JP2003313107A - 高麗人参サポニン類を含有する化粧料組成物 - Google Patents

高麗人参サポニン類を含有する化粧料組成物

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JP2003313107A
JP2003313107A JP2002121370A JP2002121370A JP2003313107A JP 2003313107 A JP2003313107 A JP 2003313107A JP 2002121370 A JP2002121370 A JP 2002121370A JP 2002121370 A JP2002121370 A JP 2002121370A JP 2003313107 A JP2003313107 A JP 2003313107A
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Hideko Yuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体に対する安全性が高く、しかも皮膚の保
湿性や皮膚に対する細胞賦活効果を有し、シミやシワを
防止することができ、さらには皮膚の老化を防止するこ
とができる化粧料組成物を提供することにある。 【解決手段】 高麗人参より抽出された式1(化1)で
示されるサポニン類の一種以上が含有されてなることを
特徴とする化粧料組成物とする。(尚、式1(化1)
中、Rはβ−D−グルコピラノシル(1→6)−β−
D−グルコピラノシル基、α−L−アラビノピラノシル
(1→6)−β−D−グルコピラノシル基、α−L−ア
ラビノフラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノシ
ル基、又はβ−D−グルコピラノシル基である。) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高麗人参サポニン類
を含有する化粧料組成物に関し、その目的は、人体に対
する安全性が高く、しかも皮膚の保湿性や皮膚に対する
細胞賦活効果を有し、シミやシワを防止することがで
き、さらには皮膚の老化を防止することができる化粧料
組成物を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧料には、保湿作用を有する成
分としてポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等が使用
されている。また保湿作用を有する植物の抽出成分を、
化粧料の原料として使用しようとする研究も行われてい
る。
【0003】例えば、特開2002−20262号公報
には、キク科(Compositae)ハマグルマ属(Wedelia)に属
する植物の抽出物からなる保湿剤を含有する化粧料に関
する技術が記載されている。特開平7−126146号
公報には、ニシキギ属植物の抽出物を有効成分とする化
粧料が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような植物の抽出物は、必ずしも十分な効果を発揮す
ることができなかった。また人体に対して皮膚刺激性な
どの悪影響を与える場合があった。
【0005】本発明の課題は、人体に対する安全性が高
く、しかも皮膚の保湿性や皮膚に対する細胞賦活効果を
有し、シミやシワを防止することができ、さらには皮膚
の老化を防止することができる化粧料組成物を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、高麗人参より抽出された式2(化2)で示される
サポニン類の一種以上が含有されてなることを特徴とす
る化粧料組成物に関する。
【化2】 (尚、式2(化2)中、Rはβ−D−グルコピラノシ
ル(1→6)−β−D−グルコピラノシル基、α−L−
アラビノピラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノ
シル基、α−L−アラビノフラノシル(1→6)−β−
D−グルコピラノシル基、又はβ−D−グルコピラノシ
ル基である。)
【0007】請求項2に係る発明は、トチバニンジン属
(Panax)に属する高麗人参の低級アルコール抽出物
を、水と脂肪族エーテル及び/又は脂肪族中級アルコー
ルによって分配処理して得られた水可溶性画分が含有さ
れてなることを特徴とする化粧料組成物に関する。
【0008】請求項3に係る発明は、保湿剤、酸化防止
剤、炎症防止剤のうちから選択された一種以上が含有さ
れてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧
料組成物に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高麗人参サポ
ニン類を含有する化粧料組成物について詳述する。本発
明に係る高麗人参サポニン類を含有する化粧料組成物
は、式3(化3)で示されるサポニン類のうちの一種以
上が含有されている。
【化3】 (尚、式3(化3)中、Rはβ−D−グルコピラノシ
ル(1→6)−β−D−グルコピラノシル基、α−L−
アラビノピラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノ
シル基、α−L−アラビノフラノシル(1→6)−β−
D−グルコピラノシル基、又はβ−D−グルコピラノシ
ル基である。)
【0010】尚、上記式3(化3)中、Rが、β−D
−グルコピラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノ
シル基であるサポニン類は、3−O−[6−O−マロニ
ル−β−D−グルコピラノシル(1→2)−β−D−グ
ルコピラノシル]−20−O−[β−D−グルコピラノ
シル(1→6)−β−D−グルコピラノシル]20
(S)−プロトパナキサジオール(以下、マロニルギン
ゼノシドRbという。)である。
【0011】上記式3(化3)中、Rが、α−L−ア
ラビノピラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノシ
ル基であるサポニン類は、3−O−[6−O−マロニル
−β−D−グルコピラノシル(1→2)−β−D−グル
コピラノシル]−20−O−[α−L−アラビノピラノ
シル(1→6)−β−D−グルコピラノシル]20
(S)−プロトパナキサジオール(以下、マロニルギン
ゼノシドRbという。)である。
【0012】上記式3(化3)中、Rが、α−L−ア
ラビノフラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノシ
ル基であるサポニン類は、3−O−[6−O−マロニル
−β−D−グルコピラノシル(1→2)−β−D−グル
コピラノシル]−20−O−[α−L−アラビノフラノ
シル(1→6)−β−D−グルコピラノシル]20
(S)−プロトパナキサジオール(以下、マロニルギン
ゼノシドRcという。)である。
【0013】上記式3(化3)中、Rが、β−D−グ
ルコピラノシル基であるサポニン類は、3−O−[6−
O−マロニル−β−D−グルコピラノシル(1→2)−
β−D−グルコピラノシル]−20−O−β−D−グル
コピラノシル20(S)−プロトパナキサジオール(以
下、マロニルギンゼノシドRdという。)である。
【0014】上記のサポニン類は、例えばトチバニンジ
ン属(Panax)に属する高麗人参の抽出物から得ること
ができる。用いられるトチバニンジン属(Panax)に属
する高麗人参としては、特に限定されないが、チョウセ
ンニンジン(Panax ginseng C.A.Mey.)、トチバニンジ
ン(Panax japonicum C.A.Mey.)、三七ニンジン(Pana
x notoginseng (Burk.) F.H.Chen)、アメリカニンジン
(Panax quinquefolia L.)、又は前記植物の類縁植物
などを例示することができ、チョウセンニンジンを用い
ることが好ましい。
【0015】上記のサポニン類を抽出する際に用いられ
るトチバニンジン属に属する高麗人参は、その根部、葉
部、茎部、果実部、花部などの地上部及び地下部の全部
位が使用可能であり、その全草を使用しても、各部位を
単独でまた二種以上の部位を混合して使用しても構わな
い。特に本発明では、根部を使用することが好ましい。
【0016】トチバニンジン属に属する高麗人参から、
上記サポニン類を得るには、まずトチバニンジン属に属
する高麗人参を乾燥、粉砕した後に、必要に応じて脱脂
処理を行う。脱脂処理に用いられる脂溶性有機溶媒は、
通常の脱脂処理に用いられる脂溶性有機溶媒であれば特
に限定されることなく使用することができ、例えば、ア
セトンを例示することができる。
【0017】次に、低級アルコール、又は含水低級アル
コールを用いて抽出処理する。用いられる低級アルコー
ルは、メタノール、エタノール、プロパノールなどを例
示することができる。この抽出処理は、室温、又は冷却
した状態で、或いは使用する低級アルコールの沸点程度
の温度まで加温した状態で行われる。
【0018】こうして得られたトチバニンジン属に属す
る高麗人参の低級アルコール抽出物を、水と脂肪族エー
テル又は水と脂肪族中級アルコールを使用して分配処理
を行う。用いられる脂肪族エーテルは、特に限定されな
いが、例えば、エチルエーテル、メチルエチルエーテル
等を例示することができる。また用いられる脂肪族中級
アルコールは、特に限定されないが、n−ブタノール、
n−ペンチルアルコール等を例示することができる。
【0019】上記分配処理により得られた水可溶性画分
を、高速液体クロマトグラフィーやシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーなどで精製処理することにより、上記
した四種類のサポニン類を得ることができる。尚、本発
明では、精製処理を行う前の水可溶性画分を、化粧料組
成物の有効成分として用いることもできる。
【0020】上記サポニン類の含有量は特に限定されな
いが、化粧料組成物全量中、0.0001〜100重量
%、好ましくは0.001〜70重量%とされる。
【0021】上記四種類のサポニン類のうち、マロニル
ギンゼノシドRb及びマロニルギンゼノシドRb
混合して配合すること、マロニルギンゼノシドRc及び
マロニルギンゼノシドRdを混合して配合することが好
ましく、マロニルギンゼノシドRb、マロニルギンゼ
