JPH077980Y2

JPH077980Y2 - ゴルフカートのカバー用シート

Info

Publication number: JPH077980Y2
Application number: JP1987173830U
Authority: JP
Inventors: 三郎桜井
Original assignee: 三郎桜井
Priority date: 1987-11-16
Filing date: 1987-11-16
Publication date: 1995-03-01
Anticipated expiration: 2002-11-16
Also published as: JPH0177780U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案はゴルフカートのカバー用シートに関する。

〔従来の技術〕

ゴルフ場では、キヤデイーバツク運搬用に手押し式ある
いは電動式等のゴルフカートが汎用されている。従来、
この種のカートを雨天で用いる場合、クラブやバツクが
濡れないようカート全体にシートが被せられる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、上記シートは単に平面状のものをカートに被
せ、ひも等で固定するものであるため、その取り付けが
面倒であり、またプレイ中に急に雨が降り出したような
場合、取り付けを迅速に行い得ない難点がある。またそ
の収納も、取り外しと折り畳みに手間がかかり、さらに
シート自体が嵩ばるため、余分な収納スペースを必要と
する難点がある。

本考案はこのような従来の難点に鑑みなされたもので、
カートへの装着及び収納を簡単かつ迅速に行うことがで
きるゴルフカートのカバー用シートの提供をその目的と
する。

〔問題点を解決するための手段〕

このため、本考案のゴルフカートのカバー用シートは、
カートの荷台側方に取り付けられるべき収納筒１と、該
収納筒１内にロール状に巻取られるシート体４とからな
り、前記収納筒１は、シート引き出し用のスリット口10
0を有するとともに、シート巻取手段を備えた巻取芯材
２をその内部に有し、前記シート体４は、前記収納筒１
内に直に巻取られる本体Ａと、常態において本体Ａの上
面に重なり合うシート部材であって、上端が前記本体Ａ
の上部に沿って固定されるとともに、下部側が本体Ａの
下部に沿って係脱可能に係止される折込みシート部５と
を有し、該折込みシート部５は本体Ａと重合し且つ下部
側が本体Ａに係止された状態で収納筒１内に巻取り可能
であるとともに、収納筒１から引き出された状態でカー
ト上部側に展開させることでカート上部を覆うことがで
きるよう構成し、且つシート体４の本体Ａ及び折込みシ
ート部５はカートへの係止部を有することをその基本的
特徴とする。

〔作用〕

本考案のカバーシートは、その収納筒１がカートの荷台
側方に取り付けられる。シートを使用する場合、カート
荷台側の一方の側部に取り付けられた収納筒１のスリッ
ト口100からシート体４を引き出して、キャディーバッ
クの本体に被せ、その端部を係止部を介してカート荷台
の他方の側部等に係止する。しかる後、本体Ａの下部に
係止されている折込みシート部５の下部を本体Ａから外
し、折込みシート部５をカートの上部側に展開し、これ
でキャディーバックの上部を覆い、その端部を係止部を
介しカートに係止する。

また、シートを収納する場合は、先ず折込みシート部５
をカートから外してシート本体Ａの内側に折り畳むとと
もに、折込みシート部５の下部側を本体Ａの下部に沿っ
て係止し、しかる後、本体Ａの係止部をカートから取り
外し、巻取手段によって収納筒１内に巻き取る。

〔実施例〕

第１図ないし第６図は本考案の一実施例を示している。

本実施例のゴルフカートのカバー用シートはカート荷台
の側方に取付けられるべき収納筒（１）と、この収納筒
内に設けられた巻取芯材（２）と、この巻取芯材にロー
ル状に巻かれ、収納筒から引き出し可能なシート体
（４）とを備えている。

前記収納筒（１）は、周胴体（10）と両端の側蓋体（1
1）とで構成されている。周胴体（10）は、その長さ方
向に沿つてシート体引き出し用のスリツト口（100）を
有している。また、側蓋体（11）の内側には巻取芯材
（２）を支持するための支持部（110）が周胴部内方に
向つて突設されている。

