JPH0775342A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH0775342A
JPH0775342A JP24595993A JP24595993A JPH0775342A JP H0775342 A JPH0775342 A JP H0775342A JP 24595993 A JP24595993 A JP 24595993A JP 24595993 A JP24595993 A JP 24595993A JP H0775342 A JPH0775342 A JP H0775342A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 三相の交流電圧を直流電圧に変換するための
電力変換装置の構成を簡単にする。 【構成】 三相交流電源ライン6u、6v、6wにリア
クトル2u、2v、2wを介してブリッジ回路3を接続
する。電源ライン6u、6v、6wの電流の波形を正弦
波に近似させ且つ力率を1にするようにブリッジ回路3
のスイッチング素子Q1 〜Q6 をオン・オフする。ま
た、直流出力電圧を所望値にするためにスイッチング素
子Q1 〜Q6 のデューティを制御する。交流電源電圧を
直接に検出しないで、交流電流と電流制御器14、15
の出力に基づいて推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単相又は多相交流電圧
を直流電圧に変換するための単相又は多相電力変換装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は三相交流電源にリアクトルを介し
て、直流電圧を得る電力変換装置である。この装置は、
リアクトルに流れる電流の波形を正弦波状にする機能及
び装置入力力率を1に近づける機能及び直流電圧を所望
値に制御する機能を有する。この装置の主回路33は次
のように構成されている。三相交流電力源1は三相交流
電源ライン6u、6v、6wに直列に接続された第1、
第2及び第3のリアクトル2u、2v、2wを介して三
相ブリッジ回路3に接続されている。三相ブリッジ回路
3は第1、第2及び第3のリアクトル2u、2v、2w
の出力側端子と一対の直流出力端子4、5との間に接続
された第1〜第6のスイッチング素子Q 1〜Q6 と、更
に第1〜第6のスイッチング素子Q1 〜Q6 に逆並列接
続された第1〜第6のダイオードD1 〜D6 とから成
る。第1及び第2のスイッチング素子は直列に接続さ
れ、その接続点に第1のリアクトル2uの出力側端子が
接続されている。同様に第3及び第4のスイッチング素
子Q3 、Q4 は直列に接続され、その接続点に第2のリ
アクトル2vの出力側端子が接続されている。第5及び
第6のスイッチング素子Q5 、Q6 は直列に接続され、
その接続点に第3のリアクトル2wの出力側端子が接続
されている。一対の直流出力端子4、5間には、平滑用
コンデンサ7が接続され、交流電源ライン6u、6v、
6wには高周波平滑用コンデンサC1 、C2 、C3 が接
続されている。
【0003】上記のような主回路33において、リアク
トル2u、2v、2wに流れる電流の波形を正弦波状に
制御し、装置入力力率を1に近付け、直流電圧を所望値
に制御する制御手段としての制御回路12は、直流電圧
制御部及び電流制御部に分けることができる。最初に電
圧制御部から説明する。直流電圧制御部は直流出力端子
4、5間の電圧を所望値にするためにリアクトル2u、
2v、2wに流すべき電流の値を示す信号を発生する。
この直流電圧Edを制御するために、直流出力端子4、
5の直流電圧Edを検出する直流電圧検出器9が設けら
れている。直流電圧指令値発生器18は直流出力端子
4、5の所望出力電圧を示す直流電圧指令Edrを発生す
る。直流電圧検出器9と指令値発生器18のそれぞれの
出力ラインは電圧制御器(AVR)20の入力ラインに
接続されている。電圧制御器20は、この入力ラインよ
り入力された直流電圧Edと直流電圧指令値Edrとの誤
差が零になるような電圧制御用電流指令値Idを発生す
る。このように動作する電圧制御器20は、例えば誤差
信号を得るための減算器と比例積分補償器で構成でき
る。電圧制御器20の電圧制御用電流指令値Idの出力
