JP3153979B2 - 樹脂あるいは塗料との密着性に優れたクロム含有箔の製造法 - Google Patents
樹脂あるいは塗料との密着性に優れたクロム含有箔の製造法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトロニクスをは
じめ各種分野で需要が増大しているステンレス鋼箔に代
表されるクロム含有箔に関し、樹脂あるいは塗料との良
好な密着性を確保し得るクロム含有箔の製造法に関する
ものである。
じめ各種分野で需要が増大しているステンレス鋼箔に代
表されるクロム含有箔に関し、樹脂あるいは塗料との良
好な密着性を確保し得るクロム含有箔の製造法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス鋼箔をはじめとするク
ロム含有箔の樹脂あるいは塗料との密着性向上に関し
て、主に次の方法が検討されてきた。 (1) 材料表面の粗度を制御する方法;材料と樹脂ある
いは塗料との接触面を極力増大させる、いわゆるアンカ
ー効果を活用してその密着性を向上させる方法。
ロム含有箔の樹脂あるいは塗料との密着性向上に関し
て、主に次の方法が検討されてきた。 (1) 材料表面の粗度を制御する方法;材料と樹脂ある
いは塗料との接触面を極力増大させる、いわゆるアンカ
ー効果を活用してその密着性を向上させる方法。
【0003】(2) 樹脂あるいは塗料面からの検討;材
料との良好な密着性が確保可能な官能基を樹脂あるいは
塗料に導入する方法。しかし、クロム含有箔のエレクト
ロニクス分野での適用が増加しつつある現在の状況で
は、上記の方法だけでは充分な密着性が確保されないと
いう例が顕在化している。
料との良好な密着性が確保可能な官能基を樹脂あるいは
塗料に導入する方法。しかし、クロム含有箔のエレクト
ロニクス分野での適用が増加しつつある現在の状況で
は、上記の方法だけでは充分な密着性が確保されないと
いう例が顕在化している。
【0004】これは使用条件が厳しくなり、従来の方法
で確保してきた樹脂密着性あるいは塗料密着性では不十
分であるということを意味している。ここで言う使用条
件の厳格化というのは、特に使用されるクロム含有箔の
板厚の薄手化である。コストダウンおよびエレクトロニ
クス部品の軽量化、小型化のため、使用されるクロム含
有箔の板厚は薄手化の一途を辿っている。例えば、従
来、50μmで使用されていた用途に30μmの材料が
使用されるようになり、30μmで使用されていた用途
に15μmの材料が使用されるケースが起こり得るし、
実際起こってきている。
で確保してきた樹脂密着性あるいは塗料密着性では不十
分であるということを意味している。ここで言う使用条
件の厳格化というのは、特に使用されるクロム含有箔の
板厚の薄手化である。コストダウンおよびエレクトロニ
クス部品の軽量化、小型化のため、使用されるクロム含
有箔の板厚は薄手化の一途を辿っている。例えば、従
来、50μmで使用されていた用途に30μmの材料が
使用されるようになり、30μmで使用されていた用途
に15μmの材料が使用されるケースが起こり得るし、
実際起こってきている。
【0005】材料の板厚が薄くなると、同じ曲げ加工を
受けても板厚が厚い場合に比べて加工部での曲率が小さ
くなり、加工部への応力集中が大きくなるため、材料と
樹脂あるいは塗料との界面で剥離するという現象が頻発
するようになる。
受けても板厚が厚い場合に比べて加工部での曲率が小さ
くなり、加工部への応力集中が大きくなるため、材料と
樹脂あるいは塗料との界面で剥離するという現象が頻発
するようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】クロム含有箔の樹脂あ
るいは塗料との密着性が不十分な理由は、次のように考
えられる。クロム含有箔と樹脂あるいは塗料との密着性
は、その界面においてお互いの官能基が強固な化学結合
をしなければ確保することは困難である。具体的には、
両者の界面で水酸基(−OH)が脱水反応により「−O
−結合」を形成すれば良好な密着性を確保することが可
能である。
るいは塗料との密着性が不十分な理由は、次のように考
えられる。クロム含有箔と樹脂あるいは塗料との密着性
は、その界面においてお互いの官能基が強固な化学結合
をしなければ確保することは困難である。具体的には、
両者の界面で水酸基(−OH)が脱水反応により「−O
