JPH0772374A - 撮影レンズの位置制御装置 - Google Patents

撮影レンズの位置制御装置

Info

Publication number
JPH0772374A
JPH0772374A JP6007257A JP725794A JPH0772374A JP H0772374 A JPH0772374 A JP H0772374A JP 6007257 A JP6007257 A JP 6007257A JP 725794 A JP725794 A JP 725794A JP H0772374 A JPH0772374 A JP H0772374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
motor
driving
photographing
lens barrel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6007257A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2606123B2 (ja
Inventor
Hiroshi Wakabayashi
央 若林
Kazuyuki Kazami
一之 風見
Hidenori Miyamoto
英典 宮本
Toshiyuki Nakamura
敏行 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP6007257A priority Critical patent/JP2606123B2/ja
Publication of JPH0772374A publication Critical patent/JPH0772374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2606123B2 publication Critical patent/JP2606123B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源電圧が低下しても撮影位置が迅速に定ま
りかつ位置精度を向上させた撮影レンズの位置制御装置
を提供する。 【構成】 位置制御装置は、撮影光学系101の位置を
指令する指令手段102と、撮影光学系101を光軸方
向に駆動する駆動手段103と、撮影光学系101の光
軸上の位置を検出する位置検出手段104と、指令手段
102からの位置指令と位置検出手段104からの検出
結果とに基づいて駆動手段103を駆動制御して撮影光
学系101を現位置から指令位置に設定する駆動制御手
段105とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ等の駆動源によ
り光軸方向に撮影光学系を移動せしめて複数の指令位置
に当該撮影光学系を設定可能な位置制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の位置制御装置を備えた多焦点カ
メラは、例えば、カメラ本体に回転可能に支持され内面
にヘリコイドが刻設された案内筒と、外面に案内筒のヘ
リコイドと噛合するヘリコイドが刻設され撮影光学系を
内設したレンズ鏡筒と、案内筒を回転駆動する駆動モー
タと、案内筒に連動するエンコーダとを有し、エンコー
ダからの位置信号によりレンズ鏡筒の位置を知り所定の
撮影位置にレンズ鏡筒を移動せしめる。
【0003】ところで、本出願人は先に、レンズ鏡筒を
カメラ本体内にほぼ完全に繰り入れたリセット位置と、
中間位置まで繰り出した広角撮影位置と、最も繰り出し
た望遠撮影位置との3位置を取りうるようにした多焦点
カメラを提案している。このカメラにおいては次のよう
にしてレンズ鏡筒の位置が制御される。
【0004】案内筒には導電パターンが形成された基板
が固着され、案内筒に対して固定されたカメラ側の部材
に導電パターン上を摺動する例えば3つの端子(エンコ
−ダブラシ)が設けられてエンコーダが構成され、この
エンコーダの各端子からレンズ鏡筒の位置に応じた位置
信号が得られる。そこで、駆動モータにより案内筒を回
転駆動し両ヘリコイドを介してレンズ鏡筒を繰り出し、
あるいは繰り込む。例えば広角,望遠選択スイッチのよ
うな図示しない切換スイッチから出力されるレンズ鏡筒
の位置指令信号とエンコーダからの位置信号とを比較す
ることによりレンズ鏡筒の位置を知り、所定位置で駆動
モータを停止させて所定の位置にレンズ鏡筒を導く。
【0005】この種の撮影光学系の位置制御装置では、
撮影光学系を各位置に停止させる際、駆動モ−タへの通
電を遮断した後の慣性によるオ−バランを考慮しなくて
