JPH0771405B2 - 移植機 - Google Patents

移植機

Info

Publication number
JPH0771405B2
JPH0771405B2 JP33256988A JP33256988A JPH0771405B2 JP H0771405 B2 JPH0771405 B2 JP H0771405B2 JP 33256988 A JP33256988 A JP 33256988A JP 33256988 A JP33256988 A JP 33256988A JP H0771405 B2 JPH0771405 B2 JP H0771405B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
adhesive tape
roller
seedlings
transplanter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP33256988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02174603A (ja
Inventor
基 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP33256988A priority Critical patent/JPH0771405B2/ja
Publication of JPH02174603A publication Critical patent/JPH02174603A/ja
Publication of JPH0771405B2 publication Critical patent/JPH0771405B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、玉葱等の苗を自動移植するための移植機に関
する。
(従来の技術) 玉葱等の移植機においては、例えば実公昭63-31522号公
報に開示されているように、植付け機構に苗を供給する
のに、水平なコンベヤベルト上に苗を人為的に載置し、
この水平コンベヤベルトから垂直な1対のコンベヤベル
トで挟持搬送している。
(発明が解決しようとする課題) 作業員が苗箱から苗を取出してコンベヤベルト上に1本
ずつ載置する作業は、非常に重労働で且つ非能率的なも
のであり、作業速度は遅く、欠株を発生することもあ
る。
本発明は、粘着テープを用いて、苗箱から苗を取出し、
移植の全工程を機械化できるようにした苗取出装置を、
駆動後輪による土ほこりの影響を受けさせることなく作
動するように配置することにより、前記従来技術の問題
点を解決できるようにした移植機を提供することを目的
とする。
(課題を解決するための手段) 本発明における課題解決のための具体的構成は、移動機
体2の前輪3と、駆動後輪4との間に、溝切り器5、苗
取出装置38、この苗取出装置38で取出した苗Nを植付け
る苗植付け機構6及び覆土器7を配置した移植機におい
て、前記駆動後輪4の前上方に配置した苗取出装置38
は、粘着テープTを複数の案内部材Rに巻掛けて移動す
るテープ移送機構Dと、多数の苗Nを粘着テープTの移
動方向と直交する方向に収納する苗収納機構Eと、この
苗収納機構E内の苗Nを粘着テープTに粘着させる苗粘
着機構Fと、引掛け部40を粘着テープTと略交差する方
向に移動させて粘着テープTから苗Nを引離す苗取り機
構Gとを有している。
(作用) 後輪4より前上方で、苗収納機構Eに収納された多数の
苗N上に粘着テープTを押圧すると、表苗の苗Nだけが
粘着テープTに粘着される。この苗付きテープTを巻取
りローラR6で巻取りながら移送すると、この移送途中に
設けられた苗取り機構Gが粘着テープTから苗Nを引離
し、苗植付け機構6へ落下供給する。苗植付け機構6は
植付けディスク29が溝切り器5によって形成された畝A
の溝に、苗Nを1本ずつ植付けていく。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第1図において、1は玉葱等の苗の自走式歩行型移植機
で、型鋼等で形成された移動機体2の前部に左右1対の
キャスタ式の前輪3が、後部に左右1対の駆動式後輪4
