JPH0774354A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法

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JPH0774354A
JPH0774354A JP22089593A JP22089593A JPH0774354A JP H0774354 A JPH0774354 A JP H0774354A JP 22089593 A JP22089593 A JP 22089593A JP 22089593 A JP22089593 A JP 22089593A JP H0774354 A JPH0774354 A JP H0774354A
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JP
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film
diffusion layer
gate electrode
silicide
layer
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JP22089593A
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Tamashiro Ono
瑞城 小野
Tatsuya Oguro
達也 大黒
Toyota Morimoto
豊太 森本
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ソース拡散層,ドレイン拡散層上のシリサイド
膜の膜厚とゲート電極上のシリサイド膜の膜厚とを独立
に制御できる電界トランジスタの製造方法を提供するこ
と。 【構成】シリコン基板1上に順次堆積されたシリコン酸
化膜7,多結晶シリコン層8,厚い金属膜9をゲート電
極状にパターニングする工程と、全面に薄い金属膜13
を堆積する工程と、熱処理により、厚い金属膜9とゲー
ト電極8とを反応させ、厚いシリサイド膜14cを形成
するとともに、薄い金属膜13とソース拡散層12aの
表面、薄い金属膜13とドレイン拡散層12bの表面と
を反応させ、それぞれの部分に薄いシリサイド膜14
a,14bを形成する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属珪化物(シリサイ
ド)を用いた半導体装置および半導体装置の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体装置の電極や配線の材
料として多結晶シリコンが広く利用されている。これは
多結晶シリコンのほうがAlに比べて耐熱性に優れ、ゲ
ートの自己整合プロセスの点で有利であるなどの理由に
よる。
【0003】ところで、近年の半導体装置の高集積化や
高速化に伴い、電極配線の抵抗による信号伝達の遅延の
問題が顕在化してきた。特に、大容量・高集積化が進展
しているMOSLSIの分野では、ゲート電極の材料と
して使用されている多結晶シリコンは、第1層配線とし
ての役割も果たすので、ここでの信号遅延がデバイスの
高速動作化の大きな障害となっている。
【0004】そこで、近年、高速動作化を図るために、
熱的な安定性と電気的な低抵抗性とを兼ね備えた高融点
金属のシリサイドが利用されている。図6〜図8は、従
来のシリサイドを利用した電界効果トランジスタの製造
方法を示す工程断面図である。
【0005】先ず、図6(a)に示すように、P型シリ
コン基板71のPウェル形成領域に例えばBイオンを1
00KeV,2.0×1013cm-2の条件で注入し、引
き続き、Nウェル形成領域にPイオンを16KeV,
6.4×1012-2の条件で注入する。次いで例えば1
190℃,150分の熱処理により、Pウェル72およ
びNウェル73を形成した後、LOCOS法により素子
分離絶縁膜74を形成する。
【0006】次に図6(b)に示すように、所望のしき
い値電圧でNチャネルが形成されるように、例えば、B
イオンを15KeV,1.0×1013cm-2の条件で、
Pウェル72中に注入し、チャネル表面75の濃度を調
整する。次いで所望のしきい値電圧でPチャネルが形成
されるように、例えば、まず、Pイオンを120Ke
V,1.0×1013cm-2の条件でNウェル73中に注
入し、続いて、Asイオンを40KeV,2.5×10
12cm-2の条件で注入でNウェル73中に注入すること
により、チャネル表面76の濃度を調整する。
【0007】以下、N型電界トランジスタとP型電界ト
ランジスタとは同じ方法により形成されていくので、N
型電界トランジスタの工程断面図のみを参照しながら説
明していく。
【0008】次に図6(c)に示すように、例えば、8
