JPH0776512A - 抗色素沈着剤 - Google Patents
抗色素沈着剤Info
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- JPH0776512A JPH0776512A JP5246161A JP24616193A JPH0776512A JP H0776512 A JPH0776512 A JP H0776512A JP 5246161 A JP5246161 A JP 5246161A JP 24616193 A JP24616193 A JP 24616193A JP H0776512 A JPH0776512 A JP H0776512A
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Abstract
は2種以上からなる抗色素沈着剤とする。
Description
抗色素沈着剤に関する。
のしわやしみ、そばかすなどの色素沈着に代表される皮
膚の老化現象は、他の組織や臓器に比較して早く現れ、
20代半ばから観察される場合が多い。これは、皮膚が
生体の最外層にあり、紫外線、酸素、化学物質などの外
的刺激(ストレス)を受けやすいためと考えられる。こ
のような紫外線、ストレスによるしみ、そばかすなどの
メラニン色素の皮膚での沈着は、メラニン産生細胞であ
る色素細胞の増殖や色素細胞内でのメラニン産生機能が
亢進することによって生じる。最近の研究では、紫外線
やストレスによって、皮膚内にこのように色素細胞を活
性化する因子が増加することによってしみ、そばかすが
生じることが明らかになりつつある。その防止及び美白
の目的では、従来よりアスコルビン酸およびその誘導体
が用いられている。しかしながら、従来用いられている
アスコルビン酸ないしその誘導体では、色素沈着の阻害
効果を十分に発揮することが困難であった。
リテルペノイド系サポニンで、セイヨウトチノキ種子の
エキス中の有効成分として、既に抗炎症作用を有してい
ることが知られている(応用薬理9:883,197
5)。また、エスシンおよびセイヨウトチノキ種子のエ
キスは、抗炎症作用を有するために、皮膚のほてりを防
ぐ目的で化粧料へ配合することが知られている(特開昭
53−9328号公報、特開昭62−81306号公
報、特開平2−117619号公報)。しかし、エスシ
ンに抗色素沈着作用すなわち美白作用があることは、未
だ全く知られていなかった。本発明は前記従来技術の課
題に鑑みなされたものであり、その目的は色素沈着を直
接的かつ効率的に抑制することのできる新しい抗色素沈
着剤を提供することにある。
に本発明者らは鋭意検討した結果、エスシンおよびその
塩が優れた抗色素沈着作用を有し、しかも安全性の点で
も優れていることを見い出し、本発明を完成した。すな
わち本発明は、エスシンおよびその塩から選ばれる1種
または2種以上からなることを特徴とする抗色素沈着剤
である。
発明のエスシンおよびその塩は、皮膚での色素細胞活性
化因子の産生を抑制する作用があり、その結果、色素細
胞のメラニン産生および色素細胞の増殖を抑制する。本
発明では、このような作用のことを抗色素沈着作用と称
することとし、通常用いられている美白作用と同義であ
る。本発明抗色素沈着剤の有効成分であるエスシンおよ
びその塩は、既に抗炎症作用、肉芽形成に対する抑制作
用を有していることが知られている。しかし、その抗色
素沈着作用は未だ全く知られていない。かかるエスシン
およびその塩は、セイヨウトチノキ種子等の植物からの
抽出、あるいは公知の方法で合成することができる。そ
れらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアル
カリ金属塩、塩基性アミノ酸またはアルカノールアミン
等、およびエステル等が挙げられ、具体的にはエスシン
ナトリウム、エスシンカリウム、エスシンアンモニウム
等が例示される。これらエスシンまたはその塩は、1種
または2種以上を組み合わせて用いることができる。エ
スシンおよびその塩の配合量は、その使用形態、使用目
的、使用方法、剤型などに応じて適宜選択できるが、通
常は組成物全量に対して0.05〜20.0重量%、好
ましくは2.0〜5.0重量%である。また、皮膚化粧
料中に配合する場合には、組成物全量に対して2.0重
量%以上を使用することが望ましい。
および/またはアルブチンと併用することによって美白
作用はさらに増強される。ここで用いられるトラネキサ
ム酸およびアルブチンの美白作用は公知(特開昭62−
249134号公報、特公平4−15764号公報)で
ある。その場合のトラネキサム酸および/またはアルブ
チンの配合量は、適宜選択できるが、通常は組成物全量
に対して0.05〜20.0重量%、好ましくは0.1
〜5.0重量%である。これらは、1種または2種以上
を組み合わせて用いることができる。なお、本発明の抗
色素沈着剤の有効成分であるエスシンおよびその塩は、
局所的にも全身的にも悪影響を及ぼさないことが知られ
ている。
須成分の他、α−トコフェロール、アスコルビン酸、ブ
チルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤や紫外線吸収剤と
ともに用いても良い。本発明の抗色素沈着剤の外用剤に
は、常法に従って、乳液、ローション、クリーム、ゼリ
ー、パック、粉末剤、軟膏等の種々の剤型の化粧料およ
び医薬用製剤とすることができ、さらに前述した必須成
分以外に通常用いられる他の成分、例えば、賦形剤、油
分、界面活性剤、防腐剤、保湿剤、香料、水、アルコー
ル、増粘剤、色剤等を必要に応じて適宜配合することが
できる。また、内服剤としても、錠剤、顆粒剤、散剤、
シロップ剤、ドリンク剤等の種々の剤型の医薬用製剤と
することができる。
明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。まず、実施例に先立ち、本発明の有効成分の
効果試験例を挙げて、本発明の有効性を示す。表1の処
方に基づき常法によって化粧水を調製し、美白効果を調
べた。
有する年齢28〜47才の女性35名をパネルとし、一
群7名とし5群に分け、各成分含有化粧水を1日1回3
ケ月間、毎日顔面に塗布させ、使用後の美白効果を下記
の判定基準に基づいて判定した。 <判定基準> 著効:色素沈着が目立たなくなった。 有効:色素沈着がかなり薄くなった。 やや有効:色素沈着がやや薄くなった。 無効:色素沈着に変化がなかった。 <判定> A:被験者のうち著効および有効の示す割合が90%以
上の場合 B:被験者のうち著効および有効の示す割合が70〜9
0%の場合 C:被験者のうち著効および有効の示す割合が50〜7
