JPH0722535Y2 - オイルシール用プロテクタ - Google Patents

オイルシール用プロテクタ

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JPH0722535Y2
JPH0722535Y2 JP1991012852U JP1285291U JPH0722535Y2 JP H0722535 Y2 JPH0722535 Y2 JP H0722535Y2 JP 1991012852 U JP1991012852 U JP 1991012852U JP 1285291 U JP1285291 U JP 1285291U JP H0722535 Y2 JPH0722535 Y2 JP H0722535Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
oil seal
protector
outer peripheral
peripheral wall
locking piece
Prior art date
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Application number
JP1991012852U
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English (en)
Other versions
JPH04105270U (ja
Inventor
栄五郎 塚越
建威 森
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Arai Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Arai Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、オイルシールに用い
るリップ反転防止のためのプロテクタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、オイルシールのリップの内側に
軸を挿入する際に、軸の先端でリップ上端を押圧するこ
とによりリップを内側に反転させてしまう不具合が 100
00回に数回程度ある。
【0003】そのため従来、金属補強環の外周部の外面
をハウジングに嵌合するタイプの外周金属嵌合型オイル
シールにおいては、図4に示すように外周部の内面を均
等な円筒面に成形し、その内周側に断面L型のプロテク
タを圧入嵌合するようにしたもの、図5に示すようにプ
ロテクタの外周部を内周側に縮径するようにテーパー状
とし、プロテクタの内側に圧入嵌合した後にオイルシー
ルの外周部の上端を内側に折曲してカシメるようにした
もの、図6に示すようにハウジングに嵌合し易くするた
めに、外周部の先端が内側に屈曲したオイルシールの場
合には、その外周部の外周に断面L型のプロテクタを圧
入嵌合するようにしたものが知られている。
【0004】しかしながら、いずれもオイルシールの補
強環の外周部にプロテクタの外周部を圧入嵌合し、オイ
ルシールをハウジングに嵌合するときに相互の外周部が
一体となってハウジングに圧入することになるため、総
体的に外周部の剛性が大きくなり、ハウジングに嵌合す
るための圧入荷重が高くなって、ハウジングへの嵌合が
極めて困難になるという欠点があった。
【0005】また、ハウジングがアルミニウムのような
熱膨張の高い材質で、プロテクタ及びオイルシールの補
強環を普通鋼で成形した場合には、ハウジングへの嵌合
と同時に嵌合代が低下すると共に、高温下でハウジング
が膨張するとき、補強環の外周部及びプロテクタがこの
膨張に追従できず、オイルシールのハウジングへの嵌合
が緩んでオイル洩れを生じ、またプロテクタもオイルシ
ールから抜けてしまうという問題があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、従来のプ
ロテクタにおける外周金属嵌合型オイルシールの外周部
の剛性を増大させ、またハウジングがアルミニウムのよ
うな熱膨張の高い材質である場合にオイルシールから脱
落するという課題を解決することにある。
【0007】
【課題を解決するための段】この考案は前記従来の課題
を解決するために、オイルシール2の補強環の外周部3
より小径の円筒状周壁1aと、この円筒状周壁1aの上
端に内側に張出した環状板1bと、前記円筒状周壁1a
の下端の外周側に斜め上向きに突設した係止片1cとを
金属板により一体に形成してなるオイルシール用プロテ
クタ、ならびに前記係止片1cを円筒状周壁1aの周方
向に所要間隙を介して複数区分してなるオイルシール用
プロテクタを提案するものである。
【0008】
【作用】外周金属嵌合型オイルシールの外周部の内側に
プロテクタを圧入するとき、係止片が圧入方向に縮径す
るテーパー状を成しているため、嵌入し易く、しかも係
止片の弾性変形と筒状周壁の弾性変形によりオイルシー
ルの外周部の下部に容易に圧入嵌合され、その先端で弾
性圧着して係止される。
【0009】この状態において、係止片はオイルシール
の外周部の下部(水平環状部との付根付近)においてそ
の先端で弾性圧着しているため、オイルシールの外周部
の剛性をほとんど増すことなくオイルシールをハウジン
グに容易に嵌合することが可能となり、またハウジング
が熱膨張により拡径し、これにオイルシールが追従して
拡径しても、係止片の弾性によりこれに追従して圧着を
維持し、しかも係止片はオイルシールの外周部に楔状に
圧入されて抜け方向には抜け難くなっているため、着実
に係止されて脱落しない。
【0010】次に、シールすべき軸をプロテクタの軸挿
通孔の内側に挿入すると、その周縁において挿入方向に
案内され、オイルシールのリップを反転することなく確
実に挿入される。
【0011】
【実施例】鋼板等の薄肉金属板からなるプロテクタ1
は、外周金属嵌合型オイルシール2の補強環の外周部3
よりも外径の小さい円筒状周壁1aと、この円筒状周壁
1aの上端に内周側にフランジ状に張出した中心部に軸
挿通孔4を有する環状板1bと、筒状周壁1aの下端に
外周側に斜め上向きに突設した係止片1cとから一体に
成形されている。
【0012】係止片1cは、図2に示すように円筒状周
壁1aの周方向に一連の環状に形成するか、あるいは図
3に示すように円筒状周壁1aの周方向に所要間隙5を
介して複数に区分して設け、その先端の外径は補強環の
外周部3の内径より若干大きく形成されている。
【0013】なお、間隙5は、係止片1cをより弾性変
形し易くするために、係止片1c,1c間のみならずこ
れに連続して円筒状周壁1aに設けてもよい。
【0014】また、円筒状周壁1aと環状板1bの交差
部付近にはオイル抜き孔を設けてもよい。
