JPH0529417Y2 - - Google Patents

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JPH0529417Y2
JPH0529417Y2 JP1986134313U JP13431386U JPH0529417Y2 JP H0529417 Y2 JPH0529417 Y2 JP H0529417Y2 JP 1986134313 U JP1986134313 U JP 1986134313U JP 13431386 U JP13431386 U JP 13431386U JP H0529417 Y2 JPH0529417 Y2 JP H0529417Y2
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JP
Japan
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metal gasket
bead
height
cylinder head
metal
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JP1986134313U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は内燃機関のシリンダブロツクとシリン
ダヘツドとの間に設けられる金属ガスケツトに関
する。
〔従来の技術〕
この種の金属ガスケツトはステンレス鋼板等の
弾性金属板から成り、燃焼室、水孔および油孔等
に対応した開口を有する(例えば実開昭56−
45654号公報)。従来の金属ガスケツトは、第5図
aに示すような、製造工程により成形される。す
なわち、まずステンレス鋼板の外形をシリンダブ
ロツクに合わせて打抜くとともに、燃焼室等に対
応する開口を打抜き、そして各開口の周囲を囲む
ビードをプレス形成する。次に各ビードの高さを
そろえるべく、平板によりビード高さの5〜20%
の歪を付与するようにプレスし、いわゆる平押し
を行なう。最後にシール剤を鋼板の両面に塗装
し、これを乾燥させ、これにより製造工程は完了
する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記製造工程により得られた金属ガスケツトを
シリンダブロツクとシリンダヘツドの間に組付け
ると、シリンダヘツドボルトの締付により初期の
階段でビードが永久変形し、これによりシリンダ
ヘツドボルトの軸力が急激に低下するおそれがあ
る。このような状態になると、燃焼ガス、水、油
等に対するシール作用が不充分になり、また爆発
圧力によるシリンダヘツドの振動が大きくなつて
ビードが衝撃力を受け損傷しやすくなるという問
題を生じる。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本考案に係る金属
ガスケツトは、ビード高さの90〜100%の歪を付
与する全屈押しを行なつて成形されたことを特徴
としている。
〔実施例〕
以下図示実施例により本考案を説明する。
第2図は金属ガスケツト11の平面図である。
金属ガスケツト11はシリンダブロツクとシリン
ダヘツドの間に設けられ、燃焼室、油孔およびウ
オータジヤケツトの内外をシールする。金属ガス
ケツト11は燃焼室、油孔およびウオータジヤケ
ツトに対応する開口12,13,14と、ボルト
を挿通させるための開口15を有し、シールをす
るため、これらの開口12,13,14,15の
周囲にはビード22,23,24,25が形成さ
れ、また外周部にもビード26が形成される。な
お必要に応じて、これらの開口の周囲にシール用
のゴムリングが設けられる。
第3図は金属ガスケツト11の断面を示す。燃
焼室を囲繞するビード22はばね力の強い断面半
円形を有し、外周部のリブ26は段状に成形され
る。また金属ガスケツト11の上下面にはシール
剤27が塗布される。シール剤27は、例えばフ
ツ素ゴム系の材料、あるいはシリコン樹脂系の材
料が用いられる。
さて、ビードは第4図に示すような特性を有す
る。すなわち、プレス成形されたばかりのビード
が無荷重の状態において高さH1であるとすると、
このビードに全屈荷重を付与して高さをOにした
後この荷重を解放すると、ビードは高さH1より
も低い高さH2までしか復元せず、(高さH1−高
さH2)の分だけ永久変形を発生する。次に再び
ビードに全屈荷重を付与してこれを解放すると、
高さH2よりも僅かに低い高さH3まで復元し、そ
の後全屈荷重の付与を繰返しても常にほぼ高さ
H3まで復元するようになる。
上述のように、従来の金属ガスケツトは、製造
工程においてビード高さをそろえるための平押し
工程を行なわれるだけであり、第4図のAで示す
高さの状態でエンジンに組付けられるため、その
後ビードの永久変形によりシールが不充分になる
おそれがあつた。そこで本実施例の金属ガスケツ
ト11は、第5図bに示すように製造工程の途中
に全屈押し工程を行なわれて成形される。すなわ
ち、打抜き工程およびビード成形工程は従来と全
く同様に行なわれるが、その次に平板によりビー
ド高さの90〜100%の歪を付与する。全屈押しが
行なわれる。これによりビードは、その後さらに
永久変形することはない。全屈押しは1回行なう
ことにより所期の目的はほぼ達成されるが、さら
に5〜6回繰返すことが好ましい。そして、第1
図aに示すようにシール剤27を金属ガスケツト
11の両面に塗布し、これを乾燥させる。その
後、平板によりビード高さの5〜20%の歪を付与
する平押しを行なう。これにより、第1図bに示
すようにビード22の上部を覆うシール剤27が
平面に成形され(符号Bで示す)、またビード2
2の下面の角部22a,22bを覆うシール剤2
7が傾斜状平面に成形される(符号号C,Dで示
す)。しかしてシール剤27のビード22の部分
