JP3848825B2 - 軸受シールの装着構造 - Google Patents
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- Sealing Of Bearings (AREA)
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、コンピュータ機器あるいはオーディオ・ビジュアル機器等に組み込まれる軸受にあって、その軸受を密封する軸受シールに関し、具体的には軸受シールとその装着構造に関するものである。
【0002】
【従来技術の内容】
従来、軸受の内部の潤滑油を密封すると共に外部からのダスト・水分などを遮断する軸受シールにあっては、その装着に際し、嵌合性を良好なものとするためにその嵌合部を柔軟材で造形し、これを大きく変形せしめて軸受の嵌合溝へ圧入し、該軸受シールの固着を図るのが一般的な装着方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような嵌合部を圧入せしめて固着を図る装着構造にあっては、該嵌合部を大きく変形させるため嵌合部に大きなボリュームを与えて柔軟性を確保する必要があり、そのため装着された状態ではどうしても弾性過多になり易く軸受シールの脱落抑制力を大きく設定することができないものとなり、また変形量の多さが起因する嵌合不備の発生も抑えられない欠点を有するものであった。
【0004】
このような欠点を嫌い、昨今では補強板の片面にその外周縁から突出するゴムリップを配設した軸受シールを用い、その補強板側から軸受に嵌め込んで該補強板の外周縁に該ゴムリップを巻き込み変形させて嵌合溝へ固定する強力な固定構造が開発されるに至っている。(例えば実開平6−51555号公報参照)
【0005】
しかしながらこのような外周ゴムリップの巻き込み型固定方法では、ゴムリップが軸受の外輪内周面と補強板の外周面とによって擦れ扱き変形するものであるから正確に配置するためには高い寸法精度を必要とし、これを有していないと該ゴムリップの巻き込みが偏り装着不備を起こし易い。
また、前記のようにゴムリップが強く変形して補強板の外周に回り込む構造であるから緊迫力が強く、従って補強板に高い強度と厚いバネ作用を求める。
また、巻き込まれたゴムリップの余剰先端は軸受の端面より臨むめくれ嵌合形状をもって装着されるものであるから、この現象を抑えるためにはシール装着スペースが大きくなる欠点をも有している。
【0006】
本発明はこのようなことに鑑みて、軸受への軸受シールの装着を容易とし、脱力を抑えて安定したシール性能を発揮する軸受シールの装着構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明を図面に基づき工程別に詳しく説明すると、図5に示すように、軸受1の外輪1aに彫設した嵌合溝11へ固定されて該軸受1の内部を密封する軸受シール2の装着構造であって、
前記軸受シール2は図1に示すように補強機能を有する金属材あるいは合成樹脂材よりなる薄板リング2bと、該薄板リング2bの側面に配置されその外周より突出するゴムリップ2aからなる。
この軸受シール2を図2に示すようにその薄板リング2bの外径寸法より僅かに大径の内径寸法を持つ中間リング3へ薄板リング2b側から圧入装着せしめて、前記薄板リング2bの外周より突出するゴムリップ2aが該薄板リング2bの周端から離れその反対方向へ折れ曲がる状態におき、前記軸受シール2のゴムリップ2a側が軸受1に向くよう前記中間リング3を図3に示すように反転させて図4に示すように軸受1の外輪1aへ密接せしめる。
この状態から図4に示すように押し出し治具4をもって軸受1の方向へ外周より突出するゴムリップ2aを薄板リング2bより先行させスライド滑入せしめ、外輪1aの嵌合溝11へ前記外周より突出するゴムリップ2aを装着し、図5に示すように軸受シール2の装着をなすことを特徴としている。
【0008】
なお、前記ゴムリップ2aのゴム硬度はゴム材料としては比較的高い55〜90°Hsに形成するのが脱力アップあるいはシール性向上の意味から好ましく、必要なら、前記ゴムリップ2aを成型した後に再度熱処理(二次加硫)せしめ硬度アップを図る。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明でなる軸受シール2の装着構造による実施の形態を示す。
本発明の軸受シール2は薄板材をゴムリップ2aが突出形成されるよう打ち抜きあるいは型成形などして形成され、この軸受シール2をまず中間リング3へ薄板リング2b側から圧入装着せしめ、この軸受シール2の装着された中間リング3を反転させて外輪1aの嵌合溝11へ軸受シール2を装着せしめるもので、このとき図4に示すように外周より突出するゴムリップ2aを薄板リング2bより先行させスライド滑入させることが重要な工程となっている。