ラインは乗算器21、22に接続されている。これら乗
算器21、22の他方の入力ラインには、三相交流電源
ライン6u、6v、6wの電圧Vsu、Vsv、Vswの内の
少なくとも2つのVsu、Vswを検出する電圧検出器34
の出力ラインが接続されている。これら2つの電圧Vs
u、Vswは、u相、w相のリアクトル電流の所望の値を
示す電流指令値iru、irwを発生するための基準正弦波
の役割をする。乗算器21、22によりu相、w相の交
流電圧Vsu、Vswと、電流制御用電流指令値Idとを掛
算し、その乗算結果は、u相、w相のリアクトル電流
(交流電流)iu 、iw の所望の値を示す電流指令値i
ru、irwとなる。
【0004】次に電流制御部について説明する。電流制
御部は、電圧制御部で発生した電流指令値iru、irw
リアクトル2u、2wの電流iu 、iw が一致するよう
な第1のスイッチング素子Q1 と第2のスイッチング素
子Q2 とリアクトル2uとの接続点電圧Vcu、第3のス
イッチング素子Q3 と第4のスイッチング素子Q4 とリ
アクトル2vとの接続点電圧Vcv、及び第5のスイッチ
ング素子Q5 と第6のスイッチング素子Q6 とリアクト
ル2wとの接続点電圧Vcwの所望値を示す電力変換装置
交流側端子電圧指令値Vru、Vrv、Vrwを発生する。こ
のような動作を行うため、リアクトル2u、2v、2w
の電流iu 、iv 、iw の内少なくとも2つのリアクト
ル2u、2wの電流を検出する電流検出器8u、8wが
設けられている。これら電流検出器8u、8wと前記乗
算器21、22とのそれぞれの出力ラインは電流制御器
(ACR)14、15に接続されている。そして、電流
制御器14、15は電流指令値iru、irwと検出電流i
u 、iw の誤差を零にするようなu相とw相の電力変換
装置交流側端子電圧指令値Vru、Vrwを出力する。この
ように動作する制御器14、15は、例えば2つの入力
の誤差出力を得るための減算器と比例積分補償器で構成
できる。v相の電力変換装置交流側端子電圧指令値Vrv
は、反転加算器16の入力ラインに電流制御器14、1
5の出力ラインを接続することにより、u相とw相の電
力変換装置交流側端子電圧指令値VruとVrwを加算して
符号を反転して発生する。なお、制御回路12はDSP
(ディジタル信号処理装置)で構成されているが、図1
では理解を容易にするために機能的に示されている。ま
た、電流検出器8u、8w及び電圧検出器9はA/D変
換器を含むものとして示されている。また、制御回路1
2及びPWMパルス発生器17を動作させるために必要
なクロックの図示も省略されている。
【0005】最後に、PWMパルス発生手段について説
明する。PWMパルス発生手段としてのPWMパルス発
生器17は交流端子電圧Vcu、Vcv、Vcwが電流制御部
で発生した交流側端子電圧指令値Vru、Vrv、Vrwにな
るように第1〜第6のスイッチング素子Q1 〜Q6 をオ
ン・オフ制御するためのPWM(パルス幅変調)パルス
信号Su、Sv、Swを図2の(B)(C)(D)に原
理的に示すように発生する。このようなパルスは、図2
(A)に示すように数kHz〜数十kHzの高周波三角
波搬送波Vtとそれぞれの交流側端子電圧指令値Vru、
Vrv、Vrwとを比較器により比較することで発生する。
これらのパルスを受け入れる駆動回路13は図2(B)
(C)(D)の位相反転信号を作ると共に、これ等の6
つの制御信号を第1〜第6のスイッチング素子Q1 〜Q
6 の制御端子の制御に必要な信号レベルに変換する。第
1のスイッチング素子Q1 はパルス信号Suに基づいて
駆動され、第2のスイッチング素子Q2 はパルス信号S
uの反転符号に基づいて駆動される。他の素子Q3 〜Q
6 についても同様である。このようにして、第1〜第6
のスイッチング素子Q1 〜Q6 を駆動すると搬送波付近
以上の周波数成分を除いた範囲で、交流端子電圧Vcu、
Vcv、Vcwと交流側端子電圧指令値Vru、Vrv、Vrwが
一致する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、装置の入力
力率を1に近付けるために、従来の三相又は単相電力変
換装置は、電源電圧を検出する。従って、その電力変換
