JPH0529232Y2 - - Google Patents

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JPH0529232Y2
JPH0529232Y2 JP1986128644U JP12864486U JPH0529232Y2 JP H0529232 Y2 JPH0529232 Y2 JP H0529232Y2 JP 1986128644 U JP1986128644 U JP 1986128644U JP 12864486 U JP12864486 U JP 12864486U JP H0529232 Y2 JPH0529232 Y2 JP H0529232Y2
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は地盤の排水用具に関する、詳しくは軟
弱地盤等の排水に使用する排水用具の改良に関す
る。
<従来の技術> 従来、地盤工事における排水方法は地面に埋設
したパイプ状物、あるいは第3図に示した如き溝
のある排水板が使用されている。更に、第4図の
排水板を通常の不織布と合わせて地面に埋設する
工法も近年施工されている。
<考案が解決しようとする問題点> 従来の地盤に埋設したパイプ状物あるいは溝の
ある排水板を使用した場合には、水と共に土砂の
流出を伴なつて管や溝を塞いたり、取水効果が小
さいなどのため、特に水分の多い軟弱地盤の水抜
きには往々にして十分な機能を発揮できないなど
の問題がある。また、溝のある排水板に通常の不
織布を合わせて地面に埋設する方法でも、繊維密
度の高い不織布では細かい土砂による目詰まりが
早くて、短期間のうちに排水機能が低下してしま
う。一方、繊維密度の低い不織布では細かい土砂
が通過し、溝を塞ぎ排水機能の持続性が長くない
などの問題がある。
本考案は、排水機能を長期間持続する改良され
た排水用具、とりわけ水分の多い軟弱地盤の排水
に適した排水用具を提供するにある。
<問題点を解決するための手段> 本考案は繊維直径10μm未満の繊維で作られた
ウエブ[]と繊維直径10μm以上の繊維で作ら
れたウエブ[]を重ね合わされた積層不織布を
溝のある排水板の少なくとも一面にウエブ[]
が外面となるように合わせてなることを特徴とす
る地盤の排水用具にある。
すなわち、本考案の排水用具は細繊維で作られ
たウエブ[]と太繊維で作られたウエブ[]
を積層した不織布を溝のある排水板の少なくとも
一面にウエブ[]が外面となるように合せたも
のである。そして、本考案で使用するウエブ
[]およびウエブ[]の構成は、天然繊維、
再生繊維、合成繊維から選ばれた1種または2種
以上の繊維を用いる。特に、繊維直径を所望する
太さに紡糸できる点から、例えば、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリオレフイン、アクリロニト
リル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリ塩化
ビニルなどから選ばれたポリマーの1種を紡糸し
て得た単一成分繊維、または上記ポリマーの2種
あるいは上記ポリマーと他の可紡性ポリマーとの
組み合わせて紡糸して得た多成分繊維を用いるこ
とが好ましい。そして、所望する繊維を選び、短
繊維からのウエブは、湿式法または乾式法で、あ
るいはフラツシユ紡糸法、メルトブロー法などで
所望の重量のウエブを作る。また長繊維からのウ
エブは、紡糸して直接堆積するいわゆるスパンボ
ンド法で所望の重量のウエブを作る。ウエブの重
量は1枚当り15〜100g/m2の範囲である。重量
が少ないと効果がないし、一方、重量を増しても
排水持続効果が比例的に増すことがないばかり
か、積層不織布として使用するため、全体として
厚みの厚い不織布となり、地盤の締りが悪く好ま
しくない。
得られたウエブはそのまま積層して使用しても
よいが、取り扱い上および土砂の過効果の点か