【0010】
すなわち、軸受1の外輪1aの嵌合溝11へ該ゴムリップ2aを装着せしめるためには、従来行われているゴムリップ2aを軸受1へ向けての軸受シール2の押し込みでは、薄板リング2bにゴムリップ2aが押されて外輪1aの周面に擦れ挿入されるから該擦れ部分と薄板リング2bの端縁との間に応力が残ってしまい嵌合溝11へ嵌まるべきゴムリップ2aの全ての質量を入れ込むことが難しいものとなる。つまり、ゴムリップ2aの厚みに対し薄板リング2bの端面と外輪1aの入口径とのスキマが小さいとゴムが擦れ圧に負けて切れ、該スキマが大きいとゴムリップ2aが両者間に挟まらない状態となりシビアな組み立てになるからである。
これに対し本件発明では前記のように、中間リング3を反転させて突出するゴムリップ2aを薄板リング2bより先行させスライド滑入させることで、図4に示す如くゴム外径を軸受1の入口径よりも小さく縮めるため全くストレスなく嵌合溝11へ嵌まるべき該ゴムリップ2aの全質量を嵌入せしめることが出来るものとなる。
【0011】
【実施例】
本発明の軸受シール2の形成においては、ゴム弾性材を片側に形成したゴム材付薄板材を打ち抜いてゴムリップ2aを突出形成する打ち抜き方法とか、あるいは前記ゴムリップ2aを型にて予め形成せしめてこれを薄板リング2bと共に打ち抜き形成するプレモールド方法など様々な造形方法を採用可能であり、いずれも薄板リング2bの側面へゴムリップ2aが配置されていれば良くそのリップ形状を含め造形方法を問うものでない。
【0012】
なお、前記軸受シール2を仮嵌合する中間リング3は、薄板リング2bがゴムリップ2aを引っ張り込んで追従させ折れ曲がらせることでその役目を果たすので、簡単な押し込み装着で事足り、ここから外輪1aへの挿入においても前記中間リング3の反転によって挿入方向へゴムリップ2aの折れ曲がり先端が向いているからそのまま滑り込ませることができ、過大な圧入荷重が加わることなく円滑に挿入される。
このそれぞれの寸法関係は、
外輪1aの入口径 ≧ 中間リング3内径 > 薄板リング2bの外径
に設定することが装着不備を防ぎ挿入作業を円滑にせしめることができるので好ましいものとなる。
【0013】
また、外輪1aの口元径寸法と薄板リング2bの外径寸法は軸受シール2の脱力に大いに関係しており、このクリアランスが小さければ軸受シール2の脱力を向上させ、反対に大きければ嵌合溝11内でのゴムリップ2aの変形量が増加するので脱け落ち易いものとなる。
【0014】
ここで用いる薄板リング2bとしては、鋼板、ステンレス板、アルミニウム板、その他の合金板のほかに、硬質プラスチック板なども用いることができ、これに形成される
ゴムリップ2aにおいては、ニトリルゴム(NBR)、フッ素ゴム(FKM)、アクリルゴム(ACM)、スチレンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエンラバー(BR)、ブチルゴム(IIR)などの合成ゴム材が求められる性能によって適宜選択される。
【001 5 】
【発明の効果】
本発明によって、軸受1への軸受シール2の装着を簡単容易で確実なものとし、装着後は脱力を抑えて安定したシール性能を発揮するものとなった。
その装着においては、中間リング3を用いて挿入形状を整えるため軸受シール2の径寸法とか軸受1の嵌合溝11の寸法とか形状にあまり影響されない利点を有し、装着されると薄板リング2bに加わる応力がほとんど無いため該薄板リング2bの厚みを薄く設けることができ軸受1のシールスペースを小さくすることができる。
装着された軸受シール2はゴムリップ2aが軸受1の嵌合溝11内に確実に固定され、該ゴムリップ2aの比較的高い硬度によって高い脱力性と密封性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の軸受シールを示した断面図である。
【図2】 本発明の軸受シールが中間リングに装着された状態を示す断面図である。
【図3】 中間リングを図2から反転した状態を示す断面図である。
【図4】 中間リングと軸受との関係を示す断面図である
【図5】 本発明によって軸受に装着された軸受シールの断面図である。
【図6】 図6は参考図である。
【図7】図7は参考図である。
【符号の説明】
1 軸受
1a 外輪
1b 内輪
2 軸受シール
2a ゴムリップ
2b 薄板リング
3 中間リング
31 径絞りリング
31a コレットチャック
31b スプリングピン
4 押し出し治具
【発明が属する技術分野】
本発明は、コンピュータ機器あるいはオーディオ・ビジュアル機器等に組み込まれる軸受にあって、その軸受を密封する軸受シールに関し、具体的には軸受シールとその装着構造に関するものである。
