JPH0781052A - シート部材搬送装置および該装置を用いた情報処理装置 - Google Patents

シート部材搬送装置および該装置を用いた情報処理装置

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JPH0781052A
JPH0781052A JP6150765A JP15076594A JPH0781052A JP H0781052 A JPH0781052 A JP H0781052A JP 6150765 A JP6150765 A JP 6150765A JP 15076594 A JP15076594 A JP 15076594A JP H0781052 A JPH0781052 A JP H0781052A
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  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
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  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート部材とヘッド部材との間隔を好適な距
離としてシート部材を搬送するシート部材搬送装置およ
び該装置を用いた情報処理装置を提供することを目的と
する。 【構成】 本発明装置は、シート部材Pへの情報の記録
またはシート部材Pからの情報の読取りを行う情報処理
部5を有し、情報処理部5に配されたプラテン19と、
情報処理部5にプラテン19に対向して配されてシート
部材Pとの間で情報の記録または読取りを行うヘッド部
材5aと、シート部材Pを情報処理領域を通過させて搬
送する搬送機構17,18と、シート部材Pの搬送路の
プラテン19の位置する側からヘッド部材5aの位置す
る側へ向けて可変の移動量を有する往復移動を行うこと
で搬送路を変位させる搬送路変位機構20を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報処理装置に関するも
のであって、特にシート部材とヘッド部材との間隔を好
適な距離としたうえで前記シート部材を搬送するシート
部材搬送装置および該装置を用いた情報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年パソコンの小型化が進み、持ち運び
や収納に便利なノート型パソコンが広く普及している。
これに伴ない、接続される記録装置にも小型化の要求が
高まっている。
【0003】小型記録装置においては、限られたスペー
スに各部品を配置していくことになるので、重要度の低
い部品は極力省かれて、必要最低限の部品だけが残るこ
とになる。例えば、紙搬送の機構としては、数本のロー
ラと数個のギア類および紙ガイドによって簡略な形で構
成され、印字部以外の紙の大部分は装置外に出ている状
態で作動する。また、このような装置においては一度に
大量の印字を行う場合は少ないので、給紙トレーや排紙
トレーといったものは削除されたりあるいはスペース上
の関係で不十分な大きさのものしか備えられていない。
【0004】従来より、例えば、図1に示す構成の記録
装置が知られている。図1において符号1は記録装置の
枠体である。この枠体1は、第1のハウジング2と第2
のハウジング3とに概略2分割されている。これら両ハ
ウジング2および3は、ヒンジ4により回動自在に連結
されている。図1においては、第1のハウジング2は、
第2のハウジング3に対して90度起き上がった、いわ
ゆる使用状態となっている。第1のハウジング2の内部
には記録手段としてのインクジェットカートリッジ(I
JC)5およびこのカートリッジ5に向けて記録紙を搬
送するための搬送ローラ9が配設されている。
【0005】IJC5は、インクジェット記録ヘッド5
aとこのヘッド5aに必要なインクを供給するためのイ
ンクタンク5bとから概略構成されている。IJC5
は、一対の互いに平行なレール7に摺動自在に取り付け
られたキャリッジ8に搭載されている。レール7の配設
方向は、後述の紙の搬送経路に直交する方向である。こ
のようなIJC5の近傍には、紙の搬送経路の主経路を
構成する搬送ローラ9が配置されている。この搬送ロー
ラ9の周面の近傍には、IJC5に近い側に第1のピン
チローラ10が、またIJC5から離れ第2のハウジン
グ3に近い側に第2のピンチローラ11がそれぞれ配置
されている。これら両ピンチローラ10および11の間
には、搬送ローラ9の周面に沿って搬送ガイド12が搬
送ローラ9の周面から所定のクリアランスをもって配設
されている。
【0006】第1のハウジング2の内部には、第2のハ
ウジング3に近い側に搬送ローラ9よりも小径の給紙ロ
ーラ13が配置されている。この給紙ローラ13は、図
1に示すように2つのハウジングが折り曲げられた関係
上、第2のハウジング3の上面に設けられた分離パッド
14に接している。この分離パッド14は、ヒンジ4の
近傍に設けられ、コイルバネや板バネ等の付勢部材15
により給紙ローラ13に押し付けられる方向に付勢され
ている。給紙ローラ13と分離パッド14とは、摩擦分
離による自動給紙装置を構成する。
【0007】第2のハウジング3の上面は、記録に供さ
れる記録媒体としての紙の給紙トレイ16を構成してい
る。記録時には、給紙トレイ16の紙は給紙ローラ13
の回転により第2のピンチローラ11に送られ、さらに
搬送ローラ9上を搬送ガイド12に沿って第1のピンチ
ローラ10まで送られる。
【0008】ここで、第1のピンチローラ10と搬送ロ
ーラ9との間を通過する紙は、これら2つのローラ9と
10との接線と、IJC5のインクジェット記録ヘッド
