JPH077379Y2 - 防草シート - Google Patents
防草シートInfo
- Publication number
- JPH077379Y2 JPH077379Y2 JP5740489U JP5740489U JPH077379Y2 JP H077379 Y2 JPH077379 Y2 JP H077379Y2 JP 5740489 U JP5740489 U JP 5740489U JP 5740489 U JP5740489 U JP 5740489U JP H077379 Y2 JPH077379 Y2 JP H077379Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- weed
- surface layer
- synthetic resin
- preventing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Catching Or Destruction (AREA)
- Road Paving Structures (AREA)
- Road Repair (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は防草シートに関するものである。詳しくは、特
定の小孔を有する波形に形付けされた表面層と、裏面層
とを接合することにより得られる、透水性に優れた防草
シートに関するものである。
定の小孔を有する波形に形付けされた表面層と、裏面層
とを接合することにより得られる、透水性に優れた防草
シートに関するものである。
道路のアスファルト舗装は、通常、路盤上にアスファル
ト及び骨材等からなるアスファルト合材を舗装すること
により行なわれる。このようなアスファルト舗装は、経
済性、耐久性に優れ広く一般に実施されているが、一
度、雑草がアスファルト合材の強度の弱い部分を貫通し
て舗装面上に生育すると、生育した部分から急速にひび
割れ、剥離が進行する問題点があり、これはアスファル
ト合材層が薄い場合に顕著である。
ト及び骨材等からなるアスファルト合材を舗装すること
により行なわれる。このようなアスファルト舗装は、経
済性、耐久性に優れ広く一般に実施されているが、一
度、雑草がアスファルト合材の強度の弱い部分を貫通し
て舗装面上に生育すると、生育した部分から急速にひび
割れ、剥離が進行する問題点があり、これはアスファル
ト合材層が薄い場合に顕著である。
この問題点を解決するために、雑草のアスファルト合材
への貫入を防ぐ防草シートを路盤上に敷き、その上から
アスファルト合材による舗装を行うことが実施されてい
る。
への貫入を防ぐ防草シートを路盤上に敷き、その上から
アスファルト合材による舗装を行うことが実施されてい
る。
アスファルト舗装用の防草シートとして、合成樹脂製の
フイルムや不織布、及び合成樹脂製不織布に更にアスフ
ァルトを含浸したもの等が提案されている。しかしなが
ら、樹脂フイルムや不織布は防草性が十分でない場合が
多く、防草性が良好な物であってもアスファルト舗装時
にアスファルト合材と防草シートが滑りを生じて施工上
問題がある。また不織布にアスファルトを含浸したもの
は、アスファルトを含むためフイルムで表面をおおって
運搬し、施工時に該フイルムを剥離する繁雑さがあり、
更に高価なため、経済上好ましくない。
フイルムや不織布、及び合成樹脂製不織布に更にアスフ
ァルトを含浸したもの等が提案されている。しかしなが
ら、樹脂フイルムや不織布は防草性が十分でない場合が
多く、防草性が良好な物であってもアスファルト舗装時
にアスファルト合材と防草シートが滑りを生じて施工上
問題がある。また不織布にアスファルトを含浸したもの
は、アスファルトを含むためフイルムで表面をおおって
運搬し、施工時に該フイルムを剥離する繁雑さがあり、
更に高価なため、経済上好ましくない。
本考案者等は上記問題点を解決する防草シートとして、
軟化点100℃以上の熱可塑性合成樹脂シートからなる波
形に形付けされた表面層と、合成樹脂不織布シートから
なる裏面層とを接合してなる防草シートを考案し、既に
実用新案登録出願を行っている(実開昭63-194906号公
報)。
軟化点100℃以上の熱可塑性合成樹脂シートからなる波
形に形付けされた表面層と、合成樹脂不織布シートから
なる裏面層とを接合してなる防草シートを考案し、既に
実用新案登録出願を行っている(実開昭63-194906号公
報)。
しかしながら、上記防草シートは防草性及び施工操作性
に優れてはいるものの、降雨などによる水が地中に入ら
ず、表面が水たまりになったり、表面を流れて土地の低
い所に集中しやすいという問題があった。
に優れてはいるものの、降雨などによる水が地中に入ら
ず、表面が水たまりになったり、表面を流れて土地の低
い所に集中しやすいという問題があった。
すなわち、本考案は軟化点100℃以上の熱可塑性合成樹
脂シートからなる波形に形付けされた表面層と、合成樹
脂不織布シートからなる裏面層とを接合してなる防草シ
ートにおいて、該熱可塑性合成樹脂シートに多数の小孔
を設けたことを特徴とする防草シートを要旨とするもの
である。
脂シートからなる波形に形付けされた表面層と、合成樹
脂不織布シートからなる裏面層とを接合してなる防草シ
ートにおいて、該熱可塑性合成樹脂シートに多数の小孔
を設けたことを特徴とする防草シートを要旨とするもの
である。
以下、本考案を詳細に説明する。
防草シートの表面層は、軟化点が100℃以上の熱可塑性
合成樹脂からなるシートを用いる。アスファルト合材は
それを調製ないし運搬する際、通常150〜180℃の高温で
あるが、舗装施工時のアスファルト合材の温度は通常10
