JPH0771360B2 - 音響機器用振動板 - Google Patents

音響機器用振動板

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JPH0771360B2
JPH0771360B2 JP59207690A JP20769084A JPH0771360B2 JP H0771360 B2 JPH0771360 B2 JP H0771360B2 JP 59207690 A JP59207690 A JP 59207690A JP 20769084 A JP20769084 A JP 20769084A JP H0771360 B2 JPH0771360 B2 JP H0771360B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、音響機器用の振動板に関し、特に、金属材料
としてアルミニウムを使用した振動板に関する。この種
のものは、例えば、スピーカ等の変換機類などの振動板
として利用される。
[発明の背景] 振動板として金属材料を用いる場合、その音響特性を改
善するため、種々の対策が講じられる。即ち、金属材料
は一般に共振鋭度が高く(つまり内部損失が低く)、そ
のためfh(広域の限界周波数)近傍に鋭いピークが生じ
たり、これらによって特異なカラレーションがあって耳
ざわりな音が発生するなどの難点がある。この難点は、
金属材料自身制振化したもの(AlZn,Mg−Zr,Ti−Niなど
の制振合金)を用いたり、あるいは金属材料と防振材料
とを組み合わせるなどのことにより、ある程度解決でき
る。例えば、アルミニウム素地については、これに防振
ゴムや樹脂(合成ゴム、天然ゴム、発泡ウレタンその他
のエラストマ)等を塗布したり張り合わせ、複合化によ
り制振構造とすることによって、ある程度の解決が可能
である。この制振構造化は、一般に防振効果についてば
かりでなく、耐久性(特に塗布や張り合せによる金属の
耐腐蝕性の改良)とか外観の面も考慮しながら行われ、
従来技術としては、金属材料表面へのウレタン、エポキ
シ、アクリル等の樹脂塗装や、オレフィン系、アミド
系、アイオノマーなどのエラスティックフィルムでのラ
ミネートが挙げられる。しかし、制振効果を上げる目的
で、制振材を増加させると、それに比例して処理厚が増
し、重量が増加して感度低下につながるので、問題であ
る。
一方、振動板として用いる金属材料には、耐久性の向上
や、高強度化が要請され、特に比弾性率の向上(高音速
化)が望まれる。しかしこのような機械的強度の向上と
か、高弾性化は、一般に前述の低共振化とは相反する関
係にあり、双方を同時に達成するのは困難である。か
つ、強度向上のために材料の密度が大きくなり、全体の
重量が増加することは、感度低下につながる。また従来
の高強度化・高弾性化技術として、CVD,PVD(スパッ
タ,プラズマ溶射,イオンビーム)等の手段で金属のホ
ウ素化物、炭化物、窒化物、酸化物などを材料の表面に
堆積させたり、あるいはセラミックスを溶射することな
どが挙げられるが、これらは大がかりな装置を要し、技
術的に高度であって、容易には適用できない。また異種
金属との張り合わせによりクラッド構造をとることなど
複合化したり、あるいは合金化して強度向上等を達成す
ることも考えられるが、前述の制振制の問題との関係
や、さらに重量増加の問題・生産性・加工性その他の諸
点を考え合わせると、必ずしも満足できるものではな
い。
従来振動板に用いられる金属材料として例えばアルミニ
ウミがあり、これはほどほどの音響物理特性を備え、加
工性、耐久性、生産性、コストの点でも一応満足すべき
であるが、内部損失が小さい(共振鋭度が高い)という
問題と、強度不足が挙げられ、実用に限界がある。従っ
てfhをより高い方に伸ばしていきたい場合や、広域のピ
ークを抑え、帯域感度を平坦化させたい場合、アルミニ
ウムを単にそれ自体で用いるのは不利である。即ち、上
記の事情から、アルミニウムを金属材料として用いるに
は、前記した低共振化・高強度化が強く望まれている。
前述したように、金属材料の上記の如き難点を解決すべ
く、複合体への改良法が各種採用されており、例えば代
表方式とし、ハニカム振動板として構成することが行わ
れている。この方式では再生帯域範囲はD/σ(Dは曲げ
剛性、σは面密度)で決定されるが、ハニカム構造にす
ると曲げ剛性Dが上げられるので、再生帯域範囲を広げ
ることができる。しかし更にこの範囲を広げるには曲げ
剛性Dを一層大きくする必要がある。かつ表面材として
用いる材料により、面密度σを更に小さくすることが望
ましい。このためには表面材をより軽く、より強くして
いくことが必要となる。更に、ハニカム振動板での高次
モードの鋭いピーク(高い共振鋭度)の発生を抑えるた