装置がコスト高、大型になった。
【0007】そこで、本発明の目的は電源電圧検出器を
省いてコストの低減及び小型化を達成することができる
電力変換装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、正弦波の交流電源電圧を供給するための交
流電源ラインに直列に接続されたインダクタンス値Lの
リアクトルと、前記リアクトルの出力端子と一対の直流
出力端子との間に接続された複数のスイッチング素子か
ら成るブリッジ回路と、前記複数のスイッチング素子に
逆並列接続された複数のダイオードと、前記一対の直流
出力端子間に接続された平滑用コンデンサと、前記交流
電源ラインの交流電流(i)を検出する電流検出器と、
前記直流出力端子の出力電圧(Ed)を検出する直流電
圧検出器と、前記直流出力端子の所望出力電圧を示す直
流電圧指令(Edr)を発生する直流電圧指令値発生器
と、前記電流検出器と前記直流電圧検出器と前記直流電
圧指令値発生器とに接続され、前記直流電圧指令値(E
dr)と前記直流電圧(Ed)との誤差が零になるような
電圧制御用電流指令値(Id)を発生し、前記交流電源
電圧(Vs)の推定値Vs
【0009】
【数4】
【0010】(但し、ここでLnは前記インダクタンス
値Lの公称値、Kanは前記出力電圧Edの1/2の値の
公称値、K1 及びK2 はゲインを示す。)に従って求
め、前記交流電圧推定値(Vs)と前記電圧制御用直
流指令値(Id)を掛算して前記交流電流(i)の所望
値を示す電流指令値(ir)を求め、前記電流指令値(i
r)と前記交流電流(i)との誤差を零にするために要
求される前記リアクトルの出力端子側における交流側端
子電圧(Vc)を示す交流側端子電圧指令値(Vr)を
求めて前記交流電源電圧の推定値(Vs)の演算に使
用するように構成された制御手段と、前記制御手段と前
記複数のスイッチング素子の制御端子との間に接続さ
れ、前記交流側端子電圧指令値(Vr)に応答して前記
複数のスイッチング素子をオン・オフ制御するためのP
WM(パルス幅変調)パルスを作成するPWMパルス発
生手段とを具備している単相又は多相の電力変換装置に
係わるものである。なお、請求項2に示すように、基準
正弦波を発生させ、この位相を交流電源電圧推定値Vs
に基づいて補正するようにしてもよい。
【0011】
【発明の作用及び効果】本願の各請求項の発明によれ
ば、電源電圧検出器を使用しないで、入力力率を1に近
付ける制御を行うことが可能になる。これにより、電力
変換装置のコストの低減及び小型化を達成することがで
きる。
【0012】
【第1の実施例】次に、図3〜図5を参照して本発明の
第1の実施例の三相電力変換装置を説明する。但し、図
3において図1と共通する部分には同一の符号を付して
その説明を省略する。図1と図3の比較から明らかなよ
うに、図3の電力変換装置は図1から電源電圧検出器3
4を省き、この代りに電源電圧推定器24を設けたもの
である。なお、図3及び後述する図6において、制御回
路12はDSPで構成されているが、図1と同様に等価
回路(機能ブロック)で示されている。電源電圧推定器
24は、u相及びw相電源電圧推定器24u、24wと
から成り、各推定器24u、24wはu相及びw相電流
検出器8u、8wの出力ライン10u、10wとu相及
びw相の電流制御器14、15に接続され、リアクトル
2u、2wに流れる電流iu 、iw と交流端子電圧指令
値Vru、Vrwとに基づいてu相及びw相の電源電圧推定
値VsuとVswとを乗算器21、22に送る。
【0013】u相及びw相の電源電圧推定器24u、2
4wは実質的に同一であるので、三相を区別するための
添字u、v、wを省いて、三相の交流電流iu 、iv
wの代りにi、また三相の交流端子電圧指令値Vru、
Vrv、Vrwの代りにVr、更に電源電圧推定値Vsu
Vswの代りにVsを使用して電源電圧推定値Vs
を求めるための式を示すと、前述の式(1)になる。従
って、図3のu相及びw相の電圧推定器24u、24w
は式(1)の演算に従って推定値Vsu、Vswを出力
する。そして、これらの推定値が基準正弦波として乗算
器21、22に入力している。この推定器は状態観測器
を導くことで構成できる。以下、この状態観測器を導く
