JPH0769994A - 炭酸ジメチルの製造方法 - Google Patents

炭酸ジメチルの製造方法

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JPH0769994A
JPH0769994A JP6181977A JP18197794A JPH0769994A JP H0769994 A JPH0769994 A JP H0769994A JP 6181977 A JP6181977 A JP 6181977A JP 18197794 A JP18197794 A JP 18197794A JP H0769994 A JPH0769994 A JP H0769994A
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catalyst
alkyl
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gas phase
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Joerg-Dietrich Jentsch
イエルク−デイートリヒ・イエンチユ
Alexander Klausener
アレクサンダー・クラウゼナー
Heinz Landscheidt
ハインツ・ラントシヤイト
Bernd Lenders
ベルント・レンダース
Bernd Pennemann
ベルント・ペンネマン
Erich Wolters
エーリヒ・ボルタース
Eberhard Zirngiebl
エベルハルト・ツイルンギーブル
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/16Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation
    • C07C51/27Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with oxides of nitrogen or nitrogen-containing mineral acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C68/00Preparation of esters of carbonic or haloformic acids

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 1種または2種以上のパラジウム化合をPd
に向いたN含有リガンドとともに、必要に応じて元素F
e,Co,Ni,V,Nb,Mo,Ta,Ti,Cuお
よびCr、希土類および/またはそれらの化合物から成
る群より選択される1種または2種以上の促進剤と組み
合わせて、および/または必要に応じてアルカリ金属お
よびアルカリ土類金属のハロゲン化物から成る群より選
択される1種または2種以上の促進剤と組み合わせて、
適当な支持体に適用することによって製造された触媒の
存在下に、一酸化炭素を亜硝酸メチルと反応させること
によって炭酸ジメチルを製造する方法に関する。 【効果】 炭酸ジメチルを高い選択率および経時的に大
きい恒常性で得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、1種または2種以上のパラジウ
ム化合物をPdに向いたN含有リガンドとともに、必要
に応じて元素Fe、Co、Ni、V、Nb、Mo、T
a、Ti、CuおよびCr、希土類および/またはそれ
らの化合物から成る群より選択される1種または2種以
上の促進剤と組み合わせて、および/または必要に応じ
てアルカリ金属およびアルカリ土類金属のハロゲン化物
から成る群より選択される1種または2種以上の促進剤
と組み合わせて、適当な支持体に適用することによって
製造された触媒の存在下に、一酸化炭素を亜硝酸メチル
と反応させることによって炭酸ジメチルを製造する方法
