JP2588894Y2 - ブーツの装着構造 - Google Patents

ブーツの装着構造

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JP2588894Y2
JP2588894Y2 JP1993021183U JP2118393U JP2588894Y2 JP 2588894 Y2 JP2588894 Y2 JP 2588894Y2 JP 1993021183 U JP1993021183 U JP 1993021183U JP 2118393 U JP2118393 U JP 2118393U JP 2588894 Y2 JP2588894 Y2 JP 2588894Y2
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stopper
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JP1993021183U
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稔 清水
靖幸 松浦
篤 石川
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キーパー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ステアリングブーツ、
シリンダーブーツ、アブソーバー用ブーツ等のような直
線的変形を主とするブーツやCVJブーツなどの屈曲変
形を繰り返し行うブーツのような、蛇腹部の両端に相手
側部品へ固定するための装着部を設けたゴム製あるいは
樹脂製のブーツの装着構造に関する。更に詳述すると、
本考案は、相手側部品へのブーツを固定するための装着
部に嵌める固定用バンド等の抜止め用ストッパの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、一般的なCVJブー
ツ41は、蛇腹部42とその両端のほぼ筒状の装着部4
3、44とから構成され、相手側部品(図7では等速ジ
ョイント45の外輪部46と回転軸部47)に装着部4
3,44を嵌合させてバンドやリング等の固定具48で
締付けることによって固定されている。
【0003】ここで、ブーツ41の蛇腹部42は相手側
部品46,47の変位に追従して屈曲を繰り返すので、
装着部43,44にはブーツ脱落方向に力が働く。その
ため、装着部43,44は、固定具48により相手側部
品46,47に強く固定する必要がある。
【0004】そこで、従来は、装着部43,44に対す
る締め付け力を十分にとるため、装着部43,44に対
しあまり余裕のない大きさ即ち装着部43,44の外径
よりも僅かに大きい程度の環状の固定具が用いられてい
る。そして、使用中に、固定具48が装着部43,44
から抜け落ちてしまうことを防止するために、例えば図
8に拡大して示すように装着部43の自由端の外周面に
フランジ状の抜け止め用ストッパ49が設けられてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ブーツ
端に外方へ突出するフランジ状のストッパ49を設ける
場合、次のような問題がある。 ストッパ49の高さが高いと、固定具48を装着部4
3(44)に組み込む際に(図8の仮想線を参照)、ス
トッパ49を乗り越えさせなければならず、それに大き
な力を必要とし、作業性が悪いという問題がある。 一方、ストッパ49の高さを低くすると、抜け止め用
ストッパとして十分機能せず固定具48が装着部43
(44)から外れ易くなる問題が生じる。
【0006】即ち、従来のブーツ構造では、固定具の組
み込み性を良くしようとすると使用中に固定具の脱落の
危険性があるし、固定具の抜けを無くそうとすれば固定
具の組み込み性が悪くなるという、固定具の組み込み性
と脱落の危険との間に二律背反の関係を有する。
【0007】本考案は、装着部に対するバンド等の固定
具の組付け作業性が良好で、尚かつ抜止め性能の優れた
固定具ストッパを持つブーツの装着構造を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案は、蛇腹部とその両端を相手側部品へ固定
するための装着部とを有するブーツの装着構造におい
て、装着部の自由端部の内周面に、装着部をバンド等の
固定具により相手側部品へ固定したときに相手側部品か
ら相対的に圧迫されて装着部の自由端を外径側へ膨出さ
せて固定具の抜止め用ストッパを形成する凸部が、軸方
