JPH0448368Y2 - - Google Patents
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- JPH0448368Y2 JPH0448368Y2 JP1987059182U JP5918287U JPH0448368Y2 JP H0448368 Y2 JPH0448368 Y2 JP H0448368Y2 JP 1987059182 U JP1987059182 U JP 1987059182U JP 5918287 U JP5918287 U JP 5918287U JP H0448368 Y2 JPH0448368 Y2 JP H0448368Y2
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- Japan
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- outer periphery
- housing
- oil seal
- split housing
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Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
この考案は、エンジンのクランク軸における二
つ割りハウジングに装着するためのオイルシー
ル、特に二つ割りハウジングに対する組付性を向
上するための改良に関するものである。
つ割りハウジングに装着するためのオイルシー
ル、特に二つ割りハウジングに対する組付性を向
上するための改良に関するものである。
「従来の技術、考案が解決せんとする問題点」
従来、第3図に示すようにオイルシールを装着
するハウジング部分を二つ割りし、エンジンブロ
ツク側の一方の割りハウジング8にオイルシール
の外周の半分を嵌合し、残り半分の外周上にベア
リングキヤツプとしての他方の割りハウジング
8′を嵌合して両ハウジング8,8′をボルト9で
締付けることにより、オイルシールを装着するよ
うにした軸封構造が自動車エンジンのクランク軸
の回転シール部において一部採用されている。
するハウジング部分を二つ割りし、エンジンブロ
ツク側の一方の割りハウジング8にオイルシール
の外周の半分を嵌合し、残り半分の外周上にベア
リングキヤツプとしての他方の割りハウジング
8′を嵌合して両ハウジング8,8′をボルト9で
締付けることにより、オイルシールを装着するよ
うにした軸封構造が自動車エンジンのクランク軸
の回転シール部において一部採用されている。
ところで、従来の二つ割りハウジングに用いる
オイルシールは、第4図に示すようにL型補強環
1′の外周部に厚さ1.2mm〜1.5mm程度のゴム製シ
ール層2′を焼付けた外周ゴムタイプで、そのシ
ール層2′に所要の嵌合代を保持した外径寸法に
形成されているため、一方の割りハウジング8に
オイルシールの外周の半分を嵌合すると、第5図
に示すようにハウジングの合せ面にシール層2′
のゴムがはみ出し、この状態で他方の割りハウジ
ング8′を嵌合したときに両ハウジングの合せ面
S間に、はみ出したゴムGが噛み込まれ、これに
よつて合せ面Sに隙間を生じ、またオイルシール
を一方の割りハウジング8に嵌合したときに合せ
面近辺の外周部はハウジングに圧入密着するが、
その他の外周部は多少浮いた状態にあるため、オ
イルシールが合せ面S付近を支点とし前後にガタ
ツキ、これによつてオイルシールを傾いたまま締
付けてしまう等の不具合が発生し、これらがオイ
ル洩れを来たす原因となつていた。
オイルシールは、第4図に示すようにL型補強環
1′の外周部に厚さ1.2mm〜1.5mm程度のゴム製シ
ール層2′を焼付けた外周ゴムタイプで、そのシ
ール層2′に所要の嵌合代を保持した外径寸法に
形成されているため、一方の割りハウジング8に
オイルシールの外周の半分を嵌合すると、第5図
に示すようにハウジングの合せ面にシール層2′
のゴムがはみ出し、この状態で他方の割りハウジ
ング8′を嵌合したときに両ハウジングの合せ面
S間に、はみ出したゴムGが噛み込まれ、これに
よつて合せ面Sに隙間を生じ、またオイルシール
を一方の割りハウジング8に嵌合したときに合せ
面近辺の外周部はハウジングに圧入密着するが、
その他の外周部は多少浮いた状態にあるため、オ
イルシールが合せ面S付近を支点とし前後にガタ
ツキ、これによつてオイルシールを傾いたまま締
付けてしまう等の不具合が発生し、これらがオイ
ル洩れを来たす原因となつていた。
そのため従来、上記オイルシールの組付工程に
際しては高度の熟練技術を要すると共に、組付け