−結合」を形成すれば良好な密着性を確保することが可
能である。
【0007】しかし、密着性に有効な水酸基のような官
能基は樹脂あるいは塗料には導入されているが、クロム
含有箔の表面にはそのような官能基は存在していない。
樹脂あるいは塗料との密着性向上に効果のある官能基を
クロム含有箔に付与するには、クロメート処理を行うこ
とが極めて有効である。しかし、クロム含有箔の表面に
は空気中で生成したクロム酸化物が存在しているため、
均一で密着性の良好なクロメート被膜を確保することが
困難である。被覆性あるいは密着性の悪いクロメート被
膜の場合、樹脂あるいは塗料との良好な密着性を確保す
ることは困難である。本発明者らは種々の検討を重ねた
結果、前処理技術を適正化することにより均一で密着性
の良好なクロメート被膜を生成させ得る方法を発明する
に至った。
能基は樹脂あるいは塗料には導入されているが、クロム
含有箔の表面にはそのような官能基は存在していない。
樹脂あるいは塗料との密着性向上に効果のある官能基を
クロム含有箔に付与するには、クロメート処理を行うこ
とが極めて有効である。しかし、クロム含有箔の表面に
は空気中で生成したクロム酸化物が存在しているため、
均一で密着性の良好なクロメート被膜を確保することが
困難である。被覆性あるいは密着性の悪いクロメート被
膜の場合、樹脂あるいは塗料との良好な密着性を確保す
ることは困難である。本発明者らは種々の検討を重ねた
結果、前処理技術を適正化することにより均一で密着性
の良好なクロメート被膜を生成させ得る方法を発明する
に至った。
【0008】本発明は、ステンレス鋼箔に代表されるク
ロム含有箔の樹脂あるいは塗料との密着性を向上させ得
るクロム含有箔の製造法を提供することを目的とするも
のである。
ロム含有箔の樹脂あるいは塗料との密着性を向上させ得
るクロム含有箔の製造法を提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは下記のとおりである。 (1) Cr含有量:1〜30重量%、板厚:1〜150
μmのクロム含有箔の両面あるいは片面に、片面当たり
金属クロム:2〜100mg/m2 、クロム換算で水和
酸化クロム:2〜50mg/m2 を有するクロム含有箔
を製造する際に、前処理として0.1〜10%の硝酸中
で陽極電解あるいは陽極−陰極電解処理を行うことを特
徴とする樹脂あるいは塗料との密着性に優れたクロム含
有箔の製造法。
ろは下記のとおりである。 (1) Cr含有量:1〜30重量%、板厚:1〜150
μmのクロム含有箔の両面あるいは片面に、片面当たり
金属クロム:2〜100mg/m2 、クロム換算で水和
酸化クロム:2〜50mg/m2 を有するクロム含有箔
を製造する際に、前処理として0.1〜10%の硝酸中
で陽極電解あるいは陽極−陰極電解処理を行うことを特
徴とする樹脂あるいは塗料との密着性に優れたクロム含
有箔の製造法。
【0010】(2) Cr含有量:1〜30重量%、板
厚:1〜150μmのクロム含有箔の両面あるいは片面
に、片面当たりNi:100〜1000mg/m2 を有
し、更にその上層に金属クロム:2〜100mg/
m2 、クロム換算で水和酸化クロム:2〜50mg/m
2 を有するクロム含有箔を製造する際に、前処理として
0.1〜10%の硝酸中で陽極電解あるいは陽極−陰極
電解処理を行うことを特徴とする樹脂あるいは塗料との
密着性に優れたクロム含有箔の製造法。
厚:1〜150μmのクロム含有箔の両面あるいは片面
に、片面当たりNi:100〜1000mg/m2 を有
し、更にその上層に金属クロム:2〜100mg/
m2 、クロム換算で水和酸化クロム:2〜50mg/m
2 を有するクロム含有箔を製造する際に、前処理として
0.1〜10%の硝酸中で陽極電解あるいは陽極−陰極
電解処理を行うことを特徴とする樹脂あるいは塗料との
密着性に優れたクロム含有箔の製造法。
【0011】
【作用】以下に本発明を詳細に説明する。使用されるク
ロム含有鋼のクロム含有率は1〜30重量%に規定され
る。これは、クロム含有率が1%未満では使用環境に応
じた充分な耐食性が確保できず、クロム含有率が30%
より多いと耐食性向上の効果が飽和するとともに経済的
に不利となるからである。その他の成分、例えばニッケ
ル、モリブデン等は特に規定されるものではない。
ロム含有鋼のクロム含有率は1〜30重量%に規定され
