JPH063224Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH063224Y2
JPH063224Y2 JP1988100729U JP10072988U JPH063224Y2 JP H063224 Y2 JPH063224 Y2 JP H063224Y2 JP 1988100729 U JP1988100729 U JP 1988100729U JP 10072988 U JP10072988 U JP 10072988U JP H063224 Y2 JPH063224 Y2 JP H063224Y2
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JP
Japan
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metal ring
hardness
sealing device
ring
metal
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Application number
JP1988100729U
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JPH0222468U (ja
Inventor
馨 安杖
義昭 大野
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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Publication date
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はたとえば外周金属タイプのオイルシール等の密
封装置に関し、特に金属環の構造に関する。
(従来の技術) 従来、この種の密封装置として、たとえば外周金属タイ
プのオイルシールは、金属環にゴム状弾性体製のシール
リップが焼付け固定されている。金属環外周はハウジン
グ内周に密に嵌合されるようになっており、金属環のば
ね力によって嵌合力を得ている。
ここでハウジングがアルミ材等の熱膨張率が大きい材質
で形成されている場合、ハウジングの穴径が温度上昇に
よって大きくなるために、その変化に追随すべく金属環
のバネ性を向上させる必要がある。このような金属環の
バネ性を向上させるために、金属環に硬化処理を施して
嵌合力を高めるようにしたものが知られている(たとえ
ば特開昭62−155378号公報参照)。
(考案が解決しようとする課題) しかし、金属環の環表面は、オイルシールの加硫成形
時、またオイルシール加硫成形後の環加工において、金
属環の表面を硬化させたことによりクラックが発生する
という問題があった。
すなわち、従来は金属環の表面硬度を高くしていたため
に、環表面の伸びが低下する。そのため、加硫成形時の
加熱加圧による環変形により、また加硫成形後に金属環
に曲げ加圧等の加工をしようとすると、環表面が割れる
場合があり、加工性が悪かった。
本考案は、上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、金属環の厚さ
方向の硬度分布に着目し、表面の硬度を低下させること
によって、ばね性を損なうことなく金属環の加工性を向
上させ得る密封装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、外周部
がハウジング内周に嵌着される金属環を有し、該金属環
にシールリップを固定した密封装置において、前記金属
環の硬度が、厚さ方向に表面よりも中心部の方が高く設
定されていることを特徴とする。
(作用) 上記構成の密封装置にあっては、金属環の中心部の硬度
を高くしているので、金属環を硬度処理してばね性を高
めても、表面部の硬度は低いために、金属環の成形加工
時に表面に割れが発生しない。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。第1
図は本考案の一実施例に係る密封装置が示されている。
1は密封装置としての外周金属形のオイルシール全体を
示しており、概略、断面逆L字形状の金属環2と、金属
環2に加硫成形によって焼付け固定されるゴム状弾性体
製のシールリップ3とから構成されている。
金属環2は、円筒状のはめあい部4と、はめあい部4の
大気側端部から半径方向内方に向って折曲されて伸びる
フランジ部5とから成り、シールリップ3はフランジ部
5の内径端から密封流体O側に向って延びている。
はめあい部4は軸方向中央付近で段付形状となってい
て、密封流体O側が大径部6、大気A側が小径部7とな
っている。また、大径部6の端縁は軸方向密封流体側に
向って徐々に縮径するようにテーパー部8となってい
る。
上記金属環2の硬度は、厚さ方向に沿って、中心部が高
く、かつ環表面が低くなるように設定されている。本実
施例では、はめあい部4の厚さtを0.6mmとし、その
硬度分布は第2図に示すように、中心部にピークを有す
る山形状に設定している。
因みに従来のオイルシールでは第3図に示すように、硬
度分布のピークが金属環2の両表面位置にあり、中心部
が最低となるような硬度分布となっていた。
金属環2の硬度分布としては、この例では山形状の分布
をとる構造を示したが、台形状、三角形状、階段状等の
種々の硬度分布をとることが可能である。
また、硬度の大きさは、金属環2の材質、寸法、形状等
から最適の値を選択するものであり、第2図に示す硬度
に限定されるものではない。
このような硬度分布とするための硬化処理方法として
は、一例としては、焼き入れ等の硬化処理によって内部
まで所望の硬度に硬化させた後に、環表面の脱炭処理を
行なって表面硬度を下げるようにすればよい。
上記構成の密封装置にあっては、脱炭処理等を施して硬
度分布を中心部のみ高くしているので、金属環2を成形
型内にインサートして加硫成形する際に、その加熱・加
圧によって金属環2が変形しても、変形に追随して金属
環2の表面は伸びてクラック等の発生は防止される。ま
た加硫成形後に金属環2に加工を施した場合にも環表面
にクラックは発生しない。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用を有するもので、金属環
の硬度を、厚さ方向に中心部を高くし、かつ表面を低く
なるようにしたので、ばね性を十分保持してハウジング
に対する嵌合力は確保でき、しかも表面硬度は低くなっ
ているので加工時に割れが発生しにくく、加工性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る密封装置の要部縦断面
図、第2図は第1図の装置の金属環の硬度分布を示すグ
ラフ、第3図は従来の密封装置の金属環の硬度分布を示
すグラフである。 符号の説明 1…オイルシール、2…金属環 3…シールリップ、4…はめあい部 5…フランジ部、6…大径部 7…小径部、8…テーパー部 O…密封流体、A…大気 t…厚さ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周部がハウジング内周に嵌着される金属
    環を有し、該金属環にシールリップを固定した密封装置
    において、 前記金属環の硬度が、厚さ方向に表面よりも中心部の方
    が高く設定されていることを特徴とする密封装置。
JP1988100729U 1988-07-29 1988-07-29 密封装置 Expired - Lifetime JPH063224Y2 (ja)

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JP1988100729U JPH063224Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29 密封装置

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Publication Number Publication Date
JPH0222468U JPH0222468U (ja) 1990-02-14
JPH063224Y2 true JPH063224Y2 (ja) 1994-01-26

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ID=31329068

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