が夫々配置され、前後輪3,4の間に溝切り器5、苗植付
け機構6、覆土器7及び駆動転輪8が配置されている。
移動機体2の後上部にはエンジン10及び燃料タンク11が
搭載され、後下部にはミッションケース12が装着され、
ミッションケース12に横軸廻り角度調整可能な左右1対
の伝動ケース13が支持され、この各伝動ケース13に設け
た車軸14に後輪4が取付けられており、エンジン10のク
ランク軸15からミッションケース12の入力軸15及び出力
軸16を介して車軸14へエンジン動力が伝達可能になって
いる。
移動機体2の後部には後上方へ延びるハンドル17が設け
られ、このハンドル17にクラッチレバー18等が設けら
れ、その近傍に変速レバー19が延設されている。尚、前
輪3及び後輪4は高さ調整自在にしておくことが好まし
い。
前記移動機体2の前後中途部にはフレーム21が垂下さ
れ、このフレーム21に固定の筒体22内に回転軸23が支持
されると共にギヤボックス24が取付けられている。筒体
22には支持アーム25と支持枠26との各一端が横軸廻り揺
動可能に支持され、支持アーム25の他端には畝A内の溝
Bを転動する駆動転輪8を枢支され、この駆動転輪8の
動力は伝動手段27を介して回転軸23に伝達される。
支持枠26には苗植付け機構6の植付けディスク29を取付
けた軸30と、覆土器7の支軸31とが支持されており、前
記軸30には回転軸23から伝動手段32を介して動力が伝達
可能となっている。支持枠26の後部と移動機体2との間
には、弾下手段33が設けられ、植付けディスク29及び覆
土器7を所要高さに設定し、上方へ弾力的に退避可能に
している。
溝切り器5は支持杆34を介して移動機体2に取付けられ
ているが、フレーム21又は支持枠26に取付けても良い。
移動機体2の前部又は中途部には補助苗置箱35が搭載さ
れ、中途部には植付けディスク29より前方に苗取出装置
38が搭載されている。苗取出装置38は粘着テープTをロ
ーラ(案内部材)Rに巻掛けて、この粘着テープTに苗
Nを粘着させて移動し、苗取りローラ39に設けられた爪
(引掛け部)40で粘着テープTに付いている苗Nを引離
し、この苗Nを移送機構41へ供給するように構成されて
いる。
移送機構41は前記ギヤボックス24から動力を得るもので
あり、第1、2図に示すように、左右各1対の上プーリ
42と下プーリ43とに夫々ベルト44を巻掛け、左右ベルト
44の上部をガイドプーリ45で上方末広がり状とし、苗取
りローラ39から落下される苗Nを挟持し、ゴムで形成さ
れて上側が左右外方へ倒れている植付けディスク29へ渡
すことができる。
第1〜7図において苗取出装置38を詳述する。
苗取出装置38は粘着テープTを複数のローラRに巻掛け
て移動するテープ移送機構Dと、多数の苗Nを粘着テー
プTの移動方向と直交する方向に収納する苗収納機構E
と、苗Nを粘着テープTに粘着させる苗粘着機構Fと、
複数の爪40を周方向等間隔に有している粘着テープTと
略交差する方向に移動させて粘着テープTから苗Nを引
離す苗取り機構Gとを有している。
前記テープ移送機構Dは、粘着テープ巻体47を装着する
巻出しローラR1と、粘着テープ巻体47から引出した粘着
テープTを巻掛けている4個のローラR2,R3,R4,R5と、
使用後の粘着テープTを巻取る巻取りローラR6と、この
巻取りローラR6を回転駆動するクラッチ及びブレーキ付
きの巻取り駆動手段48とを有している。
49は移動機体2上に固定される左右1対の固定フレーム
で、前部(粘着テープTの長手方向を前後、幅方向を左
右と設定する。)に支持マスト50と巻取り駆動手段49と
が設けられている。支持マスト50には支軸51を介して案
内用のローラR4と揺動アーム52とが枢支され、支持マス
ト50の上部のブラケット53と揺動アーム52との間にてテ
ンション調整可能に付与するテンションスプリング54が
設けられ、揺動アーム52の先端にはテンション付与用の
ローラR3が枢支されている。55は粘着テープTの案内板
である。
57は固定フレーム49に取付けられた取付台で、その下部
に巻取りローラR6が回転自在に支持され、この巻取りロ
ーラR6は同じく固定フレーム49に固定されたモータ58か
ら駆動力が伝達されており、これらによって巻取り駆動
手段48が構成されており、巻取りローラR6の回転によ
り、粘着テープTは第2図矢印方向に移動される。
前記巻出しローラR1の近傍に位置するローラR2は苗粘着
機構Fの構成部材を兼務しており、巻出しローラR1と共
にキャリヤ58に支持されている。
第2、3、4図に示す苗粘着機構Fにおいて、キャリヤ
58は、中途部にローラ軸59を回転自在に支持し、このロ
ーラ軸59から前上方へ傾斜した前部に横軸60を固定し、
この横軸60に巻出しローラR1を遊嵌すると共に、巻出し
ローラR1の慣性空転を防止するための摩擦抵抗手段67の
スプリング61及び押し板62等を設けている。
前記ローラ軸59の両端部には左右1対のスプロケット63
が固定され、またこの両端部は左右1対の可動フレーム
64に形成したガイド溝64に挿入されている。
可動フレーム64は前記固定フレーム49上面に載置されて
おり、また、固定フレーム49の上面にはスプロケット63
が咬合するチェーン66が取付けられており、ローラ軸59
がガイド溝65内を直線移動するとき、スプロケット63は
チェーン66との咬合によって回転するように構成されて
いる。尚、スプロケット63とチェーン66との代わりに、
ラック・ピニオン等でも良い。
左右各固定フレーム49と可動フレーム64とは前後1対の
平行リンク68a,68b及び引張りスプリング69a,69bとを有
する平行リンク手段70で連結されており、可動フレーム
64は固定フレーム49上に載置された状態から第2図2点
鎖線で示す位置まで上昇可能であり、この上昇姿勢のと
き、平行リンク68a,68bはストッパ71で揺動が規制され
る。可動フレーム64は引張りスプリング69の不安定切換
作用によって下降姿勢と上昇姿勢とに択一的に保持され
る。
前記左右可動フレーム64は後部の連結板72によって連結
されており、キャリヤ58の後部には、この連結板72と前
後摺動自在に貫通した押動杆73を備えている。
この押動杆73は後端にコロ74を備え押引手段75の一部を
構成する。押引手段75は移動機体2又は固定フレーム49
に固定の駆動装置、例えばモータ駆動のラックピニオン
76を有し、このラックピニオン76のラック端部ロッド77
の先端にコロ74の上下移動を許容しながら押引動作する
係合体78が設けられている。支持マスト50には揺動アー
ム52によって作動するリミットスイッチS5が設けられて
おり、このリミットスイッチS5はラックピニオン76用の
モータを作動させる。
尚、押引手段75はラックピニオン76の代りに油圧シリン
ダ又はクランク装置で構成しても良く、キャリヤ58を上
下動許容状態で前後移動できれば良く、また、図示して
いないが、キャリヤ58の前後移動範囲を設定するリミッ
トスイッチ等も設けられている。
第2、3、4図において、押引手段75が作動してキャリ
ヤ58を前方移動すると、ローラ軸59はガイド溝65の後端
から前端まで回転しながら移動し、ローラR2が回転して
キャリヤ58移動距離だけ粘着テープTを繰出す。即ち、
ローラR2の外径はスプロケット63のピッチ円直径と略同
一であり、粘着テープTとの当接面は摺接を防止するよ
うに粗面となっている。ローラR2は回転しながら前方移
動するので、粘着テープTはローラR2の直下に位置する
部分が前方へ移行することになり、この直下部分に苗収
納機構E内の苗Nが粘着されることになる。前記キャリ
ヤ58、ローラ軸59、可動フレーム64、ガイド溝65、スプ
ロケット63、チェンーン66、摩擦抵抗手段67、平行リン
ク手段70等によってローラR2を水平正移動、上昇、水平
逆移動及び下降させるローラ作動総合手段79が構成され
ている。
第2、3〜5図に示す苗収納機構Eにおいて、左右固定
フレーム49内には底壁80aと左右及び前部に立設された
立壁80bとを有する箱置台80が取付けられ、この箱置台8
0上に後方から挿入された苗箱81が配置され、この苗箱8
1内に載置台82が配置され、それらの下方に苗昇降手段8
3が、それらの上方に苗検出手段96が夫々設けられてい
る。
前記苗箱81は底壁81aに周囲壁81bが立設され、且つ底壁
81aに左右2列で且つ前後方向3本のガイド杆84が突設
されている。苗置台82は周囲壁81b内でガイド杆84に案
内されて昇降自在であり、苗置台82上に収納される苗N
は、周囲壁81b及びガイド杆84に案内されて整列されて
おり、前記粘着テープTの移動方向に対して直交する方
向に配置される。85は苗箱81を箱置台80内へ挿脱するた
めの取手である。
前記苗昇降手段83は、固定フレーム49に固定された支持
体87と、この支持体87に上下動自在に設けられたネジ杆
88及び高さ設定部材89と、モータ90とを有している。
前記ネジ杆88はブッシュ91a,91bを介して支持体87に支
持され、かつ雌ネジ部材92が螺合しており、この雌ネジ
部材92にはスプロケット93が設けられ、モータ90によっ
て回転駆動可能となっており、雌ネジ部材92の回転によ
ってネジ杆88が昇降する。また、ネジ杆88の上部には受
板94が設けられており、この受板94は底壁80a,81aに形
成した孔(図示せず)を貫通して苗置台82を受載可能に
なっている。
前記高さ設定部材89は受板94から垂下された棒材で形成
され、上下部には上下位置調整自在なストッパ95a,95b
が取付けられている。前記支持体87にはストッパ95によ
って択一的に作動されるリミットスイッチS1,S2が設け
られており、このストッパ95の位置によって受板94の上
下限位置を設定している。尚、苗置台82上の苗Nが無く
なってリミットスイッチS1が作動されると移植機1の走
行も停止され、苗箱81は最下位置まで降下される。
前記苗昇降手段83は可動フレーム64が上昇している間
に、約苗1本分の高さだけ上昇して、可動フレーム64が
降下してローラR2が移動するときに、粘着テープTに最
上位の苗Nを粘着させる。
この苗Nが粘着テープTに粘着可能な位置に存在するか
否かを苗検出手段96によって行われる。この苗検出手段
96は光センサ97等で形成され、可動フレーム64が上昇し
たとき、又は連結板72に切欠きを開けておいて、その切
欠きに光を挿通させて、苗Nを検出する。
粘着テープTに粘着された苗Nは、粘着テープTの移動
によって苗取り機構Gへ送られる。この苗取り機構Gは
第2、6図に示されており、固定フレーム49に支持され
た駆動軸101上の苗取りローラ39とモータ102と検出手段
100等を有している。
モータ102の回転は伝動手段103を介して駆動軸101に伝
えられ、駆動軸101上の3個の苗取りローラ39を移植機
1の走行速度と同調しながら回転させる。この苗取りロ
ーラ39は外周に周方向等間隔に多数の爪40を径外方向に
突設して有している。
粘着テープTは側面視において、苗取りローラ39の外周
面39aと略直交するように苗取りローラ39間に挿通され
ていて、駆動軸101に遊嵌されたローラR5に巻掛けられ
ており、粘着されている苗Nは苗取りローラ39の外周面
39aに当ると略同時に、回転してきた爪40によって粘着
テープTから引離され、移送機構41に落下供給される。
苗取りローラ39の近傍に配置されている支持マスト50に
は、苗取りローラ39への苗供給を確認するためのスイッ
チS3と、苗Nが供給されないときにモータ102を停止し
且つ移動機体2の走行系クラッチを切るスイッチS4とを
有する検出手段100が設けられており、苗Nが苗取出し
位置に達してスイッチS3がONになっているとき、スイッ
チS4が爪40によってOFFになっても苗取りローラ39は回
転され、次に爪40がスイッチS4をOFFにするまでにスイ
ッチS3がOFFになって苗供給が確認されないと、モータ1
02及び移植機1の走行は停止される。
104は支持マスト50に取付けられたガイド板で、略直下
方向へ移動する粘着テープTから苗Nが自然落下しない
ように案内するものであり、上部を枢支した板材、バネ
板又はスプリングで弾発された板材等で形成され、苗N
にゆるく当接しても良い。
次に、前述した苗取出装置38における苗取出動作を説明
する。
可動フレーム64が上昇している間に、モータ90が作動し
て、苗置台82を上昇する。苗置台82上の苗Nが苗検出手
段96で検出されるとモータ90が停止し、その後、スイッ
チS5の作動によって押引手段75のモータが作動し、押引
手段75の後退動作によって可動フレーム64が固定フレー
ム49上に載置される。その後押引手段75は直ちに前進動
作をして、キャリヤ58を介してローラ軸59をガイド溝65
内で直線移動(水平正移動)させる。
ローラ軸59の移動によってローラR2は回転しながら前進
し、粘着テープTと相対的摺接のほとんどない状態で、
ローラR2の下方となる粘着テープ部分を、苗置台82上の
苗Nに押圧し、苗Nと略直交する方向に粘着していく。
苗Nを幅方向に粘着した粘着テープTはローラR2の回転
及び巻取り駆動手段48による巻取り動作によって、ロー
ラR3,R4,R5に案内されながら巻取りローラR6に巻取られ
ていく。この粘着テープTは巻取りローラR6に達するま
での移動時、苗取りローラ39の外周面39aと交差し、粘
着している苗Nを外周面39a及びスイッチS3に当接させ
る。スイッチS3がONになると巻取り駆動手段48のクラッ
チが切れ、且つブレーキがかかり、苗Nは外周面39aに
接触したまま止る。苗取りローラ39は車速と同調して回
転しているため爪40でその苗Nを引掛け、粘着テープT
から引離して移送機構41へ供給する。苗Nが引離され且
つスイッチS3がOFFになると、巻取り駆動手段48が再び
作動して粘着テープTを移動する。苗Nが供給されな
く、スイッチS3がOFFのままであると欠株を生じるの
で、後続の爪40がスイッチS4を作動してモータ102を停
止し且つ移植機1の走行も停止させる。
前記ローラ軸59がガイド溝65の後端から前端まで移動し
て、1回の苗粘着行程が終了すると、押引手段75による
更なる押動によって、ローラ軸59を介して可動フレーム
64は前方へ押動され、平行リンク手段70によって、第2
図2点鎖線で示す上昇位置へ移動される。
その後、押引手段75は後退動作ローラR2の水平逆移動に
移るが、平行リンク68がスプリング69によって引張られ
ているため、可動フレーム64は降下せず、キャリヤ58及
びローラ軸59は上昇したままガイド溝65内を後端まで移
動する。このとき、スプロケット63はチェーン66から浮
上がっているため、ローラR2は逆転しなく、巻出しロー
ラR1も摩擦抵抗手段67によって回転しなく、粘着テープ
Tは送り出されない。
そして、再び、苗置台82が1苗分上昇した後に可動フレ
ーム64が下降したときに、先ほど苗Nを粘着した部分よ
り前側から粘着テープTは苗Nを粘着していく。
前記キャリヤ58の後退動作中の粘着テープTのたるみ量
及び巻取りローラR6による巻取り量は、一部は相殺さ
れ、一部は揺動アーム52の揺動によって吸収される。苗
粘着時、苗Nは粘着テープTに等間隔に付いていなくと
も、苗取り機構Gで調整されるので支障はない。
前記押引手段75の再作動は、定期的に行うこともできる
が、1回の粘着行程で粘着テープTが移動する分だけ、
苗取り機構Gで苗Nが取出されると、粘着テープTが引
張られて揺動アーム52が揺動するので、それをリミット
スイッチS5で検出して、押引手段75を必要なときだけ作
動するようにしている。
第8図は苗取出装置の変形例を示しており、この苗取出
装置38′はテープ移送機構D及び苗昇降手段83を変形し
て構成されている。
即ち、テープ移送機構Dの巻出しローラR1、ローラR2,R
3は回転するだけで移動しなく、ローラR2,R3間の粘着テ
ープTは略水平に張られており、ローラR4はテンション
調整用のローラとなっている。
苗収納機構Eは苗箱81′のみを示しているが、苗置台及
び箱置台を設けても良く、苗箱81′はガイド杆84のみが
立設されていて、多数の苗Nを整列載置してある。
苗昇降手段83は詳しくは図示していないが、前記実施例
と同様なネジ杆88と雌ネジ部材92とを用いたモータ駆動
式でも、油圧シリンダ式でも良く、昇降を間欠的に繰返
し可能で、苗粘着機構Fを兼ねている。即ち、その動作
は、苗箱81′を持上げて、粘着テープTに下方から苗N
を粘着させた後、約苗1本分の高さだけ降下し、次に、
粘着テープTが一定距離移動された後、苗箱81′を約苗
2本分の高さだけ上昇させるようになっている。
また、苗取り機構Gはスプロケット106,107間に巻掛け
たチェーン108の外周に爪40′を一定間隔毎に多数取付
けており、苗Nを粘着した粘着テープTにチェーン108
を直交する方向に移動させ、爪40′で粘着テープTから