に関する。
【0002】炭酸ジアルキルは一般に化学的および工業
的に重要な物質である。こうして、例えば、炭酸ジアル
キルは中沸点範囲のきわめてすぐれた溶媒である。炭酸
ジアルキルは、また、きわめてすぐれたカルボニル化試
薬およびアシル化試薬である。それらは他の炭酸エステ
ル、例えば、炭酸ジフェニル、ウレタンおよび尿素の製
造において重要である。最後に、酸素含量が高いため
に、それらは自動車燃料のノッキング強度を改良するた
めの燃料添加剤として適当である。
【0003】炭酸ジアルキルはホスゲンまたはアルキル
クロロホルメートをアルコールと反応させることによっ
て製造できることは知られている。しかしながら、毒性
のホスゲンまたはそれから誘導された中間体、例えば、
クロロギ酸エステルの使用する方法の代わりに他の方法
を用いることに関心が増大している。
【0004】ここでとくに重要な方法は、一酸化炭素を
気相中で亜硝酸アルキルと白金金属を含有する不均質触
媒上で反応させる方法である。こうして、Zeitsc
hrift fuer Katalytische F
orschung(China)Vol.10(1)p
p.75−78(March 1989)は、支持され
たPdCl2含有活性炭触媒上で一酸化炭素を亜硝酸メ
チルと反応させて、シュウ酸ジメチルに加えて主として
炭酸ジアルキルを生成することを記載している。 ドイ
ツ国公開明細書第41 23 603号において、一酸
化炭素および亜硝酸メチルに基づいて高い選択率ならび
に高い変換率は、支持体としてγ−Al23を使用して
塩化パラジウム触媒を使用して達成される。しかしなが
ら、触媒活性を維持するために、塩化水素ガスを抽出混
合物に1000ppm(体積)までの量で添加しなくて
はならない。
【0005】欧州特許第503 618号は、同様な方
法で白金金属、Fe、Cu、Bi、Co、NiおよびS
nから成る群より選択される少なくとも1種の元素、
V、MoおよびWから成る群より選択される少なくとも
1種の他の添加剤、および少なくとも1種のハロゲン化
物を含有する触媒を使用する炭酸ジアルキルの製造を記
載している。この方法の欠点は、亜硝酸メチルの達成さ
れる変換率が低いということである。そのうえ、時には
記載される触媒のかなりの失活が数時間で観察される。
この方法を工業的規模で実施する場合、この失活は触媒
の再生または交換のためにかなりの余分の支出を引き起
こす。
【0006】驚くべきことには、本発明において、これ
らの欠点は本発明による触媒を使用することによって克
服することができる。
【0007】不活性ガスの存在下に、メタノールの存在
下にかつ酸化窒素の存在または不存在下に支持されたパ
ラジウム触媒上で高温において気相中で、一酸化炭素
(CO)を亜硝酸メチルと反応させることによって炭酸
ジメチルを連続的に製造する方法が発見され、この方法
は0.1:1〜10:1の硝酸メチル:一酸化炭素の体
積比、0.5〜6バールの圧力および50〜200℃の
温度において実施し、前記触媒は一般式 [Pd(N(R1,R2,R3))n]X1 2 (I) 式中、R1、R2およびR3は互いに独立に水素、C1−C
4−アルキル、フェニルまたはC7−C10−アラルキルで
あり、そしてR3はさらに−A1−N(R4,R5)である
ことができ、ここでA1は直鎖状もしくは分枝鎖状のC1
−C8−アルキレン、−O−または−NR6−により中断
されたC2−C8−アルキレン、またはフェニレンであ
り、R2およびR3またはR4およびR5は、各場合におい
てそれらが置換するN原子と一緒にイミダゾリン、ピペ
リジンまたはモルホリン系を形成することができ、そし
てR4、R5およびR6は互いに独立に水素またはC1−C
4−アルキルであり、そしてR1、R2およびR3、R2
3およびA1またはA1、R4およびR5は、各場合にお
いてそれらが置換するN原子と一緒にピリジンまたはキ
ノリン系を形成することができ、nはリガンド中のPd
に向いたN原子の合計数を示し、そして2、3または4
であり、そしてX1は1当量のフッ素、塩素、臭素、シ