はならない。このため、本出願人は先に、停止位置を示
すエンコ−ダパタ−ンより手前にマ−キングパタ−ンを
設け、このマ−キングパタ−ンの検出に応答してモ−タ
速度を低減せしめ、オ−バランによる影響を防止した位
置制御装置を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】このようなマ−キン
グパタ−ンの位置を定めるにあたっては、フル通電状態
から停止するまでのオ−バラン領域とモ−タを低速度制
御してから停止させるまでの速度制御領域とを加味して
いる。図10(a),(b)は、時刻toでフル通電を
停止してからモ−タ軸が停止するまでの時間と、その間
のモ−タ軸積算回転数とをモ−タ軸回転速度のパラメ−
タとして示したものである。この図からわかるとおり、
モ−タ軸回転速度が速いほど、すなわち電源電圧が高い
ほどモ−タ軸積算回転数が多い。ここで、高電圧値に基
づいてマ−キングパタ−ン位置を定めれば、電源電圧が
低下するとオ−バラン量が少なくなり、モ−タ低速度制
御区間が長くなって位置決めまでの時間が長くなるとい
う問題点がある。
【0007】一方、図11(a),(b)に示すよう
に、駆動側のヘリコイド201と従動側のヘリコイド2
02との間には必ずバックラッシュが存在し、レンズ鏡
筒の繰り出し時には、図11(a)に示すようなバック
ラッシュが生じ、繰り込み時には、図11(b)に示す
ようなバックラッシュが生じる。このため次のような問
題がある。
【0008】図12の横軸は、エンコーダにおける端子
の各位置を示す。Etが望遠,Ewが広角,Erがリセ
ットの各位置である。また、縦軸はレンズ鏡筒の位置を
示し、Reがリセット位置,Wが広角撮影位置,Tが望
遠撮影位置である。そして、線図の添字1〜4が、リセ
ット位置からレンズ鏡筒を望遠位置まで繰り出す場合を
示し、5〜8が、望遠位置からリセット位置まで繰り込
む場合を示す。リセット位置からの繰り出し時には、広
角位置Ewにエンコーダが到達すると線図位置3からレ
ンズ鏡筒も広角位置Wに達することがわかる。しかし、
望遠位置から広角位置へ繰り込む時には、エンコーダが
広角位置Ewに到達しても線図位置は6であり、レンズ
鏡筒は広角位置Wに到達していない。この結果、エンコ
ーダの信号により駆動モータを停止すると、フィルム面
から撮影光学系までの距離がずれ、フィルム面上に正し
い被写体像が結像されない。
【0009】本発明の目的は、電源電圧が低下しても撮
影位置が迅速に定まりかつ位置精度を向上させた撮影レ
ンズの位置制御装置を提供することにある。
【0010】
【問題点を解決するための手段】クレ−ム対応図である
図1に示すように、本発明に係る位置制御装置は、撮影
光学系101の位置を指令する指令手段102と、撮影
光学系101を光軸方向に駆動する駆動手段103と、
撮影光学系101の光軸上の位置を検出する位置検出手
段104と、指令手段102からの位置指令と位置検出
手段104からの検出結果とに基づいて駆動手段103
を駆動制御して撮影光学系101を現位置から指令位置
に設定する駆動制御手段105とを備え、駆動制御手段
105は、指令された位置が現位置から第1の移動方向
にある場合には指令された位置がn回検出されるまで、
あるいは指令された位置が現位置から第1の移動方向と
は逆の第2の移動方向にある場合には指令された位置が
n+1回検出されるまで、該指令された位置が位置検出
手段104により検出されるごとに駆動手段103によ
り第1および第2の移動方向に撮影光学系101を交互
に往復駆動してから当該駆動手段103を低速度駆動
し、これにより撮影光学系101を第1の移動方向に移
動せしめて指令された位置で停止させるように構成した
ものである。
【0011】
【作用】レンズ鏡筒をカメラ本体内にほぼ完全に繰り入
れたリセット位置と、中間位置まで繰り出した広角撮影
位置と、最も繰り出した望遠撮影位置との3位置を取
り、レンズ繰り出し方向(第1の移動方向)で位置を設
定する多焦点カメラを例にして本発明の作用を説明す
る。撮影光学系101がリセット位置にあり指令手段1
01が広角位置に設定されると、駆動制御手段105の
制御の下で駆動手段103が正転されて撮影光学系10
1が繰り出される。撮影光学系101が広角撮影位置に
到達したことが位置検出手段104により検出される
と、駆動制御手段105は駆動手段103を逆転させ
る。撮影光学系101は慣性力により暫く繰り出される
がやがて繰り込まれる。再び位置検出手段104で広角
撮影位置が検出されると、今度は駆動手段103を正転
させた後にパルス通電を行ない、駆動手段103を低速
度制御する。そして、位置検出手段104が広角撮影位
置を検出したときにパルス通電を断って駆動手段103