苗Nを引離し、この苗Nをチェーン108上に載置して、
移送機構上へ落下供給するようにしている。
第9図は移動機体2に対する苗取出装置38の配置の変形
例を示しており、苗取出装置38は押引手段75を設けてい
るため、その長手方向が装置長手方向となっており、こ
れを移動機体2の長手方向に沿わせることによって、移
植機1全体の横幅が短くなり、コンパクトになる。
このようにすると、苗取りローラ39の軸芯は移送機構41
の上プーリ42の軸芯に対して90°変位するため、苗を落
下途中で90°方向転換するためのガイドシュー109を必
要とする。
補助苗置箱35は苗取出装置38よりもハンドル側に配置さ
れている。
本発明は、前記実施例及び変形例に限定されることな
く、種々変形することができる。例えば、1本の粘着テ
ープTで苗Nを粘着移送しているが、粘着テープTを複
数本にしたり、ローラR1,R2の間にテンション手段を設
けて、ローラR3を省略したり、連結板72に押動杆73移動
用のシリンダを設け且つ固定フレーム49に可動フレーム
64昇降用シリンダを設けて押引手段75を構成したり、苗
取りローラ39から植付けディスク29へ苗Nを直接供給し
たりしても良い。
(発明の効果) 以上詳述した本発明によれば、粘着テープTを移送しな
がら、苗Nを苗箱81から粘着させて取出し、且つこの苗
Nを粘着テープTから引離して苗植付け機構6へ供給す
るようにした苗取出し装置38を備えているので、苗Nを
苗箱81から取出して植付けるまでの全行程を自動機械化
することができ、作業の軽労働化、能率向上を図ること
ができ、このような粘着テープ式苗取出装置38であって
も、駆動後輪4の前上方に配置しているので、後輪4に
よる土ほこりが粘着テープTに付着することはなく、苗
取出を確実に行うことができ、粘着テープTの再使用も
可能になる。また、苗箱81には複数本のガイド杆84が立
設されているので、苗Nを粘着テープTに対して略直交
する方向に整列配置し易く、粘着テープTへの苗粘着姿
勢を適正にし易く、また苗収納作業も容易になる。更
に、苗箱81内に苗置台82を配置して、ガイド杆84によっ
て案内しながら上昇させるようにしているので、苗置台
82の昇降がスムーズであり、ガイド杆84が上方構造物に
当ることもない。
【図面の簡単な説明】
第1〜7図は本発明の実施例を示しており、第1図は移
植機全体の側面図、第2図は苗取出装置の全体断面正面
図、第3図は苗取出装置の一部断面側面図、第4図は粘
着機構の拡大説明図、第5図は苗収納機構の断面図、第
6図は苗取り機構の側面図、第7図は苗取り機構の要部
の正面図、第8図は苗取出装置の変形例を示す説明図、
第9図は苗取出装置の配置の変形例を示す説明図であ
る。 1……移植機、2……移動機体、3……前輪、4……後
輪、5……溝切り器、6……苗植付け機構、29……植付
けディスク、38……苗取出装置、39……苗取りローラ、
40……爪、41……移植機構、49……固定フレーム、T…
…粘着テープ、N……苗、R……ローラ、D……テープ
移送機構、E……苗収納機構、F……苗粘着機構、G…
…苗取り機構、58……キャリヤ、59……ローラ軸、64…
…可動フレーム、65……ガイド溝、70……平行リンク手
段、75……押引手段、79……ローラ作動総合手段、81…
…苗箱、82……苗置台、83……苗昇降手段、84……ガイ
ド杆、100……検出手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動機体(2)の前輪(3)と、駆動後輪
    (4)との間に、溝切り器(5)、苗取出装置(38)、
    この苗取出装置(38)で取出した苗(N)を植付ける苗
    植付け機構(6)及び覆土器(7)を配置した移植機に
    おいて、前記駆動後輪(4)の前上方に配置した苗取出
    装置(38)は、粘着テープ(T)を複数の案内部材
    (R)に巻掛けて移動するテープ移送機構(D)と、多
    数の苗(N)を粘着テープ(T)の移動方向と直交する
    方向に収納する苗収納機構(E)と、この苗収納機構
    (E)内の苗(N)を粘着テープ(T)に粘着させる苗
    粘着機構(F)と、引掛け部(40)を粘着テープ(T)