アン、硝酸、硫酸、リン酸またはC1−C6−カルボン酸
のアニオンである、の1種または2種以上のパラジウム
化合物を適当な支持体に適用することによって製造され
ており、前記適用は必要に応じて元素Fe、Co、N
i、V、Nb、Mo、Ta、Ti、CuおよびCr、希
土類および/またはそれらの化合物から成る群より選択
される1種または2種以上の促進剤と組み合わせて、お
よび/または必要に応じてアルカリ金属およびアルカリ
土類金属のハロゲン化物から成る群より選択される1種
または2種以上の促進剤と組み合わせて実施される、こ
とを特徴とする。
【0008】式: [Pd(N(R11,R12,R13))n]X2 2 (II) 式中、R11、R12およびR13は互いに独立に水素、C1
−C4−アルキル、好ましくはC1−C2−アルキル、と
くに好ましくはメチルであり、R13はさらにフェニル、
ベンジルまたは−A2−N(R14、R15)であることが
でき、ここで−A2−は直鎖状もしくは分枝鎖状のC2
6−アルキレン、好ましくはジメチレンまたはトリメ
チレンであり、そして、また、R12およびR13およびそ
れらに対して独立にR14およびR15は、それらが置換す
るN原子と一緒にイミダゾリン、ピペリジンまたはモル
ホリン系を形成することができ、X2は1当量のフッ
素、塩素、臭素または硝酸のアニオンであり、そしてn
は上に定義した通りである、のパラジウム化合物を使用
することが好ましい。
【0009】C1−C4−アルキルは、例えば、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルまたはイソブ
チル、好ましくはメチルまたはエチルである。C7−C
10−アラルキルは、例えば、ベンジル、フェニル−エチ
ル(αまたはβ)、フェニル−プロピルまたはフェニル
−ブチル、好ましくはベンジルである。C1−C8−アル
キレンまたは−O−または−NR6−により中断された
2−C8−アルキレンは、例えば、メチレン、ジメチレ
ン、トリメチレン、テトラメチレン、ヘキサメチレン、
オクタメチレン、1−メチル−ジメチレン、1−または
2−メチル−トリメチレン、−テトラメチレンまたは−
ペンタメチレン、2,3−ブチレンまたは類似のアルキ
レン、好ましくは2〜6個の炭素原子を有するアルキレ
ン、−C24−O−C24−、−C24−O−C24
O−C24−、C24−NH−C24−、C24−N
(CH3)−C24−または類似の基である。
【0010】示した方法において、また、N原子がリガ
ンドとしてPdに結合した複素環式N含有環系を形成す
ることができる。
【0011】当業者に知られているすべての支持体は本
発明による方法のために適当であり、このような支持体
の例は、活性炭、ゼオライト、アルミノシリケート、金
属リン酸塩、アルミニウムおよびシリコンの酸化物、水
酸化物および水和酸化物、キーゼルグールおよびケイ
酸、モレキュラーシーブ、ケイ藻土、モントモリロナイ
ト、層状ケイ酸塩、チタン、亜鉛、鉄およびマンガンの
酸化物、およびヘテロポリ酸である。
【0012】本発明による触媒は、必要に応じて元素F
e、Co、Ni、V、Nb、Mo、Ta、Ti、Cuお
よびCr、希土類および/またはそれらの化合物から成
る群より選択される1種または2種以上の促進剤、およ
び/または必要に応じてアルカリ金属およびアルカリ土
類金属のハロゲン化物から成る群より選択される1種ま
たは2種以上の促進剤を、触媒の合計重量に基づいて、
0.1〜4重量%の合計量で含有する。
【0013】本発明による触媒は、例えば、パラジウム
ハロゲン化物をアルカリ金属またはアルカリ土類金属の
ハロゲン化物とともに適当な溶媒、例えば、水、メタノ
ールまたはアセトン中に溶解し、次いで生ずる溶液を一
般式 N(R123) (III) 式中、R1、R2およびR3は定義した通りである、の窒
素化合物またはその塩と反応させることによって製造す
ることができる。
【0014】次いで、得られた溶液を適当な触媒の支持
