JPH077257Y2 - 作業車のサイドブレーキ装置 - Google Patents

作業車のサイドブレーキ装置

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JPH077257Y2
JPH077257Y2 JP1989030690U JP3069089U JPH077257Y2 JP H077257 Y2 JPH077257 Y2 JP H077257Y2 JP 1989030690 U JP1989030690 U JP 1989030690U JP 3069089 U JP3069089 U JP 3069089U JP H077257 Y2 JPH077257 Y2 JP H077257Y2
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    • B62D11/00Steering non-deflectable wheels; Steering endless tracks or the like
    • B62D11/02Steering non-deflectable wheels; Steering endless tracks or the like by differentially driving ground-engaging elements on opposite vehicle sides
    • B62D11/06Steering non-deflectable wheels; Steering endless tracks or the like by differentially driving ground-engaging elements on opposite vehicle sides by means of a single main power source
    • B62D11/08Steering non-deflectable wheels; Steering endless tracks or the like by differentially driving ground-engaging elements on opposite vehicle sides by means of a single main power source using brakes or clutches as main steering-effecting means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は自走式の歩行型芝刈機、モアトラクタ、運搬
車等の作業車において、車両操向のためにサイドクラツ
チと共に用いられるサイドブレーキ装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
摩擦多板式のサイドブレーキを設けた作業車においてサ
イドブレーキは従来、サイドクラツチと直列状に配置し
て設けられて来ている。
典型的な従来例は実公昭60−23253号公報に開示されて
おり、同公報のものは変速部の出力軸の左右の延長線上
に左右の操向軸を配置している。出力軸の各端部には各
操向軸向きに張出すクラツチハウジングが嵌着され、こ
のクラツチハウジングと操向軸とに摩擦エレメントを支
持させて摩擦多板式のサイドクラツチが構成されてい
る。そしてこのサイドクラツチの側外方で、ミツシヨン
ケースに形成したブレーキケースと操向軸とに摩擦エレ
メントを支持させてなる摩擦板式のサイドクラツチが設
置されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このようにサイドクラツチとサイドブレーキを直列配置
状で設けると、摩擦多板式のサイドクラツチのクラツチ
ハウジングが比較的長尺のものであることから作業車の
ミツシヨンケースが長尺化する。この問題点は上記した
公報のもののように変速部出力軸の延長線上に左右の操