用の専用治具を使用し、不具合がある場合には締
め直し調整をするなど多大の作業時間と熟練技術
が必要とされている。
際しては高度の熟練技術を要すると共に、組付け
用の専用治具を使用し、不具合がある場合には締
め直し調整をするなど多大の作業時間と熟練技術
が必要とされている。
特に、シール層2′としてリツプと一連にふつ
素ゴムなどの圧縮流動性の低い(可塑性が小さ
い)ゴムを用いる場合には、ボルトを締付けても
噛み込んだゴムGがつぶれ難くなるため、さらに
組付けが困難になるなどの問題があつた。
素ゴムなどの圧縮流動性の低い(可塑性が小さ
い)ゴムを用いる場合には、ボルトを締付けても
噛み込んだゴムGがつぶれ難くなるため、さらに
組付けが困難になるなどの問題があつた。
「問題点を解決するための手段」
この考案は前記従来の課題に対処するために、
リツプ取付部2の外周から屈曲して立ち上げた立
上部3と、その先端から外周側に反転屈曲した外
周部4と、その先端から外周側に直角に屈曲した
係止部5とを極薄肉の金属板により一体に成形し
た補強環1を備え、外周部4の先端側に二つ割り
ハウジング8,8′の内周面とほぼ平行で、この
内周面に所要の嵌合代をもつて圧着嵌合する圧着
嵌合部4aを設け、この圧着嵌合部4aから基端
側にかけて前記締結時の二つ割りハウジング8,
8′の内径よりも徐々に外径寸法が小さくなるよ
うに小さい角度のテーパー状に形成した遊嵌部4
bを設け、圧着嵌合部4aの外周面に、PTFEを
10〜30%配合したアクリル−PTFE系シーラント
7を塗布すると共に、リツプ取付部2の内周縁部
にゴム製リツプ6を焼付けてなる二つ割りハウジ
ング用オイルシールを提案するものである。
リツプ取付部2の外周から屈曲して立ち上げた立
上部3と、その先端から外周側に反転屈曲した外
周部4と、その先端から外周側に直角に屈曲した
係止部5とを極薄肉の金属板により一体に成形し
た補強環1を備え、外周部4の先端側に二つ割り
ハウジング8,8′の内周面とほぼ平行で、この
内周面に所要の嵌合代をもつて圧着嵌合する圧着
嵌合部4aを設け、この圧着嵌合部4aから基端
側にかけて前記締結時の二つ割りハウジング8,
8′の内径よりも徐々に外径寸法が小さくなるよ
うに小さい角度のテーパー状に形成した遊嵌部4
bを設け、圧着嵌合部4aの外周面に、PTFEを
10〜30%配合したアクリル−PTFE系シーラント
7を塗布すると共に、リツプ取付部2の内周縁部
にゴム製リツプ6を焼付けてなる二つ割りハウジ
ング用オイルシールを提案するものである。
「作用」
上記のように構成したオイルシールを二つ割り
ハウジングに装着する際には、先ず一方の割りハ
ウジング8に外周部4の半分を嵌合し、係止部5
を割りハウジング8の端面に係止することによつ
て、オイルシールを正規の位置に安定的に位置決
め保持させることができる。
ハウジングに装着する際には、先ず一方の割りハ
ウジング8に外周部4の半分を嵌合し、係止部5
を割りハウジング8の端面に係止することによつ
て、オイルシールを正規の位置に安定的に位置決
め保持させることができる。
次いで他方のハウジング8′を外周部4の残り
半分上に被嵌し、ボルト9により両ハウジング
8,8′を締付ける。
半分上に被嵌し、ボルト9により両ハウジング
8,8′を締付ける。
この際、圧着嵌合部4aに塗布したシーラント
7が多少両ハウジング8,8′の合せ面S間に噛
み込まれるが、シーラント7の塗布厚は最大約
40μm程度と薄いため、その噛み込み量も必然的
に少なく、しかもシーラント7はPTFEを10〜30
%配合したアクリル−PTFE系シーラントであつ
て圧縮流動性に優れているため、ボルト9の締付
力によつて容易に押しつぶされ、合せ面S間には
ほとんど隙間を生ずることなく、またハウジング
8′も傾斜を生ずることなく正確に締付け固定さ
れ、オイル洩れを確実に防止することができる。
7が多少両ハウジング8,8′の合せ面S間に噛
み込まれるが、シーラント7の塗布厚は最大約
40μm程度と薄いため、その噛み込み量も必然的
に少なく、しかもシーラント7はPTFEを10〜30
%配合したアクリル−PTFE系シーラントであつ
て圧縮流動性に優れているため、ボルト9の締付
力によつて容易に押しつぶされ、合せ面S間には
ほとんど隙間を生ずることなく、またハウジング
8′も傾斜を生ずることなく正確に締付け固定さ
れ、オイル洩れを確実に防止することができる。
また、補強環1は極薄の金属板で成形されて弾
性変形し易くなつているため、補強環1を挿嵌し
たハウジング8,8′をボルト9で締付けるとき、
補強環1の圧着嵌合部4aの嵌合代を圧締する力
の負担が少なくて済み、その余つた力をハウジン
