JPH0780597B2 - シート分割巻取装置 - Google Patents
シート分割巻取装置Info
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- JPH0780597B2 JPH0780597B2 JP28697886A JP28697886A JPH0780597B2 JP H0780597 B2 JPH0780597 B2 JP H0780597B2 JP 28697886 A JP28697886 A JP 28697886A JP 28697886 A JP28697886 A JP 28697886A JP H0780597 B2 JPH0780597 B2 JP H0780597B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、プラスチックフィルム、紙金属箔等の帯状
シートをスリッターにより複数条に分割して、ほぼ一定
位置又は一定位置に支持されるタッチローラを経て巻き
取るシート分割巻取装置に関する。
シートをスリッターにより複数条に分割して、ほぼ一定
位置又は一定位置に支持されるタッチローラを経て巻き
取るシート分割巻取装置に関する。
<従来の技術> 上述のシート分割巻取装置においてシートロールが完成
すると、シートロールをタッチローラから後退させ、シ
ートロールからタッチローラへつながっている後尾シー
トを切断した後、シートロールをシート分割巻取装置か
ら搬出する。そして切断された後尾シートのタッチロー
ラ側先端部は次の運転のために新しい巻芯に巻き掛けて
接着する。そのため、切断された後尾シートのタッチロ
ーラ側先端はタッチローラと巻芯との接触点より下流側
にある。
すると、シートロールをタッチローラから後退させ、シ
ートロールからタッチローラへつながっている後尾シー
トを切断した後、シートロールをシート分割巻取装置か
ら搬出する。そして切断された後尾シートのタッチロー
ラ側先端部は次の運転のために新しい巻芯に巻き掛けて
接着する。そのため、切断された後尾シートのタッチロ
ーラ側先端はタッチローラと巻芯との接触点より下流側
にある。
従来のシート分割巻取装置には、後尾シートを切断する
ために例えば特公昭55−15377号公報に示されるような
切断装置を有するものがある。この切断装置はタッチロ
ーラの両端外側にこれと同軸で自転し得るよう設けた刃
物回動板と、これら回動板に両端を固定しタッチローラ
外周に沿う刃物レールと、このレールに沿って走る刃物
と、上記回動板に取り付けた刃物駆動装置と、巻き取っ
たシートロールの後尾切断時、上記刃物を待機位置から
後尾シート位置まで回動せしめる刃物回動板駆動機構と
を備える。そして、後尾シートをタッチローラと巻芯と
の接触点より下流側で切断するために、刃物レールを、
タッチローラと同心に、かつタッチローラ沿いに旋回さ
せて後尾シートをタッチローラと巻芯との接触点を越え
た適当な位置へ寄せ、その位置でレール沿いに後尾シー
トを切断する。
ために例えば特公昭55−15377号公報に示されるような
切断装置を有するものがある。この切断装置はタッチロ
ーラの両端外側にこれと同軸で自転し得るよう設けた刃
物回動板と、これら回動板に両端を固定しタッチローラ
外周に沿う刃物レールと、このレールに沿って走る刃物
と、上記回動板に取り付けた刃物駆動装置と、巻き取っ
たシートロールの後尾切断時、上記刃物を待機位置から
後尾シート位置まで回動せしめる刃物回動板駆動機構と
を備える。そして、後尾シートをタッチローラと巻芯と
の接触点より下流側で切断するために、刃物レールを、
タッチローラと同心に、かつタッチローラ沿いに旋回さ
せて後尾シートをタッチローラと巻芯との接触点を越え
た適当な位置へ寄せ、その位置でレール沿いに後尾シー
トを切断する。
<発明が解決しようとする問題点> 上述のシート分割巻取装置において、刃物レールをタッ
チローラから大きく離すと、刃物レールが旋回するため
の大きな空間が必要になる。しかも、巻き上がったシー
トロールをタッチローラから大きく後退させなければな
らない。それゆえ刃物レールとタッチローラとの隙間は
小さくしてある。
チローラから大きく離すと、刃物レールが旋回するため
の大きな空間が必要になる。しかも、巻き上がったシー
トロールをタッチローラから大きく後退させなければな
らない。それゆえ刃物レールとタッチローラとの隙間は
小さくしてある。
ところが、切断された各後尾シートのタッチローラ側の
先端部をそれぞれタッチローラ外周に保持しておかない
と、切断後はその自重等により、上流側へ引き戻されて
タッチローラから落ちてしまう。その場合、切断された
後尾シートのタッチローラ側の先端つまりシート分割巻
取装置側の分割シートの先端を巻芯に巻き掛けて接着
し、次の巻取運転を開始するためには垂れ下がった分割
シート先端を作業者が刃物レールとタッチローラとの隙
間を通し、新しい巻芯まで取り出す必要が生じる。
先端部をそれぞれタッチローラ外周に保持しておかない
と、切断後はその自重等により、上流側へ引き戻されて
タッチローラから落ちてしまう。その場合、切断された
後尾シートのタッチローラ側の先端つまりシート分割巻
取装置側の分割シートの先端を巻芯に巻き掛けて接着
し、次の巻取運転を開始するためには垂れ下がった分割
シート先端を作業者が刃物レールとタッチローラとの隙
間を通し、新しい巻芯まで取り出す必要が生じる。
しかし、従来のシート分割巻取装置では、刃物レールと
タッチローラとの隙間が小さいので、垂れ下がった各シ
ートの先端をそれぞれタッチローラ上へ取り出す作業が
面倒になり、非常に手間がかかる。
タッチローラとの隙間が小さいので、垂れ下がった各シ
ートの先端をそれぞれタッチローラ上へ取り出す作業が
面倒になり、非常に手間がかかる。
切断された、タッチローラ側シートの落下は、例えばタ
ッチローラ表面に自然発生する静電気によりシートを吸
着するか、あるいはタッチローラ外周に多数の吸着孔を
設けて切断時にシートを吸着するようにすれば防ぐこと
ができる。しかし、静電気によりシートを吸引する場
合、吸引が不確実となり易い。また、シートが薄いとタ
ッチローラ表面に吸引されたシート先端を剥がす作業が
面倒になる。また、タッチローラ外周に多数の吸着孔を
設ける場合、タッチローラの構造が複雑になり、また運
転速度を高速化した場合に吸着孔がシート表面に傷を付
ける恐れがある。そのため、従来のシート分割巻取装置
には、切断された、タッチローラ側シートの落下を防ぐ
ための適当な手段がない。
ッチローラ表面に自然発生する静電気によりシートを吸
着するか、あるいはタッチローラ外周に多数の吸着孔を
設けて切断時にシートを吸着するようにすれば防ぐこと
ができる。しかし、静電気によりシートを吸引する場
合、吸引が不確実となり易い。また、シートが薄いとタ
ッチローラ表面に吸引されたシート先端を剥がす作業が
面倒になる。また、タッチローラ外周に多数の吸着孔を
設ける場合、タッチローラの構造が複雑になり、また運
転速度を高速化した場合に吸着孔がシート表面に傷を付
ける恐れがある。そのため、従来のシート分割巻取装置
には、切断された、タッチローラ側シートの落下を防ぐ
ための適当な手段がない。
更に、一般にタッチローラ付近は他のガイドローラが接
近して配置される等により空間が限られているので、従
来の後尾シート切断装置では、刃物レールの旋回範囲は
小さく限定される。また、刃物レールはタッチローラ沿
いに旋回するので、後尾シートはタッチローラ沿いに引
き寄せられ、タッチローラの間際で切断される。それゆ
えタッチローラとシートロールとの接触点からシート切
断端までの長さを、シートを新しい巻芯に巻き付け接着
するための充分な長さにすることができない場合が生じ
る。特に、外径の異なる巻芯を複数種類用いる場合に
は、外径の大きな巻芯では、シート先端部のの長さが不
足気味になる。そのために巻芯にシート切断端部を巻き
掛けて接着する準備作業の作業性が悪くなる。
近して配置される等により空間が限られているので、従