0℃以下まで低下するので軟化点が上記温度以上であれ
ば用いる合成樹脂の種類は限定されず、中実シートまた
は発泡シートのいずれでもよい。成形性、経済性等から
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂
の使用が好ましい。
合成樹脂からなるシートを用いる。アスファルト合材は
それを調製ないし運搬する際、通常150〜180℃の高温で
あるが、舗装施工時のアスファルト合材の温度は通常10
0℃以下まで低下するので軟化点が上記温度以上であれ
ば用いる合成樹脂の種類は限定されず、中実シートまた
は発泡シートのいずれでもよい。成形性、経済性等から
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂
の使用が好ましい。
表面層の厚みは、通常0.1〜0.3mmがよい。
本考案においては、表面層に、孔の直径が0.5〜10mm、
好ましくは0.5〜5m、孔のピッチ(一つの孔から次の孔
までの距離)が5〜100mm、好ましくは5〜50mmの小孔
を設けることにより、透水性に優れた防草シートを得る
ことができる。
好ましくは0.5〜5m、孔のピッチ(一つの孔から次の孔
までの距離)が5〜100mm、好ましくは5〜50mmの小孔
を設けることにより、透水性に優れた防草シートを得る
ことができる。
孔の直径が0.5mmより小さいと透水性が低下する。逆に1
0mmより大きいと表面層の波形の維持が難しくなる。
0mmより大きいと表面層の波形の維持が難しくなる。
孔のピッチが5mmより小さいと表面層の波形の維持が難
しくなる。逆に100mmより大きいと透水性が低下する。
しくなる。逆に100mmより大きいと透水性が低下する。
裏面層は防草効果を与えるために合成樹脂不織布シート
が用いられる。
が用いられる。
合成樹脂不織布シートとは、合成樹脂繊維の平行な交叉
した、あるいはまた無秩序に配列した集団からなるウェ
ブあるいはマット状のシートである。これらの繊維は適
当な接着剤によるか、あるいはそこに混合されている合
成樹脂繊維の溶融により相互に結合されているものであ
る。かかる合成樹脂としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66など)、ポ
リアクリロニトリル、レーヨン、アセテート、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン等があげられる。また、接
着剤としては、ゼラチン、アルギン酸ソーダ、ポリビニ
ルアルコール、ゴムの溶液またはラテックス、ポリアク
リル酸エステルラテックス、ポリ酢酸ビニルラテックス
等があげられる。また、合成樹脂不織布シートの厚みは
通常0.2〜2.0mmの範囲で用いられる。
した、あるいはまた無秩序に配列した集団からなるウェ
ブあるいはマット状のシートである。これらの繊維は適
当な接着剤によるか、あるいはそこに混合されている合
成樹脂繊維の溶融により相互に結合されているものであ
る。かかる合成樹脂としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66など)、ポ
リアクリロニトリル、レーヨン、アセテート、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン等があげられる。また、接
着剤としては、ゼラチン、アルギン酸ソーダ、ポリビニ
ルアルコール、ゴムの溶液またはラテックス、ポリアク
リル酸エステルラテックス、ポリ酢酸ビニルラテックス
等があげられる。また、合成樹脂不織布シートの厚みは
通常0.2〜2.0mmの範囲で用いられる。
本考案の防草シートは、表面層のシートを波形に形付け
した状態で裏面層と接合した、いわゆる片面段ボールの
形状とすることにより得られる。上記接合方法は、合成
樹脂製片面段ボールの製造方法として公知のものであれ
ば、いずれの方法でも可能であり、例えば特公昭51−42
551号公報に記載されたように、歯車状の形付けロール
によって、表面層のシートを波形とした後に裏面層のシ
ートに融着する方法が挙げられる。表面層の波形は、一
つの波の段の高さが2〜6mm、波のピッチ、即ち一つの
山から次の山までの距離は5〜10mmが好ましい。
した状態で裏面層と接合した、いわゆる片面段ボールの
形状とすることにより得られる。上記接合方法は、合成
樹脂製片面段ボールの製造方法として公知のものであれ
ば、いずれの方法でも可能であり、例えば特公昭51−42
551号公報に記載されたように、歯車状の形付けロール
によって、表面層のシートを波形とした後に裏面層のシ
ートに融着する方法が挙げられる。表面層の波形は、一
つの波の段の高さが2〜6mm、波のピッチ、即ち一つの
山から次の山までの距離は5〜10mmが好ましい。
なお、本考案の防草シートは、波形の表面層が施工時に
アスファルト合材等と直接接触する最上面、及び裏面層
が反対の最下面を構成するものであれば、表面層と裏面
層との間に他の層を介在させることも介在させないこと
もいずれでも可能である。第1図に本考案の防草シート
の具体例を断面図として示すが、第1図の如く、表面層
(1)と裏面層(2)との接着性向上のため、変性ポリ
オレフィン樹脂からなる厚み0.05〜0.4mmの接着層
(3)を用いることは好適である。
アスファルト合材等と直接接触する最上面、及び裏面層
が反対の最下面を構成するものであれば、表面層と裏面
層との間に他の層を介在させることも介在させないこと
もいずれでも可能である。第1図に本考案の防草シート
の具体例を断面図として示すが、第1図の如く、表面層
(1)と裏面層(2)との接着性向上のため、変性ポリ
オレフィン樹脂からなる厚み0.05〜0.4mmの接着層