5aの近傍を経て、一対の互いに接する排紙ローラ17
と18との接線とを結んで規定される仮想の紙搬送面c
を通過するように設定されている。このため、紙搬送面
cを境にして、インクジェット記録ヘッド5aと反対側
の位置に、紙搬送面維持手段としてのプラテン19が設
けられている。このプラテン19により、搬送経路上の
紙は、インクジェット記録ヘッド5aと所定のクリアラ
ンスをとることができるようになっている。
【0009】しかしながら、搬送経路上の紙の後端部
が、図1に示すように第1のピンチローラ10および搬
送ローラ9から離れると、排紙ローラ17および18の
みにより紙が支持されることになることから、紙の前半
部は第2のハウジング3の上面の給紙トレイ16上に降
下すると共に、紙の後端部はインクジェット記録ヘッド
5a側に跳ね上がってしまう。このため、紙とインクジ
ェット記録ヘッド5aとの所定のクリアランス(例えば
1mm前後)を維持することができなくなり、このまま
記録を続行すると、紙とヘッド5aとの接触などにより
著しいインク汚れの発生や、ヘッド5aの印字面の破損
などのおそれがあった。
【0010】この不都合を未然に防止する方法として
は、紙の後端部が第1のピンチローラ10と搬送ローラ
11との間から離れる直前に記録を停止し、そのまま紙
を送り出すように制御する方法があるが、この場合、紙
の後端の余白が大きくなり、新たな不都合を生じてしま
う。
【0011】また、他に、紙の後端部が第1のピンチロ
ーラ10と搬送ローラ9との間に挟持された状態であっ
ても、紙の前半部の傾斜などによってプラテン19上で
紙のたるみが発生する場合もあった。
【0012】また、特開昭63−165247号公報に
は、シート部材の搬送方向に関してプラテンの上流側お
よび下流側の少なくとも一方に、ヘッド部材(記録ヘッ
ドまたは読取ヘッド)の側に曲率中心を有する曲面のガ
イド板を設けて、搬送中のシート部材をプラテンに密着
させた状態に保つ搬送装置が記載されている。
【0013】しかしながら、プラテンの前後の少なくと
も一方にガイド板を設けて一定の曲率を有するシート部
材搬送経路を形成するので、装置全体の小型化を図りに
くいという問題点があった。
【0014】また、米国特許第4,843,338号公
報には、印刷媒体がプリント領域に入る直前に、駆動ロ
ーラ18の最上面をプリントヘッドの吐出口面より上方
へ位置させて、前記印刷媒体がプリントヘッドから遠ざ
かるように逆反する構成が記載されている。
【0015】しかしながら、このような構成によると前
記駆動ローラの最上面をプリントヘッドの吐出口面より
上方へ位置させなければならないために、記録装置が大
型化してしまい、さらに、前述の逆ぞりの曲率半径の大
きさが一定のために、剛性の高い記録媒体を搬送する場
合には、プリント領域で記録媒体が所望の逆ぞりを形成
することができないという問題があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シー
ト部材と、該シート部材への情報の記録あるいは該シー
ト部材からの情報の読取りを実行するヘッド部材と、の
間の距離を、所定の距離とすることができる情報処理装
置を提供することにある。
【0017】また、本願発明の他の目的は、上述のシー
ト部材とヘッド部材との間の距離をシート部材の剛性に
関わらず所定の距離とすることができる情報処理装置を
提供することにある。
【0018】また、本願発明の他の目的は、上述のシー
ト部材とヘッド部材との間の距離をシート部材の剛性に
関わらず所定の距離に維持することで、シート部材の高
品位の記録を行える情報処理装置を提供することにあ
る。
【0019】また、本願発明の他の目的は、シート部材
への情報の記録または該シート部材からの情報の読取り
を行う情報処理部を有する情報処理装置であって、前記
情報処理部に配されたプラテンと、前記情報処理部に前
記プラテンに対向して配されてシート部材との間で情報
の記録または読取りを行うヘッド部材を支持する支持部
材と、前記シート部材を前記情報処理領域を通過させて
搬送する搬送機構と、前記シート部材の搬送路の前記プ
ラテンの位置する側から前記支持部材の位置する側へ向
けて可変の移動量を有する往復移動を行うことで前記搬
送路を変位させる搬送路変位機構を有する情報処理装置
を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、シート部材への情報の記録
または該シート部材からの情報の読取りを行う情報処理
部を有するシート部材搬送装置であって、情報処理部に
配されたプラテンと、前記情報処理部に前記プラテンに
対向して配されてシート部材との間で情報の記録または
読取りを行うヘッド部材を支持する支持部材と、前記シ
ート部材を前記情報処理領域を通過させて搬送する搬送
機構と、前記シート部材の搬送路の前記プラテンの位置
する側から前記支持部材の位置する側へ向けて往復移動
することで前記搬送路を変位させる搬送路変位機構とを
含み、該搬送路変位機構は、前記往復移動する移動量を
可変とすることを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記搬送路変位機構は、前記シート部材の剛性に応
じて前記移動量を変化させるものであってもよい。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1におい
て、前記搬送路変位機構は、前記シート部材の剛性が高
くなるに応じて前記移動量を小さくさせるものであって
もよい。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項1におい
て、さらに、前記搬送路変位機構を前記シート部材の搬