来の後尾シート切断装置では、刃物レールの旋回範囲は
小さく限定される。また、刃物レールはタッチローラ沿
いに旋回するので、後尾シートはタッチローラ沿いに引
き寄せられ、タッチローラの間際で切断される。それゆ
えタッチローラとシートロールとの接触点からシート切
断端までの長さを、シートを新しい巻芯に巻き付け接着
するための充分な長さにすることができない場合が生じ
る。特に、外径の異なる巻芯を複数種類用いる場合に
は、外径の大きな巻芯では、シート先端部のの長さが不
足気味になる。そのために巻芯にシート切断端部を巻き
掛けて接着する準備作業の作業性が悪くなる。
しかも、後尾シートはタッチローラ沿いに引き寄せられ
るので巻き上がったシートロールから巻き戻される後尾
シート長さが長くなる。そして、それによって、シート
ロールから巻き戻された後尾シートを切断後にシートロ
ールの外周に巻き付けて、後尾シート終端を接着するた
めの作業の時間も増大する。この後尾シートの巻き付け
時間は個々には僅かであっても、シート分割巻取装置で
は一度に複数のシートロールが巻き上がるので、この時
間の増加が稼働率に与える影響は無視できない。
るので巻き上がったシートロールから巻き戻される後尾
シート長さが長くなる。そして、それによって、シート
ロールから巻き戻された後尾シートを切断後にシートロ
ールの外周に巻き付けて、後尾シート終端を接着するた
めの作業の時間も増大する。この後尾シートの巻き付け
時間は個々には僅かであっても、シート分割巻取装置で
は一度に複数のシートロールが巻き上がるので、この時
間の増加が稼働率に与える影響は無視できない。
更に、タッチローラの両端外側にこれと同軸で自転し得
るよう設けた刃物回動板で刃物レールを支持して旋回さ
せるので、タッチローラをシートロール毎に個別に設け
た場合、各タッチローラにそれぞれ刃物レールを設ける
と非常に複雑な構造になる。そして、そのための空間を
確保することは極めて難しいので、シートロール毎にタ
ッチローラを備えたシート分割巻取装置では後尾シート
の切断装置を実質的に装備できない。
るよう設けた刃物回動板で刃物レールを支持して旋回さ
せるので、タッチローラをシートロール毎に個別に設け
た場合、各タッチローラにそれぞれ刃物レールを設ける
と非常に複雑な構造になる。そして、そのための空間を
確保することは極めて難しいので、シートロール毎にタ
ッチローラを備えたシート分割巻取装置では後尾シート
の切断装置を実質的に装備できない。
したがって、従来のシート分割巻取装置では、巻取準備
作業が充分に合理化されたものがない。
作業が充分に合理化されたものがない。
<問題を解決するための手段> そこで、本発明は、帯状シートをスリッターにより複数
条に分割して、その各分割シートを、ほぼ一定位置又は
一定位置に支持されたタッチローラを経て巻芯の回りに
巻き取るシート分割巻取装置の後尾シート切断装置にお
いて、上記帯状シート全幅に渡って伸び、タッチローラ
から後退したシートロールの後尾シート裏面に対し直線
的に進退可能な、後尾シートの寄せ掛け梁と、上記寄せ
掛け梁により押された後尾シートを幅方向に切断する切
断機構とを備えることを特徴とする。
条に分割して、その各分割シートを、ほぼ一定位置又は
一定位置に支持されたタッチローラを経て巻芯の回りに
巻き取るシート分割巻取装置の後尾シート切断装置にお
いて、上記帯状シート全幅に渡って伸び、タッチローラ
から後退したシートロールの後尾シート裏面に対し直線
的に進退可能な、後尾シートの寄せ掛け梁と、上記寄せ
掛け梁により押された後尾シートを幅方向に切断する切
断機構とを備えることを特徴とする。
また、上記後尾シートの表面側に、上記寄せ掛け梁に平
行に支持した保持梁を備えるとよい。
行に支持した保持梁を備えるとよい。
<作用> 寄せ掛け梁は直線的に移動するので、タッチローラから
充分離れた位置に待機することができ、しかも、タッチ
ローラから充分離れた切断位置まで後尾シートを寄せる
ことができる。
充分離れた位置に待機することができ、しかも、タッチ
ローラから充分離れた切断位置まで後尾シートを寄せる
ことができる。
また、保持梁を設けると、切断時、保持梁と寄せ掛け梁
とにより後尾シートを挟持して確実に切断することがで
きる。そして、切断された、タッチローラ側シート先端
部を保持梁に保持しておくことができる。
とにより後尾シートを挟持して確実に切断することがで
きる。そして、切断された、タッチローラ側シート先端
部を保持梁に保持しておくことができる。
<実施例> 第1図乃至第10図は,この発明の第1実施例であり,第
1図は,この発明を適用したシート分割巻取装置側面
図,第2図は同平面図,第3図は後側巻取位置に設けた
巻取り再開準備装置の正面図,第4図は同平面図,第5
図は同側面図を示し,第6図乃至第10図は,巻取り再開
準備のための,動作順説明図である。この実施例のシー
ト分割巻取装置では,広幅の帯状シートSは,巻取部の
上方から繰出しローラ群を経て下方にある案内ローラ
(溝付きローラ)1へ至り,スリッターKで複数条に分
割され,幅の狭い分割シートS′となる。各分割シート
S′は,案内ローラ1から二つの案内ローラ2へ振分け
られ,タッチローラTを経て,前後の巻取位置へ至り,
巻芯Cのまわりに巻取られてそれぞれシートロールRと
なる。タッチローラTは,各分割シートそれぞれの巻取
位置に対応して個別に配置され,各々一対の支持腕3で
両端を支持されて巻取り中ほぼ一定位置でシートロール
R外周に接触しながら回転する。前後両側に配置された
タッチローラTの中間の下方には,左右のフレームF間
に固定されてシート幅方向に伸び,整理台4を前また
は,後に設けたレールで摺動可能に支持したタッチロー
ラ案内台5がある。上記の各支持腕3は,それぞれの調
整台4に揺動可能に支持されている。そして,調整台4
に取付けられた押付機構(流体圧シリンダ)6の支持腕
3への推力を変えることによってタッチローラTとシー
トロールR間の接触圧を調整することができる。また,
調整台4をシート幅方向に移動することで,分割シート
S′の幅,分割数,巻取位置等,シート分割巻取仕様が
変更されても,これに応じてタッチローラTの支持位置
を変えることができる。各巻芯Cは,それぞれ一対の巻
芯支持体の先端部に着脱可能に,かつ,タッチローラT
に平行に支持されるとともに,巻芯支持体7に取付けた
回転駆動機構Mにより伝動機構(図示せず)を介して中
心駆動される。
1図は,この発明を適用したシート分割巻取装置側面
図,第2図は同平面図,第3図は後側巻取位置に設けた
巻取り再開準備装置の正面図,第4図は同平面図,第5
図は同側面図を示し,第6図乃至第10図は,巻取り再開
準備のための,動作順説明図である。この実施例のシー
ト分割巻取装置では,広幅の帯状シートSは,巻取部の
上方から繰出しローラ群を経て下方にある案内ローラ
(溝付きローラ)1へ至り,スリッターKで複数条に分
割され,幅の狭い分割シートS′となる。各分割シート
S′は,案内ローラ1から二つの案内ローラ2へ振分け
られ,タッチローラTを経て,前後の巻取位置へ至り,
巻芯Cのまわりに巻取られてそれぞれシートロールRと
なる。タッチローラTは,各分割シートそれぞれの巻取
位置に対応して個別に配置され,各々一対の支持腕3で
両端を支持されて巻取り中ほぼ一定位置でシートロール
R外周に接触しながら回転する。前後両側に配置された
タッチローラTの中間の下方には,左右のフレームF間
に固定されてシート幅方向に伸び,整理台4を前また
は,後に設けたレールで摺動可能に支持したタッチロー
ラ案内台5がある。上記の各支持腕3は,それぞれの調
整台4に揺動可能に支持されている。そして,調整台4
に取付けられた押付機構(流体圧シリンダ)6の支持腕
3への推力を変えることによってタッチローラTとシー
トロールR間の接触圧を調整することができる。また,
調整台4をシート幅方向に移動することで,分割シート
S′の幅,分割数,巻取位置等,シート分割巻取仕様が
変更されても,これに応じてタッチローラTの支持位置