を停止させると撮影光学系103が広角撮影位置に設定
される。
【0012】また、撮影光学系103が望遠撮影位置に
あり指令手段101が広角位置に設定されると、駆動制
御手段105の制御の下で駆動手段103が逆転されて
撮影光学系101が繰り込まれる。撮影光学系101が
広角撮影位置に到達したことが位置検出手段104によ
り検出されると、駆動制御手段105は駆動手段103
を正転させる。撮影光学系101は慣性力により暫く繰
り込まれるがやがて繰り出される。撮影光学系101が
再び広角撮影位置に到達したことが位置検出手段104
により検出されると、駆動制御手段105は駆動手段1
03を逆転させる。撮影光学系101は慣性力により暫
く繰り出されるがやがて繰り込まれる。再び位置検出手
段104で広角撮影位置が検出されると、今度は駆動手
段103を正転させた後にパルス通電を行ない、駆動手
段103を低速度制御する。そして、位置検出手段10
4が広角撮影位置を検出したときにパルス通電を断って
駆動手段103を停止させると撮影光学系103が広角
撮影位置に設定される。
【0013】
【実施例】図2〜図9により本発明の一実施例を説明す
る。レンズ鏡筒の広角撮影位置を断面で示す図2および
そのIII−III線から見た図である図4において、図示し
ないカメラ本体に案内筒1が回転可能に支持されてい
る。この案内筒1の内面にはほぼ先端部までヘリコイド
1aが刻設され、外周面には歯車1bが形成されてい
る。この歯車1bには、カメラ本体に設けたモータ55
により回転駆動される駆動歯車5が噛合している。
【0014】10は案内筒1に対して光軸方向に進退す
るレンズ鏡筒であり、外周面に上記ヘリコイドと噛合す
るヘリコイド11aが刻設された鏡筒外筒11を有す
る。この鏡筒外筒11の内側中間部には保持板12が螺
着され、この保持板12のカメラ前側に、レンズ20
a,20b,20cを有し、支持部材21,フォーカシ
ング機構及びシャッタ駆動機構が内蔵されている保持筒
22で支持された主撮影光学系20が螺着され、カメラ
後側に、レンズ23a,23b,23cを有し、保持部
材24で保持された副撮影光学系23が光路内に挿脱可
能に設けられている。この副撮影光学系23の挿脱機構
は周知であり説明を省略する。
【0015】図2および図4に示すように、案内筒1の
先端部の外周壁に対応して、カメラ本体側に固設された
支持部材3に端子支持板30aが固定されており、端子
支持板30aには端子31,32,33が支持され、案
内筒1の先端部の周壁にこれら端子31〜33が摺接す
る回路基板4が固定されている。
【0016】回路基板4はフレキシブルプリント基板で
構成され、図5(b)に示す導電パターン41を有し、
導電パターン41はCOM端子31が常時摺接する接地
パターンであり、リセット位置を示すErよりも左側の
領域Aでは、COM端子31のみが導電パターン41に
接し、図5(a)に示すように、X端子32およびY端
子33からハイレベル(以下、「H」とする)信号が得
られる。広角撮影位置を示すEwとリセット位置を示す
Erとの間の領域Bでは、COM端子31およびX端子
32が導電パターン41に接し、X端子32およびY端
子33からそれぞれ「L」,「H」信号が得られる。望
遠撮影位置を示すEtと広角撮影位置を示すEwとの間
の領域Cでは、すべての端子31〜33が導電パターン
41に接するから、X端子32およびY端子33から
「L」信号が得られる。また、望遠撮影位置を示すEt
よりも右側の領域Dでは、COM端子31とY端子33
が導電パターン41に接するから、X端子32およびY
端子33からそれぞれ「H」,「L」信号が得られる。
また、領域Aから領域Bに移行する手前、領域Bから領
域Cに移行する手前、および領域Dから領域Cに移行す
る手前にそれぞれ捨てパタ−ン42〜44が設けられて
いる。この捨てパタ−ン42〜44は電気的には何ら意
味をもたないパタ−ンであるが、X,Y端子32,33
との接触位置を一定とする等の効果をもたらす。
【0017】次に図6に基づきこの実施例の制御系につ
いて説明する。51はRAM,ROM,CPU等から成
る周知のマイクロコンピュータを有する制御回路であ
る。52はメインスイッチ、53はレンズ鏡筒を広角撮
影位置及び望遠撮影位置のいずれかに設定する切換スイ
ッチ(TWスイッチ)であり、各位置に応じた位置信号
を制御回路51に入力する。これらのスイッチはカメラ
本体に設けられる。54は上述したエンコーダであり、
X端子32およびY端子33から制御回路51に信号が
入力される。55は上述したようにカメラ本体に設置さ
れるモータであり、図2に示した駆動歯車5を回転させ
て案内筒1を回動し、これによりレンズ鏡筒10を所定