送路の前記プラテンの位置する側から前記支持部材の位
置する側へ向けて付勢する弾性部材を有するものであっ
てもよい。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1におい
て、前記搬送路変位機構は、弾性体を含む部材で構成さ
れているものであってもよい。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1におい
て、前記搬送路変位機構は、前記プラテンと一体成形さ
れているものであってもよい。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項1におい
て、前記ヘッド部材は、インク吐出口からインクを吐出
して前記シート部材に記録を行うインクジェット記録ヘ
ッドであるものであってもよい。
【0027】請求項8記載の発明は、請求項1におい
て、前記ヘッド部材は、インクを吐出するために利用さ
れる熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えている
インクジェット記録ヘッドであるものであってもよい。
【0028】請求項9記載の発明は、請求項1におい
て、前記ヘッド部材は、前記シート部材の有する情報を
読取る読取りヘッドであるものであってもよい。
【0029】また、請求項10記載の発明は、シート部
材への情報の記録または該シート部材からの情報の読取
りを行う情報処理部を有する情報処理装置であって、情
報処理部に配されたプラテンと、前記情報処理部に前記
プラテンに対向して配されてシート部材との間で情報の
記録または読取りを行うヘッド部材を支持する支持部材
と、前記シート部材を前記情報処理領域を通過させて搬
送する搬送機構と、前記シート部材の搬送路の前記プラ
テンの位置する側から前記支持部材の位置する側へ向け
て往復移動することで前記搬送路を変位させる搬送路変
位機構とを含み、該搬送路変位機構は、前記往復移動す
る移動量を可変とすることを特徴とする。
【0030】請求項11記載の発明は、請求項10にお
いて、前記搬送路変位機構は、前記シート部材の剛性に
応じて前記移動量を変化させることを特徴とする情報処
理装置。
【0031】請求項12記載の発明は、請求項10にお
いて、前記搬送路変位機構は、前記シート部材の剛性が
高くなるに応じて前記移動量を小さくさせるものであっ
てもよい。
【0032】請求項13記載の発明は、請求項10にお
いて、さらに、前記搬送路変位機構を前記シート部材の
搬送路の前記プラテンの位置する側から前記支持部材の
位置する側へ向けて付勢する弾性部材を有するものであ
ってもよい。
【0033】請求項14記載の発明は、請求項10にお
いて、前記搬送路変位機構は、弾性体を含む部材で構成
されているものであってもよい。
【0034】請求項15記載の発明は、請求項10にお
いて、前記搬送路変位機構は、前記プラテンと一体成形
されているものであってもよい。
【0035】請求項16記載の発明は、請求項10にお
いて、前記ヘッド部材は、インク吐出口からインクを吐
出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録ヘッド
であるものであってもよい。
【0036】請求項17記載の発明は、請求項10にお
いて、前記ヘッド部材は、インクを吐出するために利用
される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えてい
るインクジェット記録ヘッドであるものであってもよ
い。
【0037】請求項18記載の発明は、請求項10にお
いて、前記ヘッド部材は、前記シート部材の有する情報
を読み取る読取りヘッドであるものであってもよい。
【0038】
【作用】本発明においては、搬送路変位機構によりシー
ト部材とヘッド部材との間隔を好適な距離としたうえで
前記シート部材を搬送することができる。
【0039】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0040】なお、以下の各実施例は、シート部材とし
ての紙Pに非接触で記録を行うプリントヘッド5aを有
する情報処理装置としての記録装置を用いているが、本
発明はこれに限られるものではなく、シート部材として
の原稿紙に記載された情報を読取ヘッドで読取り情報処
理装置においても好適に用いることができる。さらに、
記録ヘッドと読取ヘッドとを交換自在として、シート部
材への情報の記録あるいは該シート部材からの情報の読
取りを実行する情報処理装置においても好適に用いるこ
とができるものである。
【0041】(実施例1)図2および3は、いずれも本
発明の第1の実施例を示す模式的断面図であり、図2は
収納状態を示し、図3は使用状態を示す。本実施例が図
1に示した従来例と異なる点は、本実施例における排紙
ローラ17および18よりも下流側の搬送経路上に排紙
ガイド手段としての排紙ガイド部材20が設けられてい
る点にある。排紙ガイド部材20は、排紙ローラ18を
保持し、プラテン19を一体に形成した固定部材21の
一部にヒンジ22を介して揺動自在に固定された可動部
材23と、この可動部材23に一端が固定されかつ固定
部材21に他端が固定されると共に、可動部材23を排
紙ローラ18に接近させる方向に付勢する付勢部材24
とから概略構成されている。可動部材23の頂部23a
は、紙搬送面cを越えて排紙ローラ17側へ突出するよ
うに設定されている。
【0042】次に、このような構成の記録装置の記録動
作を説明する。まず、図2における収納状態よりハウジ
ング2および3を約90°回転し、図3の使用状態へと
変形させる。この時、変形によりハウジング2側にある
給紙ローラ13とハウジング3側にある分離パッド14
