JPH0769017B2 - オイルシールの補強環 - Google Patents

オイルシールの補強環

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JPH0769017B2
JPH0769017B2 JP2110180A JP11018090A JPH0769017B2 JP H0769017 B2 JPH0769017 B2 JP H0769017B2 JP 2110180 A JP2110180 A JP 2110180A JP 11018090 A JP11018090 A JP 11018090A JP H0769017 B2 JPH0769017 B2 JP H0769017B2
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JP
Japan
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reinforcing ring
oil seal
outer peripheral
housing
fitting
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JP2110180A
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栄五郎 塚越
秀樹 杉崎
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Arai Seisakusho Co Ltd
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Arai Seisakusho Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オイルシールにおける金属製補強環の改良に
関する。
〔発明の背景及び従来技術〕 従来、オイルシールのL型金属補強環の外周部をハウジ
ングに嵌合する所謂外周金属嵌合型オイルシールにおい
ては、第6図に示すようにオイルシールの金属製補強環
20の外周部21をハウジングに嵌合する場合、ハンマーを
用いて叩き込むことを可能とする目的で、前記外周部21
より小径で、かつ該外周部21より加工性を向上させるた
め薄肉とした補強用案内部22を形成し、更に前記補強用
案内部22の外周上端を内側に屈曲して円弧部23となし、
また、円弧部23は前記補強用案内部22と同厚とされてい
るが、補強環20の外周部21は素材板厚のまゝであるのが
現状である。
そして、前記した補強環20の外周部21の外径寸法の精度
を厳密に維持しないと、ハウジングに対して前記の外周
部21が適正に締代を維持しながら所定の嵌合強度をもっ
てオイルシールハウジングに装着することができないも
のである。
そこで、補強環をそれまでより薄肉の金属板で成形する
ことにより材料のコスト及び加工コストの低減を図り、
また、オイルシールの軽量化を目的としたものが提案さ
れた(実開昭61−114162号公報参照)、しかしながら上
記した補強環を薄肉の金属板で成形したオイルシールを
ハウジングに組付けるとき、圧入荷重を低減するのに効
果的であるが、上記の組付けにおいては、自動車の製造
工場においては、強力な圧力でオイルシールの全周を均
等に加圧する専用の押込み用治具を用いてハウジングに
嵌合せしめているが、自動車製造工場以外の例えば自動
車整備工場等においては、上記した専門の治具は用意さ
れてなく、エンジンの分解整備の度毎にオイルシールを
ハンマ等で叩き込むようにしてハウジング部に嵌合して
いるのが現状である。
このように、ハンマーを用いて叩き込む方法の場合に
は、圧入時にオイルシールへ部分的に衝撃荷重が加わる
という問題があり、また、無理に叩き込むことでオイル
シールを変形させてしまうことがあり、前記した薄肉の
補強環を用いた場合は、特に変形が激しいという問題が
ある。
また、補強環を金属とした場合、オイルシールが嵌合す
るハウジングがアルミニウムあるいは合成樹脂等の鉄に
比して熱膨張の大なる材料で作成されている場合には、
ハウジングの温度が上昇するにつれて、ハウジングの内
径が金属製補強環の外周部寸法より更に大きく膨張する
ことから、嵌合代が次第に低下し、ハウジングに対して
緩みを生じ、その結果、外周部からのオイル漏れや、オ