る。これは、クロム含有率が1%未満では使用環境に応
じた充分な耐食性が確保できず、クロム含有率が30%
より多いと耐食性向上の効果が飽和するとともに経済的
に不利となるからである。その他の成分、例えばニッケ
ル、モリブデン等は特に規定されるものではない。
【0012】また、クロム含有鋼の板厚は1〜150μ
m、好ましくは5〜100μmに規定される。これは、
クロム含有箔の板厚が1μm未満では充分な材料強度を
確保できず、その板厚が150μmより厚いとコストダ
ウン、軽量化、小型化という利点が発揮できなくなるか
らである。本発明は、これらのクロム含有箔を製造する
方法については何等規定するものではない。
m、好ましくは5〜100μmに規定される。これは、
クロム含有箔の板厚が1μm未満では充分な材料強度を
確保できず、その板厚が150μmより厚いとコストダ
ウン、軽量化、小型化という利点が発揮できなくなるか
らである。本発明は、これらのクロム含有箔を製造する
方法については何等規定するものではない。
【0013】次に、クロム含有箔の樹脂あるいは塗料と
の密着性を向上させる表面処理技術について述べる。前
述したように、クロム含有箔の密着性が確保できないの
は密着性向上に有効な官能基、例えば水酸基がその表面
に存在していないからであり、クロム含有箔の表面にそ
れらの官能基を導入すれば、良好な密着性を確保するこ
とは可能である。そのためには、クロム含有箔の表面に
水和酸化クロム被膜を均一に施してやれば可能となる。
水和酸化クロム層の表面には密着性向上に有効な水酸基
が存在しており、樹脂あるいは塗料からの水酸基と化学
結合をして良好な密着性を発揮することが可能となる。
ここで、樹脂あるいは塗料との密着性向上には、水和酸
化クロム層および金属クロム層の均一性が要点である。
不均一なクロム層だと良好な密着性を安定に確保するの
は困難である。
の密着性を向上させる表面処理技術について述べる。前
述したように、クロム含有箔の密着性が確保できないの
は密着性向上に有効な官能基、例えば水酸基がその表面
に存在していないからであり、クロム含有箔の表面にそ
れらの官能基を導入すれば、良好な密着性を確保するこ
とは可能である。そのためには、クロム含有箔の表面に
水和酸化クロム被膜を均一に施してやれば可能となる。
水和酸化クロム層の表面には密着性向上に有効な水酸基
が存在しており、樹脂あるいは塗料からの水酸基と化学
結合をして良好な密着性を発揮することが可能となる。
ここで、樹脂あるいは塗料との密着性向上には、水和酸
化クロム層および金属クロム層の均一性が要点である。
不均一なクロム層だと良好な密着性を安定に確保するの
は困難である。
【0014】良好な密着性を確保可能な水和酸化クロム
の適正な量は、2〜50mg/m2と規定される。その
理由は、水和酸化クロム量が2mg/m2 未満では、そ
れに含まれる水酸基の量が不足するため充分な密着性向
上効果が得られないからである。また、水和酸化クロム
量が50mg/m2 より多いと密着性向上効果が飽和す
るとともに外観の劣化等の欠陥が現れてくる。
の適正な量は、2〜50mg/m2と規定される。その
理由は、水和酸化クロム量が2mg/m2 未満では、そ
れに含まれる水酸基の量が不足するため充分な密着性向
上効果が得られないからである。また、水和酸化クロム
量が50mg/m2 より多いと密着性向上効果が飽和す
るとともに外観の劣化等の欠陥が現れてくる。
【0015】更に、水和酸化クロム層の下層に金属クロ
ム層が存在しないと水和酸化クロム被膜の良好な均一性
および被覆性が確保しにくく、高い密着性を確保するこ
とが難しい。金属クロム量は2〜100mg/m2 に規
定される。その理由は、金属クロム量が2mg/m2 未
満では、均一な水和酸化クロム被膜を確保することがで
きず、100mg/m2 より多いとその効果が飽和する
とともに経済的に不利になるからである。
ム層が存在しないと水和酸化クロム被膜の良好な均一性
および被覆性が確保しにくく、高い密着性を確保するこ
とが難しい。金属クロム量は2〜100mg/m2 に規
定される。その理由は、金属クロム量が2mg/m2 未
満では、均一な水和酸化クロム被膜を確保することがで
きず、100mg/m2 より多いとその効果が飽和する
とともに経済的に不利になるからである。
【0016】本発明は、これらの水和酸化クロム層、金
属クロム層を施す方法を特に規定するものではないが、