向軸を設け、各操向軸に配して左右の各サイドクラツチ
とサイドブレーキを設置する構造では倍加される。
そこで考えられることは摩擦多板式のサイドクラツチの
クラツチハウジングを被制動体とするサイドブレーキを
該クラツチハウジングの外周位置に設置する構造である
が、サイドブレーキをして摩擦多板式のサイドクラツチ
と組合せて任意旋回半径での車両操向を得るのに好適し
たスリツプ作動を得易い摩擦板式のものにしようとする
と、ミツシヨンケース側に支持させるべき摩擦エレメン
トが大きな径のものとなり、対応してミツシヨンケース
に大径のブレーキケースを形成してやる必要が起き、ミ
ツシヨンケースが大型化する。
そこでこの考案は上記のようなクラツチハウジングを被
制動体とする摩擦板式のサイドブレーキを、ミツシヨン
ケースを大型化しないように極くコンパクトに、しかも
円滑に機能すると共に簡単な構造で作動タイミングを調
整できるように設けてある作業車の新規なサイドブレー
キ装置を、提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのためにこの考案は添付図に例示するように、作業車
のミツシヨンケース1内において摩擦多板式のサイドク
ラツチ2のクラツチハウジング3の外周面上に、該クラ
ツチハウジング3に摺動のみ自在に支持させた環状のブ
レーキデイスク4を設けると共に、このブレーキデイス
ク4の周方向でみて該ブレーキデイスク4の一部分にの
み対面する2組の摩擦板5A,5Bを、互いにほぼ180度位相
をずらした位置でミツシヨンケース1に支持させて該ミ
ツシヨンケース1内に設け、ミツシヨンケース1の受圧
部に対し上記ブレーキデイスク4と摩擦板5A,5Bを押付
けるためのシフトスリーブ7を、上記クラツチハウジン
グ3の外周面上に設ける一方、上記した受圧部を、上記
した2組の摩擦板5A,5Bに対面する1対の受圧板部8a,8b
を備える受圧具8であつてミツシヨンケース1に回転不
能に、且つ、摩擦板5A,5Bに対し遠近調整可能に支持さ
せた受圧具8によつて構成してなるサイドブレーキ装置
を提供するものである。
またこの考案は上述の構造において、前記摩擦板5A,5B
に対し前記受圧具8を遠近調整するための調整ボルト9
をミツシヨンケース1に装備させ、前記した1対の受圧
板部8a,8bに作用させた1対のスプリング10A,10Bにより
前記受圧具8を上記調整ボルト9に対し、両受圧板部8
a,8bがシーソー状に変位しうるように係合させてなるサ
イドブレーキ装置を提供するものである。
〔作用〕
この考案に係るサイドブレーキ装置は、摩擦多板式のサ
イドクラツチ2のクラツチハウジング3の外周面上でシ
フトスリーブ7をブレーキデイスク4及び摩擦板5A,5B
方向に変位させて受圧具8の受圧板部8a,8bに対し押付
け、ブレーキデイスク4と摩擦板5A,5B間に摩擦係合を
生じさせることによつて作動せしめられる。シフトスリ
ーブ7に加える操作力を加減することにより、任意のス
リツプ状態でサイドクラツチを作動させうる。
環状のブレーキデイスク4の一部分にのみ対面する摩擦
板を1箇所にのみ配置して設けたとすると、ブレーキを
作動させたとき摩擦板位置を支点としてブレーキデイス
ク4が傾き、ブレーキ作用が円滑に行なわれず効率が悪
いと共にブレーキデイスク4の内周端の一部がクラツチ
ハウジング3の外周面上からはみ出して破損するおそれ
があるのに対し、ほぼ180度位相をずらした2箇所で2
組の摩擦板5A,5Bを設けていることから、上述のような
ブレーキデイスク4の傾きが無くされる。
サイドブレーキ装置の作動タイミングは、摩擦板5A,5B
に対し受圧具8を遠近調整し摩擦板5A,5Bと受圧板部8a,
8b間の間隙ないし遊びを調整することによつて、調整で
きる。
受圧具遠近調整用の調整ボルト9を設ける構造におい
て、受圧具8をその両受圧板部8a,8bに作用させた1対
のスプリング10A,10Bの附勢下で調整ボルト9に係合さ
せ、両受圧板部8a,8bがシーソー状に変位しうるように
