JPH04232007A - オイルシールの製造方法 - Google Patents
オイルシールの製造方法Info
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- JPH04232007A JPH04232007A JP2409132A JP40913290A JPH04232007A JP H04232007 A JPH04232007 A JP H04232007A JP 2409132 A JP2409132 A JP 2409132A JP 40913290 A JP40913290 A JP 40913290A JP H04232007 A JPH04232007 A JP H04232007A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温の環境下での使用
に適したオイルシールの製造方法に関する。
に適したオイルシールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2はオイルシールの一般的な構造例を
示している。オイルシール1は、環状で断面をL字形に
形成された金属製の補強環2と、この補強環2の内周部
端縁に設けられたゴム製のシールリップ3とからなり、
補強環2の外周部を相手装置のハウジング4に圧入して
固定し、シールリップ3をスプリング5により軸6に圧
接させることにより、ハウジング4内部のオイルの外部
への流出を防止し、ハウジング4外部からの塵埃等の侵
入を防止している。
示している。オイルシール1は、環状で断面をL字形に
形成された金属製の補強環2と、この補強環2の内周部
端縁に設けられたゴム製のシールリップ3とからなり、
補強環2の外周部を相手装置のハウジング4に圧入して
固定し、シールリップ3をスプリング5により軸6に圧
接させることにより、ハウジング4内部のオイルの外部
への流出を防止し、ハウジング4外部からの塵埃等の侵
入を防止している。
【0003】このようなオイルシール1は、例えば鋼板
(SPCC材)をプレス成形により絞り加工して補強環
2を形成した後、補強環2を金型内に配置し、その上に
未加硫のゴム材料を供給し、金型を閉じて一定時間加熱
することにより、ゴム材料を補強環2に加硫焼付してシ
ールリップ3を形成し、その後金型を開いて不要部分を
取り除き、製品を完成させる。
(SPCC材)をプレス成形により絞り加工して補強環
2を形成した後、補強環2を金型内に配置し、その上に
未加硫のゴム材料を供給し、金型を閉じて一定時間加熱
することにより、ゴム材料を補強環2に加硫焼付してシ
ールリップ3を形成し、その後金型を開いて不要部分を
取り除き、製品を完成させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなオイルシー
ルは、自動車エンジンのクランク軸のシール等にも使用
される。近年の自動車の高性能化に伴い、自動車各部品
の軽量化が増々強く要求されている。軽量化の一環とし
て、自動車エンジンのシリンダやハウジングをアルミニ
ウム合金で作ることが行なわれており、オイルシールが
取り付けられるハウジングがこのような熱膨張率の高い
アルミニウム合金で作られていると、エンジン燃焼時の
高熱によりハウジングの内径が広がって、オイルシール
の補強環との嵌合代が小さくなり、シール不良が発生す
るばかりでなく、オイルシールがハウジングから脱落す
る恐れもある。したがって、鋼板製の補強環を有するオ
イルシールは、補強環の材質と同系統の鉄系のハウジン
グにしか取り付けることができなかった。
ルは、自動車エンジンのクランク軸のシール等にも使用
される。近年の自動車の高性能化に伴い、自動車各部品
の軽量化が増々強く要求されている。軽量化の一環とし
て、自動車エンジンのシリンダやハウジングをアルミニ
ウム合金で作ることが行なわれており、オイルシールが
取り付けられるハウジングがこのような熱膨張率の高い
アルミニウム合金で作られていると、エンジン燃焼時の
高熱によりハウジングの内径が広がって、オイルシール
の補強環との嵌合代が小さくなり、シール不良が発生す
るばかりでなく、オイルシールがハウジングから脱落す
る恐れもある。したがって、鋼板製の補強環を有するオ
イルシールは、補強環の材質と同系統の鉄系のハウジン
グにしか取り付けることができなかった。
【0005】このため従来においても、アルミニウム合
金製のハウジングに取り付けることができるように、同
様な熱膨張率を有するアルミニウム合金製の補強環を用
いたオイルシールが、例えば特開昭63−1865号公
報等において提案されている。しかしながら、アルミニ
ウム材料の特性として、ある程度の強度を持った材料で
はプレス成形時に亀裂や割れを生じやすく、プレスによ
る量産に適していない問題点があった。また、プレス成
形が容易なアルミニウム材料では、補強環を相手方のハ
ウジングに圧入した時、耐力が低いために塑性変形を起
こして初期嵌合力を保持できない問題点があった。
金製のハウジングに取り付けることができるように、同
様な熱膨張率を有するアルミニウム合金製の補強環を用
いたオイルシールが、例えば特開昭63−1865号公
報等において提案されている。しかしながら、アルミニ
ウム材料の特性として、ある程度の強度を持った材料で
はプレス成形時に亀裂や割れを生じやすく、プレスによ
る量産に適していない問題点があった。また、プレス成
形が容易なアルミニウム材料では、補強環を相手方のハ
ウジングに圧入した時、耐力が低いために塑性変形を起