めには、表面材の内部損損失を改善すること、即ち、既
述した如き低共振化を図る必要がある。かつ、高感度化
への寄与という点でも、低密度化が望ましい。
ハニカム振動板以外の振動系においてもこれらの事情は
同じであり、振動板として採用する金属材料の低共振
化、高剛性化、低密度化が望まれている。
高剛性について言えば、アルミニウムをアルミニウム振
動板として用いる場合、単にアルミニウムの両面に陽極
酸化膜を設けることによって振動板としての剛性を上げ
ることはできる。しかしその反面、できあがった振動板
を用いたスピーカのような音響機器から再生される音が
音質的にうるさい音になってしまう。また、アルミニウ
ムを陽極酸化させ、そのアルミナ層の細孔部にニッケル
や溶融アルミニウムを充填させて、音響特性を向上させ
るという技術が提案されている(特公昭57−13198、同5
7−11553)。しかしこれら技術は細孔への充填物の拡散
力が弱く、密着性に問題があり、不安定である。ニッケ
ル充填の場合、密度が大きくなって、不利である。また
アルミニウム等金属基体に多数の小孔を形成し、この小
孔に合成樹脂や油などの内部損失の大きい物質を充填さ
せることも提案されている(特公昭55−15156)が、こ
れも安定性に問題があり、陽極酸化被膜の如く微細孔を
有するものに通用するのは難しい。かつ、充填された合
成樹脂や油の劣化の問題もある。かつ密度が大きくなっ
てしまうものである。またアルミウム基板上に陽極酸化
処理によってアルミナ層を形成するとともに、このアル
ミナ層の細孔部にNi、Cr、Fe及合成樹脂などからなる充
填材を充填してなるスピーカ用振動板が提案されている
(特開昭54−97015)が、これも上記各従来技術と同様
の難点をもつ。
〔発明の目的〕
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、金属材料として使用するアルミニウムの共振鋭度を
低くし(即ち内部損失を高くし)、曲げ剛性を大きくす
ることにより、高域でのピークの発生の防止、再生帯域
範囲の拡大、固有音の改良を可能にするとともに、これ
らを密度を上げることなく、重量も特に増減させず、感
度を低下させずに、均一に、しかも低コストで簡便に実
現できる、有利な音響機器用振動板を提供しようとする
ものである。
〔発明の構成〕
本発明の音響機器用振動板は、箔状のアルミニウムの両
面に陽極酸化膜を形成した音響機器用振動板であって、
上記アルミニウムの両面に形成された陽極酸化膜の微細
孔内の少なくとも一部に硫化鉛を生成せしめたものであ
ることを特徴とする音響機器用振動板である。
本発明においては、陽極酸化された箔状のアルミニウム
の酸化膜に生じている微細孔内の少なくとも一部に、硫
化鉛PbSを生成せしめる。硫化鉛を陽極酸化膜中の微細
孔に生成させるには、2次電解法または交互浸漬法を用
いることができる。2次電解法とは、1次陽極酸化によ
り酸化膜を施された金属材料を酢酸鉛などの鉛の塩の溶
液中で交流により2次電解し、これによって酸化膜中の
微細孔内に鉛を析出させる方法である。これによれば、
微細孔中には前段階の1次陽極酸化時に電解液として使
用された硫酸などが活性な硫酸根や亜硫酸根などの状態
で残存しているので、活性な硫黄と析出した鉛とが反応
し、硫化鉛を主成分とする鉛化合物が微細孔内に生成す
る。交互浸漬法とは、酢酸鉛などの鉛の塩の溶液と、硫
化アンモニウムなどの硫化物溶液とを用い、各溶液に陽
極酸化膜を施した金属材料を交互に浸漬する方法でる。
これによれば、鉛化合物と硫化物とが、活性な微細孔内
で反応するので、酸化膜の微細孔中に硫化鉛を主成分と
する鉛化合物が生成する。その他、他の手段により硫化
鉛を酸化膜の微細孔中に生成させてもよく、例えば、単
に酢酸鉛の溶液に陽極酸化膜を施した金属材料を浸漬
し、活性な微細孔中で残存硫黄と酢酸鉛とが反応するこ
とを利用して、硫化鉛を生成させるものでもよい。その
ほか適宜の手段を用いて、微細孔中に硫化鉛を充填させ
るか、乃至は微細孔を硫化鉛で封孔するなどしてよいも
のである。
〔発明の作用〕
本発明によれば、アルミニウムの両面に陽極酸化膜を設
けることによってアルミニウムの剛性を上げることがで
きるとともに、陽極酸化膜の微細孔内に硫化鉛を生成す
ることによって、振動板全体のQを下げることができ
る。硫化鉛は陽極酸化膜を形成することによって剛性の
上がったアルミニウムに制振効果をもたらすので、振動
板のQを下げることができるとともに、適当な内部損失
を得ることができるので周波数特性を安定化させること
ができる。また、両面に陽極酸化膜を設けることによっ
て、振動板としての剛性を高めることができ、且つ陽極
酸化膜の微細孔中に硫化鉛を生成することによって前述