工業的にはクロム酸系の水溶液中での陰極処理が好まし
い。しかし、これら水和酸化クロム層、金属クロム層を
施す際、クロム含有箔の表面には空気中で生成した酸化
クロム層が既に存在しており、均一な金属クロム層およ
び水和酸化クロム層を施すのが困難である。クロムの電
析は、次の4つの過程を経ることが知られている。
属クロム層を施す方法を特に規定するものではないが、
工業的にはクロム酸系の水溶液中での陰極処理が好まし
い。しかし、これら水和酸化クロム層、金属クロム層を
施す際、クロム含有箔の表面には空気中で生成した酸化
クロム層が既に存在しており、均一な金属クロム層およ
び水和酸化クロム層を施すのが困難である。クロムの電
析は、次の4つの過程を経ることが知られている。
【0017】 下地酸化膜層の還元 水和酸化クロムの生成 水素の発生 金属クロムの生成 これらの電析過程から判るように、クロムが電析するた
めには、まず下地の酸化膜層を還元しなくてはならな
い。しかし、前述のようにクロム含有箔の表面には空気
中で生成した還元されにくい強固な酸化膜層が不均一に
存在しており、適正な前処理を施し、その酸化膜層を除
去しないと均一なクロム被膜を電析させることができな
い。これは次のように説明できる。クロム含有箔の表面
に生成している酸化膜層の薄い部分がまず還元され水和
酸化クロムが生成すると、その場所に集中してクロムは
電析するようになる。クロムの電析は、還元されなかっ
た酸化膜層を還元して析出するよりも既にクロム層が析
出している場所に電析する方が電析反応として起こり易
い。つまり、適正な前処理をしないでクロムを電析させ
た場合は結果として不均一なクロム被膜しか生成させ得
ず、良好な密着性を確保することはできない。
めには、まず下地の酸化膜層を還元しなくてはならな
い。しかし、前述のようにクロム含有箔の表面には空気
中で生成した還元されにくい強固な酸化膜層が不均一に
存在しており、適正な前処理を施し、その酸化膜層を除
去しないと均一なクロム被膜を電析させることができな
い。これは次のように説明できる。クロム含有箔の表面
に生成している酸化膜層の薄い部分がまず還元され水和
酸化クロムが生成すると、その場所に集中してクロムは
電析するようになる。クロムの電析は、還元されなかっ
た酸化膜層を還元して析出するよりも既にクロム層が析
出している場所に電析する方が電析反応として起こり易
い。つまり、適正な前処理をしないでクロムを電析させ
た場合は結果として不均一なクロム被膜しか生成させ得
ず、良好な密着性を確保することはできない。
【0018】クロム含有箔表面の酸化膜を除去可能な適
正な前処理条件は次のように規定される。まず、脱脂条
件については特に規定するものではなく、アルカリ水溶
液、例えば水酸化ナトリウムあるいはオルソ珪酸ソーダ
中で電解処理を施せば良い。要点となるのは、クロム含
有箔の表面に生成している酸化膜層を除去する酸洗工程
である。酸洗条件としては、硝酸中での陽極処理もしく
は陽極−陰極処理が適切である。これは以下のように説
明される。クロム含有箔の表面に生成している酸化膜層
を除去するには、溶解除去が最も効果的であり、それに
は硝酸水溶液中での陽極処理が最適である。種々の検討
の結果、硝酸以外の酸、例えば硫酸中、塩酸中では陽極
処理を行っても表面に存在している酸化膜層を効率的に
溶解除去することは難しく、硝酸中での陽極処理により
最も効果的に酸化膜層を溶解除去することが可能であ
る。その際の硝酸の濃度は、0.1〜10%に規定され
る。その濃度が0.1%未満だと酸化膜層を溶解除去す
る効果が充分発揮できず、10%より濃度が高いと溶解
除去能が飽和するとともに経済的に不利である。酸洗温
度は特に規定するものではないが、常温〜70℃が好ま
しい。このような陽極処理により酸化膜層を溶解除去す
るが、そのクーロン数はクロム含有箔の酸化膜量に応じ
て適切に決めてやればよい。
正な前処理条件は次のように規定される。まず、脱脂条
件については特に規定するものではなく、アルカリ水溶
液、例えば水酸化ナトリウムあるいはオルソ珪酸ソーダ
中で電解処理を施せば良い。要点となるのは、クロム含
有箔の表面に生成している酸化膜層を除去する酸洗工程
である。酸洗条件としては、硝酸中での陽極処理もしく
は陽極−陰極処理が適切である。これは以下のように説
明される。クロム含有箔の表面に生成している酸化膜層
を除去するには、溶解除去が最も効果的であり、それに