の位置へ導くものであり、後述の処理手順に基づいてモ
ータ駆動回路56から出力されるモータ駆動信号により
駆動制御される。
【0018】次に図7(a)〜(d)によりレンズ鏡筒
駆動の処理手順および各部動作について説明する。 (I)リセット位置→広角撮影位置 メインスイッチ52が投入されると図7(a)〜(d)
のプログラムが起動され、ステップS1〜S10により
レンズ鏡筒10がリセット位置(以下、R位置)から広
角撮影位置(以下、W位置)まで繰り出される。図7
(a)において、ステップS1で電源をホ−ルドし以
後、電源ホ−ルドが解除されるまでの間はメインスイッ
チ52の状態に拘らずモ−タ駆動回路56への通電を維
持する。次いで、ステップS2で駆動モータ55を正転
させ、ステップS3で領域Cが検出されるまでモ−タ5
5が正転を続け、ステップS3が肯定されるとステップ
S4でモ−タ55を逆転する。ステップS5で領域Bが
検出されるまでモ−タ55が逆転を続け、ステップS5
が肯定されるとステップS6でモ−タ55を再び正転さ
せる。ステップS7においてフル通電によるモ−タ正転
を所定時間継続した後、ステップS8でモ−タ55にパ
ルス通電する。そして、ステップS9で領域Cが検出さ
れるとモ−タ55へのパルス通電を断ちモ−タ55を停
止させる。
【0019】以上の処理によりレンズ鏡筒10がR位置
からW位置に設定される。このときのレンズ鏡筒10の
動き、エンコ−ダのX,Y端子32,33からの信号,
モ−タ55の両端子電圧について図8(a)〜(d)に
より説明する。
【0020】+電圧が印加されたモ−タ55の正転(ス
テップS2)によりR位置からW位置に向けて繰り出
し方向にレンズ鏡筒10が移動する。時刻t1において
エンコ−ダが領域Cを検出(ステップS3)すると、モ
−タ55に−電圧が印加され(ステップS4)逆通電ブ
レ−キがかかるが、慣性によりなおも繰り出され、ある
時刻から繰り込 まれる。時刻t2においてエンコ−ダが
領域Bを検出(ステップS5)すると、モ−タ55に所
定時間Tだけ+電圧が印加され(ステップS6,S7)
逆通電ブレ−キがかけられる。このとき、ある時刻まで
レンズ鏡筒10は慣性により繰り込まれる。所定時間経
過後に+電圧をパルス通電し(ステップS8)モ−タ5
5を低速度で正転させ る。レンズ鏡筒10は時刻t2ま
でのフル通電 時に比べて低速度で繰り出される。時刻
t3でエンコ−ダが領域Cを検出(ステップS9)する
と、パルス通電が断たれモ−タ55が停止し、レンズ鏡
筒10がW位置で停止する(ステップS10)。
【0021】(II)広角撮影位置→望遠撮影位置 TW切換スイッチ53が「T」に切換えられると、ステ
ップS11〜ステップS21によりレンズ鏡筒10がW
位置から望遠撮影位置(以下、T位置)まで繰り出され
る。図7(b)において、ステップS11でメインスイ
ッチ52がオンしているか否かを判定し、肯定判定され
るとステップS12でTWスイッチ53が「T」に切換
えられているか否かを判定する。「T」位置にあればス
テップS13に進み、モータ55を正転させ、ステップ
S14で領域Dが検出されるまでモ−タ55が正転を続
け、ステップS14が肯定されるとステップS15でモ
−タ55を逆転する。ステップS16で領域Cが検出さ
れるまでモ−タ55が逆転を続け、ステップS16が肯
定されるとステップS17でモ−タ55を再び正転させ
る。ステップS18においてフル通電によるモ−タ正転
を所定時間継続した後、ステップS19でモ−タ55に
パルス通電する。そして、ステップS20で領域Dが検
出されるとモ−タ55へのパルス通電を断ちモ−タ55
を停止させる。以上の処理によりレンズ鏡筒10がT位
置に設定される。
【0022】(III)望遠撮影位置→広角撮影位置 TW切換スイッチ53が「W」に切換えられると、ステ
ップS22〜ステップS25およびステップS2〜ステ
ップS10によりレンズ鏡筒10がT位置からW位置ま
で繰り出される。図7(c),(a)において、ステッ
プS22でメインスイッチ52がオンしているか否かを
判定し、肯定判定されるとステップS23でTWスイッ
チ53が「W」に切換えられているか否かを判定する。
「W」位置にあればステップS24に進み、モ−タ55
を逆転させ、ステップS25で領域Bが検出されるまで
モ−タ55が逆転を続ける。ステップS25が肯定され
るとステップS2に進み、モータ55を正転させ、ステ
ップS3で領域Cが検出されるまでモ−タ55が正転を
続け、ステップS3が肯定されるとステップS4でモ−
タ55を逆転する。ステップS5で領域Bが検出される
までモ−タ55が逆転を続け、ステップS5が肯定され
るとステップS6でモ−タ55を再び正転させる。ステ
