JPH0772991A - 印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォームあるいは制御命令をスキャナで読み
込み、印刷装置に容易にフォームの登録あるいは印刷の
制御が行なえる印刷装置を提供することを目的とする。 【構成】 入力された印刷データを解析して、該解析結
果に応じた出力を行なう印刷装置において、イメージス
キャナ１１０からイメージを読み込み、該イメージ内の
文字と図形とを認識して、認識した前記文字と図形とを
ビットマップへの展開が可能な中間コードに変換し、フ
ォーム登録部１１２ａに該中間コードをフォームとして
登録する。また、認識した文字や記号を制御命令として
制御コード格納部１１２ｂに格納し、該制御命令に従っ
て印刷を行なう。。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は汎用の印刷装置、特に入
力された印刷データを解析して、該解析結果に応じた出
力を行なう印刷装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の印刷装置において、フォ
ームの登録は登録命令と登録データとから成る制御命令
をホストコンピュータから印刷装置に転送することによ
り行なっていた。また、イメージスキャナ等から読み込
んだイメージ内の文字を、制御命令を示す記号として認
識し、該制御命令に従って印刷を行なう機能を備える印
刷装置はなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、従来の印刷装
置において定型フォーマットへの印刷を行なう場合、フ
ォーム登録を行なう命令群を作成してホストコンピュー
タからこのデータを印刷装置へ転送し、印刷装置内に登
録しなければならなかったため、印刷装置の制御命令を
理解していないユーザにとっては、フォーム登録は容易
にできない操作であった。また、制御命令を意味する記
号で書かれた文字列（例えばダンプリスト）から印字結
果を得るには、ホストから文字列に対応するデータを入
力する必要があった。

【０００４】本発明は、上述の課題を解決することを目
的としてなされたもので、イメージスキャナから取り込
んだイメージをフォームとして登録することができるば
かりでなく、中間コードに変換して登録するので登録に
必要なＲＡＭ領域が少なくて済む印刷装置を提供する。

【０００５】また、本発明は、イメージ内の文字を制御
コードとして認識し、この制御コードに従って印刷を行
なう機能を持ち、ダンプリスト等から印刷を行なうこと
ができる印刷装置を提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の印刷装置は、入力された印刷データを解析
して、該解析結果に応じた出力を行なう印刷装置におい
て、イメージスキャナからイメージを読み込む手段と、
該イメージ内の文字と図形とを認識する手段と、認識し
た前記文字と図形とをビットマップへの展開が可能な中
間コードに変換し、該中間コードをフォームとして登録
する手段とを備えることを特徴とする。又、入力された
印刷データを解析して、該解析結果に応じた出力を行な
う印刷装置において、イメージスキャナからイメージを
読み込む手段と、該イメージ内の文字や記号を認識する
手段と、該文字や記号を制御命令とし、該制御命令に従
って印刷を行なう手段と備えることを特徴とする。

【０００７】

【実施例】図１は本実施例の印刷装置であるレーザビー
ムプリンタ（以下ＬＢＰと略す）の構成を示す図であ
る。

【０００８】印刷装置本体１０２は、外部のホストコン
ピュータ１０１にインタフェースケーブルを介して接続
され、ホストコンピュータからの命令を受け取り、印刷
出力するように構成されている。また、印刷装置１０２
はイメージスキャナ１１０とインタフェースケーブルを
介して接続され、イメージスキャナーで読み込んだ図形
のイメージデータを入力するように構成されている。

【０００９】印刷装置本体１０２は、ホストコンピュー
タから入力インタフェース部１０３を介して送られてき
たデータを一時蓄積する入力バッファ１０４と、ＣＰＵ
１０５が実行するプログラムを格納しているＲＯＭ素子
１１１と、ＣＰＵがプログラムを実行する際にワークエ
リアなどとして使用し、フォーム登録部１１２ａや制御
コード格納部１１２ｂとを有するＲＡＭ素子１１２と、
ビットマップメモリのデータをビデオ信号で出力印字部
に転送する出力インタフェース部１０６と、実際に印刷
出力を行なう印刷出力部１０７と、パネル操作部１１３
と、イメージスキャナ１１０と接続される入力インタフ
ェース部１０８を介して入力されたイメージデータを一
時記憶するバッファ１０９とから構成されている。