【0015】上記プロテクタ1を装着する外周金属嵌合
型オイルシール2の補強環は図1に示すように、鋼板等
の金属板により断面ほぼL型等の環状に成形され、必要
に応じてその成形後において軟窒化処理、オーステンパ
ー処理等の硬化処理が施され、機材の強度及び硬度を高
めて弾性限界値(バネ性)が増大されており、筒状の外
周部3の基端からその内側にほぼ水平に張出す水平部6
が設けられ、その内周縁部には、ふっ素ゴムなどの耐熱
性ゴム等からなるシールリップ7が形成されている。
【0016】上記構成のプロテクタ1の装着に際して
は、オイルシール補強環の外周部3の内側にプロテクタ
1の係止片1cを圧入する。
【0017】このとき係止片1cが圧入方向に縮径する
テーパー状を成しているため、オイルシール補強環の外
周部3に円滑に圧入することができ、しかも係止片1c
の弾性変形と筒状周壁1aの弾性変形により外周部3の
下部に容易に圧入嵌合され、その先端で弾性圧着して係
止される。
【0018】この状態において、係止片1cはオイルシ
ール補強環の外周部3の下部(水平環状部との付根付
近)においてその先端で弾性圧着しているため、外周部
3の剛性をほとんど増すことなくオイルシール2をハウ
ジングに容易に嵌合することが可能となり、またハウジ
ングが熱膨張により拡径し、これにオイルシール補強環
の外周部3が追従して拡径しても、係止片1cの弾性に
よりこれに追従して圧着を維持し、しかも係止片1cは
外周部3に楔状に圧入されて抜け方向には抜け難くなっ
ているため、着実に係止されて脱落しない。
【0019】更に、係止片1cを筒状周壁1aの周方向
に所要間隙5を介して複数設けた場合には、係止片1c
がより弾性変形し易くなり、外周部3の内側に装着する
ことが容易となる。
【0020】軸挿入孔4の周縁は、プロテクタ1をオイ
ルシール2に装着した状態でシールリップ7の上方に位
置するように設定されている。
【0021】なお、この考案のプロテクタ1は外周金属
嵌合型オイルシールのみならず、外周ゴムタイプのオイ
ルシールにも装着使用できることはいうまでもない。
【0022】
【考案の効果】以上の通りこの考案によれば、オイルシ
ールの外周部の内側にプロテクタを圧入するとき、係止
片が圧入方向に縮径するテーパー状を成しているため、
嵌入し易く、しかも係止片の弾性変形と筒状周壁の弾性
変形によりオイルシールの外周部の下部に容易に圧入嵌
合され、その先端で弾性圧着して容易に脱落すること無
く着実に係止することができる。
【0023】そしてこの状態において、係止片はオイル
シールの外周部の下部においてその先端で弾性圧着して
いるため、外周金属嵌合型オイルシールの場合、その外
周部の剛性をほとんど増すことなくオイルシールをハウ
ジングに容易に嵌合することが可能となり、またハウジ
ングが熱膨張により拡径し、これにオイルシールが追従
して拡径しても、係止片の弾性によりこれに追従して圧
着を維持し、しかも係止片はオイルシールの外周部に楔
状に圧入されて抜け方向には抜け難くなっているため、
着実に係止されて脱落しない。
【0024】更に、係止片を筒状周壁の周方向に所要間
隙を介して複数設けた場合には、係止片がより弾性変形
し易くなり、プロテクタのオイルシールへの圧入が容易
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のプロテクタの装着状態を示す部分縦
断側面図。
【図2】この考案のプロテクタの一態様を示す部分側面
図。
【図3】この考案のプロテクタの他の態様を示す部分側
面図。
【図4】従来のプロテクタの装着状態の一例を示す縦断
側面図。
【図5】従来のプロテクタの装着状態の他の例を示す縦
断側面図。
【図6】従来のプロテクタの装着状態のさらに他の例を
示す縦断側面図。
【符号の説明】
1 プロテクタ 1a 円筒状周壁 1b 環状板 2 オイルシール 3 外周部 4 軸挿通孔 5 間隙 6 水平部 7 シールリップ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルシールの補強環の外周部より小径
    の円筒状周壁と、この円筒状周壁の上端に内側に張出し
    た環状板と、前記円筒状周壁の下端の外周側に斜め上向
    きに突設した係止片とを金属板により一体に形成してな
    ることを特徴とするオイルシール用プロテクタ。
  2. 【請求項2】 係止片は円筒状周壁の周方向に所要間隙
    を介して複数区分してなることを特徴とする請求項1記
    載のオイルシール用プロテクタ。
JP1991012852U 1991-02-15 1991-02-15 オイルシール用プロテクタ Expired - Lifetime JPH0722535Y2 (ja)

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JP1991012852U JPH0722535Y2 (ja) 1991-02-15 1991-02-15 オイルシール用プロテクタ

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JP1991012852U JPH0722535Y2 (ja) 1991-02-15 1991-02-15 オイルシール用プロテクタ

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Publication Number Publication Date
JPH04105270U JPH04105270U (ja) 1992-09-10
JPH0722535Y2 true JPH0722535Y2 (ja) 1995-05-24

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4376230B2 (ja) * 2006-01-10 2009-12-02 日本ピラー工業株式会社 うず巻ガスケット
JP5310990B2 (ja) * 2007-05-11 2013-10-09 Nok株式会社 密封装置
WO2008139807A1 (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Nok Corporation 密封装置
JP2009103301A (ja) 2007-10-02 2009-05-14 Nok Corp 密封装置

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JPS61198770U (ja) * 1985-06-03 1986-12-12

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