こして初期嵌合力を保持できない問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を解決
するものであり、軽量でしかも耐力の高いアルミニウム
合金製の補強環を備えたオイルシールの製造方法を提供
することを目的とする。
するものであり、軽量でしかも耐力の高いアルミニウム
合金製の補強環を備えたオイルシールの製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、補強環を熱硬化性薄肉アルミニウム合金
板でプレス成形するとともに、成形された補強環をオイ
ルシール製造時のゴムの加硫時の加熱温度を利用して加
硫と同時に焼もどし硬化させることを特徴とする。
成するために、補強環を熱硬化性薄肉アルミニウム合金
板でプレス成形するとともに、成形された補強環をオイ
ルシール製造時のゴムの加硫時の加熱温度を利用して加
硫と同時に焼もどし硬化させることを特徴とする。
【0008】
【作用】熱硬化性を有する薄肉アルミニウム合金板は、
展伸性に富んでいるのでプレス成形が可能であり、絞り
加工しても亀裂や割れを生じることが少ない。また焼入
れ、焼もどしをすることにより高い耐力を得ることがで
きるので、このような材料を使用してプレス成形により
補強環を形成し、ゴムの加硫時にその温度を利用して同
時に焼もどしを行なうことにより、製造タクトの短い、
軽量で耐力の高いオイルシールを製造することができる
。
展伸性に富んでいるのでプレス成形が可能であり、絞り
加工しても亀裂や割れを生じることが少ない。また焼入
れ、焼もどしをすることにより高い耐力を得ることがで
きるので、このような材料を使用してプレス成形により
補強環を形成し、ゴムの加硫時にその温度を利用して同
時に焼もどしを行なうことにより、製造タクトの短い、
軽量で耐力の高いオイルシールを製造することができる
。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を説明する。図1は本
発明を圧縮成形法に適用した例であり、補強環をプレス
成形する工程11と、補強環を金型内に載置してその上
に未加硫ゴムを供給して金型を閉じる工程12と、金型
を一定時間加熱してゴムを補強環に加硫焼付するととも
に補強環を焼もどし硬化させる工程13と、金型を開い
て成形品を取り出す工程14とを含んでいる。
発明を圧縮成形法に適用した例であり、補強環をプレス
成形する工程11と、補強環を金型内に載置してその上
に未加硫ゴムを供給して金型を閉じる工程12と、金型
を一定時間加熱してゴムを補強環に加硫焼付するととも
に補強環を焼もどし硬化させる工程13と、金型を開い
て成形品を取り出す工程14とを含んでいる。
【0010】補強環をプレス成形する工程11では、J
IS規格に制定されている熱処理形6000系アルミニ
ウム合金のうち6061(Al,Mg,Si,Cu,C
r)のT6タイプ(焼入れ後、比較的低い温度で加熱し
て人工的に析出強化させる焼もどし〔人工時効(art
ifficial ageing)〕を行なって最高
強度を得るもの)を使用し、その焼入れが済んでいる0
.3〜1.0mm程度の薄板を利用して、絞り加工によ
り補強環を形成する。次いで工程12で、この補強環を
圧縮成形金型の下型に載置し、その上にシールリップと
なる未加硫の弗素系ゴム材料等を載せ、上型を閉じる。 次に工程13で、金型を一定時間加熱して、ゴムの補強
環への加硫焼付と補強環の焼もどしを同時に行ない、補
強環を硬化させる。
IS規格に制定されている熱処理形6000系アルミニ
ウム合金のうち6061(Al,Mg,Si,Cu,C
r)のT6タイプ(焼入れ後、比較的低い温度で加熱し
て人工的に析出強化させる焼もどし〔人工時効(art
ifficial ageing)〕を行なって最高
強度を得るもの)を使用し、その焼入れが済んでいる0
.3〜1.0mm程度の薄板を利用して、絞り加工によ
り補強環を形成する。次いで工程12で、この補強環を
圧縮成形金型の下型に載置し、その上にシールリップと
なる未加硫の弗素系ゴム材料等を載せ、上型を閉じる。 次に工程13で、金型を一定時間加熱して、ゴムの補強
環への加硫焼付と補強環の焼もどしを同時に行ない、補
強環を硬化させる。
【0011】補強環の焼きもどし温度は、使用するアル
ミニウム合金系、補強環の形状、肉厚によって異なるが
、ゴムの加硫焼付時の加熱温度110℃〜200℃の範
囲内で選択される。このときの加熱温度および加熱時間
によって最高強度が左右されるので、加熱温度および加
熱時間の選択は、オイルシール製造中の熱経歴とマッチ
ングさせる必要がある。
ミニウム合金系、補強環の形状、肉厚によって異なるが
、ゴムの加硫焼付時の加熱温度110℃〜200℃の範
囲内で選択される。このときの加熱温度および加熱時間
によって最高強度が左右されるので、加熱温度および加
熱時間の選択は、オイルシール製造中の熱経歴とマッチ
ングさせる必要がある。
【0012】一定時間経過後、工程14で金型を開き、
中の成形品を取り出し、ばり取り等の必要な後処理を行
なう。なお、ゴム材料によってはゴムの安定化のために
二次加硫を行うが、前記補強環の焼もどし硬化にこの加
熱温度を利用しても良いことはもちろんである。完成し
たオイルシールは、補強環が軽量で耐力が高いものとな
り、しかも製造タクトが短く、量産効果が高いので、コ
スト低減を図ることができる。
中の成形品を取り出し、ばり取り等の必要な後処理を行
なう。なお、ゴム材料によってはゴムの安定化のために
二次加硫を行うが、前記補強環の焼もどし硬化にこの加
熱温度を利用しても良いことはもちろんである。完成し
たオイルシールは、補強環が軽量で耐力が高いものとな