前記巻取芯材（２）は、円筒状に構成され、前記収納筒
（１）内に回転可能に取り付けられている。本実施例で
は、巻取芯材（２）は軸受（12）を介して前記側蓋体内
側の支持部（110）に回転自在に支持されている。巻取
芯材（２）はその内部にシート体の巻取手段（３）を備
えている。

本実施例では、このような巻取手段としてスプリングを
利用している。すなわち、筒状の巻取芯材内には芯材中
央部の係止部材（20）を挾んで１対のスプリング（３）
が装着されている。

そして、前記係止部材（20）の両側と前記各支持部（11
0）には、スプリングの各端部を係止すべき係止部（11
1）（200）（係止溝または係止孔）が設けられており、
上記両スプリング（３）はその各端部をこれら係止部
（111）（200）に係合させている。

なお、巻取手段はこのようなスプリング形式以外に、例
えばハンドル等により巻取芯材を回し、手動で巻き取ら
れるようにしてもよい。

前記シート体（４）は、一端側が巻取芯材（２）に固定
され、その周面にロール状に巻き取られている。このシ
ート体としては第３図に示すような織布（40）にゴムラ
イニング（41）を施したもの等、適宜なものを用いるこ
とができる。なお、シート体の本体（Ａ）には、他の部
分より厚肉の補強縁部（43）が設けられている。シート
がロール状に巻かれた場合、補強縁部（43）の部分は他
の部分よりも太くなるため、周胴部の両端寄り部分には
これを収容し得るよう環状突起（101）を形成して、他
の部分より大径に構成している。

また、シート体（４）は折込みシート部（５）を備えて
いる。この折込みシート部（５）は、本体（Ａ）よりも
小さい面積のシート体の一端側（カート上部側の端部）
をシート本体（Ａ）の幅方向の一側（上部側の一側）に
沿つて縫い付けることにより構成されており、この縫付
け部（46）で折り返すことにより、第４図（ｂ）に示す
ようにカートの上部側（シート本体の幅方向外方）に展
開し、カート上部（少なくとも、キャディーバックの上
部）を覆うことができるよになっている。

折込みシート部（５）は、本体部（Ｂ）と、この本体部
内側に折り込まれ本体部外方に展開可能な折込み部
（６）とから構成されている。この折込み部（６）は、
本体部（Ｂ）よりも小さい面積のシート体の一端側（カ
ート上部側の端部）を本体部（Ｂ）の上部に沿つて縫い
付けることにより構成されており、この縫付け部（70）
で折り返すことにより、第４図（ｃ）に示すようにカー
ト上部側（シート本体の幅方向外方）に展開可能となつ
ている。

なお、収納筒への出し入れを容易に行えるようにするた
め、前記折込みシート部５の他端側（下端側）はシート
体４の本体Ａの下部に沿って係脱可能に係止できるよう
になっている。この実施例では係止手段がフアスナ44で
構成され、このファスナ44で折込みシート部５の下端が
シート体の本体（Ａ）に対して係止される。同様の目的
から本体（Ａ）の幅方向には、前記折込みシート部
（５）のスリツト口寄りの一側端を覆うように端部カバ
ー用シート部（45）が取り付けられている。この端部カ
バー用シート部（45）は、短尺のシート体の一端を本体
（Ａ）に縫い付けることにより構成されており、この縫
い付け部（46）で折り返し可能となつている。

また、前記シート体の本体（Ａ）及び折込みシート部
（５）はシートをカート側に係止するための係止部を備
えている。すなわち、本実施例では第４図に示すよう
に、本体（Ａ）の先端側及び幅方向の一端側（カートの
下部に位置する側の端部）に、長さ方向で間隔的に係止
穴（42）を設け、この係止穴（42）に第５図に示すよう
なカート側の係止具（８）を挿し込んで係合させて、シ
ート体（４）をカート（９）に対して固定し得るように
なつている。また、折込み部（６）の先端側には係止用
のマジツクテープ（７）が取付けられ、折込み部（６）
の先端側をカートのフレーム（91）に巻き付け、マジツ
クテープ（７）で固定できるようにしている。なお、以
上のような係止手段は本実施例のものに限定されるもの
ではなく、例えばフツク等適宜な手段を用いることがで
きる。