0%の場合 D:被験者のうち著効および有効の示す割合が50%未
満の場合 <結果>結果は処方と共に表1に示す。
美白効果に優れることがわかる。次に実施例をあげて本
発明をさらに詳しく説明する。本発明はこれによって限
定されるものではない。配合量は重量%である。
リおよびエスシンを加え、溶解し、加熱して70℃に保
つ(水相)。他の成分を混合し、加熱融解して70℃に
保つ(油相)。水相に油相を徐々に加え、全部加え終わ
ってからしばらくその温度に保ち反応を起こさせる。そ
の後、ホモミキサーで均一に乳化し、よくかきまぜなが
ら30℃まで冷却する。
リウムを加え、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成
分を混合し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相
に油相を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に
乳化した後、よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
酸およびエスシンを加え、加熱溶解して70℃に保つ
(水相)。他の成分を混合し、加熱融解して70℃に保
つ(油相)。水相に油相をかきまぜながら徐々に加え、
反応を行う。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化
し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
エタノールアミンおよびエスシンを加え、加熱溶解して
70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加熱融解し
て70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え、予備乳化
を行い、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかき
まぜながら30℃まで冷却する。
キサム酸およびエスシンを加え、加熱溶解して70℃に
保つ(水相)。他の成分を混合し、加熱融解して70℃
に保つ(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を行い、
ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜなが
ら30℃まで冷却する。
次いで室温で調製したアルコール相を添加後、均一に混
合し、冷却する。
着剤は、本発明において特徴的な必須成分の作用によ
り、美白効果に優れ、肌のしみ、そばかすを防ぎ、きめ
の整ったしっとりとした皮膚にする、安全性の高いもの
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 エスシンおよびその塩から選ばれる1種
または2種以上からなることを特徴とする抗色素沈着
剤。 - 【請求項2】 基剤中への配合量が0.05〜20重量
%である請求項1記載の抗色素沈着剤。 - 【請求項3】 エスシンおよびその塩から選ばれる1種
または2種以上からなる抗色素沈着剤を配合したことを
特徴とする皮膚化粧料。 - 【請求項4】 エスシンおよびその塩から選ばれる1種
または2種以上からなる抗色素沈着剤の配合量が2.0
重量%以上である請求項3記載の皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24616193A JP3615557B2 (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 抗色素沈着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24616193A JP3615557B2 (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 抗色素沈着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0776512A true JPH0776512A (ja) | 1995-03-20 |
JP3615557B2 JP3615557B2 (ja) | 2005-02-02 |
Family
ID=17144415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24616193A Expired - Fee Related JP3615557B2 (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 抗色素沈着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3615557B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007332088A (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-27 | Pola Chem Ind Inc | ベシクル系に好適な皮膚外用剤 |
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JPS539328A (en) * | 1976-05-07 | 1978-01-27 | Biyoterumu | Skin cosmetics compoud and skin treatment method |
JPS6281306A (ja) * | 1985-10-07 | 1987-04-14 | Maruzen Kasei Kk | 化粧料 |
JPH05934A (ja) * | 1991-06-26 | 1993-01-08 | Pola Chem Ind Inc | 皮膚外用剤 |
JPH05139950A (ja) * | 1991-11-26 | 1993-06-08 | Pola Chem Ind Inc | 化粧料 |
JPH05139951A (ja) * | 1991-11-21 | 1993-06-08 | Noevir Co Ltd | 美白化粧料 |
-
1993
- 1993-09-07 JP JP24616193A patent/JP3615557B2/ja not_active Expired - Fee Related
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