【0002】
【従来技術の内容】
従来、軸受の内部の潤滑油を密封すると共に外部からのダスト・水分などを遮断する軸受シールにあっては、その装着に際し、嵌合性を良好なものとするためにその嵌合部を柔軟材で造形し、これを大きく変形せしめて軸受の嵌合溝へ圧入し、該軸受シールの固着を図るのが一般的な装着方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような嵌合部を圧入せしめて固着を図る装着構造にあっては、該嵌合部を大きく変形させるため嵌合部に大きなボリュームを与えて柔軟性を確保する必要があり、そのため装着された状態ではどうしても弾性過多になり易く軸受シールの脱落抑制力を大きく設定することができないものとなり、また変形量の多さが起因する嵌合不備の発生も抑えられない欠点を有するものであった。
【0004】
このような欠点を嫌い、昨今では補強板の片面にその外周縁から突出するゴムリップを配設した軸受シールを用い、その補強板側から軸受に嵌め込んで該補強板の外周縁に該ゴムリップを巻き込み変形させて嵌合溝へ固定する強力な固定構造が開発されるに至っている。(例えば実開平6−51555号公報参照)
【0005】
しかしながらこのような外周ゴムリップの巻き込み型固定方法では、ゴムリップが軸受の外輪内周面と補強板の外周面とによって擦れ扱き変形するものであるから正確に配置するためには高い寸法精度を必要とし、これを有していないと該ゴムリップの巻き込みが偏り装着不備を起こし易い。
また、前記のようにゴムリップが強く変形して補強板の外周に回り込む構造であるから緊迫力が強く、従って補強板に高い強度と厚いバネ作用を求める。
また、巻き込まれたゴムリップの余剰先端は軸受の端面より臨むめくれ嵌合形状をもって装着されるものであるから、この現象を抑えるためにはシール装着スペースが大きくなる欠点をも有している。
【0006】
本発明はこのようなことに鑑みて、軸受への軸受シールの装着を容易とし、脱力を抑えて安定したシール性能を発揮する軸受シールの装着構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明を図面に基づき工程別に詳しく説明すると、図5に示すように、軸受1の外輪1aに彫設した嵌合溝11へ固定されて該軸受1の内部を密封する軸受シール2の装着構造であって、
前記軸受シール2は図1に示すように補強機能を有する金属材あるいは合成樹脂材よりなる薄板リング2bと、該薄板リング2bの側面に配置されその外周より突出するゴムリップ2aからなる。
この軸受シール2を図2に示すようにその薄板リング2bの外径寸法より僅かに大径の内径寸法を持つ中間リング3へ薄板リング2b側から圧入装着せしめて、前記薄板リング2bの外周より突出するゴムリップ2aが該薄板リング2bの周端から離れその反対方向へ折れ曲がる状態におき、前記軸受シール2のゴムリップ2a側が軸受1に向くよう前記中間リング3を図3に示すように反転させて図4に示すように軸受1の外輪1aへ密接せしめる。
この状態から図4に示すように押し出し治具4をもって軸受1の方向へ外周より突出するゴムリップ2aを薄板リング2bより先行させスライド滑入せしめ、外輪1aの嵌合溝11へ前記外周より突出するゴムリップ2aを装着し、図5に示すように軸受シール2の装着をなすことを特徴としている。
【0008】
なお、前記ゴムリップ2aのゴム硬度はゴム材料としては比較的高い55〜90°Hsに形成するのが脱力アップあるいはシール性向上の意味から好ましく、必要なら、前記ゴムリップ2aを成型した後に再度熱処理(二次加硫)せしめ硬度アップを図る。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明でなる軸受シール2の装着構造による実施の形態を示す。
本発明の軸受シール2は薄板材をゴムリップ2aが突出形成されるよう打ち抜きあるいは型成形などして形成され、この軸受シール2をまず中間リング3へ薄板リング2b側から圧入装着せしめ、この軸受シール2の装着された中間リング3を反転させて外輪1aの嵌合溝11へ軸受シール2を装着せしめるもので、このとき図4に示すように外周より突出するゴムリップ2aを薄板リング2bより先行させスライド滑入させることが重要な工程となっている。
【0010】
すなわち、軸受1の外輪1aの嵌合溝11へ該ゴムリップ2aを装着せしめるためには、従来行われているゴムリップ2aを軸受1へ向けての軸受シール2の押し込みでは、薄板リング2bにゴムリップ2aが押されて外輪1aの周面に擦れ挿入されるから該擦れ部分と薄板リング2bの端縁との間に応力が残ってしまい嵌合溝11へ嵌まるべきゴムリップ2aの全ての質量を入れ込むことが難しいものとなる。つまり、ゴムリップ2aの厚みに対し薄板リング2bの端面と外輪1aの入口径とのスキマが小さいとゴムが擦れ圧に負けて切れ、該スキマが大きいとゴムリップ2aが両者間に挟まらない状態となりシビアな組み立てになるからである。