【００１０】図２はＬＢＰの構造を示す図である。

【００１１】図において、２００はＬＢＰ本体であり、
ホストコンピュータと不図示のインタフェースケーブル
によって接続される。２１２は操作のためのスイッチ及
びＬＥＤ表示器などが配置されている操作パネルであ
り、２０１はプリンタ制御ユニットであり、主に文字図
形情報のビットマップメモリのデータをビデオ信号に変
換してレーザドライバ２０２に出力する。レーザドライ
バ２０２は半導体レーザ２０３を駆動するための回路で
あり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ２０
３から発射されるレーザ光２０４をＯＮ／ＯＦＦ切り替
えする。レーザ光２０４は回転多面鏡２０５で左右方向
に振られて静電ドラム２０６上を走査する。これによ
り、静電ドラム２０６上には画像の静電潜像が形成され
る。

【００１２】この潜像は静電ドラム２０６周囲の現像ユ
ニット２０７により現像された後、記録紙に転写され
る。この記録紙にはカットシートを用い、カットシート
記録紙は本体に装着した用紙カセット２０８に収納さ
れ、給紙ローラ２０９及び搬送ローラ２１０と２１１と
により装置内に取り込まれて、静電ドラム２０６に供給
される。

【００１３】図３は図１のパネル操作部１１３の詳細図
である。図３のパネル操作部３０１は複数のキー３０３
〜３０８と、メッセージなどを表示するＬＣＤ表示部３
０２から構成される。

【００１４】図４は本実施例のＬＢＰにおける画像デー
タの流れを説明する模式的ブロック図である。

【００１５】通常の処理では、ホストコンピュータ４０
１から転送された入力データは、一時入力バッファ４０
２に蓄積される。このバッファからデータを取り出して
解析し、中間コード４０３を生成する。さらに、この中
間コードに従ってビットマップメモリ４０４への図形の
展開処理を行ない、展開が終了したら、ビデオ信号４０
５に変換して出力部４０６に転送する、という手順であ
る。イメージスキャナ４０７で読み取ったイメージデー
タは入力インタフェース部を介してイメージバッファ４
０８に格納され、このイメージに対して認識処理を行な
い、中間コードを作成する。フォームの登録、あるいは
制御命令は中間コードの形態で実現される。尚、中間コ
ードとは、ホストからのコマンドとプリンタへ印刷され
るピクセルイメージとの中間にあって、プリンタ内部で
処理し易い形態で表現されたコマンドである。

【００１６】図５はイメージの認識処理を示す説明図で
ある。入力イメージ５０１は認識処理を施すことによ
り、文字５０３，５０４，５０５と、矩形５０６と、イ
メージ５０７として認識され、これらの文字、図形描画
に相当する中間コードに変換される。

【００１７】＜フォームの登録処理＞図６は本実施例の
処理を示し、フォーム登録を行う場合のフローチャート
である。処理はパネルのメニュー操作において、イメー
ジフォーム登録処理を選択することによって開始され
る。

【００１８】処理が開始されると、まずステップ６０１
においてイメージデータ入力待ちのメッセージをＬＣＤ
に表示し、ステップ６０２ではイメージデータの入力を
待つ。イメージスキャナによる入力が開始されれば、ス
テップ６０３では１ページ分のイメージを取り込む。ス
テップ６０４では処理中のメッセージをＬＣＤに表示す
る。ステップ６０５ではイメージを解析して中間コード
に変換する。ステップ６０６では解析されたデータのフ
ォーム登録部１１２ａへの登録を行なう。ステップ６０
７では処理終了のメッセージをＬＣＤに表示して、処理
を終了する。