ップS7においてフル通電によるモ−タ正転を所定時間
継続した後、ステップS8でモ−タ55にパルス通電す
る。そして、ステップS9で領域Cが検出されるとモ−
タ55へのパルス通電を断ちモ−タ55を停止させる。
【0023】以上の処理によりレンズ鏡筒10がT位置
からW位置に設定される。このときのレンズ鏡筒10の
動き、エンコ−ダのX,Y端子32,32からの信号,
モ−タ55の両端子電圧について図9(a)〜(d)に
より説明する。
【0024】−電圧が印加されたモ−タ55の逆転(ス
テップS24)によりT位置からW位置に向けて繰り
込み方向にレンズ鏡筒10が移動する。時刻t1におい
てエンコ−ダが領域Bを検出(ステ ップS25)する
と、モ−タ55に+電圧が印加され(ステップS2)逆
通電ブレ−キがかかるが、慣性によりなおも繰り込まれ
るがある時刻から繰 り出される。時刻t2においてエン
コ−ダが領域Cを検出(ステップS3)すると、モ−タ
55に−電圧が印加され(ステップS4)逆通電ブレ−
キがかかるが、慣性によりなおも繰り出される がある
時刻から繰り込まれる。時刻t3においてエンコ−ダが
領域Bを検出(ステップS5)すると、モ−タ55に所
定時間Tだけ+電圧が印加され(ステップS6,S7)
逆通電ブレ−キがかけられる。このとき、ある時刻まで
レンズ鏡筒10は慣性により繰り込まれる。所定時間経
過後に+電圧をパルス通電し(ステップS8)モ−タ5
5を低速度で正転させる。レンズ鏡筒10は時刻t3ま
でのフル通電時に比べて低速度で繰り出 される。時刻
t4でエンコ−ダが領域Cを検出 (ステップS9)する
と、パルス通電が断たれモ−タ55が停止し、レンズ鏡
筒10がW位置で停止する(ステップS10)。
【0025】また、以上の各ステップS11,S22に
おいてメインスイッチ52がオフされていると判定され
ると、図7(d)に示すように、ステップS31〜ステ
ップS40を実行してレンズ鏡筒10がR位置に設定さ
れる。すなわち、ステップS31においてモータ55を
逆転させ、ステップS32で領域Aが検出されるとステ
ップS33に進んでモータ55を正転させる。ステップ
S34で領域Bが検出されるとステップS35において
モータ55を逆転させ、ステップS36で所定時間経過
後にステップS37においてモータ55ヘパルス通電を
行ない、ステップS38で領域Aを検出するとステップ
S39でモータ55への通電を断ってモータ55を停止
させる。そして最後にステップS40において、電源の
ホールドを解除する。尚、ステップS36の計時時間
は、前記ステップS7,S18の時間より長めに設定さ
れている。これは、R位置への移動の際に、レンズ駆動
用モータの力でレンズバリアの閉成も行なうためであ
る。
【0026】なお、ステップS6,S7、ステップS1
7,S18およびステップS35,S36を省略しても
よいが、この場合、逆通電ブレーキが作用しないので低
速度制御に入るまでの時間が少し長くなる。
【0027】次に、以上の制御手順による効果について
説明する。従来のように、所定の撮影位置の手前のマ−
キングプレ−トに応答して、例えば図9(d) の時刻
t1からパルス通電を行う場合には、図9(a)におい
て二点鎖線で示すように、時刻t1後に慣性によるレン
ズ鏡筒10の繰り込みが終了し、パルス通電によるモ−
タ正転によってレンズ鏡筒10が低速度で繰り出されて
いく。そして、時刻t5でW位置に達し停止される。こ
れに対して、上述した制御手順によれば、W 位置に設
定するまでにレンズ鏡筒10が各時刻t1,t2, t3に
おいてW位置を計3回横切った後にパルス通電するよう
にしたので、マ−キングプレ−トを設けることなくパル
ス通電によるモ−タ低速度制御が可能となる。ここで、
W位置を検出して逆通電する際のオーバラン量は電源電
圧が高いほど多いが、オーバランした位置から再びW位
置へ向かう際のレンズ鏡筒の移動速度も電源電圧が高い
ほど速いから、結局、オーバランに要する時間とオーバ
ラン位置からW位置に戻るまでの時間は、電源電圧に依
存されない。換言すると、W位置検出から次のW位置検
出までの時間は電源電圧に依存しない。したがって、所
望撮影位置までの設定時間が電源電圧に依存されないか
ら、電源電圧が低下しても迅速にレンズ鏡筒10をW位
置,T位置に設定できる。
【0028】なお、図8(a)〜(d)に示すように、
R位置からW位置への設定に際しては、W位置を2回横
切った後にパルス通電によるモータ低速度制御に入る。
すなわち、上記実施例では、R位置→W位置,T位置→
W位置のいずれにおいてもレンズ鏡筒10の繰り出し方
向にて撮影位置を設定するようにしたから、繰り出し側
の撮影位置へはW位置を2回横切った後にパルス通電を
