JP2526902B2 - 撮影レンズの位置制御装置 - Google Patents

撮影レンズの位置制御装置

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JP2526902B2
JP2526902B2 JP62122205A JP12220587A JP2526902B2 JP 2526902 B2 JP2526902 B2 JP 2526902B2 JP 62122205 A JP62122205 A JP 62122205A JP 12220587 A JP12220587 A JP 12220587A JP 2526902 B2 JP2526902 B2 JP 2526902B2
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央 若林
一之 風見
英典 宮本
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、モータ等の駆動源により光軸方向に撮影光
学系を移動せしめて複数の指令位置に当該撮影光学系を
設定可能な位置制御装置に関する。
B.従来の技術 この種の位置制御装置を備えた多焦点カメラは、例え
ば、カメラ本体に回転可能に支持され内面にヘリコイド
が刻設された案内筒と、外面に案内筒のヘリコイドと噛
合するヘリコイドが刻設され撮影光学系を内設したレン
ズ鏡筒と、案内筒を回転駆動する駆動モータと、案内筒
に連動するエンコーダとを有し、エンコーダからの位置
信号によりレンズ鏡筒の位置を知り所定の撮影位置にレ
ンズ鏡筒を移動せしめる。
ところで、本出願人は先に、レンズ鏡筒をカメラ本体
内にほぼ完全に繰り入れたリセット位置と、中間位置ま
で繰り出した広角撮影位置と、最も繰り出した望遠撮影
位置との3位置を取りうるようにした多焦点カメラを提
案している。このカメラにおいては次のようにしてレン
ズ鏡筒の位置が制御される。
案内筒には導電パターンが形成された基板が固着さ
れ、案内筒に対して固定されたカメラ側の部材に導電パ
ターン上を摺動する例えば3つの端子(エンコーダブラ
シ)が設けられてエンコーダが構成され、このエンコー
ダの各端子からレンズ鏡筒の位置に応じた位置信号が得
られる。そこで、駆動モータにより案内筒を回転駆動し
両ヘリコイドを介してレンズ鏡筒を繰り出し、あるいは
繰り込む。例えば広角,望遠選択スイッチのような図示
しない切換スイッチから出力されるレンズ鏡筒の位置指
令信号とエンコーダからの位置信号とを比較することに
よりレンズ鏡筒の位置を知り、所定位置で駆動モータを
停止させて所定の位置にレンズ鏡筒を導く。
この種の撮影光学系の位置制御装置では、撮影光学系
の各位置に停止させる際、駆動モータへの通電を遮断し
た後の慣性によるオーバランを考慮しなくてはならな
い。このため、本出願人は先に、停止位置を示すエンコ
ーダパターンより手前にマーキングパターンを設け、こ
のマーキングパターンの検出に応答してモータ速度を低
減せしめ、オーバランによる影響を防止した位置制御装
置を提案した。
C.発明が解決しようとする問題点 このようなマーキングパターンの位置を定めるにあた
っては、フル通電状態から停止するまでのオーバラン領
域とモータを低速度制御してから停止させるまでの速度
制御領域とを加味している。第9図(a),(b)は、
時刻toでフル通電を停止してからモータ軸が停止するま
での時間と、その間のモータ軸積算回転数とモータ軸回
転速度のパラメータとして示したものである。この図か
らわかるとおり、モータ軸回転速度が速いほど、すなわ
ち電源電圧が高いほどモータ軸積算回転数が多い。ここ
で、高電圧値に基づいてマーキングパターン位置を定め
れば、電源電圧が低下するとオーバラン量が少なくな
り、モータ低速度制御区間が長くなって位置決めまでの
時間が長くなるという問題点がある。
一方、第10図(a),(b)に示すように、駆動側の
ヘリコイド201と従動側のヘリコイド202との間には必ず
バックラッシュが存在し、レンズ鏡筒の繰り出し時に
は、第10図(a)に示すようなバックラッシュが生じ、
繰り込み時には、第10図(b)に示すようなバックラッ
シュが生じる。このため次のような問題がある。
第11図の横軸は、エンコーダにおける端子の各位置を
示す。Etが望遠,Ewが広角、Erがリセットの各位置であ
る。また、縦軸はレンズ鏡筒の位置を示し、Reがリセッ
ト位置,Wが広角撮影位置,Tは棒え撮影位置である。そし
て、線図の添字1〜4が、リセット位置からレンズ鏡筒
を望遠位置まで繰り出す場合を示し、5〜8が、望遠位
置からリセット位置まで繰り込む場合を示す。リセット
位置からの繰り出し時には、広角位置Ewにエンコーダが
到達すると線図位置3からレンズ鏡筒も広角位置Wに達
することがわかる。しかし、望遠位置から広角位置へ繰
り込む時には、エンコーダが広角位置Ewに到達しても線
図位置は6であり、レンズ鏡筒は広角位置Wに到達して
いない。この結果、エンコーダの信号により駆動モータ
を停止すると、フィルム面から撮影光学系までの距離が
ずれ、フィルム面上に正しい被写体像が結像されない。
本発明の目的は、電源電圧が低下しても撮影位置が迅
速に定まりかつ位置精度を向上させた撮影レンズの位置
制御装置を提供することにある。
D.問題点を解決するための手段 クレーム対応図である第1図に示すように、本発明に
係る位置制御装置は、撮影光学系101の位置を指令する
指令手段102と、撮影光学系101を光軸方向に駆動する駆
動手段103と、撮影光学系101の光軸上の位置を検出する
位置検出手段104と、指令手段102からの位置指令と位置
検出手段104からの検出結果とに基づいて駆動手段103を
駆動制御して撮影光学系101を現位置から指令位置に設
定する駆動制御手段105とを備え、駆動制御手段105は、
指令位置が現位置に対して第1の方向にある場合には、
撮影光学系101が指定位置をn−1回目(ただし、n≧
2)に横切るときに駆動手段103の駆動を逆方向とし、
n回目に横切るときに撮影光学系101を停止させるため
駆動手段103を再度逆方向に駆動制御し、指令位置が現
位置に対して第2の方向にある場合には、指令位置をn
−1回目とn回目に横切るときに駆動手段103の駆動を
それぞれ逆方向とし、n+1回目に横切るときに撮影光
学系101を停止させるため駆動手段103を再度逆方向に駆
動制御するように構成した。
E.作用 指令位置が現位置に対して第1の方向にある場合に
は、撮影光学系101が指令位置をn−1回目(ただし、
n≧2)に横切るときに駆動手段103の駆動を逆方向と
し、n回目に横切るときに撮影光学系101を停止させる
ため駆動手段103を再度逆方向に駆動制御して停止させ
る。指令位置が現位置に対して第2の方向にある場合に
は、指令位置をn−1回目とn回目に横切るときに駆動
手段103の駆動をそれぞれ逆方向とし、n+1回目に横
切るときに撮影光学系101を停止させるため駆動手段103
を再度逆方向に駆動制御して停止させる。
F.実施例 第2図〜第8図により本発明の一実施例を説明する。
レンズ鏡筒の広角撮影位置を断面で示す第2図(a)
およびそのIII−III線から見た図である第3図におい
て、図示しないカメラ本体に案内筒1が回転可能に支持
されている。この案内筒1の内面にはほぼ先端部までヘ
リコイド1aが刻設され、外周面には歯車1bが形成されて
いる。この歯車1bには、カメラ本体に設けたモータ55に
より回転駆動される駆動歯車5が噛合している。
10は案内筒1に対して光軸方向に進退するレンズ鏡筒
であり、外周面に上記ヘリコイドと噛合するヘリコイド
11aが刻設された鏡筒外筒11を有する。この鏡筒外筒11
の内側中間部には保持板12が螺着され、この保持板12の
カメラ前側に、レンズ20a,20b,20cを有し、支持部材21,
フォーカシング機構及びシャッタ駆動機構が内蔵されて
いる保持筒22で支持された主撮影光学系20が螺着され、
カメラ後側に、レンズ23a,23b,23cを有し、保持部材24
で保持された副撮影光学系23が光路内に挿脱可能に設け
られている。この副撮影光学系23の挿脱機構は周知であ
り説明を省略する。
第2図(a)および第3図に示すように、案内筒1の