が当接し、使用状態において摩擦分離による自動給紙装
置を構成する。次に、図3に示すように紙束P′をハウ
ジング3の上面に給紙ローラ13と分離パッド14の当
接部に突き当てるように積載する。ここで図示しないホ
ストコンピュータより印刷信号が送信されると給紙ロー
ラ13が回転し、摩擦分離により積載された紙束P′の
最上部の紙1枚のみを給紙する。給紙された紙Pは搬送
ガイド12に沿ってピンチローラ11を経てピンチロー
ラ10に挾持された後プラテン19上へ送り出される。
紙先端が所定の位置まで来ると、搬送ローラ9は停止
し、記録動作が行われる。記録動作はインクジェットカ
ートリッジ5を搭載したキャリッジ8が一対のレール7
に沿って移動しながら、ホストコンピュータからの記録
信号に応じた記録を1ライン分行い、その記録が終了し
たところで、搬送ローラ9が所定量回転し次の記録箇所
まで紙を搬送し、再び1ライン分の記録を行う。このよ
うな一連の動作を繰り返し、紙全域の記録が終了すると
紙Pは装置外へと排出される。
【0043】この排出時、普通紙等の比較的剛性の低い
紙の搬送においては、図3に示すように排紙ガイド部材
20の可動部材23の頂部23aが2点鎖線で示す紙搬
送面Cよりプラテン19とは反対側に突出するよう設け
られているため、排紙ローラ17および18から排出さ
れてきた紙の搬送方向は排紙ガイド部材20に沿って紙
搬送面Cに対してプラテン19とは反対側へ変化するこ
とになり、紙は排紙ローラ17および18と排紙ガイド
部材20との間で屈曲する。この屈曲により紙には元に
戻ろうとする復元力が発生し、その力は紙の後半部をプ
ラテン19側へ押し付けるように働き、これにより記録
中の紙浮きを抑えてプリントヘッド5aとの接触を防止
することができる。また同様に、紙後端が搬送ローラ9
とピンチローラ10の間を外れた後も、紙は上記復元力
によりプラテン19側へ押し付けられているため紙後端
のはね上がりは抑えられ、安定した搬送および良好な記
録が可能となり、記録可能領域を拡大することができ
る。
【0044】しかし、厚紙やハガキ、また封筒等2枚以
上の紙が重なりあったような紙ではその剛性が高いため
に、排紙ガイド部材20により紙を屈曲させて搬送させ
ようとすると、排紙ガイド部材20が大きな抵抗とな
り、搬送量の低下や紙のシワや折れ、排紙ガイド部材2
0による損傷などの問題が発生する。特に、インクジェ
ット方式の記録装置では、インクが完全に乾く前に排紙
ローラ17で紙の記録面を押えなければならないことか
ら、排紙ローラ17による画像汚れを防ぐため排紙ロー
ラ17は紙との当接部が刃状の薄型円板状のものや点接
触するような拍車形のものを使用するため、排紙ローラ
の当接部の保護のため紙への圧接力も搬送可能な極力低
い圧に設定されている。従って剛性の高い紙を搬送した
場合、紙が屈曲せず図4に示すように排紙ローラ17が
浮いてしまい、搬送力が紙に伝達されないといった問題
が生ずる。
【0045】従って、本実施例においては、排紙ガイド
部材20を回動自在に取り付け、さらにコイルバネや板
バネ等の弾性部材(付勢部材24)により付勢しておく
ことにより、付勢力を適当に設定することにより剛性の
低い紙を搬送する場合には排紙ガイド部材20はその位
置を変えず、紙を屈曲させて紙にある程度の復元力を発
生させ、紙の記録部分をプラテン19側に押え付け紙の
浮きを防止し、剛性が高い紙を搬送する場合には図5に
示すように排紙ガイド部材20は紙を屈曲させるに至ら
ず、紙に押されて退避し大きな搬送抵抗にならず、剛性
の高い紙も安定して搬送することが可能となる。この時
の排紙ガイド部材20の付勢力,頂点高さの設定条件と
しては、まず図6の排紙ガイド部材20が2点鎖線で示
す普通紙搬送時の位置にある場合の紙搬送面Cから頂部
23aまでの高さyは、排紙ローラ17の圧接力Fおよ
び排紙ローラ17と紙Pとの接触部17aから頂部23
aまでの紙搬送面C上の距離xによって決定され、接触
部17aから頂部23aまでの勾配y/xが大きい程、
紙の屈曲も大きくなり排紙ガイド部材20の搬送抵抗も
大きくなるため排紙ローラ17の圧接力Fにより普通紙
が搬送可能な高さyが適宜決定される。
【0046】次に、厚紙搬送時の排紙ガイド部材20が
退避した状態での高さy′の設定は、紙搬送面Cと同等
もしくは若干量プラテン19とは反対側に突出した高さ
である必要がある。これは剛性の高い紙では、接触部1
7aと頂部23aとの高さが同じであっても紙搬送方向
に離れた2ケ所以上で支持していれば、紙後端の浮きを
十分に防ぐことができるためである。
【0047】排紙ガイド部材20の付勢力の設定は排紙
ガイド部材20の頂部23aの紙pとの接触力fの最大
値が排紙ローラ17の圧接力Fに対して、F>fである
必要がある。これは、F≦fであった場合、排紙がガイ
ド部材20が退避する前に排紙ローラ17が浮いてしま
い、搬送不良を起すことがあるためである。また、その
他いろいろな剛性を有する紙については、排紙ガイド部
材20も接触力に対応してあらかじめ設定した厚紙の剛
度より剛度の低い紙では普通紙搬送位置と退避位置の間
の位置をとり、適当な屈曲を紙に与えることができ、剛
度が高い紙については退避位置以上に下がることはない
ので、紙の後端浮きを確実に防止できる。
【0048】(実施例2)図7は、本発明に係る装置の
第2の実施例を示す図である。本実施例の特徴は、排紙
ガイド部材20を紙搬送面方向へスライド自在に取り付
けた点、および排紙ガイド部材20をプラテン19とは
反対方向に付勢した点にある。本実施例における排紙ガ
イド部材20は、第1のハウジング2に固定された固定
部材21と、この固定部材21の一部に固定されたコイ
ルバネ等の付勢部材24と、固定部材21に設けられ可