ら、繊維に絡合処理を施こして繊維に十分な絡合
を形成しておく。繊維ポリマーの軟化温度以上で
熱処理し、繊維の接合部の少なくとも一部に溶着
を形成させるまたは繊維の膨潤剤あるいは溶剤を
付与し、繊維の接合部の少なくとも一部に溶着を
形成させる。またはバインダーを付与してバイン
ダーによる結合を形成させるなどの方法で繊維間
を少なくとも一部固定したウエブとする。特に好
ましい方法は、ウエブを構成する繊維の少なくと
も15重量%の繊維が疎水性繊維であつて、好まし
くは熱溶着性繊維で成るウエブが不織布の形態安
定性上から有利である。更に、ウエブ構成繊維に
は水溶性繊維を60重量%未満の量を混繊しておく
ことも、不織布が土砂で目詰り後も繊維の溶出に
よる新たな空隙形成で排水効果が長期間持続する
ので好ましい。水溶性繊維が60重量%未満であれ
ば、該繊維が全量溶出した場合でも、残留繊維が
既に堆積した土砂の支持体となり、残留繊維およ
び既に堆積した土砂とが新たに材効果として作
用するので排水用具の機能は長期間持続する。
更に、ウエブ[]とウエブ[]は単に排水
用具施工時にその都度重ね合わせてもよいが、ウ
エブ[]とウエブ[]はあらかじめ積層一体
化した不織布としておくことが好ましい。ウエブ
[]とウエブ[]の積層一体化処理は従来公
知のニードルパンチ法、水流噴射法、ステツチボ
ンド法、繊維の溶着法あるいは接着剤などで結合
させればよい。また、積層不織布はその単層使い
でもよいが、更に2層以上の積層で使用してもよ
い。このように、繊維直径10μm未満の細繊維ウ
エブ層と繊維直径10μm以上の太繊維ウエブ層を
設けることにより土砂粒子の篩分効果が生じ、粒
径の大きい土砂は太繊維ウエブ層に捕集され、粒
径の小さい土砂は細繊維ウエブ層に捕集されるた
め、不織布の目詰まりと排水板の溝に流入する土
砂が少なくなるため、通水路の塞がり性が小さく
なり、排水効果を持続できる。そして、繊維直径
10μm未満の細繊維からなるウエブのみでは機械
的強力すなわち土圧に耐えうる形態安定性が得ら
れにくく、それを得るためにウエブの重量を増加
すると透水性が低下するという欠点を生ずる。一
方繊維直径10μm以上の太繊維のみのウエブでは
粒径の小さい土砂を捕集しにくく、排水板の溝を
つまらせやすい。
次に、本考案の排水用具の構成は、溝のある排
水板の片面または両面に積層不織布を当てる、あ
るいは排水板の全体を包むなどの構成にして使用
する。また排水板と不織布の接触部の少なくとも
一部を接着しておくことも取り扱い上安定であ
る。第1図および第2図は本考案の排水用具の構
成の一例である。第1図は溝のある排水板1の両
面にウエブ[]2,2′とウエブ[]3,
3′の積層不織布を当てた排水用具の例、第2図
は溝のある排水板1をウエブ[]2とウエブ
[]3の積層不織布で包んだ排水用具の例であ
る。また、第3図および第4図は従来の排水用具
で、第3図は溝のある排水板1単独、第4図は溝
のある排水板1の両面に通常の不織布4を当てた
排水用具である。
<作用> 本考案は溝のある排水板に、繊維の太さの異な
る2枚のウエブ[]およびウエブ[]を重ね
合わせて地盤の排水用具として施工することによ
り、土中の排水を効率よく長期間持続させるもの
である。
<実施例> 次に、本考案の実施例を具体的に示す。
実施例 1 繊維用ポリプロピレンをノズル温度315℃でメ
ルトブロー法による紡糸で平均繊維直径5μm、平
均繊維長14cmの短繊維を捕集ドラムに捕集し、ポ
リプロピレン繊維ウエブ重量30g/m2のウエブ
[]を作つた。このウエブ[]は繊維の交又
部において溶着が形成され、安定したウエブであ
る。
一方、ポリビニルアルコールを紡糸して得た平
均繊維直径38μmのポリビニルアルコール短繊維
50%、通常の紡糸法で紡糸して得た平均繊維直径
25μmのポリプロピレン短繊維50%を混繊し、カ
ードおよびウエバーを経てウエブ重量30g/m2
ウエブ[]を作つた。このウエブ[]にウエ
ブ[]を積層して熱処理を行つてウエブ[]