体に当業者に知られている方法で、例えば、含浸、吸収
または噴霧により適用する。
【0015】元素Fe、Co、Ni、V、Nb、Mo、
Ta、Ti、CuおよびCr、希土類、好ましくはそれ
らの化合物から成る群より選択される促進剤、および/
または必要に応じてアルカリ金属およびアルカリ土類金
属のハロゲン化物から成る群より選択される促進剤を前
記支持体に前記パラジウム化合物と一緒に、あるいはま
た別々に適用することができる。元素の群からの好まし
い促進剤はFe、Co、Ni、Cu、VおよびMoであ
り、とくに好ましい促進剤はCu、Fe、VおよびMo
またはそれらの化合物である。好ましいアルカリ金属
(アルカリ土類金属)のハロゲン化物は、Li、Na、
K、Cs、Be、MgおよびCa、とくに好ましくはL
i、Naおよび/またはKのフッ化物または塩化物であ
る。
【0016】本発明による触媒を製造する他の可能な方
法は、触媒を必要に応じて前記促進剤またはそれらの化
合物の1種または2種以上を含有するパラジウムハロゲ
ン化物の溶液で含浸させ、そして生ずる生成物を適当な
アミン(II)の溶液またはガス状アミン(II)で処
理することにある。
【0017】本発明による方法が基づく反応は、下記の
反応式に従い起こる: CO+2MeONO → O=C(OMe)2+2NO 原理的には一酸化炭素を亜硝酸メチルと、他のガス状反
応成分または反応助剤の不存在下に、例えば、混合物の
組成物が爆発限界の外にあるとき、反応させることがで
きるが、本発明に従い不活性ガスを使用して反応成分を
希釈する。この目的に適当な不活性ガスの例は、貴ガ
ス、窒素および二硫化炭素、好ましくはアルゴン、窒素
および二硫化炭素、とくに好ましくは窒素および二硫化
炭素である。
【0018】不活性ガスの量は、反応器に導入するガス
の合計体積に基づいて、20〜85体積%である。存在
することがある不活性ガスおよび未変換の反応成分の残
留物を再循環することができる。
【0019】反応成分の亜硝酸メチル/一酸化炭素の体
積比は0.1:1〜10:1、好ましくは0.2:1〜
4:1、とくに好ましくは0.3:1〜3:1である。
【0020】反応すべきガス混合物は、また、少量のメ
タノールおよび少量の酸化窒素を含有することができ
る。メタノールおよび酸化窒素の各々は、互いに独立
に、両者の場合において使用すべきガス混合物の合計体
積に基づいて、例えば、0〜10体積%の量で存在す
る。メタノールまたは酸化窒素のこのような添加は、例
えば、亜硝酸メチルの製造から由来することがあり、そ
して、例えば、亜硝酸メチルとともに反応ガス混合物の
中に導入することができる。
【0021】少量のアクチベーターを、また、反応助剤
として反応すべきガス混合物に添加することができる。
前記アクチベーターはハロゲンまたはハロゲン化水素、
例えば、塩素、臭素、塩化水素または臭化水素であり、
これらは0〜2000ppm、好ましくは0〜1000
ppm、とくに好ましくは0〜750ppmである(各
場合において体積による)。塩素または塩化水素を添加
することが好ましい。本発明による方法は、50〜20
0℃、好ましくは70〜170℃、とくに好ましくは7
5〜150℃の温度および0.5〜6バール、好ましく
は1〜6バール、とくに好ましくは1.5〜4.5バール
の圧力において実施する。
【0022】
【実施例】定義 記載する実施例において炭酸ジメチルについての空間−
時間収率(STY)[g/(l×時間)]は、次の方程
式に従い計算する:
【0023】
【数1】
【0024】ここでmDMCは生成した炭酸ジメチルの量
(DMC)であり、Vcatは触媒の体積であり、そして
tは時間である。
【0025】COに基づくDMC生成の選択率S(%)
は、次の方程式に従い計算する:
【0026】
【数2】
【0027】ここで、nDMCは炭酸ジメチルの量であ
り、nDMOはシュウ酸ジメチルの量であり、nMFはギ酸
メチルの量であり、そしてnFDAはホルムアルデヒドジ
メチルアセタールの量である。
【0028】触媒の製造(触媒1) 0.835gのPdCl2を4mlの水の中に0.6gの