しておくと、2組の摩擦板5A,5Bに対する1対の受圧板
部8a,8bの相対的な遠近位置がスプリング力によるバラ
ンスで均等となり、両受圧板部8a,8bが2組の摩擦板5A,
5Bが均等に受けてブレーキ作用が一層円滑となる。
〔実施例〕
図示の実施例は第1,2図に示したようなトランスミツシ
ヨンを備える作業車において、この考案を実施した例に
係る。
前記ミツシヨンケース1は上下のケース半部を締結して
なり、ケース上半部にはミツシヨンケース1の内外にま
たがる鉛直な入力軸15を装備させてある。ミツシヨンケ
ース1内には図示省略の車両の横断方向に沿わせてある
駆動軸16、変速軸17、サイドクラツチ軸18、及び左右の
車軸19が設けられている。駆動軸16とサイドクラツチ軸
18は図示のように同心配置され、またミツシヨンケース
1外へと延出して延出端に図外の左右の駆動車輪を装備
する左右の車軸19は変速軸17と同心配置され、そのうち
の一側の車軸19は変速軸17を中空軸に形成し該中空変速
軸17を貫通させてある。
入力軸15の下端には小傘歯車21を一体形成してあり、こ
の小傘歯車21に噛合せた大傘歯車22を駆動軸16に嵌着し
て駆動軸16の回転を得るようにされている。駆動軸16と
変速軸17間には、後述するように変速軸17に前進5段、
後進1段の変速回転を得させるキーシフト式の変速装置
23が配設されている。変速軸17はその一端部上に固定設
置した小歯車24をサイドクラツチ軸18の一端部上に固定
設置した大歯車25と噛合せることにより、サイドクラツ
チ軸18を減速駆動するものとされている。サイドクラツ
チ軸18上には左右の出力歯車26を遊嵌設置してあり、こ
の出力歯車26を左右の車軸19の内端部上に固定設置の大
歯車27と噛合せて、車軸19に至るまでの伝動経路が完成
されている。
以下、第1図及び第3−5図を参照して前記したサイド
クラツチ2及びサイドブレーキの具体構造を説明する。
第1図に示すようにサイドクラツチ軸18上の各出力歯車
26は比較的長いボス部26aを有し、第1,3図に示すように
各ボス部26a端にスプライン嵌めして左右の前記クラツ
チハウジング3が、互い方向に張出す配置で設けられて
いる。クラツチハウジング3の自由端側には、該ハウジ
ング3の内周面とサイドクラツチ軸18の外周面とに摺接
する環状の支持ブロツク29を設けて、クラツチハウジン
グ3の安定支持が図られている。
第1図に一側のサイドクラツチ2について示すように、
各サイドクラツチ2はサイドクラツチ軸18とクラツチハ
ウジング3とに複数枚宛の一方及び他方の摩擦エレメン
ト30,31をそれぞれ摺動のみ自在に支持させて成る摩擦
多板式のものに構成されている。摩擦エレメント30,31
群の一端と他端には押圧板32と受圧板33が配置され、押
圧板32に作用突起34aを当てたクラツチアーム34が、支
持ブロツク29の切欠き溝内に配置されピン35によつて支
持ブロツク29に回動可能に支持されている。複数個設け
られている該クラツチアーム34の各々は、クラツチハウ
ジング3の周壁に設けた切欠き溝を通しクラツチハウジ
ング3外に突出させてある。
前記シフトスリーブ7の内周面には周方向で間欠配置し
た凹溝7aが形成されており、前記受圧板33にクラツチハ
ウジング3の周壁の切欠き溝から外部に突出する突起部
33aを形成し、この突起部33aに基端を受けさせて凹溝7a
にガイドさせてあるクラツチばね36によりシフトスリー
ブ7をクラツチアーム34の突出端方向に附勢して該突出
端に係合させてある。これよりしてクラツチアーム34は
作用突起34aにより押圧板32を介し摩擦エレメント30,31
群を受圧板33に対し押付ける方向にピン35まわりで回動
附勢されており、クラツチばね36の附勢下で常時はサイ
ドクラツチ2が入り状態を維持することとなつている。
第1,3図に示すようにサイドブレーキの前記ブレーキデ
イスク4は、クラツチハウジング3の外周面に形成した
爪溝に内周端の爪4aを嵌入してクラツチハウジング3に