(3)を用いることは好適である。
本考案の防草シートの用途としては、透水性機能をもっ
たアスファルト合材による舗装を行う際に、該アスファ
ルト合材の真下に該防草シートを敷設する他、砂利舗装
の真下に敷設する等を挙げることができる。
たアスファルト合材による舗装を行う際に、該アスファ
ルト合材の真下に該防草シートを敷設する他、砂利舗装
の真下に敷設する等を挙げることができる。
本考案の防草シートは裏面層として合成樹脂不織布シー
トを用いたので防草性に優れ、表面層を特定形状とする
ことからアスファルト舗装施工時及び施工後の防草シー
トとアスファルト合材との滑りがなくなり、かつアスフ
ァルト合材と防草シートとが一体になるため、アスファ
ルト合材への応力が分散され、舗装強度を向上させられ
る。これは、第2図に示す如く、防草シート上にアスフ
ァルト舗装を行なうと、アスファルト合材(4)がつぶ
れた表面層(1)の間に入り込み、両者の密着性が増す
ためと推測される。
トを用いたので防草性に優れ、表面層を特定形状とする
ことからアスファルト舗装施工時及び施工後の防草シー
トとアスファルト合材との滑りがなくなり、かつアスフ
ァルト合材と防草シートとが一体になるため、アスファ
ルト合材への応力が分散され、舗装強度を向上させられ
る。これは、第2図に示す如く、防草シート上にアスフ
ァルト舗装を行なうと、アスファルト合材(4)がつぶ
れた表面層(1)の間に入り込み、両者の密着性が増す
ためと推測される。
さらに、本考案の防草シートは、表面層に特定の小孔を
多数設けたことにより透水性に優れたものになってい
る。
多数設けたことにより透水性に優れたものになってい
る。
本考案の防草シートは、防草性及び施工操作性の他、透
水性にも優れるため、透水性アスファルト舗装用の防草
シートとして有用である。
水性にも優れるため、透水性アスファルト舗装用の防草
シートとして有用である。
第1図は、本考案の防草シートの例を示す断面図、第2
図は本考案の防草シート上へアスファルト舗装を行った
状態を示す模式図である。 (1)……表面層、(2)……裏面層、(3)……接着
層、(4)……アスファルト合材
図は本考案の防草シート上へアスファルト舗装を行った
状態を示す模式図である。 (1)……表面層、(2)……裏面層、(3)……接着
層、(4)……アスファルト合材
Claims (3)
- 【請求項1】軟化点100℃以上の熱可塑性合成樹脂シー
トからなる波形に形付けされた表面層と、合成樹脂不織
布シートからなる裏面層とを接合してなる防草シートに
おいて、該熱可塑性合成樹脂シートに多数の小孔を設け
たことを特徴とする防草シート。 - 【請求項2】小孔の直径が0.5〜10mm、ピッチが5〜100
mmであることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
項記載の防草シート。 - 【請求項3】表面層がポリオレフィン樹脂からなり、裏
面層がポリエステル樹脂からなることを特徴とする実用
新案登録請求の範囲第1項又は第2項記載の防草シー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5740489U JPH077379Y2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 防草シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5740489U JPH077379Y2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 防草シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02148006U JPH02148006U (ja) | 1990-12-17 |
JPH077379Y2 true JPH077379Y2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=31582079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5740489U Expired - Fee Related JPH077379Y2 (ja) | 1989-05-18 | 1989-05-18 | 防草シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077379Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0967571A (ja) * | 1995-09-01 | 1997-03-11 | Kazumi Toushin | 土地の防草構造 |
JP4636558B2 (ja) * | 2006-07-21 | 2011-02-23 | 隆久 折谷 | 整地面の舗装方法 |
JP2012034584A (ja) * | 2010-08-03 | 2012-02-23 | Toyohide Tazawa | 防護網 |
CA2898553C (en) * | 2014-12-01 | 2016-08-09 | Hirokazu Ashikawa | Dump truck |
-
1989
- 1989-05-18 JP JP5740489U patent/JPH077379Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02148006U (ja) | 1990-12-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |