JPH0770491A - インクジェット用記録液及びそれを用いた記録方法 - Google Patents

インクジェット用記録液及びそれを用いた記録方法

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JPH0770491A
JPH0770491A JP24388093A JP24388093A JPH0770491A JP H0770491 A JPH0770491 A JP H0770491A JP 24388093 A JP24388093 A JP 24388093A JP 24388093 A JP24388093 A JP 24388093A JP H0770491 A JPH0770491 A JP H0770491A
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water
ink
liquid
recording
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JP24388093A
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Yasuo Miyoshi
康雄 三好
Kiyofumi Nagai
希世文 永井
Akiko Konishi
昭子 小西
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水に分散又は溶解する着色剤、水及び湿潤剤
を含有し、更に下記一般式(I)で表される化合物を少
なくとも一種含有することを特徴とするインクジェット
用記録液。 (式中、m及びnはその和が9〜11である整数を示
し、またXは1以上の整数を示す。特にXの値が7〜1
6であることが望ましい。) 並びに、複数のインク吐出口を有し駆動周波数が1KH
z以上であるインクジェットプリンタにおいて、数回の
スキャンで全てのインク吐出口に対応するドットを形成
するカラー画像形成方法に上記記録液を用いてカラー画
像を形成することを特徴とする記録方法。 【効果】 本記録液は、紙への浸透性及び高周波数駆動
時におけるインク吐出安定性に優れているので、本記録
液を用いるカラー画像形成方法によると、高品位のカラ
ー画像を高速で記録することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録に
適した水性インクジェット用記録液及びそれを用いた記
録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタにおいては、高
画質で記録スピードが早く信頼性に優れていることが要
求される。そのためインクジェットプリンタのインクジ
ェット用記録液(以後、単に記録液という場合がある)
は、高乾燥性でノズルからの吐出安定性が良く、耐水、
耐光性に優れ、且つ、画像品位が良いといった性能が必
要である。
【0003】特にカラープリンタの場合、イエロー、マ
ゼンタ、シアンの単色印字部で画質劣化がなくとも、2
色以上の重ね部分のレッド、グリーン、ブルーで画質が
劣化するという問題を有していた。定着装置を用いない
で乾燥を行なう場合、特開昭55−29546号公報な
どに記載されているように、浸透性を高めることにより
乾燥性を向上させるといった方法が行なわれているが、
紙種によっては乾燥が充分でなく、信頼性に問題があっ
た。
【0004】また、特開平4−259566号公報など
に記載されているように、スキャンの回数を複数回にす
ることにより、2色以上の重ね部分における画質の劣化
を減少させる方式も行なわれているが、スキャンの回数
を増やすことによる印字スピードの低下を防ぐには高速
駆動が必要であり、記録液の性能として浸透力が高いと
ともに高周波数時における吐出安定性に優れていること
が要求される。しかし、これらの条件をすべて満たした
記録液は未だ開発されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
クジェット用記録液として上記要求を満たした浸透性及
び高周波数駆動時におけるインク吐出安定性に優れた記
録液組成物を提供することにある。また、本発明の他の
目的は、前記インクジェット用記録液を用いて高速、且
つ、色境界部分及び2色以上の重ね部部において、良好
に画像形成をするためのカラー画像の記録方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、水に分
散又は溶解する着色剤、水及び湿潤剤を含有し、更に下
記一般式(I)で表わされる化合物の少なくとも一種を
含有してなることを特徴とするインクジェット用記録液
が提供される。 (式中、m及びnはその和が9〜11である整数を示
し、またXは1以上の整数を示す。)
【0007】また、本発明によれば、前記一般式(I)
で表わされる化合物がX=7〜16のものであるインク
ジェット用記録液が提供され、更にまた本発明によれ
ば、複数のインク吐出口を有し駆動周波数が1KHz以
上であるインクジェットプリンタにより、一回のスキャ
ンで隣接するノズルの吐出を行なわず、数回のスキャン
で全てのインク吐出口に対応するドットを形成するカラ
ー画像形成方法において、前記のインクジェット用記録
液を用いてカラー画像を形成することを特徴とする記録
方法が提供される。
【0008】即ち、本発明は水に分散又は溶解する着色
剤、水及び湿潤剤を含有し、更に前記一般式(I)で表
わされる化合物を含有するインクジェット用記録液によ
り、インクジェット記録用、特に普通紙のカラー画像の
境界部分、殊に2色以上の重ね部分において良好な画像
を形成し、高周波数駆動時においてインク吐出安定性に