摺動のみ自在に支持させ、2枚設けられている。また前
記した2組の摩擦板5A,5Bは、ミツシヨンケース1の内
壁面上に互に180度位相をずらして形成した凹溝38A,38B
に嵌入して廻り止めしてある細長の長方形状のものとさ
れ、それぞれ3枚宛設けられている。前記シフトスリー
ブ7の外周面上には、これらのブレーキデイスク4及び
摩擦板5A,5B群に対面する環状の押圧部7bを設けてあ
る。クラツチばね36によるシフトスリーブ7の附勢方向
は押圧部7bをブレーキデイスク4及び摩擦板5A,5B群か
ら遠去ける向きであり、サイドクラツチはクラツチばね
36によつて非作動状態に維持される。
前記受圧具8は第4図に示すように、1対の前記受圧板
部8a,8bを両脚部とする略門形のものに形成され、横梁
部の中央位置で凹溝39aを有する受け部材39を備える。
各受圧板部8a,8bには第5図に一方の受圧板部8bについ
て示すように、摩擦板5A,5Bの反対側でカム斜面40を形
成してあり、対応するカム斜面41をミツシヨンケース1
の内壁面上に形成して両カム斜面40,41を互に係合させ
てある。前記調整ボルト9はミツシヨンケース1の頂壁
面に取付けたナツト42に螺合してミツシヨンケース1内
へ突入させ、受け部材39の凹溝39a底面に接当させてあ
る。受圧具8は両受圧板部8a,8bの下面にカム斜面41方
向に沿わせ作用させてある1対の前記スプリング10A,10
Bにより上向きに附勢され、受け部材39の凹溝39aの底面
でもつて調整ボルト9に対し係合する。
受圧具8の位置調整は調整ボルト9をミツシヨンケース
1外で螺廻操作することによつて行なわれ、そのとき受
圧具8はスプリング10A,10Bの附勢下でカム斜面40をケ
ース1側のカム斜面41に摺接させつつ上下する。これに
より両受圧板部8a,8bが摩擦板5A,5Bに対し遠近して位置
調整が得られるのであり、受け部材39の凹溝39aの遠近
調整方向での溝幅は第5図に示す通り受圧具8の同方向
での変位を許容するように大きく設定されている。調整
ボルト9の下端位置を支点として受圧具8が揺動可能で
あることからして、上記調整操作に際し前述のように両
受圧板部8a,8bがスプリング10A,10Bの附勢下でシーソー
状に上下変位し、摩擦板5A,5Bに対する両受圧板部8a,8b
の相対的な遠近位置が自動的にバランスする。各受圧板
部8a,8bの外側面は第4図に示す通り、受圧具8の揺動
を自在としこじれを起させないように円弧状の形状とさ
れている。各受圧板部8a,8bの内側面を円弧状形状とし
てもよい。
第1図において44は、支点ピン45まわりで回動可能にミ
ツシヨンケース1に支持させてある一側サイドブレーキ
用のシフトフオークの一脚部を示す。このシフトフオー
ク44はシフトスリーブ7の前記押圧部7bに対し、シフト
スリーブ7に固定のリング46及び可動のリング47を介し
て作用させてある。
前記したキーシフト式の変速装置23について説明する
と、駆動軸16上に6個の駆動歯車49F1,49F2,49F3,49F4,
49F5,49Rを固定設置すると共に変速軸17上に6個の変速
歯車50F1,50F2,50F3,50F4,50F5,50Rを遊嵌設置して対応
する歯車同士を噛合せてある。歯車49Rと歯車50Rは第6
図に図示の逆転用アイドラ歯車51を介し噛合されてい
る。第2,6図に示すようにアイドラ歯車51を遊嵌支持す
るアイドラ軸52は、略半円状の支承溝53aを有する1対
の軸受ボス53をミツシヨンケース1の内面上に設け、略
半円形に切欠いてある両端部を軸受ボス53に受けさせた
上でボルト54によつて軸受ボス53へ取付けてあるものと
されている。
第1図に示すように中空の変速軸17の長さ方向の半部は
樹脂製の中空支軸17Aにて構成されており、軸17,17Aの
外周面には軸線方向に沿う長溝穴56を形成してある。変
速軸17上に支軸17A側で摺動自在に設置したシフタスリ
ーブ57に基端を取付けたシフトキー58が、長溝穴56内に