を変えることができる。各巻芯Cは,それぞれ一対の巻
芯支持体の先端部に着脱可能に,かつ,タッチローラT
に平行に支持されるとともに,巻芯支持体7に取付けた
回転駆動機構Mにより伝動機構(図示せず)を介して中
心駆動される。
そして,第1図に示すように前後のタッチローラTと巻
取り中の各シートロールRとの接触点の上方および下方
には,それぞれの外周面に沿って巻取領域全幅,即ち分
割シートS′の巻取りが行われ得る領域のシート幅方向
での全幅にわたって空間が存在する。ここで,後尾シー
トS″(分割シートS′)において,シートロールRの
表面に現われる方のシート面を表面と称し,タッチロー
ラ外周面に直接接触しない方のシート面を裏面と称する
ことにする。そうすると,第1図の向って左側,即ち前
側の巻取位置においては,シートを境に,タッチローラ
T側は後尾シートS″(分割シートS′)の表面側,タ
ッチローラTの上方は後尾シートS″(分割シート
S′)の裏面側ということになり,第1図の向って右
側,即ち後側の巻取位置では,シートを境に,タッロー
ラT側が後尾シートS″(分割シートS′)の表面側と
なりタッチローラTの下方が後尾シートの裏面側とな
る。この実施例では、後尾シートS″を幅方向に切断し
たとき、そのタッチローラT側の切断端近くを保持する
ために、前後の巻取位置それぞれにある上記空間の分割
シート表面側には,タッチローラTとシートロールRと
の接触点から,僅にシートロールR寄りであって,上記
接触点から上下方向に所定の距離を隔てた位置に,シー
ト幅方向に伸びる保持梁8が巻取領域全幅にわたって設
けられている。この場合は,前側の保持梁8は,その両
端部を左右のフレームFからそれぞれ横に付き出たブラ
ケット9に固着することにより支持されており,後側の
保持梁8は,その両端部を左右のフレームFに直接固着
することによって支持されている。保持梁8の後述する
寄せ掛け梁に対向する対向面,即ち前側の保持梁8では
上面,後側の保持梁8では下面が後尾シートS″切断時
後尾シートS″を直接または,間接に挟持するための片
方の挟持面となる。また,保持梁8の対向面には,シー
ト保持手段10を備える。この実施例のシート保持手段
は,上記側面に貼付した両面粘着テープであるが,必要
に応じ,上記側面に塗付した粘着剤,上記側面に保持し
た弱粘着性部材もしくは,吸盤,または上記側面に設け
た吸引孔等を後尾シート保持手段として用いることがで
きる。なお,両面粘着テープを使用した場合は,後尾シ
ートを引外したとき,両面粘着テープが保持梁の方に残
るように工夫しておく。
取り中の各シートロールRとの接触点の上方および下方
には,それぞれの外周面に沿って巻取領域全幅,即ち分
割シートS′の巻取りが行われ得る領域のシート幅方向
での全幅にわたって空間が存在する。ここで,後尾シー
トS″(分割シートS′)において,シートロールRの
表面に現われる方のシート面を表面と称し,タッチロー
ラ外周面に直接接触しない方のシート面を裏面と称する
ことにする。そうすると,第1図の向って左側,即ち前
側の巻取位置においては,シートを境に,タッチローラ
T側は後尾シートS″(分割シートS′)の表面側,タ
ッチローラTの上方は後尾シートS″(分割シート
S′)の裏面側ということになり,第1図の向って右
側,即ち後側の巻取位置では,シートを境に,タッロー
ラT側が後尾シートS″(分割シートS′)の表面側と
なりタッチローラTの下方が後尾シートの裏面側とな
る。この実施例では、後尾シートS″を幅方向に切断し
たとき、そのタッチローラT側の切断端近くを保持する
ために、前後の巻取位置それぞれにある上記空間の分割
シート表面側には,タッチローラTとシートロールRと
の接触点から,僅にシートロールR寄りであって,上記
接触点から上下方向に所定の距離を隔てた位置に,シー
ト幅方向に伸びる保持梁8が巻取領域全幅にわたって設
けられている。この場合は,前側の保持梁8は,その両
端部を左右のフレームFからそれぞれ横に付き出たブラ
ケット9に固着することにより支持されており,後側の
保持梁8は,その両端部を左右のフレームFに直接固着
することによって支持されている。保持梁8の後述する
寄せ掛け梁に対向する対向面,即ち前側の保持梁8では
上面,後側の保持梁8では下面が後尾シートS″切断時
後尾シートS″を直接または,間接に挟持するための片
方の挟持面となる。また,保持梁8の対向面には,シー
ト保持手段10を備える。この実施例のシート保持手段
は,上記側面に貼付した両面粘着テープであるが,必要
に応じ,上記側面に塗付した粘着剤,上記側面に保持し
た弱粘着性部材もしくは,吸盤,または上記側面に設け
た吸引孔等を後尾シート保持手段として用いることがで
きる。なお,両面粘着テープを使用した場合は,後尾シ
ートを引外したとき,両面粘着テープが保持梁の方に残
るように工夫しておく。
一方,後尾シートを上記保持梁8に寄せ掛けて,上記保
持梁8と一対となって後尾シートを挟持するために,上
記挟持面に対向する挟持面を備え,タッチローラTと巻
取り中のシートロールRとの空間の分割シート裏面側に
ある待機位置と後尾シート挟持位置との間を支持案内機
構により支持,案内されて,平行移動可能であり,か
つ,シート幅方向に伸びる寄せ掛け梁11が前後の保持梁
8それぞれに対応して設けられている。なお,上述のよ
うに,保持梁8をタッチローラTとシートロールRの接
触点から僅にシートロールR寄りに設けたのは,寄せ掛
け梁11がタッチローラTの部分を通過できるようにする
ためである。前側と後側とでは,保持梁8と寄せ掛け梁
11との配置関係は,この場合上下が逆となっているが,
フレームFの支持案内機構の取付け方以外は,前後とも
に実質的には同じであるので,詳しい説明は,ここでは
後側についてのみ行う。寄せ掛け梁11の上記支持案内機
構は,主にその両端部に固着した可動支持体12とこれを
軸線方向に摺動可能に案内する左右の案内軸13とから成
り立つ。案内軸13は,保持梁8の両端部に取付けたブラ
ケット14a,14bと,左または右のフレームFに取付けた
ブラケット15a,15bとの間に垂直に支持されている。従
って,後尾シート寄せ掛け梁11は,上下方向に案内され
る。そして,寄せ掛け梁が挟持位置へ移動したとき,そ
の挟持面で後尾シートを保持梁8の挟持面に押付けて挟
持することができる。なお,各後尾シートを確実に挟持
するためには,寄せ掛け梁11を正確に平行移動する必要
があり,この実施例では寄せ掛け梁11の平行移動を確実
にするために案内軸13の外周面の一部分をほぼ全長にわ
たり,ラック13aとして加工するとともに,ラック13aに
噛み合うピニオン16を可動支持体で回転自在に支持し,
寄せ掛け梁11で両端部を回転自在に支持した軸17に左右
の上記ピニオン16に噛み合うピニオン18をそれぞれ同軸
に固定している。また,各後尾シートが薄くてもそれぞ
れを確実に挟持するために,寄せ掛け梁11には,弾力的
な挟持部材11aが取付けられており,この挟持部材11aの
表面を挟持面としている。
持梁8と一対となって後尾シートを挟持するために,上
記挟持面に対向する挟持面を備え,タッチローラTと巻
取り中のシートロールRとの空間の分割シート裏面側に
ある待機位置と後尾シート挟持位置との間を支持案内機
構により支持,案内されて,平行移動可能であり,か
つ,シート幅方向に伸びる寄せ掛け梁11が前後の保持梁
8それぞれに対応して設けられている。なお,上述のよ
うに,保持梁8をタッチローラTとシートロールRの接
触点から僅にシートロールR寄りに設けたのは,寄せ掛
け梁11がタッチローラTの部分を通過できるようにする
ためである。前側と後側とでは,保持梁8と寄せ掛け梁
11との配置関係は,この場合上下が逆となっているが,
フレームFの支持案内機構の取付け方以外は,前後とも
に実質的には同じであるので,詳しい説明は,ここでは
後側についてのみ行う。寄せ掛け梁11の上記支持案内機
構は,主にその両端部に固着した可動支持体12とこれを
軸線方向に摺動可能に案内する左右の案内軸13とから成