優れたインクジェット用記録液に関するものである。
【0009】前記インクジェット用記録液に、一般式
(I)で表わされる化合物としてXの値が7〜16であ
るものを用いることにより、記録液が優れた溶解安定性
を示し、また記録液の表面張力を50mJ/m2以下に
下げ記録液と紙表面との濡れ性を向上させて、紙への浸
透速度を早めるとともにヘッドの濡れ性を向上させ、高
周波数駆動時におけるインク吐出安定性が優れることを
見出した。Xの値が7未満では、一般式(I)で表わさ
れる化合物の曇点が低く保存時に沈殿を起し易く、また
16を越えると充分な乾燥が得られにくい。
【0010】また、複数のインク吐出口を有する1KH
z以上の高周波数駆動インクジェットプリンタにより、
数回のスキャンで対応するドットを形成することにより
記録液が紙に浸透開始する前に起きる2色の境界滲みを
抑えるカラー画像形成方法において、前記のインクジェ
ット用記録液を用いることにより、記録液が紙へ浸透開
始する前に起きる2色の境界滲みが抑えられ、高画質の
カラー画像を高速で提供することができる。
【0011】本発明に用いることのできる一般式(I)
で表わされる化合物を具体例を示すと、下記式(I−
1)〜(I−8)のようなものが挙げられるが、これら
に限定されるものではない。また、これらは、単独で
も、複数のものを混合してもよい。 市販の界面活性剤で一般式(I)で表わされる化合物を
主成分として含有するものとしては、BT7(X=7;
日光ケミカルズ社製)、ソフタノール90(X=9;日
本触媒社製)などがあり、これらの界面活性剤も一般式
(I)で表わされる化合物として使用が可能である。
【0012】一般式(I)で表わされる化合物の添加量
は0.05〜10重量%で、プリンタシステムから記録
液が要求される所望の浸透性を与えることが可能であ
る。ここで、0.05重量%以下では2色の重ね部の境
界での滲みが発生し、10重量%以上添加する場合には
一般式(I)で表わされる化合物自体が環境温度の変化
により分離し易かったり、染料の析出なども発生するこ
とがあり信頼性が悪くなる。
【0013】本発明の記録液は水を液媒体として使用す
るものであるが、記録液に所望の物性を与え、記録液の
乾燥を防止し、また、本発明の一般式(I)で表わされ
る化合物の溶解安定性を向上させる目的で、下記の水溶
性有機溶媒を使用することができる。
【0014】エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、1,5ペンタジール、
1,6ヘキサンジオール、グリセロール、1,2,6−
ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、
ペトリオールなどの多価アルコール類;エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテルなどの多価アルコールアルキルエーテ
ル;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレ
ングリコールモノベンジルエーテルなどの多価アルコー
ルアリルエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、N
−ヒドロキシエチル−ピロリドン、1,3−ジメチルイ
ミダゾイリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラ
クトンなどの含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドな
どのアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエ
チルアミン、トリエチルアミンなどのアミン類;ジメチ
ルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノールなどの
含硫黄化合物類;プロピレンカーボネート、炭酸エチレ
ンなどである。これらの溶媒は、水とともに単独若しく
は複数混合して用いられる。
【0015】これらの中で特に好ましいものは、ジエチ
レングリコール、チオジエタノール、ポリエチレングリ
コール20〜600、トリエチレングリコール、グリセ
ロール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4
−ブタントリオール、ペトリオール、1,5−ペンタン
ジオール、N−メチル−2−ピロリドンであり、これら
を用いることにより一般式(I)で表わされる化合物の
高い溶解性と水分蒸発による噴射特性不良の防止に対し
て優れた効果が得られる。
【0016】また、一般式(I)で表わされる化合物以
外で表面張力を調整する目的で添加される浸透剤として
は、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコ
ールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノフ
ェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエー
テル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、テト
ラエチレングリコールクロロフェニルエーテルなどの多
価アルコールのアルキル及びアリールエーテル類、フッ
素系界面活性剤、エタノール、2−プロパノールなどの
低級アルコール類が挙げられるが、特に好ましいのはジ
エチレングリコールモノブチルエーテルである。
【0017】本発明における表面張力は紙への浸透性を
示す指標であり、特に表面形成されて1秒以下の短い時