り、しかも製造タクトが短く、量産効果が高いので、コ
スト低減を図ることができる。
【0013】上記実施例は、圧縮成形法によりオイルシ
ールを製造する例であるが、射出成形法またはトランス
ファー成形法を利用しても本発明を実施することができ
る。
ールを製造する例であるが、射出成形法またはトランス
ファー成形法を利用しても本発明を実施することができ
る。
【0014】本発明はまた、図2に示すような外周金属
嵌合形のオイルシールの製造方法のみならず、他の外周
ゴム嵌合形またはハーフラバー形のオイルシール製造方
法についても適用することができる。
嵌合形のオイルシールの製造方法のみならず、他の外周
ゴム嵌合形またはハーフラバー形のオイルシール製造方
法についても適用することができる。
【0015】以上のように、本発明によれば、補強環を
熱硬化性薄肉アルミニウム合金板でプレス成形するとと
もに、成形された補強環をオイルシール製造時のゴムの
加硫時の加熱温度を利用して加硫と同時に焼もどし硬化
させるので、製造タクトが短く低コストで量産性が高く
、軽量で耐力の高いオイルシールを製造することができ
る。
熱硬化性薄肉アルミニウム合金板でプレス成形するとと
もに、成形された補強環をオイルシール製造時のゴムの
加硫時の加熱温度を利用して加硫と同時に焼もどし硬化
させるので、製造タクトが短く低コストで量産性が高く
、軽量で耐力の高いオイルシールを製造することができ
る。
【図1】本発明の一実施例を示すオイルシールの製造工
程図。
程図。
【図2】従来のオイルシール構造の一例を示す部分断面
図。
図。
11 補強環プレス成形工程
12 補強環、ゴム供給、型閉め工程13 ゴム加
硫焼付、補強環焼もどし工程14 型開き、成形品取
り出し工程
硫焼付、補強環焼もどし工程14 型開き、成形品取
り出し工程
Claims (2)
- 【請求項1】 金属製の補強環を金型内に載置し、金
型内に未加硫のゴム材料を供給して一定時間加熱して前
記ゴム材料を前記補強環に加硫焼付させるオイルシール
の製造方法であって、前記補強環を熱硬化性薄肉アルミ
ニウム合金板でプレス成形するとともに、前記成形され
た補強環を前記ゴムの加硫時の加熱温度を利用して加硫
と同時に焼もどし硬化させることを特徴とするオイルシ
ールの製造方法。 - 【請求項2】 前記ゴムの加硫が加硫成形、および二
次加硫により行われることを特徴とする請求項1に記載
のオイルシールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409132A JP2939344B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | オイルシールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409132A JP2939344B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | オイルシールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04232007A true JPH04232007A (ja) | 1992-08-20 |
JP2939344B2 JP2939344B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=18518495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2409132A Expired - Lifetime JP2939344B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | オイルシールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2939344B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07301341A (ja) * | 1994-05-06 | 1995-11-14 | Eiichi Yuki | 密封装置および密封装置の製造方法 |
CN105437521A (zh) * | 2015-12-04 | 2016-03-30 | 湖北三江航天江北机械工程有限公司 | 纤维缠绕发动机绝热结构的封头绝热层成型方法及其模具 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2409132A patent/JP2939344B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07301341A (ja) * | 1994-05-06 | 1995-11-14 | Eiichi Yuki | 密封装置および密封装置の製造方法 |
CN105437521A (zh) * | 2015-12-04 | 2016-03-30 | 湖北三江航天江北机械工程有限公司 | 纤维缠绕发动机绝热结构的封头绝热层成型方法及其模具 |
CN105437521B (zh) * | 2015-12-04 | 2017-06-27 | 湖北三江航天江北机械工程有限公司 | 纤维缠绕发动机绝热结构的封头绝热层成型方法及其模具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2939344B2 (ja) | 1999-08-25 |
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