り立つ。案内軸13は,保持梁8の両端部に取付けたブラ
ケット14a,14bと,左または右のフレームFに取付けた
ブラケット15a,15bとの間に垂直に支持されている。従
って,後尾シート寄せ掛け梁11は,上下方向に案内され
る。そして,寄せ掛け梁が挟持位置へ移動したとき,そ
の挟持面で後尾シートを保持梁8の挟持面に押付けて挟
持することができる。なお,各後尾シートを確実に挟持
するためには,寄せ掛け梁11を正確に平行移動する必要
があり,この実施例では寄せ掛け梁11の平行移動を確実
にするために案内軸13の外周面の一部分をほぼ全長にわ
たり,ラック13aとして加工するとともに,ラック13aに
噛み合うピニオン16を可動支持体で回転自在に支持し,
寄せ掛け梁11で両端部を回転自在に支持した軸17に左右
の上記ピニオン16に噛み合うピニオン18をそれぞれ同軸
に固定している。また,各後尾シートが薄くてもそれぞ
れを確実に挟持するために,寄せ掛け梁11には,弾力的
な挟持部材11aが取付けられており,この挟持部材11aの
表面を挟持面としている。
さらに,寄せ掛け梁11の一端には,待機位置と挟持位置
との間を移動させるための移動駆動機構を備えている。
この移動駆動機構は,ブラケット14aとブラケット15aに
よって,案内軸13と平行に回動可能に支持されたネジ軸
19,寄せ掛け梁11の一端部に固着されるとともにネジ軸1
9に螺合したメネジ体20,およびフレームFの上部に取付
けられ,伝動軸を介して上記,ネジ軸19を正逆両方向に
回転駆動するモーター21等から成り立っている。
との間を移動させるための移動駆動機構を備えている。
この移動駆動機構は,ブラケット14aとブラケット15aに
よって,案内軸13と平行に回動可能に支持されたネジ軸
19,寄せ掛け梁11の一端部に固着されるとともにネジ軸1
9に螺合したメネジ体20,およびフレームFの上部に取付
けられ,伝動軸を介して上記,ネジ軸19を正逆両方向に
回転駆動するモーター21等から成り立っている。
また,前述の保持梁8には,これと後尾シートの挟持部
分のすぐ下流(シートロール)側をシート幅方向に切断
するシート切断装置22が支持されている。この実施例で
は,シート切断装置22は,保持梁8に固着されたレール
23を上下から抱き込む回転可能な車輪24aを有し,レー
ル23に案内されてシート幅方向に移動可能な移動台24の
ホルダー24bに支持されたシート切断刃25と,シート切
断刃25をシート切断時走行させるために両端を上記移動
台24に接続されて無端状となり,保持梁8の両端部に設
けたプーリ26間に張られた平ベルト27,フレームF側面
に取付けられ伝動軸28aを介して,プーリ26の片方を回
転駆動し,平ベルト27を走らせるモータ−28等の走行駆
動機構を備えており,高速切断が可能である。
分のすぐ下流(シートロール)側をシート幅方向に切断
するシート切断装置22が支持されている。この実施例で
は,シート切断装置22は,保持梁8に固着されたレール
23を上下から抱き込む回転可能な車輪24aを有し,レー
ル23に案内されてシート幅方向に移動可能な移動台24の
ホルダー24bに支持されたシート切断刃25と,シート切
断刃25をシート切断時走行させるために両端を上記移動
台24に接続されて無端状となり,保持梁8の両端部に設
けたプーリ26間に張られた平ベルト27,フレームF側面
に取付けられ伝動軸28aを介して,プーリ26の片方を回
転駆動し,平ベルト27を走らせるモータ−28等の走行駆
動機構を備えており,高速切断が可能である。
前述のタッチローラTと同様にシート分割巻取仕様の変
更に対応するために,シート分割巻取装置には,前後の
巻取位置沿いに夫々間隔調整台29が,シート幅方向に水
平に備えられており,巻芯支持体7はこの間隔調整台29
上に支持されている。この場合間隔調整台29は,その上
部にシート幅方向に伸びた鳩尾形突条29aを有し,これ
に基部を摺動係合している巻芯支持体7は,間隔調整台
上において,シート幅方向にのみ移動可能に案内され
る。そして,スリッターKによるシート分割位置が変っ
ても,巻芯支持体7を間隔調整台29上で,摺動させて新
たなシート分割位置に対応する巻取位置に移動し,その
基部に設けたクランプ30により固定することができる。
更に対応するために,シート分割巻取装置には,前後の
巻取位置沿いに夫々間隔調整台29が,シート幅方向に水
平に備えられており,巻芯支持体7はこの間隔調整台29
上に支持されている。この場合間隔調整台29は,その上
部にシート幅方向に伸びた鳩尾形突条29aを有し,これ
に基部を摺動係合している巻芯支持体7は,間隔調整台
上において,シート幅方向にのみ移動可能に案内され
る。そして,スリッターKによるシート分割位置が変っ
ても,巻芯支持体7を間隔調整台29上で,摺動させて新
たなシート分割位置に対応する巻取位置に移動し,その
基部に設けたクランプ30により固定することができる。
また,巻取り中,タッチローラTをほぼ一定位置に保
ち,タッチローラTとシートロールRとの間の接触圧を
所要値に維持するためには,シート巻太りに従い巻芯タ
ッチローラTから離反させることが必要であり,また,
巻取りを再開するためにも,巻芯Cをタッチローラに対
して接近離反させることが必要である、そのため,間隔
調整台29は,前後の巻取位置下方のシート幅方向におい
て夫々三箇所に配置したシート幅方向に直角に水平に伸
びて基盤11上に固定されるレール31a等の案内機構31に
より,一定方向にのみ直線運動可能に他の方向にガタが
生じないように支持,案内される。そして,具体的に
は,案内機構のレール31aに振動の原因となる上下,左
右,その他の方向のガタが生じないようにかぶさりはま
って案内される移動可能な可動体(はめ合い部材)31b
上に固定された脚台32の上に間隔調整台29が固定されて
いる。そして,基盤11と間隔調整台29.29間には,両側
の間隔調整台29.29を対称方向へ一斉に駆動する接近離
反駆動機構33を備えている。この場合,接近離反駆動機
構33は,主として,片側の間隔調整台毎にレール31aに
平行に,左右二箇所に配置され,間隔調整台29に固定さ
れたメネジ部33bに螺合した実質的にバックラッシュの
無い回転抵抗の小さなボールネジ軸33a,巻取り中,上記
ボールネジ軸33aを低速駆動するサーボモータ33c,上記
ボールネジ軸33aを高速駆動する正逆両方向に回転可能
なモータ33d,これらのモータ33c,33dの回転をボールネ
ジ軸33aに伝達するための差動歯車機構33e,伝動軸33f,
傘歯車機構33gから成り立つ。そして,左右のボールネ
ジ軸33aは,同期駆動され,間隔調整台29,巻芯Cはタッ
チローラTと平行に接近離反することができる。さら
に,ボールネジ軸33aは,それ自身の回転による間隔調
整台29の変位以外の変位を制止しようとするので,外部
から間隔調整台29に大きな力が作用してもそれによって
間隔調整台29は容易に変位することがない。なお,巻芯
CをタッチローラTから離してゆくための接近離反駆動
機構としてモータ駆動されるラック,ピニオン機構,流
体圧シリンダ等を使っても良い。また,ボールネジ軸33
aの配置は二箇所に限るものではないし,また,モータ3
3c,33dを一台のモータで兼用しても良い。ボールネジ軸
の代わりに他のネジ軸を使うことも可能である。
ち,タッチローラTとシートロールRとの間の接触圧を
所要値に維持するためには,シート巻太りに従い巻芯タ
ッチローラTから離反させることが必要であり,また,
巻取りを再開するためにも,巻芯Cをタッチローラに対
して接近離反させることが必要である、そのため,間隔
調整台29は,前後の巻取位置下方のシート幅方向におい
て夫々三箇所に配置したシート幅方向に直角に水平に伸
びて基盤11上に固定されるレール31a等の案内機構31に
より,一定方向にのみ直線運動可能に他の方向にガタが
生じないように支持,案内される。そして,具体的に
は,案内機構のレール31aに振動の原因となる上下,左
右,その他の方向のガタが生じないようにかぶさりはま