グ8,8の合せ面S間のシーラント7を潰す力に
回して、このシーラント7をより強力に潰すこと
ができ、その結果として合せ面Sの隙間を少なく
することができる。
性変形し易くなつているため、補強環1を挿嵌し
たハウジング8,8′をボルト9で締付けるとき、
補強環1の圧着嵌合部4aの嵌合代を圧締する力
の負担が少なくて済み、その余つた力をハウジン
グ8,8の合せ面S間のシーラント7を潰す力に
回して、このシーラント7をより強力に潰すこと
ができ、その結果として合せ面Sの隙間を少なく
することができる。
そして、二つ割りハウジング8,8′において
その合せ面Sの隙間を小さくすることは、合せ面
Sにおけるオイル洩れを少なくする意味で重要で
ある。
その合せ面Sの隙間を小さくすることは、合せ面
Sにおけるオイル洩れを少なくする意味で重要で
ある。
即ち、二つ割りハウジング8,8′は、エンジ
ンの稼働時には加熱されて熱膨張するため、その
合せ面Sの隙間は小さくなるが、エンジン停止時
には冷却して収縮するため、その合せ面Sの隙間
は逆に大きくなることから、締結時のハウジング
8,8′の隙間が大きいと、加熱時と冷却時にお
ける隙間の差がそれだけ大きくなり、締結時に合
せ面Sに大きな厚みではみ出したシーラントは加
熱時の合せ面Sの隙間の縮小により大きく潰れて
塑性変形し、その後の冷却時に合せ面Sの隙間が
大きく拡張した際にその拡張に追従できずに、合
せ面Sとシーラントとの間に隙間を生じてオイル
洩れを起こすことになるのである。
ンの稼働時には加熱されて熱膨張するため、その
合せ面Sの隙間は小さくなるが、エンジン停止時
には冷却して収縮するため、その合せ面Sの隙間
は逆に大きくなることから、締結時のハウジング
8,8′の隙間が大きいと、加熱時と冷却時にお
ける隙間の差がそれだけ大きくなり、締結時に合
せ面Sに大きな厚みではみ出したシーラントは加
熱時の合せ面Sの隙間の縮小により大きく潰れて
塑性変形し、その後の冷却時に合せ面Sの隙間が
大きく拡張した際にその拡張に追従できずに、合
せ面Sとシーラントとの間に隙間を生じてオイル
洩れを起こすことになるのである。
第6図は、本考案のオイルシールに用いる各種
品質のシーラントと、従来の外周ゴムタイプのオ
イルシールに用いるふつ素ゴムの各テストピース
(縦横3mm、厚さ7μm)を二つ割りハウジング8,
8′に嵌合してボルト締めし、その合せ面Sの面
圧とテストピースの膜厚との関係を調べた試験結
果を示したもので、この結果から明らかなように
上記アクリル−PTFE系シーラントにおいてはボ
ルト9の締付力が小さくても薄くつぶれ、従来の
オイルシールのシール層に用いるゴムに比較して
小さな締付力でハウジングの合せ面間の隙間を遥
かに小さくできることが分る。
品質のシーラントと、従来の外周ゴムタイプのオ
イルシールに用いるふつ素ゴムの各テストピース
(縦横3mm、厚さ7μm)を二つ割りハウジング8,
8′に嵌合してボルト締めし、その合せ面Sの面
圧とテストピースの膜厚との関係を調べた試験結
果を示したもので、この結果から明らかなように
上記アクリル−PTFE系シーラントにおいてはボ
ルト9の締付力が小さくても薄くつぶれ、従来の
オイルシールのシール層に用いるゴムに比較して
小さな締付力でハウジングの合せ面間の隙間を遥
かに小さくできることが分る。
この試験では同一条件における比較試験を行う
必要上同一寸法のテストピースを用いたが、本考
案のオイルシールと従来の外周ゴムタイプのオイ
ルシールを実際に締付けた場合においてはシーラ
ントのはみ出し量はシール層のゴムのはみ出し量
に比較して遥かに少ないため、実際上本考案によ
るオイルシールは従来のオイルシールに比較して
上記試験結果以上に小さな締付力で合せ面間にほ
とんど隙間を生ずることなく締付けることができ
る。
必要上同一寸法のテストピースを用いたが、本考
案のオイルシールと従来の外周ゴムタイプのオイ
ルシールを実際に締付けた場合においてはシーラ
ントのはみ出し量はシール層のゴムのはみ出し量
に比較して遥かに少ないため、実際上本考案によ
るオイルシールは従来のオイルシールに比較して
上記試験結果以上に小さな締付力で合せ面間にほ
とんど隙間を生ずることなく締付けることができ
る。
さらに、圧着嵌合部4aから基端側にかけてハ
ウジング8,8′の内径よりも徐々に外径寸法が
小さくなるように小さい角度のテーパー状に形成
した遊嵌部4bが設けられているため、分解整備
などの部品交換において交換部品たる本考案の新
品のオイルシールを締結状態のままのハウジング
8,8′にハンマーで叩き込む場合において、オ
イルシールを変形させることなく、極めて円滑か