これに対し本件発明では前記のように、中間リング3を反転させて突出するゴムリップ2aを薄板リング2bより先行させスライド滑入させることで、図4に示す如くゴム外径を軸受1の入口径よりも小さく縮めるため全くストレスなく嵌合溝11へ嵌まるべき該ゴムリップ2aの全質量を嵌入せしめることが出来るものとなる。
【0011】
【実施例】
本発明の軸受シール2の形成においては、ゴム弾性材を片側に形成したゴム材付薄板材を打ち抜いてゴムリップ2aを突出形成する打ち抜き方法とか、あるいは前記ゴムリップ2aを型にて予め形成せしめてこれを薄板リング2bと共に打ち抜き形成するプレモールド方法など様々な造形方法を採用可能であり、いずれも薄板リング2bの側面へゴムリップ2aが配置されていれば良くそのリップ形状を含め造形方法を問うものでない。
【0012】
なお、前記軸受シール2を仮嵌合する中間リング3は、薄板リング2bがゴムリップ2aを引っ張り込んで追従させ折れ曲がらせることでその役目を果たすので、簡単な押し込み装着で事足り、ここから外輪1aへの挿入においても前記中間リング3の反転によって挿入方向へゴムリップ2aの折れ曲がり先端が向いているからそのまま滑り込ませることができ、過大な圧入荷重が加わることなく円滑に挿入される。
このそれぞれの寸法関係は、
外輪1aの入口径 ≧ 中間リング3内径 > 薄板リング2bの外径
に設定することが装着不備を防ぎ挿入作業を円滑にせしめることができるので好ましいものとなる。
【0013】
また、外輪1aの口元径寸法と薄板リング2bの外径寸法は軸受シール2の脱力に大いに関係しており、このクリアランスが小さければ軸受シール2の脱力を向上させ、反対に大きければ嵌合溝11内でのゴムリップ2aの変形量が増加するので脱け落ち易いものとなる。
【0014】
ここで用いる薄板リング2bとしては、鋼板、ステンレス板、アルミニウム板、その他の合金板のほかに、硬質プラスチック板なども用いることができ、これに形成される
ゴムリップ2aにおいては、ニトリルゴム(NBR)、フッ素ゴム(FKM)、アクリルゴム(ACM)、スチレンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエンラバー(BR)、ブチルゴム(IIR)などの合成ゴム材が求められる性能によって適宜選択される。
【001 5 】
【発明の効果】
本発明によって、軸受1への軸受シール2の装着を簡単容易で確実なものとし、装着後は脱力を抑えて安定したシール性能を発揮するものとなった。
その装着においては、中間リング3を用いて挿入形状を整えるため軸受シール2の径寸法とか軸受1の嵌合溝11の寸法とか形状にあまり影響されない利点を有し、装着されると薄板リング2bに加わる応力がほとんど無いため該薄板リング2bの厚みを薄く設けることができ軸受1のシールスペースを小さくすることができる。
装着された軸受シール2はゴムリップ2aが軸受1の嵌合溝11内に確実に固定され、該ゴムリップ2aの比較的高い硬度によって高い脱力性と密封性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の軸受シールを示した断面図である。
【図2】 本発明の軸受シールが中間リングに装着された状態を示す断面図である。
【図3】 中間リングを図2から反転した状態を示す断面図である。
【図4】 中間リングと軸受との関係を示す断面図である
【図5】 本発明によって軸受に装着された軸受シールの断面図である。
【図6】 図6は参考図である。
【図7】図7は参考図である。
【符号の説明】
1 軸受
1a 外輪
1b 内輪
2 軸受シール
2a ゴムリップ
2b 薄板リング
3 中間リング
31 径絞りリング
31a コレットチャック
31b スプリングピン
4 押し出し治具
Claims (3)
- 軸受の外輪に彫設した嵌合溝へ固定されて該軸受の内部を密封する軸受シールの装着構造において、
前記軸受シールは補強機能を有する金属材あるいは合成樹脂材よりなる薄板リングと、該薄板リングの側面に配置されその外周より突出するゴムリップからなっており、
前記軸受シールを、外輪の入口径≧中間リング内径>薄板リングの外径となる寸法関係であって薄板リングの外径寸法より僅かに大径の内径寸法を持つ中間リングへ薄板リング側から圧入装着せしめて、前記外周より突出するゴムリップが該薄板リングの周端の反対方向へ折れ曲がる状態におき、
前記軸受シールのゴムリップ側を軸受に向けて前記中間リングを軸受の外輪へ密接させ、