摺動変位可能に配置されている。シフトキー58は各変速
歯車50F1−50F5,50Rのボス部内面に形成された凹溝59に
突入可能なクラツチ突起58aを先端に備え、該突起58aを
長溝穴56外へ突出する向きに板ばね60によつて変位附勢
されている。
第1,2図及び第7図に示す鉛直な操作軸62が、その上端
をミツシヨンケース1の上面外へと突出させて回転変位
可能に設けられ、変速アーム63によつて回転変位を受け
るものとされている。第2図に示すように操作軸62には
シフタスリーブ57に係合するシフトフオーク64が、ピン
65によつて取付けられている。シフタスリーブ57はシフ
トフオーク64の回動変位によつてシフト操作され、シフ
トキー58をそのクラツチ突起58aが何れか1個の変速歯
車50F1−50F5,50Rの凹溝59内、或は歯車50F1,50R間で変
速軸17上に配置されたニユトラルカラー50Nの環状溝内
に突入する位置へと摺動変位させる。
第2図に示すように、シフトフオーク64はその両脚端の
ピンによつてシフタスリーブ57に係合するものとされて
いるが、1個のピン67は摺動可能に支持され、球面状端
面でもつてミツシヨンケース1内底面上のデテント板68
に摺接するようにスプリング69附勢されている。第7図
に示すようにデテント板68には、変速軸17上の変速歯車
50F1−50F5,50R及びニユートラルカラー50Nの配置に対
応させた配置でピン67の端面が係合するデテント穴70F1
−70F5,70R,70Nが設けられている。デテント板68の一角
部68aは、取付け方向確認のために大きなぬすみ角を与
えられている。
第1,2図において72はニユートラル感知スイツチであ
り、シフトフオーク64に取付けた作動ピン73によつてオ
ン動作され変速装置17の中立状態を感知する。また該ニ
ユートラル感知スイツチ72は前進から後進へあるいは後
進から前進へ変速操作される時に操作力を増大させ、急
激な逆回転変速をけん制する部材も兼ねている。
図示のトランスミツシヨンにおいて変速装置17は、シフ
トキー58のクラツチ突起58aにより何れか一の変速歯車5
0F1−50F5,50Rを選択的に変速軸17へと結合することに
より前進1速−5速、後進1速の車速を得させる。
車両の操向に際しては図外の操作機構により一側或は他
側のシフトフオーク44(第1図)が回動操作され、それ
によつてその側のシフトスリーブ7がクラツチばね36の
附勢力に抗し変位せしめられることから、クラツチアー
ム34を介してサイドクラツチ2の押圧板32に加えられる
ばね力が低減されて行き一側のサイドクラツチ2がスリ
ツプ状態を経て切られる。
サイドクラツチ2の切り後にさらにシフトフオーク44に
操作力を加えて行くと、シフトスリーブ7の押圧部7bが
ブレーキデイスク4及び摩擦板5A,5Bを受圧具8の受圧
板部8a,8bへと押付ける位置にまで変位せしめられ、サ
イドブレーキがスリツプ作動状態を経て作動せしめられ
る。サイドクラツチ2の切り後のブレーキ作動タイミン
グは前述のように、受圧具8の位置変更により変更調整
できる。
〔考案の効果〕
この考案は摩擦多板式のサイドクラツチ2のクラツチハ
ウジング3を被制動体として摩擦板式のサイドブレーキ
を設けるに当たり、クラツチハウジング3側の環状ブレ
ーキデイスク4に対し摩擦係合させるミツシヨンケース
側の摩擦板5A,5Bを、ブレーキデイスク4の一部にのみ
対面するものとしたから、摩擦板を環状のものとしてミ
ツシヨンケース1に支持させる場合のように大径のブレ
ーキケースをミツシヨンケース側に設ける必要をなく
し、クラツチハウジング3の軸線方向においてはもとよ
り放射方向においてもミツシヨンケース1を小型化す
る。必要なブレーキ容量は、クラツチハウジング3の外
周面上に設けるブレーキデイスク4が比較的大径のもの
となることから該デイスク4の放射方向幅を或る量確保
してやれば、ブレーキデイスク4の一部にのみ対面する
摩擦板5A,5Bを用いつつ十分に確保可能である。