過程について詳しく述べる。
【0014】状態観測器を導くためには制御対象の状態
方程式を作る必要がある。そのために、図3の三相電力
変換装置の交流側(電流制御部)一相分を機能的に表し
た等価ブロック線図を示すと図4のようになる。図中、
それぞれの相は同じブロック線図で表すことができる各
変数は同じ値をとるので、変数記号は添字のu、v、w
を除いて表示する。例えば図3でVru、Vrv、Vrwを図
4ではVrとする。三相ブリッジ3の一相分の伝達関数
はPWMパルス発生器の搬送波付近以上の周波数を除い
て考えれば、比例ゲインKa=Ed/2で示されるの
で、ブロック40のようになる。リアクトル2の伝達関
数はそのインダクタンス値をLとした時1/L・Sで表
すことができるのでブロック41のようになる。電流制
御器14又は15は、減算器42と補償器43で示され
る。電流検出器8の出力ライン10はブロック41の出
力と一致する。交流電源電圧Vsはブロック40とブロ
ック41の間に減算要素44を置き、ブロック40の出
力である交流端子電圧Vcから交流電源電圧Vsを減算
し、ブロック41に入力することで表される。ブロック
40、44及び41を制御対象45と呼ぶ。
【0015】図4の制御対象の状態方程式は、電源電圧
を微小時間で変化しないと仮定すると di/dt=(1/L)(KaVr−Vs) (3) dVs/dt=0 (4) となる。式(3)(4)の状態方程式より、iとVsの
推定値をiとVsとした時、状態観測器は di/dt=(1/Ln)(KanVr−Vs)+K1 (i−i)(5) dVs/dt=K2 (i−i) (6) 但し、Ln、KanはL、Kaの公称値、K1 、K2 :ゲ
インとなる。式(5)(6)の両辺を積分すると、前述
の式(1)(2)が得られ、これにより、電源電圧の推
定値Vsが求められる。K1 、K2 は任意であるが式
(5)(6)の状態観測器の特性方程式がS2 +K1 S
+K2 Kan/Ln=0となるので、K1 、K2 の設定に
より推定値の収束性が決まる。
【0016】図5は式(1)(2)に基づいて推定値V
を求めるための機能ブロック図(等価回路)を示
す。式(1)の演算回路51は3つの係数器(ゲインア
ンプ)52、53、54と、1つの加算器55と、1つ
の減算器56と、1つの積分器57とで表すことができ
る。式(2)の演算回路58は、1つの係数器(ゲイン
アンプ)59と1つの積分器60で表すことができる。
【0017】制御回路12をマイクロプロセッサを用い
てソフトウェアで構成する場合において、ある一定時間
間隔の時間をTs(サンプリング周期)とした時、電流
iのnTs時間に置けるサンプル値をi(n)、交流端
子電圧指令VrのnTs時間の値をVr(n)とし、式
(3)(4)を離散化すると次式になる。 i(n+1)=i(n)+(1/L){KaVr(n)−Vs(n)}(7) Vs(n+1)=Vs(n) (8) これにより状態観測器は、i(n)、Vs(n)の推定
値をi(n)、Vs(n)とした時 i(n+1)=i(n)+(1/Ln){KanVr(n)−Vs(n)} +KD1{i(n)−i(n)} (9) Vs(n+1)=Vs(n)+KD2{i(n)−i(n)} (10) (但し、Ln、KanはL、Kaの公称値、KD1、KD2:
ゲイン)となり、電源電圧の推定値Vsが求められ
る。KD1、KD2は任意であるが式(9)(10)の状態
観測器の特性方程式がz2 +(KD1−2+KD2KanTs
/L)z−KD1+1=0となるので、KD1、KD2の設定
により推定値の収束性が決まる。
【0018】
【第2の実施例】次に、図6を参照して第2の実施例の
電力変換装置を説明する。但し、図6において図1及び
図3と共通する部分には同一の符号を付してその説明を
省略する。図6の電力変換装置は図3の電力変換装置に
おけるw相の電源電圧推定器24wを省き、基準正弦波
発生器32と、位相同期調整器25を新たに付加した構
成を有する。図6のその他の構成は図3と同一である。
なお、位相同期調整器25と基準正弦波発生器32はP
LL回路としての機能を有する。
【0019】図6では、電源電圧推定器24の推定値を
直接基準正弦波としないで、基準正弦波発生器32を設
け、この出力を基準正弦波として、乗算器21、22に