したように振動板のQを下げることができる。
即ち本発明においては、陽極酸化膜の微細孔中に生成い
た硫化鉛が、金属材料の共振鋭度(内部損失)の改善に
よる高域でのピークの発生の防止や、固有音を改善する
機能を果たすのである。従来、鉛自体が内部損失が大き
いという利点を有しているものの、密度が極めて大き
く、強度は弱く、振動板としては不適で殆ど使用不可能
であったため、鉛単体としても鉛化合物を中心とした処
理としても全く顧られていなかったのであるが、本発明
によれば、上記のような構成で鉛化合物である硫化鉛を
金属材料特にアルミニウムと併用することにより、かか
る効果を導くことが可能となったわけである。しかも本
発明は、蒸着とかイオンビームなどの場合の如きガンの
方向によるばらつき等は発生せず、均一な構造が得ら
れ、感度も低下せず、重量も特に変化しない。しかもこ
のような効果を簡便な技術により達成でき、低コストで
得ることができる。
本発明で得られる振動板は、各種用途に用いられ、例え
ば平板、円形、ドームなどの形状で、各種スピーカに用
いることができ、振動板の用途として特に制限はない。
[発明の実施例] 以下、本発明の実施例の内、いくつかを説明する。但
し、当然であるが、本発明は以下の実施例により限定さ
れるものではない。
実施例1 この実施例では、金属材料としてアルミニウムを用い
た。特に、箔状のアルミニウムを用いて、これをハニカ
ム構造のスキン材として用いる態様で使用するものとし
た。また本実施例では、酸化膜の微細孔中に硫化鉛を生
成させるようにし、これを交互浸漬法で生成させた。
以下、本実施例について説明する。
本例においてはまず、アルミニウム箔(数μ〜数10μ
厚)を陽極酸化して、これに陽極酸化被膜を生成させ
る。この陽極酸化の条件は、15wt%の硫酸を用い、25℃
で1A5/dm2の直流を18分流すことにより処理した。これ
によって得られる陽極酸化膜は、α−mono−hydrate(A
l2O3・H2O)膜であり、膜厚は約6μ、その微細孔の穴
径は約200Åである。
以上のようにして陽極酸化膜を施したアルミニウムを、
交互浸漬法で処理し、硫化鉛を含浸する。はじめに、35
℃の15wt%酢酸鉛水溶液(pH5.3)に10秒浸漬する。次
いで水洗いする。次に25℃の6wt%硫化アンモニウム水
溶液(pH10.8)に10秒浸漬する。これを交互に3回くり
返し処理した。酸化膜の微細孔中では次の反応が起こ
り、該微細孔中に硫化鉛が生成すると考えられる。
Pb(CH3COO)+(NH42S →PbS+2CH3COOH+2NH3 得られた被膜はゴールド色を呈し、X線回折結果から
も、硫化鉛が生成していることが確認された。よって本
例により得られた材料の断面は、第1図の如くと考えら
れる。即ち、アルミニウム1の両面に陽極酸化膜(アル
マイト層)2が形成され、この酸化膜2の一部が、その
微細孔内に硫化鉛が入った部分(含PbS酸化膜層)3と
なっていると推定される。なお、本例のように浸漬法で
あると、微細孔の外がわから硫化鉛が生成して行くと思
われるので、第1図もそのように示したが、微細孔が内
部まで完全に埋まれば、酸化膜2全体が含PbS酸化膜層
3になる。条件により勿論このような組織構造の材料を
得て、これを用いてもよいものである。
なお、この実施例で得られた試料は、全体の厚さtが約
23μ、その内酸化膜2の厚さt′が各々約6μである。
本例に基づいて得られた3層複合体により試作した振動
板の物理特性を次表に示す。
上記表から明らかなように、アルミニウムやアルミナに
比し、共振鋭度が格段に下がっており、よってアルミニ
ウムや陽極酸化膜の内部損失の問題を解決でき、高域で
のピーク発生を抑えることができる。また、弾性率はア
ルミニウムよりやや大きくなっており、この結果、曲げ
剛性が高くなり、限界周波数を高くとれ、よって再生帯
域範囲、特にその高域での範囲を広くとれるようになる
ことが期待される。なお、アルミナのデータはアルミナ
そのものについて示しているので、弾性率は更に高くな
っているが、陽極酸化処理されたアルミニウムに対して
寄与する部分は小さいと考えられる。また、本例の試料
は、アルミニウムと密度は殆ど変わらず、重量の変化は
殆どない。わずかながら密度は小さくなっており、感度
向上に寄与することが期待される。
このように本実施例では、アルミニウム単体、あるいは
陽極酸化被膜では得られなバランスの良い振動板が得ら
れた。
実施例2 本例では、2次電解法を用いた。
実施例1と同様にして1次陽極酸化処理を施したアルミ
ニウム泊を用い、これを浴温25℃、0.1wt%の酢酸鉛水
溶液中で、交流2次電解処理した。ここで交流を用いる
のは陽極酸化被膜が陰極相になった瞬間に溶液中で陽イ
オンとなっている鉛を析出させるためである。(直流で