つ確実にハウジングに嵌合させることができる。
ウジング8,8′の内径よりも徐々に外径寸法が
小さくなるように小さい角度のテーパー状に形成
した遊嵌部4bが設けられているため、分解整備
などの部品交換において交換部品たる本考案の新
品のオイルシールを締結状態のままのハウジング
8,8′にハンマーで叩き込む場合において、オ
イルシールを変形させることなく、極めて円滑か
つ確実にハウジングに嵌合させることができる。
「実施例」
以下この考案を図面に示す実施例について説明
すると、補強環1は通常のオイルシールに用いる
金属板よりも肉厚が1/2〜1/3の極薄の金属板によ
り成形され、リツプ取付部2の外周から上向きに
屈曲した立上部3が設けられ、この立上部3の先
端から外周側に反転屈曲した外周部4が設けら
れ、更に外周部4の先端から外周側にほぼ直角に
屈曲した係止部5が一連に設けられている。
すると、補強環1は通常のオイルシールに用いる
金属板よりも肉厚が1/2〜1/3の極薄の金属板によ
り成形され、リツプ取付部2の外周から上向きに
屈曲した立上部3が設けられ、この立上部3の先
端から外周側に反転屈曲した外周部4が設けら
れ、更に外周部4の先端から外周側にほぼ直角に
屈曲した係止部5が一連に設けられている。
リツプ取付部2の内周縁には、ふつ素ゴムなど
の耐熱性ゴム等からなるシールリツプ6が焼付け
られ、また外周部4の外周面にはアクリル−
PTFE系シーラント(PTFEを10〜30%配合)か
らなる圧縮流動性のよいシーラント7が塗布され
ている。
の耐熱性ゴム等からなるシールリツプ6が焼付け
られ、また外周部4の外周面にはアクリル−
PTFE系シーラント(PTFEを10〜30%配合)か
らなる圧縮流動性のよいシーラント7が塗布され
ている。
補強環1の外周部4の先端側には、所要の嵌合
代をもつてハウジング8,8′の内周面とほぼ平
行で、この内周面に圧着嵌合する圧着嵌合部4a
を設け、更に圧着嵌合部4aから基端側にかけて
ハウジング8,8′の内径よりも徐々に外径寸法
が小さくなるように小さい角度(ハウジングとの
接触角約18°以下)のテーパー状に形成した遊嵌
部4bが設けられ、また圧着嵌合部4aにシーラ
ント7が塗布されている。
代をもつてハウジング8,8′の内周面とほぼ平
行で、この内周面に圧着嵌合する圧着嵌合部4a
を設け、更に圧着嵌合部4aから基端側にかけて
ハウジング8,8′の内径よりも徐々に外径寸法
が小さくなるように小さい角度(ハウジングとの
接触角約18°以下)のテーパー状に形成した遊嵌
部4bが設けられ、また圧着嵌合部4aにシーラ
ント7が塗布されている。
圧着嵌合部4aの全体又は少なくとも遊嵌部4
b付近の嵌合代が遊嵌部4bに向つて微小量徐々
に径が小さくなるように微小角度のテーパー状に
形成すると、上記遊嵌部4bのテーパーに加えて
オイルシールのハウジング8,8′へのハンマー
による叩き込み性が更に良好となる。
b付近の嵌合代が遊嵌部4bに向つて微小量徐々
に径が小さくなるように微小角度のテーパー状に
形成すると、上記遊嵌部4bのテーパーに加えて
オイルシールのハウジング8,8′へのハンマー
による叩き込み性が更に良好となる。
なお、上記補強環1は、薄肉の冷間圧延鋼板
(SPCC)で成形後、窒化処理などの硬化処理を
施してハウジング嵌合後の残留嵌合代を充分に保
持させるようにすることが望ましい。
(SPCC)で成形後、窒化処理などの硬化処理を
施してハウジング嵌合後の残留嵌合代を充分に保
持させるようにすることが望ましい。
「考案の効果」
以上の通りこの考案によれば、補強環の外周部
の外周面にPTFEを10〜30%配合したアクリル−
PTFE系シーラントであつて圧縮流動性に優れた
シーラントを塗布することにより、二つ割りハウ
ジングに装着してボルト締めした場合において
も、シーラントの塗布膜の厚さが極く薄いため、
両ハウジング合せ面間に噛み込むシーラントの量
は極く僅かであり、しかもシーラントが圧縮流動
性を有して容易に薄くつぶれるために、ハウジン
グを締付時における合せ面の隙間を極めて小さく
してオイル洩れを確実に防止することができると
共に、外周部の先端にその外側に直角に折曲した
係止部を設けてなるので、オイルシールのハウジ
ングへの傾斜取付けを確実に防止できる。
の外周面にPTFEを10〜30%配合したアクリル−
PTFE系シーラントであつて圧縮流動性に優れた
シーラントを塗布することにより、二つ割りハウ
ジングに装着してボルト締めした場合において
も、シーラントの塗布膜の厚さが極く薄いため、
両ハウジング合せ面間に噛み込むシーラントの量
は極く僅かであり、しかもシーラントが圧縮流動