先端部の外周壁に対応して、カメラ本体側に固設された
支持部材3に端子支持板30aが固定されており、端子支
持板30aには端子31,32,33が支持され、案内筒1の先端
部の周壁にこれら端子31〜33が摺接する回路基板4が固
定されている。
回路基板4はフレキシブルプリント基板で構成され、
第4図(b)に示す導電パターン41を有し、導電パター
ン41はCOM端子31が常時摺接する接地パターンであり、
リセット位置を示すErよりも左側の領域Aでは、COM端
子31のみが導電パターン41に接し、第4図(a)に示す
ように、X端子32およびY端子33からハイレベル(以
下、「H」とする)信号が得られる。広角撮影位置を示
すEwとリセット位置を示すErとの間の領域Bでは、COM
端子31およびX端子32が導電パターン41に接し、X端子
32およびY端子33からそれぞれ「L」,「H」信号が得
られる。望遠撮影位置を示すEtと広角撮影位置を示すEw
との間の領域Cでは、すべての端子31〜33が導電パター
ン41に接するから、X端子32およびY端子33から「L」
信号が得られる。また、望遠撮影位置を示すEtよりも右
側の領域DDでは、COM端子31とY端子33が導電パターン4
1に接するから、X端子32およびY端子33からそれぞれ
「H」,「L」信号が得られる。また、領域Aから領域
Bに移行する手前、領域Bから領域Cに移行する手前、
および領域Dから領域Cに移行する手前にそれぞれ捨て
パターン42〜44が設けられている。この捨てパターン42
〜44は電気的には何ら意味をもたないパターンである
が、X,Y端子32,33との接触位置を一定とする等の効果を
もたらす。
次に第5図に基づきこの実施例の制御系について説明
する。
51はRAM,ROM,CPU等から成る周知のマイクロコンピュ
ータを有する制御回路である。52はメインスイッチ、53
はレンズ鏡筒を広角撮影位置及び望遠撮影位置のいずれ
かに設定する切換スイッチ(TWスイッチ)であり、各位
置に応じた位置信号を制御回路51に入力する。これらの
スイッチはカメラ本体に設けられる。54は上述したエン
コーダであり、X端子32及びY端子33から制御回路51に
信号が入力される。55は上述したようにカメラ本体に設
置されるモータであり、第2図(a)に示した駆動歯車
5を回転させて案内筒1を回動し、これによりレンズ鏡
筒10を所定の位置へ導くものであり、後述の処理手前に
基づいてモータ駆動回転56から出力されるモータ駆動信
号により駆動制御される。
次に第6図(a)〜(d)によりレンズ鏡筒駆動の処
理手順および各部動作について説明する。
(I)リセット位置→広角撮影位置 メインスイッチ52が投入されると第6図(a)〜
(d)のプログラムが起動され、ステップS1〜S10によ
りレンズ鏡筒10がリセット位置(以下、R位置)から広
角撮影位置(以下、W位置)まで繰り出される。第6図
(a)において、ステップS1で電源をホールドし以後、
電源ホールドが解除されるまでの間はメインスイッチ52
の状態に拘らずモータ駆動回路56への通電を維持する。
次いで、ステップS2で駆動モータ55を正転させ、ステッ
プS3で領域Cが検出されるまでモータ55が正転を続け、
ステップS3が肯定されるとステップS4でモータ55を逆転
する。ステップS5で領域Bが検出されるまでモータ55が
逆転を続け、ステップS5が肯定されるとステップS6でモ
ータ55を再び正転させる。ステップS7においてフル通電
によるモータ正転を所定時間継続した後、ステップS8で
モータ55にパルス通電する。そして、ステップS9で領域
Cが検出されるとモータ55へのパルス通電を断ちモータ
55を停止させる。
以上の処理によりレンズ鏡筒10がR位置からW位置に
設定される。このときのレンズ鏡筒10の動き、エンコー
ダのX,Y端子32,33からの信号,モータ55の両端子電圧に
ついて第7図(a)〜(d)により説明する。
+電圧が印加されたモータ55の正転(ステップS2)に
よりR位置からW位置に向けて繰り出し方向にレンズ鏡
筒10が移動する。時刻t1においてエンコーダが領域Cを
検出(ステップS3)すると、モータ55に−電圧が印加さ