って案内される移動可能な可動体(はめ合い部材)31b
上に固定された脚台32の上に間隔調整台29が固定されて
いる。そして,基盤11と間隔調整台29.29間には,両側
の間隔調整台29.29を対称方向へ一斉に駆動する接近離
反駆動機構33を備えている。この場合,接近離反駆動機
構33は,主として,片側の間隔調整台毎にレール31aに
平行に,左右二箇所に配置され,間隔調整台29に固定さ
れたメネジ部33bに螺合した実質的にバックラッシュの
無い回転抵抗の小さなボールネジ軸33a,巻取り中,上記
ボールネジ軸33aを低速駆動するサーボモータ33c,上記
ボールネジ軸33aを高速駆動する正逆両方向に回転可能
なモータ33d,これらのモータ33c,33dの回転をボールネ
ジ軸33aに伝達するための差動歯車機構33e,伝動軸33f,
傘歯車機構33gから成り立つ。そして,左右のボールネ
ジ軸33aは,同期駆動され,間隔調整台29,巻芯Cはタッ
チローラTと平行に接近離反することができる。さら
に,ボールネジ軸33aは,それ自身の回転による間隔調
整台29の変位以外の変位を制止しようとするので,外部
から間隔調整台29に大きな力が作用してもそれによって
間隔調整台29は容易に変位することがない。なお,巻芯
CをタッチローラTから離してゆくための接近離反駆動
機構としてモータ駆動されるラック,ピニオン機構,流
体圧シリンダ等を使っても良い。また,ボールネジ軸33
aの配置は二箇所に限るものではないし,また,モータ3
3c,33dを一台のモータで兼用しても良い。ボールネジ軸
の代わりに他のネジ軸を使うことも可能である。
巻取り中の巻芯Cの離反駆動の制御は,タッチローラ変
位検出装置と巻取り量検出装置(図示せず)から検出信
号を入力し,タッチローラ押付機構6によってタッチロ
ーラTを所要の接触圧でシートロールRに押付けつつ,
ほぼ一定位置に保ちながら,巻芯Cが離反するように,
接近離反駆動機構33のサーボモータ16cに回転を指令す
る制御装置によって行われる。なお,制御装置は,これ
に限定されず,接近離反駆動機構33の形式等に応じて公
知のものを使用すればよい、また,間隔調整台の平行移
動を機械的にさらに確実にする必要があれば,案内機構
の精度を上げるだけでなく,公知の平行移動機構を補助
的に採用すれば良い。
位検出装置と巻取り量検出装置(図示せず)から検出信
号を入力し,タッチローラ押付機構6によってタッチロ
ーラTを所要の接触圧でシートロールRに押付けつつ,
ほぼ一定位置に保ちながら,巻芯Cが離反するように,
接近離反駆動機構33のサーボモータ16cに回転を指令す
る制御装置によって行われる。なお,制御装置は,これ
に限定されず,接近離反駆動機構33の形式等に応じて公
知のものを使用すればよい、また,間隔調整台の平行移
動を機械的にさらに確実にする必要があれば,案内機構
の精度を上げるだけでなく,公知の平行移動機構を補助
的に採用すれば良い。
なお,この実施例におけるシート分割巻取装置の巻芯C
を移動可能に支持するための構成は,巻芯Cを強固に支
持して,シートロールRが偏心成長して高速回転して
も,シートの横ずれを生じさせる程度の振動を生ぜしめ
ないものでなければならない。従って,床面または基盤
上に案内機構31は固定されており,巻取り中,各巻芯支
持体7は,間隔調整台29の上に前後方向に揺動,または
摺動することができないように固定されている。また,
間隔調整台29と基盤との間の案内機構31もガタを生じな
い。そして,案内機構31上の巻芯を支持するための機構
は,巻芯に振動を起こさせようとする力が働いても,こ
れに同調しない十分な重量(例えば間隔調整台の中央部
に鉄筋を組んでセメントを埋める等)と剛性をもち,し
かも,背丈を低くしている。そして,これらによって,
巻芯Cを移動可能に支持する機構は,振動を受付けない
抗振構造となっている。
を移動可能に支持するための構成は,巻芯Cを強固に支
持して,シートロールRが偏心成長して高速回転して
も,シートの横ずれを生じさせる程度の振動を生ぜしめ
ないものでなければならない。従って,床面または基盤
上に案内機構31は固定されており,巻取り中,各巻芯支
持体7は,間隔調整台29の上に前後方向に揺動,または
摺動することができないように固定されている。また,
間隔調整台29と基盤との間の案内機構31もガタを生じな
い。そして,案内機構31上の巻芯を支持するための機構
は,巻芯に振動を起こさせようとする力が働いても,こ
れに同調しない十分な重量(例えば間隔調整台の中央部
に鉄筋を組んでセメントを埋める等)と剛性をもち,し
かも,背丈を低くしている。そして,これらによって,
巻芯Cを移動可能に支持する機構は,振動を受付けない
抗振構造となっている。
また,間隔調整台29を載せた両側の脚台32は,側方へ長
くつき出て,案内機構31との係合面積を大にすることに
より,間隔調整台29の安定度を高めるている。その脚台
32に作業床板35をはって,巻取位置の両外側で作業し易
くしている。なお,実施例において,脚台32は,両端と
中間に合計三箇所に設けており,抗振機能を高めてい
る。さらに,上記中間に多数個所,脚台32および案内機
構を設け,この多数箇所を無限個所にすると全面支持の
一体構造になるので,より間隔調整台の撓みを抑え,よ
り抗振機能を発揮することができる。
くつき出て,案内機構31との係合面積を大にすることに
より,間隔調整台29の安定度を高めるている。その脚台
32に作業床板35をはって,巻取位置の両外側で作業し易
くしている。なお,実施例において,脚台32は,両端と
中間に合計三箇所に設けており,抗振機能を高めてい
る。さらに,上記中間に多数個所,脚台32および案内機
構を設け,この多数箇所を無限個所にすると全面支持の
一体構造になるので,より間隔調整台の撓みを抑え,よ
り抗振機能を発揮することができる。
そのため,巻取中に巻芯Cの不都合な振動が抑制され,
シートロールとタッチローラTとの接触圧が安定する。
また巻振Cがタッチローラと同じ高さで水平に直線運動
するので上記接触圧が正確に制御できる。それによって
巻取速度を高速化することができるようになっている。
シートロールとタッチローラTとの接触圧が安定する。
また巻振Cがタッチローラと同じ高さで水平に直線運動
するので上記接触圧が正確に制御できる。それによって
巻取速度を高速化することができるようになっている。
また,間隔調整台上面の鳩尾形突条29aの中央部には,
間隔調整台全長にわたり溝29bが設けられており,この
溝29b内に回転駆動機構の駆動により正転逆転可能なネ
ジ軸36が入っている。一方、間隔調整台上に摺動係合し
た各巻芯支持体7は,上記ネジ軸36に適時係合離脱可能
な係脱機構をそれぞれ保持した係合部7aを上記溝29b内
に設けており,ネジ軸の正転または逆転中,係脱機構を
操作してネジ軸に係合,離脱することにより,間隔調整
台上を所定の位置に短時間で移動することが可能であ
る。さらに,この実施例では,巻芯支持体7,間隔調整台
29,案内機構31等の巻芯Cを移動可能に支持する機構
と,調整台14,タッチローラ案内台5等のタッチローラ
を支持するための機構との間のシートロールR下方の空
間には,シートロールRをシート幅方向へ搬出する搬出
機構(コンベア)34が設けられている。
間隔調整台全長にわたり溝29bが設けられており,この
溝29b内に回転駆動機構の駆動により正転逆転可能なネ
ジ軸36が入っている。一方、間隔調整台上に摺動係合し
た各巻芯支持体7は,上記ネジ軸36に適時係合離脱可能
な係脱機構をそれぞれ保持した係合部7aを上記溝29b内
に設けており,ネジ軸の正転または逆転中,係脱機構を
操作してネジ軸に係合,離脱することにより,間隔調整
台上を所定の位置に短時間で移動することが可能であ
る。さらに,この実施例では,巻芯支持体7,間隔調整台
29,案内機構31等の巻芯Cを移動可能に支持する機構
と,調整台14,タッチローラ案内台5等のタッチローラ
を支持するための機構との間のシートロールR下方の空
間には,シートロールRをシート幅方向へ搬出する搬出