動部材23のスライドをガイドするガイド溝25aと、
ガイド溝25aに係合し、可動部材23の軌道を決定す
るボス25と、付勢部材24の付勢力またはこれに抗す
る力により図7の矢印方向に滑動自在に配設された可動
部材23とから概略構成されている。可動部材23の頂
部23aは、その可動部材23の後退時でも紙搬送面C
上に位置し、可動部材23が進行したときは紙搬送面C
を大きく突出する。従って、本実施例でも、第1実施例
と同等の紙後端浮き防止能力および紙搬送安定性を得る
ことができる。
【0049】この場合の排紙ガイド部材20の付勢力,
高さ位置の設定は第1の実施例と同様に行うことができ
る。また、回転方式に比べ、排紙ガイド部材20の退避
後の位置合わせは、簡単にかつ正確に行うことができ、
しかも機外に飛び出ることもないので、より装置の小型
化に適している。
【0050】(実施例3)図8は、本発明に係る装置の
第3の実施例を示す図である。本実施例の特徴は、排紙
ガイド部材20自体に弾性部を設け、この弾性部は金属
板バネや樹脂一体成形部材等で構成される点にある。排
紙ガイド部材20は、紙のガイド部26と付勢力を発生
する弾性部27から構成されている。ガイド部26は頂
部26aの位置を確実に得るため、変形のないようにあ
る程度の強度を持たせ、弾性部27は排紙がガイド部材
20が紙に適切な接触力を与えられるような付勢力を発
生させられるよう、その厚さ,長さおよび幅等が決定さ
れる。なお、本実施例では弾性部27はプラテン19の
下面に固定されている。
【0051】以上のような構成にすることで、別部材の
弾性部材の廃止によるコストダウン、また1部品化によ
る組立性の向上が可能となる。
【0052】(実施例4)図9は、本発明に係る装置の
第4の実施例を示す図である。本実施例の特徴は、排紙
ガイド部材20をプラテン19に紙のガイド部26およ
び弾性部27を一体成形で構成したものである。
【0053】この場合の排紙ガイド部材20の接触力の
設定は第3の実施例と同様、弾性部27の厚さ,長さ,
幅等により決定される。また、一体成形することによ
り、ガイド部26の頂部26aの位置が正確に決まり、
組立てによる調整が不要となる。従って、部品数の削減
および組立性のさらなる向上が可能である。
【0054】(実施例5)前述の実施例4では、1つの
排紙ガイド部材20に対し、1つの弾性体として構成し
たが、1つの弾性体では装置の構成によっては排紙ガイ
ド部材20の移動ストロークによる弾性体の付勢力の変
化が単一であるため、必ずしも全ての剛性の紙について
対応できるとは限らない。このような問題の対策とし
て、付勢力段階的に変化するようにしたのが本実施例で
ある。
【0055】図10は、本発明に係る装置の第5の実施
例を示す図である。図10に示すように、スライド方式
の排紙ガイド部材20を付勢する弾性24,28を複数
設け、普通紙搬送位置からストロークh下がるまでは、
弾性体24のみの付勢力を使用し、ストロークがh以下
に下がる時には弾性体28と当接し、この時バネ定数が
変化するため付勢力が段階的に変化する。こうすること
により、付勢力の設定の幅が大きく広がり、より装置に
適合し、しかも適切な排紙ガイド部材20の付勢力が得
られる。
【0056】(実施例6)図11は、本発明に係る装置
の第6の実施例を示す図である。本実施例は図8に示し
た実施例と同様に排紙ガイド部材と弾性体が一体のもの
である。最初は、弾性部27は固定端29を支点として
付勢力を発生しているが、ストロークの途中で当接部3
0に弾性部27の途中が当接し、それ以降のストローク
では付勢力は弾性部27を当接部30で曲げた時の付勢
力に段階的に変化する。
【0057】(実施例7)図12は、本発明に係る装置
の第7の実施例を示す図である。
【0058】また、図12のように本実施例は、図9に
示した実施例に特に類似しているが、異なる点は、排紙
ガイド部材20のガイド部31,32の頂点高さを段違
いに構成した点にある。このように構成することによ
り、剛性の低い紙は頂点高さの高いガイド部31および
弾性部33の付勢力により搬送を規制され、剛性が高く
なるにつれ、今度はガイド部31,32および弾性部3
3,34により搬送を規制されるようになり、段階的に
付勢力が変化し、良好な記録が可能となる。
【0059】(実施例8)図12に示した排紙ガイド部
材20は、1部品構成であったが、排紙ガイド部材自体
を多段に変形可能にすることにより、付勢力を段階的に
得ることができ、これを実現したのが本実施例である。
【0060】図13および14は、いずれも本発明に係
る装置の第8の実施例を示す図である。本実施例におけ
る排紙ガイド部材20の可動部材は、下部可動部材35
と、この下部可動部材35の上端部にねじりコイルバネ
等の弾性部材37により揺動自在に固定された上部可動
部材36とに分割されている。下部可動部材35は固定
部材21の一部にヒンジ22により回動自在に固定され
ている。また、下部可動部材35には、一端が固定部材
21に固定された付勢部材24の他端が固定され、これ
により下部可動部材35は排紙ローラ18に接近する方
向に付勢されている。
【0061】図13に示すように、比較的剛性の低い紙
では上部可動部材36が回動し頂点高さを調整し、それ
以上剛性が高くなると図14に示すように下部可動部材
35が頂点高さを調整する。この方式の場合、弾性体2
4,37の付勢力の設定により、紙の剛性が低い時に下
部側が動くようにすることも、また、上部側のストロー
クが途中まで来た時に、下部側も動き出すよう設定する
ことも可能であり、より自由度の高い設定が可能であ
る。
【0062】(実施例9)前記実施例1〜8においては
可動部材の頂部に紙が当接し搬送されるためどうしても
紙とその頂部との摩擦抵抗が大きくなると考えられる。
【0063】本実施例では、図15に示すように、可動
部材23の頂部にローラ38を配設することにより紙の
摩擦抵抗を極力小さくしたものである。また紙質の違い
による抵抗の変化も軽減でき、さらに安定した記録が可
能である。
【0064】(実施例10)前述の各実施例における排
紙ガイド部材の横方向の配設位置は、紙の横幅全域に下
方から接するようにしてもよい。また図9,図12に示
すように、排紙ガイド部材は紙を十分に変形させること
ができるならば、紙の横方向全域と接することなく必要
な箇所のみに設けることも可能である。また、搬送する
厚手の用紙サイズが例えばハガキの縦方向送りと封筒の
縦方向送りなどに限られる場合では、図16に示すよう
に、厚手の用紙の搬送領域内だけを前述の実施例のよう
な可動排紙ガイド部材20とし、普通紙のみが通過する
他の領域にある排紙ガイド部材201は普通紙搬送用の
高さに固定したものとしても、同様の効果が得られる。
また、使用目的によっては、搬送する用紙サイズと厚さ
(剛性)に相関関係がある場合もあり、このような場合
は排紙ガイド部材の横方向の配設位置において、用紙サ
イズと厚さ(剛性)に応じて、排紙ガイド部材の付勢力
を場所毎に異なるように設定することも可能であり、こ
うすることでより安定した搬送が可能となる。
【0065】(その他)なお、上述各実施例は、特にイ
ンクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせる
ために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する
手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記
熱エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の
記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすも
のである。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細
化が達成できるからである。
【0066】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0067】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0068】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0069】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0070】また、本実施例に係る記録装置の構成とし
て、記録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を
付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好
ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘ
ッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、
加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱
素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加
熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げ
ることができる。
【0071】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0072】さらに加えて、以上説明した各実施例にお
いては、インクを液体として説明しているが、室温やそ
れ以下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは
液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェット
方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で
温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるよ
うに温度制御するものが一般的であるから、使用記録信
号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよい。加
えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状態から
液体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめるこ
とで積極的に防止するため、またはインクの蒸発を防止
するため、放置状態で固化し加熱によって液化するイン
クを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの記録信
号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが
吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではすでに
固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与によっ
て初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明
は適用可能である。このような場合のインクは、特開昭
54−56847号公報あるいは特開昭60−7126
0号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または
貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気
熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本
発明においては、上述した各インクに対して最も有効な
ものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0073】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0074】以上説明したように、各実施例によれば、
排紙ローラの下流側でその近傍において搬送ローラと排
紙ローラとの間の紙搬送面よりもプラテンと反対側に突
出する排紙ガイド部材を設けることにより紙を挾持,搬
送するローラが排紙ローラだけになった場合でも、紙後
端の浮きやホコつきを抑え、安定した搬送を行え、後端
余白も小さくすることができる。
【0075】また、特別に排紙用トレイを設ける必要も
なく実施でき、装置の小型化に適している。
【0076】また、排紙ガイド部材は、弾性力により通
常位置に規制されていることで、普通紙等の比較的剛性
の低い紙においては、排紙ガイド部材はその位置を変え
ずに紙をプラテンとは反対側に押し上げるような搬送経
路を形成し、厚紙やハガキ等の剛性の高い紙においては
紙を無理にプラテンとは反対側に押し上げないよう排紙
ガイド部材が紙搬送面に対し、略水平位置まで移動し、
紙の剛性による搬送抵抗を軽減するためあらゆる紙種に
対し、良好な記録状態を保つことができるものである。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
搬送路変位機構によりシート部材とヘッド部材との間隔
を好適な距離として前記シート部材を搬送することがで
きる。
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の装置の内部構造を示す模式的断面図であ
る。
【図2】本発明の装置の第1の実施例を示す模式的断面
図である。
【図3】図2に示した装置を記録のために屈曲させた状
態を示す模式的断面図である。
【図4】本発明の装置の第1の実施例に起こり得る問題
点を説明するための模式的断面図である。
【図5】図2および図3に示した装置の紙搬送経路を拡
大した模式的断面図である。
【図6】図2および図3に示した装置における排紙ガイ
ド手段の紙搬送面に対する設定条件を説明するための模
式的断面図である。
【図7】本発明の装置の第2の実施例を示す模式的断面
図である。
【図8】本発明の装置の第3の実施例を示す模式的断面
図である。
【図9】本発明の装置の第4の実施例を示す模式的部分
斜視図である。
【図10】本発明の装置の第5の実施例を示す模式的断
面図である。
【図11】本発明の装置の第6の実施例を示す模式的断
面図である。
【図12】本発明の装置の第7の実施例を示す模式的部
分斜視図である。
【図13】本発明の装置の第8の実施例を示す模式的断
面図である。
【図14】図13に示した装置において紙の剛性の相違
により排紙ガイド部材の上部可動部材が傾斜した状態を
示す模式的断面図である。
【図15】本発明の装置の第9の実施例の要部を示す模
式的正面図である。
【図16】本発明の装置の第10の実施例の要部を示す
模式的正面図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 第1のハウジング 3 第2のハウジング 4 ヒンジ 5 インクジェットカートリッジ 5a インクジェット記録ヘッド 7 レール 8 キャリッジ 9 搬送ローラ(搬送機構) 10 ピンチローラ(搬送機構) 11 ピンチローラ(搬送機構) 12 搬送ガイド(搬送機構) 13 給紙ローラ(搬送機構) 14 分離パッド 15 付勢部材 16 給紙トレイ 17 排紙ローラ(搬送機構) 18 排紙ローラ(搬送機構) 19 プラテン 20 排紙ガイド部材(搬送路変位機構) 21 固定部材(搬送路変位機構) 22 ヒンジ(搬送路変位機構) 23 可動部材(搬送路変位機構) 23a 頂部(搬送路変位機構) 24 付勢部材(搬送路変位機構) 25 ボス(搬送路変位機構) 25a ガイド溝(搬送路変位機構) 26 ガイド部(搬送路変位機構) 27 弾性部(搬送路変位機構) 28 弾性体(搬送路変位機構) 29 固定端(搬送路変位機構) 30 当接部(搬送路変位機構) 31 ガイド部(搬送路変位機構) 32 ガイド部(搬送路変位機構) 33 弾性部(搬送路変位機構) 34 弾性部(搬送路変位機構) 35 下部可動部材(搬送路変位機構) 36 上部可動部材(搬送路変位機構) 37 弾性部材(搬送路変位機構) 38 ローラ(搬送路変位機構) 201 排紙ガイド部材(搬送路変位機構) c 紙搬送面 P 排出紙(シート部材)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート部材への情報の記録または該シー
    ト部材からの情報の読取りを行う情報処理部を有するシ
    ート部材搬送装置であって、 情報処理部に配されたプラテンと、 前記情報処理部に前記プラテンに対向して配されてシー
    ト部材との間で情報の記録または読取りを行うヘッド部
    材を支持する支持部材と、 前記シート部材を前記情報処理領域を通過させて搬送す
    る搬送機構と、 前記シート部材の搬送路の前記プラテンの位置する側か
    ら前記支持部材の位置する側へ向けて往復移動すること
    で前記搬送路を変位させる搬送路変位機構とを含み、該