れ(ステップS4)逆通電ブレーキがかかるが、慣性によ
りなおも繰り出され、ある時刻から繰り込まれる。時刻
t2においてエンコーダが領域Bを検出(ステップS5)す
ると、モータ55に所定時間Tだけ+電圧が印加され(ス
テップS6,S7)逆通電ブレーキがかけられる。このと
き、ある時刻までレンズ鏡筒10は慣性により繰り込まれ
る。所定時間経過後に+電圧をパルス通電し(ステップ
S8)モータ55を低速度で正転させる。レンズ鏡筒10は時
刻t2までのフル通電時に比べて低速度で繰り出される。
時刻t3でエンコーダが領域Cを検出(ステップS9)する
と、パルス通電が断たれモータ55が停止し、レンズ鏡筒
10がW位置で停止する(ステップS10)。
(II)広角撮影位置→望遠撮影位置 TW切換スイッチ53が「T」に切換えられると、ステッ
プS11〜ステップS21によりレンズ鏡筒10がW位置から望
遠撮影位置(以下、T位置)まで繰り出される。第6図
(b)において、ステップS11でメインスイッチ52がオ
ンしているか否かを判定し、肯定判定されるとステップ
S12でTWスイッチ53が「T」に切換えられているか否か
を判定する。「T」位置にあればステップS13を進み、
モータ55を正転させ、ステップS14で領域Dが検出され
るまでモータ55が正転を続け、ステップS14が肯定され
るとステップS15でモータ55を逆転する。ステップS16で
領域Cが検出されるまでモータ55が逆転を続け、ステッ
プS16が肯定されるとステップS17でモータ55を再び正転
させる。ステップS18においてフル通電によるモータ正
転を所定時間継続した後、ステップS19でモータ55にパ
ルス通電する。そして、ステップS20で領域Dが検出さ
れるとモータ55へのパルス通電を断ちモータ55を停止さ
せる。以上の処理によりレンズ鏡筒10がT位置に設定さ
れる。
(III)望遠撮影位置→広角撮影位置 TW切換スイッチ53が「W」に切換えられると、ステッ
プS22〜ステップS25およびステップS2〜ステップS10に
よりレンズ鏡筒10がT位置からW位置まで繰り出され
る。第6図(c),(a)において、ステップS22でメ
インスイッチ52がオンしているか否かを判定し、肯定判
定されるとステップS23でTWスイッチ53が「W」に切換
えられているか否かを判定する。「W」位置であればス
テップS24に進み、モータ55を逆転させ、ステップS25で
領域Bが検出されるまでモータ55が逆転を続ける。ステ
ップS25が肯定されるとステップS2に進み、モータ55を
正転させ、ステップS3で領域Cが検出されるまでモータ
55が正転を続け、ステップS3が肯定されるとステップS4
でモータ55を逆転する。ステップS5で領域Bが検出され
るまでモータ55が逆転を続け、ステップS5が肯定される
とステップS6でモータ55を再び正転させる。ステップS7
においてフル通電によるモータ正転を所定時間継続した
後、ステップS8でモータ55にパルス通電する。そして、
ステップS9で領域Cが検出されるとモータ55へのパルス
通電を断ちモータ55を停止させる。
以上の処理によりレンズ鏡筒10がT位置からW位置に
設定される。このときのレンズ鏡筒10の動き、エンコー
ダのX,Y端子32,32からの信号,モータ55の両端子電圧に
ついて第8図(a)〜(d)により説明する。
−電圧が印加されたモータ55の逆転(ステップS24)
によりT位置からW位置に向けて繰り込み方向にレンズ
鏡筒10が移動する。時刻t1においてエンコーダが領域B
を検出(ステップS25)すると、モータ55に+電圧が印
加され(ステップS2)逆通電ブレーキがかかるが、慣性
によりなおも繰り込まれるがある時刻から繰り出され
る。時刻t2においてエンコーダが領域Cを検出(ステッ
プS3)すると、モータ55に−電圧が印加され(ステップ
S4)逆通電ブレーキがかかるが、慣性によりなおも繰り
出されるがある時刻から繰り込まれる。時刻t3において
エンコーダが領域Bを検出(ステップS5)すると、モー
タ55に所定時間Tだけ+電圧が印加され(ステップS6,S
7)逆通電ブレーギがかれられる。このとき、ある時刻