押し出し治具をもって、軸受へ前記反対方向に折れ曲がった状態のゴムリップを薄板リングより先行させて押し込み、前記軸受の嵌合溝へ前記外周より突出するゴムリップを装着せしめることを特徴とした軸受シールの装着構造。 - 前記ゴムリップはゴム硬度が55〜90°Hsに形成されたことを特徴とする請求項1の軸受シールの装着構造。
- 前記ゴムリップは成型後再熱処理されることを特徴とする請求項1または2の軸受シールの装着構造。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000279948A JP3848825B2 (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 軸受シールの装着構造 |
PCT/JP2001/008012 WO2002023058A1 (fr) | 2000-09-14 | 2001-09-14 | Structure d'installation de joint de roulement |
US10/130,218 US6814356B2 (en) | 2000-09-14 | 2001-09-14 | Installation structure of bearing seal |
CNB018027636A CN1219983C (zh) | 2000-09-14 | 2001-09-14 | 轴承密封件的安装构造 |
DE10194076T DE10194076B4 (de) | 2000-09-14 | 2001-09-14 | Montagekonstruktion für Lagerdichtungen |
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---|---|---|---|
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---|---|
JP2002089575A JP2002089575A (ja) | 2002-03-27 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000279948A Expired - Fee Related JP3848825B2 (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 軸受シールの装着構造 |
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JP (1) | JP3848825B2 (ja) |
CN (1) | CN1219983C (ja) |
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CN102242771B (zh) * | 2011-04-18 | 2013-01-02 | 无锡市第二轴承有限公司 | 高速密封轴承 |
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US20140175758A1 (en) * | 2012-12-21 | 2014-06-26 | Parker-Hannifin Corporation | Shaft seal with retention features |
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DE102018211310A1 (de) | 2017-07-31 | 2019-01-31 | Aktiebolaget Skf | H-Dichtungsmontagewerkzeug |
US10836023B2 (en) * | 2017-07-31 | 2020-11-17 | Aktiebolaget Skf | Method of using a mounting tool to install an H-Seal in a bearing |
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US4054334A (en) * | 1976-03-08 | 1977-10-18 | Schatz Federal Bearings Co. Inc. | Method and apparatus for installing a bearing shield or seal into the annular space of a bearing |
JPH05209630A (ja) | 1992-01-31 | 1993-08-20 | Ntn Corp | 鉄道車両用軸受シール |
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