行ない、繰り込み側の撮影位置へはW位置を3回横切っ
た後にパルス通電を行ってモ−タを停止せしめるように
し、以って、バックラッシュなどによる位置ずれも解消
し、位置精度が向上する。
【0029】なお、本発明は、オ−トフォ−カス用の撮
影光学系を合焦位置へ駆動する位置制御装置にも適用で
きる。この場合、指令手段は焦点検出回路に相当し、位
置指令はデフォ−カス量およびその方向に依存する。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、撮影光学系が指令位置
をn回、またはn+1回横断した後に駆動手段を低速度
制御して指令位置に設定するようにしたので、従来のよ
うなマ−キングパタ−ンを設けることなく低速度制御に
て撮影光学系を停止でき、かつ、電源電圧に影響されず
常に一定の時間で指令位置に位置決めできる。また、一
方向にのみレンズ鏡筒を駆動してその位置決めを行なう
ようにしたので、駆動機構のバックラッシュ等のガタに
よるレンズ鏡筒の位置ズレが防止され、位置決め精度が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレ−ム対応図である。
【図2】本発明が適用される多焦点カメラの広角撮影時
の断面図を示す。
【図3】本発明が適用される焦点カメラの望遠撮影時の
断面図を示す。
【図4】図2のIII−III面を示す図。
【図5】(a)はロ−タリエンコ−ダの位置とXおよび
Y端子の出力との関係を示す図、(b)はロ−タリエン
コ−ダを構成する導電パタ−ンの平面図。
【図6】制御系の概略構成図。
【図7】(a)〜(d)はそれぞれ処理手順を示すフロ
−チャ−ト。
【図8】(a)〜(d)は、レンズ鏡筒の動き,エンコ
ーダ信号,モータ両端電圧をそれぞれ示す図。
【図9】(a)〜(d)は、レンズ鏡筒の動き,エンコ
−ダ信号,モ−タ両端電圧をそれぞれ示す図。
【図10】(a)はモ−タ軸回転速度,積算回転数と時
間との関係を示すグラフ,(b)はモ−タ印加電圧のタ
イムチャ−ト。
【図11】(a),(b)はヘリコイドのバックラッシ
ュを説明する図。
【図12】レンズ鏡筒の撮影位置を2方向で行なう場合
のエンコ−ダの位置とレンズ鏡筒の位置関係を示す図。
【符号の説明】
1 案内筒 1a,1b ヘリコイド 10 レンズ鏡筒 11a ヘリコイド 20 主撮影光学系 23 副撮影光学系 31 COM端子 32 X端子 33 Y端子 41 導電パタ−ン 51 制御回路 52 メインスイッチ 53 切換スイッチ 54 エンコ−ダ 55 モ−タ 101 撮影光学系 102 指令手段 103 駆動手段 104 位置検出手段 105 駆動制御手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【問題点を解決するための手段】クレ−ム対応図である
図1に示すように、本発明は、撮影光学系101の位置
を指令する指令手段102と、撮影光学系101を光軸
方向に駆動する駆動手段103と、撮影光学系101の
光軸上の位置を検出する位置検出手段104と、指令手
段102からの位置指令と位置検出手段104からの検
出結果とに基づいて駆動手段103を駆動制御して撮影
光学系101を現位置から指令位置に設定する駆動制御
手段105とを備えた撮影レンズの位置制御装置に適用
される。そして、上述した目的は、駆動制御手段105
により撮影光学系101を次のように駆動して達成され
る。撮影光学系101が上記指令位置を横切るのに応答
してその撮影光学系101の移動方向を反転させ、その
後、駆動手段103を断続駆動して撮影光学系101を
指令位置に停止させる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【作用】撮影光学系101が指令位置を横切るとその移
動方向が逆転し、断続駆動される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、撮影光学系が指令位置
を横切るとその移動方向を逆転し、その後、断続駆動し
て指令位置に停止するようにしたので、従来のようなマ
−キングパタ−ンを設けることなく低速度制御にて撮影
光学系を停止でき、かつ、電源電圧に影響されず常に一
定の時間で指令位置に位置決めできる。また、たとえば
駆動手段が歯車を含んでバックラッシュがある場合、撮
影光学系を逆転させて停止することができるからバック
ラッシュによる位置ズレを防止することができ、位置決
め精度が向上する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 敏行 東京都品川区西大井1丁目6番3号 日本 光学工業株式会社大井製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系の位置を指令する指令手段