そして特にこの考案は互にほぼ180度位相をずらして位
置でブレーキデイスク4に対面する2組の摩擦板5A,5B
を設けたことから、作用の項で前述したようにブレーキ
作動時にブレーキデイスク4の傾きがなく、ブレーキ作
用を円滑として効率を良くすると共にブレーキデイスク
の破損を防止する。
さらにこの考案はサイドブレーキの作動タイミングを調
整可能とすることを、2組の摩擦板5A,5Bに対面する1
対の受圧板部8a,8bを備える単一の受圧具8によつて得
る構造としたことから、ブレーキケースの省略及び摩擦
板5A,5Bの小寸法化と相まつて、サイドブレーキの構造
を簡単とする。
請求項2の構造によると作用の項で前述した通り、2組
の摩擦板5A,5Bに対する1対の受圧板部8a,8bの相対的な
遠近位置がスプリング力によるバランスで均等になり、
ブレーキ作用が一層円滑となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を装備する作業車ミツシヨ
ンケースの横断平面図、第2図は同ミツシヨンケースの
一部省略縦断側面図、第3図及び第4図はそれぞれ、第
1図のIII−III線及びIV−IV線に沿う一部省略断面図、
第5図は第4図のV−V線に沿う断面図、第6図及び第
7図はそれぞれ、第1,2図に図示のミツシヨンケース内
の一部及び他部を示す断面図である。 1……ミツシヨンケース、2……サイドクラツチ、3…
…クラツチハウジング、4……ブレーキデイスク、5A,5
B……摩擦板、7……シフトスリーブ、7b……押圧部、
8……受圧具、8a,8b……受圧板部、9……調整ボル
ト、10A,10B……スプリング、18……サイドクラツチ
軸、26……出力歯車、26a……ボス部、30,31……摩擦エ
レメント、34……クラツチアーム、36……クラツチば
ね、38A,38B……凹溝、39……受け部材、40,41……カム
斜面、44……シフトフオーク。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業車のミツシヨンケース1内において摩
    擦多板式のサイドクラツチ2のクラツチハウジング3の
    外周面上に、該クラツチハウジング3に摺動のみ自在に
    支持させた環状のブレーキデイスク4を設けると共に、
    このブレーキデイスク4の周方向でみて該ブレーキデイ
    スク4の一部分にのみ対面する2組の摩擦板5A,5Bを、
    互いにほぼ180度位相をずらした位置でミツシヨンケー
    ス1に支持させて該ミツシヨンケース1内に設け、ミツ
    シヨンケース1の受圧部に対し上記ブレーキデイスク4
    と摩擦板5A,5Bを押付けるためのシフトスリーブ7を、
    上記クラツチハウジング3の外周面上に設ける一方、上
    記した受圧部を、上記した2組の摩擦板5A,5Bに対面す
    る1対の受圧板部8a,8bを備える受圧具8であつてミツ
    シヨンケース1に回転不能に、且つ、摩擦板5A,5Bに対
    し遠近調整可能に支持させた受圧具8によつて構成して
    なる作業車のサイドブレーキ装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のサイドブレーキ装置にお
    いて、前記摩擦板5A,5Bに対し前記受圧具8を遠近調整
    するための調整ボルト9をミツシヨンケース1に装備さ
    せ、前記した1対の受圧板部8a,8bに作用させた1対の
    スプリング10A,10Bにより前記受圧具8を上記調整ボル
    ト9に対し、両受圧板部8a,8bがシーソー状に変位しう
    るように係合させてなる作業車のサイドブレーキ装置。
JP1989030690U 1989-03-17 1989-03-17 作業車のサイドブレーキ装置 Expired - Lifetime JPH077257Y2 (ja)

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