向において固定具と近接してずれた位置に、連続的また
は断続的に周方向へ設けられている。ここで、装着部の
自由端部の外周面には固定具の抜け止め用ストッパが全
く形成されていないか、または形成されていてもストッ
パとして十分に機能し得ない程度の高さあるいは形状で
ある。
【0009】
【作用】したがって、ブーツの装着部にバンド等の固定
具を装入するときには装着部の入口側端部には、固定具
の抜け止め用ストッパが全く存在しないかまたはバンド
ストッパとしては十分に機能しない低めのものであるた
め容易に嵌め込まれる。
【0010】そして、装着部を相手側部品に嵌め込んだ
状態で固定具を締め付けると、装着部の内周面が相手側
部品に密着するまで自由端の内周面の凸部付近が相手側
部品によって相対的に圧迫されて変形し、凸部の分だ
け、装着部の自由端及びその近傍を外側へ膨出させる。
このとき、自由端とその近傍を除く装着部は固定具によ
って相手側部品に密着させられていると共に凸部は軸方
向において固定具と近接してずれているので、自由端付
近のみが固定具側へ捲れるようにして外方へ膨出する。
したがって、膨出する自由端部分によって装着部の外周
面にストッパが形成されたり、あるいはあらかじめ傾斜
して形成されていたストッパが起立したり、若しくはあ
らかじめ起立して形成されていたストッパが固定具側に
倒れたりしてストッパとして完全な機能を果たす。
【0011】
【実施例】以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0012】図1及び図2に本考案のブーツの装着構造
の一実施例を示す。このブーツ1の装着部2は、外周面
6が平坦な円筒形に形成されて、その外表面には固定具
7の抜け止め用ストッパとして機能する突起部分が全く
存在しない。一方、装着部2の内周面4の自由端3側に
は、周方向に連続的して凸部5が一体成形されている。
尚、ブーツ1は、一般にゴムまたは樹脂から成形されて
いる。
【0013】図1及び図2に示すように、装着部2の自
由端3の内周面4に設けられた凸部5は、軸方向におい
て固定具7と近接してずれて形成されており、装着部2
を相手側部品9に装着した状態でバンド等の固定具7に
より締め付けて固定したときに相手側部材9との間で圧
迫されて没入する分だけ装着部2の自由端3側を外方へ
突出させ、固定具7の抜止め用ストッパ8とするもので
ある。凸部5は周方向に断続的に形成してもよい。
【0014】このように構成されたブーツ1によれば次
のようにして相手側部品に装着される。
【0015】ブーツ1を装着するにあたっては、まず、
装着部2にバンド等の固定具7を嵌め込んでおくことが
好ましい。このとき、装着部2の自由端3には外径側へ
突出するものが存在しないため容易に固定具7は装入さ
れる。次に、ブーツ1の装着部2を相手側部品9に嵌め
込む。このとき、装着部2の相手側部品9に対する締め
代により、装着部2の内周面4の凸部5がある程度圧縮
され変形するが、装着部2の自由端3を抜け止め用スト
ッパとして機能させるまでは膨出させない。
【0016】次に、固定具7を締め付けると、装着部2
が相手側部品9に間隙無く締め付けられるため、装着部
2の自由端3及び外周面6側が固定具7側へ捲れるよう
に膨出し(反り返り)、固定具7の抜け止めのためのス
トッパ8が形成される(図2参照)。
【0017】他の実施例を図3及び図4に示す。この実
施例は装着部24の自由端21に傾斜したストッパ22
があらかじめ設けられ、内周面25の自由端21側には
凸部26が設けられたものである。ストッパ22は、傾
斜状態では固定具23を通すのに大きな妨げとならない
程度の高さであるが、垂直に起立すると抜け止め用スト
ッパとして十分機能する長さを有するフランジによって
形成されている。したがって、固定具23を装入する際
にはストッパ22は傾斜した高さが固定具23を容易に
通過させ得る程度に低くなっている。また、ストッパ2
2を傾斜させて形成する場合、容易に縮径方向に撓ませ
ることができるので、ある程度の高さを有していても特
に固定具23の装入の妨げとなることはない。そして、
相手側部品27に装着部24を嵌め込んでから固定具2
3を締め付けると、装着部24の内周面25の凸部26
が相手側部材27によって圧迫され、装着部24の自由
端21側を膨出させる。このとき、自由端21は固定具
23側へ捲れるように膨出するため、傾斜していたスト
ッパ22が直立する。そして、固定具23の使用中の脱
落を防ぐ。
【0018】更に図5及び図6に他の実施例を示す。こ
の実施例は、装着部33の自由端36にあらかじめ直立