ノシドRb及びマロニルギンゼノシドRcを混合して
配合することがより好ましく、前記四種類のサポニン類
を全て混合して配合することが最も好ましい。
【0022】さらに、本発明に係る化粧料組成物では、
保湿剤、酸化防止剤、炎症防止剤のうちから選択された
一種以上を配合することができる。
【0023】保湿剤は、化粧料原料として用いることが
できるものであれば特に限定されることなく使用するこ
とができる。例えば、グリセリン、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナ
トリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸ナトリウム、ポ
リグリセリン、キシリット、マルチトール等を例示する
ことができ、これらのうちの一種を単独で使用してもよ
く、二種以上を混合して用いても構わない。保湿剤を含
有する場合、その含有量は特に限定されないが、0.0
01〜60.0重量%、好ましくは0.01〜20重量
%とされる。保湿剤を配合することにより、皮膚の保湿
性や皮膚に対する細胞賦活効果を相乗的に高めることが
でき、ひいては皮膚の老化を防止することができる。
【0024】酸化防止剤は、化粧料原料として用いるこ
とができるものであれば特に限定されることなく使用す
ることができる。例えば、ジブチルヒドロキシトルエ
ン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、
没食子酸オクチル、トコフェロール、エリソルビン酸、
オルトトリルビグアナイド、チオジプロピオン酸ジラウ
リル、天然ビタミンE、パラヒドロキシアニソール、フ
ィチン酸等を例示することができ、これらのうちの一種
を単独で使用してもよく、二種以上を混合して用いても
構わない。酸化防止剤を含有する場合、その含有量は特
に限定されないが、0.001〜60.0重量%、好ま
しくは0.01〜20重量%とされる。酸化防止剤を配
合することにより、皮膚の保湿性や皮膚に対する細胞賦
活効果を相乗的に高めることができ、ひいては皮膚の老
化を防止することができる。
【0025】炎症防止剤は、化粧料原料として用いるこ
とができるものであれば特に限定されることなく使用す
ることができる。例えば、アズレンスルホン酸ナトリウ
ム、イクタモール、インドメタシン、サリチル酸、グリ
チルリチン酸ジカリウム等を例示することができ、これ
らのうちの一種を単独で使用してもよく、二種以上を混
合して用いても構わない。炎症防止剤を含有する場合、
その含有量は特に限定されないが、0.001〜60.
0重量%、好ましくは0.01〜20重量%とされる。
炎症防止剤を配合することにより、皮膚の保湿性や皮膚
に対する細胞賦活効果を相乗的に高めることができ、ひ
いては皮膚の老化を防止することができる。
【0026】さらに、本発明に係る化粧料組成物では、
通常の化粧料に配合される成分を適宜任意に配合するこ
とができる。例えば、アボガド油、アーモンド油、オリ
ーブ油、カカオ脂、牛脂、ゴマ油、小麦胚芽油等の油
脂;オレンジラフィー油、カルナウバロウ、キャンデリ
ラロウ、鯨ロウ、ホホバ油、モンタンロウ、ミツロウ、
ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラ
フィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ス
クワラン等の炭化水素;ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、
ウンデシレン酸、オキシステアリン酸、リノール酸等の
高級脂肪酸、ラウリルアルコール、セチルアルコール、
セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、オ
レイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアル
コール等の高級アルコール;ステロール、脂肪酸エステ
ル、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界
面活性剤、ノニオン界面活性剤、高分子化合物、無機顔
料、色素、香料、防腐剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、細胞
賦活剤、ビタミン類、アミノ酸、皮膚収斂剤、美白剤、
水、エタノール、イソプロピルアルコール等を例示する
ことができる。
【0027】本発明に係る化粧料組成物の形態は特に限
定されず、液状、クリーム状、粉状、エアゾール製品、
固形状、乳液状等を例示することができ、具体的には、
化粧水、クリーム、乳液、パックなどの基礎化粧品、フ
ァンデーション、口紅、頬紅、アイシャドー、アイライ
ナー、マスカラなどのメークアップ化粧品、シャンプ
ー、リンスインシャンプー、ヘアコンディショナー、ヘ
アートリートメント、ヘアクリーム、ヘアスプレー、ヘ
アカラーなどの頭髪用化粧品などを例示することができ
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるもので
はない。 (試料の調製)チョウセンニンジン(Panax ginseng C.