【００１９】＜制御命令の実行処理＞図７は本実施例の
処理を示し、イメージ制御印刷を行う場合のフローチャ
ートである。処理はパネルのメニュー操作において、イ
メージ制御処理を選択することによって開始される。

【００２０】処理が開始されると、まず、ステップ７０
１においてイメージデータ入力待ちのメッセージをＬＣ
Ｄに表示し、ステップ７０２ではイメージデータの入力
を待つ、イメージスキャナによる入力が開始されれば、
ステップ７０３では１ページ分のイメージを取り込む。
ステップ７０４では処理中のメッセージをＬＣＤに表示
する。ステップ７０５ではイメージから文字を認識して
制御コードとして解析し、制御コード格納部１１２ｂに
格納する。ステップ７０６では制御コードに従って印刷
を行なう。ステップ７０７では処理終了のメッセージを
表示して、終了する。

【００２１】なお、イメージの入力手段はイメージスキ
ャナに限らず、ＦＡＸ装置からの入力でもよい。ＦＡＸ
の送信側が制御命令のダンプリストを送ることにより、
受信側は受信した制御命令による出力を行なう。すなわ
ち、ダンプリストに、それがダンプリストであることを
認識させる文字列を含ませておくことにより、受信側は
自動的にダンプリストの印刷モードに移行することがで
きる。このような構成にすると、印刷装置の解像度を活
かしたＦＡＸ画像を送ることができる。また、フォーム
及び制御命令は、手書きによる文字・図形でもよい。

【００２２】尚、本実施例のプリンタ、レーザビームプ
リンタを例にして説明したが、これに限定されるもので
なく、以下で説明するインクジェットプリンタ等にも適
応可能である。

【００２３】図８は、本発明が適用できるインクジェッ
ト記録装置ＩＪＲＡの概観図である。同図において、駆
動モータ５０１３の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア
５０１１，５００９を介して回転するリードスクリュー
５００５の螺旋溝５００４に対して係合するキャリッジ
ＨＣはピン（不図示）を有し、矢印ａ，ｂ方向に往復移
動される。このキャリッジＨＣには、インクジェットカ
ートリッジＩＪＣが搭載されている。５００２は紙押え
板であり、キャリッジの移動方向に亙って紙をプラテン
５０００に対して押圧する。５００７，５００８はフォ
トカプラで、キャリッジのレバー５００６のこの域での
存在を確認して、モータ５０１３の回転方向切り換え等
を行うためのホームポジション検知手段である。５０１
６は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部材５０
２２を支持する部材で、５０１５はこのキャップ内を吸
引する吸引手段で、キャップ内開口５０２３を介して記
録ヘッドの吸引回復を行う。５０１７はクリーニングブ
レードで、５０１９はこのブレードを前後方向に移動可
能にする部材であり、本体支持板５０１８にこれらが支
持されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリ
ーニングブレードが本例に適用できることは言うまでも
ない。又、５０１２は、吸引回復の吸引を開始するため
のレバーで、キャリッジと係合するカム５０２０の移動
に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切
り換え等の公知の伝達手段で移動制御される。

【００２４】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー５００５の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。

【００２５】次に、上述した装置の記録制御を実行する
ための制御構成について、図９に示すブロック図を参照
して説明する。制御回路を示す同図において、１７００
は記録信号を入力するインターフェース、１７０１はＭ
ＰＵ、１７０２はＭＰＵ１７０１が実行する制御プログ
ラムを格納するプログラムＲＯＭ、１７０３は各種デー
タ（上記記録信号やヘッドに供給される記録データ等）
を保存しておくダイナミック型のＲＯＭである。１７０
４は記録ヘッド１７０８に対する記録データの供給制御
を行うゲートアレイであり、インターフェース１７０
０、ＭＰＵ１７０１、ＲＡＭ１７０３間のデータ転送制
御も行う。１７１０は記録ヘッド１７０８を搬送するた
めのキャリアモータ、１７０９は記録紙搬送のための搬
送モータである。１７０５はヘッドを駆動するヘッドド
ライバ、１７０６、１７０７はそれぞれ搬送モータ１７
０９、キャリアモータ１７１０を駆動するためのモータ
ドライバである。