塩化ナトリウムを添加して溶解した。25mlの25%
のアンモニア溶液を、撹拌しながら、室温において添加
した。
【0029】100mlのノリト(Norit)ROX
0.8活性炭にこの溶液を含浸させ、次いで窒素の流れ
の中で乾燥した。
【0030】触媒の製造(触媒2) 0.835gのPdCl2を29mlの水の中に0.6g
の塩化ナトリウムを添加して溶解した。0.6gのエチ
レンジアミンを、撹拌しながら、室温において添加し
た。
【0031】100mlのノリト(Norit)ROX
0.8活性炭にこの溶液を含浸させ、次いで窒素の流れ
の中で乾燥した。
【0032】触媒の製造(触媒3) 2.67gのPdCl2、5.15gのCuCl2・2H2
Oおよび5.59gの(NH42Mo724・4H2Oを
54mlの水中に溶解した。25mlの25%のアンモ
ニア溶液を、撹拌しながら、室温において添加した。
【0033】200mlのγ−Al23(SPH 50
1、ローン−プーラン)にこの溶液を含浸させ、次いで
窒素の流れの中で200℃において乾燥した。
【0034】方法の説明 ラシヒリングを詰めた垂直の管状反応器(ガラス、長さ
50cm、直径4cm)の中に、20mlの触媒1を導
入した。
【0035】このガラス管を120℃に加熱し、そして
50体積%の窒素、30体積%の亜硝酸メチル、15体
積%の一酸化炭素および5体積%のメタノールのガス混
合物を5000/時のGHSVで通過させた。
【0036】反応器から流出するガスを5℃に冷却し、
そして得られた凝縮相をガスクロマトグラフィーにより
検査した。
【0037】未凝縮の生成物は赤外分光分析および質量
スペクトルにより決定した。炭酸ジメチルは、4時間
後、STY=180.5g/(1×時間)の空間−時間
収率およびS=97.2%の選択率で生成した。30時
間後、空間−時間収率はSTY=217.8g/(1×
時間)であり、そして選択率はS=89.5%であっ
た。
【0038】触媒2を使用するとき、炭酸ジメチルは、
4時間後、STY=190.1g/(1×時間)の空間
−時間収率およびS=97.6%の選択率で生成した。
30時間後、空間−時間収率はSTY=212.9g/
(1×時間)であり、そして選択率はS=88.4%で
あった。
【0039】触媒3を使用するとき、反応器の温度は9
0℃であり、そして炭酸ジメチルは、4時間後、STY
=136.8g/(1×時間)の空間−時間収率および
S=99.9%の選択率で生成した。30時間後、空間
−時間収率はSTY=95.9g/(1×時間)であ
り、そして選択率はS=84.5%であった。
【0040】触媒3を使用するとき、反応器の温度は9
0℃であり、そして供給ガスは、さらに、1000pp
mのHClを含有し、そして炭酸ジメチルは、5時間
後、STY=744.7g/(1×時間)の空間−時間
収率およびS=99.9%の選択率で生成した。46時
間後、空間−時間収率はSTY=679.6g/(1×
時間)であり、そして選択率はS=99.9%であっ
た。
【0041】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0042】1.不活性ガスの存在下に、メタノールの
存在下にかつ酸化窒素の存在または不存在下に支持され
たパラジウム触媒上で高温において気相中で、一酸化炭
素(CO)を亜硝酸メチルと反応させることによって炭
酸ジメチルを連続的に製造する方法であって、この方法
を0.1:1〜10:1の硝酸メチル:一酸化炭素の体
積比、0.5〜6バールの圧力および50〜200℃の
温度において実施し、前記触媒は一般式 [Pd(N(R1,R2,R3))n]X1 2 (I) 式中、R1、R2およびR3は互いに独立に水素、C1−C
4−アルキル、フェニルまたはC7−C10−アラルキルで
あり、そしてR3はさらに−A1−N(R4,R5)である
ことができ、ここでA1は直鎖状もしくは分枝鎖状のC1
−C8−アルキレン、−O−または−NR6−により中断