以上のような本考案のカバー用シートは、その収納筒
（１）が、第５図に示すように、カート（９）の荷台
（イ）の側部に取付けられる。この取付方法としては、
固定的に設けることもできるが、例えば第７図に示すよ
うに、カートの側部フレーム部材（90）に環状の保持部
材（92）を取り付け、この保持部材（92）で着脱自在に
保持されるようにしてもよい。

また、本実施例では、第３図に示すようにシート体引き
出し用のスリツト口（100）の上部側縁部にゴミ払い落
とし用のブラシ体（102）が設けられている。

次に、本実施例のカバー用シートの使用法を第６図
（ａ）〜（ｃ）に基づいて説明する。なお、図におい
て、（14）はキヤデイーバツクを示している。

シートを使用する場合、第６図（ｂ）に示すように、カ
ート荷台の一側部に取り付けられた収納筒のスリツト口
（100）からシート体（４）を引き出して、キヤデイー
バツク（14）の本体に被せ、その端部を係止穴（42）に
係止具（８）を係合させることによりカート（９）に対
して固定する。しかる後、フアスナ（44）を外し、第６
図（ｃ）に示すように、折込みシート部（５）の本体部
（Ｂ）さらには折込みシート部本体部（Ｂ）をカート
（９）の上部側に展開し、これでキヤデイーバツクの上
部を覆い、その端部をカートのフレーム部材（91）に巻
き回してマジツクテープ（７）で係止する。

また、シートを収納する場合は、先ずマジツクテープ
（７）を剥して折込み部（６）を折込みシート部本体
（Ｂ）内側に折り畳み、さらに折込みシート部（５）全
体をシート体本体（Ａ）内側に折り畳む。しかる後、係
止具（８）を係止穴（42）から外せば、シート体（４）
はスプリング（巻取手段）（３）の作用により自動的に
収納筒のスリツト口（100）から巻取芯材（２）に巻き
取られる。

〔考案の効果〕

以上述べた本考案のゴルフカートのカバー用シートによ
れば、カートへの装着及び収納を簡単かつ迅速に行うこ
とができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本考案の一実施例を示すもので、
第１図はシート体の一部を引き出した状態における斜視
図、第２図は縦断面図、第３図はスリツト口を部分的に
示す正面図、第４図（ａ）はシート体を収納筒から引き
出した状態の平面図、第４図（ｂ）は折込みシート部を
一部展開した状態の平面図、第４図（ｃ）は折込みシー
ト部を全部展開した状態の平面図、第５図はカートに対
する収納筒の取り付け状態を示す斜視図である。第６図
（ａ）〜（ｃ）は本考案のカバー用シートの使用法を示
す説明図である。第７図はカートに対する収納筒の取り
付け状態の他の実施例を部分的に示す斜視図である。図において、（１）は収納筒、（４）はシート体、
（２）は巻取芯材、（５）は折込みシート部を各示して
いる。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】カートの荷台側方に取り付けられるべき収
納筒１と、該収納筒１内にロール状に巻取られるシート
体４とからなり、前記収納筒１は、シート引き出し用の
スリット口100を有するとともに、シート巻取手段を備
えた巻取芯材２をその内部に有し、前記シート体４は、
前記収納筒１内に直に巻取られる本体Ａと、常態におい
て本体Ａの上面に重なり合うシート部材であって、上端
が前記本体Ａの上部に沿って固定されるとともに、下部
側が本体Ａの下部に沿って係脱可能に係止される折込み
シート部５とを有し、該折込みシート部５は本体Ａと重
合し且つ下部側が本体Ａに係止された状態で収納筒１内
に巻取り可能であるとともに、収納筒１から引き出され
た状態でカート上部側に展開させることでカート上部を
覆うことができるよう構成し、且つシート体４の本体Ａ
及び折込みシート部５はカートへの係止部を有してなる
ゴルフカートのカバー用シート。