は硝酸水溶液中での陽極処理が最適である。種々の検討
の結果、硝酸以外の酸、例えば硫酸中、塩酸中では陽極
処理を行っても表面に存在している酸化膜層を効率的に
溶解除去することは難しく、硝酸中での陽極処理により
最も効果的に酸化膜層を溶解除去することが可能であ
る。その際の硝酸の濃度は、0.1〜10%に規定され
る。その濃度が0.1%未満だと酸化膜層を溶解除去す
る効果が充分発揮できず、10%より濃度が高いと溶解
除去能が飽和するとともに経済的に不利である。酸洗温
度は特に規定するものではないが、常温〜70℃が好ま
しい。このような陽極処理により酸化膜層を溶解除去す
るが、そのクーロン数はクロム含有箔の酸化膜量に応じ
て適切に決めてやればよい。
【0019】また、場合によっては陽極処理の後引き続
き陰極処理を行うことが好ましい。これは、陽極処理は
基本的には酸化反応なので陽極処理の大部分のクーロン
数は溶解反応に費やされるが極少量の酸化膜が残存した
り、陽極処理によって新たな酸化膜層が生成することが
ある。このような現象は特にクロム含有箔中のクロム含
有量が多い場合に起こることがある。そのような場合に
は、陽極処理に引き続き陰極処理を行うと陰極還元反応
によりクロム含有箔上の酸化膜層は完全に除去される。
陰極処理のクーロン数も特に規定するものではなく、ク
ロム含有箔中のクロム含有量に応じて適切に決めてやれ
ばよい。
き陰極処理を行うことが好ましい。これは、陽極処理は
基本的には酸化反応なので陽極処理の大部分のクーロン
数は溶解反応に費やされるが極少量の酸化膜が残存した
り、陽極処理によって新たな酸化膜層が生成することが
ある。このような現象は特にクロム含有箔中のクロム含
有量が多い場合に起こることがある。そのような場合に
は、陽極処理に引き続き陰極処理を行うと陰極還元反応
によりクロム含有箔上の酸化膜層は完全に除去される。
陰極処理のクーロン数も特に規定するものではなく、ク
ロム含有箔中のクロム含有量に応じて適切に決めてやれ
ばよい。
【0020】更に、金属クロム層および水和酸化クロム
層をより均一にかつ安定的に生成させるには、その下地
処理としてNi層を有することが極めて有効である。金
属クロム層の下層にNi層を施すとクロム含有箔の表面
は化学的に均一活性になり、電解処理により均一な金属
クロム層および水和酸化クロム層を得ることが極めて容
易になり、更に高く安定した密着性を確保することが可
能となる。
層をより均一にかつ安定的に生成させるには、その下地
処理としてNi層を有することが極めて有効である。金
属クロム層の下層にNi層を施すとクロム含有箔の表面
は化学的に均一活性になり、電解処理により均一な金属
クロム層および水和酸化クロム層を得ることが極めて容
易になり、更に高く安定した密着性を確保することが可
能となる。
【0021】適正なNi量は、100〜1000mg/
m2 である。その理由は、Ni量が100mg/m2 未
満の場合均一な金属クロム層および水和酸化クロム層を
確保することが難しく、1000mg/m2 より多いと
その効果が飽和するとともに経済的に不利となるからで
ある。これらの表面処理をクロム含有箔に施す場合片面
に行うかまたは両面に行うかはその使用される用途によ
って決めればよく、本発明では特に規定するものではな
い。
m2 である。その理由は、Ni量が100mg/m2 未
満の場合均一な金属クロム層および水和酸化クロム層を
確保することが難しく、1000mg/m2 より多いと
その効果が飽和するとともに経済的に不利となるからで
ある。これらの表面処理をクロム含有箔に施す場合片面
に行うかまたは両面に行うかはその使用される用途によ
って決めればよく、本発明では特に規定するものではな
い。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例について述べる。クロ
ム含有箔と樹脂あるいは塗料との密着性の評価は以下の
Tピール法で行った。片面処理の場合には、表面処理を
施した面に樹脂あるいは塗料を圧着し密着性の評価をし
た。
ム含有箔と樹脂あるいは塗料との密着性の評価は以下の
Tピール法で行った。片面処理の場合には、表面処理を
施した面に樹脂あるいは塗料を圧着し密着性の評価をし
た。
【0023】 樹脂の場合:クロム含有箔の片面に厚
み100μmの変性PP樹脂を250℃で10秒圧着
し、更にそれら2枚の樹脂面どうしを300℃で10秒