イルシールのハウジングからの脱落を生じるという問題
がある。
そして、金属製補強環の外壁部にゴム層を焼付る型式の
オイルシールにおいても、前記と同様な問題があり、特
に高価な材料を焼付ける場合には、補強環の外周部のゴ
ム層は薄くならざるを得ず、前述した外周金属嵌合型の
オイルシールと同様な問題を有している。
〔発明が解決せんとする課題〕
本発明は、補強環を薄肉の金属板で成形して、オイルシ
ールの軽量化及びハウジングに対する圧入荷重の低減を
図ったものでありながら、オイルシールのハウジングに
嵌入の際に不当な衝撃が加えられても補強環の底面部よ
りリップ挾着部の立上り部が変形し、その結果リップ部
まで変形することを防止するとともに、エンジン等の軽
量化のために、補強環の材料より熱膨張の大きい材料で
ハウジングが作成されていても、オイルシールの脱落等
がないオイルシールの補強環の提供を目的とするもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るオイルシールの補強環は、前記の目的を達
成するために、金属補強環の外周部をハウジングに嵌合
してシールする外周金属嵌合型オイルシールの前記のハ
ウジングの材質が前記の金属補強環の材質より熱膨張が
大であるオイルシールの補強環において、該補強環のハ
ウジング嵌入部となる外周部と、該外周部の先端部に延
設されハウジングの径より小径の案内部との板厚を同厚
とするとともに、該同厚とされた板厚を、補強環の底部
となる素材板厚の1/3〜3/4の薄肉に加工成形し、硬化処
理して構成したことをその特徴とするものである。
〔作用〕
本発明に係るオイルシールの補強環は該補強環のハウジ
ング嵌入部となる外周部及び該外周部より延設される案
内部との板厚を同厚とし、前記補強環の底部となる素材
をハンマー等による叩き込みの衝撃に耐えられる板厚と
なし、前記の同厚とされた外周部及び案内部の板厚を前
記の底部の板厚の1/3〜3/4の薄肉に加工形成して構成し
たので、圧入荷重の低減が図れる一方、補強環の底部は
ハンマー等で叩き込みによる衝撃を受けても、該衝撃に
耐えられる薄肉の素材板厚のまゝで形成されているの
で、前記の衝撃によって補強環が変形することを防止す
ることができ、プレス圧入性とハンマー叩き込み性を両
立させることが可能となるものである。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
1はオイルシールを示し、2は前記オイルシール1の補
強環で、該補強環2は素材より断面L型の環状に形成さ
れ、その環状の底部3の外周から立ち上がる外周部4が
形成されるものであるが、前記した補強環2はハウジン
グにハンマー等による叩き込みによって嵌入される際、
その叩き込みの荷重に耐えられる薄肉の一枚の素材より
絞り加工によりL型に成形されるものであるが、本実施
例においては、前記の絞り加工時に前記の外周部4の厚
みtを底部3の厚みTの1/3〜3/4に成形するようにして
いる。そして、前記した補強環2を成形した後、該補強
環2の素材より熱膨張の大きなハウジングに使用する場
合に、窒化処理,浸炭処理,熱処理等の硬化処理を行っ
てもよく、このようにすることにより補強環2の強度及
び硬度を増大せしめ、外周部4には高い耐力及びばね性
が保持させるようにする。
5は前記した外周部4より延設された案内部であり、該
案内部5はハウジングの径より小径とされており、6
は、前記した案内部5の先端部を内側に屈曲した円弧部
であり、前記の案内部5及び円弧部6も前記の外周部4
と同厚とされ、ハンマー等による叩き込みを可能とする
ものである。
また、7は補強環2の外周部4に立上がり基端部の内側
に鉤形に屈曲せしめた鉤形凹部であり、該鉤形凹部7に
よって薄肉に形成された外周部の補強となしている。
前記した底部3の内周には上向きに屈曲されたリップ挾
着部8が設けられ、該リップ挾着部8にフッ素等の耐熱
ゴム等からなるシールリップ9が形成される。
本実施例を更に具体的に説明すると、前記の補強環2
は、板厚が0.6mmの薄肉の素材を用い、断面略L型の外
径100mmの環状に絞り成形し、この絞り成形と同時に外
周部4を約0.3mmと前記の薄肉素材より更に1/2の薄肉に
加工される。更に、所要形状に成形した後、窒化処理等
の硬化処理を行い、強度及び硬度を高めばね性(復元
性)を付与する。なお、補強環外周部4のハウジング嵌