までレンズ鏡筒10は慣性により繰り込まれる。所定時間
経過後に+電圧をパルス通電し(ステップS8)モータ55
を低速度で正転させる。レンズ鏡筒10は時刻t3までのフ
ル通電時に比べて低速度で繰り出される。時刻t4でエン
コーダが領域Cを検出(ステップS9)すると、パルス通
電が断たれモータ55が停止し、レンズ鏡筒10がW位置で
停止する(ステップS10)。
また、以上の各ステップS11,S22においてメインスイ
ッチ52がオフされていると判定されると、第6図(d)
に示すように、ステップS31〜ステップS40を実行してレ
ンズ鏡筒10がR位置に設定される。すなわち、ステップ
S31においてモータ55を逆転させ、ステップS32で領域A
が検出されるとステップS33に進んでモータ55を正転さ
せる。ステップS34で領域Bが検出されるとステップS35
においてモータ55を逆転させ、ステップS36で所定時間
経過後にステップS37においてモータ55へパルス通電を
行い、ステップS38で領域Aを検出するとステップS39で
モータ55への通電を断ってモータ55を停止させる。そし
て最後にステップS40において、電源のホールドを解除
する。尚、ステップS36の計時時間は、前記ステップS7,
S18の時間より長めに設定されている。これは、R位置
への移動の際に、レンズ駆動用モータの力でレンズバリ
アの閉成も行なうためである。
なお、ステップS6,S7、ステップS17,S18およびステッ
プS35,S36を省略してもよいが、この場合、逆通電ブレ
ーキが作用しないので低速度制御に入るまでの時間が少
し長くなる。
次に、以上の制御手順による効果について説明する。
従来のように、所定の撮影位置の手前のマーキングプレ
ートに応答して、例えば第8図(d)の時刻t1からパル
ス通電を行う場合には、第8図(a)において二点鎖線
で示すように、時刻t1後に慣性によるレンズ鏡筒10の繰
り込みが終了し、パルス通電によるモータ正転によって
レンズ鏡筒10が低速度で繰り出されていく。そして、時
刻t5でW位置に達し停止される。これに対して、上述し
た制御手順によれば、W位置に設定するまでにレンズ鏡
筒10が各時刻t1,t2,t3においてW位置を計3回横切った
後にパルス通電するようにしたので、マーキングプレー
トを設けることなくパルス通電によるモータ低速度制御
が可能となる。ここで、W位置を検出して逆通電する際
のオーバラン量は電源電圧が高いほど多いが、オーバラ
ンした位置から再びW位置へ向かう際のレンズ鏡筒の移
動速度も電源電圧が高いほど速いから、結局、オーバラ
ンに要する時間とオーバラン位置からW位置に戻るまで
の時間は、電源電圧に依存されない。換言すると、W位
置検出から次のW位置検出までの時間は電源電圧に依存
しない。したがって、望遠撮影位置までの設定時間が電
源電圧に依存されないから、電源電圧が低下しても迅速
にレンズ鏡筒10をW位置,T位置に設定できる。
なお、第7図(a)〜(d)に示すように、R位置か
らW位置への設定に際しては、W位置を2回横切った後
にパルス通電によるモータ低速度制御に入る。すなわ
ち、上記実施例では、R位置→W位置,T位置→W位置の
いずれにおいてもレンズ鏡筒10の繰り出し方向にて撮影
位置を設定するようにしたから、繰り出し速の撮影位置
へはW位置を2回横切った後にパルス通電を行ない、繰
り込み側の撮影位置へはW位置を3回横切った後にパル
ス通電を行ってモータを停止せしめるようにし、以っ
て、バックラッシュなどによる位置ずれも解消し、位置
精度が向上する。
なお、本発明は、オートフォーカス用の撮影光学系を
合焦位置へ駆動する位置制御装置にも適用できる。この
場合、指令手段は焦点検出回路に相当し、位置指令はデ
フォーカス量およびその方向に依存する。
G.発明の効果 本発明によれば、指令位置が現位置に対して第1の方
向にある場合には、撮影光学系101が指令位置をn−1
回目(ただし、n≧2)に横切るときに駆動手段103の
駆動を逆方向とし、n回目に横切るときに撮影光学系10
1を停止させるため駆動手段103を再度逆方向に駆動制御
し、指令位置が現位置に対して第2の方向にある場合に