00℃の10%HCl雰囲気中でP型半導体基板71の
表面を酸化することにより、例えば、厚さ7nmのゲー
ト絶縁膜としてのシリコン酸化膜77を形成する。
【0009】次に図6(d)に示すように、シリコン酸
化膜77上に、例えば、LPCVD法により、厚さ20
0nmの多結晶シリコン膜78を堆積する。次いでN型
ウェル73の領域の多結晶シリコン膜78をレジストで
覆って、P型ウェル72の領域の多結晶シリコン膜78
中に、例えば、Asイオンを40KeV,3.0×15
cm-2の条件で選択的に注入する。同様にして、N型ウ
ェル73の領域の多結晶シリコン膜78中に、例えば、
BF2 イオンを35KeV,1.0×1015の条件で選
択的に注入する。
【0010】次に図7(a)に示すように、例えば、反
応性イオンエッチング(RIE)法により、シリコン酸
化膜77,多結晶シリコン膜78を加工して、ゲート電
極79を形成する。
【0011】次に図7(b)に示すように、N型ウェル
73の領域をレジストで覆って、ゲート電極79をマス
クとして、P型ウェル72中に例えばAsイオンを20
KeV,2.0×1014cm-2の条件で注入し、浅いソ
ース拡散層80a,浅いドレイン拡散層80bを形成す
る。同様にして、N型ウェル73中に例えばBF2 イオ
ンを15KeV,2.0×1014cm-2の条件で注入
し、浅いソース拡散層,浅いドレイン拡散層を形成す
る。
【0012】次に図7(c)に示すように、全面に例え
ばLPCVD法によりシリコン窒化膜を100nmの厚
さに堆積した後、このシリコン窒化膜を例えばRIE法
により加工して、側壁ゲート絶縁膜81を形成する。
【0013】次に図7(d)に示すように、N型ウェル
73の領域をレジストで覆って、ゲート電極79,側壁
ゲート絶縁膜81をマスクとして、P型ウェル72中に
例えばAsイオンを50KeV,5.0×1015cm-2
の条件で注入し、同様にして、N型ウェル73中に例え
ばBF2 イオンを35KeV,3.0×1015cm-2
条件で注入する。
【0014】この後、熱処理により上記イオンの活性化
を行なって、P型ウェル72の表面に深いソース拡散層
82a,深いドレイン層82b、並びにN型ウェル73
の表面に深いソース拡散層,深いドレイン層を形成す
る。
【0015】次に図8(a)に示すように、弗酸系の処
理を施した後、基板全面に例えばTi等からなる金属膜
83を例えばスパッタ法により30nmの厚さに堆積す
る。次に図8(b)に示すように、例えば、750℃,
30秒の熱処理により、金属膜83とゲート電極79の
上部、金属膜83と深いソース拡散層82aの表面、金
属膜83と深いドレイン層82bの表面を反応させて、
これらの部分にシリサイド膜84を形成する。この後、
例えば、硫酸と過酸化水素との混合液を用いたウエット
処理により、未反応の金属膜83を除去する。
【0016】次に図8(c)に示すように、全面にシリ
コン酸化膜からなる層間絶縁膜85を例えばCVD法を
用いて例えば500nmの厚さに堆積した後、この層間
絶縁膜85をエッチングして、深いソース拡散層82
a,深いドレイン層82bの領域にコンタクトホール8
6を形成する。
【0017】次に図8(d)に示すように、全面にAl
膜を堆積した後、このAl膜をパターニングして、ソー
ス配線87a,ドレイン配線87b,ゲート配線87c
を形成する。最後に、表面部分に保護膜としてのシリコ
ン酸化膜(不図示)を例えば100nmの厚さに堆積し
て完成する。
【0018】このような方法によれば、深いソース拡散
層82aとソース配線87a、深いドレイン拡散層82
bとドレイン配線87b、ゲート電極79とゲート配線
87cは、低抵抗のシリサイド膜84を介してコンタク
トしているので、信号遅延を少なくできる。
【0019】しかしながら、この種の製造方法には次の
ような問題があった。ソース拡散層82a,ドレイン拡
散層82b上のシリサイド膜84とゲート電極79上の
シリサイド膜84とは、図8(b)の工程で同時に形成
されるため、ソース拡散層82a,ドレイン拡散層82
b上のシリサイド膜84の膜厚とゲート電極79上のシ
リサイド膜84の膜厚とを独立に制御できなかった。
【0020】このため、短チャネル効果を抑制するため
に、ソース拡散層82a,ドレイン拡散層82bを浅く
形成し、薄いシリサイド膜を形成しようとすると、ゲー
ト電極部の抵抗が上昇してしまう。逆に、ゲート電極部
の抵抗を低減するために、厚いシリサイド膜を形成しよ
うとすると、ソース拡散層82a,ドレイン拡散層82
bを突き抜けるシリサイド膜が形成され、信頼性が低下
してしまう。
【0021】また、ソース拡散層82a,ドレイン拡散
層82bを形成する際のイオン注入によって、イオンが
ゲート電極79を突き抜け、チャネル領域の不純物の濃
