劣っていた。更に、グリセリンの代わりにジプロピレングリコールを含む比較例5の一時染毛料では、二次汚着が多く見られ、グリセリンの代わりに1,3−ブチレングリコールを含む比較例6の一時染毛料では、色むらが生じたりするなどの不具合があった。
また、エタノールの含有量が35〜80質量%の範囲内にない比較例7及び8の一時染毛料は、速乾性又はきしみ感のいずれかが不十分となり、使用性と使用感触とを両立することができなかった。
以下、さらに本発明の一時染毛料の実施例を示す。
(実施例14)チューブタイプ一時染毛料
(成分) (質量%)
1. 精製水 残量
2. 無水エタノール 46.5
3. ヒドロキシプロピルセルロース 4.0
4. チタンブラック12S 5.0
5. 黄色401号 4.0
6. 青色404号 0.5
7. 赤色202号SG 2.0
8. 濃グリセリン 8.0
9. ユカフォーマー202 20.0
(製法)
成分3を成分1及び成分2に溶解し、そこへ成分4〜9の混合分散液を添加することにより、実施例14のチューブタイプ一時染毛料を得た。
得られたチューブタイプ一時染毛料について、上記の評価を行ったところ、色むら、色落ち、二次汚着が十分少なく、使用性及び使用感触が十分に優れていることが確認された。

Claims (4)

  1. エタノールを35〜80質量%と、黒酸化チタンと、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマーと、ヒドロキシプロピルセルロースと、グリセリンと、を含有する、一時染毛料。
  2. 前記エタノールの含有量が40〜75質量%である、請求項1に記載の一時染毛料。
  3. 前記ヒドロキシプロピルセルロースの含有量が0.01〜5.0質量%であり、且つ、前記グリセリンの含有量が2〜30質量%である、請求項1又は2に記載の一時染毛料。
  4. 粘度が50〜30000mPa・sである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の一時染毛料。

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