は、指令位置をn−1回目とn回目に横切るときに駆動
手段103の駆動をそれぞれ逆方向とし、n+1回目に横
切るときに撮影光学系101に停止させるため駆動手段103
を再度逆方向に駆動制御するようにしたので、従来のよ
うなマーキングプレートを設けることなく減速して撮影
光学系を停止でき、かつ、電源電圧に影響されずに指令
位置に位置決めできる。また、停止時の撮影光学系の移
動方向をバックラッシュなど位置精度に影響のない一方
向にしたので、撮影光学系の位置ズレが防止され、位置
決め精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はクレーム対応図である。 第2図ないし第8図は一実施例を示すもので、第2図
(a),(b)は本発明が適用される多焦点カメラの断
面図で、(a)が広角撮影時(b)が望遠撮影時を示
し、第3図は第2図(a)のIII−III面図、第4図
(a)はロータリエンコーダの位置とXおよびY端子の
出力との関係を示す図、第4図(b)はロータリエンコ
ーダを構成する導電パターンの平面図、第5図は制御系
の概略構成図、第6図(a)〜(d)はそれぞれ処理手
順を示すフローチャート、第7図(a)〜(d)および
第8図(a)〜(d)は、レンズ鏡筒の動き,エンコー
ダ信号,モータ両端電圧をそれぞれ示す図である。 第9図(a)はモータ軸回転速度,積算回転数と時間と
の関係を示すグラフ、第9図(b)はモータ印加電圧の
タイムチャート、第10図(a),(b)はヘリコイドの
バックラッシュを説明する図、第11図はレンズ鏡筒の撮
影位置を2方向で行なう場合のエンコーダの位置とレン
ズ鏡筒の位置関係を示す図である。 1:案内筒、1a,1b:ヘリコイド 10:レンズ鏡筒、11a:ヘリコイド 20:主撮影光学系 23:副撮影光学系 31:COM端子、32:X端子 33:Y端子、41:導電パターン 51:制御回路 52:メインスイッチ 53:切換スイッチ 54:エンコーダ、55:モータ 101:撮影光学系 102:指令手段、103:駆動手段 104:位置検出手段 105:駆動制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 敏行 東京都品川区西大井1丁目6番3号 日 本光学工業株式会社大井製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−144334(JP,A) 実開 昭63−86610(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光学系の位置を指令する指令手段と、 撮影光学系を光軸方向に駆動する駆動手段と、 前記指令手段からの位置指令と位置検出手段からの検出
    結果とに基づいて前記駆動手段を駆動制御して前記撮影
    光学系を現位置から指令位置に設定する駆動制御手段と
    を具備した撮影レンズの位置制御装置において、 前記駆動制御手段は、前記指令位置が前記現位置に対し
    て第1の方向にある場合には、前記撮影光学系が前記指
    定位置をn−1回目(ただし、n≧2)に横切るときに
    前記駆動手段の駆動を逆方向とし、n回目に横切るとき
    に前記撮影光学系を停止させるため前記駆動手段を再度
    逆方向に駆動制御し、前記指令位置が現位置に対して第
    2の方向にある場合には、前記指令位置をn−1回目と
    n回目に横切るときに前記駆動手段の駆動をそれぞれ逆
    方向とし、n+1回目に横切るときに前記撮影光学系を
    停止させるため前記駆動手段を再度逆方向に駆動制御す
    ることを特徴とする撮影レンズの位置制御装置。
  2. 【請求項2】前記駆動制御手段は、前記撮影光学系が前
    記指令位置で停止する直前に前記駆動手段を断続駆動さ
    せることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の撮
    影レンズの位置制御装置。
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