【００２６】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース１７００に記録信号が入るとゲートアレイ１
７０４とＭＰＵ１７０１との間で記録信号がプリント用
の記録データに変換される。そして、モータドライバ１
７０６、１７０７が駆動されると共に、ヘッドドライバ
１７０５に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆
動され、印字が行われる。

【００２７】以上のようなインクジェットプリンタの制
御構成に、本発明の構成要素を組み込むことが可能であ
り、本発明はレーザビームプリンタに限らず、上記イン
クジェットプリンタ等にも適用できることは明らかであ
る。

【００２８】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても１つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。

【００２９】

【発明の効果】本発明により、イメージスキャナから取
り込んだイメージをフォームとして登録することができ
るばかりでなく、中間コードに変換して登録するので登
録に必要なＲＡＭ領域が少なくて済む印刷装置を提供で
きる。

【００３０】また、イメージ内の文字を制御コードとし
て認識し、この制御コードに従って印刷を行なう機能を
持ち、ダンプリスト等から印刷を行なう印刷装置を提供
できる。これをＦＡＸ装置と接続することにより、送り
側がダンプで送ったデータを印刷することができるた
め、印刷装置の解像度を活かしたＦＡＸ画像を送ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の印刷装置のブロック構成図である。

【図２】本実施例の印刷装置の断面構造図である。

【図３】本実施例の印刷装置のパネル操作部である。

【図４】本実施例の印刷装置のデータの流れを説明する
模式的ブロック図である。

【図５】本実施例の印刷装置の文字認識の説明図であ
る。

【図６】本実施例の印刷装置の動作手順の一例を示すフ
ローチャートである。

【図７】本実施例の印刷装置の動作手順の他例を示すフ
ローチャートである。

【図８】インクジェット記録装置ＩＪＲＡの概観図であ
る。

【図９】インクジェット記録装置ＩＪＲＡの記録制御を
実行するための制御構成を説明する図である。

【符号の説明】

１０１ ホストコンピュータ １０２ プリンタ本体 １０３ 入力インタフェース部 １０４ 入力バッファ １０５ ＣＰＵ １０６ 外部インタフェース部 １０８ 入力インタフェース部 １０９ 入力バッファ １１０ イメージスキャナ １１１ ＲＯＭ素子 １１２ ＲＡＭ素子 １１２ａ フォーム登録部 １１２ｂ 制御コード格納部 １１３ パネル操作部 ２００ プリンタ本体 ２０１ プリンタ制御ユニット ２０２ レーザドライバ ２０３ 半導体レーザ ２０４ レーザ光 ２０５ 回転多面鏡 ２０６ 静電ドラム ２０７ 現像ユニット ２０８ 用紙カセット ２０９ 給紙ローラ ２１０ 搬送ローラ ２１２ 操作パネル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力された印刷データを解析して、該解
   析結果に応じた出力を行なう印刷装置において、 イメージスキャナからイメージを読み込む手段と、 該イメージ内の文字と図形とを認識する手段と、 認識した前記文字と図形とをビットマップへの展開が可
   能な中間コードに変換し、該中間コードをフォームとし
   て登録する手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
2. 【請求項２】 入力された印刷データを解析して、該
   解析結果に応じた出力を行なう印刷装置において、 イメージスキャナからイメージを読み込む手段と、 該イメージ内の文字や記号を認識する手段と、 該文字や記号を制御命令とし、該制御命令に従って印刷
   を行なう手段と備えることを特徴とする印刷装置。