JPS6130605Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気掃除機、取分けその集塵部の改
良に関するもので、容易にかつ衛生的に排塵処理
できるようにすることを目的とする。

集塵箱に紙袋等の集塵袋を内蔵し、該集塵袋の
開口部を保持するエキスパンダー付袋支え体を集
塵箱に着脱自在に装着して、該袋支え体から突出
する棒状等の支え部材に集塵袋を支持させるごと
くした電気掃除機では、前記集塵袋がなくなつて
集塵箱に直集塵する場合、エキスパンダー付袋支
え体を集塵箱より外さなければならないが、従来
は袋支え体が突出する棒状等の支え部材を有する
ことから、形状的に非常に大きくなり、保管場所
に困るという欠点があつた。

また前記袋支え体に集塵袋を取付ける場合、こ
の袋支え体の支え部材が邪魔になつて、取付けが
困難になると共に、手間が掛かるごとき欠点があ
つた。

本考案はこのような上記従来の欠点を解消する
ものである。

以下、図示の実施例について本考案を詳述する
と、第１図において、１は掃除機本体で、電動送
風機２やコード巻取り装置３等を内蔵する。４は
掃除機本体１の前部側に配置された集塵箱で、把
手部５を有し、係合部７及び尾錠８により掃除機
本体１に着脱自在に結合させている。この集塵箱
４の掃除機本体１の結合側の開口側には、塵埃を
捕集するための主フイルター９を保持した主フイ
ルター枠体部１０と、プレフイルター１１を保持
したプレフイルター枠体部１２とが着脱自在に装
着され、また反対側にはその開口部を閉蓋する蓋
体１３が配設されている。蓋体１３は集塵箱４の
下部ヒンジ１４により回動自在に軸支されると共
に、集塵箱４の上部に配設された尾錠１５により
集塵箱４に係止し閉蓋される。蓋体１３は略中央
部に吸気孔１６を有し、その吸気孔１６は集塵箱
４の集塵室１７内に突出せしめられている。１８
は蓋体１３の内側に固着されたパツキン押え材
で、集塵箱４の開口部を完全密閉するためのパツ
キン１９を支持する。２０は集塵箱４の下部に配
置された前輪、２１は掃除機本体１に配置された
後輪である。

２２は紙等で形成された集塵袋２３の開口部分
を絞つて保持す袋支え体で、集塵箱４の前部側開
口部より集塵室１７内に着脱自在に装着され、ま
たこの袋支え体２２の外周部には、集塵袋２３を
集塵箱４の内面に密着させないための突出体２４
が集塵室１７側に向つて周方向に複数本形成され
ている。各突出体２４は第２図に示すように１本
につき３個の部品２５，２６，２７を入れる式に
嵌合することにより伸縮自在に構成されている。
袋支え体２２には、突出体２４側から集塵袋２３
の開口部分を絞つて挿入し、かつ該集塵袋２３の
開口部分を介して蓋体１３の吸気孔１６を挿入で
きる通孔２８が設けられると共に、該通孔２８の
周囲には把手としての凹部２９が複数個設けられ
ている。なおこの凹部２９には集塵袋２３の開口
部分を入れ込んで、該集塵袋２３の仮り止め固定
ができるようにしている。また集塵袋２３の端部
は蓋体１３を閉じた時に、パツキン押え１８で保
持されたパツキン３０により押えられ、かつ使用
時のゴミタイト及びエアータイトがなされる。

上記構成において、集塵袋２３を取付ける場合
には、先ず第３図に示す如く開口部分を細く絞
り、その開口部分を突出体２４側から袋支え体２
２の通孔２８に挿入する。この時、各突出体２４
は実線のように収縮状態にしておけば良く、集塵
袋２３を袋支え体２２に容易に挿入できる。そし
て次に収塵袋２３の挿通端部側を外方に広げて凹
部２９内に折り込んで仮り止めをし、各突出体２
４を点線の如く伸ばし、該突出体２４内に集塵袋
２３を保持した後、袋支え体２２を集塵箱４の開
口部に嵌着し、蓋体１３を閉鎖すれば、第１図に
示すように組付けることができる。

排塵処理時には、前述の逆の順序で行なえば良
い。

集塵袋２３を使用せず、集塵箱４の集塵室１７
に直集塵する際には、袋支え体２２を取外し、各
突出体２４を縮めて保管しておくことができ、そ
の取扱い或いは管理が容易である。

第４図及び第５図は他の実施例を示し、袋支え
体２２に各突出体２４を回動起伏自在に設けたも
のを示す。即ち、袋支え体２２には、周方向に複
数個のブラケツト３１が一体形成され、この各ブ
ラケツト３１に枢軸３２を介して各突出体２４が
内外何れの方向にも起伏自在に枢着されており、
従つて各突出体２４は起伏により出退調整自在で
ある。なお３２は集塵箱４の側面に配置した袋支
え体収納室で、集塵袋２３を使用しない時に袋支
え体２２を収納保管するためのものである。

この場合も、袋支え体２２への集塵袋２３の着
脱は各突出体２４を外側へ回動させることにより
容易に行なうことができ、また集塵箱４へ取付け
る時は、各突出体２４を内側へ回動させれば良い
ので、容易に装着可能となる。更に集塵袋２３を
使用しない時は、各突出体２４を内側へ回動させ
ると、全体が薄くなり、集塵箱４の袋支え体収納
室３２への収納が容易で、袋支え体収納室３２の
容積が小さくてよいため、集塵箱４の外観のまと
まりも良い。

以上実施例に詳述したように本考案によれば、
袋支え体の突出体を出退調整自在にしているた
め、集塵袋の取付けが容易にでき、かつ集塵後の
集塵袋の取り外しも容易にできる。また集塵箱の
長さや集塵袋の長さに合わせて突出体を調整で
き、各種大きさの電気掃除機への応用も可能であ
る。しかも集塵袋を使用しない時には袋支え体の
突出体を縮ませておけば良く、従つて、例えば実
施例で述べたように集塵箱の袋支え体収縮室にも
収納できるなど、その取扱いが容易であり、その
実用性は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気掃除機の
要部欠裁断面図、第２図は同突出体付き袋支え体
の断面図、第３図は同突出体付き袋支え体及び集
塵箱の外観斜視図、第４図は他の実施例における
突出体付き袋支え体の断面図、第５図は同突出体
付き袋支え体と集塵箱との外観斜視図である。 １は掃除機本体、４は集塵箱、１３は蓋体、１
７は集塵室、２２は袋支え体、２３は集塵袋、２
４は突出体、３２は枢軸である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 掃除機本体の前部側に集塵箱を着脱自在に結
   合すると共に、この集塵箱の開口部に蓋体を開
   閉自在に設け、かつ集塵箱内に集塵袋を内蔵し
   た電気掃除機において、前記集塵箱の集塵室開
   口部に、集塵袋の開口部を保持する袋支え体を
   着脱自在に装着し、該袋支え体の内側面外周近
   傍に集塵室内部に突出する複数個の突出体を配
   設し、該各突出体を出退調整自在にしたことを
   特徴とする電気掃除機。 (2) 前記各突出体を伸縮により出退調整自在とし
   たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の電気掃除機。 (3) 前記突出体を袋支え体に対して起伏自在に枢
   着したことを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の電気掃除機。