度プロファイルが変動してしまう。また、これを防止す
るために、ゲート電極79上に突き抜け防止用のマスク
としてシリコン酸化膜等を形成すると、ゲート電極79
と金属膜83との反応が阻止され、ゲート電極79の上
部にシリサイド膜84を形成できなくなってしまう。
【0022】ここで、弗酸系のウエット処理を行なうこ
とにより、マスクとしてシリコン酸化膜等を除去すれ
ば、ゲート電極79の上部にシリサイド膜84を形成で
きるようになるが、この場合、上記ウエット処理の際
に、素子分離絶縁膜74等のシリコン酸化膜で形成され
た部分もエッチングされ、信頼性が低下するという問題
が生じる。
【0023】更に、ゲート端部の電界集中を防止するた
めに、ゲート電極79の形成後に酸化を行なうと、ゲー
ト電極79は酸化膜が形成され易い材料である多結晶シ
リコンで形成されているため、ゲート電極79の上部に
も酸化膜が形成されてしまう。このゲート電極79の上
部の酸化膜を除去するために、弗酸系等のウエット処理
を用いると、同時に素子分離絶縁膜74もエッチングさ
れ、接合リークが増大するという問題が生じる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の電
界効果トランジスタの製造方法は、ソース拡散層,ドレ
イン拡散層上のシリサイド膜の膜厚とゲート電極上のシ
リサイド膜の膜厚とを独立には制御できなかった。この
ため、短チャネル効果の抑制とゲート部の抵抗の低減と
を両立できなかった。
【0025】また、イオンのゲート電極の突き抜きを防
止するために、ゲート電極上に突き抜け防止用のマスク
を形成すると、ゲート電極の上部にシリサイド膜を形成
できなくなるという問題があった。
【0026】更に、ゲート端部の電界集中を防止するた
めの後酸化で形成されたゲート電極の上部の酸化膜を除
去しようとすると、素子分離絶縁膜もエッチングされ、
接合リークが増大するという問題があった。
【0027】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、金属珪化物膜からなる
素子構造を改良し、従来よりも優れた半導体装置および
その製造方法を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の半導体装置は、半導体基板上にゲート絶
縁膜を介して形成された半導体層と、この半導体層の両
側の前記半導体基板に形成されたソース・ドレインとを
備えたMOSFETからなる半導体装置において、前記
半導体層上には第1の厚い金属珪化物層が形成され、前
記ソース・ドレインの表面には第2の薄い金属珪化物層
が形成されていることを特徴とする。
【0029】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
珪素を含む半導体基板上に薄い絶縁膜を介して珪素を含
む半導体層を形成する工程と、前記半導体層上に第1の
厚い金属膜を形成する工程と、前記半導体層と前記第1
の厚い金属膜とを所定の形状にパターニングする工程
と、全面に第2の薄い金属膜を堆積する工程と、熱処理
により、前記第1の厚い金属膜と前記半導体層とを反応
させ、これらの界面に第1の厚い金属珪化物層を形成す
るとともに、前記第2の薄い金属膜と前記半導体基板の
表面とを反応させ、前記基板表面に第2の薄い金属珪化
物層を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
【0030】
【作用】本発明(請求項1)によれば、半導体層(ゲー
ト電極)上には第1の厚い金属珪化物層が形成され、ソ
ース・ドレイン上には第2の薄い金属珪化物層が形成さ
れているので、短チャネル効果の抑制とゲート部の抵抗
の低減とを両立できる電界効果トランジスタが得られ
る。
【0031】本発明(請求項2)によれば、第1の厚い
金属珪化物層の膜厚は、第1の厚い金属膜の膜厚で規定
され、第2の薄い金属珪化物層の膜厚は、第2の薄い金
属膜の膜厚で規定されるので、異なる膜厚の金属珪化物
層を形成できる。このため、例えば、本発明を電界効果
トランジスタに適用すれば、ゲート電極上には厚い金属
珪化物層、ソース領域やドレイン領域上には薄い金属珪
化物層を形成でき、短チャネル効果の抑制とゲート部の
抵抗の低減とを両立できるようになる。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1,図2は、本発明の第1の実施例に係る電界効
果トランジスタの製造方法を示す工程断面図である。
【0033】先ず、図1(a)に示すように、P型シリ
コン基板1のPウェル形成領域に例えばBイオンを10
0KeV,2.0×1013cm-2の条件で注入し、引き
続き、Nウェル形成領域にPイオンを16KeV,6.