のプロピレン繊維の交又部の一部を溶着させて安
定化させると同時にウエブ[]とウエブ[]
の接合した積層不織布とした。
次に、ウエブ[]およびウエブ[]の積層
不織布は、ポリ塩化ビニル製の溝のある排水板
(第3図の構造)の両面に、ウエブ[]を内側
として貼り合わせて第1図に示した構造の排水用
具を作つた。
この排水用具を湧き水の多い傾斜地の排水用に
埋設した。一方、比較のために第3図の排水板だ
け及び排水板の両面にウエブ[]だけを貼り合
わせた第4図に示した構造の排水用具を近くに埋
設し、排水の状態を比較した。その結果、2カ月
後の状態で、本考案の排水用具を埋設した周囲は
よく排水されて乾燥しているのに対し、排水板だ
けの埋設した周囲は埋設以前とほとんど変らない
までに湧き水がにじみ出ており、排水板の排水機
能がほとんどなくなつてしまつた。第4図の排水
用具を埋設した周囲は排水板だけの部分に比較し
てある程度排水されてはいるものの表面がじめじ
めしており、本考案の排水用具に比べて排水機能
が低下していた。
実施例 2 通常の溶融紡糸および延伸して得た平均繊維直
径8μm、繊維長37mmのポリプロピレン短繊維60
%、平均繊維直径9.5μm、繊維長37mmの水溶性ポ
リビニルアルコール短繊維40%をカードにかけ、
ランダムウエバーでウエブ重量40g/m2のウエブ
を作り、熱処理して繊維を部分的に接着したウエ
ブ[]を作つた。このウエブ[]に実施例1
のウエブ[]を積層して高圧水流噴射による処
理を2回行つてウエブ[]とウエブ[]の接
合した積層不織布とした。
この積層不織布でポリプロピレン製波板全体を
包み第2図の構造の排水用具を作り、実施例1と
同様に排水試験を行なつた結果、2ケ月後の排水
状態は良好であつた。
実施例 3 実施例1で得たウエブ[]と繊維直径40μm
のポリエステルで作つた重量80g/m2のスパンボ
ンドウエブ[]とを積層し、部分的に熱溶着で
接着し、実施例1と同様に排水試験を行つた結
果、良好な排水効果が得られた。
<考案の効果> 本考案の排水用具は長期間にわたつて排水能力
を持続し、特に水分の多い軟弱地盤の排水に効果
的である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はそれぞれ本考案の排水用具の
構造の一例を示す構造断面模式図であり、第3
図、第4図はそれぞれ従来の排水用具の構造を示
す構造断面模式図である。 1……排水板、2,2′……ウエブ[]、3,
3′……ウエブ[]、4……通常のウエブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 繊維直径10μ未満の繊維で作られたウエブ
    []と繊維直径10μ以上の繊維で作られたウ
    エブ[]を重ね合わせてなる積層不織布を、
    溝のある排水板の少なくとも一面にウエブ
    []が外面となるように合わせてなることを
    特徴とする地盤の排水用具。 (2) ウエブ[]とウエブ[]の積層不織布を
    2層以上積層する実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の地盤の排水用具。 (3) ウエブが疎水性繊維の接合部の少なくとも一
    部で溶着している実用新案登録請求の範囲第1
    項または第2項記載の地盤の排水用具。 (4) ウエブが疎水性繊維と水溶性繊維の混繊であ
    る実用新案登録請求の範囲第1〜3項記載のい
    ずれかである地盤の排水用具。
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JPS5112007U (ja) * 1974-07-13 1976-01-29
JPS5112245U (ja) * 1974-07-16 1976-01-29

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