    搬送路変位機構は、前記往復移動する移動量を可変とす
    ることを特徴とするシート部材搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記搬送路変位機構
    は、前記シート部材の剛性に応じて前記移動量を変化さ
    せることを特徴とするシート部材搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記搬送路変位機構
    は、前記シート部材の剛性が高くなるに応じて前記移動
    量を小さくさせることを特徴とするシート部材搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、さらに、前記搬送路
    変位機構を前記シート部材の搬送路の前記プラテンの位
    置する側から前記支持部材の位置する側へ向けて付勢す
    る弾性部材を有することを特徴とするシート部材搬送装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記搬送路変位機構
    は、弾性体を含む部材で構成されていることを特徴とす
    るシート部材搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記搬送路変位機構
    は、前記プラテンと一体成形されていることを特徴とす
    るシート部材搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記ヘッド部材は、
    インク吐出口からインクを吐出して前記シート部材に記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    するシート部材搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記ヘッド部材は、
    インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生
    する電気熱変換体を備えているインクジェット記録ヘッ
    ドであることを特徴とするシート部材搬送装置。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記ヘッド部材は、
    前記シート部材の有する情報を読取る読取りヘッドであ
    ることを特徴とするシート部材搬送装置。
  10. 【請求項10】 シート部材への情報の記録または該シ
    ート部材からの情報の読取りを行う情報処理部を有する
    情報処理装置であって、 情報処理部に配されたプラテンと、 前記情報処理部に前記プラテンに対向して配されてシー
    ト部材との間で情報の記録または読取りを行うヘッド部
    材を支持する支持部材と、 前記シート部材を前記情報処理領域を通過させて搬送す
    る搬送機構と、 前記シート部材の搬送路の前記プラテンの位置する側か
    ら前記支持部材の位置する側へ向けて往復移動すること
    で前記搬送路を変位させる搬送路変位機構とを含み、該
    搬送路変位機構は、前記往復移動する移動量を可変とす
    ることを特徴とする情報処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記搬送路変位
    機構は、前記シート部材の剛性に応じて前記移動量を変
    化させることを特徴とする情報処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項10において、前記搬送路変位
    機構は、前記シート部材の剛性が高くなるに応じて前記
    移動量を小さくさせることを特徴とする情報処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項10において、さらに、前記搬
    送路変位機構を前記シート部材の搬送路の前記プラテン
    の位置する側から前記支持部材の位置する側へ向けて付
    勢する弾性部材を有することを特徴とする情報処理装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項10において、前記搬送路変位
    機構は、弾性体を含む部材で構成されていることを特徴
    とする情報処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項10において、前記搬送路変位
    機構は、前記プラテンと一体成形されていることを特徴
    とする情報処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項10において、前記ヘッド部材
    は、インク吐出口からインクを吐出して記録媒体に記録
    を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とす
    る情報処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項10において、前記ヘッド部材
    は、インクを吐出するために利用される熱エネルギーを
    発生する電気熱変換体を備えているインクジェット記録
    ヘッドであることを特徴とする情報処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項10において、前記ヘッド部材
    は、前記シート部材の有する情報を読み取る読取りヘッ
    ドであることを特徴とする情報処理装置。
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