合面にシーラント等のシーリング材を塗布してもよい。
本実施例によると、オイルシールのハウジング嵌入部で
ある補強環2の外周部4の板厚tが補強環2の底部3の
板厚Tの1/3〜3/4の薄肉に加工されているので、圧入荷
重は低減され、第4図に示すように従来の補強環の圧入
荷重に対して3割程度低減される。また、補強環のばね
性を圧入前嵌合代と残留嵌合代との関係では、第5図に
示すように外周嵌合部が薄肉である本実施例のオイルシ
ールの方がばね性が高く、アルミダイカスト製ハウジン
グの熱膨張に対する追従性もより効果的である。
また、本実施例によるときは、補強環2の底部3はハン
マー等による叩き込みの衝撃に耐えられる素材板厚とさ
れているので、ハンマーでアルミダイカスト製ハウジン
グに叩き込んだところ、叩き込み性は良好であり、補強
環2の変形もない。
更に、油温150℃の条件下でシール性をみたが1000時間
後においても嵌合部における外周部及びシールリップか
らの油洩れは見られなかった。
第3図に示す補強環2の外周部4の外周にゴム10を焼付
けた所謂外周ゴム型のオイルシールにおいても、外周ゴ
ム10の肉厚が薄い場合には前記と同様な効果があるもの
である。
〔発明の効果〕 本発明に係るオイルシールの補強環は、外周部の厚さを
ハンマー等による叩き込みの衝撃に耐えられる底部の板
厚の1/3〜3/4に形成したので、オイルシールのハウジン
グに対する圧入荷重は低減することができ、また、補強
環のばね性を高くすることができ、オイルシールが嵌合
するハウジングの熱膨張に追従性は良好であり、また、
補強環の底部は板厚が厚く形成されているので、オイル
シールをハウジングに叩き込んでもその衝撃に耐えるこ
とができ、補強環は変形することがなく、ハウジングへ
の圧入性とハンマー等による叩き込み性とを両立せしめ
たものである。
本発明においては、エンジン等の軽量化のためにハウジ
ングの材質が補強環の材質より熱膨張が大であっても、
前記補強環を硬化処理しているので、ハウジングよりオ
イルシールが脱落する恐れがないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のオイルシールの補強環の断面図、第2
図は本発明の補強環を用いたオイルシールの断面図、第
3図は外周ゴム型のオイルシールに本発明の補強環を用
いた断面図、第4図は本発明のオイルシールと従来のオ
イルシールとの圧入前嵌合代と圧入荷重との関係を示す
線図、第5図は本発明のオイルシールと従来のオイルシ
ールとの圧入前嵌合代を残留嵌合代との関係を示す線
図、第6図は従来のオイルシールの補強環の断面図であ
る。 1:オイルシール、2:補強環 3:底部、4:外周部 5:案内部、10:外周ゴム部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属補強環の外周部をハウジングに嵌合し
    てシールする外周金属嵌合型オイルシールの前記のハウ
    ジングの材質が前記の金属補強環の材質より熱膨張が大
    であるオイルシールの補強環において、該補強環のハウ
    ジング嵌入部となる外周部と、該外周部の先端部に延設
    されハウジングの径より小径の案内部との板厚を同厚と
    するとともに、該同厚とされた板厚を、補強環の底部と
    なる素材板厚の1/3〜3/4の薄肉に加工成形し、硬化処理
    して構成したことを特徴とするオイルシールの補強環。
JP2110180A 1990-04-27 1990-04-27 オイルシールの補強環 Expired - Lifetime JPH0769017B2 (ja)

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JPH048969A JPH048969A (ja) 1992-01-13
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JPS62155378A (ja) * 1985-12-26 1987-07-10 Arai Pump Mfg Co Ltd 外周金属嵌合型オイルシール
JPH0670474B2 (ja) * 1987-06-16 1994-09-07 株式会社荒井製作所 外周金属嵌合型オイルシール

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