機構(コンベア)34が設けられている。
以上に,シート分割巻取装置およびシートロール巻取り
後,巻取り再開を準備するための構成を詳しく説明した
が,次に巻取り再開を準備する動作順を第6図乃至第10
図で説明する。第6図は2点鎖線で示した位置で,巻取
りが完了したシートロールRをタッチローラTから所定
の距離だけ離反させたところを示す。このシートロール
Rの離反は,巻取り停止後,接近離反駆動機構33のモー
タ33dに正転駆動を指令することによって行われる。な
お,シートロールR離反時,後尾シートS″をたるませ
ないように,巻芯を制動状態に保つことが望ましい。シ
ートロールRが離反したら,モータ21に正転駆動を指令
し,第7図に示すように寄せ掛け梁11を待機位置から挟
持位置へ移動させて,各後尾シートS″を保持梁8へ寄
せ掛け,寄せ掛け梁と保持梁との間に挟持する。この実
施例では,保持梁の挟持面には予めシート保持手段(両
面粘着テープ)が施されているので,挟持と同時に各後
尾シートS″は,シート保持手段に粘着し,保持状態と
なる。次に,シート切断装置22のモータ28に正転駆動を
指令し,第8図に示すように,シート切断刃25を走行さ
せて,後尾シートS″の挟持位置の僅に,シートロール
R側へ寄った位置で各後尾シートS″を挟持状態で切断
する。そして,各後尾シートS″の切断が完了すると,
ただちにモータ28に逆転駆動を指令し,シート切断刃を
元の位置に戻す。後尾シートの切断が完了すると,寄せ
掛け梁11の移動駆動機構のモータ21に逆転駆動を指令
し,第9図に示すように寄せ掛け梁11を待機位置へ復帰
させる。そして,後尾シートの挟持を解除しても,上述
のように後尾シートS″の上流側切断部端は,保持梁8
のシート保持手段10によって保持されている。そして,
後尾シートを切断されたシートロールRは,この実施例
では,搬出機構34によって,シート幅方向に運ばれて巻
取位置から搬出される。なお,搬出機構34はシートロー
ル搬出時,コンベア34aをその待機位置(待機状態は第
1図に示す通り)から,コ字形巻芯支持体7の先端部に
支持されているシートロールRの真下の空間に移動し,
巻芯支持体7から解放されるシートロールを載置したパ
レット34b上に受取る。そして,巻芯支持体7のシート
ロール解放後,接近離反駆動機構33のモータ33dに正転
駆動を指令して,巻芯支持体7をシートロール解放位置
から,さらに後退させコンベア34aによるシートロール
の搬出を妨げないようにする。シートロールRを解放し
て,さらに後退した巻芯支持体7には,新しい巻芯Cを
取付けておく。シートロールRを搬出して,その待機位
置へ搬出機構が戻った後,接近離反駆動機構33のモータ
33dに逆転駆動を指令し,巻芯支持体7を一斉にタッチ
ローラTに高速で接近させて,第10図に示すように新し
い巻芯Cを,保持梁8に保持された後尾シートS″を介
してタッチローラTへ押付け,後尾シートS″をタッチ
ローラTと巻芯Cで挟持する。なお,上記一連の動作
は,自動制御装置の指令により自動的に行わすことがで
きる。その後,保持梁から後尾シートS″の上流側切断
端部を引外し,その切断端部を新しい巻芯Cの外周に沿
わせて自然に発生する静電気,粘着テープにより留め,
巻取りを再開する。各後尾シートは,タッチローラTと
保持梁8の間で宙に浮いた状態で張られるので,作業者
は後尾シートの両側端部の表面と裏面を両手の指でつま
んで後尾シートを張った状態のまま巻芯に巻掛けて,先
端まで正確に,しかも簡単に巻芯表面に準備することが
できる。従って,自動的に巻芯に上流側後尾シートの先
端を貼付する場合等に比べ,先端の折り重なり等が無く
確実であり,先端部準備の不具合によるシートの無駄を
生じる恐れがない。この場合,保持梁は一定位置に固定
されているため,シート切断装置22,駆動用のモータ28
は,本体フレーム側に取付けることができ,装置が簡素
となり,寄せ掛け梁11は,直線的に案内されるので,タ
ッチローラTから離れた位置に待機させることができ,
タッチローラTの外径に関係なく,切断後,上流側に残
る後尾シートの長さを設計時に広範囲に選ぶことができ
る。
後,巻取り再開を準備するための構成を詳しく説明した
が,次に巻取り再開を準備する動作順を第6図乃至第10
図で説明する。第6図は2点鎖線で示した位置で,巻取
りが完了したシートロールRをタッチローラTから所定
の距離だけ離反させたところを示す。このシートロール
Rの離反は,巻取り停止後,接近離反駆動機構33のモー
タ33dに正転駆動を指令することによって行われる。な
お,シートロールR離反時,後尾シートS″をたるませ
ないように,巻芯を制動状態に保つことが望ましい。シ
ートロールRが離反したら,モータ21に正転駆動を指令
し,第7図に示すように寄せ掛け梁11を待機位置から挟
持位置へ移動させて,各後尾シートS″を保持梁8へ寄
せ掛け,寄せ掛け梁と保持梁との間に挟持する。この実
施例では,保持梁の挟持面には予めシート保持手段(両
面粘着テープ)が施されているので,挟持と同時に各後
尾シートS″は,シート保持手段に粘着し,保持状態と
なる。次に,シート切断装置22のモータ28に正転駆動を
指令し,第8図に示すように,シート切断刃25を走行さ
せて,後尾シートS″の挟持位置の僅に,シートロール
R側へ寄った位置で各後尾シートS″を挟持状態で切断
する。そして,各後尾シートS″の切断が完了すると,
ただちにモータ28に逆転駆動を指令し,シート切断刃を
元の位置に戻す。後尾シートの切断が完了すると,寄せ
掛け梁11の移動駆動機構のモータ21に逆転駆動を指令
し,第9図に示すように寄せ掛け梁11を待機位置へ復帰
させる。そして,後尾シートの挟持を解除しても,上述
のように後尾シートS″の上流側切断部端は,保持梁8
のシート保持手段10によって保持されている。そして,
後尾シートを切断されたシートロールRは,この実施例
では,搬出機構34によって,シート幅方向に運ばれて巻
取位置から搬出される。なお,搬出機構34はシートロー
ル搬出時,コンベア34aをその待機位置(待機状態は第
1図に示す通り)から,コ字形巻芯支持体7の先端部に
支持されているシートロールRの真下の空間に移動し,
巻芯支持体7から解放されるシートロールを載置したパ
レット34b上に受取る。そして,巻芯支持体7のシート
ロール解放後,接近離反駆動機構33のモータ33dに正転
駆動を指令して,巻芯支持体7をシートロール解放位置
から,さらに後退させコンベア34aによるシートロール
の搬出を妨げないようにする。シートロールRを解放し
て,さらに後退した巻芯支持体7には,新しい巻芯Cを
取付けておく。シートロールRを搬出して,その待機位
置へ搬出機構が戻った後,接近離反駆動機構33のモータ
33dに逆転駆動を指令し,巻芯支持体7を一斉にタッチ
ローラTに高速で接近させて,第10図に示すように新し
い巻芯Cを,保持梁8に保持された後尾シートS″を介
してタッチローラTへ押付け,後尾シートS″をタッチ
ローラTと巻芯Cで挟持する。なお,上記一連の動作
は,自動制御装置の指令により自動的に行わすことがで
きる。その後,保持梁から後尾シートS″の上流側切断
端部を引外し,その切断端部を新しい巻芯Cの外周に沿
わせて自然に発生する静電気,粘着テープにより留め,
巻取りを再開する。各後尾シートは,タッチローラTと
保持梁8の間で宙に浮いた状態で張られるので,作業者
は後尾シートの両側端部の表面と裏面を両手の指でつま
んで後尾シートを張った状態のまま巻芯に巻掛けて,先
端まで正確に,しかも簡単に巻芯表面に準備することが
できる。従って,自動的に巻芯に上流側後尾シートの先
端を貼付する場合等に比べ,先端の折り重なり等が無く
確実であり,先端部準備の不具合によるシートの無駄を
生じる恐れがない。この場合,保持梁は一定位置に固定
されているため,シート切断装置22,駆動用のモータ28
は,本体フレーム側に取付けることができ,装置が簡素
となり,寄せ掛け梁11は,直線的に案内されるので,タ
ッチローラTから離れた位置に待機させることができ,