圧着して、試験片を作成した。 塗料の場合:クロム含有箔の片面に塗布量60mg
/dm2 でエポキシフェノール系の塗料を塗装し、20
5℃で10分焼き付けた後、更に塗装面どうしの間にナ
イロン系の接着剤を入れて210℃で5分圧着して試験
片を作成した。
み100μmの変性PP樹脂を250℃で10秒圧着
し、更にそれら2枚の樹脂面どうしを300℃で10秒
圧着して、試験片を作成した。 塗料の場合:クロム含有箔の片面に塗布量60mg
/dm2 でエポキシフェノール系の塗料を塗装し、20
5℃で10分焼き付けた後、更に塗装面どうしの間にナ
イロン系の接着剤を入れて210℃で5分圧着して試験
片を作成した。
【0024】またはの条件で作成した試験片を15
mm幅に切断し、その両端を引張試験機にて、T字形に
10mm/minの引張速度でピール試験を行い、その
密着性を評価した。良好な密着性を示すTピール強度の
値として、2.5kg/15mm以上の目標とした。樹
脂および塗料との密着性の他に、必要に応じて材料の外
観等も評価した。
mm幅に切断し、その両端を引張試験機にて、T字形に
10mm/minの引張速度でピール試験を行い、その
密着性を評価した。良好な密着性を示すTピール強度の
値として、2.5kg/15mm以上の目標とした。樹
脂および塗料との密着性の他に、必要に応じて材料の外
観等も評価した。
【0025】実施例1 Cr含有量:18重量%、Ni含有量:8重量%、板
厚:10μmのCr−Ni系ステンレス鋼よりなるクロ
ム含有箔を水酸化ナトリウム中で電解脱脂後、50℃の
5%硝酸中にて10A/dm2 の電流密度で10秒陽極
処理を行い、そのクロム含有箔の両面にNi:520m
g/m2 、金属クロム:60mg/m2 、水和酸化クロ
ム:24mg/m2 を施した材料に、樹脂を圧着しTピ
ール強度を測定したところ、3.8kg/15mmの良
好な密着性を示した。
厚:10μmのCr−Ni系ステンレス鋼よりなるクロ
ム含有箔を水酸化ナトリウム中で電解脱脂後、50℃の
5%硝酸中にて10A/dm2 の電流密度で10秒陽極
処理を行い、そのクロム含有箔の両面にNi:520m
g/m2 、金属クロム:60mg/m2 、水和酸化クロ
ム:24mg/m2 を施した材料に、樹脂を圧着しTピ
ール強度を測定したところ、3.8kg/15mmの良
好な密着性を示した。
【0026】実施例2 Cr含有量:25重量%、板厚:50μmのCr系ステ
ンレス鋼よりなるクロム含有箔をオルソ珪酸ソーダ中で
電解脱脂後、65℃の10%の硝酸水溶液中で15A/
dm2 の電流密度で15秒の陽極処理を行い、引き続き
5A/dm2 で5秒の陰極処理を行った。このクロム含
有箔の両面に金属クロム:95mg/m 2 、水和酸化ク
ロム:48mg/m2 を施した材料に、樹脂を圧着しT
ピール強度を測定したところ、4.9kg/15mmの
高いピール強度が得られ、非常に良好な密着性を示し
た。
ンレス鋼よりなるクロム含有箔をオルソ珪酸ソーダ中で
電解脱脂後、65℃の10%の硝酸水溶液中で15A/
dm2 の電流密度で15秒の陽極処理を行い、引き続き
5A/dm2 で5秒の陰極処理を行った。このクロム含
有箔の両面に金属クロム:95mg/m 2 、水和酸化ク
ロム:48mg/m2 を施した材料に、樹脂を圧着しT
ピール強度を測定したところ、4.9kg/15mmの
高いピール強度が得られ、非常に良好な密着性を示し
た。
【0027】実施例3 Cr含有量:1.1重量%、板厚:145μmの低合金
鋼よりなるクロム含有箔をオルソ珪酸ソーダ中で電解脱
脂後、常温で1.1%の硝酸水溶液中で3A/dm2 で
5秒の陽極処理を行い、引き続き8A/dm2 で10秒
の陰極処理を行った。その後、クロム含有箔の片面にN
i:101mg/m2 、金属クロム:2.1mg/
m2 、水和酸化クロム:2.3mg/m2 を施した材料
に、塗料を圧着しTピール強度を測定したところ、2.
7kg/15mmの良好な密着性を示した。
鋼よりなるクロム含有箔をオルソ珪酸ソーダ中で電解脱
脂後、常温で1.1%の硝酸水溶液中で3A/dm2 で
5秒の陽極処理を行い、引き続き8A/dm2 で10秒
の陰極処理を行った。その後、クロム含有箔の片面にN
i:101mg/m2 、金属クロム:2.1mg/
m2 、水和酸化クロム:2.3mg/m2 を施した材料
に、塗料を圧着しTピール強度を測定したところ、2.