したストッパ31が形成されかつその内周面34側には
凸部35が設けられたものである。ストッパ31の高さ
は固定具32の抜け止め用ストッパとして十分機能する
には短く、固定具32の嵌合がしやすいものとなってい
る。そして、装着部33の自由端36側の内周面34に
は凸部35が設けられている。したがって、相手側部品
38に装着部33を嵌め込んでから固定具32を締め付
けると、装着部33の内周面34の凸部35が相手側部
品38で圧迫されてその分だけ装着部33の自由端36
及び外周面37を外側へ捲れるように膨出させる。この
ため、ストッパ31はその長さが更に長くされると共に
ストッパ31を固定具32側に倒して抜止め性能を高め
る。
【0019】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
は、装着部の自由端部の内周面に、装着部をバンド等の
固定具により相手側部品へ固定したときに装着部の自由
端を外径側へ膨出させて固定具の抜止め用ストッパを形
成する凸部を軸方向において固定具と近接してずれた位
置に連続的または断続的に周方向へ設けたので、ブーツ
の装着部にバンド等の固定具を装入するときには装着部
の端部には固定具の抜け止め用ストッパが全く存在しな
いかまたはストッパとしては十分に機能しない低めのも
のであるため容易に嵌め込むことができるにも拘らず、
固定具により装着部を相手側部品に固定したときには装
着部の内周面の凸部が相手側部品によって相対的に圧迫
されて変形する分だけ装着部の自由端及びその近傍が外
側へ膨出して固定具の抜け止め用ストッパとして十分な
ものを形成するため固定具の脱落の危険性がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のブーツの装着部の一実施例を示す縦断
面図である。
【図2】図1の実施例の装着状態を示す縦断面図であ
る。
【図3】他の装着部の実施例を示す縦断面図である。
【図4】図3の実施例の装着状態を示す縦断面図であ
る。
【図5】更に他の装着部の実施例を示す縦断面図であ
る。
【図6】図5の実施例の装着状態を示す縦断面図であ
る。
【図7】ブーツの一般的装着状態を示す縦断面図であ
る。
【図8】従来のブーツの装着部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ブーツ 2,24,33 装着部 3,21,36 自由端 4,25,34 内周面 5,26,35 凸部 6,37 外周面 7,23,32 固定具 8,22,31 ストッパ 9,25,38 相手側部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 3/00 - 3/06 F16J 15/52

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛇腹部とその両端を相手側部品へ固定す
    るための装着部とを有するブーツの装着構造において、
    前記装着部の自由端部の内周面に、前記装着部をバンド
    等の固定具により相手側部品へ固定したときに前記相手
    側部品から相対的に圧迫されて前記装着部の自由端を外
    径側へ膨出させて前記固定具の抜止め用ストッパを形成
    する凸部が、軸方向において前記固定具と近接してずれ
    た位置に、連続的または断続的に周方向へ設けられてい
    ることを特徴とするブーツの装着構造
JP1993021183U 1993-03-31 1993-03-31 ブーツの装着構造 Expired - Lifetime JP2588894Y2 (ja)

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JPH0673535U JPH0673535U (ja) 1994-10-18
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4617005B2 (ja) * 2001-01-31 2011-01-19 キーパー株式会社 等速ジョイント用の樹脂製ブーツ
JP4524596B2 (ja) * 2004-09-17 2010-08-18 Nok株式会社 密封装置の取付構造

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JPH0673535U (ja) 1994-10-18

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