タッチローラTの外径に関係なく,切断後,上流側に残
る後尾シートの長さを設計時に広範囲に選ぶことができ
る。
第11図は,第一実施例のように抗振構造を採用したシー
ト分割巻取装置にこの発明を適用した実施例である。そ
して,この実施例では,前後の巻取位置の中間で移動し
ないように一定位置に支持され,かつ,各シートロール
に共通なタッチローラTをシート分割巻取装置が備えて
おり,保持梁8と寄せ掛け梁11は,一本の上記タッチロ
ーラTの前後に,それぞれ一対ずつ設けられている点,
各巻芯支持体ごとに設けられ,間隔調整台29上にシート
幅方向に移動可能に支持され,かつ,巻取り中には,ク
ランプ30で固定される基台37上に案内機構,即ち上記基
台37上に水平に固定されてシート幅方向に直角に伸びた
レール38aと,このレール38aの上部に上下,左右,その
他の方向にガタを生じないようにかぶさりはまり,上記
レール38aで水平方向に直線的に案内されて移動するこ
とができ,かつ,巻芯支持体の下面に固着された可動体
38bを介して各巻芯支持体7が支持されており,上記基
台37と巻芯支持体7との間に設けた流体圧シリンダ39に
よって巻取開始位置についた巻芯Cで後尾シートをタッ
チローラT上に保持する際,およびタッチローラと巻取
り中のシートロールとの間に接触圧を制御する際のタッ
チローラTに対する押付力が調節される点,および巻芯
Cの離反駆動の制御は,巻取り中上記基台37に対する巻
芯支持体7の前後方向の変位を,流体圧シリンダ39で巻
芯CのタッチローラTへの押付力を調節することができ
る範囲内に抑えるように接近離反駆動機構33へ駆動を指
令することによって行われる点が,上述の第一実施例の
装置と異なる。
ト分割巻取装置にこの発明を適用した実施例である。そ
して,この実施例では,前後の巻取位置の中間で移動し
ないように一定位置に支持され,かつ,各シートロール
に共通なタッチローラTをシート分割巻取装置が備えて
おり,保持梁8と寄せ掛け梁11は,一本の上記タッチロ
ーラTの前後に,それぞれ一対ずつ設けられている点,
各巻芯支持体ごとに設けられ,間隔調整台29上にシート
幅方向に移動可能に支持され,かつ,巻取り中には,ク
ランプ30で固定される基台37上に案内機構,即ち上記基
台37上に水平に固定されてシート幅方向に直角に伸びた
レール38aと,このレール38aの上部に上下,左右,その
他の方向にガタを生じないようにかぶさりはまり,上記
レール38aで水平方向に直線的に案内されて移動するこ
とができ,かつ,巻芯支持体の下面に固着された可動体
38bを介して各巻芯支持体7が支持されており,上記基
台37と巻芯支持体7との間に設けた流体圧シリンダ39に
よって巻取開始位置についた巻芯Cで後尾シートをタッ
チローラT上に保持する際,およびタッチローラと巻取
り中のシートロールとの間に接触圧を制御する際のタッ
チローラTに対する押付力が調節される点,および巻芯
Cの離反駆動の制御は,巻取り中上記基台37に対する巻
芯支持体7の前後方向の変位を,流体圧シリンダ39で巻
芯CのタッチローラTへの押付力を調節することができ
る範囲内に抑えるように接近離反駆動機構33へ駆動を指
令することによって行われる点が,上述の第一実施例の
装置と異なる。
以上,少数の実施例によって説明したが,この発明の実
施態様は,設計条件,設計者の考え方により,発明の要
旨を代えることなく多様に変化し得る。
施態様は,設計条件,設計者の考え方により,発明の要
旨を代えることなく多様に変化し得る。
例えば、シート分割巻取装置は、寄せ掛け梁を備え、保
持梁を備えない場合もあり得る。シート保持手段による
後尾シートの保持は,シート保持手段として,粘着剤等
を用いて後尾シート挟持と同時に行うのではなく,保持
梁の挟持面または,その付近に設けた吸引口等,後尾シ
ートの保持,解放時期を調節できる保持手段により,寄
せ掛け梁が挟持位置から待機位置へ向って,離れる前の
任意の時期に保持を開始するようにしても良い。また,
使用する巻芯径の大小に合わせて,切断後,上流側に残
る後尾シート長さを変えたい場合など,支持位置を変え
ることができる支持手段もしくは,待機位置から挟持位
置へ支持位置を変える駆動機構をもつ支持手段によって
保持梁を支持するとか,シート切断装置を寄せ掛け梁に
支持したり,シート切断装置としてシアー刃を用いてそ
の上下の刃を,それぞれ保持梁と寄せ掛け梁に支持した
りするとか,保持梁または,寄せ掛け梁に流体圧シリン
ダ等の駆動機構を介して,シート面に向って進退するこ
とができるように後尾シート挟持部材を支持しておき,
保持梁および寄せ掛け梁が後尾シート挟持位置についた
とき,上記駆動機構で挟持部材を前進させて,後尾シー
トの挟持を完了させたり,バネ等を介して後尾シート寄
せ掛け梁りに挟持部材をシート面に向って進退可能に支
持するとともに,巻取領域全幅にわたりシート面に対向
する切断刃を,上記挟持部材の挟持面付近に,かつ,挟
持面から突出させないように寄せ掛け梁に固定してお
き,後尾シート切断時に寄せ掛け梁を移動駆動機構で挟
持位置に前進させ,保持梁と挟持部材間に後尾シートを
挟持した後も寄せ掛け梁の前進駆動を,挟持部材が後尾
シート寄せ掛け梁に対して後退するとともに,上記切断
刃が挟持面から突出して後尾シートを切断するまで,続
行することによって後尾シートの挟持と切断を完了させ
たりする等,必要に応じて工夫することができる。さら
に,シート保持手段として粘着剤等を使用する場合,帯
状シートの材質によっては,粘着剤の粘着力がすぐ弱ま
ってしまうために,しばしば粘着剤を取り替える必要が
生じるが,このときには,自動的に粘着剤または両面粘
着テープを保持梁に塗布または貼付する装置を保持梁に
備えるようにしても良い。また保持梁および寄せ掛け梁
の後尾シート切断位置のシートロール側にそれぞれ,挟
持梁を設けて後尾シート切断時,後尾シートを切断位置
の両側で挟持して切断するようにしても良い、なお,巻
取装置としては,分割シートを振分けない1軸の巻取装
置でも良いことはいうまでもない。巻芯の駆動はシート
ロールの表面駆動でもよい。
持梁を備えない場合もあり得る。シート保持手段による
後尾シートの保持は,シート保持手段として,粘着剤等
を用いて後尾シート挟持と同時に行うのではなく,保持
梁の挟持面または,その付近に設けた吸引口等,後尾シ
ートの保持,解放時期を調節できる保持手段により,寄
せ掛け梁が挟持位置から待機位置へ向って,離れる前の
任意の時期に保持を開始するようにしても良い。また,
使用する巻芯径の大小に合わせて,切断後,上流側に残
る後尾シート長さを変えたい場合など,支持位置を変え
ることができる支持手段もしくは,待機位置から挟持位
置へ支持位置を変える駆動機構をもつ支持手段によって
保持梁を支持するとか,シート切断装置を寄せ掛け梁に
支持したり,シート切断装置としてシアー刃を用いてそ
の上下の刃を,それぞれ保持梁と寄せ掛け梁に支持した
りするとか,保持梁または,寄せ掛け梁に流体圧シリン
ダ等の駆動機構を介して,シート面に向って進退するこ
とができるように後尾シート挟持部材を支持しておき,
保持梁および寄せ掛け梁が後尾シート挟持位置についた
とき,上記駆動機構で挟持部材を前進させて,後尾シー
トの挟持を完了させたり,バネ等を介して後尾シート寄
せ掛け梁りに挟持部材をシート面に向って進退可能に支
持するとともに,巻取領域全幅にわたりシート面に対向
する切断刃を,上記挟持部材の挟持面付近に,かつ,挟
持面から突出させないように寄せ掛け梁に固定してお
き,後尾シート切断時に寄せ掛け梁を移動駆動機構で挟
持位置に前進させ,保持梁と挟持部材間に後尾シートを
挟持した後も寄せ掛け梁の前進駆動を,挟持部材が後尾
シート寄せ掛け梁に対して後退するとともに,上記切断
刃が挟持面から突出して後尾シートを切断するまで,続
行することによって後尾シートの挟持と切断を完了させ
たりする等,必要に応じて工夫することができる。さら
に,シート保持手段として粘着剤等を使用する場合,帯
状シートの材質によっては,粘着剤の粘着力がすぐ弱ま