入力している。そして、推定器24の推定電源電圧Vsu
と基準正弦波の位相差が零で同期するように位相同期調
整器25を設け、基準正弦波発生器32の出力の位相を
修正している。以下、この位相同期調整器25について
詳しく述べる。
【0020】推定電源電圧Vsuと基準正弦波sin ωt
の位相差αが零で同期するようにするためにフーリエ級
数展開の原理を利用する。Vsu=Vmsin (ωt+
α)とした時、フーリエ級数展開の公式により、Vsu
をωtの周波数成分a1 、b1に展開すると次式にな
る。
【0021】
【数5】
【0022】位相差αとa1 、b1 の関係は式(11)
(12)にVsu=Vmsin (ωt+α)を代入し計算
すると次式になる。 a1 =Vmsin α (13) b1 =Vmcos α (14) ここで、位相差αが零ならばa1 =0、b1 =Vmとな
る。位相差αが零でないならばa1 ≠0である。従っ
て、基準正弦波sin (ωt+φ)より位相がπ/2進ん
だ、cos (ωt+φ)を利用してブロック28で次の式
(15)を計算する。
【0023】
【数6】
【0024】a=0となるようにφを調整すれば、Vsu
と基準正弦波sin (ωt+φ)は位相差α=0で同期
する。a=0となるようにφを調整するためにブロック
29に示すように例えば比例+積分補償を採用する。
【0025】基準正弦波発生器32は、正弦波sin θと
余弦波cos θと正弦波sin (θ−120°)のデータテ
ーブル23とデータテーブルの番地を指定するカウンタ
30とそのカウンタ出力量に位相調整手段25で発生し
た位相修正量φを加算するための加算器31により構成
されている。データテーブルの番地はθに相当し、カウ
ンタ出力はωtに相当する値を出力する。データテーブ
ルはROMを利用して作られており、ROMの出力をア
ナログ量に変換するデジタル−アナログ変換器DACが
ある。そして、sin θとsin (θ−120°)のデータ
を変換するDACの出力はそれぞれ乗算器21、22に
接続され基準正弦波として利用されている。また、cos
θのデータを変換するDACの出力は、式(15)を演
算するブロック28に接続されている。
【0026】なお、第2の実施例の式(15)の演算を
ソフトウェアで実行するための式を第1の実施例と同様
に示すと次の式(16)になる。
【0027】
【数7】
【0028】第2の実施例においても交流電源電圧の検
出器が不要となるので、第1の実施例と同様に小型化、
低コスト化が可能になる。
【0029】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) v相の交流端子電圧指令Vrvを、減算要素16
を使ってVruとVrwより求めたが、u相又はw相同じ構
成の電流制御部により発生することができる。 (2) 単相電力変換装置にも本発明を適用することが
できる。 (3) 制御回路12をDSPで構成しないで、図3又
は図6に示すような個別なディジタル回路又はアナログ
回路で構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の三相電力変換装置を示す回路図である。
【図2】図1のPWM発生器における各部の状態を示す
波形図である。
【図3】第1の実施例の三相電力変換装置を示す回路図
である。
【図4】図3の三相電力変換装置の交流側一相分の機能
的等価ブロックを示す図である。
【図5】図3の電源電圧推定器を示すブロック図であ
る。
【図6】第2の実施例の三相電力変換装置を示す回路図
である。
【符号の説明】 3 ブリッジ回路 8u、8w 電流検出器 9 電圧検出器 24 電源電圧推定器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正弦波の交流電源電圧を供給するための
    交流電源ラインに直列に接続されたインダクタンス値L
    のリアクトルと、 前記リアクトルの出力端子と一対の直流出力端子との間
    に接続された複数のスイッチング素子から成るブリッジ
    回路と、 前記複数のスイッチング素子に逆並列接続された複数の
    ダイオードと、 前記一対の直流出力端子間に接続された平滑用コンデン
    サと、 前記交流電源ラインの交流電流(i)を検出する電流検
    出器と、 前記直流出力端子の出力電圧(Ed)を検出する直流電
    圧検出器と、 前記直流出力端子の所望出力電圧を示す直流電圧指令
    (Edr)を発生する直流電圧指令値発生器と、 前記電流検出器と前記直流電圧検出器と前記直流電圧指
    令値発生器とに接続され、前記直流電圧指令値(Edr)
    と前記直流電圧(Ed)との誤差が零になるような電圧
    制御用電流指令値(Id)を発生し、前記交流電源電圧
    (Vs)の推定値Vsを 【数1】 (但し、ここでLnは前記インダクタンス値Lの公称
    値、Kanは前記出力電圧Edの1/2の値の公称値、K
    1 及びK2 はゲインを示す。)に従って求め、前記交流
    電圧推定値(Vs)と前記電圧制御用電流指令値(I
    d)を掛算して前記交流電流(i)の所望値を示す電流
    指令値(ir)を求め、前記電流指令値(ir)と前記交流
    電流(i)との誤差を零にするために要求される前記リ
    アクトルの出力端子側における交流側端子電圧(Vc)
    を示す交流側端子電圧指令値(Vr)を求めて前記交流
    電源電圧の推定値(Vs)の演算に使用するように構
    成された制御手段と、 前記制御手段と前記複数のスイッチング素子の制御端子
    との間に接続され、前記交流側端子電圧指令値(Vr)
    に応答して前記複数のスイッチング素子をオン・オフ制
    御するためのPWM(パルス幅変調)パルスを作成する
    PWMパルス発生手段とを具備していることを特徴とす
    る単相又は多相の電力変換装置。
  2. 【請求項2】 正弦波の交流電源電圧を供給するための
    交流電源ラインに直列に接続されたインダクタンス値L
    のリアクトルと、 前記リアクトルの出力端子と一対の直流出力端子との間
    に接続された複数のスイッチング素子から成るブリッジ
    回路と、 前記複数のスイッチング素子に逆並列接続された複数の
    ダイオードと、 前記一対の直流出力端子間に接続された平滑用コンデン
    サと、 前記交流電源ラインの交流電流(i)を検出する電流検
    出器と、 前記直流出力端子の出力電圧(Ed)を検出する直流電
    圧検出器と、 前記直流出力端子の所望出力電圧を示す直流電圧指令
    (Edr)を発生する直流電圧指令値発生器と、 前記電流検出器と前記直流電圧検出器と前記直流電圧指
    令値発生器とに接続され、前記直流電圧指令値(Edr)
    と前記直流電圧(Ed)との誤差が零になるような電圧
    制御用電流指令値(Id)を発生し、前記交流電源電圧
    (Vs)に同期して所定の角周波(ωt)で基準正弦波
    (sin ωt)を発生し、この基準正弦波と前記電圧制御
    用直流指令値(Id)を掛算して前記交流電流(i)の
    所望値を示す電流指令値(ir)を求め、前記電流指令値
    (ir)と前記交流電流(i)との誤差を零にするために
    要求される前記リアクトルの出力端子における交流側端
    子電圧(Vc)を示す交流側端子電圧指令値(Vr)を
    求め前記交流電流(i)と前記交流側端子電圧指令値
    (Vr)とに基づいて前記交流電源電圧(Vs)の推定
    値Vsを 【数2】 (但し、ここでLnは前記インダクタンス値Lの公称
    値、Kanは前記出力電圧Edの1/2の値の公称値、K
    1 及びK2 はゲインを示す。)で求め、前記交流電源電
    圧推定値Vsと前記基準正弦波(sin ωt)との位相
    差を示す量aを 【数3】 で求め、前記位相差を示す量aが零となるように前記基
    準正弦波の位相を制御するように構成された制御手段
    と、 前記制御手段と前記複数のスイッチング素子の制御端子
    との間に接続され、前記交流側端子電圧指令値(Vr)
    に応答して前記複数のスイッチング素子をオン・オフ制
    御するためのPWM(パルス幅変調)パルスを作成する
    PWMパルス発生手段とを具備していることを特徴とす
    る単相又は多相の電力変換装置。
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