A.Mey.)の粉砕物1.0kgを3.0Lの80%エタノ
ールで、室温で5時間攪拌した。ろ過してエタノール抽
出物を得、残渣に80%エタノールを加えて、同様の操
作を5回行った。得られたエタノール抽出液を減圧留去
後、エーテルと水を用いて分配処理した。エーテル可溶
性画分(5.1g)と水可溶性画分(250g)を得
た。水可溶性画分を試料1、エーテル可溶性画分を試料
2とした。水可溶性画分を逆相シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(100g)(メタノール:水=1:3〜
3:1で溶出)で分離し、配糖体混合物70.2gを得
た。配糖体混合物を逆相シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(メタノール:水=1:2〜2:1で溶出)で分
画し、分画1(30.1g)、分画2(20.1g)、
分画3(11.1g)を得た。分画2をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:水
=65:35:10、下層)で分離し、マロニルギンゼ
ノシドRb(8.1g)、マロニルギンゼノシドRd
(1.1g)、マロニルギンゼノシドRb及びマロニ
ルギンゼノシドRc混合物(5.5g)を得た。マロニ
ルギンゼノシドRbを試料3、マロニルギンゼノシド
Rdを試料4とした。マロニルギンゼノシドRb及び
マロニルギンゼノシドRc混合物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(n−ブタノール:酢酸エチル:メタ
ノール:水=4:2:1:1)で分離して、マロニルギ
ンゼノシドRb(3.1g)、マロニルギンゼノシド
Rc(2.1g)を得た。マロニルギンゼノシドRb
を試料5、マロニルギンゼノシドRcを試料6とした。
【0029】試料1〜6を用いて、下記の組成により6
種のクリームを調製した。試料1を用いたクリームを実
施例1、試料2を用いたクリームを比較例1、試料3を
用いたクリームを実施例2、試料4を用いたクリームを
実施例3、試料5を用いたクリームを実施例4、試料6
を用いたクリームを実施例5の試料とした。 <クリーム> 試料 2.0 ミツロウ 6.0 エタノール 5.0 還元ラノリン 8.0 スクワラン 37.5 天然ビタミンE 適 量 プロピレングリコール 5.0精製水 残 量 合計 100.0重量%
【0030】(試験例1;保湿効果試験)乾燥肌で、肌
荒れを起こしている女性60名をパネラーとし、10名
づつ6つのグループに分けた。6つのグループをそれぞ
れ上記6種のクリームを用いるグループとし、1日3〜
5回、水仕事後に、肌荒れを起こしている部位に塗布し
てもらった。1ヵ月後、肌荒れの改善の程度及びしっと
り感について、以下の4段階で採点してもらった。 <肌荒れの改善> 1点・・・使用前よりも悪化している。 2点・・・使用前と殆ど変化が無い。 3点・・・使用前に比べてやや改善している。 4点・・・使用前に比べてかなり改善している。 <しっとり感> 1点・・・使用前よりも悪化している。 2点・・・使用前と殆ど変化が無い。 3点・・・使用前に比べてややしっとりとしている。 4点・・・使用前に比べてかなりしっとりとしている。
【0031】10名の平均点を算出した結果を表1に示
す。
【表1】
【0032】表1の結果の通り、本発明に係る化粧料組
成物は、優れた保湿性を有しており、肌に潤いを与える
ことができることが分かる。
【0033】(試験例2;細胞賦活効果試験)前記調製
した実施例1〜5のクリームを、それぞれ10人の女性
に肌のくすみの改善の程度を観察する目的に朝晩一回づ
つ使用させた。使用する前の肌のくすみの程度と、使用