間での動的表面張力を示し、飽和時間で測定される静的
表面張力とは異なる。測定法としては特開昭63−31
237号公報などに記載の従来公知の方法で、1秒以下
の動的な表面張力を測定できる方法であればいずれも使
用できるが、本発明ではWilhelmy式の吊り板式
表面張力計を用いて測定した。表面張力の値は50mJ
/m2以下が好ましく、より好ましくは40mJ/m2
下とすると優れた乾燥性が得られる。
【0018】着色剤として用いられる水溶性染料として
は、カラーインデックス(C.I)において酸性染料、
直接性染料、塩基性染料、反応性染料あるいは食用染料
に分類される染料で、耐水、耐光性に優れたものが用い
られる。
【0019】これらの染料を具体的に挙げれば、酸性染
料及び食用染料として、C.I.アシッドイエロー 1
7,23,42,44,79,142、C.I.アシッ
ドレッド 1,8,13,14,18,26,27,3
5,37,42,52,82,87,89,92,9
7,106,111,114,115,134,18
6,249,254,289、C.I.アシッドブルー
9,29,45,92,249、C.I.アシッドブ
ラック 1,2,7,24,26,94、C.I.フー
ドイエロー 3,4、C.I.フードレッド 7,9,
14、C.I.フードブラック 1,2。直接染料とし
て、C.I.ダイレクトイエロー 1,12,24,2
6,33,44,50,120,132,142,14
4,86、C.I.ダイレクトレッド 1,4,9,1
3,17,20,28,31,39,80,81,8
3,89,225,227、C.I.ダイレクトオレン
ジ 26,29,62,102、C.I.ダイレクトブ
ルー 1,2,6,15,22,25,71,76,7
9,86,87,90,98,163,165,19
9,202、C.I.ダイレクトブラック 19,2
2,32,38,51,56,71,74,75,7
7,154,168,171。塩基性染料として、C.
I.ベーシックイエロー 1,2,11,13,14,
15,19,21,23,24,25,28,29,3
2,36,40,41,45,49,51,53,6
3,64,65,67,70,73,77,87,9
1、C.I.ベーシックレッド 2,12,13,1
4,15,18,22,23,24,27,29,3
5,36,38,39,46,49,51,52,5
4,59,68,69,70,73,78,82,10
2,104,109,112、C.I.ベーシックブル
ー 1,3,5,7,9,21,22,26,35,4
1,45,47,54,62,65,66,69,7
5,77,78,89,92,93,105,117,
120,122,124,129,137,141,1
47,155、C.I.ベーシックブラック 2,8。
反応性染料として、C.I.リアクティブブラック
3,4,7,11,12,17、C.I.リアクティブ
イエロー 1,5,11,13,14,20,21,2
2,25,40,47,51,55,65,67、C.
I.リアクティブレッド 1,14,17,25,2
6,32,37,44,46,55,60,66,7
4,79,96,97、C.I.リアクティブブルー
1,2,7,14,15,23,32,35,38,4
1,63,80,95、などが使用できる。特に酸性染
料及び直接染料が好ましく用いることができる。
【0020】顔料としては、有機顔料としてアゾ系、フ
タロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系、
ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレ
ン系、イソインドレノン系、アニリンブラック、アゾメ
チン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラックな
どが挙げられ、無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バ
リウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエ
ロー、金属粉などが挙げられる。
【0021】顔料分散剤としては、親水性高分子として
天然系ではアラビアガム、トラガンガム、グーアガム、
カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラクト
ン、ペクチン、クインスシードでん粉などの植物性高分
子、アルギン酸、カラギーナン、寒天などの海藻系高分
子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン系な
どの動物性高分子、キサンテンガム、デイストランなど
の微生物系高分子、半合成系ではメチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース
などの繊維素系高分子、でん粉グリコール酸ナトリウ
ム、でん粉リン酸エステルナトリウムなどのでん粉系高
分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレング
リコールエステルなどの海藻系高分子、純合成系ではポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルエーテルなどのビニル系高分子、非架橋ポリアミド、
ポリアクリル酸及びそのアルカリ金属塩、水溶性スチレ
ン/アクリル樹脂などのアクリル系樹脂、水溶性スチレ
ン/マレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレン/アクリ