陽極酸化被膜を陰極とし2次電解を続けると、発生した
水素等に反応が妨害されたり陽極酸化被膜が剥離するお
それがある)。電解により析出した鉛は、活性な微細孔
中で硫化鉛を主成分とする鉛化合物となる。1次陽極酸
化処理されたときに用いられた硫酸根や亜硫酸根などが
活性な状態で微細孔中に残存しているので、鉛はその活
性な硫黄と結合し、硫化鉛として生成するものである。
本例の場合、実施例1と逆に、微細孔の中がわから硫化
物が生成すると考えられる。
本例によっても、実施例1と同様の効果が得られた。
実施例3 本例においては、実施例1と同様にして1次陽極酸化処
理を施したアルミニウム箔を用い、これを酢酸鉛水溶液
(25g/)に60゜〜70℃で30分浸漬した。実施例2で説
明した如く、酸化膜の微細孔中には活性な硫酸根や亜硫
酸根が残存しているので、これが酢酸鉛中の鉛と反応
し、硫化鉛を生成する。
本例も、前記各例と同様の試料が得られた。但し、本例
では、やや濃度の高い酢酸鉛を用い、浸漬時間も長くす
る必要がある。
[発明の効果] 上述の如く、本発明の音響機器用振動板は、共振鋭度を
低くし(即ち内部損失を高くし)、曲げ剛性を大きくす
ることにより、高域でのピークの発生の防止、再生帯域
範囲の拡大、固有音の改質を可能にでき、かつこれらを
感度を低下させずに、均一で、重量も特に増減させず、
しかも低コストで簡便に実現できるという効果を有す
る。
なお、当然のことであるが、本発明は上述した実施例に
限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す側断面図である。 1……金属材料(アルミニウム)、2……陽極酸化膜、
3……含PbS酸化膜層。
フロントページの続き (72)発明者 寒川 博行 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 冨宅 信夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 前嶋 正受 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 猿渡 光一 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−97015(JP,A) 特開 昭56−130490(JP,A) 特公 昭55−14155(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箔状のアルミニウムの両面に陽極酸化膜を
    形成した音響機器用振動板であって、上記アルミニウム
    の両面に形成された陽極酸化膜の微細孔内の少なくとも
    一部に硫化鉛を生成せしめたものであることを特徴とす
    る音響機器用振動板。
JP59207690A 1984-10-03 1984-10-03 音響機器用振動板 Expired - Lifetime JPH0771360B2 (ja)

Priority Applications (8)

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JP59207690A JPH0771360B2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03 音響機器用振動板
GB858524191A GB8524191D0 (en) 1984-10-03 1985-10-01 Diaphragms
DE19853535205 DE3535205C2 (de) 1984-10-03 1985-10-02 Lautsprechermembran
NL8502692A NL8502692A (nl) 1984-10-03 1985-10-02 Membraan.
CA000492055A CA1253085A (en) 1984-10-03 1985-10-02 Diaphragm
GB8524448A GB2166621B (en) 1984-10-03 1985-10-03 Diaphragms
FR8514691A FR2571200B1 (fr) 1984-10-03 1985-10-03 Membrane en materiau metallique pour haut-parleur
US06/783,574 US4726443A (en) 1984-10-03 1985-10-03 Diaphragm

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB8524191D0 (en) 1985-11-06

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