性を有して容易に薄くつぶれるために、ハウジン
グを締付時における合せ面の隙間を極めて小さく
してオイル洩れを確実に防止することができると
共に、外周部の先端にその外側に直角に折曲した
係止部を設けてなるので、オイルシールのハウジ
ングへの傾斜取付けを確実に防止できる。
また、補強環は極薄の金属板で成形されて弾性
変形し易くなつているため、補強環を挿嵌した二
つ割りハウジングをボルトで締付けるとき、補強
環の圧着嵌合部の嵌合代を圧締する力が少なくて
済み、その余つた力をハウジングの合せ面間には
み出したシーラントを潰す力に回して、このシー
ラントをより強力に潰すことができ、その結果と
してハウジングの合せ面の隙間を少なくしてオイ
ル洩れを確実に防止することができる。
変形し易くなつているため、補強環を挿嵌した二
つ割りハウジングをボルトで締付けるとき、補強
環の圧着嵌合部の嵌合代を圧締する力が少なくて
済み、その余つた力をハウジングの合せ面間には
み出したシーラントを潰す力に回して、このシー
ラントをより強力に潰すことができ、その結果と
してハウジングの合せ面の隙間を少なくしてオイ
ル洩れを確実に防止することができる。
さらに、補強環の外周部には、圧着嵌合部から
基端側にかけてハウジングの内径よりも徐々に外
径寸法が小さくなるように小さい角度のテーパー
状に形成した遊嵌部が設けられているので、圧着
嵌合部にシーラントを塗布することにより、分解
整備などの部品交換において交換部品たる本考案
の新品のオイルシールを締結状態のままのハウジ
ングにハンマーで叩き込む場合において、オイル
シールを変形させることなく、極めて円滑かつ確
実にハウジングに嵌合させることができる。
基端側にかけてハウジングの内径よりも徐々に外
径寸法が小さくなるように小さい角度のテーパー
状に形成した遊嵌部が設けられているので、圧着
嵌合部にシーラントを塗布することにより、分解
整備などの部品交換において交換部品たる本考案
の新品のオイルシールを締結状態のままのハウジ
ングにハンマーで叩き込む場合において、オイル
シールを変形させることなく、極めて円滑かつ確
実にハウジングに嵌合させることができる。
また、従来の外周ゴムタイプのオイルシールに
おいてはシール層のゴムの噛み込みによる隙間を
小さくするためには、シール層と一体のリツプに
まで圧縮流動性の高い(可塑性の大きい)ゴムを
用いる必要があるが、この考案のオイルシールに
おいてはシール層が不要であるため、シールリツ
プとしてゴム材質を選ぶことなく圧縮流動性の低
い(可塑性が小さい)ふつ素ゴムなどのゴム材質
を用いることができる。
おいてはシール層のゴムの噛み込みによる隙間を
小さくするためには、シール層と一体のリツプに
まで圧縮流動性の高い(可塑性の大きい)ゴムを
用いる必要があるが、この考案のオイルシールに
おいてはシール層が不要であるため、シールリツ
プとしてゴム材質を選ぶことなく圧縮流動性の低
い(可塑性が小さい)ふつ素ゴムなどのゴム材質
を用いることができる。
第1図はこの考案のオイルシールの部分縦断面
図、第2図はこの考案のオイルシールを二つ割り
ハウジングに組み込んだ状態を示す縦断側面図、
第3図は同正面図、第4図は従来のオイルシール
を示す部分縦断面図、第5図は従来ののオイルシ
ールを二つ割りハウジングに組み込んだ状態を示
す部分縦断正面図、第6図は各種テストピースを
用いて二つ割りハウジングのボルト締付試験を行
つた場合における、合せ面の面圧とテストピース
の膜厚の関係を示す線図である。 1……補強環、2……リツプ取付部、3……立
上部、4……外周部、4a……圧着嵌合部、4b
……遊嵌部、5……係止部、6……シールリツ
プ、7……シーラント、8,8′……ハウジング、
9……ボルト、10……クランク軸、S……合せ
面。
図、第2図はこの考案のオイルシールを二つ割り
ハウジングに組み込んだ状態を示す縦断側面図、
第3図は同正面図、第4図は従来のオイルシール
を示す部分縦断面図、第5図は従来ののオイルシ
ールを二つ割りハウジングに組み込んだ状態を示
す部分縦断正面図、第6図は各種テストピースを
用いて二つ割りハウジングのボルト締付試験を行
つた場合における、合せ面の面圧とテストピース
の膜厚の関係を示す線図である。 1……補強環、2……リツプ取付部、3……立
上部、4……外周部、4a……圧着嵌合部、4b
……遊嵌部、5……係止部、6……シールリツ
プ、7……シーラント、8,8′……ハウジング、
9……ボルト、10……クランク軸、S……合せ
面。
Claims (1)
- リツプ取付部の外周から屈曲して立ち上げた立
上部と、その先端から外周側に反転屈曲した外周
部と、その先端から外周側に直角に屈曲した係止