ル樹脂、水溶性ビニルナフタレン/マレイン酸樹脂、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、β−ナフ
タレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、
四級アンモニウムやアミノ基などのカチオン性官能基の
塩を側鎖に有する高分子化合物、セラックなどの天然高
分子化合物などが挙げられる。
【0022】本発明のインクジェット用記録液には、上
記着色剤、溶媒の他に従来より知られている添加剤を加
えることができる。例えば、防腐防黴剤としてはデヒド
ロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジ
ンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナト
リウム、ペンタクロロフェノールナトリウムなどが使用
できる。
【0023】pH調整剤としては、調合される記録液に
悪影響を及ぼさずにpHを7以上に調整できるものであ
れば、任意の物質を使用することができる。その例とし
て、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどの
アミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどのアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アン
モニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホ
ニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などが挙げられ
る。
【0024】キレート試薬としては、例えば、エチレン
ジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウ
ム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウ
ム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル
二酢酸ナトリウムなどがある。
【0025】防錆剤としては、例えば酸性亜硫酸塩、チ
オ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイ
ソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリ
スリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト
などがある。その他、目的に応じて水溶性紫外線吸収、
水溶性赤外線吸収剤、界面活性剤を添加することもでき
る。
【0026】
【実施例】次に実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。なお、
以下に示す%はいずれも重量基準である。
【0027】実施例1 下記の成分を混合し充分撹拌を行なった後、0.22μ
mのテフロンフィルタで濾過し記録液を作製し、実施例
1のイエロー記録液(インク)とした。 C.I.アシッドイエロー23 1.2% グリセロール 2.5% ジエチレングリコール 7.5% 具体例(I−1)の化合物 0.8% イオン交換水 残量
【0028】実施例2 同様に、下記組成の記録液を作製し、実施例2のマゼン
タ記録液とした。 C.I.アシッドレッド254 1.7% 1,2,6−ヘキサントリオール 8% 1,5−ペンタンジオール 8% 具体例(I−2)の化合物 0.8% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2% イオン交換水 残量
【0029】実施例3 同様に、下記組成の記録液を作製し、実施例3のシアン
記録液とした。 C.I.アシッドレッドブルー249 1.7% N−メチル−2−ピロリドン 5% グリセロール 2% プロピレングリコールモノブチルエーテル 2% 具体例(I−3)の化合物 1.5% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2% イオン交換水 残量
【0030】実施例4 同様に、下記組成の記録液を作製し、実施例4のブラッ
ク記録液とした。 C.I.ダイレクトブラック168 3.2% エチレングリコール 5% グリセロール 2% 1,5−ペンタンジオール 10% 具体例(I−3)の化合物 1.5% 安息香酸ナトリウム 0.2% イオン交換水 残量
【0031】実施例5 具体例(I−1)の化合物の代わりに、BT−7(X=
7:日光ケミカルズ社製)を用いたこと以外は、実施例
1と同様の組成で記録液を作製し、実施例5のイエロー
記録液とした。
【0032】実施例6 具体例(I−2)の化合物の代わりに、BT−12(X
=12:日光ケミカルズ社製)を用いたこと以外は、実
施例2と同様の組成で記録液を作製し、実施例6のマゼ
ンタ記録液とした。
【0033】実施例7 具体例(I−3)の化合物の代わりに、ソフタノール9
0(X=9:日本触媒社製)を用いたこと以外は、実施
例3と同様の組成で記録液を作製し、実施例7のシアン
記録液とした。
【0034】実施例8 具体例(I−3)の化合物の代わりに、ソフタノール1
20(X=12:日本触媒社製)を用いたこと以外は、
実施例4と同様の組成で記録液を作製し、実施例8のブ
ラック記録液とした。
【0035】比較例1 実施例1において、具体例(I−1)の化合物を除いた
こと以外は、同様の組成で記録液を作製し、比較例1の
イエロー記録液とした。
【0036】比較例2 実施例2において、具体例(I−2)の化合物をジイソ
ブチルスルホコハク酸ナトリウムに代えたこと以外は、
同様の組成で記録液を作製し、比較例2のマゼンタ記録
液とした。
【0037】比較例3 実施例3において、具体例(I−3)の化合物をドデシ
ルベンゼンスルホン酸に代えたこと以外は、同様の組成
で記録液を作製し、比較例3のシアン記録液とした。
【0038】比較例4 実施例4において、具体例(I−4)の化合物を一般式
(I)のX=20の界面活性剤(商品名 ソフタノール
200:日本触媒社製)に代えたこと以外は、同様の組
成で記録液を作製し、比較例4のブラック記録液とし
た。
【0039】比較例5 実施例1において、具体例(I−1)の化合物に代え
て、アルキル基の未分岐の界面活性剤POE(9)ラウ
リルエーテル(商品名 BL−9EX:日光ケミカルズ
社製)を使用したこと以外は、同様の組成で記録液を作
製し、比較例5のイエロー記録液とした。
【0040】比較例6 実施例2において、具体例(I−2)の化合物を除いた
こと以外は、同様の組成で記録液を作製し、比較例6の
マゼンタ記録液とした。
【0041】比較例7 実施例3において、具体例(I−3)の化合物に代えて
ドデシル硫酸を使用したこと以外は、同様の組成で記録
液を作製し、比較例7のシアン記録液とした。
【0042】比較例8 実施例4において、具体例(I−4)の化合物に代え
て、アセチレン結合有する非イオン性界面活性剤サーフ
ィノール465(エアープロダクト社製)を使用したこ
と以外は、同様の組成で記録液を作製し、比較例8のブ
ラック記録液とした。
【0043】次に、上記実施例1〜8及び比較例1〜8
で得られた記録液について、下記の試験を行なった。そ
の結果を表1に示す。
【0044】1)画像の鮮明性 図1に示したサーマル型インクジェット方式の300d
piのインク吐出ノズル1を有するインクジェットプリ
ンタ、及び図2に示した積層PZT(積層圧電変換素
子)10を液室流路7の加圧に使用した300dpiの
記録液吐出ノズル1を有する圧電変換型インクジェット
プリンタで記録し、2色重ね部境界の滲みを目視により
総合的に判断した。印字用紙としては市販の再生紙、上
質紙及びボンド紙の3紙に印字した。また、モード1は
走査方向に1つ置きに吐出する画像形成方法で、モード
2は隣接するノズルを連続的に吐出する方法である。
【0045】2)画像の乾燥性 印字後の画像に一定条件で濾紙を押し付け、記録液が濾
紙に転写しなくなるまでの時間を測定した。いずれの紙
に対しても、10秒以内で乾燥した場合に○と判定し
た。
【0046】3)インク吐出安定性 駆動周波数を変えてインク吐出の状況が追従するものを
○、吐出しないものを×とした。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、前記一般式
(I)で表わされる2分岐の構造をもつ化合物を添加し
たことにより、低表面張力のインクジェット用記録液を
提供することができる。
【0049】請求項2の発明によれば、前記一般式
(I)においてXの値が7〜16であるものを用いたこ
とにより、記録液と紙表面との濡れ性を向上させること
により紙への浸透速度を高め、またヘッドの濡れ性を向
上させることにより高周波数駆動時におけるインク吐出
安定性に優れたインクジェット用記録液を提供すること
ができる。
【0050】請求項3の発明によれば、上記インクジェ
ット用記録液を用いたことにより、、高品位のカラー画
像を高速で記録することが可能となり、インクジェット
式カラープリンタの普及が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】300dpiのインク吐出ノズルを有するサー
マル型インクジェットプリンタの断面図である。
【図2】300dpiのインク吐出ノズルを有し、圧電
変換素子を採用した記録液ジェットプリンタの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 インク吐出ノズル 2 発熱素子 3 基板 4 ノズル板 5 インク液室 6 インク供給管 7 液室流路 8 流路板 9 共通液室 10 積層PZT(積層圧変換素子)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に分散又は溶解する着色剤、水及び湿
    潤剤を含有し、更に下記一般式(I)で表わされる化合
    物の少なくとも一種を含有してなることを特徴とするイ
    ンクジェット用記録液。 (式中、m及びnはその和が9〜11である整数を示
    し、またXは1以上の整数を示す。)
  2. 【請求項2】 前記のインクジェット用記録液におい
    て、前記一般式(I)で表わされる化合物がX=7〜1
    6のものである請求項1に記載のインクジェット用記録
    液。
  3. 【請求項3】 複数のインク吐出口を有し駆動周波数が
    1KHz以上であるインクジェットプリンタにより、一
    回のスキャンで隣接するノズルの吐出を行なわず、数回
    のスキャンで全てのインク吐出口に対応するドットを形
    成するカラー画像形成方法において、請求項1又は2に
    記載のインクジェット用記録液を用いてカラー画像を形
    成することを特徴とする記録方式。
JP24388093A 1993-09-03 1993-09-03 インクジェット用記録液及びそれを用いた記録方法 Pending JPH0770491A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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