    と、 撮影光学系を光軸方向に駆動する駆動手段と、撮影光学
    系の光軸上の位置を検出する位置検出手段と、 前記指令手段からの位置指令と位置検出手段からの検出
    結果とに基づいて前記駆動手段を駆動制御して前記撮影
    光学系を現位置から指令位置に設定する駆動制御手段と
    を具備した撮影レンズの位置制御装置において、 前記駆動制御手段は、前記指令された位置が前記現位置
    から第1の移動方向にある場合には前記指令された位置
    がn回検出されるまで、あるいは前記指令された位置が
    現位置から第1の移動方向とは逆の第2の移動方向にあ
    る場合には前記指令された位置がn+1回検出されるま
    で、該指令された位置が前記位置検出手段により検出さ
    れるごとに前記駆動手段を制御して第1および第2の移
    動方向に撮影光学系を交互に往復駆動してから当該駆動
    手段を低速度駆動し、前記撮影光学系を第1の移動方向
    に移動せしめて指令された位置で停止させることを特徴
    とする撮影レンズの位置制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の制御装置において、前
    記駆動手段の低速度制御は該駆動手段へのパルス通電に
    より行ない、前記指令された位置がn回またはn+1回
    検出されたのに応答して、前記撮影光学系が第1の移動
    方向に移動するように所定時間だけフル通電せしめた後
    に前記パルス通電を行なうようにしたことを特徴とする
    撮影レンズの位置制御装置。
JP6007257A 1994-01-26 1994-01-26 撮影レンズの位置制御装置 Expired - Lifetime JP2606123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6007257A JP2606123B2 (ja) 1994-01-26 1994-01-26 撮影レンズの位置制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6007257A JP2606123B2 (ja) 1994-01-26 1994-01-26 撮影レンズの位置制御装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62122205A Division JP2526902B2 (ja) 1986-12-08 1987-05-18 撮影レンズの位置制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0772374A true JPH0772374A (ja) 1995-03-17
JP2606123B2 JP2606123B2 (ja) 1997-04-30

Family

ID=11660982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6007257A Expired - Lifetime JP2606123B2 (ja) 1994-01-26 1994-01-26 撮影レンズの位置制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2606123B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004049058A1 (ja) * 2002-10-24 2004-06-10 Sony Corporation 光学ユニット及びその光学ユニットを備えた撮像装置
CN100445861C (zh) * 2002-10-24 2008-12-24 索尼株式会社 光学单元和包括该光学单元的图像拾取装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5552007A (en) * 1978-10-11 1980-04-16 Canon Inc Lens driving device with limitation of movable position
JPS5723910A (en) * 1980-07-18 1982-02-08 Nippon Kogaku Kk <Nikon> Automatic focusing device
JPS57105711A (en) * 1980-12-24 1982-07-01 Ricoh Co Ltd Lens motor driving circuit of auto focus camera