における厚さが調整されてビード22の高さが金
属ガスケツト全体にわたつて均一になり、これに
より金属ガスケツト11のエンジンへの組付け後
シール剤27が押潰されてシリンダヘツドボルト
の軸力が変化することがなくなる。
第6図は第5図a,bの製造工程により製造さ
れた金属ガスケツトをエンジンに組付けた場合に
おける、シリンダヘツドボルトの軸力の時間的変
化を示す。第5図aの製造工程による従来の金属
ガスケツトを設けた場合のボルトの軸力は、まず
ビードの永久変形により急激に減少し(破線J1)、
次いでシール剤の変形により若干減少する(破線
J2)。その後軸力はほぼ一定となるが、最初の大
きさと比べるとかなり小さい。これに対し、第5
図bの製造工程による本実施例の金属ガスケツト
をエンジンに組付けた場合のボルトの軸力は、実
線Kで示すように組付け時からほとんど変化しな
い。したがつて金属ガスケツトは常に充分なシー
ル作用を維持するようになり、またシリンダヘツ
ドが大きく振動してビードが損傷するおそれがな
くなる。
なお、第5図bの製造工程において、最後の平
押し工程は必要に応じて省略してもよい。
第7図は、金属ガスケツト11が3枚の金属板
31,32,33を積層させて構成された例を示
す。この実施例において上層および下層の金属板
31,33には中間の金属板32側へ突出するビ
ード22,26が形成される。この金属ガスケツ
ト11も第5図bの製造工程により成形される。
第8図は、上層および下層の金属板31,33
が平板であり、中間の金属板32に上方へ突出す
るビード22,26が形成された金属ガスケツト
11を示す。この金属ガスケツト11も第5図b
の製造工程により成形される。
これら第7,8図に示す金属ガスケツト11に
おいても充分なシール作用が得られる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、金属ガスケツト
をエンジンに組付けた時、シリンダヘツドボルト
の締付けによつてビードが永久変形することがな
く、そのためシリンダヘツドボルトの軸力の低下
がなくなり、これにより、金属ガスケツトは常に
充分なシール作用を果たし、また耐久性が向上す
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本考案の一実施例における金属ガス
ケツトの塗装工程後の状態を示す要部の断面図、
第1図bは第1図aの金属ガスケツトの平押し工
程後の状態を示す要部の断面図、第2図は金属ガ
スケツトの平面図、第3図は第2図の−線に
沿う断面図、第4図はビード高さと荷重の関係を
示すグラフ、第5図aは従来の金属ガスケツトの
製造工程を示す工程図、第5図bは本考案の実施
例の金属ガスケツトの製造工程を示す工程図、第
6図はシリンダヘツドボルトの軸力の時間的変化
を示すグラフ、第7図は金属ガスケツトの他の実
施例を示し、要部の断面図、第8図は金属ガスケ
ツトのさらに他の実施例を示し、要部の断面図で
ある。 11……金属ガスケツト、12,13,14,
15……開口、22,23,24,25,26…
…ビード。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダブロツクとシリンダヘツドの間に介挿
    され、燃焼室に対応した開口を穿設されるととも
    に、該開口を囲繞するビードを形成された金属ガ
    スケツトにおいて、ビード高さの90〜100%の歪
    を付与する全屈押しを行なつて成形されたことを
    特徴とする金属ガスケツト。
JP1986134313U 1986-09-03 1986-09-03 Expired - Lifetime JPH0529417Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986134313U JPH0529417Y2 (ja) 1986-09-03 1986-09-03

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986134313U JPH0529417Y2 (ja) 1986-09-03 1986-09-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6345258U JPS6345258U (ja) 1988-03-26
JPH0529417Y2 true JPH0529417Y2 (ja) 1993-07-28

Family

ID=31035443

Family Applications (1)

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JP1986134313U Expired - Lifetime JPH0529417Y2 (ja) 1986-09-03 1986-09-03

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JP (1) JPH0529417Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5028256U (ja) * 1973-07-06 1975-04-01

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5028256U (ja) * 1973-07-06 1975-04-01

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Publication number Publication date
JPS6345258U (ja) 1988-03-26

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