されたC2−C8−アルキレン、またはフェニレンであ
り、R2およびR3またはR4およびR5は、各場合におい
てそれらが置換するN原子と一緒にイミダゾリン、ピペ
リジンまたはモルホリン系を形成することができ、そし
てR4、R5およびR6は互いに独立に水素またはC1−C
4−アルキルであり、そしてR1、R2およびR3、R2
3およびA1またはA1、R4およびR5は、各場合にお
いてそれらが置換するN原子と一緒にピリジンまたはキ
ノリン系を形成することができ、nはリガンド中のPd
に向いたN原子の合計数を示し、そして2、3または4
であり、そしてX1は1当量のフッ素、塩素、臭素、シ
アン、硝酸、硫酸、リン酸またはC1−C6−カルボン酸
のアニオンである、の1種または2種以上のパラジウム
化合物を適当な支持体に適用することによって製造され
ており、前記適用は必要に応じて元素Fe、Co、N
i、V、Nb、Mo、Ta、Ti、CuおよびCr、希
土類および/またはそれらの化合物から成る群より選択
される1種または2種以上の促進剤と組み合わせて、お
よび/または必要に応じてアルカリ金属およびアルカリ
土類金属のハロゲン化物から成る群より選択される1種
または2種以上の促進剤と組み合わせて実施される、こ
とを特徴とする方法。
【0043】2.前記支持体が、活性炭、ゼオライト、
アルミノシリケート、金属リン酸塩、アルミニウムおよ
びシリコンの酸化物、水酸化物および水和酸化物、キー
ゼルグールおよびケイ酸、モレキュラーシーブ、ケイ藻
土、モントモリロナイト、層状ケイ酸塩、チタン、亜
鉛、鉄およびマンガンの酸化物、およびヘテロポリ酸か
ら成る群より選択される、ことを特徴とする、上記第1
項記載の方法。
【0044】3.式: [Pd(N(R11,R12,R13))n]X2 2 (II) 式中、R11、R12およびR13は互いに独立に水素、C1
−C4−アルキル、好ましくはC1−C2−アルキル、と
くに好ましくはメチルであり、R13はさらにフェニル、
ベンジルまたは−A2−N(R14、R15)であることが
でき、ここで−A2−は直鎖状もしくは分枝鎖状のC2
6−アルキレン、好ましくはジメチレンまたはトリメ
チレンであり、そして、また、R12およびR13およびそ
れらに対して独立にR14およびR15は、それらが置換す
るN原子と一緒にイミダゾリン、ピペリジンまたはモル
ホリン系を形成することができ、X2は1当量のフッ
素、塩素、臭素または硝酸のアニオンであり、そしてn
は上記第1において定義した通りである、のパラジウム
化合物である、ことを特徴とする、上記第1項記載の方
法。
【0045】4.前記支持体が、活性炭、ゼオライト、
アルミノシリケート、金属リン酸塩、アルミニウム酸化
物、マンガン酸化物およびヘテロポリ酸から成る群より
選択され、そして好ましくは活性炭またはアルミニウム
酸化物である、ことを特徴とする、上記第1および2項
記載の方法。
【0046】5.元素Fe、Co、Ni、Cu、Vおよ
びMoおよび/またはそれらの化合物、および/または
アルカリ金属およびアルカリ土類金属Li、Na、K、
Cs、Be、MgおよびCaのフッ化物または塩化物か
ら成る群より選択される促進剤を触媒の構成成分として
使用する、ことを特徴とする、上記第1〜4項のいずれ
かに記載の方法。
【0047】6.元素Cu、Fe、VおよびMoおよび
/またはそれらの化合物、および/または元素Li、N
aおよびKのフッ化物または塩化物から成る群より選択
される促進剤を触媒の構成成分として使用する、ことを
特徴とする、上記第5項記載の方法。
【0048】7.貴ガス、窒素および二硫化炭素、好ま
しくはアルゴン、窒素および二硫化炭素、とくに好まし
くは窒素および二硫化炭素を使用する、ことを特徴とす
る、上記第1項記載の方法。
【0049】8.必要に応じてアクチベーターとして働
く反応助剤として、塩素、臭素、塩化水素または臭化水
素、好ましくは塩素または臭化水素を、0〜2000p
pm、好ましくは0〜1000ppm、とくに好ましく
は0〜750ppm(体積)の物質で添加する、ことを
