JPH077274Y2 - リヤスポイラの取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はリヤスポイラの取付構造に関する。

（従来の技術） 第４図に示すようなリヤスポイラ10は、取付ねじによっ
てトランクリッド11に固定されている。取付ねじ12は、
第５図に示すように、トランクリッド11に形成された取
付孔11aに挿通されている。この場合、リヤスポイラ10
とトランクリッド11との隙間から雨水が浸入し、これが
取付孔11aに浸入するのを防止するために、両者の接合
部にブチルゴムテープなどからなるシール部材13を貼着
している。

（考案が解決しようとする問題点） ブチルゴムテープなどのシール部材を貼り着ける工程が
必要であるという問題点があった。

（問題点を解決するための手段） トランクリッドの表面に対向するリヤスポイラ底面の周
縁に変形可能なスカート部を形成し、取付ねじによって
リヤスポイラをトランクリッドに固定するとき、上記ス
カート部を変形させてリヤスポイラの底面をトランクリ
ッド表面に密着させる。

（作用） リヤスポイラをトランクリッドに固定するとき、スカー
ト部が変形して両者を互いに密着させる。

（実施例） 以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に説明す
る。

第１図において、リヤスポイラ１の下底面の周縁には、
断面先端に向かって次第に薄肉となるスカート部２が形
成されている。このスカート部２は、下方にいくに従っ
て漸開している。リヤスポイラ１の底面には、取付ねじ
３が固定されている。トランクリッド４には、取付ねじ
挿通用の取付孔５が形成されている。リヤスポイラ１の
底面にリーンホースメント（図示せず）がインサートさ
れていてもよい。

そして、第２図に示すように、リヤスポイラ１をトラン
クリッド４に載置したのち、取付ねじ３にナット６を螺
合させてこれを締め付ける。度当り部７がトランクリッ
ド４表面に当接するまで、ナット６が締め付けられたと
き、スカート部２は、トランクリッド４の表面に密着し
て拡開し変形させられている。これにより、リヤスポイ
ラ１とトランクリッド４とは、互いに密着して取付けら
れたことになる。

第３図には、スカート部2Aをリヤスポイラの周壁1aから
連続させて形成した例を示している。かくすると、間隙
ｇ（第１図参照）が形成されないので、ごみなどが詰ら
ず好都合である。

（考案の効果） 以上のように、変形するスカート部を形成し、リヤスポ
イラの固定時にリヤスポイラとトランクリッドとを密着
させる本考案のリヤスポイラの取付構造によれば、リヤ
スポイラを取付ねじで固定するだけで、トランクリッド
との間が密着するので、シール部材を設けることなく水
の浸入が防止でき、コストダウンに寄与する。さらに、
スカート部が一体形成されているため、別体のパッキン
等の組付け作業を省くことができるという効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す分解断面図、第２図は
同上の取付状態を示す断面図、第３図はスカート部の変
形例を示す部分断面図、第４図はリヤスポイラを示す斜
視図、第５図は従来のリヤスポイラの取付構造の一例を
示す断面図である。 １……リヤスポイラ、２……スカート部、３……取付ね
じ、４……トランクリッド、５……取付孔。

フロントページの続き (72)考案者 松下 学 愛知県岡崎市橋目町字中新切１番地 三菱 自動車工業株式会社乗用車技術センター内 (72)考案者 永尾 洋一 愛知県岡崎市橋目町字中新切１番地 三菱 自動車工業株式会社乗用車技術センター内 (72)考案者 内田 直樹 愛知県岡崎市橋目町字中新切１番地 三菱 自動車工業株式会社乗用車技術センター内 (56)参考文献 実開 昭58−30578（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−67382（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭53−95617（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】トランクリッドに形成された取付孔に挿通
   される取付ねじによって、トランクリッドに固定される
   リヤスポイラにおいて、 トランクリッドの表面に対向するリヤスポイラ底面の周
   縁に変形可能なスカート部を一体形成し、取付ねじによ
   ってリヤスポイラをトランクリッドに固定したとき、上
   記スカート部が変形してトランクリッド表面に密着する
   ことを特徴とするリヤスポイラの取付構造。