JPH0248482Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、インターロツキングブロツクやカ
ラー平板等の舗装用コンクリートブロツクを敷設
した道路の構造に関し、一般道路や広場、公園な
どに利用される。

（従来の技術） インターロツキングブロツクやカラー平板等の
コンクリートブロツクを用いた従来の舗装道路
は、地面を堀削して平坦にした路床上に砕石等を
敷いて厚さ10〜70cmの路盤を形成し、この路盤の
上に砂を敷いて厚さ１〜７cmのサンドクツシヨン
層を形成し、更にこのサンドクツシヨン層上に上
記のコンクリートブロツクを配列して作られてい
た。

（考案が解決しようとする問題点） 従来は、直径が10cm以下の砕石からなる路盤上
に砂を直接に撒いてサンドクツシヨン層を形成し
ていたので、路盤材の砕石間に形成されている多
くの隙間にサンドクツシヨン層の砂が流入し、こ
のサンドクツシヨン層が次第に流失するという問
題があつた。すなわち、上記の砂は、サンドクツ
シヨン層の乾燥時には砂時計の砂のように流出
し、湿潤時には雨水等の浸透により水と共に流出
し、砂の流出の程度により、コンクリートブロツ
クが沈下し、不陸現象が起こり、舗装面の平坦面
が失なわれ、舗装路面としての機能が維持できな
くなるのである。

この考案は、サンドクツシヨン層の砂の流失を
防止し不陸の発生を抑え、舗装道路の寿命を延ば
そうとするものである。

（問題点を解決するための手段） 図面において、１は路床、２は厚さ10〜70cmの
路盤、３は厚さ１〜７cmのサンドクツシヨン層、
４はコンクリートブロツクであり、この考案で
は、路盤２とサンドクツシヨン層３との間にポリ
エステル、ポリアミド、ポリプロプレン等の合成
繊維の連続フイラメントからなる目付30〜150
ｇ／m²のニードルパンチ不織布５を介在させる。
このニードルパンチ不織布５は、上記の連続フイ
ラメントからなるウエブにとげのある針を突き刺
して上記の連続フイラメントを互いに絡ませて得
られるものであり、上記連続フイラメントの好ま
しい太さは３〜20デニールであり、針刺しの好ま
しい密度は30〜150回／cm²である。

（作用） 路盤２とサンドクツシヨン層３との間に介在す
るニードルパンチ不織布５は、その繊維間隙間が
サンドクツシヨン層の砂の粒径よりも小さいの
で、砂の流失を防止する。しかも、上記の繊維間
隙間が存在し、0.1〜0.01cm／secの優れた透水係
数を備えているので、雨水等の浸透水の排水を円
滑に行なう。この場、ニードルパンチ不織布５の
目付が30ｇ／m²末満では薄過ぎて砂の流出防止の
効果がなく、反対に150ｇ／m²を越えるると厚く
なり過ぎて路盤材との馴じみが悪い。

（実施例） 3.5デニールのポリエステル連続フイラメント
を用い、目付70ｇ／m²のニードルパンチ不織布５
を製造し、路盤２とサンドクツシヨン層３との間
に介在させたところ、上記のニードルパンチ不織
布６を介在させない従来の舗装道路では75日間の
使用で不陸現象が生じたのに対し、上記実施例の
舗装道路は500日間の使用でも全く不陸現象が認
められなかつた。

（考案の効果） この考案は、路盤とサンドクツシヨン層との間
にニードルパンチ不織布を介在させたから、サン
ドクツシヨン層の砂の流失を防止し、舗装道路の
寿命を延長する。しかも、上記の不織布は透水係
数が0.1〜0.01cm／secで排水機能に極めて優れて
いるので、雨水等の浸透水による砂の流失を効果
的に防止する。そして、合成繊維連続フイラメン
トからなるニードルパンチ不織布を用いるもので
あるから、短繊維製の不織布に比べて強度に優れ
ており、また接着剤で繊維の交点を接着した不織
布に比べてしなやかであり、破断伸度が大きく、
破かいエネルギが大きく、かつ施工の際の路盤面
への添いが良好であり、そのため路盤を構成する
砕石や異物との接触部において応力集中による破
かいが起り難い。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例の断面図である。 １：路床、２：路盤、３：サンドクツシヨン
層、４：コンクリートブロツク、５：不織布。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定の厚さに敷かれたサンドクツシヨン層の上
   に舗装用コンクリートブロツクを配列した舗装道
   路において、上記サンドクツシヨン層とその下の
   路盤との間に合成繊維の連続フイラメントからな
   る目付30〜150ｇ／m²のニードルパンチ不織布を
   敷設したことを特徴とするコンクリートブロツク
   による舗装道路。