特徴とする、上記第1〜7項のいずれかに記載の方法。
【0050】9.反応を温度範囲70〜170℃および
圧力範囲1〜6バール、好ましくは75〜150℃およ
び1.5〜4.5バールにおいて実施する、ことを特徴と
する、上記第1〜8項のいずれかに記載の方法。
【0051】10.反応成分のガス混合物中の体積比率
が5〜50%、好ましくは15%〜45%、とくに好ま
しくは30%〜35%の亜硝酸メチル、10%〜30
%、好ましくは10%〜25%、とくに好ましくは10
%〜20%の一酸化炭素および20%〜85%、好まし
くは45%〜70%、とくに好ましくは50%〜65%
の添加した不活性ガスである、ことを特徴とする、上記
第1〜9項のいずれかに記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハインツ・ラントシヤイト ドイツ47057ドウイスブルク・リリエンク ロンシユトラーセ6 (72)発明者 ベルント・レンダース ドイツ47800クレーフエルト・デルパーホ フシユトラーセ35 (72)発明者 ベルント・ペンネマン ドイツ51061ケルン・ボルフスカウル10 (72)発明者 エーリヒ・ボルタース ドイツ50939ケルン・シユテンツエルベル クシユトラーセ11 (72)発明者 エベルハルト・ツイルンギーブル ドイツ51061ケルン・ロゲンドルフシユト ラーセ65

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガスの存在下に、メタノールの存
    在下にかつ酸化窒素の存在または不存在下に支持された
    パラジウム触媒上で高温において気相中で、一酸化炭素
    (CO)を亜硝酸メチルと反応させることによって炭酸
    ジメチルを連続的に製造する方法であって、この方法を
    0.1:1〜10:1の硝酸メチル:一酸化炭素の体積
    比、0.5〜6バールの圧力および50〜200℃の温
    度において実施し、前記触媒は一般式 [Pd(N(R1,R2,R3))n]X1 2 (I) 式中、 R1、R2およびR3は互いに独立に水素、C1−C4−ア
    ルキル、フェニルまたはC7−C10−アラルキルであ
    り、そしてR3はさらに−A1−N(R4,R5)であるこ
    とができ、ここでA1は直鎖状もしくは分枝鎖状のC1
    8−アルキレン、−O−または−NR6−により中断さ
    れたC2−C8−アルキレン、またはフェニレンであり、
    2およびR3またはR4およびR5は、各場合においてそ
    れらが置換するN原子と一緒にイミダゾリン、ピペリジ
    ンまたはモルホリン系を形成することができ、そしてR
    4、R5およびR6は互いに独立に水素またはC1−C4
    アルキルであり、そしてR1、R2およびR3、R2、R3
    およびA1またはA1、R4およびR5は、各場合において
    それらが置換するN原子と一緒にピリジンまたはキノリ
    ン系を形成することができ、 nはリガンド中のPdに向いたN原子の合計数を示し、
    そして2、3または4であり、そしてX1は1当量のフ
    ッ素、塩素、臭素、シアン、硝酸、硫酸、リン酸または
    1−C6−カルボン酸のアニオンである、の1種または
    2種以上のパラジウム化合物を適当な支持体に適用する
    ことによって製造されており、前記適用は必要に応じて
    元素Fe、Co、Ni、V、Nb、Mo、Ta、Ti、
    CuおよびCr、希土類および/またはそれらの化合物
    から成る群より選択される1種または2種以上の促進剤
    と組み合わせて、および/または必要に応じてアルカリ
    金属およびアルカリ土類金属のハロゲン化物から成る群
    より選択される1種または2種以上の促進剤と組み合わ
    せて実施される、ことを特徴とする方法。
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