4×1012-2の条件で注入する。次いで例えば119
0℃,150分の熱処理により、Pウェル2およびNウ
ェル3を形成した後、LOCOS法により例えばシリコ
ン酸化物からなる素子分離絶縁膜4を形成する。
【0034】次に所望のしきい値電圧でNチャネルが形
成されるように、例えば、Bイオンを15KeV,1.
0×1013cm-2の条件で、Pウェル2中に注入し、チ
ャネル表面5の濃度を調整する。次いで所望のしきい値
電圧でPチャネルが形成されるように、例えば、まず、
Pイオンを120KeV,1.0×1013cm-2の条件
でNウェル3中に注入し、続いて、Asイオンを40K
eV,2.5×1012cm-2の条件で注入でNウェル3
中に注入することにより、チャネル表面6の濃度を調整
する。ここで、イオンの打ち分け等は、例えば、レジス
トを用いて行なう。
【0035】以下、N型電界トランジスタとP型電界ト
ランジスタとは同じ方法により形成されていくので、N
型電界トランジスタの工程断面図のみを参照しながら説
明していく。
【0036】次に図1(b)に示すように、例えば、8
00℃の10%HCl雰囲気中でP型半導体基板1の表
面を酸化することにより、例えば、厚さ7nmのゲート
絶縁膜となるシリコン酸化膜7を形成する。
【0037】次にシリコン酸化膜7上に、例えば、LP
CVD法により、ゲート電極となる例えば厚さ200n
mの多結晶シリコン膜8を堆積する。次いでN型ウェル
3の領域の多結晶シリコン膜8をレジストで覆って、P
型ウェル2の領域の多結晶シリコン膜8中に、例えば、
Asイオンを40KeV,3.0×15cm-2の条件で
選択的に注入する。同様に、N型ウェル3の領域の多結
晶シリコン膜8中に、例えば、BF2 イオンを35Ke
V,1.0×1015の条件で選択的に注入する。
【0038】次に図1(c)に示すように、例えば、弗
酸系のウエット処理を施した後、多結晶シリコン膜8上
に、ゲート部のシリサイド膜となる厚い金属膜9を例え
ばスパッタ法により50nmの厚さに堆積する。金属膜
9としては例えばTi膜を用いる。
【0039】次に図1(d)に示すように、例えば、R
IE法により厚い金属膜9,多結晶シリコン膜8,シリ
コン酸化膜7を順次異方性エッチングし、ゲート部を形
成する。
【0040】次に図2(a)に示すように、N型ウェル
3の領域をレジストで覆って、ゲート電極8をマスクと
して、P型ウェル2のうち、浅いソース拡散層10a,
浅いドレイン拡散層10bとなる領域に、例えば、As
イオンを20KeV,2.0×1014cm-2の条件で注
入する。同様にして、N型ウェル3のうち、浅いソース
拡散層10a,浅いドレイン拡散層10bとなる領域
に、例えば、BF2 イオンを15KeV,2.0×10
14cm-2の条件で注入する。
【0041】次に図2(b)に示すように、全面に例え
ばLPCVD法によりシリコン窒化膜を例えば100n
mの厚さに堆積した後、このシリコン窒化膜を例えばR
IE法により加工して、側壁ゲート絶縁膜11を形成す
る。
【0042】次にN型ウェル3の領域をレジストで覆っ
て、ゲート電極8,側壁ゲート絶縁膜11をマスクとし
て、P型ウェル2中に例えばAsイオンを50KeV,
5.0×1015cm-2の条件で注入し、同様にして、N
型ウェル3中に例えばBF2イオンを35KeV,3.
0×1015cm-2の条件で注入する。
【0043】この後、熱処理により上記イオンの活性化
を行なって、P型ウェル2の表面に浅いソース拡散層1
0a,深いソース拡散層12a,浅いドレイン拡散層1
0b,深いドレイン層12b、並びにN型ウェル3の表
面に浅いソース拡散層,深いソース拡散層,浅いドレイ
ン拡散層,深いドレイン層を形成する。
【0044】次に図2(c)に示すように、弗酸系の処
理を施した後、基板全面に薄い金属膜13を例えばスパ
ッタ法により30nmの厚さに堆積する。金属膜13と
しては例えばTi膜を用いる。
【0045】次に図2(d)に示すように、例えば、薄
い金属膜13がTi膜であれば、例えば750℃,30
秒の熱処理により、金属膜13と深いソース拡散層12
aの表面、金属膜13と深いドレイン層12bの表面,
金属膜9とゲート電極8の上部を反応させて、これらの
部分にそれぞれ薄いシリサイド膜14a,14b,厚い
シリサイド膜14cを形成する。この後、例えば、硫酸
と過酸化水素との混合液を用いたウエット処理により、
未反応の金属膜13を除去する。
【0046】この後、図8(c),図8(d)で説明し
た工程を経て、電界トランジスタが完成する。本実施例
によれば、シリサイド膜14a,14bの膜厚は、金属
膜13で規定され、一方、シリサイド膜14cの膜厚
は、金属膜13の影響も受けるが、基本的には金属膜9
で規定される。
【0047】このため、ソース拡散層12aの表面のシ
リサイド膜14aの膜厚,ドレイン拡散層12bの表面
のシリサイド膜14b(ソース・ドレイン領域のシリサ
イド膜)の膜厚と、ゲート電極9の上部のシリサイド膜
14cの膜厚とを独立に制御できる。
【0048】したがって、ソース拡散層12a,ドレイ
ン拡散層12bの表面にはそれぞれ薄いシリサイド膜1
4a,14bを形成でき、そして、ゲート電極9の上部
には厚いシリサイド膜14cを形成できるため、微細化
のためにソース拡散層12a,ドレイン拡散層12bの
結合が浅くなっても、短チャネル効果の抑制とゲート部
の抵抗の低減(高速化)とを両立できる。
【0049】また、本実施例によれば、図2(a)の工
程で、イオン注入によりソース拡散層10a,ドレイン
拡散層10bを形成する際、金属膜9が突き抜け防止用
のマスクとして機能するので、チャネル領域の不純物の
濃度プロファイルの変動を防止できる。
【0050】しかも、金属膜9はゲート電極8上に直に
形成されているので、シリサイド膜が形成できなくなる
という問題はない。更に、金属膜9は最終的にはシリサ
イド膜14cに変換されるので、ゲート部とソース,ド
レイン領域との段差が大きくなるという問題もない。こ
のため、高性能の多層配線構造の半導体装置の製造が可
能となる。
【0051】図3は、本発明の第2の実施例に係る電界
トランジスタの製造方法の一工程における断面図であ
る。本実施例の電界トランジスタの製造方法が先の実施
例のそれと異なる点は、図1(c)の工程の後、厚い金
属膜9上に例えばCVD法により例えば厚さ100nm
のシリコン酸化膜15を堆積した後、このシリコン酸化
膜15を例えばRIE法を用いて異方性エッチングし、
ゲート部の領域上に残置させたことにある。
【0052】このような製造方法であれば、シリコン酸
化膜15の存在によっても、ソース拡散層,ドレイン拡
散層を形成する際のイオン注入工程で、イオンがゲート
電極8を突き抜けるの防止できるので、先の実施例に比
べ、チャネル領域の不純物の濃度プロファイルの変動を
確実に防止できる。
【0053】更に、シリコン酸化膜15が厚い金属膜9
の上に形成されているので、従来と異なり、ゲート電極
8の上部にもシリサイド膜を形成できる。図4は、本発
明の第3の実施例に係る電界トランジスタの製造方法の
一工程における断面図である。
【0054】本実施例の電界トランジスタの製造方法が
第1の実施例のそれと異なる点は、図1(d)の工程の
後、例えば750℃の酸素雰囲気中での後酸化によっ
て、ゲート電極8の端部17の形状を滑らかにし、ゲー
ト電極8の端部17における電界集中を緩和することに
ある。
【0055】本実施例によれば、ゲート電極8の上部に
は厚い金属膜9が形成されているので、従来のように、
ゲート電極8の上部にシリサイド膜を形成するために、
後酸化膜16を除去する必要ない。このため、素子分離
絶縁膜がエッチングされ、接合リークが増大するという
問題は生じない。
【0056】図5は、本発明の第4の実施例に係る電界
トランジスタの製造方法の一工程における断面図であ
る。本実施例は、第2の実施例と第3の実施例とを組み
合わせた例である。すなわち、本実施例は、図3の工程
の後、厚い金属膜9,多結晶シリコン膜8をパターニン
グし、ゲート部を形成し、次いで例えば750℃の酸素
雰囲気中で後酸化を行なうというものである。
【0057】なお、上記実施例では、シリサイド膜の形
成のために、厚い金属膜と薄い金属膜とを用いている
が、厚い金属膜と薄い金属膜とは同種の金属膜でも、異
種の金属膜であっても良い。
【0058】また、上記実施例では、ゲート電極となる
多結晶シリコン膜を堆積した後、イオン注入法により多
結晶シリコン膜に不純物を導入しているが、その代わり
に、例えば、拡散法により不純物を多結晶シリコン膜に
導入したり、不純物を含む多結晶シリコン膜を堆積した
りしても良い。
【0059】更に、上記実施例では、シリサイド膜から
なる素子構造の例として、電界トランジスタの場合につ
いて説明したが、本発明は、埋め込みチャネル型電界ト
ランジスタや、バイポーラートランジスタや、ローカル
インターコネクションなどにも適用できる。その他、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施でき
る。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、微
細化の進んだ電界効果トランジスタにおいて、結合の浅
いソース拡散層やドレイン拡散上には薄い金属珪化物
層、ゲート電極上には厚い金属珪化物層を形成できるの
で、短チャネル効果の抑制とゲート部の抵抗の低減とを
両立できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る電界効果トランジ
スタの製造方法を示す前半の工程断面図
【図2】本発明の第1の実施例に係る電界効果トランジ
スタの製造方法を示す後半の工程断面図
【図3】本発明の第2の実施例に係る電界トランジスタ
の製造方法の一工程における断面図
【図4】本発明の第3の実施例に係る電界トランジスタ
の製造方法の一工程における断面図
【図5】本発明の第4の実施例に係る電界トランジスタ
の製造方法の一工程における断面図
【図6】従来の電界トランジスタの製造方法を示す前半
の工程断面図
【図7】従来の電界トランジスタの製造方法を示す中半
の工程断面図
【図8】従来の電界トランジスタの製造方法を示す後半
の工程断面図
【符号の説明】
1…シリコン基板 2…Pウェル 3…Nウェル 4…素子分離絶縁膜 5…Pウェル内のチャネル表面 6…Nウェル内のチャネル表面 7…シリコン酸化膜(ゲート絶縁膜) 8…多結晶シリコン膜(ゲート電極) 9…厚い金属膜(第1の厚い金属膜) 10a…浅いソース拡散層 10b…浅いドレイン拡散層 11…側壁ゲート絶縁膜 12a…深いソース拡散層 12b…深いドレイン層 13…薄い金属膜(第2の薄い金属膜) 14a,14b…薄いシリサイド膜(第2の薄い金属珪
化物) 14c…厚いシリサイド膜(第1の厚い金属珪化物) 15…酸化シリコン膜 16…後酸化膜 17…ゲート電極の端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成
    された半導体層と、 この半導体層の両側の前記半導体基板に形成されたソー
    ス・ドレインとを備えたMOSFETからなる半導体装
    置において、 前記半導体層上には第1の厚い金属珪化物層が形成さ
    れ、前記ソース・ドレインの表面には第2の薄い金属珪
    化物層が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】珪素を含む半導体基板上に薄い絶縁膜を介
    して珪素を含む半導体層を形成する工程と、 前記半導体層上に第1の厚い金属膜を形成する工程と、 前記半導体層と前記第1の厚い金属膜とを所定の形状に
    パターニングする工程と、 全面に第2の薄い金属膜を堆積する工程と、 熱処理により、前記第1の厚い金属膜と前記半導体層と
    を反応させ、これらの界面に第1の厚い金属珪化物層を
    形成するとともに、前記第2の薄い金属膜と前記半導体
    基板の表面とを反応させ、前記半導体基板の表面に第2
    の薄い金属珪化物層を形成する工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
JP22089593A 1993-09-06 1993-09-06 半導体装置および半導体装置の製造方法 Pending JPH0774354A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1154456A (ja) * 1997-07-25 1999-02-26 Samsung Electron Co Ltd 半導体装置の製造方法

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JPH1154456A (ja) * 1997-07-25 1999-02-26 Samsung Electron Co Ltd 半導体装置の製造方法

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