7kg/15mmの良好な密着性を示した。
【0028】実施例4 Cr含有量:14重量%、板厚:1.2μmのCr系ス
テンレス鋼よりなるクロム含有箔を水酸化ナトリウム中
で電解脱脂した後、45℃の3%硝酸水溶液中で8A/
dm2 で12秒の陽極処理を行った。その後、クロム含
有箔の片面に金属クロム:2.1mg/m2 、水和酸化
クロム:2.4mg/m2 を施した材料に、塗料を圧着
しTピール強度を測定したところ、2.7kg/15m
mの良好な密着性を示した。
テンレス鋼よりなるクロム含有箔を水酸化ナトリウム中
で電解脱脂した後、45℃の3%硝酸水溶液中で8A/
dm2 で12秒の陽極処理を行った。その後、クロム含
有箔の片面に金属クロム:2.1mg/m2 、水和酸化
クロム:2.4mg/m2 を施した材料に、塗料を圧着
しTピール強度を測定したところ、2.7kg/15m
mの良好な密着性を示した。
【0029】実施例5 Cr含有量:18重量%、Ni含有量:8重量%、板
厚:30μmのCr−Ni系ステンレス鋼よりなるクロ
ム含有箔をオルソ珪酸ソーダ中で電解脱脂した後、55
℃の6%硝酸水溶液中で20A/dm2 で4秒の陽極処
理を行った。その後、クロム含有箔の両面にNi:98
0mg/m2 、金属クロム:98mg/m 2 、水和酸化
クロム:46mg/m2 を施した材料に、塗料を圧着し
Tピール強度を測定したところ4.8kg/15mmの
非常に良好な密着性を示した。
厚:30μmのCr−Ni系ステンレス鋼よりなるクロ
ム含有箔をオルソ珪酸ソーダ中で電解脱脂した後、55
℃の6%硝酸水溶液中で20A/dm2 で4秒の陽極処
理を行った。その後、クロム含有箔の両面にNi:98
0mg/m2 、金属クロム:98mg/m 2 、水和酸化
クロム:46mg/m2 を施した材料に、塗料を圧着し
Tピール強度を測定したところ4.8kg/15mmの
非常に良好な密着性を示した。
【0030】実施例6 Cr含有量:5重量%、板厚:15μmの低合金鋼より
なるクロム含有箔を水酸化ナトリウム中で電解脱脂した
後、35℃の0.8%硝酸水溶液中で16A/dm2 で
4秒の陽極処理を行った後、引き続き7A/dm2 で1
秒の陰極処理を行った。その後、クロム含有箔の両面に
Ni:520mg/m2 、金属クロム:31mg/
m2 、水和酸化クロム:17mg/m2 を施した材料
に、塗料を圧着しTピール強度を測定したところ、3.
1kg/15mmの良好な密着性を示した。
なるクロム含有箔を水酸化ナトリウム中で電解脱脂した
後、35℃の0.8%硝酸水溶液中で16A/dm2 で
4秒の陽極処理を行った後、引き続き7A/dm2 で1
秒の陰極処理を行った。その後、クロム含有箔の両面に
Ni:520mg/m2 、金属クロム:31mg/
m2 、水和酸化クロム:17mg/m2 を施した材料
に、塗料を圧着しTピール強度を測定したところ、3.