JPS60260928A (ja) * 1984-06-08 1985-12-24 Konishiroku Photo Ind Co Ltd レンズ位置決定装置
JPS61149913A (ja) * 1984-12-25 1986-07-08 Fuji Photo Film Co Ltd カメラ用回転駆動装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5552007A (en) * 1978-10-11 1980-04-16 Canon Inc Lens driving device with limitation of movable position
JPS5723910A (en) * 1980-07-18 1982-02-08 Nippon Kogaku Kk <Nikon> Automatic focusing device
JPS57105711A (en) * 1980-12-24 1982-07-01 Ricoh Co Ltd Lens motor driving circuit of auto focus camera
JPS60260928A (ja) * 1984-06-08 1985-12-24 Konishiroku Photo Ind Co Ltd レンズ位置決定装置
JPS61149913A (ja) * 1984-12-25 1986-07-08 Fuji Photo Film Co Ltd カメラ用回転駆動装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004049058A1 (ja) * 2002-10-24 2004-06-10 Sony Corporation 光学ユニット及びその光学ユニットを備えた撮像装置
US7295772B2 (en) 2002-10-24 2007-11-13 Sony Corporation Optical unit and imaging device comprising optical unit
CN100445861C (zh) * 2002-10-24 2008-12-24 索尼株式会社 光学单元和包括该光学单元的图像拾取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2606123B2 (ja) 1997-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3066541B2 (ja) 2群構造のズームレンズ装置
JPH0875999A (ja) 自動焦点調節装置
JP2526902B2 (ja) 撮影レンズの位置制御装置
JPS60129717A (ja) モ−タ−駆動可変焦点カメラ
JP2911653B2 (ja) 絞り装置を有する光学機器およびレンズ鏡筒
JPH0823618B2 (ja) 撮影レンズの位置制御装置
JPH0772374A (ja) 撮影レンズの位置制御装置
US5771403A (en) Image blur detection apparatus for use with apparatus including operation portion
JPH0211122B2 (ja)
US5619300A (en) Autofocus adjustment device and method
JPH0524486B2 (ja)
JP2706241B2 (ja) 多焦点カメラの撮影位置制御装置
JP2858553B2 (ja) 撮影レンズの位置制御装置
JPH05216093A (ja) 動作モ−ド初期設定機能付カメラ
KR100326544B1 (ko) 초점 오차 보정 기능을 가지는 줌 카메라 및 그 방법
JP2782678B2 (ja) 撮影レンズの位置制御装置
JPH0733206Y2 (ja) 撮影レンズの位置制御装置
JP3192438B2 (ja) ズームレンズのレンズ位置制御装置及びそれを有する光学機器
JPH0460508A (ja) レンズ駆動装置
JPS63179340A (ja) 実像式のフアインダ−系
JPH04145404A (ja) フォーカスレンズ制御装置
JPH01205116A (ja) カメラの自動焦点調節装置
JPH0643353A (ja) レンズ鏡筒
JP2526827B2 (ja) 撮影レンズの位置制御装置
JP2754554B2 (ja) 電動ズームカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213

Year of fee payment: 11