ってしまうために,しばしば粘着剤を取り替える必要が
生じるが,このときには,自動的に粘着剤または両面粘
着テープを保持梁に塗布または貼付する装置を保持梁に
備えるようにしても良い。また保持梁および寄せ掛け梁
の後尾シート切断位置のシートロール側にそれぞれ,挟
持梁を設けて後尾シート切断時,後尾シートを切断位置
の両側で挟持して切断するようにしても良い、なお,巻
取装置としては,分割シートを振分けない1軸の巻取装
置でも良いことはいうまでもない。巻芯の駆動はシート
ロールの表面駆動でもよい。
<発明の効果> 本発明によればタッチローラから後退したシートロール
の後尾シート裏面に対し、直線的に進退可能な寄せ掛け
梁を備えるので、タッチローラから離れた場所にある空
間を寄せ掛け梁の待機位置として空間を利用することが
でき、タッチローラから寄せ掛け梁を充分離すことがで
きる。しかもタッチローラとシートロールとの接触点か
らタッチローラ側シート切断端までの長さを、充分な長
さにすることができる。それゆえ、タッチローラ側のシ
ート先端を新しい巻芯に巻き掛けて次の巻取再開準備の
作業性が非常に良くなる。また、切断時、従来のように
タッチローラ側へ後尾シートを大きく引き寄せる必要が
ないので、切断後、垂れ下がった後尾シートをシートロ
ールに巻き付けて、その終端を接着するための作業時間
も短縮することができる等都合がよい。したがって巻取
再開準備時間が短縮され稼働率が向上する。更に、寄せ
掛け梁を直線的に進退可能に設けることにより、寄せ掛
け梁を支持、駆動するための手段が簡素化する。しか
も、タッチローラが各シートロール個々に備えているシ
ート分割巻取装置、前後の巻取位置毎に共通のタッチロ
ーラを備えてあるシート分割巻取装置にも適用できる。
の後尾シート裏面に対し、直線的に進退可能な寄せ掛け
梁を備えるので、タッチローラから離れた場所にある空
間を寄せ掛け梁の待機位置として空間を利用することが
でき、タッチローラから寄せ掛け梁を充分離すことがで
きる。しかもタッチローラとシートロールとの接触点か
らタッチローラ側シート切断端までの長さを、充分な長
さにすることができる。それゆえ、タッチローラ側のシ
ート先端を新しい巻芯に巻き掛けて次の巻取再開準備の
作業性が非常に良くなる。また、切断時、従来のように
タッチローラ側へ後尾シートを大きく引き寄せる必要が
ないので、切断後、垂れ下がった後尾シートをシートロ
ールに巻き付けて、その終端を接着するための作業時間
も短縮することができる等都合がよい。したがって巻取
再開準備時間が短縮され稼働率が向上する。更に、寄せ
掛け梁を直線的に進退可能に設けることにより、寄せ掛
け梁を支持、駆動するための手段が簡素化する。しか
も、タッチローラが各シートロール個々に備えているシ
ート分割巻取装置、前後の巻取位置毎に共通のタッチロ
ーラを備えてあるシート分割巻取装置にも適用できる。
また、上記後尾シートの表面側に上記寄せ掛け梁に平行
に支持した保持梁を備えると、切断時、保持梁と寄せ掛
け梁とにより後尾シートを挟持して確実に切断すること
ができ、切断された、タッチローラ側シート先端部を保
持梁に保持して、中に浮いた状態にしておくことができ
るので、新しい巻芯にタッチローラ側のシート先端を巻
付接着する作業を簡単に短時間で正確に行えるようにな
る。
に支持した保持梁を備えると、切断時、保持梁と寄せ掛
け梁とにより後尾シートを挟持して確実に切断すること
ができ、切断された、タッチローラ側シート先端部を保
持梁に保持して、中に浮いた状態にしておくことができ
るので、新しい巻芯にタッチローラ側のシート先端を巻
付接着する作業を簡単に短時間で正確に行えるようにな
る。
第1図は,この発明の第一実施例のシート分割巻取装置
の側面図,第2図は同平面図,第3図は同巻取り再開装
置の正面図,第4図は同平面図,第5図は同側面図,第
6図乃至第10図は巻取り再開準備動作順説明図,第11図
は,この発明の第二実施例の概略側面図である。 8……保持梁,10……シート保持手段,11……寄せ掛け
梁,22……シート切断装置,S……帯状シート,K……スリ
ッター,T……タッチローラ,C……巻芯,S″……後尾シー
ト,R……シートロール
の側面図,第2図は同平面図,第3図は同巻取り再開装
置の正面図,第4図は同平面図,第5図は同側面図,第
6図乃至第10図は巻取り再開準備動作順説明図,第11図
は,この発明の第二実施例の概略側面図である。 8……保持梁,10……シート保持手段,11……寄せ掛け
梁,22……シート切断装置,S……帯状シート,K……スリ
ッター,T……タッチローラ,C……巻芯,S″……後尾シー
ト,R……シートロール
Claims (2)
- 【請求項1】帯状シートをスリッターにより複数条に分
割して、その各分割シートを、ほぼ一定位置又は一定位
置に支持されたタッチローラを経て巻芯の回りに巻き取
るシート分割巻取装置において、上記帯状シート全幅に
渡って伸び、タッチローラから後退したシートロールの
後尾シート裏面に対し直線的に進退可能な、後尾シート
の寄せ掛け梁と、上記寄せ掛け梁により押された後尾シ
ートを幅方向に切断する切断機構とを備えることを特徴
とするシート分割巻取装置。 - 【請求項2】上記後尾シートの表面側に、上記寄せ掛け
梁に平行に支持した保持梁を備えることを特徴とする特
許請求の範囲(1)記載のシート分割巻取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28697886A JPH0780597B2 (ja) | 1986-12-01 | 1986-12-01 | シート分割巻取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28697886A JPH0780597B2 (ja) | 1986-12-01 | 1986-12-01 | シート分割巻取装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63267641A JPS63267641A (ja) | 1988-11-04 |
JPH0780597B2 true JPH0780597B2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=17711427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28697886A Expired - Fee Related JPH0780597B2 (ja) | 1986-12-01 | 1986-12-01 | シート分割巻取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0780597B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI101371B (fi) * | 1996-07-05 | 1998-06-15 | Valmet Corp | Menetelmä paperiradan rullauksessa ja rullauslaite |
CN102700975B (zh) * | 2012-05-31 | 2014-09-24 | 江南大学 | 全自动无纺布复卷机 |
CN111532837B (zh) * | 2020-05-25 | 2020-12-22 | 湖北夷盟包装材料有限公司 | 一种耐温锡箔纸卷生产制造工艺 |
-
1986
- 1986-12-01 JP JP28697886A patent/JPH0780597B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63267641A (ja) | 1988-11-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
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