1kg/15mmの良好な密着性を示した。
【0031】比較例1 Cr含有量:32重量%、Ni含有量:8重量%、板
厚:0.9μmのCr−Ni系高合金鋼よりなるクロム
含有箔をオルソ珪酸ソーダ中で電解脱脂の後、45℃の
0.08%の硝酸水溶液中で5A/dm2 で15秒の陽
極処理を行い、引き続き10A/dm2 で6秒の陰極処
理を行った。その後、クロム含有箔の両面にNi:90
mg/m2 、金属クロム:1.9mg/m2 、水和酸化
クロム:1.7mg/m2 を施した材料に、樹脂を圧着
しTピール強度を測定したところ1.6kg/15mm
の密着性しか示さなかった。
厚:0.9μmのCr−Ni系高合金鋼よりなるクロム
含有箔をオルソ珪酸ソーダ中で電解脱脂の後、45℃の
0.08%の硝酸水溶液中で5A/dm2 で15秒の陽
極処理を行い、引き続き10A/dm2 で6秒の陰極処
理を行った。その後、クロム含有箔の両面にNi:90
mg/m2 、金属クロム:1.9mg/m2 、水和酸化
クロム:1.7mg/m2 を施した材料に、樹脂を圧着
しTピール強度を測定したところ1.6kg/15mm
の密着性しか示さなかった。
【0032】比較例2 Cr含有量:0.8重量%、板厚:160μmの低合金
鋼よりなるクロム含有箔を水酸化ナトリウム中で電解脱
脂後、50℃で12%の硝酸水溶液中で14A/dm2
で8秒の陽極処理を行った。その後、クロム含有箔の片
面にNi:1030mg/m2 、金属クロム:110m
g/m2 、水和酸化クロム:59mgm 2 を施した材料
に、樹脂を圧着しTピール強度を測定したところ3.3
kg/15mmの密着性を示したが、Cr含有量が少な
いためか材料端面での耐錆性が充分でなく、かつ水和酸
化クロム量が多すぎるためか材料の表面が茶色っぽく外
観不良であった。
鋼よりなるクロム含有箔を水酸化ナトリウム中で電解脱
脂後、50℃で12%の硝酸水溶液中で14A/dm2
で8秒の陽極処理を行った。その後、クロム含有箔の片
面にNi:1030mg/m2 、金属クロム:110m
g/m2 、水和酸化クロム:59mgm 2 を施した材料
に、樹脂を圧着しTピール強度を測定したところ3.3
kg/15mmの密着性を示したが、Cr含有量が少な
いためか材料端面での耐錆性が充分でなく、かつ水和酸
化クロム量が多すぎるためか材料の表面が茶色っぽく外
観不良であった。
【0033】
【発明の効果】本発明により、樹脂あるいは塗料との密
着性に優れたクロム含有箔を効率的に製造でき、エレク
トロニクス分野をはじめとする各種分野への適用が可能
となる。
着性に優れたクロム含有箔を効率的に製造でき、エレク
トロニクス分野をはじめとする各種分野への適用が可能
となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅野 秀雄 東京都千代田区麹町1−6 株式会社日 鉄技術情報センター内 (56)参考文献 特開 昭61−284530(JP,A) 特開 昭61−257420(JP,A) 特開 昭62−218599(JP,A) 特開 平1−301399(JP,A) 特開 平1−225794(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 11/38,11/34
Claims (2)
- 【請求項1】 Cr含有量:1〜30重量%、板厚:1
〜150μmのクロム含有箔の両面あるいは片面に、片
面当たり金属クロム:2〜100mg/m2、クロム換
算で水和酸化クロム:2〜50mg/m2 を有するクロ
ム含有箔を製造する際に、前処理として0.1〜10%
の硝酸中で陽極電解あるいは陽極−陰極電解処理を行う
ことを特徴とする樹脂あるいは塗料との密着性に優れた
クロム含有箔の製造法。 - 【請求項2】 Cr含有量:1〜30重量%、板厚:1
〜150μmのクロム含有箔の両面あるいは片面に、片
面当たりNi:100〜1000mg/m2を有し、更
にその上層に金属クロム:2〜100mg/m2 、クロ
ム換算で水和酸化クロム:2〜50mg/m2 を有する
クロム含有箔を製造する際に、前処理として0.1〜1
0%の硝酸中で陽極電解あるいは陽極−陰極電解処理を
行うことを特徴とする樹脂あるいは塗料との密着性に優
れたクロム含有箔の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23690393A JP3153979B2 (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 樹脂あるいは塗料との密着性に優れたクロム含有箔の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23690393A JP3153979B2 (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 樹脂あるいは塗料との密着性に優れたクロム含有箔の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0790690A JPH0790690A (ja) | 1995-04-04 |
JP3153979B2 true JP3153979B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=17007466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23690393A Expired - Fee Related JP3153979B2 (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 樹脂あるいは塗料との密着性に優れたクロム含有箔の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3153979B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5080738B2 (ja) * | 2005-12-20 | 2012-11-21 | 新日鉄マテリアルズ株式会社 | 樹脂被覆ステンレス鋼箔,容器及び2次電池 |
JP2011208266A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Shimizu:Kk | ステンレス鋼の陽極電解処理液、ステンレス鋼の塗装下地処理方法、処理されたステンレス鋼および電着塗装されたステンレス鋼 |
WO2016163483A1 (ja) * | 2015-04-09 | 2016-10-13 | 新日鐵住金株式会社 | 蓄電デバイス容器用鋼箔、蓄電デバイス用容器及び蓄電デバイス |
-
1993
- 1993-09-22 JP JP23690393A patent/JP3153979B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0790690A (ja) | 1995-04-04 |
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