JPH07807Y2 - 電子レンジ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜技術分野＞ 本考案はドーム状のドアを備えるいわゆるカプセル型の
電子レンジに関し、特に排気構造に係る。

＜従来技術＞ 第２図及び第３図に従来の構造を示す。第２図（ａ），
（ｂ）に示すようにこの種レンジは、下部側のレンジ本
体１と、このレンジ本体１上に設けられるドーム状のド
ア２とから成る。このドア２は一端を本体１に回動自在
に支持されて開閉されるものであって、このドア２内部
を加熱室としている。

次に本体１の内部構造について第３図（ａ），（ｂ）を
用いて説明する。第３図において、３は本体１底部に設
けられた吸気孔、４は冷却用ファンであって、この冷却
用ファン４の駆動により外気が吸気孔３より本体１内に
導入されるようになっている。５はこの本体１内に設け
られた高圧コンデンサ、６は高圧トランス、７はマグネ
トロンであって、上記導入された外気によって冷却され
るようになっている。８は送風ダクトであって、この送
風ダクト８は上記電気部品5,6,7を冷却した後の空気を
加熱室であるドア２内の送入するために、送風ダクト８
の出口９が本体１の上面に形成されている。10はドア２
内部を通過した空気を機外に排出するための排気ダクト
であって、上記送風ダクト８の出口９と対向する側の本
体１上面に入口11が形成されると共に、本体１側面に出
口12が設けられている。

さて上記構成のレンジにおいて、調理中には上記ファン
４を駆動する。このファン４の駆動により外気が本体１
内に導入されて各電気部品5,6,7を冷却した後、加熱室
であるドア２内に導入される。ドア２内では加熱調理す
ることにより発生する蒸気等と共に冷却後の空気が排気
ダクト10から機外へ排出する。

＜問題点＞ このようなカプセル型の電子レンジはレイアウト及び外
観デザイン上、加熱室内の吸排気面積が充分にとれない
ため、加熱室内の蒸気を十分排気することはできなかっ
た。又、例え吸排気面積を増大させても、蒸気発生量の
多い調理物の場合には十分排気できない可能性があっ
た。

＜手段＞ 排気ダクト内に冷却用ファンによって駆動される排気フ
ァンを設ける。

＜作用＞ 排気ファンの吸引力により、加熱室内の空気が強制的に
機外へ排出される。

＜実施例＞ 以下本考案の実施例を図面に従って説明する。尚、従来
と同一部分には同一符号を付し説明を省略する。

第１図において、13は排気ダクト10内に設けた排気ファ
ンである。この排気ファン13は例えばシロッコファン等
で構成されているものであって、排気ダクト10内に突設
される冷却用ファン４を駆動するファンモータ14の出力
軸に接続されている。その他の構成は従来と同様であ
る。

さて、このようなレンジでは、ファンモータ14の駆動に
より冷却ファン４及び排気ファン13が駆動される。冷却
ファン４の駆動により外気が電気部品5,6,7を冷却した
後、加熱室（ドア２内部）に流入し、加熱蒸気を混合さ
れる。一方、排気ファン13の駆動により加熱室内の空気
を吸引する作用が発生し、上記冷却ファン４による送風
力と相俟って、加熱室内の空気、蒸気が強制的に排気ダ
クト10より機外に排出される。

＜効果＞ 本考案の電子レンジは、レンジ本体と、この本体の上部
側に設けられ内部に加熱室を形成するドーム状のドア
と、上記本体の底部の一端に設けられた吸気孔と、該本
体下部内に設けられた吸気孔から吸気した空気により本
体内の電気部品を冷却する冷却ファンと、該冷却ファン
からの冷却風を上記本体の底部の他端より上記加熱室内
へ送入する送風ダクトと、該加熱室内の排気を行う排気
出口を有し上記吸気孔に対向する本体内上部に設けた排
気ダクトと、上記吸気孔の上部に配設して出力軸を上記
排気ダクト内に突設すると共に、該出力軸に本体に配設
した上記冷却ファンと上記排気ダクト内に配設した排気
ファンを接続してなるファンモータとを備えてなるの
で、冷却ファンと排気ファンによる本体内での外気の送
風路を簡単な構成で最長に形成することができ、吸気孔
から吸気した外気をレンジ本体下部内の電気部品に十分
に当てて確実に冷却すると共に、この外気を送風ダクト
により加熱室に送入してドアの内面に沿って該送風ダク
トに対向するレンジ本体の端部の排気ダクトへ送風され
て、被調理物からの蒸気によるドアが曇るのを確実に防
止することができ、さらに、上記排気ダクトから加熱室
内の蒸気を含む外気が該加熱室内に滞ることがなく排気
ファンにて強制的に外部に排気することができ、しか
も、吸気孔に対向する本体上部に上記排気ダクトを設け
たことにより、加熱室へ外気を送風する冷却ファンと加
熱室からの排気を排出する排気ファンとを１個のファン
モータで駆動させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の断面図、 第２図（ａ）は従来装置の平面図、 第２図（ｂ）は同正面図、 第３図（ａ）は従来のレンジ本体の平面断面図、 第３図（ｂ）は同横断面図。 1:本体、2:ドア、4:冷却用ファン、5,6,7:電気部品、1
0:排気ダクト、13:排気ファン、14:モータ。

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−191834（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−182632（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−14442（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭61−14423（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭56−43601（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭57−49054（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】レンジ本体と、この本体の上部側に設けら
   れ内部に加熱室を形成するドーム状のドアと、上記本体
   の底部の一端に設けられた吸気孔と、該本体下部内に設
   けられた吸気孔から吸気した空気により本体内の電気部
   品を冷却する冷却ファンと、該冷却ファンからの冷却風
   を上記本体の底部の他端より上記加熱室内へ送入する送
   風ダクトと、該加熱室内の排気を行う排気出口を有し上
   記吸気孔に対向する本体内上部に設けた排気ダクトと、
   上記吸気孔の上部に配設して出力軸を上記排気ダクト内
   に突設すると共に、該出力軸に本体に配設した上記冷却
   ファンと上記排気ダクト内に配設した排気ファンを接続
   してなるファンモータとを備えてなることを特徴とする
   電子レンジ。