して10週間後の肌のくすみの程度について、以下の5
段階で採点した。 <肌のくすみの評価基準> 5・・・肌や顔全体に暗くくすみが広がっており、はっ
きりと確認できる。 4・・・肌や顔にはりが無く、ところどころが窪んで暗
くくすみがある。 3・・・顔、特に目の周囲にくすみがある。 2・・・よく見ないと分からない程度のくすみが目の周
囲や顔の所々にある。 1・・・肌や顔全体にくすみはほとんど無い。
【0034】結果を表2に示す。尚、表2中の著効とは
使用する前と使用後の評価が3段階以上上昇したもので
あり、有効とは評価が2段階上昇したものである。ま
た、やや有効とは評価が1段階上昇したものであり、無
効とは評価が全く上昇しなかったものであり、改善率と
は著効と有効の合計(有効群)が全体に占める割合であ
る。
【表2】
【0035】表2の結果の通り、本発明に係る化粧料組
成物は、肌のくすみを改善する優れた細胞賦活効果を有
することが分かる。また、使用期間中に被験者の肌に異
常は観察されなかった。
【0036】以下、本発明に係る化粧料組成物の配合例
を示す。 (配合例1;化粧水) 試料1 1.5 スクワラン 5.0 ワセリン 2.0 ミツロウ 0.5 ソルビタンセスキオレイン酸エステル(20EO) 0.8 プロピレングリコール 5.0 エタノール 5.0 水酸化カリウム 0.1 酸化防止剤 適 量 香料 適 量 防腐・殺菌剤 適 量精製水 残 量 合計 100.0重量%
【0037】(配合例2;クリーム) 試料3 1.5 エタノール 3.0 グリセリン 5.0 1,3−ブチレングリコール 0.2 防腐剤 0.3 香料 適 量精製水 残 量 合計 100.0重量%
【0038】(配合例3;パック剤) 試料4 1.5 流動パラフィン 5.0 グリセリン 5.0 ソルビタンモノオレエート 0.3 ポリオキシエチレンモノオレエート 1.5 セタノール 1.0 エタノール 1.0 ポリビニルアルコール 14.0 防腐剤 0.3 香料 適 量精製水 残 量 合計 100.0重量%
【0039】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係る高麗人
参サポニン類を含有する化粧料組成物は、人体に対する
安全性が高く、しかも皮膚の保湿性や皮膚に対する細胞
賦活効果を有し、シミやシワを防止することができ、さ
らには皮膚の老化を防止することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高麗人参より抽出された式1(化1)で
    示されるサポニン類の一種以上が含有されてなることを
    特徴とする化粧料組成物。 【化1】 (尚、式1(化1)中、Rはβ−D−グルコピラノシ
    ル(1→6)−β−D−グルコピラノシル基、α−L−
    アラビノピラノシル(1→6)−β−D−グルコピラノ
    シル基、α−L−アラビノフラノシル(1→6)−β−
    D−グルコピラノシル基、又はβ−D−グルコピラノシ
    ル基である。)
  2. 【請求項2】 トチバニンジン属(Panax)に属する高
    麗人参の低級アルコール抽出物を、水と脂肪族エーテル
    及び/又は脂肪族中級アルコールによって分配処理して
    得られた水可溶性画分が含有されてなることを特徴とす
    る化粧料組成物。
  3. 【請求項3】 保湿剤、酸化防止剤、炎症防止剤のうち
    から選択された一種以上が含有されてなることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の化粧料組成物。
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