    と略交差する方向に移動させて粘着テープ(T)から苗
    (N)を引離す苗取り機構(G)とを有していることを
    特徴とする移植機。
  2. 【請求項2】前記苗箱(81)内には、多数の苗(N)を
    粘着テープ(T)の移動方向と直交する方向に整列させ
    るガイド杆(84)が、粘着テープ(T)移動方向に複数
    本立設されていることを特徴とする請求項第1項に記載
    の移植機。
  3. 【請求項3】前記苗箱(81)は底壁(81a)にガイド杆
    (84)が立設され、苗箱(81)内部に苗(N)を載置し
    且つガイド杆(84)に案内されて昇降する苗置台(82)
    が配置されていることを特徴とする請求項第2項に記載
    の移植機。
JP33256988A 1988-12-27 1988-12-27 移植機 Expired - Lifetime JPH0771405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33256988A JPH0771405B2 (ja) 1988-12-27 1988-12-27 移植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33256988A JPH0771405B2 (ja) 1988-12-27 1988-12-27 移植機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02174603A JPH02174603A (ja) 1990-07-06
JPH0771405B2 true JPH0771405B2 (ja) 1995-08-02

Family

ID=18256387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33256988A Expired - Lifetime JPH0771405B2 (ja) 1988-12-27 1988-12-27 移植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0771405B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6590499B2 (ja) * 2015-03-24 2019-10-16 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 播種機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02174603A (ja) 1990-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4893571A (en) Method and device for planting balled seedlings
JPH0771405B2 (ja) 移植機
JPH02174604A (ja) 苗取出装置
JP3867422B2 (ja) 苗移植機
JP3502188B2 (ja) 野菜移植機
JP2791377B2 (ja) 移植機の縦搬送装置
JP2554311Y2 (ja) 移植機の植付装置
JP3300568B2 (ja) 仮植装置
JP3434371B2 (ja) 苗移植機における欠株補正装置
JP3304913B2 (ja) ポット苗の植付部
JP5320821B2 (ja) 苗移植機
JP2733761B2 (ja) 移植機
JP3243654B2 (ja) 移植機の苗植付装置
JP3499764B2 (ja) 苗箱回収機
JP3147047B2 (ja) 苗植機
JP3050460B2 (ja) 田植機
JP3009630B2 (ja) 移植機
JP2733762B2 (ja) 移植機
JP2804952B2 (ja) 移植機
JP2916760B2 (ja) 移植機
JPH0524254Y2 (ja)
JPH0233609Y2 (ja)
JPH0233612Y2 (ja)
JPH0646682A (ja) 苗植機
JP3279870B2 (ja) 仮植装置の抜取爪開閉機構