部とを極薄の金属板により一体に成形した補強環
を備え、前記外周部の先端側に二つ割りハウジン
グの内周面とほぼ平行で、この内周面に所要の嵌
合代をもつて圧着嵌合する圧着嵌合部を設け、こ
の圧着嵌合部から基端側にかけて前記締結時の二
つ割りハウジングの内径よりも徐々に外径寸法が
小さくなるように小さい角度のテーパー状に形成
した遊嵌部を設け、前記圧着嵌合部の外周面に、
PTFEを10〜30%配合したアクリル−PTFE系シ
ーラントを塗布すると共に、前記リツプ取付部の
内周縁部にゴム製リツプを焼付けてなることを特
徴とする二つ割りハウジング用オイルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987059182U JPH0448368Y2 (ja) | 1987-04-18 | 1987-04-18 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987059182U JPH0448368Y2 (ja) | 1987-04-18 | 1987-04-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63166763U JPS63166763U (ja) | 1988-10-31 |
JPH0448368Y2 true JPH0448368Y2 (ja) | 1992-11-13 |
Family
ID=30890437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987059182U Expired JPH0448368Y2 (ja) | 1987-04-18 | 1987-04-18 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0448368Y2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2550548Y2 (ja) * | 1990-11-16 | 1997-10-15 | エヌオーケー 株式会社 | 密封装置 |
DE4237190C1 (de) * | 1992-11-04 | 1994-01-05 | Freudenberg Carl Fa | Dichtungsanordnung |
JP4609635B2 (ja) * | 2004-09-21 | 2011-01-12 | Nok株式会社 | 密封装置 |
JP2006125423A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Nok Corp | 密封装置 |
EP2211076B1 (en) * | 2009-01-21 | 2015-09-02 | Carl Freudenberg KG | Seal |
JP5069773B2 (ja) * | 2010-06-03 | 2012-11-07 | イーグル工業株式会社 | リップタイプシールの装着構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5825864B2 (ja) * | 1978-08-18 | 1983-05-30 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のシリンダブロック |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6015975Y2 (ja) * | 1980-10-21 | 1985-05-18 | エヌオーケー株式会社 | 密封装置 |
JPS5825864U (ja) * | 1981-07-15 | 1983-02-18 | トヨタ自動車株式会社 | オイルシ−ル |
-
1987
- 1987-04-18 JP JP1987059182U patent/JPH0448368Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5825864B2 (ja) * | 1978-08-18 | 1983-05-30 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のシリンダブロック |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63166763U (ja) | 1988-10-31 |
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